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LOSE( ♂ CeMSh )
12/05/18 01:10(更新日時)

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No.1785189 12/04/28 18:51(スレ作成日時)

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No.1 12/04/28 19:14
LOSE ( ♂ CeMSh )

姉の協力も得られそうでこの時はまだ望みがあった。

恋人の欲目ではないがアミの人間性はそう嫌われるようなところは少ないはずで私の気持ちとアミの人となりを知ってもらえれば何とかなる、そう思っていた。


しかしその想いは意外な形で壊れることになる。

姉の家を訪れた際に姪っ子のユリが私にこう話していた。

『ユリねばあちゃんとママに嫌われているの、いつもユリの悪口言ってるの』と内緒話として私とアミにそっと話した。

「そんな事ないよ、ユリはママにもばあちゃんにも愛されてるよ、大好きだよ」

『そうだよ~そんな事ないよ、だからそんな事言っちゃだめだよ?』アミもたしなめてくれた。しかしユリは頑なに

『そんな事ないもん、だってユリがいなくなるとママとばあちゃんユリの事ヒソヒソ話で悪口ばっかり言ってるもん』

おそらく姉がユリの事を相談しらりしている話を悪口と思い込んでいるんだろうと思った、ただ随分と決め込んでいるので姉にその事を念の為伝えておいた。

姉は『ホント?ユリって凄くそう云う事に敏感だから…ありがとうちょっと気をつけるよ』と。

誤解のないように配慮もしたつもりだったのだがどうやら結果的にそれが私とアミが恨まれてしまう事になる。

後日姉から電話があった。

『あのさ、この前の話だけどアミちゃんが言った訳?』

「ユリの事?違うよユリが話し出したから俺とアミはそんな事ないよって話しただけだよ。子供にはよくある事かもしれないけどユリも決め付けていたからちょっと心配だったからこの前伝えたんだし」

『旦那にも話したけど子供もいないのに余計な口出しするのは常識がなさすぎる、まともじゃないって言ってるんだけど?私もよくよく考えたら他人のアミちゃんに言われる筋合いないんだけど?ちょっとでしゃばり過ぎじゃない?』と興奮気味に言った。

「ちょっと待てよ、その場にアミもいたけど聞き出した訳でもないし俺の意見として姪っ子が心配だから伝えただけだろ?別に俺やアミの感想なんて言った訳じゃない」

『アミちゃんいるの?いるなら出してよ』姉は聞く耳も持たずにそう言い放った

「アミは今いないよ、余計な事をしたみたいだな。もう今後は関わらないよ」あまり揉めても仕方ないのでそう言ったが姉は続けて

『私もお母さんと本音は一緒なんだよ、何様か知らないけどあんたもアミも結婚もしていないし子供もいないのに偉そうな事言うんじゃないよ!』

怒鳴りだした姉に反論をしても会話にならないのは昔から知っていたので俺は電話を切った。

No.2 12/04/28 19:35
LOSE ( ♂ CeMSh )

実はアミは近くにいた。

『どうしたの?お姉さんから?喧嘩?』

「いや…」姉が言った事をアミに話した。

『えぇ??ホントに?なんでそうなるの?余計だったのかな…』

「そうみたいだね、でしゃばり過ぎだとさ、もう関わらないようにするわ俺も。気分悪い事になってごめんな」

『うぅん、謝らなくて良いよ。でも何でそうなるかなぁ…』

話はこれだけで済めば良かったのだがドンドン悪化していく事になる。


更に後日また姉から電話があった。

数日経過したにも関わらず姉の態度は以前に増して激しく激昂したものだった。


『あれから旦那ともまた話したんだけどあんた達謝りにきなよ』

「何言ってる訳?意味解らないんだけど?」

『人の家庭の事に口出しして人の子供をひねくれ物みたいに言ったんだから謝罪しろっての!!』こんな調子で電話に出るやまくし立ててきた。


どう弁解しても納得がいかないらしくアミも連れて謝罪に来いと言い続ける姉に遂に私も切れてしまった。

「ふざけるなよ、ユリの事は前々から気になっていたんだよ。実家でユリと居間で遊んでいる時なんかドアに耳付けて母さん達が話している内容に聞き耳立てていたりするのはあったんだよ。3歳でだよ?それから何年かしてもこの前みたいは事をまだ言うから心配で話しただけだろう、何が謝罪だふざけんな」

