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俺の彼女がクソすぎる
中2娘反抗期、愚痴です。しんどい
社会人の皆さんへ

勘違い女アリサ

レス123 HIT数 27057 あ+ あ-

ゆったん( ♀ NzFQnb )
14/06/03 21:46(更新日時)

男はみんな、アリサが好きヾ(´▽`*)ゝ

好きだからすぐにムキになっちゃってぇそこがまた、か・わ・い(*^3^)

14/05/06 17:48 追記
http://mikle.jp/thread/2091511/

感想スレです
よろしくお願いします

No.2090773 14/05/04 19:31(スレ作成日時)

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No.51 14/05/18 18:19
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

…姫がこんな汚い部屋の
掃除するなんて(´Д`)…

…美女は何にもしなくて
いいのに(´Д`)…


アリサは心が折れそうになると
アキラのことを考え自分を
奮い起たした。


「…お風呂とトイレは
どこかしら?(>_<)」
「風呂とトイレは
外にあって共同じゃから
大丈夫だよ」


ラッキー♪♪
一番恐れてた場所だからよかったぁ(*´∇`*)


「…あんた、器量は悪いが
がんばり屋だのぅ(*´∇`*)」


えっ?

キリョウ?キリョウって何?

体の部位? アリサ病気なの?(>_<)

あっ姫チックだからか弱そうってことかな☆


「大丈夫よ☆アリサ気力体力ともに
満タンガールだから☆
あっ夕飯の材料買ってくるぅ?」
「いいかのぅ(*´∇`*)
二千円渡すよ」


マシュウ貯金箱から
500円玉を4枚出した。


「えぇ?一人分なのに
そんなにかかるぅ?」
「…その…
アリシャも一緒に食べて
欲しいんじゃ。ワシはいつも
一人で孤独だったからのぅ
(>_<)」


…マシュウ(´;ω;`)…

…それも名前で呼んでくれたし…


「…マシュウお友達は?
親戚は?」
「…親しい友達はみんな
死んだのぅ。近所はここは
ボロ屋だから中国から出稼ぎ
に来た言葉の通じない中国人
ばかり(´Д`)
兄弟も皆死んだし子供は
三人おるが、一人は宗教に洗脳され
絶縁…一人は若くして亡くなり
一人は自分の好き放題やってて
海外を転々としとる。
それがアキラの親じゃ」


(´;ω;`)


何かぁマシュウ可哀想…


「…それで最愛の妻は3年前に
死んだ(涙)すごく世話好きで
あたたかい奴じゃったよ…
今でも夢に出てきて、わしに
微笑むんじゃ。
こんなに、悲しい思いをする
なら最初から女房の温もりなんて
知りたくなかったのぅぅ」


そしてマシュウは泣いた。


「…マシュウ!!
大丈夫よ!!
これからはアリサが
いるじゃない(;つД`)
ひとりぼっちじゃないよ?
ご飯も二人で食べよ?」
「…アリシャ…ありがとぅぅ」


そしてマシュウは入れ歯が抜けた。

No.52 14/05/18 19:08
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「いやだぁ(*≧∀≦*)
マシュウの一芸ってやつぅ?
面白い!」
「ふふふふ(スー)」

そしてマシュウはポリデントで
入れ歯をつけ直した。

「ご飯はどんなもの
がよくって?」
「…わしは歳だからのぅ
煮魚や味噌汁や付け合わせに温野菜
が食べたいのぅ」


リクエストを聞いてアリサは
買い物に♪
調味料は醤油と砂糖はあるみたい。


スーパーまで歩いていたら…


…あれ?…


…ニラがある!!!
ニラが生えてる!!!…


道端の横の草むらに
ニラみたいなものがありました。
姿形も同じだし
アリサはニラだと確信した☆

ラッキー(*^3^)/~☆たくさんつもう!

お金余るから良いものかおっと!


はっ…(・┰・)


そう言えば、アリサって料理
できない(;つД`)

ブログのアリサ姫のおうちごはんも
全部惣菜をかわゆいお皿に移しただけ…


ここまでがんばり屋で
高評価だし、雑誌みて
作り方覚えよ(`ロ´;)


アリサは早業で煮魚のレシピを
雑誌でチェックした。

醤油・みりん・砂糖・酒!!!

オッケ~☆


そして買い物開始!
魚は鮭の塩麹づけ、味噌汁の具は
蟹、野菜はニラがあるし昨日のキノコが
あるからもやしを買って炒めることに☆

調味料は味噌とみりんと酒は
ほろよいのカルピスサワーを買った。


ああ(`ロ´;)

時間かかっちゃった!

評価が落ちるから早く帰ろう!


アリサはダッシュして帰り


台所用で調理をはじめた☆


鮭の煮付けと
ニラともやしとキノコの醤油炒め
蟹のお味噌汁
ごはん


…?…


なんかぁ…鮭の煮付け黒い(´Д`)
濃かったかなぁ?

No.53 14/05/18 22:11
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

まぁいっか(^-^)

「マシュウご飯が
出来ました~♪」
「…おお嬉しいのぅ」


アリサは小さなテーブルに
料理を並べた。


「…随分、黒い煮付けだね
(◎-◎;)?何を入れたんじゃ?」
「えっ?鮭の塩麹漬けを水と醤油と
ミリンと酒で煮たわ(`ロ´;)」

するとマシュウがプッと笑った。


「…あの、そのぉ煮魚は生の魚を
使うんじゃないかな?
それにしても黒いね(◎-◎;)」


…生魚?初耳だわ(`ロ´;)
これじゃあ料理ができないのばれちゃう…


「…なんか墨くさいのぅ…
どの醤油を使ったんじゃね?」
「…え?これよ?(`ロ´;)」

アリサは台所から使った醤油を
もってきた。


「…アリシャこれは
墨汁じゃよ(´Д`)」
「…うそぉ…」


アリサは黒い汁だから醤油かと
思ってた(>_<)
もぅダかも…
アキラの花嫁候補落とされる…?


「…プッあっはっはっは(^o^)」


マシュウが笑った!
呆れられたんだね┐('~`;)┌


「アリシャは面白い子だのぅ。
気に入ったよ」
「マシュウ…でもね!野菜炒めは
美味しいから!」


そして二人で野菜炒めを食べた。


「うっ…」
「ひゃあ(>_<)苦い!」


それは苦くてとても食べれなかった。


「アリシャこれは草じゃ
ないのか?」
「えっ?ニラじゃないの?」


え~~~(◎-◎;)どう見てもニラ
だったのに!


「スーパーに何で草なんて…
変じゃのぅ」
「………いや(>_<)
外で摘んできたの」


ああもぅダメだ…


「…プッあっはっはっは(^o^)
ほんとに面白い子だなぁ」
「マシュウ?」


どうやらマシュウは
アリサの愛らしさに負けたらしく
今回のミスは許してくれた☆
やっぱり縁があるのかも(^-^)

それに蟹のお味噌汁は
ダシがでて絶品だった♪


キッチンにカルピスサワーが
あってキッチンドリンカーかね(◎-◎;)と
驚かれた。


それもマシュウの教えで料理酒という
ものがあると知ったアリサなのでした。

No.54 14/05/18 23:00
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

それからアリサは週に5回は
マシュウの部屋に通うように
なり料理の腕もあがりました(^-^)

アキラとの結婚も近づいて
きたような気がする(*≧∀≦*)


◆一週間後◆


「え~今日から
中途採用で営業課勤務と
なった早瀬純太郎さんだ」


新しい社員が課長から
紹介された。

なんかぁ(( ̄_|ホストが
黒い短発になったカンジィ?

顔はレベル高いかもぉ
背も高いしぃ(( ̄_|


彼もまたアリサファンに
なるのかしら☆
でもぉアリサにはアキラが
いるからねぇ!!!



「早瀬さんめっちゃ
かっこよくない?」


昼休みに美咲さんが言った。

すっかりアリサもみんなと
一緒にお昼を食べている。


「そうだね!かっこいい♪」


晃子さんも便乗して言った。


そして休憩所に
早瀬くんが入ってきた。
キョロキョロしてる…


…あっ…


アリサで視線が止まった┐('~`;)┌

可愛すぎるからだよね…


そして次の日も早瀬くんは
アリサをチラ見(>_<)


ほんとモテすぎるって
疲れるぅ…


そして次の日の帰り
マシュウの家に行こうと
したら、外回りから戻った早瀬くん
とエレベーターで会った。

「お疲れ様ぁ」
「あ、アリサさん…」


ついに話しかけてきた(>_<)!!!


「なにかしら?」
「あの…これから時間ありますか?」


ほら!!!
きたきた(/-\*)
デェトしたいのぉ?


「…どうしてかしら?」
「あの…美味しいトンカツ屋知って
るんで一緒にどうですか?」


…はっ?…


アリサ程の気高い女が
トンカツ屋?(`ロ´;)


(ζξヰ∴∝ヮδ∬¶
ヮ≪≒ζσДжы…)
↑アリサ考え中


…えっ?…


もしかしてこれって
あのアピール?


早瀬くん婚カツしてるんだ!!!

トンカツで気づいて欲しくて
それにアプローチは結婚前提
だってことは暗黙の了解ってヤツだ!!!


でもアキラもいるし…
どうしよう…(´Д`)

No.55 14/05/19 19:20
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

(ыжДσζ≒δ
ヮ∬≪∴жζ∀μ…)
↑アリサ考え中


…はっ!!…

でもぉアリサ程の神に選ばれた姫が
一人に絞るなんて
神に失礼じゃなくって?
アリサは仏様以上の心を持ってて
真面目すぎるよねぇ┐('~`;)┌


「よ、よくってよ」
「ほんと?嬉しいな!!」


素直でか・わ・い♪


「あっちょっと待って
くださる?」
「あっはい」


マシュウに今日は行けないって
電話しなきゃ(>_<)


「トゥルル…あっマシュウ?」
『そうじゃが』
「今日用事があって行けないわ!!
ごめんねぇ(´Д`)」
『え…寂しいのぅさび…』

ガチャ。


「ごめんなさいね。さあ
ご案内してくださる?」
「はいっトンカツ好きですか?
ほんとにサクサクで美味しいトンカツ
ですよ♪」


…トンカツトンカツって婚カツをアピッて
るわね( ̄ー ̄)…


そしてトンカツ屋についた。


早瀬くんはカツ重
アリサはトンカツ和善を頼んだ。

向かい合い二人で座る。
よく見るとぉ目が切れ長で
綺麗な顔♪


「あの、アリサさん…」
「何かしら?」


告白かしら?


「アリサさんって
可愛いですよね♪」


(///∇///)!!!!

と、当然じゃない!!


「あら、ありがと早瀬くん」
「いや、ジュンって呼んで下さい(^-^)」


(///∇///)!!!

もう呼び名まで♪


「そう?じゃあジュンって呼ぶわ♪
アリサのことはアリサでいいよ」
「うん…俺さ、唐突だけどアリサを
見た時、衝撃的でさ…。
運命感じたってゆうか…、
その…一目惚れしました(>_<)」


(*/□\*)!!!


めっちゃダイレクト!!!

でもアキラはどうする?

待って!!!
アリサなのよ?
男の子二人や百人いても不思議じゃないわ!!


「まぁ嬉しいわ♪それで
どうしたいの?」
「あの…アリサのカレシに
なりたい。明日の夜家にこない?
一人暮らしなんだ」


部屋に二人?
もしや(`ロ´;)
体の相性を確かめたいわけぇ?

めっちゃアリサにハマってる♪

No.56 14/05/19 19:47
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

その日ジュンからの
明日の夜のお誘いを受けて
自宅に帰った。

アリサはヴァージンを守って
きたけどアリサは可愛いお人形
じゃなくて性欲もあるわ(〃ω〃)

今の時代は体の相性を確かめるのも
アリなのよ♪
まぁプルルンで色白のアリサを
抱けば120%もっと惚れちゃう
でしょうね(〃ω〃)

そしてアリサは
麦茶片手にポテチのり塩を
食べたあと

アリサのブログ
〔アリサ姫のなんでも
アリサ♪〕
をUPした(^-^)


〔みんな!ごきげんよう♪

最初にしばらく更新怠って
ほんと~にごめんなさい!!

