さよならの後に教えてもらったこと
今年1月に、タロット占いで自分のこれからの出会いについて鑑てもらいました。
というのも、もう7年になるかな…ずっと大切にしていた人がいて、出会ったことが私の人生の転機になり、また頼りになるしっかりしたあの人を心の支えにしてました。
心の支えといっても、もう姿もなく、声も聞くことはなく、ずっとずっと思い出の中のあの人をただ大切に想うだけです。
そんなことを4年以上…会うこともない人をです。
私は疲れてしまいました。
それで、これからの出会いを占ってもらいました。
新しいレスの受付は終了しました
私のこれからの出会いについてリーディングしていただくと…
今年、可能性のある月は、
3月…すでに出会っている相手で友達→恋人へ
8月…運命的な出逢い
でした。
あ、ちゃんと出会いがあるんだと嬉しかったです。
ただ、問題が…。
携帯の占いサイトでタロット占いをしてもらい、私は既婚者とは言わずに、リーディングしてもらいました。
なので、きちんと伝えていればまた違った結果が出たかもしれません。
でも、新しい出会いというか、春先に佳いことがあるんだ♪とワクワクとした気持ちでいました。
この占い師さん、よく勉強された方のようで、とても正確なリーディングをしてくれました。
占いは当たるも八卦、当たらぬも八卦の気持ちくらいでいた方がいいかもしれませんが、私は占っていただいて、とても良かったと思いました。
面倒見のよい、穏やかで優しい雰囲気が、サイトのレス越しですがとても伝わり、それだけで私のささくれてた気持ちが少し癒やされ、いつまでもあの人を想う気持ちが落ち着いてきたのです。
私は長い間、あの人に“恋に恋してる”状態だったので、忘れるには時間薬と新しい出会い!
そんな単純な考え…だけど趣味や新しいことを始めたら、忘れるために新しい出会いを求めるなんてしなくていいこと。
しかも、フリーの人がすること。
私は苦笑いとともに
3月…すでに出会っている相手で友達→恋人へ
がどんなことになるんだろうと思いました。
占い師さんの正確なリーディング…それは“すでに出会っている相手”がホントに私の周りにいることでした。
離れて4年以上も想ってきたあの人ではなく、あの人と同じようなときに現れた人がいます。
名前を小原(おはら)さんと言います。
リーディングでは…
『一見ほんわかしていて、護ってあげたくなる感じですが、根っからの自由人。
感情に流されるままに、あっちへふらふらこっちへふらふら、掴み所がありません…』
おーっ、まさにまさに!
そんな感じ!!
さらに…
『恋愛に関しても、一時的な恋が多くて一つの事を長く続ける事が難しく、飽きると興味を失い、また新しいもの(人)へと意識が向かいます。
あなたもその中の一人だったようなイメージです』
☺いや~照れてしまう…。
絶対、何も起きないって分かっているから、ほんわかな思いで占いサイトからのレスを読みました。
占いっていいな。
これだけでも明るい気持ちになりました。
そして、私へのメッセージ
『あなたが、相手を本当に心から大切にしていた事はカードから伝わって来ました。
あなたは、明るくオープンマインドで行くと佳い縁に巡り逢えると思います。
注意点は、感情のままに暴走しない事。
目的を見失いそうになった時は、一度落ち着き冷静になってから言動に移したり判断したりすると良いでしょう』
これも見事なリーディングで、
相手を本当に大切にしていたことはカードから伝わってきたというくだりでほろり😢、
明るくオープンマインドでいたら、佳い縁に巡り会えるんだと笑顔が増え、
注意点のところはそれからの自分の行動にひと呼吸おく、大切な言葉になりました。