『子供もいないあんたが口出す事じゃないんだよ!ましてや他人のアミなんかが言って良い話じゃないんだよ!謝罪しないってんだったらお前ら覚えておけよ!』

こんなんでは話にもならない。

実際子供はいない、しかし姪っ子を俺に預けて出掛けた事も過去に何回かあるし
俺は唯一の親戚だったのだからこれぐらいでこんな大事になるなんて理解が出来なかった、子持ちとはこう云うものなのか?とも思ったが既に手遅れだった。

真相はユリの事がどうとかは関係なかったのだが…


「アミ、また姉が電話で随分な事を言ってきたんだ、もう暫くは会わない方が良いだろうし電話も俺がいない時は出ないようにね」

『うん…なんでこんなに揉める事になっちゃったんだろうね』

「解らない、けど姉の本音は解った以上はもう関わらない方が良いだろうね」


『なんかごめんね』

「それはこっちの台詞だよ、巻き込んじゃってごめんな。」

『うぅん、大丈夫!』

No.3 12/04/28 19:53
LOSE ( ♂ CeMSh )

正直これで姉と母を敵に回した感じになってしまった事に私も流石に参った。


アミの体調はもちろん、精神的な事に対しても負担になる事が一番気がかりだった。

以前より解離性の問題は良くはなっていたものの数日に1度ぐらいの頻度で他人格が出てくる事は続いていた。

ある日、深夜に帰宅すると部屋が真っ暗だった、これもよくある事で「またか」と言った程度だったがこの日はいつもとは明らかにアミの様子が違った。

見回してもアミはいなかった部屋を次々に空けていくと寝室でアミは横たわっていた、寝ているだけか?と思ったが辺りに散らばる薬袋と錠剤の入っていない殻の包装が大量に落ちていた…

私は咄嗟にアミに駆け寄る

「おい?アミ?アミ?起きろ」

『うぁ…うぅ…』うめき声のようなものが口から出る。

照明を付けアミを抱き起こすと虚ろな表情に定まらない視点。

アミは坑欝剤など複数の薬を数十錠飲んだようだった、急いで吐き出させようと口に手を突っ込み吐かせるも少量しか出ない。

「救急車一台お願いします!」

救急病院に搬送される事になった。

アミは五日間も意識朦朧とした状態で話す事も出来なくなってしまった。


私は当然、ストレス源であったであろう姉に対して母に対してこの頃から決別の覚悟を抱く事になる。

「アミ…俺が付いていながらごめん」

反応のないアミに向かって謝る事しか出来なかった。

No.4 12/04/28 21:01
LOSE ( ♂ CeMSh )

アミが言葉を取り戻したのは一週間が過ぎた頃だった。命には別状はなく済み意識もはっきりとまではいかないまでも峠は越えた。

「アミ、もうあんな事はしないでくれ。覚えてないかもしれないけど二度としないでくれ、頼むから」

『ごめんね…心配ばかりかけ…ちゃって…』

まだスムーズに言葉が出なく少しろれつも回らない感じだった。

「そんなの良いから、でもあんな事は絶対しちゃダメだからな?」


何となくながらアミは当時の記憶があるようだがかなり薄いようで全快した後も全ては思い出す事はなかった。

ただ私には理由が解っていた。あの日の夜、姉が電話を掛けて来ていた事を。それもおそらく執拗に、電話のコードが抜かれていたのを見付けた私は確信があった。

現にアミが入院してからコードに気付き元に戻すとも幾度となく電話は鳴っていた。

「あの野郎!!」

怒りが込み上げてくる、私1人であったなら感情のまま姉夫婦と対峙しただろう。けどそれはアミに害を及ぼす事に繋がる可能性がある

「俺が我慢しなくちゃ」

そう思った、だけどそんなものお構い無しに歯車は狂って行く。携帯に母から電話があった。

「はい、どうしたの?」


『お姉ちゃんから電話あって色々聞いたわよ、何してるのあんた達は?』


「何って何もしてない、姉貴からどう聞いたか知らないけど俺はユリが心配だったからユリから聞いた事を伝えただけだ」

『お姉ちゃんから聞いた話とは随分違うわね、余計な事まで言ったんでしょ?アミちゃんも口出した事を怒ってたわよ!?』

「言ってねーよ!姉貴の作り話だよ、わざわざそんなもめるような事するかよ」
母は私の主張より姉の主張を信じているのは会話の節々で解った。こうなると本当に泣き寝入りするか姉や母とは距離を空けるかしかなくなってくる。