更新がなくて不眠や食欲不振になったり
アリサロス症候群でうつ気味
になったり仕事や家事でミスしたり
自殺未遂したり、イライラして恋人や
友達と喧嘩にもなったよね(;つД`)

本当にごめんなさい!!!
アリサ今、土下座しました(>_<)

(確かに待ってたけど、そこまで
しないで~…!!アリサさん誠実
すぎるぅ!!)


は~い☆
ありがと!みんなの優しさに溢れた声
届いたよ(>_<)


☆本題なんだけどね☆

アリサは海外勤務の超イケメン
エリートの花嫁候補で彼の祖父に
色々試されてるって伝えたよね?

あれからは順調で
彼の祖父もアリサを気に入ってる
から、結婚も近づいてるの(^-^)


☆でもね☆

新入社員の男がいて
これまたイケメン!!

そのイケメンも
勿論のことアリサに心
奪われて、それも結婚前提の
お付き合いの告白を受けたわけ☆

(うわぁ~~すご~い!!
さすがぁ!!)

はいは~い(^-^)


だからね♪

アリサは慎重に二人のことを
考え選びたいと思うよ。


みんな二股って思うよね?(>_<)

でもねアリサクラスの人間だと
こんなことは当然なの♪♪

だから温かい目で見守ってね(〃^ー^〃)


またなるべく間があかないように
必ず更新するから
みんな元気に待っててね♪♪♪〕

No.57 14/05/19 20:10
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

***
コメント
晃子

えっ?Hくんのこと?
勘違いじゃなくて
ほんとなの?

***
アリサ

晃子さんへ

ふふ♪ほんとよ!
悠真さんの心まで奪って早瀬くんも?
って思ってるでしょうけど
悠真さんはアリサを見てる
だけでいい、いわゆるファンだから
彼女は晃子さんだよ!
ダイジョブよ(^з^)-☆

***

ホルモン大好き♪

お前なんてこの世から
消えちまえ(#`皿´)
イラつくわ!!

***
アリサ

ホルモンさんへ

お気持ち察します。
アリサはこの世でぶっちぎりで
優れてるからその分他の人の
幸せも奪ってますね(>_<)
お許しくださいね…


***

ココアママ

あんたって不幸なヤツだね!

***

アリサ

ココアママさんへ

そうですね(>_<)
アリサの並大抵じゃない
この魅力的な存在にしては
幸せの数が低いかもしれません。
共感ありがとうございます☆


***

ピンポン♪おじゃまします

おい!こないだの
コメ返見てやったぞ!
何がDBSだよ!
はっきり教えてやるよ!!
デブスってのは
デブでブスってこと(笑)

***

アリサ

ピンポンさんへ

好きな子をいじめたいの?
そんなにムキになってぇ♪
か・わ・い♪
あとアリサは美女ですよん♪


***

はぁ・・・(;´Д`)

ブログにも好きだから
ムキになる人が
いるなんて…

アリサってどんだけ
ブログでも素敵オーラ
出してるんだろ・・・(;´Д`)



…はっ…

お気にの下着洗ってない!

ピンクでうさぎ柄の!!!

今すぐ洗わなきゃ!!!


明日の勝負下着にするわ( ☆∀☆)

No.58 14/05/20 19:17
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

◆翌日◆

アリサはピンク中心の
化粧に
ピンクでうさ柄のブラと
同じ柄のヒモパンをはき
ドピンクのペディキュアも
塗り出社しました☆


…サヨナラ、ヴァージン…

アリサはジュンにアリサの
全てを捧げると決意し
会社のビルのエレベーターへ
着きました。
今日も晃子さん悠真さん
カップルと一緒です。


「おはよぉございます」
「あっアリサさん…」


晃子さんが神妙な面持ちで
話しかけてきた(*_*)

「何ですかぁ?」
「…あのね、早瀬くんのこと
なんだけど美咲さんの付き合いで
私も格好いいなんて言ったけど…
彼、怪しい雰囲気あるし
近づかない方が身のためだよ?」


(*≧∀≦*)!!!


「やぁぁぁだ♪
朝から嫉妬しないで
くださいよぉ!!
羨ましいんでしょ?
プックスクス…」
「…そうじゃなくて
本気で言ってるの!」


もう晃子さんったら朝から
嫉妬ばかりしてたら
神経が疲れるわよ┐('~`;)┌


アリサは無視してオフィスにつき
朝礼が終わり
仕事を始めた。

すると隣のディスクのメグメグが
不安気な顔で話しかけてきた。


「…アリサ、聞いたよ晃子さんから!
早瀬さんチャラそうだし
関わらない方がいいよ!」
「…メグメグまでそんなことを?
例えジュンがチャラくてもね
アリサはどんな男でも交わせるの(`Δ´)
更正だってできるわ!!!」


もう!!!
親友のメグメグにも嫉妬
されるなんて┐('~`;)┌


そして仕事が終わり、
アリサはビルの前で
外回りから戻るジュンを
待っていた。


その時☆


「すいません♪」

これまたイケメンで背の高い
若い男が声をかけてきた。

「なにぃ?ナンパでしょぉ?」
「はいっ!!!キミかわいいね♪
今度遊んでよ!マジ今まで出逢った
女の中で一番かわいい!!
赤外線で連絡先交換しよ♪」


もぅ(///∇///)!!!
アリサモテすぎ!!!


アリサはサービス良すぎで
連絡先を交換した♪

No.59 14/05/20 20:55
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

そして数分後
ジュンが現れた。

「アリサ!ごめん
待たせたね!」
「よくってよ♪」


そしてジュンのスポーツカー
に乗りジュンのマンションへ♪


めっちゃ立派な高級マンショ
だった。


「ウチは6階だから」
「そう…♪」


アリサはドキドキしながら
ジュンの部屋へ。

ジュンの部屋は
テレビやソファなど
必要最低限なものしかなく
飾り物もなにもない
殺風景な部屋だった。


「アリサ…」

ジュンはアリサを
突然抱き締めた。

(*/□\*)キャァァァァァ!!!

「アリサ…かわいい…
ソファに座って少し話そうか?」
「よくってよ☆」


二人でソファに座った。

「アリサといるとホッとする」

なにぃ( ☆∀☆)妄想結婚生活ぅ?

「アリサ…ごめんな」
「えっえっジュンなんでぇ?」

幸せなのに何でぇ?


「…俺さ、こんなこと話すの
アリサが始めてなんだけど…
俺の両親事業に失敗して借金が
あってさ…長男の俺が手助けして
親も早く返済できるって喜んでさ…
俺、無理して借金してまで
親にお金渡したんだ。
だから家でデートなんてごめん」


…ジュン借金あるの(`ロ´;)?…


「…あ…なんだろ?俺、アリサには
何でも話せちゃう。
こんなの初めてだ…」
「…ジュン…」


やっぱり運命の二人なのかな(´;ω;`)


「ごめん!アリサに甘えて
色々話しちゃったけど夜も
土かたで働いて頑張るよ!」


…ジュン(´;ω;`)なんか可哀想…
…それに、アリサと早く結婚したくて
借金すぐに返したいんだ…

…それにアリサはマシュウから報酬が入るし
助けてあげるのは余裕だよね…


「ジュン!!!
もう悩まないで(>_<)
アリサ助けてあげる!!!
いくら必要?」
「…そ、そんな…甘え
られないよ!」

「いいの!!!
アリサのカレシなんだから!!!」
「アリサ(>_<)
ほんとに優しいな…えと…
100万円あると助かる…
アリサ…愛してるよ」

愛してるよ…わかってるぅ(///∇///)

No.60 14/05/20 21:32
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

お金を貸すと言っても
アリサは10万しか貯金がなく
マシュウからの報酬も
まだなので
サラ金に100万借りて
後日ジュンに渡した。

ジュンは借金がなくなったら
結婚しようですって(^з^)-☆

でもぉあくまでアリサも
男を選び中♪
今日は土曜だから昼から
マシュウのアパートへ行って
お手伝いガンバロ(*≧∀≦*)


昼までゴロゴロして
マシュウ宅へ♪


コンコン♪♪

「マシュウ~!!!」
「おお!アリシャ!
待ってたぞ(^o^)」

マシュウはベージュの甚平
を着ていた。

「いやだぁ(*≧∀≦*)
マシュウったらイエスキリスト
みたい!」
「なんじゃね?誉め言葉かね?」

すっかり仲の良い二人です☆

でもアリサは甘んじることなく
床ふきや洗濯を頑張りました(^-^)v

「マシュウそろそろアリサ
買い物へ行くわ♪
何が食べたいかしら?」
「え~と、その、スパゲッティ
ってのを食べてみたいのぅ!
ナポリタン以外は食べたことない
からのぅ」


パスタか(`ロ´;)
作れるかな…
また雑誌で調べよ♪

「どんなスパゲッティがいい?」
「う~ん、生クリームの
カルバン…いやカルボ…」


カルボナーラね┐('~`;)┌

「わかったわ♪材料買ってくる!」

アリサは急いでスーパーに向かい
雑誌でレシピチェ~ック☆

(確認中)

ふぅん☆簡単ね♪

アリサは材料を買いマシュウの家に
つきキッチンで料理を始めた。


「マシュウ~料理ができました~♪」
「おぉ楽しみじゃのう(^o^)」

アリサはテーブルに盛り付けた
パスタを並べた。


「「いただきます♪」」


「…!!!!!」
「な、なんだねこれは(`ロ´;)?」

ほんと何だろ?ミントがねばねばした
カンジィ?(>_<)

「何をいれたんじゃね」
「えっ?これよ?(`ロ´;)」

アリサはキッチンから材料を持ってきた。

「アリシャ…これは
歯磨き粉じゃよ?それに
ん?ブラックサンダー?
チョコ?」


(`ロ´;)(`ロ´;)(`ロ´;)

No.61 14/05/20 23:51
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「…それに何でドックフードと
犬のオヤツのジャーキーがあるんじゃ?」

えぇ?犬のオヤツにドックフード?
(`ロ´;)?


「だって、ここにコンソメ
風味って書いてるし
シニア用とも書いてるから
マシュウ向けのコンソメかと(。´Д⊂)
ジャーキーはベーコンかと思って…」
「プッあっはっはっはっ(^o^)
じゃあ歯磨き粉とチョコは何だね?」


ああ(。´Д⊂)失敗ばかり…

「歯磨き粉は生クリームと
間違えたみたい(泣)
チョコはわかんなぃ…
ごめんなさいマシュウ(´;ω;`)」

(※チョコのブラックサンダーは
ブラックペッパーと間違えた)


「ほんとにアリシャは
面白い子じゃ(^o^)
…じゃあ今日は出前でも
とろうか?」
「…ごめんなさい(。´Д⊂)
アリサのこと嫌いになった?」


最近調子よかったのに
花嫁候補から落とされちゃう!!!


「いいや(^-^)
一緒にいてあきん。
ますます気に入ったよ」


…マシュウ(´;ω;`)…

これもアリサの魅力でカバー
できてるんだ…
神に感謝しないと☆


その日は結局、アリサは
親子蕎麦とマシュウは
かけそばとミニカツ丼セットを
出前で頼んだ。


マシュウにも気に入られ
アキラとの結婚も決定と言っても
過言ではなく
そう言えばジュンは
アリサに手を出してこなかった。
…大事にしてくれてる…

…そろそろどっちにするか
決めないと…


…アリサどっちにするの?…


そう考えながら家に帰宅
すると
スマホに着信が。
画面を見ると…

〈森村拓弥~モリタクって呼んで♪~〉


誰?


あっ♪



こないだのナンパの男だ!!!


「はぁい☆
アリサだよぉ☆」



アリサは電話に出た。

No.62 14/05/22 17:37
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

『もしもし~♪
アリサちゃん?わかる?』
「…もしかしてぇ~こないだ
ナンパしてきたBOYかしらぁ?」


ふふん…早速電話してきたのね♪

『そうだよ!
いや~可愛い子に電話するの
めっちゃ緊張した~(>_<)』
「アリサは可愛さMAXだけどぉ
性格は温和でサクサクしてるからぁ
気軽にどぉぞぉ♪」


緊張なんてか・わ・い(*⌒3⌒*)
まぁ当たり前かぁ♪


『そっかぁ♪チョ~可愛くて
気軽なんて最強だねぇ♪
まじ最高(^3^)/…あのさ
明日の夜空いてる?
俺は昼間は仕事なんだけどさ
夜は会えないかな?
ファミレスでご飯食べない?
ご馳走するよ!』


(`ロ´;)?