3月に佳いことかぁ…☺
私は小原さんのことはさておき、出会いのことを勝手に“佳いことがある”に変換して、春を楽しみに待つようになりました。
だって、年下で、相性がかなりいい✨と言われても、自分も小原さんも結婚してます。
しかも、どのくらい?ってくらい姿を見てないか(笑)分かりません。
同じ職場といえばそうですが、立場も違えば、仕事している場所も違います。
『仕事や趣味関係の知り合いからの進展』と言われても、まぁそれが小原さんを指してるとまでは断言できません。
あくまで可能性が0ではない程度なのです。
私はある福祉関係の仕事をしています。
あの人が異動でいなくなった年の6月から始めました。
初めての仕事内容だったので、ドキドキでした。
ただ仕事を教えてくれる人はいません。
自分の感性とセンスを高めつつ、仕事をこなします。
家に帰るとぐったりでしたが、私の好きな仕事です。
仕事のパートナーはいますが、その人が主で私はサブ。
その人は意地悪でも何でもありません。
個々の誇りにより行う仕事なので、私はそのサポートをするだけなのです。
そんな職場にその春からいたのが小原さんです。
私とは接点はありません。
私は自分のパートナーさんと常に行動が一緒だったし、他の誰かと話をする機会なんてなかったので、廊下であいさつをしてすれ違う以外、接点はなく、むしろ、そんなものくらいに思ってました。
仕事2年目になると、私のパートナーさんが小原さんとタッグを組むことになりました。
私もだいぶ仕事内容に慣れ、パートナーさんとも休憩時間に少し話したりして、仕事の時間配分もできるようになりました。
だけど、私は小原さんとは話したことはなく、主のパートナーさんが廊下を歩きながら、2人で仕事内容を話している様子を見てました。
私は見た目が怖い、いえ、しっかりとした主観を持ってる小原さんには私の弱いところを見透かされているようで、怖くて、あいさつくらいしかしませんでした。
…だって、本当に怖いんだもの。
こんな感じですが、私も少しずつパートナーさん以外の人と話ができるようになりました。
私を見かけるとあれこれと話をしてくれる清掃担当の重蔵さん。
絵やイラストが上手で、可愛いワンちゃんを飼ってる田中さん。
スマイルの可愛い、この職場にお嫁さん入りした♪と笑う遥さん。
頼りになるしっかり者の姐さん、陽子さん。
他にも同じ職場にはいますが、私がよく接していた人たちです。
3年目に入り、ある日の休憩時間に陽子さんが、
「倉庫の棚を作ったの、小原さんなんだよ。器用だよね」
そう言って誉めると小原さんは意外にも照れくさそうに笑いました。
私はびっくりしました。
そんな顔も初めてだったし、私も乱雑だった倉庫がきれいに整理整頓され、物が取り出しやすくなっていたのには気付いていたから、それをしたのが小原さんと聞いて2度、驚きました。
器用なんだで済まされる棚ではなく、大工さんみたいな、物の取り出しやすさ、使いやすさも考えて作ってあったので、私はすっかり感心してしまいました。
普段の怖いイメージからは想像できない器用さと心配り、また照れくさそうに笑う小原さんに少し印象は変わりました。
けど、ドキッもときめきも癒やしもありません。
それに一見ほんわかしていて、護ってあげたくなるようなそんな小原さんでもありません。
まだまだ近寄りがたい存在…
それから数日して、夕方、電気工事やさんかと思うような腰ベルトをつけた小原さんに会いました。
「お疲れさまです。…すごい道具類ですね」
もしかしたら、初めて声をかけたのかも。
小原さんは外に出ようとしていた足を止め、振り向きました。
ああ、と私を見とめると、
「工具箱もあります」
と笑って持ち上げて見せてくれました。