「いずれ姉貴には俺が話すけど、母さんが聞いたような話はしてない。」

私と姉の関係を少し話しておく。

姉は結婚したい相手がいると現在の義兄を私に会わせたいと言ってきた、当時義兄は無職だった。
私は無職での結婚は反対と言った、就職してからなら賛成すると話した。

母は厳格な性格であり当時父は別居して数年顔も会わせていなかった為、母の賛成を得る事が必要であり姉は私に味方になって欲しいと懇願し就職した義兄との結婚を母の前でも賛成した。

しかしすぐ無職になった義兄、同時に妊娠もした為に生活費は私が年間数十万は用意した、勿論親もしていたようだが。

こう云った背景があり私は今回の姉夫婦の言動が心底許せなかった。

No.5 12/04/28 21:47
LOSE ( ♂ CeMSh )

アミが全快したのは10日ぐらいしてからだった。

ろれつも回るようになり後遺症みたいなものは特になかった、ひと安心した。

「なぁ、アミ」

『うん?』

「これからさの事なんだけどさ最悪の事も考えておかなきゃならないかもしれない」

『最悪の事?どう云う事?』

「うん…母さんや姉貴の事、俺は姉貴の性格をよく知っているから解るんだけど、時間が経過すれば忘れるとかそんな人間じゃないんだ。だから今までも姉貴は仲違いした人とは絶対に修復出来なかったんだ」

『そうなんだ…わたしは何があっても付いて行くよ、だから心配しないで。わたし達はもう家族だよ♪』


「うん…ありがとうな、負けてらんねーな!」アミの言葉が凄く嬉しかった、この言葉に支えられて頑張る事が出来ると思った。

『そうだよ~大丈夫だよ♪』


その夜、ずっと無視していた姉の電話に出た。

『逃げてんじゃねーよ?早く謝罪に来いよ!』

「行かねーよ、ってかお前等みたいな恩知らずは初めてだよ。金輪際関わりたくないから電話してこないでくれ、俺も一切口も金も出さないからよ」

『ふざけんなよ、誰に言ってんだよ!そっちが謝る気がないならお前達死ぬ方がましって目に合わせてやるからな、覚えておけよ?』

「実の弟に脅迫かよ?結婚してから随分と変わったな、脅迫された事も母さんに話しておくよ」

『はぁ?脅迫?してないけど?それにさお母さんはわたしの味方だから(笑)お前達の事を今まであれこれチクっておいたからお母さんはあんたらを信用しないし』

「あれこれ?なんだそれ?」

『アミの薬とかあれもわたしが手に入れて調べた方が良いってアドバイスしたし(笑)』

「てめぇか!!ふざけんな!犯罪まがいな事ばかりしやがって最初から母さんと俺達の仲裂いてたのてめぇかよ!」

『さぁ~どうでしょう(笑)アミも夜道1人歩きさせない方が良いよ?』

「言って良い事と悪い事の区別もないとはな、マジ警察に行くからお前こそ覚悟しとけよ?」

『証拠はあるんですかぁ~?』

腸が煮えくり返り電話を叩きつけるように切ったガシャン!!

No.6 12/04/28 22:12
LOSE ( ♂ CeMSh )

「ハァハァハァ…ふざけやがって」


『大丈夫?ねえ?大丈夫?』

「だ、大丈夫じゃない…想像以上だった。まさか脅迫しするとは…薬なくなったじゃん?あれ姉貴が母親を唆したぽい」

『何それ?意味わかんない…』

「どうやら最初から母さんと俺達を仲違いさせようとあれこれ裏でやってたくさい」

『だから何で!?どうしてそんな事するの?』


「解らない、だけど姉貴の話ぶりだと最初からしていたみたいだね。しかも母さんも信用してるからあんな態度だったんだろうな」


『信じられない、わたしはまだしも何で実の弟にまでそんな事するの?意味わかんない』

「意味解らないけどこれは現実だから、取り敢えず母さんには説明するだけはしてみる、理解してもらえる自信はないけど」


『うん、わたしは何も出来ないけど味方だからね』


「ありがとう、最悪の事も考えて警察の相談課にも今度行ってみるよ」


こうして姉とは致命的な亀裂が入った、肉親同士だけの揉め事なら何とかなったかもしれない。けどそこにアミや義兄などの他人が入り、更にはアミを襲うかのような脅迫は人として許せるもんじゃない。絶対に。

