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†不倫で生まれた私と認知症のばぁちゃん†

レス106 HIT数 26439 あ+ あ-

みゆ( 40代 ♀ zslAnb )
15/10/15 16:28(更新日時)




天国のばぁちゃん...じぃちゃん。




私は...




基地外なんかじゃないよね.?....




[※100%実話です^^
本日からシルバーウィーク連休。認知症のドキュメンタリーを観おわり

認知症を知らなすぎた自分に後悔しているのか、、、精一杯やったのか、、、。

ケジメをつけたく書き遺します(//△//)恥ずっ!]



15/09/20 22:17 追記
冒頭から
見苦しい文章で
悲劇なヒロイン(・◇・)?
的な内容になってしまいましたし
じぃちゃんが亡くなるまでは
お涙ちょーだいかよ
(`∇´ゞ
的な内容ではありますが
最後まで読んで下さった方々に
笑顔や勇気をお届け出来る自叙伝に仕上がればいいな♪って
思っています^^

15/09/24 17:31 追記
※【訂正m(_ _)m】


本編レスNo.9内
下段から15行目

再婚→×

結婚→○

父親が既婚者であったやり取りがレスNo.57になってしまっております事に

心よりお詫び申し上げますm(_ _)m

涙と笑いの稚拙なる自叙伝であるにも関わらず

お読み下さっております皆様へ

御挨拶と感謝を込めまして...みゆ

No.2257837 15/09/20 03:02(スレ作成日時)

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No.1 15/09/20 03:11
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )


場所は、新大阪駅。


祖父(48歳)
祖母(45歳)


叔父(23歳)母の兄 叔母(17歳) 妹
叔母(14歳) 妹
叔父(12歳) 弟



みんなが私の到着を待ってくれていたらしい。



到着した私を見て祖父母だけが預かる事に猛反対だった。


貧しい生活の中で、5人を育てるだけでも大変なのに…と、ばぁちゃんは怒り心頭だった。



でも、2人の叔母と叔父達が『私らが手伝う!!責任もって育てる!!こんな可愛いのに!!絶対手放さない!』



この時、母は決めていたのだろうか?


預けたら、家出て自由になろうと…



私は本当に可愛がってもらっていたらしい。


笑いっぱなしのちっちゃい叔父ちゃんと叔母2人はすごく仲良しだった。



ハシャギまくりの私は
気付けるはずもなかった




その何ケ月後…




どんなに非情な光景を見る事になるのか…

No.2 15/09/20 06:29
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

祖父母の家は1階が仕事場2階に居間。


私は3歳~4歳になろうとしていた。



穏やかな日曜の午後…


じいちゃん、ばあちゃんと3人で居間にいた。



下から女性のカン高い声がはっきり聞こえた。


いきなり何人かの階段をあがる足音…。



猛ダッシュで祖母は私を奥の部屋に連れていき、

扉をピシャッ!と閉める。



以前から実母は1人で来た事も多く『ママ』って呼んでは、会いにきてくれる事が、たまらず嬉しかった。



祖母が来て、押入れに私をサッと閉じ込め、急いで戸を閉めた。


はっきり聞こえてい…た



小さい小さいあかちゃんの泣き声。

No.3 15/09/20 06:32
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

突然起きた出来事をすぐ理解するには…
まだ、私は幼なすぎたのであろう。



ただただ純粋な気持ちで、

何か楽しそうに笑っている声の内容が聞きたくて聞きたくて、必死だった。



『おじいちゃん、すごく楽しそうに笑ってる…』


???



『この知らない、おっちゃんの声は誰?』



『ママもすごく楽しそうだし』



『赤ちゃんは、ママが最近産んだの?』



知らない間に
押入れの中で
眠ってしまっていた。



今の私がもし当時の私に会う事が出来るのなら、
きっと言うだろう。



『天使ちゃん、エライね

でもね…



もうすぐ天使ちゃんは、
いっぱいいっぱい泣いてこの押入れが怖くて仕方がなくなるから、負けちゃダメだよ!!って・・・。

No.4 15/09/20 06:37
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

2~3時間程経っていた。


笑い声と共に階段を降りていく音で目が覚めた。



祖母を待つ事なく!私はトイレに走っていった。



どうして、ばあちゃんに聞かなかったのだろうか?


じいちゃんにも。。。



どうして、ちっちゃい叔父さんと叔母ちゃん2人に、つげ口しなかったのだろう?



わからない…



ただ、暴力的だった大きい叔父ちゃんが、ばあちゃんや大好きな叔母達を鬼畜のように殴り、暴れるのを見て、私は泣き叫ぶ…という光景が日常になっていた。

  • << 6 でも、この… 大きい叔父ちゃんが1階の仕事場で、毎日毎日夜遅くまで、泥まみれになって働いてくれたから! 妹2人、弟… そして私までもが、立派に大学まで行く事が出来た。 大きい叔父ちゃんも私を、心の底から愛してくれた。 そんな私が… どうして、40年後に? ましてや、あんなにも、あんなにも、私に溢れる程愛をくれた・・・ 心配をかけた迷惑をかけた… 大きい叔父ちゃんを殺したい程、憎んでしまったんだろう… 一生会う事も出来なくしてしまったんだろう。 ……教えて下さい。

No.5 15/09/20 06:59
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )


皆様へ☆


読んで下さり
ありがとうございます!



生意気ですが

別途 感謝スレを立たせていただきました。

宜しくお願い致しますf^_^;

No.6 15/09/20 07:47
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 4 2~3時間程経っていた。 笑い声と共に階段を降りていく音で目が覚めた。 祖母を待つ事なく!私はトイレに走っていった。 どうし… でも、この…

大きい叔父ちゃんが1階の仕事場で、毎日毎日夜遅くまで、泥まみれになって働いてくれたから!

妹2人、弟…
そして私までもが、立派に大学まで行く事が出来た。


大きい叔父ちゃんも私を、心の底から愛してくれた。



そんな私が…



どうして、40年後に?


ましてや、あんなにも、あんなにも、私に溢れる程愛をくれた・・・
心配をかけた迷惑をかけた…


大きい叔父ちゃんを殺したい程、憎んでしまったんだろう…


一生会う事も出来なくしてしまったんだろう。


……教えて下さい。

No.7 15/09/20 07:53
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )


普通、3歳の時の記憶なんて曖昧でいい加減なもの。



押入れに閉じ込められた記憶・・・


大きい叔父ちゃんの暴力の記憶・・・


そしてもうひとつ。



この時の衝撃的光景だけははっきりと覚えているのだ。



大きい叔母ちゃんは、実の姉である私の母の事を許せない!という気持ちが強く、決して目を見て話さなかったし、母とニアミスしても、まるで存在していないかの様に...空気のように...スルーして他の家族達と会話をしていた。


それは私が29歳で迎えた結婚式当日まで続く程、根深い憎しみ。

No.8 15/09/20 08:03
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

母は中学時代...

有名な不良スケバンだった。


3歳違いの大きい叔母ちゃんは、母が卒業後

色んな先生から…


『アイツの妹か?』
と言われすぎて、、、


悔しくて、、、


見返してやりたくて、、、


必死に勉強したらしい。


「アイツの妹なんて思われたくたい!!


負けない!!


その気持ちしかなかったな~~」


と遠くを見ながら

大人になった私に説明してくれた。


母はキレると暴力をふるう。

普段話す言葉も、ヤ○ザ言葉で、声がデカイ。


そんな性格の母は、自分をいつも見下す...大きい叔母ちゃんの事が、めちゃくちゃ気に入らなかった。



ついにその母が
ブチギレする悪夢の光景を目にする瞬間がきた…

No.9 15/09/20 08:30
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )


2階の奥の小さな部屋で、母が大きい叔母ちゃんの髪の毛を引っぱって激怒している。


汚い下品な言葉で…


『今、何ていうたんじゃ!
コラおのれ!!』


『おのれは、いっつも嫌みな屁理屈ばっかり抜かしやがって。』


大きい叔母ちゃんが言い返した言葉は思い出せない。



ただ瞬きもせず・・・


憎しみいっぱいの目で・・・


母を睨み続けてた。



『何じゃ!その目は!!』



何回髪の毛を引っ張り回され…


何回殴られたのか…


一ケタで済まない程の回数だった事は鮮明に記憶がある。


口の周りが血でいっぱい。


髪の毛はめちゃくちゃ。


私は当時3歳で泣いたなどの記憶だけがない。


のちに大きくなって
誰かに聞かされた。



『アンタを生後3ケ月で親に丸投げして行方不明...

勝手に再婚して...

私ら家族の前に顔を出すな!!って大きい叔母ちゃんが、しょっちゅう言ってたんよ』



私を、自分を犠牲にしてまで!赤ちゃんの頃からミルクやご飯を食べさせてくれたのは、いつも大きい叔母ちゃんやったんよ!!


どうして、感謝できないの?


許せない…



いつか、私が…



私が、絶対謝らせてやる。


固く決意した...

No.10 15/09/20 11:25
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )


大きい叔母ちゃん?

そんな姉の子供なのに…


どうして、私を一度もイジメなかったの?


叩かなかったの?


勉強教えてくれたの?


暴言吐かなかったの?


医学部の受験、私が1歳で泣いてばかりだったから、

受験より私の面倒ばかり見て、浪人したんでしょ?


大きい叔母ちゃんが小学生の時、給食費が払えなくて自分だけ毎日家に帰って、お米だけ食べて学校まで走って帰ってたんでしょ?


ばぁちゃんは、あんなに子供嫌いでヒステリックなのに…どうしてあんなに愛情いっぱいに私を育てられたの?



私の結婚式前に、あらゆる手を尽くし...私の本当の父親を捜してくれ、一目だけでも会わせてやりたい!と涙してくれたそうですね…



私は


幸せだったから


父親の事なんて考えた事なかったよ。

No.11 15/09/20 11:42
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

【私...4歳】


大きい叔父ちゃんに
お嫁さんが来た。

無口で細くて
愛想のないお嫁さんが

ばぁちゃんには
めちゃくちゃ気に食わなかったらしく
嫌味を連発していた




【私...6歳】


大きい叔父ちゃん夫婦に
長女:智子♀が産まれた。


ばぁちゃんは、男の子が出来なかった事で

より一層ひどい嫁イビリをし始めていた…


お嫁さんの事を
『トモとこのおばちゃん』と私は呼んでいた。
(※以降は『嫁おばちゃん』と表現します)

嫁おばちゃんは、
ばぁちゃんの奴隷のようだった。

No.12 15/09/20 11:48
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

【私... 7歳】


大きい叔父ちゃん夫婦に
次女:理子♀が産まれた。


当たり前のように…

祖母は、嫁イビリの鬼になっていた。


『○○さんとこ、男ばっかり3人だって!!
あの嫁さんは、明るいし、愛嬌あるし健康的な娘さんだから♪』


同じ話を何度聞いた事か...



確かに、40年前はそんな偏見はあったかも知れないが

嫁おばちゃんは決して大きい叔父ちゃんに愚痴らなかったそうだ。



私は嬉しくて嬉しくて♪♪


毎日の様に、近くのボロアパートにいる赤ちゃんを見に行ってあやしていた。


No.13 15/09/20 12:00
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

ばあちゃんは、とにかく子供嫌いだった


・ヒステリック
・暴言
・大きい声のぼやき
・マイナス思考
・趣味がない
・被害妄想的


私は顔色ばかり見ていた。


唯一、ばぁちゃんが恐れていたのは

大きい叔父ちゃんと
私の母。


そう...

この2人はキレると、ばぁちゃんにも暴力ふるっていたから。


嫁おばちゃんは、ノイローゼになっていた。

ある日、祖母に会うのが

イヤで…
イヤで…
イヤで…



祖母の家の階段の前で
立ちすくみ...