…アリサ程の女をファミレスに?…←(えっ?気軽でいんじゃないの?byゆったん)

(∬∫‡¶≡∀∵∝∽∇
ζξνωДヮф…)
↑アリサ考え中


…あっ!!!…

ははん…ファミレスに連れてって結婚を意識
させたいわけね( ̄ー ̄)
もぅ~みんなアリサとは結婚前提希望(///∇///)
でも…アリサはアキラとジュン
もいる…

いや!アリサだよ?
男の三人や千人いても不思議じゃないわ!!!


「よくってよ☆
何時頃かしら?」
『え~と、こないだの
出逢いの場所に8時に車で迎えに
いくよ!」


出逢いの場所?
ああ会社のビルの前ね。

ほんとは初めて会ったフリして
前々からこのビルにとんでもなく
可愛すぎる子がいるって
チェックしてたんだよね(〃ω〃)


「わかったわよ☆」
『まじ?また会えるなんて
夢みたいだなぁ!
生きててよかったよ!!』


フッ…アリサったら生命を左右させる程
魅力的なのねぇ♪♪


明日は日曜だからぁ

昼間から夜まで
マシュウのお世話と~

夜はモリタクだっけぇ?
彼とデェトねっ♪


MMK(モテてモテて困っちゃうの略)
だと忙しぃわね(///∇///)!!!

No.63 14/05/22 18:22
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

◆翌日◆

休日なのに素敵に7時に起床\(^-^)/

今日のファッションは
ドピンクのシフォンワンピに
淡いピンクのレギンス♪
相変わらずピンク姫のアリサです\(^-^)/


昼にマシュウ宅につき
窓拭きや玄関掃除を張り切りました☆

晩ごはんはマシュウが
豚汁と塩むすびが食べたいというから
雑誌で豚汁レシピをサッと調べ

テンポよくお料理完成(^-^)v

でもぉアリサったら塩むすび
を握ったお米の中心に
塩のかたまりを入れたら
マシュウに塩むすびは全体に
塩をまぶすんじゃよと笑われた(>_<)

豚汁もニンジンや玉葱サツマイモを
丸ごと煮て
お肉は豚の角煮用の肉使ったら
全部間違いだって(>_<)

それでもマシュウは完食で
変わらずアリサを可愛がってくれる(〃ω〃)

アリサはモリタクとディナ―
だから控えめに食べたよ☆

帰り際…

「じゃあマシュウ!また
明後日にくるね♪」
「おぉ嬉しいのぅ(^o^)」

「ねぇマシュウ?今日の
アリサのピンクなファッションも
かわい?」
「ピ、ピンク?ほぅ…
ピンクってこんな色なのか…
うん、ナウイ着物じゃよ(^o^)」

(`ロ´;)?

ピンク知らないの?
それも着物なんてきてないけど?

マシュウに可愛いか確認したのは
アリサのミスだった…
けど可愛いのは決まってるよねぇ(/-\*)


そして電車に乗り会社の前へ。
電車に乗っても
みぃ~んなジロジロ見る!!!
そんなに周りにおブスしかいない
のかしら┐('~`;)┌



会社の前についたら
大きなワゴン車が止まってた。


「アリサちゃ~ん!!」
「はぁい♪おまたせぇ♪」


アリサは助手席に乗り
割りと近くのファミレスに着いた。


店員に案内され席に座る。


「アリサちゃん今日もかわいいね☆
何食べる?…俺は
ビ―フドリア(^-^)」


(*≧∀≦*)!!!!


ビ―フドリアってアツアツのだよね?
めっちゃLOVEをアピッてる♪

じゃあアリサは家族をイメ―ジして
お子様ランチにしよ♪♪

No.64 14/05/22 20:08
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「アリサちゃん決まった?」
「決まったわよ☆」


モリタクがウェイトレスを呼んだ。

「お決まりでしょうか?」
「え~と、ビ―フドリアと
食前にアイスコ―ヒ―ひとつ。
アリサちゃんは?」


ムフフ(〃ω〃)
めっちゃ子供ちゃんな物頼んで
ドキドキさせてあ・げ・る♪


「お子様ランチとぉ、
苺姫とバナナ王子のワクワクパフェとぉ
あと牛乳あるかしら?」
「あ…(>_<)牛乳は扱っておりません」

「あらそう┐('~`;)┌
それじゃミカンジュ―スで」


ふふっモリタクが驚いた顔してる♪
子供産んでくれるのか?ってハラハラ
したんだよね♪
でもぉ今のはちょっとしたサ―ビスだから♪


「アリサちゃん
お子様ランチなんて可愛いね☆」
「うふふ☆」


あら、モリタクも近くで見ると
くっきり二重に鼻が高くてイケメンね(〃ω〃)
美男美女だわ♪


その後料理がきて食べ始めた。


「あのさ…アリサちゃん」
「何かしら?」

…告白かしら…


「俺、アリサちゃん見た時に
体中に電流が走ったくらい
衝撃でさ(>_<)
急にこんなこと言うなんて
軽い奴だと思うかもしれないけど
付き合ってくれないかな?」


やっぱりぃ(〃ω〃)
でも…アキラとジュン…
いや!アリサなのよ(`ロ´;)
何でもありよ!!!

「よく…」
「だよねぇ(>_<)
急で信用できないよね」


アリサがオッケーの返事をする前に
モリタクが大きな声で言った。


「じゃあさ…俺の気持ちとして
プレゼントさせてよ」
「…なにを?」

「俺さ美容関係の仕事してて
美顔器とか扱ってるんだ」


!Σ( ̄□ ̄;)
はぁ?まさか押し売り野郎?


「アリサを騙すつもり(`ロ´;)?
美顔器なんて必要なくってよ!」
「いやいや、綺麗なアリサだけど
美顔器や全身器を使えば、もっと
美しくなれるよ(^-^)」


そしてモリタクは名刺を渡してきた。


〈シリノケヌ~ク株式会社
森村拓弥〉


買わせる気??

No.65 14/05/23 17:51
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「美顔器に使うオイルも
無添加で肌に優しくて
メチャクチャ売れてるんだ♪
脱毛器も一度で効果が実感
できるよ(^-^)」
「…アリサはぁ買いません!!!
アリサが美人だから
美容関係に食い付くかと思った
でしょうけどそんな高いお買い物は
お断りよ(`Δ´)」


…ったくもう、魅力的すぎると
たまに悪いヤツににも
ひっかかるわけね┐('~`;)┌


「…だから、俺がプレゼント
するんだよ?」
「えぇ?うそぉ(`ロ´;)?」


どうゆうつもりぃ?


「そりゃ他の女なら
買わせてたよ?
でもアリサは俺が心底惚れた
女だ。
もっともっと綺麗になって
ほしいし俺がここまでするのは
本気だってわかって欲しい」
「うそぉ…ほんとなのぉ?」


買ってくれるのぉ?


「ああ、じゃあ来週の
土曜日一緒に買いにいこうよ」
「ほんとぉ?」


…一緒に買いに行くならほんとかもぉ…


「そう…わかったわよ☆」
「ほんと?じゃあ付き合うことも
考えてくれる?」


…まったくみんなすぐにアリサの虜ね…


「…考えてあげても
よくってよ(/-\*)」


こうしてアリサは
アキラ、ジュン、モリタク
三股になった(^-^)


◆翌日◆


仕事の朝礼の時に
ジュンが出勤していなく
連絡もとれないと課長が
騒いでいた。


昼休みに晃子さんや
メグメグがカノジョのアリサが
ジュンに連絡するように
頼まれた。


でもぉ…
携帯は現在使われてませんって(>_<)


「おかめ!何か早瀬さんに
されなかったか?」

美咲さんが聞いてきた。

「結婚しようと言われたしぃ
百万貸した(´;ω;`)」


みんながあちゃ~っと言った。


「何だよそれ!
詐欺じゃん!」

美咲さんが怒った。
アリサのために珍しぃ…

菊地くんも
「おかめ早瀬の家は?
わからないか?」

必死な表情で言ってきた。

菊池くん…(´;ω;`)


でも…ジュン嘘でしょ?
結婚の約束までしたよね?

ねぇ家にはいるよね?

No.66 14/05/23 18:08
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「アリサ、ジュンの
家知ってる(´;ω;`)」
「そうか!じゃあ仕事が
終わったらみんなで行こう!」

菊池くんが大きな声で言った。


そしてメグメグが
「ねぇアリサが百万も奪われた
なんて可哀想だよ!
みんなで少しずつお金出して
アリサを助けようよ!」

メグメグ(涙)

晃子さんも美咲さんも
悠真さんも菊地くんも
首を縦にふった。


みんな…(´;ω;`)

でもぉそれはアリサの高い
プライドが許さないし
それに!ジュンは家にいるかも
知れないし(>_<)


「みんなぁありがと(´;ω;`)
でもね☆アリサの実家は
資産家だから親に頼めば
どうにでもなるし、それに
きっとジュンは家にいる!!!」


アリサは親が資産家だって
嘘をついた。

みんな仕方なく納得した顔をした。


そして仕事が終わり
菊地くんと悠真さんの車二台に
分かれジュンのマンションへ。

アリサは菊地くんの車の
後部座席にいた。


「あっ!!! あれよ!!!
あの高級なマンション!!!」
「えっ?あのグレーの?」


菊地くんが言った。

「うん!!!
ジュンいるかなぁ?」
「………いや、おかめ
あれはウィークリ―マンション
だよ…」


えっウィ―クリ―?
なにそれぇ?


やがてそこが
期間限定で住む場所だとわかり
そのマンションの電話番号を
悠真さんが調べたけど

早瀬という男はいないし
そう言えば若い男が一昨日
契約期間が切れ出て言ったと。

ホストっぽいチャラい男だったと。


みんなそれがジュンだと
確信した。


ジュンは逃げたんだ。


アリサから百万奪って(>_<)


アリサが魅力的すぎて
自信がなくなったの?
ジュン…


みんなは慰めてくれた。


その日家に帰る時

わざとゆっくり歩き

空を見上げ思いきり泣いた。

声をあげて泣いた。

No.67 14/05/23 19:09
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

そして泣き止み家に
つきお金はマシュウからの
報酬で
なんとかなるし

ジュンが逃げた理由も
わかってきた。

そしてペプシ片手に
ライスバーガ―を
三個食べたあと


アリサのブログ
〔アリサ姫の
なんでもアリサ♪〕
をUPした(^-^)


〔みんな!ごきげんよう♪

また久しぶりの更新になって
ごめんなさぃ(>_<)

まちわびた?
(まちわびたよ~!アリサさん!
さぁ近状報告早く~!)

はいは~い☆ みんなの声が
聴こえたよ(^-^)


☆実はね☆


アリサに求婚してた
一人の男が借金してて
アリサお金貸したの(>_<)

アリサはいくらでもお金
入ってくるし彼もアリサの
ために早く借金減らしたいと
想いが伝わったから…


☆でもね☆


その彼は会社の人だった
んだけど、会社も無断で
こなくなり連絡も取れず
居場所もわからなくなったの(>_<)


みんな騙されたって思うよね?

最初はアリサも
そう思った。


☆でもね☆


それは当然なことだって
気が付いた…

彼は借金もあるしアリサ程の
女と結婚するなら
一体どんな指輪を渡せばいいんだ?
何千万単位か?

新居も一月の給料がなくなる
くらいの家賃のところか?

結婚式は億単位か?

アリサは理解のある
天使の心を持っている子だから
そんなにしなくていいのに

彼はアリサの魅力を考えると
そこまでしないとって
きっと追い詰められたんだと
思う(>_<)


でもアリサも悲しかったよ。


だから夜空を見上げて
思いっきり泣いた(;_;)

通りすがりの人は
涙も滴るいい女だなって
雨を涙に変えて見てたのが
わかった(>_<)


☆そして☆


アリサは悲しい思いをして
憂いの魅力も備わりました☆

それにね♪
一度泣いたらもう振り返らないよ!

悲しい思いをした分、人の痛みが
わかったり
人の親切心にも敏感になれるから。

結果アリサは幸せだよ(〃^ー^〃)

やっぱりアリサは特別な姫だよ☆〕

No.68 14/05/23 19:39
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

***
コメント

ピンポン♪おじゃまします

だから騙されただけだって(笑)

***
アリサ

ピンポンへ

情けは人のためならず
の意味をあなたご存知で?