「帰宅時には携帯で俺の番号出して持ち歩くんだよ?人気のないところも歩かないようにしてスプレーとか持ち歩いて」

『うん、解った!わたしも気を付けるね』


怒りとショックで寿命が縮まった気がした。

それから母に電話を掛けた

「もしもし、母さん?」


『あら、どうしたの?』


私は姉から言われた事を洗いざらい話した。

『ただの喧嘩でしょ?大袈裟よ、あんたも話大きくしてるんじゃないの?そんな事言うわけないでしょ?』

「言うわけないじゃなくて言われたんだよ、アミを襲うかのような事までね。それに母さんさ、アミの薬入れ姉貴が持ってきてとか言われて持って言ったんだって!?」

『そ、それはお姉ちゃんが病気調べられるからって…』

「母さんそれも犯罪みたいなもんだよな?泥棒じゃないのかよ!?何考えてるんだよ」

『…それは悪かったわ…けどアミちゃんの病気気になって気になって…お姉ちゃんに相談したら調べられるって言うからつい』

「ついじゃないよ!それに姉貴もおかしいだろ?解らない?どう考えてもまともじゃないだろ?」

『母さんもお姉ちゃんからも話聞いてるけど全然違う話だから今度3人で話しましょう?』

「嫌だね、顔も見たくない」


『それじゃ解決しないじゃないの』

「だから顔見たくないんだよ、ごめんだね」

『取り敢えずあんたも落ち着いてからまた電話してきなさい、薬の事は申し訳なかったわね、アミちゃんにも謝らなきゃね…』

No.7 12/04/29 00:16
LOSE ( ♂ CeMSh )

母は多少なりとも反省はしてくれていたようだ、それにまだ母は親目線の心配が先立っていたんだろうとも思えなくもなかったから私はギリギリ許せた、薬の事は問題だったが。

「アミ、母さんがごめんなさいってさ。許される事じゃないけど謝ってたよ」

『うん、解った…』


ただこのまま姉が何もしないで済ますかどうかに関しては自信がなかった。

「今度休みに警察署に行こう」

『うん』

「~こう云った問題があるんですがどうしたら良いでしょうか?」

『そうですね、警察は本来ご家族の問題にはあまり介入出来ないんですよ。ただ脅迫として立件するなら録音などは必要になりますね』

「解りました、今度録音してみます」

『まぁ普通そんな事で弟さんに何するとも思えないですけど何かあったら私榊原と言いますので連絡下さい』


自宅から警察署は徒歩で5分程度なのでその点は少し安心だ。


「録音ってもなぁ…そんな機械持ってないよな?」

『わたし?ないない(笑)』

「今度買いに行くか(笑)」

『うん♪』


その夜に早くも姉からの電話があった。

『決めた、お前達とことん追い込んでやる事にしたから』

姉はいきなりそう話し出した。

「ふーん、あっそ」


『素直に頭下げに来れば許してやるつもりだったけどもう遅いから。まずはアミをお前の見てる前で犯してやるから楽しみにしてろよな』

鬼畜以外の何者でもない台詞、私だっていくら姉がムカついたからと姉にダメージを与える為だけに一番大事であろう姪を脅迫に使ったりなんて出来ない、姉は余裕で口にする。いや義兄の入れ知恵かもしれない。

「そんな事してみろ、俺も一切容赦しねーからな。」

『後悔してもおせーからな!』そう言って姉は電話を切った。

口にするのも嫌な言葉、アミにはこの言葉は伏せておいた。ショックにしかならないのだし。

それから数日して仕事中にアミから電話があった。

トイレに行きすぐ掛け直す

「どうした?何かあった?」


『車で付けられてるかも💦ずっと低速で付いてくる』

「車入れない道使ってまいてコンビニとかに入れ。それから○○通りから迂回して帰れば明るいし人もいるんじゃないか?」

『うん、解った💦仕事中ごめんね』

「気を付けるな、何かあったら電話しなよ?」


姉に関わりがあるのかどうかは解らないがこのような事がたまに起こるようになった。

No.8 12/05/05 18:23
LOSE ( ♂ CeMSh )