私も少し笑って、
「また何か作りに行くんですか?」
「今日は遥さんからの要望でプランターを作ろうかと」
小原さんはそう言って前を見たので、話が終わったんだと思い、私は大変ですね、お疲れさまですとそこを離れました。
と、柱の向こう側から、
「木の雰囲気の方が…あれ?」
小原さんの声…まだ話が続いていたようです💧。
このとき、小原さんの話すときの癖と意外と話をする人なんだと思いました。
次の仕事のときには木でできたプランターがあり、小原さん作だとすぐ分かりました。
本当に器用…
遥さんがひょっこり顔を出して
「すごいですね、さすが小原さん!」
手をパチパチしてます。
私も感心していると、遥さんがニヤニヤしながら、
「瀬田さん、小原さん、凹んでましたよ~」
「え?」
「話の途中でいなくなったって(笑)。あれでも小原さんナイーブですからね」
あれでもって(笑)。
遥さんと2人で笑ってしまいました。
パートナーさんと一緒のお仕事…去年みたいに小原さんもタッグを組んだお仕事ではありません。
また階も違うので、なかなか会うことはありませんでした。
そのうち、そんなこともあったのも忘れてしまい、季節だけが移り変わりました。
あの人に会ったその当時、私は心が疲れていました。
旦那は普通に仲のいい夫婦だと思っていたようですが、生活のいちいちに文句をつけられ、また嫁は家事、育児のいっさいをするべきだと思ってる人でした。
外で男は働き、女は家を守る典型的な亭主関白タイプです。
育児に関しては全く手を貸してくれず、今の“イクメン”なんて縁遠いひとです。
外でお仕事をして、そのお給料で暮らしているのだから、感謝すれこそなんでしょうけど。
私が何で?と思うのは、子どもの友だちがいたり、義妹の子どもたちとは一緒に遊んだり、お風呂に入ったり、絵本を読んだり…
“お父さん、面白いね”
“いっぱい遊んでくれた”
“優しいねー”
と、喜んで口々にお礼を言って帰ります。
…どうなのでしょう?
自分の子どもたちは旦那には普段も休日も近づかず、旦那の方も一緒のお風呂も絵本もなく、まして遊んでくれる姿などありません。
どのご家庭もこんな感じなのでしょうか?
ただそこに家族以外の子どもでも大人でもいると、見事に変身します。
その他にも…
子どもが幼稚園のとき、母たちの付き合いで年度終わりにお疲れさま会がありました。
付き合いだし、たまには息抜きしておいでと言われ、温かいご飯が出なければ文句を言う人なので、でも…と言うと、大丈夫、子どもたちとファミレスに行くからと返事がありました。
ファミレスは一本、道をはさんだ向かいです。
じゃ、残すかもしれないけど、お子様ランチとかなら食べるからと伝え、久しぶりに外に出ました。
子どもは当時5歳と2歳。
22時頃、家に電話を入れると旦那が不機嫌そうに出ました。
「子どもたちを見てくれて、ありがとう。2人だったから大変だったでしょ?
もう、寝たかな?」
「飯、喰ってねぇ」
不機嫌な原因はそこかと思い、ゆっくりご飯が食べられなかったのかなと何か買って帰るよと言うと、
「TVを見てるのにうるさくて、静かにしろって言ってもいうこときかなかったから飯、食いに行ってない」
「…子どもたちも?」
「ああ。家に飯もなかったし」
「用意するって言ったら要らないって言ったじゃん!」
私は慌てて家に戻りました。
家に帰ると2歳の下の子はふらふら…5歳の上の子は私の顔を見て安心したのか、ポロリ😢。
ごめんねと謝り、買ってきたおにぎりとパスタを食べさせました。
旦那にもコンビニ弁当を出すと
「あーあ、お前は外で美味いもんで俺はコンビニ弁か…」
のひと言。
ものすごく腹が立ちました。
何ッ、この人!?
