一応出ておいた方が良いと親や教師に促され、地元の大学に入った。

高校時の目立つグループのメンバーも同じ大学。
私は自然とその中に入り、何もかわらぬ生活を送っていた。

ある日グループの中で一番可愛く、モテる亜美が学内のサークルに誘われ入ろうか決めかねているので今夜みんなで飲み会について来ないか？と聞いてきた。
さすが目立つグループはノリが良く全会一致で飲み会へ参加を決めた。
私も予定がなかったので参加することにした。

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No.3 12/11/29 00:12
匿名0 ( ♀ )

駅近くの居酒屋に学生が沢山集まっていた。

いつも元気なグループメンバーもなんだか圧倒され、口数少なめ。
遠くで誰かが呼び掛ける。
「あ、亜美ちゃん！こっちに来なよ！」
なるほど亜美が迷う訳だ。
芸能人ですか？と言わんばかりの素敵な男が亜美をサークルに誘ったようだ。

高校時代から面食いを公言していた亜美。
呼び掛けられた方へ猫なで声で返事しながら歩いていく。

「は？私ら一体何な訳？」
グループメンバーの心の声を代弁したのは
優希だ。

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No.4 12/11/29 00:21
匿名0 ( ♀ )

優希は心の声を我慢できない子。
悪気はない、ストレートなだけ。

優希の一言で他のメンバーも次々に愚痴。

一通り愚痴った後、とりあえず呑もっ！と誰かが言う。
空いてる席に皆で腰掛け、乾杯。
と、同時に飲み会に来ていた男子グループが話しかけてきた。

元々男好きなグループのメンバーはハイテンション。
私も亜美の一件で刺々していたメンバーを盛り上げようとグイグイ呑んだ。

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No.5 12/11/29 00:28
匿名0 ( ♀ )

酔いが程よく回ってきて、メンバーも盛り上がった所でお手洗いに立った。

昔からブスな私はお笑い要因と自分に言い聞かせていた私も中々満足する盛り上がり具合だったので、そろそろ帰ろうかと考えながら手を洗っていると男子トイレから艶めいた声が漏れてきた。

亜美だ！

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No.6 12/11/29 02:53
匿名0 ( ♀ )

さっきの男とトイレで何やらやっている様子。

これは気まずい。
早く出よう。

女子トイレにいるにもかかわらず慌てて飛び出した。

私だって男とそうゆう事をした事が無いわけではないが、公共の場はまずいだろ！

席に戻り優希だけに先に帰る事を告げた。
優希は酔っていた。

「なんで？まだいいじゃん！てか帰るんだったらその前にトイレついてきてー。」

え？今？駄目だよ！亜美が取り込み中だよ。

なにか優希の気をそらすものを…なんて探す間もなくグィッと腕を引っ張られ半ば引きずられながらトイレへ。

「優希！私トイレ行ったばっかだよ！」
優希の手を引き戻す。優希は聞いてない。
千鳥足でご機嫌の優希が男子トイレと女子トイレの通路に差しかかったとき、誰でも気付く位の大きな吐息が聞こえた。
優希は眉をしかめて立ち止まった。
あぁー！気づかれた！