気付いたら…


尿が勝手に流れ出ていた。


時を経てから聞き


私の涙は止まらなかった。



…将来、この優しい
叔母ちゃんが私の最大の敵になるなんて…



夢にうなされる程、
殺したいと思う敵になるなんて…



そうです。


厳密に言えば、

この7歳~
33年後…



大きい叔父ちゃん夫婦に
殺意を抱く事になるのです。


No.14 15/09/20 14:45
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

【私... 10~12歳】

この頃が一番幸せだったかも知れない。

祖父母の家には、

・大きい叔母ちゃん
【27歳】

・ちっちゃいおばちゃん【24歳】

・ちっちゃい叔父ちゃん【22歳】

・私【10歳】


☆大きい叔母ちゃんは、
デカイ病院の女医さん


☆ちっちゃいおばちゃんは 事務のOL


☆ちっちゃい叔父ちゃんは 1階の機械仕事の手伝い



丁度、この頃
大きい叔父ちゃんの子供達...
智子(トモコ)は、3歳
理子(リコ) 2歳


学校から帰っては毎日遊びに行き、
ピンクレディーのレコードに合わせて踊る私を真似て、2人も踊る♪


そんな毎日が
友達との遊びやクラブ活動に夢中になる中1まで続いた。


何よりも
嫁叔母ちゃんが作ってくれる...
レストランみたいな...

鉄板にのせられたミートスパゲッティが
目の前に運ばれてくる瞬間が


嬉しくて、
嬉しくて、
嬉しくて仕方がなかった。

No.15 15/09/20 14:56
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

【私... 中1~中3】


この3年間で、我が家の環境はガラリと変わる…。


中1の時に
ちいちゃい叔母ちゃんが結婚をし
家から居なくなった。

中3の時に、
ちいちゃい叔父ちゃんが結婚をし
家から居なくなった。

大きい叔母ちゃんは結婚する気がなく、海外旅行が趣味♪
そして、大のお酒(ワイン)好き♪♪


まだその頃はメジャーではなかった、ル○ヴィ○ンのバッグ
エ○○スのスカーフ。

海外旅行はフランスばかりだったので、現地で買い物をしてくるのだ。

もひとつオマケに...

毎晩のように
酔っ払って帰ってきて、朝病院へ行くので、平日は全く家にいない。


将来の流行を予測しているかの様な服装だったな~~。

しかし・・・



【私...高1】~

ばぁちゃんの性格がすべて爆発し、私の心は止まる事なく壊れていってしまう。

  • << 19 高1になり、私の体に少しずつ異変が起きていた。 少しずつ病が私を蝕んでいるにも気付かず、高校生活をスタートしていた。 この異変に もっと早く... もっと早く...気付いていたら、あんなに悔しい思いはしなかったに違いない。 ばぁちゃんをもっと大切に出来たのに... この病気とは、 ホルモンに異常をきたし 体内のホルモンが過剰に多く分泌しすぎる。と言う 当時は 特殊な病だったらしい。 【バセドー病...】 研究させて欲しいという大学病院からの用紙にサインをすれば 医療費や手術入院費全て無理になる… と説明を受けた。

No.16 15/09/20 15:16
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

【祖父】…じぃちゃん


じぃちゃんは
私が小学校を卒業するまで

『厳格!!』

しつけには、厳しかった。


夜の9時になると同時に

『子供は9時に寝ろ!!』


『箸の持ち方が違う!!』


『寝転びながら、
テレビを観るな!!』


『すぐにメソメソ泣くな!!』


すべて常識やマナー...当たり前の事。


じぃちゃんは常に同じ位置で...同じ角度で...同じ姿勢で...テレビを観る。


時々、死んでいるのかと勘違いしてしまう位、動かない後ろ姿。。。


私は、小学高学年まで
じぃちゃんの部屋の中の隅にある三面鏡に向かって、ブラシをマイクにし...歌手になりきって歌うのが日課だった♪♪


右側の鏡の角度を調節すると、少し離れた所にじぃちゃんが見える(◎o◎)


見られると恥ずかしいので、じぃちゃんが振り返ると!

歌も振り付けもストップ!!


(ピ○ク○ディーや、山○百○さんの曲を歌い振付けも完璧に踊っていた)


私のテンションは上がり 熱唱してしまう
↓ ↓ ↓ ↓
じぃちゃんが振り返り鏡越しに目が合う
↓ ↓ ↓ ↓
ストップ!(//△//)
↓ ↓ ↓ ↓
○恵さんの様に、格好よく決めて鏡をにらんで
ポーズする
↓ ↓ ↓ ↓
じいちゃんが振り返り鏡越しに目が合う
↓ ↓ ↓ ↓
ストップ!(//△//)



じぃちゃんが大好きだった...


最後の最後まで
私にずっと同じ愛を注いでくれた
唯一、私が我が儘を言える存在だった。

No.17 15/09/20 15:28
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 16
40代前半だっただろうか...


『じぃちゃん...

私の家族はじぃちゃんだけやねん!

じぃちゃん、おらんかったら...

死んでしまったら...
私一人になるやんか。

じぃちゃんが死んだら私も一緒に焼いてもらう!


だから...


お願い。


じぃちゃん長生きしてよ?


最後にくれた1000円。
まだ、持ってる...
じぃちゃん、あの時
財布の中、4000円しかなかったのに。』



その1000円は


今もまだ


使えない。。。


No.18 15/09/20 15:34
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 17

じぃちゃんからの返事...


『ちゃんと食べてるか?

お前の気持ちは
ちゃんとわかってるから...。


ワシは、全部わかってる。


これからお前が一人で
生きていくんかと思たらな.....。


お前は、あの小ちゃい犬のお母ちゃんやないか。


ええ犬買うてよかったな


犬はお前の事、
あんだけお母ちゃんやと思とるやないか。



大事に育ててやれや...』


No.19 15/09/20 16:05
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 15 【私... 中1~中3】 この3年間で、我が家の環境はガラリと変わる…。 中1の時に ちいちゃい叔母ちゃんが結婚をし 家から居なくな… 高1になり、私の体に少しずつ異変が起きていた。


少しずつ病が私を蝕んでいるにも気付かず、高校生活をスタートしていた。


この異変に

もっと早く...

もっと早く...気付いていたら、あんなに悔しい思いはしなかったに違いない。



ばぁちゃんをもっと大切に出来たのに...


この病気とは、

ホルモンに異常をきたし

体内のホルモンが過剰に多く分泌しすぎる。と言う

当時は

特殊な病だったらしい。


【バセドー病...】


研究させて欲しいという大学病院からの用紙にサインをすれば

医療費や手術入院費全て無理になる…


と説明を受けた。

  • << 30 ※訂正m(_ _)m ラスト3行の文面中 無理→× 無料→○ 重ね重ねスミマセンf^_^;

No.20 15/09/20 16:33
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 19
24時間ホルモンが活発に動いている状況によって、下記の症状になる…と医学書に記載されている。


①眠っている時も、身体は常に走っている状態である。

②睡眠時も脈拍は1分に130以上

③朝が起きれない

④常に喉が渇いているから 異常な水分摂取

⑤イライラ感

⑥学生の場合は、急な学力低下

⑦のぼせ

⑧常にゴロゴロしようとする


※以上の症状によって

ただのぐうたらだと勘違いしやすく

別名『サボり病』と言われている。

症状が似ている事から

更年期障害や鬱病と勘違いされやすいとの事だった。


家族も私も

高校入学当初から

病気に気付かないまま

半年間、説教されては反抗し 何度も涙を流した。

  • << 27 ※訂正m(_ _)m 最後2行の文頭文 半年間→× 1年半ですf^_^;

No.21 15/09/20 16:50
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

中学からバスケ部だったので、
高校でもバスケをしたかった。


何より、バスケ部のメンバーは全員同じクラスだったから

学校自体は楽しかったし♪早朝の朝レンも行きたかった。


だけど...


授業中は寝っぱなし。

ダルい...


身体が熱い...。


バスケなんて、やる気ない...。



ただの登校拒否だと誰もが信じて疑わなかった...。

No.22 15/09/20 17:06
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 21 家での居心地も最悪....。


ばぁちゃんの声
『早く、起きや!!』


私『わかってるわ!!』


『朝から年寄り一人がこんなけ用事してるのに☆●※●△ブツブツ...』



『はー…うるさい』



ばぁちゃんは

反抗期が特になかった私に対し、倍増した反抗期が訪れたかのようにイライラしていた。


『オマエを今まで大きくなれたんは、誰のおかげや!

毎日嘘ばっかりついて、学校も行かんと口答えばっかり!

言う事もやってる事も、あのヤ○ザ女と一緒や!!!』


………………………………………………………………思春期だったからなのだろうか?病気の症状が影響していたのだろうか?



母親と同じ生き方をしている、、、

似ている、、、


と言う言葉にだけは



なぜか
深く傷ついていた。

No.23 15/09/20 17:27
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 22
私の教育担当になってくれていた、大きい叔母ちゃんからは

耳にタコが出来る位言われた。


『人生が80年とすれば、この高校生活は!たったの3年間やろ?

この期間だけやで!!

朝起きて、遅刻しやんと学校行って勉強する...

みーーんながしてる人として、当たり前の事や!

アンタは何で!その朝起きて…って、人として当たり前の事がでけへんの!?』


今も尊敬している大きい叔母ちゃんからは、

どんなに私が口答えしても

恩着せがましい言葉を言われたり

私の前で母親の悪口を言われた事は1度もなかった。


どんなに私にムカついたとしても

気遣ってくれていたのか…。



イヤ…そうではなく



私を実質赤ん坊の頃から育ててくれている内、私に情が湧いてきて、いつのまにか...実の妹になっていたのだろう。



昔も今も大きい叔母ちゃんへの思いは変わらず、尊敬しているし


私にとって

じいちゃんと、この人だけが、


心の叫びをぶつける事のできる存在だったのだと今改めて痛感している。

No.24 15/09/20 17:42
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 23
ばぁちゃんは

ちいちゃい叔母ちゃんと、1番仲がよかった。


そのせいか、

ちいちゃい叔母ちゃんは...

ばあちゃんに性格も似ていて、言葉でよく人を傷つける様な所もそっくりだった。


ばぁちゃんは毎日、

ちいちゃい叔母ちゃんに電話をしては!私の悪口を言っていた...。


事実を膨らませて話し、

自分の方へ味方につける。


小中学生がする様な・・・事



ばぁちゃんの
1番の得意技だった。


ちいちゃい叔母ちゃんから言われる言葉は強烈だった...。
悪意を感じる事さえあった。



『あんた...段々アノ女に似てくるなー(笑)ほら!この辺り!!(笑)』



最後に何気なく言われた言葉が深く胸に突き刺さった...



『ダラダラ、学校も行かんと、おばぁちゃんに口答えばっかりして。おばあちゃん泣かす事しかせえへん・・・

アンタがやってる事は全部アノ女と一緒やんか!

 
母娘そろって・・・

おばぁちゃん泣かして面白いか???』

No.25 15/09/20 17:59
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 24
私は...
心の中だけで何度、
同じ言葉を繰り返し繰り返し!訴えてきただろうか。


[母親がした事と
同じ事を繰り返してるの?

私は不良みたいな事してないやん。


ばぁちゃんと口ゲンカした事が、そんなに悪い事?


そんな事、どこの家でもやってるやん。



私は、みんなに育ててもらったから!口答えする事は罪になるの?


洗い物手伝わんとゴロゴロしてたから?




本当の本当に………



身体が………



しんどくてしんどくて
しゃあないねん。



何でやろ…………』

No.26 15/09/20 18:08
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 25
当然、留年通知が自宅に届いた。


とにかく、しんどかった...。



私は、学校を辞めると言った。


なぜか、家族会議になった。



誰もが...

身体がしんどいのは登校拒否が原因なのだと思い込んでいたから...。



泣きながら訴えた。

『女の子の留年生はどこ探してもおらへんねん。

私以外は、みーーんな2年生に上がって

私を知ってる友達もいっぱいおるのに!


留年生は、体操服の色が違うねん!!


