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続・彷徨う罪

No.122 13/03/31 02:08
ゆい ( vYuRnb )
あ+あ-

「はい、岩屋です。
あぁ、前田か…?」

「主任!今どちらですか!?
公安内部に、警視庁で爆発ありとの連絡が入りました!
至急、こちらに戻って来て下さい!!」

緊迫した様子の前田の声が、こっちまで漏れてきた。

「今…?
俺、いま警視庁…てへぺろ!」

…バカか、こいつは。

「なっ?!
渦中じゃんっ!!」

前田…お前も相当テンパってんな。

「前田、公安に入ってる警視庁の爆発状況を教えてくれ。」

「はい。外部から見た被害状況から、第一波の爆発元は1階ロビー入口付近です。
第二波は、4階会議室付近かと思われます。」

1階ロビーと、4階の会議室…。

電話から漏れる声を、必死に聞き取る。

「死傷者の報告は?」

「まだ、詳しい情報は分かりませんが…少なからず被害者は出ている模様です。
それから…」

前田の声が小篭る。

「どうした?
続けろ…。」

岩屋が促すと、前田が低い声で発した。

「清掃員の服装をした複数の何物かに、警視庁が占拠されています…。
すでに、防犯カメラに映ったテロリストらしき人物を確認しています。
警視総監付きのSPから画像を送られてきてますが…テロリストは、銃を保持しています。」

占拠…?
バカな…ここは、警察の中核…警視庁だぞ?

「聞いたか?
高瀬…ここが、占拠されたぞ。」

「あぁ…聞いたよ。
最悪だ…」

俺は舌打ちをして、落ちた始末書の裏にマッキーを走らせた。

「前田、テロリストがウロついている場所を特定して携帯に動画を転送してくれ…それから、警視総監付きのSPは何人いる?」

「5名です。」

「なら、そのうちの3人を対テロリスト班に回せ。
それから、お前もこっちに来れるか?」

「はい、もちろんです。」

岩屋が前田と話をしている中で、俺は紙を刑事部長に見せた。

それは、岩屋と前田のやり取りを簡潔にまとめた報告書だ。

“爆破元1階ロビーと4階会議室。テロリストに同庁占拠された模様”

刑事部長は、目を見開いてそれを読むと慌ててデスクの電話を取った…が、どうやら回線が切られたようだ。

首を横に振って俺には返した。

その様子を岩屋も見ていた。

「…警視庁内の回線が切られた。
ここからSATは呼べない。
公安からSITの要請をかけろ…!」

「…はい!」

こうなれば、岩屋様々だな。


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