そんなある日、母から電話があった。

『これからそっち行って良い?旅行に行ったお土産もあるのよ』

「これから?もう22時じゃないか明日じゃダメなの?」

何となく嫌な予感がした


『生物だから早く渡したいしもう近くまで来てるのよ』


「なんだよ、来てるなら伺い立てる意味なんかないじゃないか。1人だよね?」

『1人?もちろん母さんだけよ』

受話器を押さえてアミに話し掛ける
「母さんが旅行の土産を今から持ってくるって」


『お母さんが?1人?』


「1人らしいけど…」

『何か嫌な予感する』

アミも嫌な予感がしたようだった。

「母さんを信じない訳じゃないんだけど土産はドアのぶに掛けてくれる?」

『何よそれ?疑ってるの?』


「そうじゃないけどさ、部屋には今は入れられない」

そう伝えたが母は取り敢えず数分で行くとの事で電話を切った。

「大丈夫かなぁ?」


『うーん…でもちょっと不安だね』

ピンポーン

「はい?母さん?」

『そうよ、これお土産』

覗き穴に向かって袋を見せる母、視界には母しかいなかった。

チェーンを付けたまま少しドアを開ける

「ありがとう」

『まだ疑ってるの?入れてくれても良いじゃないの』

「本当に1人だよね?」

『当たり前じゃないの、変な子ね』

俺はチェーンを外してドアを開けた

母はドアから玄関に入ると後方から駆け足が聞こえてきた

「やっぱり騙したな!?」

『ちゃんと話し合いしなきゃダメよ』

その瞬間姉夫婦がドアに手をかけて無理矢理中に入ろうとする

母を追いやりドアの開閉を巡って姉夫婦と争いになった。

「アミ!警察に電話急げ!」

『う、うん!』

姉は狂気じみた顔で
『警察なんか呼びやがったら許さないからな!』と言いながらドアは義兄に任せると後ろにいた姪を連れ出してマンション内に響く大声でこう叫んだ

『やめてー!小さい子供に暴力奮わないで!やめてよ!』叫び続ける

流石に母が『ちょ、ちょっと止めなさいよ!』と姉を抑止するが姉は止まらない。

『ドアを開けないとこのまま叫び続けてやるからな!』

大人2人の力を押さえていられなくなり遂に玄関は制圧されてしまう

No.9 12/05/17 01:14
LOSE ( ♂ CeMSh )

姉夫婦に玄関まで入り込まれドア外には母がいる状況になるも警察が来てくれるまでこれ以上先には行かせないと決意し玄関をとおせんぼする形で部屋への侵入を阻止しようと試みるも姉には引っ掻かれつねられ蹴りを入れられ腕はミミズ腫れとあちこちから流血をした