***

晃子

心配したけど
前向きに考えて
くれてよかった♪ヽ(´▽`)/

***
アリサ

晃子さんへ

ありがと(^-^)
でも新たな魅力を備えた
アリサに嫉妬はだめよ!

***

えれな☆

アリサさん初めまして(*´∀`)♪
ぃつもブログ読んでるケド
めっちゃ前向きですね★

えれなゎネガティブなんで
ダァにラインでKS
されたくらぃでまじ
凹みますワラ

えれなもアリサさん
みたく前向きになりたぃな♪
まだ高①なんですケドね。
アリサさんのブログ読むと
えれなゎ元気でます(>ω<)/。・゜゜・
***

アリサ

えれな☆さんへ

初コメありがとうございます。
アリサのブログを励み
にしてくれてお姉さん
とっても嬉しい(^-^)

アリサみたく優れた人間に
なるには
えれなちゃんは時間かかる
けどアリサを意識した時点で
もう前向きへのスタ―ト
ラインに立ってるんだよ☆

ゆっくりおいでね☆
ゴ―ルでアリサ姉まってるから♪

***

ホルモン大好き♪

お前なんてブログ
やめちまえ!!
勘違いの塊で日本の恥
だわ!!

***
アリサ

ホルモンへ

あなたアリサが
ブログやめたら
FCアリサの全員を敵に
回すわよ!!
恨まれて殺られるかもね!!
だから失言は
テレビの前だけにしなさい!

***

ゆったん

アリサ頑張ってるね♪
これからアリサに
どんなことがあるのかしら?

***
アリサ

ゆったんさんへ

ゆったん久しぶりぃ♪
噂で聞いたけど
ゆったん携帯小説書いてるん
だって?

どんな小説書いてるの?
今度読んであげるぅ♪

***


…ふぅ…

ピンポンとホルモン
はどうにも
ならないわ┐('~`;)┌


気分切り替えて
苺大福食べよっと♪♪♪

No.69 14/05/25 00:26
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

◆火曜日◆

仕事が終わり
マシュウの家へ向かった。


お腹がペコペコだった
アリサは、どこかに
ドングリでも落ちてないかと
キョロキョロして
歩いてました。


残念ながら落ちてなく
気がつけば到着。

♪コンコン♪

「マシュウ~
アリサよ~!」
「おお!!
まってたよ!アリシャ!」


…いつもよりマシュウ
テンション高い…


「あのな、こないだ
競馬で3万円勝ったんじゃ!」
「あら♪ おめでとう!」


お金もちなマシュウが
3万程度で喜ぶんだ(´・ω・`)?


「今日は豪勢に
寿司でもとろう(^o^)
今日のためにお金は
とっといたんじゃ」
「お寿司ぃ?(*≧∀≦*)
アリサ大好き!」


二人でルンルンになり
マシュウは特上の寿司を
4人前も出前で頼んだ。


アリサも久しぶりの
お寿司だったので
嬉しかった♪


そしてお寿司が
届きアリサは緑茶を入れた。


「うまそうじゃのう!!
アリシャ!思う存分食べる
んだよ」
「うん♪マシュウ
いただきます!」

サ―モンにいくらに
まぐろに穴子ウニに
ハマチ、大とろ…


う~ん幸せぇ♪


「うまいのぅ(^o^)
…アリシャと食べると
尚うまいのぅ」


マシュウは目尻を下げて
幸せそうな顔をしてた。


そうだ…


そろそろ報酬のこと
聞こうかな?


忘れてたら嫌だしね。


アリサはお寿司を
飲み込んだあと
聞いた。


「ねぇ…マシュウ。
報酬っていついただける
のかしら?」
「ほ、報酬?」


マシュウは不思議な
顔をしていた┐('~`;)┌



やっぱり忘れてたかな?


聞いてよかった(^-^)v

No.70 14/05/25 00:43
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「お給料のことよ。
マシュウ無料でとか
言ってアリサを
試したでしょ?
本当はお給料もあるし
アキラさんの嫁に
相応しいかチェックして
たんでしょ?」
「な、なに?」


えっ?

マシュウが驚いてる!!!
なぜ?


「だからぁ
アキラさんの嫁に
相応しいかを確かめるために
アリサと過ごしたんでしょ?
大金持ちでここは
別荘よね?」
「な、なにをわけの
わからんことを…。
確かに出逢いのセンタ―で
アキラの写メは使ったが
それはその…ワシみたいな
ジジィじゃ誰にも相手に
されんからで…
アキラは結婚も
しとるし…」





えっえっえっえっえっ!!!!!!!!


「嘘ぉ(`ロ´;)?
じゃあお給料は?」
「…だから、最初に
言った通りじゃよ。
食事代は出すし
あとは掃除や話相手に
なってほしいと…。
あとここがワシの城じゃ。
ワシは貧乏じゃよ…」



ま、まさか(`ロ´;)

まさかのアリサの誤算?


「ワシは純粋にアリシャ
といて楽しいし大切な
時間だと思ってたけど
アリシャは…違ったのか…?
(>_<)」



アリサは新事実よりも
借金のことが
頭に浮かんだ…


どうしよう…


確かにアリサの勝手な
思い込みで
マシュウが最初に言ってた
ことが本当だったんだ。



「マシュウ…
ごめんね」



アリサは放心状態で
マシュウ宅を飛び出した。



「アリシャ!!
アリシャ~!!」


マシュウはアリサを
追おうとしたけど
杖を忘れたので
アリサに追い付かなかった…



どうしよう…



借金なんて
したことないのに…

No.71 14/05/25 00:58
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

家につき頭の中が
パニックになった。


落ち着くために
ウ―ロン茶を一口飲んだ。


ジュンが姿を消し
アキラは既婚者で
マシュウはただの
貧乏だった…


なんでぇ(>_<)

神に選ばれた娘なのにぃ…



はっ!!!


アリサにはまだ
モリタクがいる…



そうだ♪

無駄なトラブルがないように
神様がアリサの本当の相手は
モリタクだよって
教えてくれたんだ…。



モリタクがアリサの
王子様だったんだ。



菊地くんとジュンに
プロポーズされ
アキラのことで悩み

いろんなことが
あったけど
モリタクだったんだ…



アリサはモリタクに
電話した。


「あっもしもしぃ?
アリサだよぉ」
「おぉアリサちゃん♪
急にどした?」

「なんかぁ声が聞きたくてぇ」
「こんな声でよかったら
いつでもかけてこい(^-^)」



モリタク優しい…


…あっ!!!…



「…あのねモリタク
アリサ実は困ってることが
あるの…」
「なに?
どうしたのさ?」

「アリサのパパンが
大病をしたけど
実家が貧乏でぇ(>_<)
あのね100万円貸して
くれないかなぁ」
「……そうか。
うん、いいよ(^-^)
貸すんじゃなくて
アリサの親だもん、
俺に手助けさせて?」



やったぁ(*≧∀≦*)
さすがは無敵のアリサ姫よ!!!



「いいのぉ?
甘えていいのぉ?」
「うん大丈夫だよ(^-^)
アリサは特別だから。
あっそういえば
俺さ明日早く仕事終わるんだ。
アリサも夕方に仕事
終わるだろ?

明日会える?
美顔器代と100万も
持ってくからさ(^-^)」



そうゆう訳で
土曜日に会うはずが
急遽明日になった。



善は急げってことかな(^-^)v

No.72 14/05/25 01:13
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

◆水曜日◆

仕事中に隣の
ディスクのメグメグが
話しかけてきた。

「…アリサ、
今日は顔色がいいね♪
だいぶ元気でた?」
「いやぁね…アリサは
いつも活きのいい魚の
ようにフィッシュよ♪」


…メグメグさすが親友(´;ω;`)…


「プッ(^q^)
アリサ…小声で言うけど
フィッシュじゃなくて
フレッシュじゃないの?」
「あら…(/-\*)
また天然劇場開演しちゃった
わね。
楽しかったかしら?」


メグメグと仲良く話していた。

気分が凄くいい♪


そして今日は、モリタクに
会い、お金の問題も
解決され、美顔器なども
買ってもらえる♪


今日モリタクの気持ちに
応えよう!

あなたのものになりますって(/-\*)


モリタクは
カッコいいし
優しいし
話しやすいし
お金もあるみたいだし


最高のカレシになるわ(*≧∀≦*)


…ちょっとマシュウのことが
気がかりだけど
また新しい相手みつかるよね(>_<)



そして仕事が終り
アリサは御手洗いで
化粧を整え、会社の
ビルの下へ向かった。


そこにはカレシになる
モリタクが待っている。


アリサは
いい日旅立ちを口ずさみ
ながら向かった。



外へ出るともう
モリタクの車があった。



「モリタク~!
おまたせ~!」


アリサが近づくと
モリタクが手を振っていた。
アリサも手を振った。


見えないけど
二人の小指には赤い糸で
結ばれているはず( 〃▽〃)



助手席に乗ると
いつもより緊張した面持ちの
モリタクがいた。

No.73 14/05/25 14:19
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「モリタク~
緊張した顔してかわい♪」
「…アリサに会えると
思うと緊張してさ…じゃあ
美顔器買いに行こう!」


その後モリタクは
車を飛ばした。
ちょっと怖いくらいに。


「着いたよ」
「えぇ?」


そこは5階建てくらいの
マンションだった。
モリタクの家…?

お店に行くんじゃ
なかったの?


「ああ、アリサに
渡すお金家に忘れたから
せっかくだから
入ってってよ(^-^)」
「…そうだったんだ。
うん寄ってく。
モリタクありがとね♪」


もしかして家にアリサを連れ込み
イチャイチャしたいんじゃないのぉ!!!

その前に、モリタクの
気持ちに応えなきゃね☆


アリサはモリタクの
後を歩いた。


カレの部屋は二階。
「どうぞ」

カギ開けっぱ?

モリタクは部屋のドアを開けた。

「おじゃまするわよ☆」


アリサが
玄関にはいると
玄関には数人の靴がある。

なんで?


「みんなぁ!!!
きたぞ!!!」


モリタクが叫んだ。


何?家族と
住んでるの?



そしてリビングのドアを
開けると
アリサが息を飲むような
人物がいた。


「ジュン…なんでぇ?
なんでここにいるの?」



逃げたジュンと
リ―ゼントにグラサンの
男、金髪でロングヘアーの
化粧の濃いヤンキー風の女。


「じゃあまだ一仕事あるから
あとはよろしく!!」


モリタクがそのまま
家を出た。


((((;゜Д゜)))


なんなの?

どうゆう展開なの?



「おい!!!
こっちへこい!!!」


アリサは男二人に
引っ張られ一人がけの
ソファに座らされた。


なに?

怖いよ…

ジュン?


何でそんな
怖い顔してるの?



モリタクなぜ消えたの?



ねぇなぜ?

No.74 14/05/25 17:38
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「いいカモがいるって
アイツ(モリタク)に
教えたんだよ!!!
久しぶりだね♪
世界一の勘違い女の
アリサちゃん(笑)」
「な、何言ってるの?
ジュン?」


訳がわからない
((((;゜Д゜)))


「おい!!!
鞄をよこせ!!!」

リ―ゼントに
ピンクでリボン柄の鞄を
奪われた。

「なにするの(>_<)?」


次の瞬間ヤンキー風の
女とジュンが
アリサの手足を
ロ―プで縛り始めた。


「やだ!!!
やめて!!! やめて~~~!!!
ジュンやめてよぅ!!!」
「…ジュンって誰だよ?
大人しくしろよ!!!
デブス!!!」


…これって監禁?…


「おい、あったぞ!!
クレジットカード♪
二枚ある!!
あとは“かけ”だな(笑)」


アリサのお財布から
カ―ドを…
何この軍団…
アリサは頭がクラクラしてきた。


「おい!暗証番号
教えろ!」
ヤンキ―風の女が言った。


「…教えないわ」
アリサは声を振り絞って言った。


その時!!!