自信ない…


無理やねん……』



ずっと黙っていた、
大きい叔父ちゃんが


口を開いた…。

  • << 28 『もし!お前を変な目で見るヤツがおったら、ワシが毎日校門まで送ったる!! 体操服も同じ色にして欲しい!って頼んだる!! 頼むから… 頼むから……… 高校だけは卒業してくれ! その為やったら!ワシは何でもする!! ワシと一緒に学校行こ…? なっ? みゆ……』 なぜだったのか、、、 今でもわからない。 小さな勇気と心強い気持ちになった。 『大きい叔父ちゃん…私、行く………から……』 【2度目の高校1年生】 あっという間に、4人組が出来た。 毎日が楽しくて仕方なかった♪☆♪ バスケ部に復帰した1日目………。 ・ ・ ・ ・ ・ ??? あれ??? 腹筋が出来ない… 首しか上がらない。 ・ ・ ・ ・ ・ ??? シュート直前に左足を踏み込むと、足がもつれては転ぶ...何度やっても同じ。 何で、出来へんのん…。

No.27 15/09/20 18:17
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 20 24時間ホルモンが活発に動いている状況によって、下記の症状になる…と医学書に記載されている。 ①眠っている時も、身体は常に走っている状… ※訂正m(_ _)m


最後2行の文頭文


半年間→×


1年半ですf^_^;

No.28 15/09/20 18:27
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 26 当然、留年通知が自宅に届いた。 とにかく、しんどかった...。 私は、学校を辞めると言った。 なぜか、家族会議になった。 …
『もし!お前を変な目で見るヤツがおったら、ワシが毎日校門まで送ったる!!


体操服も同じ色にして欲しい!って頼んだる!!



頼むから…



頼むから………



高校だけは卒業してくれ!


その為やったら!ワシは何でもする!!


ワシと一緒に学校行こ…?



なっ?


みゆ……』



なぜだったのか、、、



今でもわからない。



小さな勇気と心強い気持ちになった。



『大きい叔父ちゃん…私、行く………から……』




【2度目の高校1年生】

あっという間に、4人組が出来た。

毎日が楽しくて仕方なかった♪☆♪



バスケ部に復帰した1日目………。





???


あれ???



腹筋が出来ない…
首しか上がらない。





???


シュート直前に左足を踏み込むと、足がもつれては転ぶ...何度やっても同じ。



何で、出来へんのん…。

No.29 15/09/20 18:40
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 28
奇遇にも、翌日は1年生の健康診断だった。

先生が、聴診器の手をすぐさま止めて看護士さんを呼ぶ。


『すぐに大学病院に行って下さい…』




大きい叔父ちゃん同伴で病院に行った。



病名(バセドー病)が判った。

現在は未だ特異病として認定されており、研究中との事。


大きい叔父ちゃんが

『原因は?』と。


『現時点では不明としか...。

学業の事を考えれば、手術した方がいいと思います。

見違えたかの様に元気が戻ります!』



私は違う事を考えていた...。



大きい叔父ちゃんが

初めて私と一緒に来てくれた!


保育園の頃から、
私だけが運動会..遠足...参観日...誰にも来てもらえなかった。



病気になった事が嬉しかった...。

  • << 31 入院~退院までたったの5日。 再発の可能性は、ほぼゼロに等しい。 私が、学校に行けなかった原因を知り家族皆が心配してくれた。 何よりビックリしたのは... じいちゃんが流した涙だった。 何時間もかかる遠くの病院まで、じぃちゃんと大きい叔母ちゃんだけが毎日来てくれた。 『手術は、30分程で終わる簡単な手術だから、手術室まで一人で行ける!!』 って何度言っても、じぃちゃんは付いて来た。 看護士さんに止められる程、ギリギリの位置まで着いて来てくれ 『じぃちゃん大げさ(笑)』と言うと、無邪気な顔で手を振ってくれた。

No.30 15/09/20 21:46
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 19 高1になり、私の体に少しずつ異変が起きていた。 少しずつ病が私を蝕んでいるにも気付かず、高校生活をスタートしていた。 この異変に … ※訂正m(_ _)m


ラスト3行の文面中


無理→×


無料→○



重ね重ねスミマセンf^_^;

No.31 15/09/21 00:32
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 29 奇遇にも、翌日は1年生の健康診断だった。 先生が、聴診器の手をすぐさま止めて看護士さんを呼ぶ。 『すぐに大学病院に行って下さい…』 …
入院~退院までたったの5日。

再発の可能性は、ほぼゼロに等しい。


私が、学校に行けなかった原因を知り家族皆が心配してくれた。


何よりビックリしたのは...

じいちゃんが流した涙だった。


何時間もかかる遠くの病院まで、じぃちゃんと大きい叔母ちゃんだけが毎日来てくれた。



『手術は、30分程で終わる簡単な手術だから、手術室まで一人で行ける!!』

って何度言っても、じぃちゃんは付いて来た。


看護士さんに止められる程、ギリギリの位置まで着いて来てくれ

『じぃちゃん大げさ(笑)』と言うと、無邪気な顔で手を振ってくれた。

No.32 15/09/21 00:41
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 31
喉の局部麻酔だったので、意識は薄いが耳からは先生達の会話がはっきり聞こえる。


楽しそうに笑いながら 指先だけが喉の所でコチョコチョ動いている。


『ちょちょちょちょっと大丈夫なん(-"-;)ちゃんと集中してってば~(∋_∈)』


と不安で不安で~~
(;∇;)/~~



目が覚めたのは、2時間後...ベッドの上だった。

No.33 15/09/21 01:39
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 32
大きい叔母ちゃんが私に言った一言目が、

『じぃちゃんが行方不明やねんけど…迷子なってるんちゃう??あんた、心当たりない??』



『あーーっ!!手術室の前!手術室の前!』


大きい叔母ちゃんとじぃちゃんは、仲良しの名コンビだった。



迷子の原因は...(笑


手術前は歩けるので私とじぃちゃんは、普通のエレベーターを利用し、手術室の前まで行けた。


しかし


手術後は眠っているから別の専用エレベーターを使い、ストレッチャーに乗せられた状態で私は病室に戻っていた。


じぃちゃんの前は通らない(* ̄∇ ̄*)


約3時間もの間

じぃちゃんは椅子の上で待ってくれていたのだ∑(゚Д゚)



大きい叔母ちゃんに激怒されながら、再び無邪気な顔をして現れた(笑)



喉の下部を横に約11センチ切って縫合。



大きい叔母ちゃんは完全にブチギレ状態…(笑)


相当、探し回っていたらしい。


ジジィは、ニタニタ笑ってごまかしている♪♪




笑いを我慢しては、傷口が痛んだ(≧∇≦)

No.34 15/09/21 08:46
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )


『ガチャン!!』


『ガッターン!!』


『ウチが一生懸命育てたんや!!』


『何でウチが責められるんや!』



『あのヤ○ザと、まったく!!!!一緒!!!!』



『何で、ウチばっかり苦労させられなあかんの?』



『ほんまに、もーーっ!!!』




毎朝、ばぁちゃんが大声で叫ぶ私の悪口で目が覚める。



毎朝・・・



毎朝・・・・



毎朝・・・・・。

No.35 15/09/21 09:03
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 34
『ばぁちゃん

何が気にいらんの?


私は感謝してるよ。


悪いと思ってるよ?



でもこんなに毎日、嫌みばっかり言われたら私・・・頭おかしくなるわ』



『嫌み??ウチがいつお前に嫌みをいった??』



『言うてるやんか。

私が、いつ!母親と同じ事をしたん??

教えて!!

反省して謝るから教えてよ!』



ばぁちゃんは、人の言う言葉を全く聞かない。


自分は正しい!!



話し合おうとしても必ず!途中でヒステリーを起こす。


『ウチが苦労して!お前を育ててきて!


この年寄りをそんなに責めて責めて・・・ウチは死んだ方がマシや!!』



の繰り返し...。



いくら心を通わせようとしても、いつも話し合いにならなかった。

No.36 15/09/21 11:56
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )



別の日に母が来た


今日は泊まると言う。

旦那と喧嘩でもしたのだろう



私は決めていた…。



今日は

初めてこの人に


ケンカを売る...。と

  • << 38 母が寝る準備をしようと押し入れを空け 布団を敷いているのを見ながら どんどん溢れ出てくる涙は止まらない... 『どうしたん!みゆ、なに泣いてんのん!(笑』 『なぁ...知ってた? 私はな... 私はな! 何年間も!この押し入れに閉じ込められてオシッコを漏らしてしまって... オシッコが行きたくても行けなくて...』 嗚咽で言葉が続かない・・・ 『アンタ...何でそんなに泣いてんのん?何が言いたいねん』 ??? 涙が止まった…

No.37 15/09/21 12:03
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 36

祖母は

なにせ


毎日必ず一回は、母の悪口を言っていた。



なのに!!



母が来ると、ご機嫌を取る...



『ばぁちゃん、コイツの何が怖いワケ??』


心の中で笑っていた...



一方で私は、夜眠っている間に見る...

うなされる怖い夢を解決したかった。



そう………



3歳~6歳まで、閉じ込められていた・・・


『押し入れの夢』

No.38 15/09/21 12:29
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 36 別の日に母が来た 今日は泊まると言う。 旦那と喧嘩でもしたのだろう 私は決めていた…。 今日は 初めてこの人に …

母が寝る準備をしようと押し入れを空け

布団を敷いているのを見ながら



どんどん溢れ出てくる涙は止まらない...



『どうしたん!みゆ、なに泣いてんのん!(笑』



『なぁ...知ってた?
私はな...


私はな!



何年間も!この押し入れに閉じ込められてオシッコを漏らしてしまって...


オシッコが行きたくても行けなくて...』




嗚咽で言葉が続かない・・・




『アンタ...何でそんなに泣いてんのん?何が言いたいねん』





???






涙が止まった…




No.39 15/09/21 12:56
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 38
冷静になるまで少し時間が必要だった...



『知ってた?

アンタが家に図々しく子供をバンバン連れてきて、旦那に私を産み捨てた事を!秘密にしてたからって、何で私が、何で私が3年間もこの押し入れの中で!

この押し入れの中に、おやつ持ち込んで...

でも、トイレ行く事だけが!でけへんかってん。

アンタらの前を通らなトイレに行かれへんからや!!


そもそも押し入れから出られへんように

重たいテーブル置くか???


なぁ…教えてくれへん?


はっきり答えてくれへんかな?



何で私が!

押し入れの辛くて苦しくて寂しくて暗い狭い夢に苦しめられなあかんの?


高校生になった今も、しょっちゅう夢に出てくんねん!

3歳やったんやで?

4歳やったんやで?



どうにかしてーや!!


何であんな長い間、悪い事もしてない子供が押し入れで涙ひとつ流さんと我慢せなあかんかったん?


アンタの...


全部アンタの責任やろ!!


ゔゎあーーうわぁぁぁーーーー...』


泣き崩れた。



母は言った…





『ごめんやで...』

No.43 15/09/21 15:06
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

27歳の夏、彼氏からプロポーズを受けた♪♪


小学6年生から
彼に片想いしていた私...。


今の時代も
そうなのかな?


昭和世代では

勉強もできてスポーツ万能な男子がモテていた。


まさしく


それ...だった(≧∇≦)


友達達がキューピットになってくれ(笑

中2の時...いきなり告られた。


初デートは

ガンダムの映画...
( ̄▽ ̄)

緊張しすぎて


ゴグッ!と唾を飲み込む音すら聞かれるのが恥ずかしくて


飲み込むのを我慢しまくった。


胸がいっぱいで

何も喉に通らない
((((;゚Д゚))))


『何か食べに行こっか?^^』

て言われたけどっ


『お腹いっぱいやから...ジュースでいい...』


喫茶店に入った。


手がふふふ震えて
ストローを固定できない...。


顔は真っ赤っか。



後になって分かった事だが


彼も一睡も眠れなかったらしい(*≧∀≦*)ププッ



『俺も、あの時
何を喋ったのか全く!思い出されへんねんf^_^;』



私『ぎゃはははは!キモすぎるよな?

映画館でゴックンできひんかった時

息止まるか∑(゚Д゚)思ったっつうの!』



27歳までの13年間...


1度もケンカした事がなかった...。


だけど




・・・神様はイジワルだ・・・・・・・・


No.44 15/09/21 18:34
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 43 【中2の3月】

彼はラグビー部で

塾では特進クラス
(゜∇゜)


特進~Cクラスに別れていて


私は万年Bクラス
(・_・;)


塾の先生達は


『オマエっ!
古川と付き合ったん?』


国語算数理科社会!


先生すべてから


『お前みたいなアホが
(・◇・)?笑』


と言われまくりで


先生の机の上の用紙をグチャグチャにしてやった
( ̄。 ̄ )



まだ付き合って間もない小雨の夜の事...(笑


私がバスケで突き指をしてしまい

左指の中指に包帯を巻いて塾の授業を終え...


同じ時間に授業を終えた彼と


それぞれ、傘を差しながら一緒に帰っていたら...


