若い頃、テレビのロケの心霊スポットで

内心では
『転んだだけなのに何言ってんのこの人』
と思っていましたが、テレビとはこういう所から作られていく事を知っていたので敢えて黙っていました
そして「霊の声を収録」という企画に入り、その霊能者が開発したという霊の声を収録できるという半端なく怪しいマイクを霊が頻繁に出没するというトンネルの入口に設置
霊能者の条件として
「私語は慎むこと。できるだけ身動きはしないこと。息も静かにすること」
などが提示され、撮影がスタートしました
身動きするなと言われてもこっちは仕事なので色々あるわけです
だからなるべく音をたてないようにそーっとやってたら誤って小枝を踏んでしまい、微かに
「パキッ」
という音がしてしまいました
その途端、霊能者が
「聞こえましたか。霊が来ています」
と
私は俯いて必死に笑いを堪えていましたが、肩が震えていたらしく
「大丈夫ですか！気持ち悪いでしょう？！あーこりゃさっきの子供の霊だ。憑かれたな」
とそれっぽい事を言う霊能者さん

続きます

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この状況で私は顔を上げることも出来ず、ただ笑いを堪え下を向いていましたが、あれよあれよという間に除霊なるものが始まり
「私、なんともありませんけど。むしろ笑い死にそうなんですけど」と思いながら言われるままに背中を叩かれ、続けそのうち
「えあっ」
「はあっ」
「ちょーおりゃ！」
などという怪しい掛け声が静かなトンネル内に響いていました
タレントさんも
「あのADの人、ここに来た時から具合悪そうだった」とか
他のスタッフも
「左肩下がってたみたいだったからなあ」とか

そうこうするうちに怪しい除霊が終わり、霊能者の人が
「おばあちゃんに感謝しなさい。あなたのことが心配で亡くなってからずっとあなたを守ってくれてる。あなたを子供の霊から救ってくれた」

え？
おばあちゃんってきのうカラオケ行って夜中の2時に帰ってきたハッスルばあちゃんのこと？


続きます

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その後もその霊能者は風切り音を
「霊が嘆いている」とか
「カメラマンさんの声がだんだん高くなってきている。収録前はもっと低い声だった」とか言っていました

たとえ限りなく怪しい自称霊能者でもこういう心霊スポットに来ると人は何かしらに取り憑かれる(霊とは言ってない)という経験をした若かりし日の思い出

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ありがとう
ごめん爆笑しました！

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笑かしてもらいました(^_^)

霊能者さんの作り方もウマいのか、勝手にばあちゃん○してるんですね(×_×)

プロ魂に笑いをこらえるのに苦労も目に浮かびます

そこで笑おうもんなら収録ぶち壊しでしたね📺️

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占いや霊能力者に洗脳される人も実際いたとのことで、そういうテレビ番組はなくなってきましたね

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