題名くださいっ!

レス3 HIT数 221 あ+ あ-


2025/06/30 21:34(更新日時)

青く濁り切った夏空に、蝉が鳴き声を残して、僕達に夏だと自覚させた。
蝉に混じってうめくサイレンの音に、泣きそうになりながら耳を塞いだ。
走馬灯か、白昼夢か。はたまた幻か。いずれかは知らないが、僕の目の前に巡るのは、昨日の夜の記憶だった。
棚の角に頭を打ち付けて。衰退しながら、瞼を、桜の花弁が落ちるほどの速度で落とす。
そして、瞼に追い出されるようにして、居場所をなくした涙がつらりと肌を伝っては、カーペットをより濃く染めていった。
生きていた時に吐ききれずに、体に残ったままだった空気は、酸素を奪われ、二酸化炭素と成り果てて、ため息にも似た様に吐き出される。
ドクドクと鼓動を刻んでいた心臓は、動きを止めて肉塊へと成り果てた。命の終わる合図は、思ったよりあっけなくて、昨日まで生き生きとしていた彼女の顔がゆらりと重なっては、氷が溶けるより自然に泡と化した。
死体は非現実な物として、いつだって誇張されて感じる。そう聞いたが、そんなことはなかった。日常でもなければ非日常なわけでもない。
そんなゆらりと、ぼんやりとした恐怖が、僕達の記憶には、真っ赤な跡として刻まれていった。
____________
「お久しぶりです。」公園のベンチに座っていたら、そんな懐かしい声を聞いて、久しぶりに思い出した今日だった。

25/06/30 19:16 追記
感想とかアドバイスもほしいです!!

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