- 注目の話題
- シングルマザーの恋愛
- どういう印象なのか?
- これが、ありのままの俺
自分がなかった私…
私の昔話を書いてみようと思います。
小説とはいえない文章でゆっくりペースで進みますが、良かったら読んでみて下さい。
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ずっとこの日を待っていた。
今日は中学の卒業式。
みんな卒業したくない、淋しいと言って泣いてる子もたくさんいた。
とりあえず私も周りに合わせて別れを惜しんだ…
でも私は嬉しくてたまらなかった。
だって、憧れてた女子高生になるんだから。
私が中学生の頃
スーパー高校生というのが流行っていた。
中学生の私はお小遣いでコギャル雑誌を買うのが毎月の楽しみだった。
私も高校生になったら、こんな風になれると単純な私は本気でそう思っていた。
短いスカートにルーズソックス。
茶髪にしてお化粧をして。
だから早く高校生になりたかった。
入学式の日はとても緊張した。
知らない人ばかりで友達が出来るか不安だった。
でも、みんな知らない者同士。
出席番号順だった席が近い者同士が自然と仲良くなった。
私は5人の友達が出来て6人グループとなった。
この中でなみとみきが中心となっていた。
いつも6人一緒にいた。
みんなオシャレで私も毎日早起きしてお化粧をしていた。
みんなで集まれば~想像はしてたけど、自然と彼氏の話、誰とヤった、そんな話をよくしていた。
昼休みは黒板に絵を書いてセックス講座なんていうのもやった。
あの体位は気持ちいいよと言って若い新人の先生をからかったりなんかもよくしていた。
ある時、たわいもない会話をしてる時に、みきにユキナは最近どうなん~?とふられた。
私は周りの話はよく聞くが、あまり自分の話はしなかった。
ユキナは一番ヤバイ気がするなぁ~
なんて言われてた…
でも、ヤバイどころか話すネタが何もないのだ…
みんな中学の時には彼氏がいて、それなりに経験をしている様だった…
そんな中で付き合った事すらないとは…
とても言えなかった…
それを隠すために私は必死だった。
付き合ってたけど卒業したら自然消滅なんて嘘をついていた…
ユキナ最近ヤってるん~?
と聞かれる事もしょっちゅうあった。
ヤルって何?
状態の私は…
中学の頃から愛読していたギャル雑誌。
それに載ってたH情報をさもさも自分の事のように話していた。
この頃は周りの友達についていけるようにあらゆる雑誌を買っては勉強していた。
私達のクラスというか学校は授業をサボるなんて当たり前だった…
休み時間の度に校門に先生が立ち中抜けする生徒を見張っていた。
次の授業は英語。
同じグループのなおとサボる事にした。
なおはなんとなく気が合って一番の仲良しになった。
この時の友達で今でも唯一繋がっている友達だ。
なおは最近彼氏と別れたらしい
というか~不倫をしていたみたいで相手の奥さんにバレたとか…
付き合った事もない私には不倫なんて未知の世界だった…
不倫の彼との出会いはナンパ。
ナンパについていくなんて…
何かの事件に巻き込まれたら…
はたまた殺されたりなんてしたら…
なおの話を聞きながら私はそんな事を考えていた。
次の男早く見つけなきゃと、なおは言っていたけど…
なおの目は真っ赤になっていた。
きっとなおは本気で好きだったんだろうと思った。
そんな苦しい経験のない私は、恋愛をしてるなおが羨ましく思った。
私達のグループは、なみ、みき、なお、みかこ、まなみ、そして私の6人組だった。
今日はまなみが休みだった。
風邪だと先生はいっていたが、まなみからのメールだと年上の彼氏とデートらしい。
まなみには年上の運ちゃんの彼氏がいて、彼氏に買ってもらたの、○○に連れていってもらったんだ~とか、彼氏の話をよくしている子だった。
お昼ご飯を食べてる時になみが言った。
まなみがムカつく…
それからまなみに対するイジメが始まった…
まなみは昨日学校を休んだ
次の日学校に行ったら自分に対する周りの態度が急変していたのだ…