おかしいよッ💢
上の子は私の殺気を感じたのか、お母さん、寝たいと言ってきました。
下の子はもうヘロヘロです。涙の跡もありました。
もう一緒にいたくないと、簡単に寝る支度をして、子どもたちと2階に上がりました。
それから、私はお疲れさま会や飲み会には出ていません。
旦那は新年会や歓送迎会、忘年会、趣味仲間との飲み会を深夜遅くまで楽しんできます。
それは俺は外で仕事をしているからだそうです。
私は旦那には最低限のこと(周りからみたら尽くしてると言われます)しかせず、子どもたちと旦那がいても楽しむことにしました。
仕事も下の子が幼稚園に入ったら始めました。
もっと以前に相談したら、
「お前に何ができる。金を稼ぐのは大変なんだぞ」
と反対されました。
私がしたいこと、することは
ダメ出し
そんなことしてどうする
何もできないくせに
と否定や拒否が多く、私はそれに対してだんだん生きる力がなくなってきました。
反論というか話し合いも、結局は俺は仕事しているを全面に出し、有無を言わせません。
心が弱っていました。
上の子が小学校入学、下の子が幼稚園入園となり、あるところにあの人がいました。
子どもを通しての関わりのみでしたが、少しずつ、惹かれていくものがありました。
話すことは子どものことばかりですが、これは旦那にないものです。
私はちょっとずつちょっとずつ好きになっていったのでしょうね。
自分の気持ちに気付いたときには“好き”になってました。
だからといって、あの人と何かが起きないです。
変化が起きたのは私でした。
下の子が年中さんになった頃、私は旦那にもう一緒にいたくないと言いました。
今まで我慢していたことをぶちまけました。
旦那からしてみると、寝耳に水のようで、でも、お前の言いたいことは分かったとじっと考え込むように黙りました。
私は旦那に黙って、仕事も見つけていて、1ヶ月ほどしてから祭日に仕事だったので、そこで初めて伝えました。
案の定、お前にどんなことができる!と以前と変わらない口調で言われましたが、私ももうそんなことでへこたれません。
あの人と何もなくても、心の中で想うだけでも、私には心強いものでした。
旦那に今までのように言われても、私はだいぶ言い返したり、腹を立ててばかりいると疲れることも分かったので、スルーすることも覚えました。
家事や子どもたちのこと、旦那のことはぶちまけた後でも変わらず、同じようにしていて、でも自分の気持ちの変化がとても大きかったです。
自分も仕事をして、仕事の大変さも分かり、でも、だからと言って“仕事をしてるんだぞ”と威張る理由にもならないと。
やはり、お互いの思いやりは大切ですね。
私の切り返しは旦那にしてみると
「口答えしやがってッ」
ですが、もうそんな言葉におどおどする必要もなく、また旦那の行為はモラハラであることにも気付きました。
他人同士だった私たち。
それまで一緒に住んでいた家族がいかに旦那に都合よく、甘えてわがままの言える家庭だったのか、それは私にも言えますが、縁があり出逢い、結婚し、子どもができて、また家族の形ができる。
旦那の“俺は仕事をしている”は旦那にしてみれば家族を守っているのです。
それが旦那の思う家族の幸せ。
私の前向きな行動の源、あの人への想いはずっとそのままで…
会ってから4年目の春、あの人は異動でいなくなりました。
前の年には会うこともなく、話もすることもなく、ただその場所のどこかにいる存在。
私にはそれだけでも十分だったのですが、とうとうそれもなくなり、、、とても哀しかった。
哀しみはとても深く、私はしばらく、それから何年も動けないままになりました。
日常生活は普通にしています。けれども、心はずっとあの人のところで、思い出の中のまま、動くことはなかったのです。
長く長く、会わない話さない…だったら、忘れていくのではないか…?
そうでなかったのは、
あの人の異動後、メールのやり取りがあったからです。
メールのやり取り。
それはお互いの距離を縮めるものではなく、季節のあいさつを交わすもの。
あの人は私の言葉にしない好意に気付いていて、けれども、その好意が単純な“好き”ではなく、支えや信頼のものであるのを分かっていました。
それでも、その好意があの人にとってNOであれば、拒むこともできます。
きっと優しいひとだったのでしょうね。
ただ、ごくたまにのこのメールが逆に私の唯一の拠り所になってしまいました。
こんな風に思えるようになったのも、実はごく最近です。
もっとドロドロした怨みのような感情が渦巻いていました(笑)。
なぜでしょう?