私の傘だけが

一瞬!風に吹き飛ばされて


(うわぁ!(>_<))


と思ったら


傘は飛ばされていなくて...


ギリギリ...


傘を持つ取っ手のカーブの部分が...





右肩の鎖骨の上に
引っ掛かってた。
(パラシュートのごとく)笑


咄嗟に左手で傘を握って 素(ス)の表情で彼を見たら...


マジな顔で心配そうに


『包帯は???』


私は

1、5秒くらいの速い動きで!


Gパンのポケットに中指を突っ込んで


指サックの形となり
Gパンに埋もれていた状態の包帯を中指にハメた!!


クールで無口な彼は
ツッコミも入れてくれず


心の中で呟くしかなかった...



(サブッ...ツッコミなしかよ!
(」゜□゜)」)

No.45 15/09/21 20:36
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

【高校生活☆☆☆】


彼は第一志望だった進学校に合格し

とんとん拍子に進級f^_^;

ラグビーと国立大学に向かっての勉学に忙しかった筈なのに...

留年した私に勉強を教えてくれたし

動物園に行ったり♪

家庭での悩みを
黙って聞いてくれ


いつも頭を撫でながら


『キスは司法試験に合格してからするねん!』


クラブ活動と勉学を
卒なくこなす彼に負けまいと!私も全力で勉強した...。


高2の担任がサイコー☆で


神戸大学を卒業したばかりの新任先生だった。


声デカイねん!と何回!先生にキレただろう^^


術前⇔術後の私の変化は凄まじかった。


集中力がスゴかった...。


この...声デカ担任と出逢ってなければ

私は夢に向かってチャレンジする気になれなかっただろう。



担任は、学校内で唯一!

各教科別トップ5名を手書きで集計し

テストが終わると配布するという教育方針を取っていた。



私は、全教科トップを春の中間テストで取りビックリした
(°□°;)


🎼合唱コンクール
修学旅行\(^^)/

担任の結婚式^^

運動会の応援合戦👊

とにかく団結力がスゴい2年7組☆♪だった。


私は1学期末の通知表で美術以外はf^_^;
オール5を取り、担任に相談をした。



『私...行きたい短大があるんですけど。

留年した分、今から頑張ったら可能性あるかな...先生』



担任は進路指導の先生に相談してくれたり...短大へ問い合わせてくれたり全力で調べてくれた。


なにせ...

その高校から合格者が出た事のない短大だったから。


ましてや、私は留年生だ...。



『お前やったら挽回出来る!平均偏差値を上げるには...今から5教科オール5や!!

後は、音楽...歌...体育の実技テストや!!留年した事は関係ない!』



『ホンマに?!先生!』



私は、その日から3年生の2学期まで...


仲間達と一緒に助け合いながら...


人生やり直しのスタートをきった!

  • << 47 彼の大きな手... ラグビーで傷だらけの手... 手を繋ぐだけで幸せだった。 そんな気持ちとは 裏腹に 家では 悲しい親子喧嘩の 幕が上がろうとしていた...。

No.46 15/09/21 22:18
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 45
バセドー病になり

留年し

完全に諦めていた私の小さい頃からの夢は

保育士(当時は保母さん)になる事だった。


高3の10月...


推薦入試の受験日が来た。


3年11組...。


2年生の時
仲良しだったグループの内、7人が再び同じクラスになれた♪


行きたかった短大のすぐ近くに岡田君が住んでいた。


サプライズで☆♪

受験日当日、7人が
早朝から岡田家に集合してくれていた...


🎼声楽テストの課題曲は...

【ふるさと】


『お前!!本番やと思って唄えよ👊』


『ぅ...うん。わかった...』



🎼名も知ら~~ぬ
遠き島より
な~が~れゆ~く
椰子~の実ひ~とつ




???


私『ちょっと(;`皿´)
京子とハル!

めっちゃワロテるやん!』



ハル『ごめ~~ん(∋_∈)
だってオペラ歌手みたいなんやもーーん。
めっちゃ鼻の穴
膨らんでるしぃー
(*≧∀≦*)

お腹イタイ(≧ε≦)ワタシ、見られへん(爆』


男子達が


『目ぇーつぶっとけや!!!
次、ワロたら帰らすぞ!!』


あっ
時間がない∑(゚Д゚)



顔をクッションに埋めてワロテる女子。

その女子を叩くフリして下を向いてる男子は肩を震わせながら間違いなく!


ワロテた。



合格した...。



卒業式で私は
[答辞]を読んだ。



自分の言葉で...


何回も言葉が詰まりそうになったけど
読みきった。



校長先生の笑顔が忘れられない...。



そして、振り返り
私は真っ先に...



大好きなじぃちゃんと...


病院を抜けて駆け付けてくれた大きい叔母ちゃんに向かって...


感謝いっぱいのお辞儀をした...。

No.47 15/09/22 07:49
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 45 【高校生活☆☆☆】 彼は第一志望だった進学校に合格し とんとん拍子に進級f^_^; ラグビーと国立大学に向かっての勉学に忙しかった筈…
彼の大きな手...

ラグビーで傷だらけの手...


手を繋ぐだけで幸せだった。




そんな気持ちとは

裏腹に


家では




悲しい親子喧嘩の
幕が上がろうとしていた...。

No.48 15/09/22 08:07
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )


祖母『あのなーお前の母親が大きい叔父ちゃんにお金借りにきて、全然お金返せへんのや



嫁さんの手前、ウチが言わなあかんけど、アレ(母)はすぐヤ○ザなるからなー』



私『わかった...私が言うから。』




ばぁちゃんは私に母の悪口を言って、モメさせる事が目的なの?


今までは話だけ聞いておいて、友達や彼で発散してきたけど...


今回は明らかに

私に
(なんとかしろ)と言っている。



母に電話をした。

No.49 15/09/22 08:19
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 48

私『大きい叔父ちゃんから借りたお金!!今すぐ持ってきぃや!』



母『あんたに関係ない事やろ!!』



鼓膜が破れる位の声...完全に逆ギレしている。



私『それは違うやろ?アンタがそんな事をしたら嫁叔母ちゃんに私、顔向けでけへんやろ!?』



母『お前...それ誰に聞いてん?...

あの出しゃばりのクソババァやろ!!
そこで待っとけ!!』



祖母『なにって?』



私『今から来るって...』



No.50 15/09/22 08:30
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 49

焦って、あちこちの叔母に電話をするのを見ながら


私は心の中で言っていた...



(ばぁちゃんが私に母の悪口ばかり言うてきた事はこういう事なんやで…


ウチから聞いたって言うたらあかんで!!が口癖やったけど...

私が言わなくてもバレてるやんか


危なくなったら、私が守るから...)



ドン ドン ドン!


来た!! 



『クソババァー
お前嘘ばっかりつきやがってー 

今日という今日はウチは許せへんぞ 

出てこい!!ババァー』

No.51 15/09/22 08:36
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 50 祖母は...

よりにもよって!!


あの!!


[押し入れ]の中に隠れていた



私『ちょ、ちょっと待って!!落ち着きーや...』



完全に、母は信じられない程の恐ろしい表情になっている。



私は不思議と..この人自身を怖いと感じた事はなかった。



No.52 15/09/22 09:53
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 51
母が到着する10分程前だったかな

家から徒歩で1分程離れた所に

一家4人で住んでいた大きい叔父ちゃんと嫁叔母ちゃんが
来てくれた!



私は
すぐ座り直し

正座をした。


『大きい叔父ちゃん...嫁叔母ちゃん。

あの人が迷惑ばかりかけてごめん!


私を娘の様にここまで立派に育ててくれた2人に


あの人は、ありがとうって言うた事ないやろ??』


No.53 15/09/22 10:08
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 52 嫁叔母ちゃんが先に口を開く。



『みゆちゃんは今、あの人と...なーんにも関係ないし、アンタが何で謝るの?


私は...みゆちゃんが可愛かったから!娘らがお嫁に行く時より、出来る限りの事をしたいだけ!!...それだけ!!』



頷きながら大きい叔父ちゃんが笑顔で、笑顔で...

『ワシは自分の妹やからアイツに貸したんや

当たり前の事や。


みゆが中学の時...

ワシらの戸籍で養女になってから、お前は智子と理子の姉ちゃんや!!^^


ババァは...

昔から、兄妹をケンカさせる事ばっかり喋って!!


普通はな?

親は兄妹仲良くしぃやーって教えるモンやろ?』



私は涙を服の袖で拭きながら感謝一杯の
土下座をした。

No.54 15/09/22 10:44
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 53

顔を上げた私は

大きい叔父ちゃんの目を真剣に見ながら
お願い事を言った。



『私どうしても!
あの人に言うておきたい事があるねん!!


あの人は、この家で
暴れる資格なんてない!!



みんなが、あの人を憎んでる。

それは私が原因やねん!

私が居なかったら、
兄妹がこんなに憎しみあう事はなかったはずや!!


大きい叔父ちゃん...


絶対、口挟まんといて!!


手も出さんといて!!

お願いします!!!!』



やっと、この日が来た…。


No.55 15/09/22 11:09
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 54
母が押し入れに隠れている祖母を捜している間も


大きい叔父ちゃんは

あぐらをかいた状態で両腕を組み

目を閉じていてくれていた。



私は母を追いかけて右腕をきつく握った


憎しみ一杯の目で
母を睨みながら

大きい叔父ちゃん達がいる居間まで強く引っ張っていく。



私『アンタは今まで1回でも!家族みんなに私の事を謝った事ある!?


血の繋がらない嫁叔母ちゃんに頭を下げた事ある!?』


母は居間に座り込んだ。


私『アンタから、どんなに話しかけらても

妹からも...!!

弟からも...!!!


無視されてたよね?


私が原因やんか。



なぁー…


そんな簡単な事もわからんの???



私はな...



私はやっぱり.....』



???




(あれ?私、恨み言をいっぱい言ってやるつもりやったのに、何で泣いてんのよ!) 

No.56 15/09/22 11:38
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 55

嫁叔母ちゃんが、私の背中を撫でる。


すごく落ち着いた...


私『私はアンタを母親やと思ってない!!

母親はこの人や!!』


嫁叔母ちゃんの方を見る...


穏やかに笑って頷いてくれた。



私『でも私は何でかわからんけど...

みんなからアンタの悪口を聞かされたら心の中で悲しかった。
私は心からアンタを憎まれへんかった…

何でやったんやろ。』


それ以上、言葉にならなかった。


嫁叔母ちゃんが母に言う...
『みゆちゃんが中学の時やったかなー

あなたが内臓疾患で入院した時、あなたから毎日!!!いつ見舞いに来てくれんの?

って電話が来たら

この子…毎日遠い病院まで電車に乗って、顔見に行ってたでしょ?


でも、この子が高校に入って留年してすぐに入院した時、あなたは知っていたのに一回も顔を出さなかったでしょ?


あなた以外は、全員が順番に心配で会いに来てたよ?


みんな...みゆちゃんに隠れて本当に怒ってたわ』



No.57 15/09/22 13:55
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 56



大きい叔父ちゃんが


ゆっくり話し始めた



『お前が家出して
東京へ行ったんが

17歳やったな...。


結婚して子供もおる青山(実父)の反対を押し切って

みゆを一人で出産したんが...

19歳の時か...。


お前みたいな母親でも!


みゆは やっぱり


お母ちゃんと暮らしたかったんや。


どんなにワシら兄妹が愛しても...愛しても...。


みゆは みんなに我が儘ひとつ言えへんかった。


参観日も じぃちゃんが見に行って

みんなから、イジメられとったのに


家では


じぃちゃん!じぃちゃん!


言うてな?...』



大きい叔父ちゃんの目から大粒の涙が


ひとつ...ふたつ



(大きい叔父ちゃん
全部知ってたん?)



私は鼻水と涙でグチャグチャだった。

No.58 15/09/22 15:07
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 57

母は ずっと俯きながら何も言わず

時々 コクリ...コクリと
頷くだけだった。


私は走って洗面所まで顔を洗いに行き

再度 座り直し


『大きい叔父ちゃん?


それは違う!


誰から聞いたか忘れたんやけど


私が赤ん坊の時

ホンマの父親から

「青森に住んでる子供のいない姉夫婦に
私を渡したい」

って電話がきたんやろ?