ジャリジャリジャリジャリ…
と音がした。

女が
アリサの首もとに
鋭い刃のカッターをあてた。


「教えないなら
スパッと切るよ?
血まみれになる(笑)」


アリサは恐怖のあまり
口がガクガク震えた。


「あっいっな」


言葉にならない。


「わかんねぇ!!
ゆっくり言ってみ?」


そしてアリサは暗証番号を
教えリ―ゼントが素早く
部屋から消えた。


「運の悪い女だねぇ!!
ブスだから男が近寄ってきた
だけで浮かれたんだろ?
バカだな(笑)」
「…」

アリサは何も言えず
涙がホロホロ流れ落ちた。



「ただいま!」

早くもリ―ゼントが戻った。


「「どうだった?」」

二人が真っ先に聞く。


「貯金はねぇ12万しか
入ってなかったけど
キャッシング枠がついて
たから二枚で100万
キャッシングした!
予想外に少なかったな!
ほら、おブスちゃん!
カ―ド返す!」

No.75 14/05/25 18:02
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

そしてロ―プが
外された。

アリサは震えが止まらない。

でも頭の芯では絶対
警察にコイツらを
捕まえてもらうと
強く思っていた。

「あらあら♪
おブスちゃん♪
しかめっ面して(笑)
警察に被害届でも出す
つもりかなぁ?
でもね無理だよ(笑)
俺達は逃げるのが
早いから(笑)
もう帰りな
おブスちゃん」

リ―ゼントが言った。


アリサはとにかく
ここを出たいし
モリタクに電話を
したかった。


靴をはいて外に出た。
恐怖から逃れ
外がいつもより広く
感じる。
まだ足が震えていた。

そしてモリタクに
電話をした。



・・・・・・・・
・・・・・・・・



現在使われておりませんの
アナウンス…


アリサの脳内に
リ―ゼントの
俺たちは逃げるのが
早いんだよの言葉が
リピ―トした…


早く警察に…

19時かぁ…

あっ!110番だ!


アリサは110番した。

住所を伝えるとすぐに向かうと。

でも後ろを振り替えると
信じられない光景が!


トラックにあの三人が
家具を運んでる。


「110番したから!」

アリサは三人に叫んだ。

でも無視され…

荷物を運び終えてトラックは
発信した。


その3分後、警察がきた。


「被害者の方ですか?
どこの部屋で被害にあったの?」
「…もう逃げられました」

「車のナンバーはわかる?」
「いえ……」

「最近、増えてるんだよね。
恋愛商法…被害者は増えてるん
だけど相手もプロだしまず捕まらない。
…気の毒だったね。
あっ家まで送るから
乗りなさい」


恋愛商法…

ジュンもモリタクも…


こんな仕打ちってある?


調子こきすぎてバチがあたったの?


ピュアなアリサに戻りなさいって。


でも計200万円の借金(>_<)


アリサは茫然としたまま

パトカーに乗った。

No.76 14/05/25 18:50
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

家につきアリサは
ベッドに潜り込み
枕に顔をうずめて泣いた。


カレシ候補が三人いて
誰にするか迷っていた
アリサ…

でも三人とも失い
二人にはお金も奪われた。


200万…
利子がつくだろうし
200万じゃ利かない…


仕方ない。
キャバクラで働こう。
昼と夜を掛け持ちしたら
何とか返せるよね?


泣きながらそう考え
気がつけば眠っていた。


翌朝目が覚め
会社に行く準備をする
ものの
体が重たい。

アリサは悲劇を一人で
抱え、一人で味わったこと
のない恐怖を体験し
自分が思ってた以上に
傷ついているみたいだ。


…その日は会社を
休んでしまった。


けど部屋で一人でいても
心細くて孤独に苦しめ
られた。


よし!こんな時は
美味しいものでも食べよう!


美味しいものと言っても
ス―パーに売っているもの
だけど…


アリサは近場のス―パ―
に着きお惣菜売り場を
眺めていた。


あっ!!! お寿司が安くなってる!!!

お寿司にしようかな(^-^)

ちょっとウキウキした後

お寿司を見てある思い出が
アリサの頭の中で駆け巡った。


『アリシャ!!競馬で3万
勝ったんじゃ!!
今日は豪勢に寿司をとろう(^o^)』

『アリシャと食べると
尚、おいしいのぅ』

『アリシャ!!待ってたよ!』

『アリシャは面白い子じゃのぅ。
プッあっはっはっは(^o^)』



マシュウ…

マシュウとの思い出に
胸が熱くなった。


涙が溢れてきた。


マシュウの優しい声と
優しい笑顔。

いつでも包みこんでくれる
温かさ。

まるで本当のアリサの
お爺ちゃんのようだった。





マシュウに会いたい。


でも…アリサから
突然家を飛び出し
連絡も無視をした。


あまりに勝手
すぎる。



会いたいけど
会えない。



だけど…もし追い払われたなら
仕方ないけど
マシュウが許してくれるなら
また話がしたい…

No.77 14/05/25 19:16
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

アリサはマシュウの
家に行った。


コンコン…

いつもより小さくドアを叩いた。

出てこない。

いないのかな?

聞こえないのかな?


もう一度コンコン!!
強く叩いた。


「はい」

そしてドアが開いた。
マシュウが目を丸くして立っていた。

「アリシャ…どうしたんじゃ…?」
「マシュウ…勝手でごめんなさい。
お給料なんていらないからまたマシュウ
と一緒に過ごしたい」


マシュウの目に涙が
溢れていた。


「とにかく入りなさい」

部屋に入れてくれた。

テ―ブルには食べかけの
カップ麺があった。


「…一人で食べてたの?」
「ああ、そうじゃ、ワシは
アリシャがいなくなったら
一人じゃ………。
でもよく戻ってきてくれたね…」


マシュウの目から
一粒の涙がこぼれ落ちた。


「ごめんなさい(>_<)
自己中だよね…
でも…マシュウが恋しくて」


アリサも泣いてしまった。


「アリシャ?人間ってやつは
みんな自己中なんじゃよ。
自己中じゃないのは動物じゃ。
それにワシャ女房を亡くして
から初めてアリシャと過ごすうちに
心から笑えたんじゃ…」
「マシュウ…」

アリサの孤独な心が
マシュウに慰められる。


「…それに、アリシャは
なんかその…本当の孫のように
愛おしくてな。
だから戻ってきてくれて
嬉しいよ。
でも浮かない顔してさては
何かあったかね?
話してごらん」


最初はためらったけど
アリサはジュンとモリタクの
ことを話した。

200万の借金ができたことも。


「まぁ…若い時は色々ある
んじゃが金を騙しとるのは
ワシ許せん!」
「名刺まで渡してきたんだよ。
会社名も嘘だし電話ももう通じない
けどね」


アリサ何となくモリタクから
もらった名刺を
マシュウに見せた。

マシュウ手に取り
老眼鏡をして名刺を見た。

No.78 14/05/25 20:10
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「シリノケヌ~ク
株式会社…
しりのけ…
尻の毛…
はっ!!Σ( ̄□ ̄;)」
「どうしたの?
マシュウ…?」

「アリシャ…この名刺には
ヒントが隠されとったんじゃ」
「えぇ?何でぇ(`ロ´;)?」

「多分、シリノケヌ~クとは
尻の毛抜くってことじゃ!」
「はぁ?お尻の毛を
抜かれるの?」

「いやいや、尻の毛抜くって
意味は…お金に例えて
分かりやすく言うと
一千も残さずにいただきますよ
って意味じゃ!
…あ~(>_<)アリシャに
もう少し学習能力が
あれば…」
「そんな(>_<)
それに気づけば
魂胆を見抜けたって
ことね…
でも借金はできたから
一生懸命働くわ!」


その後マシュウは
考えこんだ顔をしてた。


「…アリシャ、明日
またこれるかね?」
「えっ?うん仕事が
あるから夕方にこれる♪」

そしてその日は
マシュウの競馬で当てた
余ったお金で
ヒツマブシを出前で頼み
楽しく会話しながら時間は
流れた。


◆翌日◆

仕事で朝礼が
終わったあと
メグメグと晃子さんが
話しかけてきた。

「…昨日風邪で
休んだってラインにあったけど
もう大丈夫?」
「…うん♪
だいぶよくってよ♪」


…メグメグ、晃子さんありがとう…


アリサはマシュウの
お陰でだいぶ元気になり
その日は手早く仕事を
こなした。


仕事が終わり
マシュウの家に向かった。

No.79 14/05/25 20:36
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

♪コンコン♪

「マシュウ~♪
アリサだよぉ!!!」
「おお(^o^)
待ってたよアリシャ」

「今日は何が食べたい?
アリサ作る!!!」
「今日はいいよ。
あんなことがあったし
疲れたじゃろ?
また出前でもとろう」


マシュウはそう言い
縦長の封筒袋を
アリサに渡してきた。

「何…これ?」


中身を見ると…
分厚い札束が入っていた。


「な、な、何?
これどうしたの?」
「…ワシにも少し金が
あったんじゃ。
250万あるから借金に
当てなさい(^-^)
残ったお金は
好きなピンクの何かでも
買いなさい」


…マシュウ…


「…ごめんなさい!
受け取れないわ(>_<)」

アリサはマシュウに
お金を返した。

「いいんじゃ受けとれ!
言ったじゃろ?
アリシャはワシの孫同然じゃ」
「でも…マシュウ貧乏
なんでしょ?
受け取れません(>_<)」

それでもマシュウは
アリサにお金を戻した。


「頼む!受け取ってくれ!
…昨日アリシャ、生きた心地が
しないような顔してたよ?
それがワシは辛いんじゃ。
アリシャには元気で
いて欲しいんじゃ」
「…マシュウ…、確かに
アリサは昨日、何のために
生きてるのかはわからなかった。
ほんとはずっと…前向きぶって
生きる意味を探してたけど
見つからなかった…。」


そしてアリサは泣いて
しまった。
深い何かが込み上げてくる。


「…アリシャ。
生きるに意味なんていらん!
生きるために
生きるんじゃ。
だから生きる意味は
探さなくていい!
アリシャが存在してるだけで
意味はあるんじゃ」
「マシュウ…
マシュウ…
言葉がみつからない。
感謝してもしきれないよ…」




…お母さん、人って温かいね

お母さんの言っていた通りだね

もう“私”に戻ろうかな

“私”に戻ったらまた

お母さんが恋しくて

泣いてしまいそうだけど

何だか…もう“私”に戻れそうだよ

No.80 14/05/25 22:23
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

“勘違い女アリサ”は私が造り上げた人間でした。

デブスな私は男の人と食事するだけでも舞い上がり、その辺はうぶな私は騙されてしまいましが。


私のお母さんは、私を身ごもった時に私のお父さんに他に好きな人ができたと振られたそうです。

妊娠は黙っていたそうです。
お母さんは、未婚のまま私を産んでくれました。

愛里沙と名付けてくれました。

お母さんは看護師で女手一つで私を育ててくれた。

時には父親役もこなし力仕事でも気持ち悪い虫を捕まえることでも何でも行い私を守ってくれました。


けど私は筋肉質で骨太の巨体で救いようのないブス。
幼稚園の頃は私が折り紙で折った鶴を拾った女の子が手が腐ってしまったと本気で泣きました。

小学校の頃は、朝当校すると上履きが毎日ありませんでした。
裸足で教室へ入ると黒板に、キモすぎるアリサよ死ね!! 一日でも早くアリサが死にますようにと書いてありました。
みんなで育てていた小鉢の花もある日私のにだけ蛙の死骸がありました。

給食を食べようと椅子に座りかばんにハンカチをしまおうとするとカバンにシチュ―やパンが入ってました。

私はあまりにも辛くお母さんに助けを求めた。

お母さんは泣きながら私を強く抱き締めてくれました。
そして世界中の人が愛里沙の敵でもお母さんは味方だよ、愛里砂はお母さんのかけがえのない宝物だよと言ってくれました。

学校にお母さんはイジメがあると抗議し
それからイジメななくなったけど、その代わり私は幽霊扱いになりました。

机には毎朝雑草が花瓶に挿され置かれて墓の絵も机に書かれていたのです。

ショックだった。でも私にはお母さんがいる。
だからまだ頑張れると我慢して登校しました。

中学校も高校も幽霊的な存在でした。

感受性も強くなり、お母さんに『なんで私を産んだのよ!頼んでもないのに!早く死にたいよ!』

そう言い何度もお母さんを苦しめた。

それでもお母さん私がいるからお母さんは幸せだし私が大好きだし、たまらなく愛しいと言ってくれました。

No.81 14/05/26 14:07
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

全力で私の心を守ろうと必死のお母さんに、暴言を吐いたことを後悔し、ごめんなさいと謝りました。

お母さんはごめんなさいの次はありがとうを沢山言える女性になりなさいと言いました。
でもなかなか、ありがとうは言えませんでした。

いじめられ幽霊的存在の私は、生きていてごめんなさいといつも思っていたからです。

ある時お母さんは言いました。
いじめたり人を傷つける人は心が満たされてないの。だから愛里沙だけが可哀想じゃないし、命とは人を傷つけるためではなく人を思いやるためにあるの。愛里沙は人を傷つけたりしないでしょう?
そこは自信持ちなさい。あなたが大人になった時にお母さんが言った言葉の意味を深く理解できるから。
それに愛里沙は不孝じゃないよ。
毎日帰る場所があり美味しいご飯が食べれてるでしょ?そんな当たり前のことが一番の幸せなのよ。
お母さんは究極なことを伝えたけど、それも理解してくれる日が来ること信じてるからね。