私はとても大切にしすぎて、大事にしすぎて、私のことも相手の特別になりたかったのです。
バカですね…
離れていて、恋しくなってしまったみたい。メールしか、それも数回のやり取りしかなかったのに。
あの人の異動から、4年目になろうとしていた春…。
私は思い切って、会いに行きました。
いつも季節のあいさつと子どもたちの近況報告のメールに、
初めて“会いたいのですが…”と書いて送りました。
私の送るメールに、2.3回に1回の割合で来る返信……だから、ほとんどないに等しいくらいのあの人からのメール。
年にしたら1回、良くて2回の返信だったから、寂しさはいつもあり、だけど、もう関わりはない私に送ってくれるメール。
たったこれだけなのに、忘れることもできず、ただ想うだけで、3年です。
長かった時間…今にして思うといったい何の時間だったのだろうと思います。
“会いたいのですが…”と書いたけれど、3年も経ち、会う理由など、どこにもありません。
プライベートは❌とはっきり宣言されているのでなおさらです。
それでも、3年続いてたメールは少しは意味があったのか…。
私はいつも疑問でした。
“会いたいのですが…”メールにあの人から返信はないだろうと思っていました。
プライベートのわずかな時間も、立場の違う私に会うのはできないときっぱり言ってきた人だから、仕事中の空いている時間にどうぞなんてないと。
このままフェードアウトだろう、もうメールをやめる潮時…。
会うこともない、話すこともない。そんな人との年1.2回のメール。
私は好きじゃなきゃ送れないメールだけれど、あの人は何なの?
あの人は意味なんてなくて、そんなメールをこの先もずっとしていくなんて、、、恐らく、お互いに大切で、胸に秘めた想いがあったら、違うのでしょうね。
私がぐだぐだとそんなことを考えていると、返信がありました。
受信ボックスにあの人のメアド…来ないだろうと思いつつ、待っていたあの人のメール。
複雑な心境で開くと、いついつならいいとの内容でした。
え?会いに行っていいの?
離れていた3年、ずっと会いたい気持ちはあったんだよと、
最初で最後の私から初めて好意を表して…、
それをあの人がどう感じても構わなくて、
そして、私からの最後のメールにしようと決めていたのに。
全部が振り出しに戻った感じでした。
あの人の大丈夫な日に行ったつもりでしたが、行く日に連絡せずに行ったので、結局は慌ただしい時間帯に会いました。
ドキドキと胸の高鳴りと緊張感…。
行くときに、道を間違えたりしたので、やはり落ち着かなかったんだと思います。
久しぶりに会ったあの人は元気そうで、多分、変わりなかったと思います。
だけど、前は会うことがなくても、毎日、その場所にいるという安心感があったのに、異動して、同じように変わらない仕事でも、やっぱり違うんですよね。
本人は変わらないつもりでも、あの頃とは違う…。
久しぶりに懐かしく会った友人と話すと、その頃に戻ったように感じる、、、そういうの、ありますよね。
たとえ、それまでの時間や距離があっても一瞬でパッと埋まってしまう心の時間や距離。
それがあったのか、なかったのか…“久しぶりの再会”じゃなくて、もしかしたら、3年の時間が経って“改めて、初めまして”だったのかもしれません。
あー、妙に納得。
あ、いやいや…
始めちゃダメです。
でも、帰るとき、
「また」
ではなく、
「お元気で」
だったんです。
それから、数ヶ月後にお礼メールをしましたが、もう返信はありません。この1年、1回もなかったので、終わったようです。
…あの人は早く簡単に終わっていいですね。
私はずっとずっと振り切れませんでした。
ただ会うこともなく話すこともなく、メールもなく、、、それは今もこの先もそうです。
それなのにあの人を想うこと、大切に大事にする理由が私にはもう分からなくなりました。
あの人に私は長く固執してしまいましたが、こんな私にも出会いってこの先、あるのかな?と思うようになり、タロット占いをお願いしました。
“出会いがあります”
なんて言われると嬉しく、どんな人とどんな感じなんだろうと、思いがけなく会うこと、めぐりあいみたいな運命的な要素を思います。
ドラマのような、夢のような出会いを想像してみました(笑)。
タロット占いによるところでは知り合い→恋人だそうで、そんな恋愛的な出会いが、仕事と家の往復、子どもたちの学校や習い事の環境の中で本当にあるものなんでしょうか?