私は みんなに沢山!心配かけたけど


この人(母)と住みたいなんて思った事ないし!


父親に会いたいなんて1度たりとも思った事ないねん。


施設で育てられた子も 世の中にはいっぱい!!おるのに


私はピアノも習わせてもらったし

高校も短大も行かせてもらった。


大きい叔父ちゃんは
家族の生活の為に

サッカー部のスカウトを断って!


高校行きたかったのに...


諦めるしかなかったんやろ!?


大きい叔父ちゃんが
夜中まで下の工場で働いてくれたから!・・・・・』




ボトボト落ちる大きい叔父ちゃんの涙を見たら


それ以上...言えなかった。


No.59 15/09/22 15:13
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 58




『お前・・・



今日は帰ってくれ...』



大きい叔父ちゃんから

そう言われ...



母は静かに階段を下りていった。

No.60 15/09/22 15:22
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 59
奥の部屋から出てきたばぁちゃん。


ブツブツ言いながら母の悪口を言っている...。



『このババァー!!!』



間に合わなかった...!!!



『バッチーン』!




ばぁちゃんが

スイマセン!スイマセン!!て...



幼少時代の記憶など
私から飛んでしまっていた。



今、私の目の前で、



ばぁちゃんが…



ばぁちゃんが…




土下座をしてゴメンナサイ。
ゴメンナサイ。ゴメンナサイ。



小さく丸まって、小さな小さな声で震えている・・・

No.61 15/09/22 15:40
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 60

右手の拳で左頬を殴られたのだ



居間のテーブルをすり抜けて逃げようとするばぁちゃんの服を引っ張ろうとしている。


丁度トラックで帰ってきた、ちぃちゃい叔父ちゃんと嫁叔母ちゃんが

大きい叔父ちゃんを止めるが、順番に吹き飛ばされる。



私は、ばぁちゃんと大きい叔父ちゃんとの間に入り叫んでいた。


『ばぁちゃん殴るんやったら私を殴りーや!!!
...ハァーッ...ハァーッ』



『お前を押し入れに閉じ込めたんは誰じゃ?

なんで、あの押し入れは小便臭いんじゃ?

ワシが何も知らんとでも思ってたんか!!』



『もーーやめてーーー!

今、全部忘れたわ!!!
ばぁちゃんを私が守らんかったら誰が守るんよ!

頼むから、やめてー!!!』



嫁叔母ちゃんに背中を押されながら
大きい叔父ちゃんが階段を下りていく



『ばぁちゃん、大丈夫!?病院行こ!
おんぶしよか?』




『ウチは昔からアイツの暴力...暴力で...!!!

殺された方がマシやーーー!!』




呆然と私は立ち尽くしていた。

No.62 15/09/22 17:20
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 61 その日から祖母は、3日程ふてくされて布団から出てこなかった。



布団から出てきた祖母の口から出てくる

大きい叔父ちゃんと私の母の悪口は

まるで何かに取り憑かれたかのように…

朝~晩まで、連日繰り返し止まらなく

私のストレスは、限界に達していた。

  • << 64 『こないだ、ちぃちゃい叔父ちゃんの家に行ったら 迷惑そうな顔して、文句言われた!! アイツの家には2度と行けへんわ あー、気分わるい! 誰がアイツの家を建ててやったんや この年寄りが何でこんなに惨めな思いをせなあかんねん』 『ばぁちゃん…楽しい話しようよ!!』 もーぅ、何度も言ってきた。 (私は、ばぁちゃんとは合わない...) 私の心は完全に祖母を拒否していた... これ以上...一緒に暮らしたくない。 21歳...の夏 置き手紙を残し 家を出た。

No.63 15/09/22 17:53
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

※皆様へ。


携帯小説初チャレンジ中
ド素人のこんな拙い小説を

寛大な御心で
お読み下さり...


本当にありがとうございます!


※【お詫び事】※


年齢順の流れが

余りにも前後しておりました為


本編レスNo.40~42を

お詫び事以降のレスに移動させて頂きます(>_<)


重複して お読み下さる皆様は非常に不快な思いをなさるかと存じます。


心よりお詫び申し上げますm(_ _)m


尚、震災の内容も出て参ります。

被災に遭われた読者の皆様...。


どうしても必要な内容であります事を

御容赦下さいませ
m(_ _)m



ご挨拶とお詫びに代えまして。



みゆ拝

No.64 15/09/22 17:57
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 62 その日から祖母は、3日程ふてくされて布団から出てこなかった。 布団から出てきた祖母の口から出てくる 大きい叔父ちゃんと私の母の悪口は…
『こないだ、ちぃちゃい叔父ちゃんの家に行ったら

迷惑そうな顔して、文句言われた!!

アイツの家には2度と行けへんわ


あー、気分わるい!


誰がアイツの家を建ててやったんや


この年寄りが何でこんなに惨めな思いをせなあかんねん』



『ばぁちゃん…楽しい話しようよ!!』



もーぅ、何度も言ってきた。




(私は、ばぁちゃんとは合わない...)



私の心は完全に祖母を拒否していた...



これ以上...一緒に暮らしたくない。



21歳...の夏


置き手紙を残し
家を出た。

No.66 15/09/22 21:47
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

家出をして数日後、

私はコッソリと...


大きい叔父ちゃん家に
理由を説明する為
帰った。


嫁叔母ちゃんは

・じぃちゃん
・大きい叔母ちゃん
・小ちゃい叔父ちゃん

に連絡を入れ

集まってくれていた。


私の家出がショック過ぎて寝込んでいたばぁちゃんを心配し

私に対して怒り心頭状態の、小ちゃい叔母ちゃんを除いて...。



No.67 15/09/22 22:42
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 66 あの時のように...

正座をし


『心配ばかりかけてすみません』


土下座をした。


『何で みゆ姉ちゃんばっかり悪者にならなあかんの?

誰が考えても
おばぁちゃんが
謝るべきやろ』


大きい叔父ちゃんの
長女:智子が発言したのは初めてで


皆が少し驚いているのが伝わってきた。


大きい叔母ちゃんは
私が20歳の時

入籍だけをし

1歳になる結衣を抱いていた。


じぃちゃんからは

『ご飯食べてるか?』


小ちゃい叔父ちゃんからは

『こんな淋しい気持ちは初めてやで?』


大きい叔母ちゃんからは

『誰も アノおばぁちゃんと住む事は無理やわ...』

  • << 70 ↑(話しは戻り...) 大きい叔父ちゃんからは 『言葉は人をも殺す... 言うてな?... みゆ... ここに住んだらエエやないか... しなくてもいい苦労はせんでもエエんとちゃうか?』 私『ごめんなさい! m(_ _)m 今は私... 自由になりたいねん じぃちゃん? 一人にさせてゴメンな? ご飯も食べてるし みんなを心配させる事だけは絶対! せぇへん!!! って約束します。 だから安心して...。 連絡もするし ばぁちゃんにも謝りに行きたい。 ほんまに大丈夫やから約束守るから...』 再度、正座に座りなおしながら 俯き...目を閉じる。 ばぁちゃんは 離れると優しくなる。 2泊~3泊すれば 母の話しをする。 私は冷静になって 軽蔑し始めていた... (ばぁちゃんさー 散々、悪口言うてる癖にアイツら(母夫婦)に海外旅行連れて行ってもろてるんやん。 結局!!!お金目的やろ?) 誰から聞いたのかは 忘れてしまったが 冷めたキモチを抱きながら 2~3時間程度だけ じぃちゃんと会話をしては、2駅離れたマンションまで帰る繰り返しだった。 と同時に古川君(彼氏)から愛されている事に安心し過ぎている自分に気付きながら、 一人暮らしを始めてから 自然消滅寸前の状態にさせてしまっていた。 他の男性に... 胸が張り裂けそうな一目惚れをしていたから。

No.68 15/09/23 13:47
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

智子は私と6歳違いで
中3。


次女の理子は年子で産まれたから
中2。


性格は全く正反対で

智子

・真面目
・デリケート
・成績優秀
・部屋がキレイ
・料理上手



理子

・テキトー
・のんびり屋
・成績テキトー
・部屋グチャグチャ
・料理興味なし


この家は小学生の頃から、ずっとずっと癒しの空間だった。


見た事のない(◎o◎)
☆オムライス
♪焼きそば
☆小さな鉄板に乗せられたミートスパ

ハンバーグ、シチューにグラタン!


夕飯は毎日♪
食べに行き...


彼女達が中学生になった頃の事...。


リビングで♪
夜中まで お喋りをし

嫁叔母ちゃんから
『いい加減にしなさい!!!』


って電気を消されても
(・◇・)?





理子『ギャハハハハ!!!
電気消されたしーー』


私『それでも お口が止まらないーーー♪』


智子『こないだ、じぃちゃんな?・・・』


私『智子しつこい!!(爆)
真っ暗で顔みえへん!!』




???




3人『フハハハハハ!!!』




『オマエラ・・・・・アホちゃうか・・・』






(;・∀・)エッ



理子『パパ起きてるんか寝言なんか

いっつも分からんねん!!!』


何故か理子が発する大きい叔父ちゃんへの逆ギレは


お正月に親戚中が集まっても大爆笑されていた。

No.69 15/09/23 17:21
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 68

今なら理解できる。


私は 表面では良い子を演じていたが

結局...


智子や理子達が
羨ましかった。


特に理子の伸び伸びしている性格は


全員から好かれていたし

私自身も可愛くて仕方がなかったから
妬みを抱く事もなかった。


勿論、現在もその気持ちは変わらない。


今の主人から言わせると

私と理子は喋り方や笑いのツボが一緒らしい。

実の姉妹でもないのに端から見ると
顔つきや後ろ姿も似ているようだ。


本人同士は否定している^^


実際、開き直り方は
アチラの方が上手


試験や受験勉強は

通常、机やテーブルの上でするものだ。


彼女は・・・



ベッド上で寝転びながら


立て膝をし...


足も組み...


仰向けになって...


教科書をガン見。



おフザケなのか真剣なのか分からなかったが


大きい叔父ちゃんが
3階にある子供部屋に上がっていっては



『あはははは!!!
お前ー...それで勉強出来るんか!

足の踏み場もないやんけ!!!

部屋片付けろ!!』


2階リビングまで響く大きな笑い声。


階段を駆け上がって
見に行った私を見て


ニヤリとする理子


『コレが頭に入るねん!!!』


私には笑顔だが
大きい叔父ちゃんには逆ギレだ


『みゆ!!コレで勉強できるんか?』


顔は笑っている大きい叔父ちゃん^^


『机で勉強せな頭に
はいらへんやろ?

お前が怒れ!!』


笑いながら首を傾げては階段を下りていく。


大きい叔父ちゃんの
顔とコテコテの大阪弁は

赤井英和さんに
ソックリ。


この話題は

親戚中の笑いのネタ
となっていた。

No.70 15/09/25 14:06
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 67 あの時のように... 正座をし 『心配ばかりかけてすみません』 土下座をした。 『何で みゆ姉ちゃんばっかり悪者にならなあかん… ↑(話しは戻り...)


大きい叔父ちゃんからは


『言葉は人をも殺す...
言うてな?...


みゆ...


ここに住んだらエエやないか...


しなくてもいい苦労はせんでもエエんとちゃうか?』



私『ごめんなさい!
m(_ _)m

今は私...


自由になりたいねん


じぃちゃん?


一人にさせてゴメンな?

ご飯も食べてるし


みんなを心配させる事だけは絶対!

せぇへん!!!

って約束します。


だから安心して...。


連絡もするし
ばぁちゃんにも謝りに行きたい。


ほんまに大丈夫やから約束守るから...』


再度、正座に座りなおしながら
俯き...目を閉じる。



ばぁちゃんは

離れると優しくなる。

2泊~3泊すれば

母の話しをする。


私は冷静になって
軽蔑し始めていた...


(ばぁちゃんさー


散々、悪口言うてる癖にアイツら(母夫婦)に海外旅行連れて行ってもろてるんやん。
結局!!!お金目的やろ?)


誰から聞いたのかは
忘れてしまったが


冷めたキモチを抱きながら

2~3時間程度だけ
じぃちゃんと会話をしては、2駅離れたマンションまで帰る繰り返しだった。


と同時に古川君(彼氏)から愛されている事に安心し過ぎている自分に気付きながら、

一人暮らしを始めてから

自然消滅寸前の状態にさせてしまっていた。



他の男性に...