『アミいるんだろ?出せよ!』

「警察呼んだからな、覚悟しろよ」

『警察なんか呼んだら絶対に許さないからな』

鬼のような形相をしている姉の後ろで目を合わさない義兄が気まずそうに棒立ちしドアの向こうからは母が何やら言っていた

アミはちゃんと呼んだだろうか…それだけが頼みの綱だった

玄関から2メートル奥に進むと内扉がありその手前まで押し込まれると中にいるアミに向かってまた姉が怒鳴る

『この疫病神!お前みたいなどこの馬の骨かも解らないような女が調子乗ってんじゃねーぞ!』

「ふざけんな、疫病神はお前ら夫婦だろうが!」

母も玄関まで入ってきており後ろから姉に少し落ち着きなさいとかそんな事を言っていたが所詮は姉の共犯

何分間かの押し問答の後に姉は姪を連れ出して俺に押し付けるように姪を俺に向かって後ろから力強く押した。

『あんたがどかないとケガさせる事になるんだからな!』

こんな事をしているのに止めない義兄と母

部屋まで侵入されてしまった

その段階にきてやっと母が

『お母さんの前でちゃんと話し合いしなさい』

と言った。

「話し合いだと!?ふざけんな、こんなやり方でケガまでさせて何が話し合いだよ!?暴力に不法侵入に脅迫で話し合いとか誰がするかよ」

『はぁ?あんた達まだ立場解ってない訳?土下座しろよ!土下座!』

この姉に論理的な話し合いなど無理

『アミもこっち来いよ!』
奥の部屋にいるアミに向かって怒鳴る

「アミ来なくて良いからな」

義兄は洗面所へ姪を連れて行き、母は姉の後ろに陣取る

「母さん、あんたもやってくれたな。俺は絶対許さないからな、犯罪の手助けしたようなもんだから警察呼んだから覚悟してもらうからな」

母『親を警察につきだすって言うの!?』

姉『ね?リョウはそう云う人間なんだよ、言った通りでしょ?』

「あれこれ嘘吹き込んだくせにふざけた事言ってんじゃねーよ!」


姉『誰に向かって口利いてんだよ!どう落とし前付けるんだよ!?』レンジを棚から床に叩き落として怒鳴る

その直後アミが部屋から出てきた

アミ『もうやめて!出てって下さい!』

No.10 12/05/17 01:37
LOSE ( ♂ CeMSh )

母『アミちゃん話し合いに来たんだからちゃんと何があったか説明してちょうだい』

「説明も何もないだろ!こんなやり方する人間がまともだなんて母さんあんたも普通じゃないよな、最初から話し合いなんて成立しない状況にしたのはあんただろ!」

姉『私達を脅迫したのはお前達だろ!?』

姉はどうやらその手で母を言いくるめたのだろう


アミ『私達は何もしてません!お姉さん嘘ばかりやめてよ!』

怒鳴り合いをしていると

ピンポーンと呼び鈴が鳴った、警察だ!

『ドンドンドンすいません、警察ですが』ドアをノックする

姉が阻止しようとするのを振り払い

「どうぞ!開いてます!」と大声で言った。

その瞬間姉や母は急にソワソワして覇気のない顔になった

『警察ですが、通報あったのですが…大丈夫ですか?どうされましたか?』

「すいません、入ってもらえますか?」

母『あんた本当に呼んだのね!』

そんな言葉は無視し警察を部屋に招き入れる。

以前相談した榊原さんと若い警察官がもう1人いた。

『どうされました?』


「実は…」

これまでの経緯を説明し腕を見せてレンジなどを投げ落としたりされた事を伝えた

姉『う、嘘です!そんな事してません!』狼狽えながら慌てて否定する姉

警察『ちょっと別々に話聞きますからお母さん達はあっちの部屋で』

俺とアミは榊原さんと
母達はもう1人の警察官とで分けてくれた。

『相談されてた以上ですね…私も色々な現場で話を聞いてきましたけど、こう言っちゃあれですけどね…お姉さんかな?ちょっと不味いねあの雰囲気は。』

「はい、警察の方が来てくれなかったら間違いなくもっと大事になってたと思います。ありがとうございました」

『お互いの言い分あるんだろうけど肉親でもこれは傷害になるし彼女は他人だから不法侵入も立件出来なくもないしね、キミはどうしたいんだい?』

「もうここまで来たら多分修復不可能だと思います。だから僕達は引っ越します。」

『そうだね…肉親の揉め事はずっと引きずりやすいからね…でもお母さんとはどうするんだい?』

俺はアミの方を見るとアミは『任せるよ』と言った。

「残念ながら母も僕を信用してくれそうにありません。距離をあけます。」

『縁切りかい?けど簡単な事じゃないよ?今後キミは1人きりになるんだよ?一生その覚悟はあるのかい?警察も事件なら逮捕出来るけど身内間の感情問題は解決してやれないから』

榊原さんはそう親身に話をしてくれた。

No.11 12/05/17 14:29
LOSE ( ♂ CeMSh )

