私の煌めきに魅せられて

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2024/08/22 00:31(更新日時)

少しずつとーこーしていきます。批判とかちゅーしょうコメントは私の心が割れちゃうので、やめてほしいっす。

どんな話なんでしょうねー?

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No.4035709 (スレ作成日時)

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No.1

私は全てが完璧だ。完璧でなくてはならない。
人と話すときの仕草、仕事、口調、メイク。全て、完璧でなくてはならない。

No.2

>> 1 それを使って男をオトす。
私にはその時間が幸福に感じられる。
しかし、私にもオトすことのできなかった人物が4人、居るのである。

―――、その名も、
「カタブツ四天王」!

No.3

>> 2 これは、様々な男たちと繰り広げられる、好きにさせた方が勝ちの、新感覚バトル小説である!(言い過ぎです)

No.4

そうそう、自己紹介がまだだったわね。
私は24歳の会社員。オシャレとメイクの達人である(自画自賛)。でもメイク無しじゃブスって感じでもなくて、普通に学生時代29人に告白されたことがあった。

No.5

>> 4 でも私にも心に決めていることがある。

『大切な恋人が居る人には手を出さない』

これは絶対と決めていることだ。もし既婚者の方が言い寄ってきても、体を許すことはしない。自分のためではなく、御相手のかたのためだ。

No.6

いや、自分のためなのかもしれない。自分の評価を下げないために,,,。

だって、だって、私、処女なんだもん!

ああいうことが好きでも誰がそれを好きって言ったか!?(ほぼ意味不明)

―――、恥ずかしいじゃん?

No.7

>> 6 しかもね、私は好きな人と,,,したいし。
でも人を好きになったことなくて。だから『惑わし』を始めたのかもしれない。

今日も電車に乗りおじいさんに席を譲る。

そして電車を降り改札を通る。

No.8

すると、後ろから誰かにハグされた。
,,,痛い。

見るとさっきのおじいさんだった。

「君、わたしのことすきでしょう、分かるぞ、わたしはこれでもモテるんでねぇ」

何言ってるの?
これは予想外だった。ちょっ、、

だんだん力が強くなり、腕も上に上がってくる。

No.9

「ちょっ、、厭です、やめてください」
「大丈夫大丈夫。わたしとヤった人みいんな、気持ちよくなってるから」
だんだんとおじいさんの股間が上に上がってくるけどおじいさんは動いていない。

,,,元気になっちゃってる

No.10

>> 9 きも。
おじいさんはそれでもやめてくれないので、私はもう諦めておじいさんの耳元で囁いた。

「おじいさん?貴方がモテるかどうかは知りませんけど、気持ち悪いので今後、一切近付かないでください?こう見えても私、黒帯ですし、あんたなんか小指だけで○せるわ,,,あっ、いけない、喋りすぎちゃった❤️」

No.11

そうするとおじいさんは逃げていってくれたので、安心して溜息が出た。

ちなみに黒帯は高校生の時なので今はもう初心者並みだと思う。

たまにああいうのがいるからうざったるいと思うのだけれども、「オトコノコ」だからと考えて我慢している。

No.12

>> 11 そうして会社に着くと今日も周りからの視線を感じる。

そういうのを気にしないで仕事ができるようになったから、ミス等が減った。嬉しい限りだ。

お昼になった。
「玲香ちゃん、一緒にお昼行かない?」
今日もいろんな人から話しかけられる。

No.13

>> 12 「御免なさい、火曜日は田牧さんと食べるって決めてるの。,,,金曜日は空いているから、」
「あ、ありがとっ!」
こう言ったらみんな喜んでくれる。私には何が嬉しいのか判らないけれど。

No.14

>> 13 だって、その時に約束があって、その約束にも満たない約束を御願いしてきているわけ。で、気を遣わせているのに気づかずにおめでたいって,,,。

こんな考え方をしてる自分と相手が、やだ。

No.15

>> 14 もうちょっと、真剣に私の煌めきに魅せられて私を優しく包んでくれる人が居たらいいのに。

残りの昼休みは、「偵察」に行ってくる。自分の中のいわば作戦会議だ。

No.16

偵察するのはカタブツ四天王の一人、「澤矢加 遼太(さわやかりょうた)」だ。澤矢加さんは皆に優しく振る舞う、名前のように爽やかな男だ。

本人は意識していないようだが、周りの女たちは揃って好意を抱いている。

No.17

>> 16 「澤矢加さん、これ頼める?」
!。あれは美人と噂の麹実(きくみ)課長だ。
「はい、美人課長の頼みとあらば喜んで」
「まあ。お世辞なんか言っちゃって」
課長は顔を赤らめている。