胸が張り裂けそうな一目惚れをしていたから。

No.71 15/09/25 17:59
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 70



ピンポ~~ン🎼



私『どなたですか?』


『●●みゆ様
ご本人様ですか?』



私『はい 私ですが』



『書留でーす♪
印鑑かサインお願いしまーす』


怖がりな私。


『誰から届いてるか
おっしゃって頂けますか?』


『●●※雄様です』




大きい叔父ちゃんだ!



受け取ってすぐさま



6畳ワンルーム
・備え付けのベッドのみの何もない部屋・・・・・


の地べたに座りながら封を開ける。




涙が一挙に溢れ
息が苦しいまま


玄関から飛び出して


公衆電話まで走っていた...。




大きい叔父ちゃん!




大きい叔父ちゃん!



って心の中で...



何度も!!


何度も!!



呼んだ。

No.72 15/09/25 21:36
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 71
ばぁちゃんがいる2階ではなく
1階の工場TEL番号を早押しする



『大きい叔父ちゃん?』




『おぅ!みゆか?!


何 泣いとんね~ん


アホちゃうか~~^^


届いたか?』



『たった今 届いた』


『焼き肉は コッチで
食べたらエエがな~

お前の事やから貯金しとったやろうけど

あって困るもんやないさかいな?^^』


短大時代に
バイトをしながら

古川君とのデート代を割り勘にしていた残り分は
ほぼ全額 貯金させて貰う事が出来る位に


大きい叔父ちゃんの工場は急成長していた。
(バブル全盛期の時代)


それと
25歳までに
結婚したかったから・・・。


貯金通帳を見ながら
その日を楽しみにしていた♪



だから

コロッと、他の男性を好きになってしまう自分を否定しようと
頑張ったつもり...



恋に恋する乙女心は
止まらない(>_<)

No.73 15/09/25 21:50
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 72
ありがとうって
言えずじまいで


ゆっくりマンションに戻った。



書留の中身は...



現金100万円。



このお金は...



使わないよう...



働かなアカン。



後日
新しい通帳を作り


コレは無いものだと考えていこう!と
自分に言い聞かせた。



まさか・・・



貢ぐ女になるなんて・・・・・。

No.74 15/09/26 11:22
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 73

ハルが305号


まゆみが103号


私が106号に居住。


何より先に
固定電話の回線手続きと
留守録付き電話機、
自転車を
中古店で購入した。



その自転車に
ハルと二人乗りして
(交通違反デス(>_<))


またまた中古店にて
・テレビ
・エアコン
・洗濯機
・小型冷蔵庫
・クッションやラック

を注文。



ベッドは分解して
大家さんに預かってもらった。



広くなった\(^^)/

  • << 89 私が住んでいたマンション内へ 〔ハル〕〔まゆみ〕 が、2ケ後までに・・・ あっ!! という間に引っ越しを済ませていた。 ☆私 ↓ (あれ程 夢だった保育士を諦め) ずっと興味があった カタログ通販受付 〔電話オペレーター〕の研修中 ☆まゆみ ↓ 高校卒業後、 インテリア関係のOL ☆ハル ↓ (実家の父親がギャンブル依存症だった為) 同じ高校を卒業後... スナックで働き お母さんに お金を渡していた。 私が この2人と居て落ち着いたのは... 3人とも昔から ・噂話や悪口を言わない ・悩み事を敢えて聞かない つまり 男っぽい友達関係。 居心地がよかった... それが 当たり前だと思って 暮らしていた...

No.75 15/09/26 11:50
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 74
2015年の今なら
シェアハウスがあるが


時は平成元年・・・


数ヶ月後に

急ぎの通信機器となるポケベルが販売された。



固定電話に
初の電話がなる🎼~



短大時代のバイト先で友達になったアヤからだった。



『遊びに行かへん?♪』とのお誘い



てっきり、居酒屋だと思い


『いいよ~♪
いつもの所に6時やんな?』



『みゆ、カラオケパブって知ってる?』



『知らん…何それ?』



『んじゃ、そこ行ってみぃひん?^^』


『う、うん…アヤに任せる』



アヤは私と同じ歳で
両親と実家暮らし。

浅香 唯似で背が低く
帽子をかぶったり
ホットパンツ姿で
流行最先端☆☆☆


彼氏いない歴半年で
印刷会社で事務をしていた。



門限が厳しくて
必ず23:00に帰宅しなければ外出禁止令×


繁華街から1時間かかる為、22時には必ず!!!
バイバイ♪していた。

  • << 78 連れて行かれた所は、 薄暗い広い空間に、黒色のテーブルが綺麗に並べてあり 部屋のコーナーに照明がバーン!と照らされていた。 そこに立って歌うのだ ((((;゚Д゚)))) 2千円で2時間半。 飲み、食べ、歌い放題。 用紙に 歌いたい曲を記入し スタッフさんに手渡すシステム。 先着順に歌っていくので、大勢よりも2人で行った方が いっぱい歌える♪ 『ドリンク…何になさいますか?』 この大学生丸出しのスタッフが… サル吉…!!(のちに親友になった1人目^^) 『モスコミュールとカシスソーダお願いします』と私が言うと... サル吉は、マジ顔で 『かしこまりました!』 ドリンクが来る… 『どうぞ、ごゆっくり』 『………』 言葉が出ない。 鼓動が止まらない。 『カッコいい…』 当時マネージャーだったらしく、たった一人だけ… 見事なスーツ姿の硬派な男性。 大沢たかおサン似の… ヒロとの出逢いの日。 完全なる一目惚れだった。 毎晩、顔だけでも見たかった… 彼氏は私の変化にすぐ気付いていた。 当然、名前さえ知らないヒロの事を アヤと私の間でだけ『たかお』と名付けて、毎週末通うようになっていた。 あっという間に帰る時間が来る…。

No.78 15/09/26 21:30
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 75 2015年の今なら シェアハウスがあるが 時は平成元年・・・ 数ヶ月後に 急ぎの通信機器となるポケベルが販売された。 固定… 連れて行かれた所は、
薄暗い広い空間に、黒色のテーブルが綺麗に並べてあり


部屋のコーナーに照明がバーン!と照らされていた。



そこに立って歌うのだ
((((;゚Д゚))))


2千円で2時間半。
飲み、食べ、歌い放題。


用紙に
歌いたい曲を記入し
スタッフさんに手渡すシステム。


先着順に歌っていくので、大勢よりも2人で行った方が
いっぱい歌える♪


『ドリンク…何になさいますか?』


この大学生丸出しのスタッフが…
サル吉…!!(のちに親友になった1人目^^)


『モスコミュールとカシスソーダお願いします』と私が言うと...


サル吉は、マジ顔で

『かしこまりました!』



ドリンクが来る…


『どうぞ、ごゆっくり』



『………』


言葉が出ない。
鼓動が止まらない。



『カッコいい…』



当時マネージャーだったらしく、たった一人だけ…


見事なスーツ姿の硬派な男性。



大沢たかおサン似の…



ヒロとの出逢いの日。



完全なる一目惚れだった。



毎晩、顔だけでも見たかった…



彼氏は私の変化にすぐ気付いていた。


当然、名前さえ知らないヒロの事を

アヤと私の間でだけ『たかお』と名付けて、毎週末通うようになっていた。


あっという間に帰る時間が来る…。


No.79 15/09/27 01:17
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 78
アヤは
・1986年のマリリン
(本田美奈子サン)

・六本木心中
(アン・ルイス)

・OH YEAH!
(PRINCESS・PRINCESS)

・学園天国
(キョンキョン)

・MUGON・・・色っぽい
(工藤静香サン)



私は
・ダンシング・ヒーロー
(荻野目洋子サン)

・十戒
(中森明菜サン)

・異邦人
(久保田早紀サン)

・パープルタウン
(八神純子サン)


を歌い♪🎼


ラストは...


・淋しい熱帯魚
(WINKサン)

を振付しーの
ハモりーの


で〆!


満足して帰ろうとした時!!!



『みゆ~~!』



って声が聞こえて
振りむくと!!

  • << 81 2人同時にウケた まゆみだ。 しし、しかも… 後ろから 『なんや(笑)まゆの友達やったんか~…^^』 ぎゃぁーーーっ! (;゙゚'ω゚'): ヒロが? まゆみと知り合いってかぁーーー!! まゆって何やねん何やねん呼び捨ててどゆう事どゆう事!? 驚きのあまり、トイレに走る。 心臓のドキドキが、 はっきり聞こえてる  あぁー出られへん私 『コラッ みゆ~~ 大丈夫かぁー 』 酔いが回って、しばらく 目を閉じていた…。 『みゆ~~、飲みに行くべー♪♪♪』

No.81 15/09/27 12:42
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 79 アヤは ・1986年のマリリン (本田美奈子サン) ・六本木心中 (アン・ルイス) ・OH YEAH! (PRINCESS・PRINC…


2人同時にウケた




まゆみだ。



しし、しかも…
後ろから



『なんや(笑)まゆの友達やったんか~…^^』




ぎゃぁーーーっ!
(;゙゚'ω゚'):



ヒロが?



まゆみと知り合いってかぁーーー!!



まゆって何やねん何やねん呼び捨ててどゆう事どゆう事!?



驚きのあまり、トイレに走る。



心臓のドキドキが、
はっきり聞こえてる 

あぁー出られへん私



『コラッ みゆ~~

大丈夫かぁー 』



酔いが回って、しばらく
目を閉じていた…。



『みゆ~~、飲みに行くべー♪♪♪』




No.82 15/09/27 17:50
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 81 トイレから出た私。


アヤも、まゆみの友人も
知らぬ間に帰っていて


まゆみとヒロがトイレ前で
何やら会話していたご様子だ。
(まゆみと目が合い
ジロッ(-_-#)))


まゆみ
『はぁー?...』


私『・・・・・』無視!!



この数ヶ月後
同じマンション内に
ストーカーのごとく

追いかけてきた
〔まゆみ〕と〔ハル〕...


ケンカのようなやり取りが私達のコミュニケーションだったので

こんなやり取りなど普通。



ヒロがニヤニヤしながら冷ンヤリおしぼりを渡してくれる…


『気分悪くないですか?』


私『ハイ、ありがとうございます...』


目を見れない


余りにもタイプすぎて...



まゆみ
『ヒロやんがな?

アンタの事...


工藤静香と小泉今日子を足して2で割った感じって言うからさ

確かに中学ん時

●●中学のキョンキョンて言われとったなーー

って 今 喋っててん


しゃくれアゴしか似てへんっつうの~~~

ギャハハハハ!!』



私達の会話を聞きながら
微笑ましそ~うに笑うヒロから、とにかく逃げたくて逃げたくて


店を先に出た私を追いかけながら


イミフに笑っている
まゆみ。



まゆみは、酔っ払うと笑い上戸で

限界がくると必ず!!!

『ハイ!(SHOWYAサン)の
🎼限界LOVERS🎵
歌うわ』


が口癖( ̄▽ ̄)



いや



48歳の今も
継続中だ
(;¬_¬)

  • << 84 まゆみ 『すぐ近くにエエ店あるから、ゆっくり話しすっぺ~~🎼』 連れて行かれたお店は カウンター10席だけと 3人座り背もたれソファーのボックス席がある 小さな小さなスナックだった… このお店が、のちに(ヒロと出逢った)パブスタッフ達や私達の溜まり場として大切な場所となる…

No.83 15/09/27 20:14
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

※【お読み下さっております皆様へ】※


せっかくお読み下さっております本編内にて

再三に渡っております無礼な横レスに対し

改めて
心よりお詫び申し上げます。


本日は
新しい御案内がございます。


只今より
1週間程、(職場の多忙期や雑用等の為)

更新をお休み致しますm(_ _)m


今後におきましても

毎月 月末~月初めはお休みを戴いてしまいますが

最後まで
お付き合い下されば
幸いでございます^^


改めまして

今後とも宜しくお願い致します^^


みゆ拝

No.84 15/10/03 17:07
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 82 トイレから出た私。 アヤも、まゆみの友人も 知らぬ間に帰っていて まゆみとヒロがトイレ前で 何やら会話していたご様子だ。 (まゆみと…
まゆみ
『すぐ近くにエエ店あるから、ゆっくり話しすっぺ~~🎼』


連れて行かれたお店は

カウンター10席だけと
3人座り背もたれソファーのボックス席がある

小さな小さなスナックだった…


このお店が、のちに(ヒロと出逢った)パブスタッフ達や私達の溜まり場として大切な場所となる…



No.85 15/10/04 18:16
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 84
1人で細々と経営する年配のマスターと私は、すぐに仲良くなった。


野球少年のような頭...