お母さんは色んな話を私にしてくれました。
いつも真剣に私と向き合ってくれました。

どれだけ支えられたことでしょう。

短大へ進学しても私は相変わらず冷たい視線を浴びて学校では一人ぼっちでした。
哀れだと思いました。友達もいないもちろん恋人は一生いない。

恋はできないから歴史が好きな私は、土方歳三に妄想の中で恋をして、お母さんが母であり友でもありました。

お母さんと妄想で私は自分を保ってきたのです。

私が風邪をひくと病院の薬の他にお母さんはホットハチミツレモンを作ってくれました。

一口飲んだ時に広がるあのたまらない甘酸っぱさは私を幸せにしてくれました。
お母さんの優しさがいっぱい詰まった味でした。

ごめんね、迷惑かけて。
私は謝りました。

お母さんは柔らかく微笑み私の頭を撫でました。

No.82 14/05/26 15:20
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

それからしばらくしてお母さんは癌になりました。
私は癌と言うだけで恐くもしかしたら死んでしまうの?
お母さんがいなくなるの?私は涙が枯れるまで泣き続けました。
こんな不出来な娘もいるし、お母さんには夫もいない。ストレスで病気になったのかもしれない。
私は自分を責めました。
そして一番辛いのはお母さんなのにお母さんの前でワンワン泣きました。

お母さんは言いました。大丈夫よ。初期癌だから。必ず治るわ。
今、愛里沙辛いでしょう?悲しいでしょう?
お母さんも愛里沙が死にたいって言った時辛くて悲しかった。だからもう死にたいなんて思わないでね。指切りしてくれる?

私とお母さんは指切りしました。

毎日私はお母さんの病室に通い色んな話をしました。
愛里沙は今は友達はいないけど、いくつになっても友達はできるのよ。その為には前向きになること!お母さんね、昔、後ろ向きな性格だったの。
マイナスな発言ばかりしてた。
言霊ってあるんだよね。だからお母さんお父さんに振られちゃったのよ。

でも愛里沙を産んで前向きに生きていくと決めたの。すぐには切り替えられないけど訓練で少しは変われたつもり。…まだまだだけどね(笑)

愛里沙は若いしこれからいくらでも変われる。
前向きな人にはかなわないから、愛里沙も前向きになってごらん。
それにね、悲しいけど世の中には悪どくしか生きれない愚かな人もいるけど、温かい人もたくさんいるのよ!
いつか必ず巡り会えるから、今日明日だけで運命が決まったなんて思っちゃだめよ。

あと愛里沙はね、ずっと思ってたけど普通じゃできない発想ができるんだよ。
面白い部分もあるのよ。それもわかってね。

お母さんはまるで、メッセージを残すように私に様々な助言をした。

日に日に頬がこけ、嘔吐に苦しみ髪の毛も抜けた。
本当に初期癌なの?

私はお母さんの主治医に聞いた。

主治医は最初は私にも治ると言った。

もう一度そう言ってほしい……………

No.83 14/05/26 16:17
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

主治医は少し黙ったあと口を開いた。
君のお母さんね、実は末期癌なんだ。お母さんは最初から知ってたんだけど娘には初期だって言ってくださいって頼まれたんだ。
本当のことを知ったら、あの子何にもできなくなるから…と。
もうもってあと一ヶ月くらいかな…。
最後までお母さんの側にいなさい。お母さんも君が一番大好きなんだから。
お母さん、強い人だよ。最後は君が強さをお母さんに見せなさい。…頑張れ!

信じられなかった。信じたくなかった。
最愛の母が死んでしまうなんて。
だけど諦めない!お母さんは死なない!奇跡は必ず起こる!
それまで弱かった私は人が変わったかのように
気持ちをしっかりと持ち奇跡を信じた。

私は真実を知ったことはお母さんに言わなかった。
毎日毎日お母さんの病室でお母さんを見守ったけど衰える一方だった。
体の痛みがしんどいらしく見てられない程だったけど、目を背けず小さくなったお母さんの背中をさすり続けた。
この背中を見て私は19年生きてきた。
これからもお母さんの背中を見て生きていきたい……

ある日お母さんが屋上に行きたいと言った。
もう痩せほそって自力では歩けなかったので車椅子に母を乗せ屋上へ向かった。
風が気持ちいい日だった。そしてお母さんは言った。自分が勤めている病院に入院してる山形さんはちゃんとご飯食べてるかしら?
野田さん隠れてお酒呑んでないかしら?
佐藤さんに合う薬は見つかったかしら…?

その時私は感じた。
自分が大病を患っているのに他人の心配をして
なんて強い人なんだろうと。
お母さんを誇りに思った。
お母さんの子に生まれてよかったと思った。

やがて車イスを押す私の手をお母さんは握ろうと手を伸ばしてきた。
届かなかったので私がお母さんの手を握った。

その後に私は言った。
お母さん…私を産んでくれてありがとう…私、幸せだよ…

すると後ろ姿だけどお母さんの肩が震えてたので
お母さんが泣いているとわかった。

No.84 14/05/26 16:58
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

そしてお母さんは泣き声で言いました。
どんな高価なプレゼントよりも今のアリサの言葉がたまらなく嬉しいよ…
こちらこそお母さんの子に産まれてきてくれてありがとう…

そのお母さんのありがとうには色んな想いが込められているように感じました。
きっと未婚だし産むのも迷ったはず。お父さんに振られて辛かったはず。
苦悩を乗り越えて私を産んでくれたんだ…
私は泣いているお母さんの肩を抱き締めました。

それからもお母さんは体の痛みに苦しみました。
余命一ヶ月と告げられてからもう二ヶ月も経っていました。
私は喜びの半面、こんなに苦しい思いをして生きてと期待をかけるのは酷なことだと思いました。

少しずつお母さんはもうろうとしてきて、ある日私に言いました。
愛里沙…愛里沙がお母さんを忘れない限り、お母さんは生き続けるよ、愛里沙の心の中で…

それを聞いて私は気持ちが捻れたかのように痛みました。
お母さん、お母さん…
私はもう何も祈ることはできませんでした。

そして夕焼けが綺麗な日、お母さんは私の手を握ったまま静かに息をひきとりました。
私は身体中が震え、嗚咽を漏らしながら泣きました。
一人ぼっちになってしまった。
どうやって生きていけばいい?お母さんがいなくなって生きる意味はあるの?
私は何のために生きていくの?
お母さんは生きる意味を教えてくれぬままこの世を去りました。

そして葬儀が行われ火葬が終わり、骨だけになったお母さんを見た時、私は発狂しました。
気が狂うかと思いました。


きっとこれからお母さんを亡くした悲しみで私には辛くて仕方ない日々が待っている。

お母さんの兄弟とも全く面識がないし祖父母も他界している。

一人ぼっちになってしまった………

No.85 14/05/26 17:50
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

私は一人暮らしを始めました。

毎日毎日、悲しくて泣いてばかりいました。
お母さんに会いたくても会えない。
話がしたくてもできない。
どうして私を一人ぼっちにしたの?

私もお母さんのところへ行きたいよ。
死んでしまいたいよ…………

その時、もう死にたいなんて言わないとお母さんと指切りしたことを思いだしました。

死ぬことはできなくても、ただ何となく日々を消化してるだけでした。
大好きな歴史の本にも夢中になれず、ただただ辛かった。
色んなことを考えていた。どうしたら強く生きていけるの?

そして思い出した。私には普通じゃない発想ができるんだと。
考えに考え抜いたのが“勘違い女アリサ”だった。

まずデブスなのに自分を超絶な美女と思っててメルヘンチックなものが好き。自分のことをアリサと呼び、男はみんなアリサが好き!好きだからムキになっちゃってぇかわい!と思い、女はみんなアリサの美に嫉妬してると思い込んでいる…

これだ!
私は家で一人勘違い女アリサを練習した。
何だか楽しくなってきた。
短大を卒業して電気会社に就職が決まり、それまで日にちがあったので、倉庫で値段張りの短期のバイトをした。
早速勘違い女になり周りは引いたものの明るくしてるから友達はできた!

でも時期に着いていけず去って行ったけど。

そして就職先でも勘違い女として入社した。
そしたら信じられないことがおきた。
幽霊的な存在だった私が挨拶をいやいやでも男女ともにしてくれる!

特に晃子さんは優しかった。
メグメグだって優しい。
菊地くんだってイヤイヤだけど話をしてくれる。

私は勘違い女に夢中になり、土方歳三や坂本龍馬の存在も忘れていた。

でも本当の自分を知ったらみんなどう思うのだろう…

だんだん気になっていた。

  • << 87 はい。おつかれさん。

No.86 14/05/26 19:59
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「これが私の
過去よ…マシュウ」

私の過去や本当の私を
マシュウに全て
話した。

マシュウは真剣な
顔で私の話に聞き入って
いた。

「…引いた?」
「…いいや、まったく」


そしてマシュウは
私を抱き締めた。


「マシュウ?」
「アリシャ…
辛かったね、よく
頑張ってきたね。
アリシャは強い子じゃよ」

「ううん(>_<)
強くない…自分じゃない
アリサを演じ
なきゃ自分を保て
なかったのよ」
「違う自分を演じる
ことは勇気のいる
ことじゃよ?
ここまで貫き通したのも
なかなかじゃ」


そしてマシュウは抱き締めた
腕をほどきこう言った。


「アリシャ
これからはここを
実家だと思いなさい(^-^)
何か困ったことが
あればワシに
何でも相談しなさい。
もう一人じゃないよ?」
「…マシュウ(>_<)
ほんとにいいの?
…マシュウ長生きしてね。
一人ぼっちはもう嫌よ」

「あっはっは(^o^)
アリシャが嫁に行くまで
ワシは歳をとれないのぅ」


嫁…?
行けるわけないじゃん(涙)
この容姿だもん…
一生独身なのは間違いないわ!!

「結婚なんて
できないよ…こんなブス
なのに」
「あっはっは(^o^)
アリシャ、それがな
人生ってやつは面白いんだ。
本当に予想外のことが
起こるんじゃよ。
大丈夫!ワシがアリシャ
の幸せを祈ってるから
必ず結婚できる」


…マシュウ…


「でも…職場では
勘違い女のままで
いないといじめられる
かな?」
「いいや!アリシャ
自分がしっかりしていれば
大丈夫じゃ。
今のアリシャは昔のアリシャ
よりもずっと強くなって
いい顔をしてるんじゃ。
みんなに今の自分を
みせてごらん(^-^)」


マシュウはそう言った。


私も本当の自分を会社の
みんなに受け入れてもらえれば
凄く嬉しい。

  • << 89 その日マシュウの家から自宅に戻り、私は考え抜いた末ブログで“本当の私”をカミングアウトすることにした。 それにはまず、ブログの存在をみんなに伝えなきゃならない。 メモ用紙に〔〇メブロ アリサ姫のなんでもアリサ♪ 検索して絶対呼んでね!〕と伝えたい人の人数分書いた。 今日は金曜日なので月曜日に会社でみんなに渡す。 月曜日がラスト勘違い女アリサだ。 火曜日からは素に戻った私で出社する… 受け入れてもらえなくても、私は負けない。 それから私は眠った。 久しぶりにお母さんの夢を見た。 私が仕事から帰り部屋のドアを開けるとお母さんがいた。 「愛里沙!会いにきたよ」 「お母さん……」 生前、元気だった頃のお母さんだ。優しく微笑んでいる。 「愛里沙、頑張ってるわね。勘違い女になりきってお母さん笑っちゃったわ(笑) さすがね♪」 「…もうすぐ卒業するよ」 「うふふ♪ それにあのお爺さん良い人ね。愛里沙を救ってくれた…生きる意味も教えてくれた。 お母さん感謝してるわ」 「うん、私も感謝してる……生きるために生きるのか…」 「そうよ。じゃあ恵まれない国の人は生きる意味を考えるかしら? ただ生きるだけで必死なのよ。 生きる意味を探すのはそれだけ余裕があるのよ」 「そうか…まぁこの話はおしまい! お母さん元気だった?」 その時、お母さんは少し寂し気な顔をした。 「ん…元気だけど、愛里沙ともう少し一緒にいたかったな」 「それは私もだよ!」 「あっ!そうだ!愛里沙にお知らせがあるの。愛里沙、もうじき運命の人に出逢うわよ」 「はぁ??」 「ふふ♪ …何か助けてもらったり譲ってもらったりするのかな…ちゃんと笑顔でありがとうって言うのよ!」 「…何言ってんだか…運命の人だなんてお母さんは乙女ね」 「ふふ♪ 愛里沙、幸せになれるわよ。お爺さんも大切にね。じゃあお母さん時間がきたから行くわ」 お母さんはバルコニ―を出てそのまま消えた。 「お母さん!!!」

No.87 14/05/26 20:25
自由人87 ( 40代 ♀ )

>> 85 私は一人暮らしを始めました。 毎日毎日、悲しくて泣いてばかりいました。 お母さんに会いたくても会えない。 話がしたくてもできない。… はい。おつかれさん。

No.88 14/05/26 21:58
旅人88 

>> 87 ババァ!ひっこめよ!!!
アリサが終わったら47歳のお前のせいだからな!

