育児ノイローゼの原因と対処
育児ノイローゼとは?
産後間もないお母さんが陥る心の病気の事です。昔と違い核家族になった現代社会は日中の赤ちゃんの世話が全てお母さん側へ集中してしまい、じょじょにストレスと不満を抱え込んでしまった結果、育児ノイローゼを発症してしまう場合が多いそう。
昔からあった心の病気のようですが、現代ではめずらしくない病気になってきました。
育児ノイローゼ?チェックしてみましょう
育児ノイローゼの可能性があるのか、また、危険性はあるのかを簡単にですがチェックできる項目があります。下記の問いでYESの数をカウントしてください。
1・少しの事が気にかかる。マイナス思考になりがち
2・全て完璧にこなしたいと思い、どんなに疲れていても物事の手を抜かない
3・やる気がおきない。無気力。注意力が欠如する
4・あまり他の人と接する機会がない。子供と2人きりだ
5・子供をかわいいと思えない
6・突然悲しくなったり、怒りが湧いたりとにかく感情が不安定
7・よく眠れない
8・もう全てをやめて自由になりたいと思う事がある
9・食べ過ぎてしまう・もしくはご飯が食べられなくなった
10・まわりはとても楽をしていて、自分だけがこんなに大変なんだと思う事がある。
いかがでしたか?上記の症状が3つ以上当てはまる方は育児ノイローゼの危険度が高いそうです。
育児ノイローゼの原因
育児ノイローゼになる方とならない方がいます。それでは、一体育児ノイローゼの原因とは何なのでしょうか?
心の病はケガ等と違い、「これが原因ですね」と名言しにくいものです。ただ、発症する原因となりうる要素は、やはりあるのです。
要因その1:女性ホルモンの乱れ
「産後すぐ〜3ヵ月」という時期は、の女性の身体が一番変動し、女性ホルモンが乱れる時期です。身体が産前の状態へ戻そうとフル稼働を始めるのはもちろんの事、母乳を出したりと子育モードへも移行していくのですから、受ける負担はかなりのもの。
その中で重要な働きをもつのが女性ホルモンです。「女性ホルモンの乱れ」と言われても、実際にどのような状況なのかいまいち分かりにくい。そういう方は生理前を思い浮かべていただくと理解しやすいかもしれません。
ささいな事にイライラしたり、身体の調子が優れなかったりと女性の大多数が経験する生理前症状ですが、その症状を強くしたものが、産後の女性の状況だと思うと想像しやすいかと思います。
度重なるストレスと不快感、そこに重なる育児への不安などから、自律神経が乱れて産後うつを発症するケースもあるそうです。
要因その2:周りの協力が得られない・得にくい
子育ては大仕事。ましてや出産という大仕事を終えた後から始まる新生児のお世話は、一人でやるにはとても大変なことです。
このような場合、赤ちゃんを育てるという重荷をお母さんが一身に背負わなければなりません。ただでさえ疲れている身体にむち打って、家事に育児をこなすだけでなく、新生児の頻繁な授乳に寝不足で……となると心と身体が悲鳴をあげるでしょう。
要因その3:全てを自分で背負ってしまう、責任感が強い性格
責任感が強い性格だったり完璧主義な人は育児ノイローゼに陥りやすいといわれています。こういった特徴を持っている人は、仕事面などではその真面目さから非常に良い成果を出すのですが、そのぶん育児では何かしらの苦しみを抱える場合が多いのです。
なぜなら、育児は仕事と違ってあきらかな正解がない為「これでよし!」とするにはかなり高いハードルを設定しなければならない上、明確な答えがないものなのでその目標設定自体もあやふやなものです。
そうなると、物事のできた事よりも「できなかった事」に目をむけがちになってしまうので常にイライラしてしまい、「なぜできないのか」と自分を責めてしまい、育児に対して自信を失くしてしまうパターンが非常に多いそうですよ。
育児ノイローゼにならないためには
一人でするのではなく、周りの手を積極的に貸りる事。辛い時に助けてと言う事。そして何より自分の身体を第一に考え、適度に気晴らしをする事が有効だと言われています。
子供のお母さんは一人しか居ません。しかし、子育をするのはお母さん一人でなくてはいけないなんて事はなく、お父さんや実の両親、姑や舅はもとより、近所の人や公共の施設など、他の人の手を貸りてもいいのです。
自分一人でかかえこまないことが大切なようです。
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