ヨレヨレのポロシャツに
Gパン姿。


水商売というより

魚釣りが似合うマスターだ。



私『こんばんは^^』

マスター
『いやぁーっ!

まゆみちゃん♪
まーた、こんなべっぴんさん連れてきてくれて♪☆』


私『そやろ( ̄▽ ̄)』


マスター
『アハハハハハ!!

オモロい子やな?

お酒飲めるんか^^』


私『弱い!!(*_*)
ホラ、顔真っ赤f^_^;
烏龍茶、水で少し薄めて 下さ~い^^』


マスター
『ほんま真っ赤っかやん∑(゜Д゜)

余計にエエ女やな~~』


私『そやろ( ̄▽ ̄)』



マスターと2人で
社交辞令の大爆笑。



まゆみ
『水割り!!

夜はまだまだ
これからだべ?

みゆも飲めって~』


マスター
『まゆみちゃんは
水にしとき!!!』



まゆみ
『あっ マスター
翼の折れたエンジェル♪🎼入れて!』



話しが先やーーー!

  • << 87 『まゆみ…あの人、何で知ってるん』 気持ちを悟られないよう 平静を装いつつ聞いたつもりだが...。 バレバレだ 『何や、アンタ(笑)ヒロやん目当てで、ピノキオ♪通ってたん?』 カラオケパブの名前は 『ピノキオ』だ。 彼女がいるのかどうか… ココ、コイツは 間違いなく知っている! 『まゆみたん! 久しぶりに会えて嬉しぃ~の~~~』 下ごころ一杯の私はまゆみに抱きついて甘えまくっている まゆみ 『気持ちわるっ! 暑苦しいねん!!!』 彼の名前は? 年齢は? 朝方まで、まゆみは ゆっくり全てを教えてくれた...

No.87 15/10/04 20:40
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 85 1人で細々と経営する年配のマスターと私は、すぐに仲良くなった。 野球少年のような頭... ヨレヨレのポロシャツに Gパン姿。 水… 『まゆみ…あの人、何で知ってるん』


気持ちを悟られないよう
平静を装いつつ聞いたつもりだが...。


バレバレだ


『何や、アンタ(笑)ヒロやん目当てで、ピノキオ♪通ってたん?』



カラオケパブの名前は
『ピノキオ』だ。



彼女がいるのかどうか…


ココ、コイツは

間違いなく知っている!



『まゆみたん!
久しぶりに会えて嬉しぃ~の~~~』



下ごころ一杯の私はまゆみに抱きついて甘えまくっている


まゆみ
『気持ちわるっ! 暑苦しいねん!!!』



彼の名前は?

年齢は?


朝方まで、まゆみは
ゆっくり全てを教えてくれた...

No.88 15/10/04 20:42
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 87

名前は、ヤマグチヒロユキ
年齢は、24歳

彼女なし

一匹狼タイプで、イエスノーをはっきり言う


人の悪口は絶対に言わない


ピノキオスタッフ内では
断トツ人気。


『誠実なヤツやで!
7股かけてた事あったけどなっ(笑)』



やーめた!



相手にされへんわ! 

No.89 15/10/04 21:26
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 74 ハルが305号 まゆみが103号 私が106号に居住。 何より先に 固定電話の回線手続きと 留守録付き電話機、 自転車を 中…
私が住んでいたマンション内へ


〔ハル〕〔まゆみ〕


が、2ケ後までに・・・



あっ!!



という間に引っ越しを済ませていた。


☆私

(あれ程 夢だった保育士を諦め)
ずっと興味があった
カタログ通販受付
〔電話オペレーター〕の研修中


☆まゆみ

高校卒業後、
インテリア関係のOL


☆ハル

(実家の父親がギャンブル依存症だった為)

同じ高校を卒業後...

スナックで働き
お母さんに お金を渡していた。



私が この2人と居て落ち着いたのは...



3人とも昔から

・噂話や悪口を言わない

・悩み事を敢えて聞かない


つまり


男っぽい友達関係。



居心地がよかった...


それが


当たり前だと思って
暮らしていた...


No.90 15/10/04 23:52
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )


ハル
『ママがな?
みゆが良ければ働いて欲しいって。
とりあえず会ってみる?』


私『えーーーっ!!

服、買わな...

エエ服持ってへんし』


『アンタが持ってる服でイケるイケる!!

Gパンオッケーやし』




私とハルがコンビで、働く事になった


たった7歳上のママは当時28歳だ。


全て薄いピンク色で
統一された可愛いスナック。


私とハルの絶妙なやりとりで

お客さんがどんどん来ては、大爆笑だった。


何より当時はバブル絶頂期...


ママは
気遣いさえ忘れなければ
水商売っぽい女の子より

笑い中心の私とハルの様なコンビの子を待っていたらしく、

毎日
お客さんに負けない位、涙を拭きながら大爆笑していた。


ハルの動きを見ているだけで、水商売の仕事は完璧に覚える事が出来た。




まさか、ママが当時某プロ野球コーチの彼女だったなんて... 



ハルと私のコンビに会いたい…と、バカでかい有名プロ野球選手さんが通って下さるようになるなんて...




そして



吉●興業の方々が
沢山、来られるお店だったなんて...





ハル...




先に説明すべきやろ
(-"-;)そこは!!!

No.91 15/10/05 21:08
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

昼と夜の
ダブルワークは

ハードだった(*_*)


夜は1時迄で
アフターはパスして帰宅。


3時に寝て
毎朝9時起き。


幸いにも

昼の職場は
1週間毎のシフト制

11~18時勤務で

疲れが溜まると
翌週は週3日勤務にする事が可能だった。

ヒロの事も考えずに済んだ...



忘れかけた頃に
アヤから誘いがかかる🎼♪


少し時間を置いて
開き直っていた私

ヒロへのドキドキ感は...


失くなりつつあった。


タンバリンを異常に上手く叩いている大学生...


それが ヤス☆
(のちにサル吉、ヤス、私、ハル。集まると大爆笑の嵐4人組♪ラスト人物の登場だ)


私とアヤは店のスタッフとも打ち解けていて

私達が歌っていると

厨房から
シーちゃんが出てきて
フライパンを叩きながら...


『ハッ!!!ソーレソーレ~ィ♪』


と、一瞬で去って行く等...

ヒロが居ない時の
スタッフ達はヤリたい放題だ!!



シーちゃんから耳打ちされた言葉に

動揺が走る




ヒロが店を辞める…と。

No.92 15/10/06 21:49
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

私は じぃちゃんの影響で

経済に関する新聞を
隅から隅まで読むのが
日課。


朝 読めない時は
19時~出勤後...

開店準備を終えたハルが

カラオケを一人で歌っている後ろの広いボックス席で新聞を広げて読んでいた。



『なんや この店!!

一人はカラオケで遊んどるわ~

一人は新聞読んどるわ~

こんな店ある?!』


と言いながら

あっという間に
カウンターに座られたお客様を見て


ハルが笑い転げる。


私は おしぼりを出しながら...


●亭H方師匠と

アホのS田師匠??


のソックリさん
(・◇・)?



ハルがフォローに入る...



『師匠ぉー!!
この子!この子!!!

こないだ言うてた高校からの...』



え━━(;゜Д゜)━( ゜Д)━(  ゜)━(   )━(゜;  )━(Д゜; )━っ!!!



緊張している暇はない!


しかし緊張する!!



H師匠
『さっき ママから電話もろて聞ぃ~てる聞ぃ~てる!!うるさいなー、、、いっつもいっつも~~~

お前サンは~~


わざわざ
おフランスから2人の漫才見にきたんやがな~』


私は
上品に笑うので精一杯


ハルは素早く手を動かしながら

『出た おフランス~~~

ギャハハハハ!』




さすが...ハル。



一方のS田師匠は

テレビとは正反対!


お洒落なスーツ姿に
帽子をかぶり...


すごく紳士的な方で

ギャップに慣れるまで時間がかかったし

とにかく緊張した...

No.93 15/10/08 11:48
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

元AKBの大◆優○チャンの背を高くして

栗色のストレートロングヘアーにし

前髪は大人っぽいカチューシャ♪で留めた子顔の〔ママ〕☆


垂れた目と笑った顔が
(現在、乳癌と闘っておられる)北斗晶サンと瓜二つな〔ハル〕☆


身長は
ママ→165cm
ハル→168cm
私 →162cm



そんな変わらない身長だったのに

ハルは、H師匠他...
吉○興◆関係者の方々から


『ジャイアント』


と呼ばれていた。



H師匠
『自分 名前なんやったかいな?』


『みゆ...です^^』



『そやったな?



ゆかりチャン あのな?』



ハルが


ズッコケているが



私と同様、H師匠も
何もなかったように
話しを続ける。


私『間違えました。
ゆかりです』


『そやろ?

僕が女の子の名前
間違えるワケあらへんがなー


あのな?


トオルちゃん



汚っ!!!


ジャイアント
おしぼりおしぼり!!』



私は水割りを吹き出した

師匠のお洋服まで飛ばなかった事に救われた。

No.94 15/10/08 20:47
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )



『おはよーさん』




綺麗すぎる・・・



ママの着物姿・・・



ママは
◎本◆業の
☆務サンと同伴出勤



ママ
『今日は みゆちゃんの
歓迎会やさかいな

貸し切りやで♪


なんや!!みゆちゃん。

早速イジメられたんか!


アホハゲか

ボケナス、どっちや!!』



『ママ(泣)

イジメられて...ないん...やけど


アハハハハハ!


H師匠が...ンハハ!

こっち見やんといて

H師匠。』



『あっ!!ひとみチャン、
☆務にチンコロして
僕のささやかな...

微々たる...

米も食われへん...


給料下げよ思てからに~
(;¬_¬)』



初めてS田師匠が笑った!☆♪



ママ
『コラ短足!
ウチの可愛い女の子の腕 離したれ!

はよ 若い衆呼んでこんかい!』



ハル
『ママッ!

お口が悪いざます(爆)』



『スマンスマン』

と言いながら

上品な仕草で

☆務サンと隣りへ座るママ。



H師匠
『何...アレ...
アレがママか??』



私『知らん(≧∇≦)

師匠...手...離してくれな仕事できひん....』


私の左腕は真っ赤。


ママ
『そこのガキデカ!
若い衆 呼んだんか?』


二人の漫才を尻目に


私とハルは
約20人分のセッティングに入った!!

No.95 15/10/10 01:01
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 94
(ちなみに

大阪弁でいう
チンコロ→告げ口

ガキデカ→昭和期の少年漫画に登場する
短足で顔が真四角の
お巡りさん

である)


続々と芸人さんが来店下さり

カウンター席から
ボックス席まで


ぎっしり30名様。


明◆家さ◎まサンは
オール巨○師匠と
ご一緒に。


当時、
心斎橋☆丁目劇場で
人気絶頂だった

天然◆材メンバーの
・ナイナ◎のお二人
・☆上がり★死隊のお二人


別の芸人さんから
私にお声がかかる。


黒い帽子を深くかぶったダ◆ンタ☆ンの
M本サンと


もう一人の人物...。



板◆サンだった。



入り口に近いカウンターに座られていた
新人らしき方が


『どーぞどーぞ
板☆サン、M本サン!!』


店内がうるさすぎて
お互いの声が聞こえない!!!


数日前の土曜日...

昼間にアヤと私が
買い物をした後

通称:ひっかけ橋
(ナンパ橋)

を避けて

裏道を通っていたら
私の右横に

黒い車が止まった。


Kム兄やんだった。


30分だけという約束で
喫茶店に行った。


人生初ナンパ...だった。


黒い車から降りて来られた人物が...

この お二人だったのだ...。


勿論、お茶だけ飲んでバイバイ♪したのだが。


再会の話しをするやいなや


ママから


『ドンペリ20本!』


ハル
『えーーーーっ!!!』



『ドンペリて何?』

板☆さんに聞くと


頭を思っきり...