暫くして若い警察官が来て『お姉さんは弟さんが悪いの一点張りですね』と言った。

榊原さん『どちらに言い分があるか別にして取り敢えずお姉さん達には帰ってもらおうか?お母さんとは少し話し合いしてはどうかな?立ち会うから。』

「はい、お願いします。」

姉夫婦を追い返してから母との話し合いになった

「俺はもう弁明もする気はないよ、母さんがした事を許せないし母さんは俺の言い分なんて何一つ信じちゃくれてないのがよく解った。」

『待ちなさいよ、あんた達がまともな生活してないのは見てれば解るのよ?あの子達だってあなた達から色々言われてここまで拗れたって言ってるのよ?全部嘘だって言うの?』

「全部嘘だ。俺はただ子供の事で心配だったから意見しただけで言い方だって気を付けた。そうしたらこの様だよ、何が狙いか知らないけど全て嘘」

『でもあなた達だっておかしいじゃない、アミちゃんの事にしても隠し事ばかりじゃない。何を信用しろって言うのよ』

榊原さん『お母さん、少なくともお姉さんがした事は犯罪行為ですよ?息子さんのされた事やお姉さんの態度を考えれば私は警察の立場として息子さんの言い分もある程度信憑性ありますよ?』

『ですけど…この子は優しくないんですよ!隠し事ばかりだし2人を信用出来るところもないんです』

榊原さん『どちらもお母さんの子供でしょう?それを片方に肩入れしていたらもっと揉めますよ?』

「母さん、もう解った。俺は姉貴を絶対に許さないし二度と信用もしない。その姉貴の事は全面的に信じて俺は信じないって言うなら俺は縁を切る。今後姉貴達に何をされるか解らない中で母さんも敵なら安全な暮らしはもう無理だ」

『ちょっと!何でそうなるのよ!?』

「もう話す事はないから帰ってくれ」

榊原さん達に促されて母は帰って行った。

榊原さん『これで良かったのかい?』

「はい、僕には彼女を守る事が一番大事ですから、このままではそれは出来ません…」

『リョウちゃん…』

榊原さん『だとしたら早く準備をしないとまた何が起こるか解らないからがんばるんだぞ。でも親子は何があっても親子だって事も忘れないようにな、これから想像以上に大変だと思うけど彼女も支えてあげるんだよ?』

『はい、私のせいでもあるのだから彼の家族として一生支えます』


アミの言葉だけが支えだった、こうして姉の報復がある前にと寝る間を惜しんで引っ越しの支度と家捜しをした。

No.12 12/05/18 01:10
LOSE ( ♂ CeMSh )

この時期はアミの症状は悪化していた。

2日に1日は暴れるなどがあり生傷も耐えなかった。

ある夜、いつものように荷造りをしていると口癖が「はぁ?はぁ?」と言う質の悪い人格が出てきた。

荷造りしていた段ボールを蹴飛ばして唾を吐き

『ムカつくムカつくムカつく』

と連呼して絡んできた。

最近は慣れて来ていたので体力を消耗させれば眠らせられる事が解り半ば強引に押さえ付けていると

『いつもいつも邪魔ばかりしやがって…クソッ!うわあぁ!離せ!』

「あ、暴れるな、なぁ?どうしたいんだ?どうしたらお前は満足出来るんだ?俺は何かしてやれないのか?」

と問い掛けた。

『はぁ?お前なんかに、離せよ!』

少しだがほんの少しだが何となく狼狽えたようなちょっと反応が変だった。暴れて手足をじたばたさせながら意識的に目を背けるそんな感じで。

「何回もお前は出てくるけど一度もちゃんと会話してないだろ?何か主張があるんだろ?」

残念ながらその問いには答える事はなかったがこの一番最初に出会った人格はこの日を境に消えた、二度と会う事はなかった。


引っ越し先は数日で見付かる訳もなく仕事中も色々調べたもののマンスリーマンションぐらいしかなかったが一時凌ぎには仕方ないと契約を済ませ、現賃貸も来月までの話を付けてあの警察沙汰から一週間ほどで準備が出来た。

不思議と姉からのコンタクトは一切なかった。


母からは一度電話があったが考えは変わらないとすぐに切った。

「アミ」

『なに?どうしたの?』

「俺達家族なんだよな?」

『うん、私にとってかけがえのない大事な人。だから家族だよ?』

「あぁ、そうだよな。うん、ありがとうな」

『うぅん、こんな事になったのはわたしが来たからだもん…だから絶対幸せにするから!』

そう言ってくれた。

後悔はなかったが多少の不安はあった、けどアミとならアミがいてくれるなら大丈夫と思った。

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