でも私には手に取るようにわかる。

No.18

>> 17 澤矢加はそんなこと一ミリも思ってない。ニコニコしてるけどなんかいつも寂しそうで、心の中にポッカリと空いた穴のことをずっと考えている。

誰にもそれを埋めることはできない。なぜなら人の話を聞いているかのようにして、毎回上の空だからだ。

No.19

>> 18 それもそのはず、みんな「好き」「好き」といいながら誰も澤矢加のことを思いやってなくて、自己中心的に話してる。

だから気付かない。その永遠のループだ。

No.20

>> 19 私はすぐに仕事を終わらせ、会社の出口に向かった。
そして他社員が続々と帰るなか、一人の、澤矢加に声をかけた。

話したいことがあるの。告白とか、そういうのじゃないから。

我ながらナンパか、とも思ってしまう。

No.21

>> 20 「どうしたんですか、会社一のモテクイーン。」
まただ。そんなこと思ってないのに。。

そういえば澤矢加がこうなったのはいつからだっけ。たしか、うぅんと、太陽の一部の,,,!あそうだ、コロナ始まってから。

No.22

>> 21 なにか関係あるのかな。
「澤矢加くん、コロナウイルス関連で、何か悲しいこと、辛いこと無かった?,,,いやまあ、私の勝手な憶測だけどさ」
「,,,!。」
おっ、当たりか。

言える範囲までで良いから、聞かせてほしいな。楽になって、心から、日々を過ごしてほしい。

No.23

「よく判りましたね。でも、歌和井(かわい)さんには関係無いです。それじゃあ,,,」


まって。


気付くと澤矢加の腕を掴んでいた。
「絶対、あるでしょ、何か」
「,,,」

私達はコーヒーを飲みながら静まり返った社前の広場のベンチに座っていた。

No.24

>> 23 「僕には,世界一可愛い彼女が居て。でも三年前、そのせいで,,,!コロナのせいで死んじゃったんです」
世界一かあ。よほど好きだったんだろな。

悲しかったろな。大切な人が居なくなるって。解るよ。痛いほど、解るよ。

No.25

>> 24 「ぉかあさ~ん!お母さーん!どこぉ?」
「玲香、お母さんはもう居ないのよ。お空に行っちゃったの」
「じゃあ、帰ってくるのね!」
「,,,」
今になって分かったがおばさんは母が亡くなったことを小さい私をなるべく悲しませなよう教えてくれていたのだ。

No.26

母が居なくなったのは、東日本大震災のとき。私が十歳の時。

解っていながらも、戻ってくるって、信じたかった。
「私もちっちゃいころ母が死んでしまって。大切な人が亡くなる悲しみは、共感できると思う。」

No.27

>> 26 「えっ。そうなんですか。すみません,,,」
「良いよ」
コーヒーを飲みきり、コトリと横に置く。
「忘れろ、なんて言わないよ。それ含めて幸せな記憶だったんでしょ?」
「,,,はい」
どうやら澤矢加君もコーヒーを飲み終わったらしい。

No.28

>> 27 「でもね、彼女、居なくなって。天国から見てる彼女さんが元気無い澤矢加君のこと見たらどう思うと思う?」

「元気失くなると思います,,,」

「でしょ?だから、ね?トラウマから一刻も早く抜け出して、彼女の分まで幸せになって、天国で分けてあげなよ」

No.29

忘れることが必ずしも幸せになるって、イコールじゃないから。

記憶を残しつつ、糧にして頑張れたら良いんじゃない?、と思った。
「そうですか。。自分の気持ちを気づいてくれて、気づかせてくれて、嬉しかったです」

No.30

>> 29 「良かった」

10時を回って、やっと家に帰った。
『今日はほんとにありがとう御座いました』
私は澤矢加君と連絡先を交換したのだ。

【,,,】
前にも話を書いてたんだけど、そろそろ何かいてたかわかってほしーなー、、。
2000見られてるから、分かる,,,かな?

No.31

>> 30 『良いってば』
そう返すとすぐに返信が来た。
『よければ明日の昼休み、一緒にご飯食べませんか?』
『お礼もしたいですし』

明日は金曜日か,,,。あっ、鈴木さんと約束してるんだった。

どうしよう。

No.32

>> 31 『すみません、金曜日は鈴木さんとの約束が有るので,,,🙇』

さすがにイケメンと先に予約していた人を天秤にかけて、イケメンを取るような酷い思想はしていない。

『そうですか、残念です。。』
『じゃあ、月曜日はどうですか?』

No.33

『月曜日なら,,,』
『そうですか!じゃあ,,,』
『はい、A棟の入り口で待ってます』

元気になってくれたのなら、良かった,,,
次の日、鈴木さんと軽く話してから、急いで席に戻った。

「か~わ~いい~!」

No.34

>> 33 そう、今日は上野々動物園のパンダがヨウチューブで配信される日なのだ!