いやいや、首を振ってしまいますね。
やっぱり、想像も妄想もできない(笑)。
3月の出会いの有力候補者・小原さんとはあのプランターの一件以来、たまに会えば話す程度になっていました。
ゆっくりと話し、たまに遠くを見やりながらのしゃべり方にも慣れ、実はそんなに怖い人ではないことが分かりました。
むしろ、優しく、ほんわかです。
遠くを見やりながら、視線をこちらに戻すとき、一瞬、上目使いな感じで目が合うので、それがこちらの心を見透かされているように感じていたみたいです。
私は直接、話すことはなく、パートナーさんと小原さんが話すところを見ていただけなので、怖そうな人が先行していたようで…あ、でも、あまり笑わないので、見た目はそのまま怖そうな人ですよ。
あの人に会って、ひとつ切りがついたと私は長かった髪を短く切りました。
久しぶりにショートにし、ちょっと恥ずかしい気持ちもありながら、仕事に行くと、遥さんや陽子さんが似合う~♪と言ってくれました。
ちょっと照れながら、ありがとうと言うと、そこにめずらしく、小原さんが通りかかり…
いつものようにあいさつをすると
「髪、切ったんですね、短く」
そう言われて、すごくびっくりしました。
小原さんってそんなこと言うんだ😳と少しショック…。
硬派っぽく感じていたし、女性のそういう変化に気付くなんて思ってなかったので、、、。
小原さんに失礼だけど、さりげなくふわっとした言い方で、
“あ、そんな風に女性をほめているんだー”と思ったのです。
まぁ、結婚されてるし、、、
奥さんやお子さんにどんな風に優しいのかな?と想像してしまいます。
私も少し気になってきました。
「結婚するの、遅かったんですよ」
そう言ってはにかんで笑うのもなんだか可愛く見えてきます。
「2歳の娘がいて」
「ヤダヤダ期真っ最中ですね」
「そうなんですよ。朝とかご飯食べてくれなくて😢」
小原さんとそんな話もできるようになりました。
小原さんのそういった話は陽子さんや遥さんともしていますし、笑ってもいます。
私が小原さんに慣れた(?)といったところでしょうか?
朝の移動で階段で会ったりすると、一瞬、気後れてあいさつが会釈だけになると、小原さんのほうから、
「おはようございます」
と行ってくれたり、数日前にお手伝いしたことに改めて、
「ありがとう」
と言われたり…礼儀があるんですよね。
私は立場に差のある仕事なので、廊下で立ち話などはほとんどありません。
みなさん、忙しいので、よほどの用事がなければ、私も声はかけません(夕方やちょっとした空き時間で余裕のあるときはしますが、ほとんどパートナーさんとです)。
なので、ちょっとした小原さんの声かけやあいさつは嬉しいものなんです。
ただ、そういうのは“会えば”なので、階が違う今はほとんどないことです。
ある日、私の帰る時間にたまたま駐車場で、小原さんに会いました。
「お疲れさまです」
と声をかけると、ニコリとして、お疲れさまと返してくれました。
小原さんはいつもの普段着ではなく、少しパリッとしてて、カッコ良く、それはジャケットを着てるからだと気付きました。
「今日は出張ですか?」
「今からなんです。ちょっと遠くて…」
大変ですねと私が言う間、小原さんの話の途中で視線を遠くに外す癖…。
これにもだいぶ慣れました。
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