2発叩かれた。



『Mっちゃん...

イッターーーー(>_<)
首おかしい首おかしい!痛っっ』


Mっちゃん
『ホステスが
ドンペリ知らん...て』


この方々が東京で
こんなに有名になられる事を知っていたら...


サインの一つや二つ

貰っておくべきだった...

No.96 15/10/11 03:02
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )



『最終の新幹線に
間に合いまへんねん
失礼しますぅ~』

先輩方ひとりひとりに丁寧にご挨拶されている
〔さ☆ま〕サン


ママ
『ハル!!みゆ!!
お見送りしてきなっさ~い♪』


『仕事は若いモンにさすから^^

大好きな〔さ☆ま〕見送っといで~』


オール巨◎師匠に、そう言われ

ハルと私は

〔さ☆ま〕サンと一緒にエレベーターに乗る。


『コレで好きなモン買い♪

ジャイアント!

次、来る時は

ドゥーーーーン!

連れてくるさかいな^^』


エレベーターを降りるとタクシーまで走っていかれた...。


ハルと私も走って

『頑張って下さい!!
お気をつけて(^∀^)ノ』


私は 緊張しすぎて
何を話したのか...
思い出せない。


ハルは何十回と会っているから余裕だ...


私とハルの手には



5万円ずつ...。



ハルが静かな声で教えてくれた...


『チップを貰ったらな?使わんと、〔さ☆まサン〕の誕生日プレゼントにお返しするのがママの方針やねん...』


『それ、エエな♪』

いつもは
私が乗る前に
エレベーターを閉められるパターンだ。


思っきりダッシュして閉めようとしたら

右足で止められた!!


『アンタ
どんだけ足強いねん』


『コツがあんねん
( ̄。 ̄)y-~~』



[ジャイアント]


と呼ばれる意味が
わかった瞬間だった...。

No.97 15/10/11 21:38
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 96 店に戻ると

M迫サンが歌っておられ、

余りの上手さに...

ハルも私も

入り口から動かず
目を閉じて
聴き入ってしまった。

ハルが歩きながら

『迫っち!めっちゃ上手いぃーー!!!



この寿司
( ̄・・ ̄)』



M迫サン
『そのネタ飽きたんじゃ!!

頭出せ!!!』


と言われる前に

頭を差し出してるハルを見て


割れんばかりの大爆笑が起こる。



『自分ら二人
☆務から聞いてるやろ?

漫才師なる...て』


オール巨☆師匠が
お腹を抱えながら

おっしゃった言葉に


『今は渡されへんよ~~
巨☆兄やん♪

◆務に お断りしたもんな~~♪』


と◆務サンを見るママ


笑顔でウンウン!!と頷きながら私達を見る..☆務サン。



ハルと目が合い

『漫才ぃー!!!


ムリムリムリムリムリムリ

何回いうとんねん

キャハハハハハ!!!』


『うるさっ!!』


とのM迫さんの声に


今度は私も頭を差し出したら...


オール巨☆師匠に
思っきり叩かれて

目が飛び出したかと 思った私とハルは

お互いの目がある事を確認し合った。

No.98 15/10/12 11:57
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )



6年後・・・


1995年(平成7年)
1月某日。



『今 目を覚ましました』


ハルの声...


『みゆ!!!良かった

私の事わかる?』


『うん...ハルや』




アレ?

目が半分くらいしか開かない...


何コレ...


ハル ママ まゆみ
サル吉 ヤス

魚釣り頭のマスター


ヒロ...


全員集合してるやん


ガラガラ声...
その声を全力で絞り出した。


『ハル

昔の...夢...

いっぱい...

見て...た...』




ドクターが来た。



『よう・・・頑張りはりましたね?』



あっ・・・私



火事の中に!!!



『先生...

彼...は?



彼......は!!!


生きて...ま...す...か』


喉が痛くて話せない!!!



『大丈夫!

心配しなくていいから、まず!!自分の事...心配せなあかんやろ^^』


ドクターの声...


ハル達の声...が


段々 遠くになっていく。


私は


再び 眠りについた。

No.99 15/10/12 16:35
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

1995年(平成7年)

1月16日(月)


『もうエエっちゅうねん!!!

若気の至りって言うやろ?』


あっちゃん(古川君)
と婚約した私は


神戸市長田区にある
あっちゃんの自宅で

マッタリごろごろ~♪🎼


『俺 マジで
あの時、誰かサンにフラれて~ショックでショックで~』


『嘘つけ!!
司法試験、ちゃっかり通ってたやん(-"-;)』


12月いっぱいで
昼の会社とママのお店を辞めた私は

神戸で公務員をしていた彼のマンション迄

時々、泊まりに行っていた。


結婚式は6月に...


建築中だった新居への引っ越しは5月に...



行うはずだった...。

No.100 15/10/12 19:00
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 99 1995年(平成7年)

1月16日(月)

23:00


『寒っ!
電気毛布 効いてきた?』


あっちゃんは布団の中でニュースを観ている

『うん 温い温い♪』


あっちゃんのマンションは
7階建ての705号

6階までは1K


7階の3部屋だけが
2LDK

あっちゃんの部屋は
1番右の角部屋だった。


靴下を履いたまま
布団の中に潜り込み

後ろ姿のあっちゃんを抱きしめる...


『めっちゃ温まるぅ~♪

石油クサッ!


あっちゃん
ちょっとだけ窓開けてきてくれへん?』



『何でやねん!!!

お前が後に入ってきたんやろぉーー

信じられへんわ
コイツ...(笑』



『湯冷めして風邪ひいたらどうするん?
ぶるぶる~♪🎼』



『お前 風邪引きすぎやねん!!

もっと身体を鍛えろ!!!』

と言いながら


窓を開けにいってくれる
[あっちゃん]♪



『これで大丈夫やろ


さーむっ!!』



『ぎゃーーーっ!
足 冷たい冷たい

あっちゃんも靴下履きぃーや!!!』


今度は逆に

あっちゃんが
私を抱きしめ...

足を くっつけてきた

No.101 15/10/13 00:35
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 100

『しり取り♪しよっか?』



『もうエエっちゅうねん(笑)

明日 仕事やで?
頼むから寝かしてくれって!!』


時計を見ると

23:50。


あっちゃんが寝る時間は

いつも1時頃だ。


『行くでぇー♪

結婚式→き』



『うーーん...
キリン

あーー
終わっちゃったー』


『ブハハハハ!
それヤメロって!!』


速攻 小さなイビキが聞こえてきた。


手をつなぎながら
私も速攻 寝た...。



1995年(平成7年)
1月17日(火)


午前5時46分52秒。



遠くから

大きなボーリングの玉が
私達に向かって

ゴロゴロ転がってくるような音と同時に


ドーーーン!


と爆発音のような
音。



『みゆ!地震や!』

No.102 15/10/13 13:51
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 101

ガタガタではなく


ガッタンガッタン...

止まってくれない長い揺れは...

横に揺れる感覚よりも...

地面から叩きあげられような揺れに感じた。


あっちゃんは

毛布を私に被せ

玄関へ走る。



開かない!!!



『あっちゃん

一人で動かんといて!!!

地震ちゃうって!!!


飛行機か何かが
近くで墜落したんちゃうの!!!』


『みゆ!!!落ち着け!
なっ?みゆ...』



数秒前まで
身体中が
ガクガク震え

歯のガクガクも止まらなかった私だったのに



あっちゃんの...


大きな胸に抱かれると...

力が抜けて...


歯の震えも止まった。


頑丈な造りだった
リビングテーブルの下まで
二人で走った。



テレビも点かない!


あっちゃんの手には
・懐中電灯
・ハンマー
・ありったけのタオル
・バケツ一杯の水
・小さいラジオ
・私が作ったアルバム
・大きなボストンバッグ


ラジオを調節している あっちゃんの頼もしい姿を見て...

(もうすぐ
死ぬのなら!!!

あっちゃんと一緒に...死にたい...)




バリッバリバリドーーーーン!!


と言う音と同時に
床が抜けた感覚に襲われ


部屋が斜めになり

私とあっちゃん...

倒れていた冷蔵庫や
食器棚が

同じ方向へ滑りおちていく...。

No.103 15/10/13 17:56
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 102

ほんの...


ほんの.....!!!


数分間の出来事が...


スローモーションに

見えた...。



階下から声がした!


『火事やぞー!!


7階が火事やーー!』



7階・・・・・て



『ゲホッゲホッ

み..ゆ...


近..く...が...ゴホッガ...スも..れ...ゴホン!ゴホゴホッ...』



あっちゃんは


ハンカチ一枚を...



ハンカチ一枚しか!!!


持たずに


水に濡らしたタオルを


何枚も何枚も


私の口の周りに巻きつけてくれてたんや!!!!


人は本当に死の淵に立たされたら
涙なんて出ない。

ありとあらゆる手段を取り、大切な者を守る力が湧く...

私の表情は多分...
たくましく変わっていたと思う。


結婚なんてどうでもいい愛してるとか言わなくていい

私は自分のタオルを全部外して
バケツに放り込み
乱暴に絞って

横たわっていたあっちゃんの口の周りに乗せた

そして
頬を思いっきり
ひっぱたいた!


『あっちゃん!
起きて!!!

あっちゃん!!!

あっちゃん!!!!』


私の手を

しっかり握り返してくれた!!


『あっ...あっちゃん!
すぐ助け呼んでくるから・・・』







嘘・・・







何コレ・・・



あっちゃんの顔色と

紫色になった口びるを照らしてくれたんは...



いつもの太陽じゃなくてコレ...?



何かの突風で
割れていたベランダの窓から見えた景色...



キレイな夜景やったのが...






燃え上がる沢山の炎
だったなんて!!!

No.104 15/10/13 23:27
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 103

左に傾いたマンション。


隣りの隣りが火元だった。


火元側はキッチンとリビング、


薄れゆく意識の中...
バチバチと
音を立てながら

私達に近づいてくる炎の音は


数え切れない
ヘリコプターの音に
かき消されていた...


あっちゃん 生きて!!



四つん這いになりながら


あっちゃんの方へ行こうとするが


火元側へ

何度も何度も!!

滑りおちてしまう...


力尽きた私は
俯せになって目を閉じた。



(あっちゃん...

じぃ...ちゃ..ん!


ばぁ...ち...ゃん...ハ..ル...マ..マ...ま..ゆみ...




わ...た....し、 ガ..ン..バッて...み.た.け.ど...



あっち...ゃん..の...トット、トコ..ロ..まで...



行...かれ...へん...ね...ん



すぐ・・・



そ...こ...や...の....に...ぃーー!!!)




誰かが

私を叩いてる???




『聞こえますかー!』




酸素マスクを手際よくつけて下さった方

が神様に見えた...



あっちゃんの方を
指差す私...



かすかに見える
オレンジ色の服を着た[神様]は


『うんうん!!!
大丈夫やで!


僕が しっかりアナタの身体を支えるから

絶対!暴れんといて欲しいねん。


聞こえてたら手を握ってくれる?』



しっかり 手を握った。



No.105 15/10/14 16:08
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

>> 104

私にとって...



この阪神淡路大震災が
最大の試練だと思っていたが...



冷たい氷山を
必死に!!登り...



頂上に...



手が届きそうになっては

真っ逆さまに転げ落ちる試練の


第1歩目...。



何度も何度も!!


登っては転げ落ちる
地獄のスタート地点だった...




自分の宿命を呪い...


フラフラ歩き続けるだけの



茨の道への入り口。

No.106 15/10/15 16:28
みゆ ( 40代 ♀ zslAnb )

拝啓...読者様。


震災の事を書き始めた途端


5年かけて

積み上げてきた

[今]が...


再び破壊されそうな

パニック発作

を起こしてしまいました...。


震災前のレスまでは

心身ともに...

落ち着いて書けていたのに!!


悔しいです。



想定外でございました。



[今]の私が
最も優先すべき事は

主人と愛犬との
穏やかな生活であると...


誠に身勝手!極まりない判断をした次第でございます。


本当に申し訳ございません!



現実の生活が
ブレる事なく

書ける[心のゆとり]
が出来ると思える日まで


おやすみを頂きたく
皆様には誠に不快なる小説となってしまいました事


心よりお詫び申し上げます...。




筆者 みゆ。

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