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続・彷徨う罪

No.121 13/03/31 01:18
ゆい ( vYuRnb )
あ+あ-


一課にある、自分のデスクに零を案内する。

周りは、事件の中核であった零に視線を注いだ。

澤田の妹…という事もあり、その視線は鋭くて何とも言えない張り詰めた空気に満ちた。

零は、そんな中で気丈にデスクに腰掛けて、俺が渡した書類を慎重に読み始めた。

「ここに、名前を書けば良いの?」

「あぁ、そうだ。」

零にペンを差し出しだそうとした時だ…。

振動と共に、爆発音が轟いた。

爆風で、天井から微かにヒビ割れた壁の破片が埃と共にパラパラと降り注いだ。

突然の衝撃に皆、咄嗟に床に伏せる。

俺は零の上から覆い被さり、辺りを見渡した。

「なに?何があったの…?」

「分かんねーよ…!」

この建物内で爆発があったのは確かだ。

直ぐに、身を屈めた岩屋と目が合った。

岩屋とのアイコンタクトで、奴の心境をキャッチした俺は、小さく頷いた。

周りは、騒然としている。

電話が、あちこちのデスクで鳴り響く。

「なんだ!!一体、何が起こった!」

「分かりません!
庁内の一室で、爆破があった模様です!!」

「そんな事は分かってる!!
爆破元は何処だっ!」

バタバタと周りが対応の対策で駆けずる中で、再び爆発音が響いた。

床が揺れ、足元がおぼつく。

身を小さくし、零の頭を守りながら岩屋と俺の間に零を挟んだ。

「チクショウ…ナメやがって!」

岩屋が、舌打ちしながら呟いた。

その瞬間、岩屋の携帯が鳴った。




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