アリサ!
アリサ!
アリサ!
皆もアリサコール宜しくお願いします!

No.89 14/05/27 14:33
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

>> 86 「これが私の 過去よ…マシュウ」 私の過去や本当の私を マシュウに全て 話した。 マシュウは真剣な 顔で私の話に聞き入っ… その日マシュウの家から自宅に戻り、私は考え抜いた末ブログで“本当の私”をカミングアウトすることにした。

それにはまず、ブログの存在をみんなに伝えなきゃならない。
メモ用紙に〔〇メブロ アリサ姫のなんでもアリサ♪ 検索して絶対呼んでね!〕と伝えたい人の人数分書いた。

今日は金曜日なので月曜日に会社でみんなに渡す。
月曜日がラスト勘違い女アリサだ。
火曜日からは素に戻った私で出社する…
受け入れてもらえなくても、私は負けない。

それから私は眠った。
久しぶりにお母さんの夢を見た。

私が仕事から帰り部屋のドアを開けるとお母さんがいた。

「愛里沙!会いにきたよ」
「お母さん……」

生前、元気だった頃のお母さんだ。優しく微笑んでいる。

「愛里沙、頑張ってるわね。勘違い女になりきってお母さん笑っちゃったわ(笑) さすがね♪」
「…もうすぐ卒業するよ」

「うふふ♪ それにあのお爺さん良い人ね。愛里沙を救ってくれた…生きる意味も教えてくれた。
お母さん感謝してるわ」
「うん、私も感謝してる……生きるために生きるのか…」

「そうよ。じゃあ恵まれない国の人は生きる意味を考えるかしら? ただ生きるだけで必死なのよ。
生きる意味を探すのはそれだけ余裕があるのよ」
「そうか…まぁこの話はおしまい!
お母さん元気だった?」

その時、お母さんは少し寂し気な顔をした。

「ん…元気だけど、愛里沙ともう少し一緒にいたかったな」
「それは私もだよ!」

「あっ!そうだ!愛里沙にお知らせがあるの。愛里沙、もうじき運命の人に出逢うわよ」
「はぁ??」

「ふふ♪ …何か助けてもらったり譲ってもらったりするのかな…ちゃんと笑顔でありがとうって言うのよ!」
「…何言ってんだか…運命の人だなんてお母さんは乙女ね」

「ふふ♪ 愛里沙、幸せになれるわよ。お爺さんも大切にね。じゃあお母さん時間がきたから行くわ」

お母さんはバルコニ―を出てそのまま消えた。

「お母さん!!!」

No.90 14/05/27 15:10
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「…はっ!!!」

夢か…

お母さん…

現実にお母さんはもう
いないことに悲しく
なった。


でも運命の人?
・・・・・・
まぁ夢は夢
現実は現実ね(´∇`)

そのあと掃除をしたり
テレビを観てた。

あっそうだ♪

久しぶりに
司馬遼太郎の本が読みたい!

アリサをやってる頃は
歴史本をお休みしてたしね。

歴女再開だ!!!

私はジ―ンズをはき
カ―キ―のチェニックの上に
オフホワイトのカ―ディガンを
羽織った。

そして家から一番近い
図書館へ向かう。

今日は風が気持ちいいな…
爽快な天気に気分が良くなる。

図書館に着き
お目当ての本を探した。

あっあった!!
高い場所にあったので背伸びをした。


本をとろうとすると
私の手の上に誰かの手が
重なった。

チラッと横を見ると
太り気味で黒渕眼鏡の
地味な冴えない男がいた。

「あっどうぞ」

私は彼に本を譲った。

「いやいや、
どうぞ」

彼は本を返してきた。

「いいんです。我慢は
慣れてますから。
どうぞ」
「俺だって特技我慢ですから
どうぞ」
「いやいや
どうぞ」
「いいから
ほらどうぞ」
「いいの!
どうぞ」
「だめ!君に譲る
どうぞ」
「いいの!
私は後でいいから」
「そんなこと言わずに
レディ―ファ―ストです♪」

レディ―ファ―スト…初めて言われた。
ちょっぴり嬉しい…

「そうですか?すみ…」

すみませんと言おうとした。

お母さんの夢…

『笑顔でありがとうって
言うのよ!』

その言葉を思いだし
多分すごく気持ち悪いだろうけど
気持ち悪い笑顔で
「ありがとう( ^∀^)」

と言った

「来週の土曜の
午前には返却しますから」
「うん♪わかったよ!
また来週の土曜の午前に
くるよ!」


なんか…もしかして…

譲ってもらえたりしたし…

運命の人?


あの冴えない男が…


いや偶然だよね?

No.91 14/05/27 16:41
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

うん!偶然だ!

だって私だよ?
私みたいな泣く子も黙るような
デブスに恋なんかできる
わけがない!

私は本を少し読み
お昼頃にマシュウの
家へ向かった。


♪コンコン♪

「マシュウ~!
愛里沙です!
来たよ~♪」
「おお(^o^)アリシャ
待ってたよ」


「あらっまた布団
敷きっぱなし…
あっ足が悪いから仕方ない
よね」


私はマシュウの布団を
たたんだ。

初めてこの
もうしに荘に来て布団を
上げてキノコが生えていた
ことを思いだし
胸がズキッとした。

つい最近のことなのに
台風みたく出来事が去ってったみたい…
うん、アリサは台風
みたいに強烈な女だった。


「なぁアリシャ。」
「…何?」

「あの…その、料理の
ミスもわざとだったのか?」

(((((((・・;)

「…いや、あれは
わざとじゃない(>_<)
料理ができなかったの」
「プッあっはっはっは(^o^)
そうかそうか。
まぁ失敗は成功のもとじゃね」


マシュウ…

「あっそう言えばな、ワシ昨夜
から腹を壊してるんじゃ(´Д`)
今日はその…おじやが食べたいのぅ。
アリシャは好きなものを食べると
いい♪」
「…えっ?大丈夫?心配だなぁ。
私、おじや好きだから
私もおじや食べる!!」


そしてお米が切れたらしく
買い物にマシュウも
一緒に行くと言い出した。


お腹も壊してるし足も悪いし
私は力持ちだから平気よ!!
と言っても、整腸剤も飲んだし
ゆっくり歩けば行けると
無理矢理マシュウは
買い物に着いてきた。

No.92 14/05/27 16:59
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

ゆっくり歩きス―パーに
着いた。

「何かいいのぅ(^o^)
孫娘と一緒に買い物なんて♪」
「うふふ♪マシュウよそ見
しないでゆっくり歩くのよ」


私達はすっかり本当の
祖父と孫になっていた。


そうだ…
お母さん、私がお腹壊した時
よくおじや作ってくれたなぁ(>_<)

大根と人参とキャベツの
微塵切りが入ってて
ヘルシ―なおじやだった。

私も作ってみよう。


私は野菜売り場を見ていた。
大根と人参とキャベツを
買い物カゴに入れた。


その時気がついた!!

マシュウがいない(>_<)


どこ?どこ?どこ?

ああ目を離した私が悪い!!


必死でマシュウを探した。


そしてお米売り場で
マシュウを見つけた。


ん…?誰かと話してる。


私は走って近づいた。


あっ!!!


「あれ?図書館で会った子?」
「…はい」

そこには、お米をかついだ
図書館で会った冴えない男がいた。


「あのな、ワシが米を
持ち上げて足を滑らせたら
この青年が助けてくれたんじゃよ(^o^)」
「…そうだったんだ」


そして冴えない男が言った。
「はい、レタスカゴから
落ちたよ♪」
「えっ?レタス?
キャベツじゃなかったの?」


「「あっはっはっは(^o^)」」

マシュウと冴えない男が笑った。
…恥ずかしかった。


でも笑顔でお礼言わなきゃ。
「拾ってくれて、私のお爺ちゃんも
助けてくれてありがとう( ^∀^)」
「いやいや、なんもだよ。
仲がいいんだね!微笑ましいよ」


冴えない男がそう言い、私はお米を
受け取った。

「重たいけど大丈夫?」
「大丈夫に決まってるでしょ?
このぶっとい腕よ( ^∀^)」


また男は笑ってた。


そして来週図書館で…と別れた。

No.93 14/05/28 16:44
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「良い青年
じゃったね」

帰り道、私が米をかつぎ
マシュウが食材を持ち
ながら歩いていると
マシュウがそう言った。

「…うん。でもパッとしない
人だね」

私は自分もパッとしないくせに
そう言った。


「…アリシャ。パッと
しない男の方が案外女を
幸せにするもんじゃよ。
それにな…これは覚えとき
なさい。
本当のイイ男とは外見じゃなくて
一人の女を守る誠実な
男のことじゃ。
目先の誘惑じゃなく
内面で勝負してくる男の
ことじゃよ」
「ふぅん…でも私に
勝負してくる人なんて
いないもん(笑)
さっマシュウ着いたよ!
おじや作るね♪」


マシュウはヤレヤレと
いった表情を浮かべていた。


それからおじやを作り
珍しく成功(^-^)v

その他にマシュウと
バナナも食べた。


その後自宅に戻り私は
服の整理をしていた。
勘違い女だった頃のピンクの
衣装がたくさんある…

もう着ないから服の生地で
小物入れでも作ろうかな?


そう思いながら整理を
していると引き出しの
奥の方からシャリシャリ
したものが出てきた。


ウインドゥブレイカ―だった。


あっ…昔、痩せたくてこれを着て
早朝走ってたんだ…
早朝なら人も少ないし
他人に笑われる回数も少ない。

3日でやめてしまったけど(/´△`\)


また…


走ろうかな?


うん!


明日の早朝からまた走ろう!
今度は続けられそうな気がする!


明日から走ることに
したので早めに就寝した。

No.94 14/05/28 17:06
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

翌朝、5時に起きて
5時半に外へ出た。


ああ、朝の空気が気持ちいい…
その時思い出した。
お母さんがよく言っていた言葉を。

『ため息もいいけど、たまには深呼吸も悪くないよ!一緒に深呼吸しようか?』


・・・・・・
・・・・・・

そうだね…溜め息ばかりは良くない。
私は深呼吸を数回して走り始めた。


緩やかな風に優しく揺れる
緑や花、可愛らしい小鳥のさえずり。
とても気分が良かった。


すると少し離れた彼方から
少し太った男の人が
同じくジョギングしているのが
見えた。


何か恥ずかしいな…


だんだんその人との距離が
近づいてくる。

その人はあれ?と言った
顔をしてる(((・・;)

私もだ。


また、図書館で出逢った男に
会ってしまったのだ。


「お、おはよう!
よく会うね…」
「そうね…」


ぎこちなく会話をしていると
彼は何だかパニックになった
ようにあたふたしている。


「どうしたの?」
「…いや…」


私が気持ち悪いのかな?


「あのさ…名前何ていうの?」
「えっ?愛里沙…」


その時、彼は仰天したように
驚いた。


「何よ……デブスに
似合わない名前だと
思ったんでしょ?
いいよ!何回も言われたこと
あるし慣れてるから!」
「…いやいや!
違うんだ(;>_<;)
…こんなこと言ったら引く
かもしれないけど…。
ああでも話したら長くなるし
う~ん…」


なんだろう?
一体どうしたんだろう?