No.35

>> 34 え?パンダは狂暴だって?

,,,うるさいよ

No.36

周りから聞こえてくる。

「いや歌和井さんの方が可愛いでしょ」

みんな分かってないなあ。

なあんて。みんな分かってないなあ。
私は可愛くなんてないし、性格も悪い。だってさっき鈴木さんとの約束放り出してきたし、黒帯って嘘ついちゃったし。

No.37

>> 36 みんなの感覚分かんないなあ。

そして明日は澤矢加くんとの約束かあ。

これには期待してはいけない。だってこれは澤矢加くんの義務的な気持ちだもの。踏みにじっちゃダメ。

No.38

>> 37 そんなものとっくに捨ててる。
諦めてる。

だってそうでしょ?
そこらへんの石ころ。もしあれに、なんの価値もないあれに、100万円でも付いたら、みんなその石ころを欲しがる。
私はそういうものだよ。価値が無くなったらみんな捨てる。私のこと。

No.39

その物が凄いんじゃなくて、その物であることが凄いの。
だから、期待なんかしたら、一瞬で私の心がズタボロになっちゃう。

一体誰がこんなことしたんだろ。

私はせめて人間でありたかった。私を好かれたかった。
そうしたら、いつの間にか。

あれ、私が悪いんじゃん。

No.40

>> 39 ジリリリリリリリリリリリリ!

あっ、朝か。
憂鬱だなあ。これほど憂鬱になったことはない。土日も寝込んでしまった。
私は澤矢加くんに会いたくないって、少し思ってる気がする。

「御早う御座います」
「玲香ちゃん!おはよう

No.41

>> 40 えと、今日の昼休み空開いてるんだったよね。,,,よ、よかったら,,,!」
え,,,。私、毎日昼休み誰と食べるか決めてるからかな。
盗み聞きして、ストーカー化かあ。

それだったら予定知らないで馬鹿みたいに毎日でも話しかけてきてくれた方が嬉しかったんだけど。

No.42

>> 41 「御免ね、今日は僕と約束があるんだ」
,,,え?
澤矢加,,,

「さ、澤矢加さんっ,,,!じ、じゃあ、ここでモブは退場しますから!」
モブ,,,?

モブを見ている澤矢加の目はジリジリと睨み付けているようだった。

No.43

>> 42 「あ、有難う御座います」
「良いんだよ。,,,ねえ、歌和井さん、ああいうのって好き?」
?。まあ,,,
「好きではないですね」
なんか,,,。

「そ。」
そう云った澤矢加くんの顔は誇らしそうだった。

No.44

>> 43 なんでかな。。

午前の仕事は何故かやる気が出て、いつも以上に仕事をこなせた。
でもなんか、、そわそわっていうか、むずむず?っていうか、そんな感じもした。

そしてお昼休み。

No.45

>> 44 「来てくれたんですね、、」
「まあ,,,?そちらも義務感でしょうし、あまり悲しくお考えになられないでくださいね」

彼は不思議そうにした。

「大丈夫ですよ。澤矢加くんを好,,,愛してくれる人はきっと居ますから。,,,彼女さんのことも含めて、悲しく考えてほしくないんですよ。」

No.46

>> 45 「,,,っ!」
???

今日の澤矢加くん変だぞ?

時計を見たらあと5分で昼休みが終わりだった。
「今日は有難!」
「此方こそ,,,。あの!歌和井さんが良かったらまた,,,!」

No.47

>> 46 「うんっ!また!」
私は彼に背を向けながら手をヒラヒラ振った。少し泣きそうになっていた。

これは、義務感なんだから、澤矢加くんも気を遣ってるだけなんだから!

やっぱりカタブツ四天王は手強いなあ。

No.48

>> 47 別に期待しているわけではない。願ってもない。
ただただ、彼が優しすぎて。期待してしまいそうで怖い。彼はそんなこと思ってないのに。迷惑だよね。

今日も仕事を終わらせて、電車に運ばれる。
何故だかいつも見ているマンションとマンションの間の夕日が、一個一個綺麗だと感じてしまう。

No.49

「二宮君のことが前から気になっててっ、、!」
「良いじゃん、莉子ならイケるって!」
聞こえてくる女子高生たちの会話。

私にもあったっけ青春時代。まあ楽しいものではなかったけど。

,,,明日は新しい男かな

No.50

>> 49 毎回毎回
「人の男とってんじゃねぇよ」
って。
人を物としてみるなよ。少しは努力してから言えよ。

「,,,違う」

「ああ゛?何がだよ腹黒女!」
なんだよ,,,。綺麗に生まれただけ損してんじゃん。
,,,人生って、こんなもんかよ,,,

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