「ねぇ今日の昼から
時間ある?
昨日のじいさんの家に
一緒に行かない?
そこで聞かせてよ」
「あっいいね!
大丈夫だよ♪
じゃあこの辺で待ち合わせようか?」



急展開でその日は彼も
昼からマシュウの家に
行くことに…。

でもこの私に誘われて
了解するなんて
変わった人だ。

No.95 14/05/28 17:28
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

昼頃、男と待ち合わせて
電車に乗ってマシュウの
家に向かった。
彼の名前は俊介と言うらしい。
月~金までは市役所で働いている
そうだ。


お互いのことを話し
マシュウの家についた。

「プッなに?もうしに荘?
ウケる(笑)」
「だよね!でも古い家だけど
案外居心地のいい部屋だよ」


♪コンコン♪
「マシュウ~!
愛里沙です!
着たよ~♪」
「おお、アリシャ(^o^)
まっとったよ。…ん?」

マシュウは俊介を見て
驚いた顔をしていた。

「あのね、訳あって
彼から話があるの。
で、今日はここに来る予定
だったから彼も呼んだ。…
まずかったかな…?」
「いいや、かまわんよ。
入りなさい♪」


俊介はマシュウという呼び名は
赤毛のアンのマシュウにそっくり
だからと言うと納得してた。


「あっ昨日買った緑茶と
お煎餅や羊羮もあるわね!
今、用意するわ♪」


私は飲み物やお菓子を
テ―ブルに並べて
俊介に聞いた。


「で?話を聞きたい」
「ワシも(^o^)」

そして俊介はしんみりした顔で
私に聞いてきた。


「愛里沙ちゃんのお母さんって
……亡くなってる?」
「えっ?……うん。
3年前に病気で…」


すると俊介はまた
仰天したように驚いていた。


「リアクションはいいから
早く話してよ!」
「ワシもそう思う(^o^)」


俊介は緑茶で喉を潤したあて
ゆっくりと話し始めた。

No.96 14/05/28 18:02
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

俊介の話はこうだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今日も仕事が終わった。
同期の工藤はこれから彼女とデ―トか。

いいよな。
…俺なんて彼女いない歴25年…年齢と一緒だ。

帰り道にコンビニで、カップ焼きそばと、鮭弁を買った。
フッ…(  ̄▽ ̄) 食べすぎだよな。
けど俺には食べることと歴史本を読むことしか楽しみないし、明日からジョギング始めるしいいんだ。

そう思いながら一人暮らしをするアパ―トに着いた。
ああ、優しい彼女が部屋で待っててくれたらな。
そして部屋のドアを開き、俺は一瞬、脈が飛んだかと思うほど驚いた。

見知らぬオバサンが何故かいる…。

「おかえり♪はじめまして!
私はアナタの運命の女性の母親です!よろしく♪」

何を言ってるんだ?どこから入った?

「ふふ♪ 泥棒じゃないわ。私もう死んでるのよ…」

えっ?幽霊?( ; ゜Д゜)

まじかよ…!

お経を唱えればいいのか?

「まぁそんなに警戒しないで、話を聞いて♪
アナタね、もう少しで運命の人に出逢うわよ」

はっ?運命?

「ふふ♪ それが私の娘、愛里沙という名前なの。
私、愛里沙を残して死んでしまったの。
死にたくなかった。どうしても死にたくなかった。でも…寿命ってあるのよね…。
あっあのね、愛里沙は見た目は良くないわよ。
だから野獣と野獣ね!最強じゃない(笑)」


そのオバサンは話し続けた。
俺は茫然としながらも、話を頭にインプットしてる。

「愛里沙とはね、ジョギングで親しくなるわ♪アナタジョギング始める予定でしょ?」
「…はい」

「それから2週間くらいしたら、娘もジョギング始めるのよ。
でも…その前にどこかで出逢ってるかもね?
愛里沙は優しい子よ。絶対にアナタを裏切らないわ。
どうか愛里沙をよろしくね。お願いね。
じゃあ時間が来たから行くわ…」


そう言葉を残し、オバサンはスゥ―ッと消えた。

No.97 14/05/28 19:40
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

「…と言う夢を
見たんだ」

私は瞬きを忘れる程の衝撃だった。
お母さん…?
やっぱりお母さんなの?

「実は私も…」


私もお母さんが夢に出てきて
運命の人に出逢うと言われたと
二人に伝えた。


やっぱり俊介は
大袈裟なリアクションをする。


「ねぇマシュウ。
こんなことってあるの?
それとも偶然?
ただの夢なの?」
「う~ん、こればかりは
ワシも死んだことがないからのぅ。
でも…亡くなった人が
あんまり残した者に心残りが
あると、ありえない話ではないな…
ただひとつ言えるのは
二人は巡りあったわけだし
縁はあるはずじゃよ」


マシュウがゆっくり言った。

「いや、でも私なんかと
縁があっても最悪って
思われるだけじゃない」
「こっちこそ何でイケメン
じゃないの?ってムカつかれるよ」


私と俊介はお互いをチラチラ
見合いながらそう言い合った。


その時マシュウが
笑いながら言った。


「気が早いのぅ(^o^)
何もまずは友達になれば
いいんじゃ。
俊介くんだっけ?
アリシャと友達になって
くれるかね?」
「あっはい…何か
趣味も合いそうだし
喜んで!」


ええっ\(◎o◎)/
私とすぐに友達になってくれる
なんて、やっぱり変わった人だ。


「アリシャも
俊介くんと友達になれるね?」
「あ…うん。
趣味が合いそうだし…」


こうして不思議すぎるきっかけで
私達は友達になった。


その日は三人で
近所の蕎麦屋へ行った。


マシュウはワシといたら
若々しい食べ物じゃなくてスマンと言った。


私と俊介は


痩せるからむしろいいと
同じ言葉がかぶり
みんなで笑ったのでした。



さて、明日は月曜日


勘違い女アリサラストの日。



久しぶりにアリサになります。

No.98 14/05/29 14:02
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

翌朝ジョギングをしてると
俊介と会った。
公園のベンチに座り
少しだけ話をした。

お互いのことは
俊介、愛里沙と呼び捨てしあう
ことにした。
なぜなら私が
ちゃん付けって女の子みたい
で嫌だと言ったからだ。

女の子なのに何故?と聞かれると
私は女じゃないと答えた。

まさかオカマかよ( ; ゜Д゜)と
本気で疑う俊介が可笑しかった。

私は男でもオカマでも女でもなく
ただのデブスですと言うと
俊介に怒られた。
そんな悲しいこと言うなら
痩せてみろよ!奇跡の変身!
俺も付き合うと。


どうやら俊介は
曲がったことが嫌いで意外と
熱い奴だと言うことが
わかった。


ジョギングから戻り

バナナと食パンを食べ
出勤するために
準備をした。


今日で勘違い女アリサは終わり。

いつもより
見た目も中身もクレイジ―で
締め括ろう!!!


私はポニーテールをして
ドピンクのシュシュをつけた
その上にドピンクのカチュウシャ。

ピンク中心の化粧。

ピンクのジ―ンズに
薄いピンクのニット。


そして家を出た。


会社のビルのエレベ―タ―
の前に行くと
晃子さん悠真さんカップルが
いました。

「おはよぉございます」
「アリサさんおはよう」

エレベ―タ―に乗ると
悠真さんが私を見て笑いを
こらえている。


私は悠真さんの肩を叩いた。

「うわっ!なんだよ?」
「悠真さんってぇなかなかの
ムッツリだよねぇ♪
ニヤニヤしてないで素直に
今日もかわゆいねって言えば
いいのにぃ~
でもシャイでかわい♪
これあげる♪」

悠真さんにアリサの
ブログの紹介のメモを渡した。


「なんだよこれ!!!」
「ふふん♪ 今日は特別な発表が
あるからぁ見ないと後悔のしすぎで
引きこもりになるわよ☆
み・て・ね」


悠真さんはある意味興味が
あったのかポケットに
メモをしまった。

No.99 14/05/29 16:08
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

オフィスに入ると
菊地くんの姿が見えた。


「菊地くんおはよぉ♪」
「…ああ、おはよ」

アリサはいきなり
ブログの紹介のメモを渡した。

「これっ♪今まで秘密にしてて
ごめんね(>_<)
アリサのブログこのメモで
検索して♪」
「…いらねぇわ(#`皿´)」

「また!!! ムキになって
まだアリサが好きなの?
それじゃメグメグ可哀想じゃん(;つД`)」
「…あ~~~~!めんどくせぇ!
わかったよ!チッ((( ̄へ ̄井)」


菊地くんも受け取ってくれた♪

次に美咲さん!

「美咲さんおはよぉ!」
「あ~い!おはよ!今日もイカれた
メイクに髪型だな!」

「もぉ♪ほんとはマネしたい
くせにぃ♪はい!これあげる!」
「…なんだ?アリサ姫の…
ああブログか!偶然見つけて
読んでるよ!いつも腹かかえて
笑いながら読んでるよ!
お前、きちがいだな(笑)」


へぇ…読んでたんだ☆
よかった!


最後にメグメグ!
「メグメグおはよぉ♪
はいこれ♪」
「おはよう!ん?なにこれ?
…へぇブログ書いてるんだ!
読ませてもらうね(´∇`)」


やった!!!
メグメグは素直ないい子だわ♪



そして仕事を今日も
淡々と行った。
時間は流れ夕方になる。


オフィスの窓から
夕焼けのオレンジ色の
光がさした。


夕焼け…
夕焼けを見るのはこの3年間
辛かった。悲しかった。寂しかった。
見たくなくて目を閉じると
涙が次から次と流れ落ちた。

だってお母さんは
夕焼けが綺麗な日に
息を引き取った。



でも今は…
あったかい気持ちだよ。

3年かかったけど私は
お母さんの死を受け入れたんだ。

少しだけ
“強くなれたんだ”


その時メグメグが言った。
「夕焼けって何だか
寂しい気分になっちゃうな…
私、夕焼けに限らず一人でいると
とんでもない寂しさに襲われるの」
「あらあら(´∇`)
メグメグ、そんな時はアリサの
天然劇場を思い出して♪
少しは楽しくなるわよ!」


そう言うとメグメグは子供みたいに
甘えた顔で笑った。

No.100 14/05/29 16:53
ゆったん ( ♀ NzFQnb )

家に着き食事も取り、ついに真実のブログを書く時がきた。
緊張する…けど決めたことだから私は、あるがままのことを書いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
〔本当の私〕

最初にこのブログを開いてくれた方々ありがとうございます。

この出だしでいつものアリサと違うと感じた方が殆どでしょう。

単刀直入に言います。
私は今まで自分を偽ってました。

私はこの容姿です。幼い頃からイジメにあいました。汚い、臭い、怪物、早く死んでしまえ!
何度も丹念に体を洗っても汚い汚いといじめられました。
私は辛い胸の内を母に打ちあけました。

母は私を慰め励まし、必死で守ってくれました。
母が学校にイジメがあると抗議し、イジメはなくなったけどその代わり私は幽霊扱いになりました。
誰にも口を聞いてもらえず、せいぜいすれ違う時にキモいと言われるだけ。
悲しかった。でも私には母がいるから頑張ってこれました。
思春期には反抗もしましたが、母は諦めずに、こんな私を守り抜いてくれました。

けど母は3年前に、病気で他界しました。
母は未婚で私を産んだので、私には父はいません。
兄弟もいない祖父母は他界、親戚とも面識なし。
私は一人ぼっちになりました。

どうしたらいいかわからなかった。
辛くて辛くて出口のないトンネルに閉じ込められたみたいだった。
そして考えに考え抜いたのが“勘違い女アリサ”というおめでたい人物を演じること。
勘違いしながら生きれば少しは楽になるかと思ったからです。

就職し勘違い女として過ごし、こんな変な私と話してくれたり時には暴言でも存在を認めてもらえてることが嬉しかった。
けど、できれば本当の私を知ってもらいたい。
外見はデブス、性格は地味で暗くて卑屈な私を。

勿論、受け入れてもらえなくても仕方ないと思ってます。会社のみんな、情けはいりません。
素直な気持ちで私と接してください。

それでは最後まで読んでくれて本当にありがとう!

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