いつも学校に着くとみんなで化粧直しをするのが日課だった
今日もいつもの様にみんなで鏡を並べて化粧直しをしているとまなみが教室に入ってきた
『おはよう』
まなみが言った…
その言葉がまるで聞こえなかったかのように私達はシカトをした
すぐに先生が来て自分の席にみんなが戻った
まなみは不思議そうな顔をしていた…
休み時間、まなみをシカトしたまま5人でトイレに行った。
なみとみきが言った…
『まなみは男の話ばっかで、いつも自慢気、上から目線』
『自分がカワイイとでも思ってるんじゃねぇ~の~』
『ヤリマンだから男が寄ってくるだけなのに勘違いしてんじゃね~よ~』
私はビックリした…
こないだまで仲良く喋って遊んでたのに…
でも…私を含め、なおもみかこも黙って聞いてるだけだった。
まなみに対するイジメは日に日に酷くなっていた…
あの頃、ワン切りというのが私達のクラスでちょっとしたブームだった
授業中にワンコールして切る
たったそれだけの何の意味もない事が流行っていた
多いときはワン切りの着信が60件をこすくらいの日もあった
それだけみんなでワン切りをしているにも関わらず、誰もまなみにワン切りをしなくなった
時々まなみからワン切りがあった
でも返すことはしなかった
まなみをかばえば今度は自分がやられると思っていたから…
私は最低だ…
朝学校に行くとまなみが泣いていた…
まなみのジャージがハサミで切られて落ちていた…
みきが言った
『これから暑くなるから長袖じゃ暑いじゃん、半袖にしといたよ~それともタンクトップにしようかぁ~』
まなみは切られたジャージを拾って教室を出ていってしまった…
なみとみきはそんなまなみを見て笑っていた
私が憧れていた高校生…
理想と現実は全く違うものだった
まなみは学校を休むようになった
学校に来たと思えば他のクラスに行っているようだった
まなみの机には当時流行ったハイビスカスが赤いポスカで描かれていた
まなみは絵が上手で自信作だと言っていた
その赤く描かれたハイビスカスはぐちゃぐちゃに塗り潰され机の中に入っていた教科書も、ウザイ、死ね、学校来るな
そんな言葉がたくさんかかれていた
もちろんやったのは、なみとみきだ
誰も止めることが出来なかった…
1学期ももうすぐ終わりが近づいて
この時もなおと授業をサボっていた
特別教室の多い階の階段は人通りが少なくて私となおのお気に入りの場所だった
いつもの様になおと喋っていると
目の前にまなみが現れた
『やっぱりここにいると思ったよぉ~
相変わらずここはユキナとなおのお気に入りなんだね』
まなみが言った
イジメが始まってからはまともにまなみと話すらしなかった
私もなおも言葉が出なかった…
『実は今日で学校辞めるの』
『赤ちゃん出来たんだ~』
いきなりの事で私もなおも驚きを隠せなかった
まなみの話だと、まだ妊娠初期で赤ちゃんは米粒くらいなんだと言っていた
親に猛反対されていたが…
彼氏と何度も頭を下げては説得をしたらしい
まなみが学校に来ないのはイジメが原因だと思っていたが…
親に彼氏と会うのを禁止され家から出してもらえなかった事と、軽いつわりが始まっていたようだ
学校に来ては違うクラスに行ってると思っていたが…
保健室に行って保健の先生に相談をしていたと言っていた
家では親に怒られ…
学校ではイジメられ…
まなみはどれだけ苦しかっただろう…
どれだけ涙を流しただろう…
私達は
ただ黙ってまなみの話を聞いていた
『今日で辞めちゃうけど、二人に出会えてマジ良かったよ、今までホントありがとう』
まなみは笑ってそう言った
私は胸が苦しかった
今までまなみにしてきた事
見てみぬふりをしてきた事
まなみに申し訳なくて…
顔をあげる事が出来なかった
まなみが
『じゃぁね、二人とも元気でねぇ~』
そう言うとその場を離れていった
まなみの後ろ姿を見て…
私は無意識に
『まなみ…』
と呼んでいた
まなみは振り返り
何も言えず黙ってる私に
『ユキナ早く彼氏見つけなよ、笑ってるユキナはけっこうカワイイよ』
そう言って手を振りながら行ってしまった
これがまなみと最後に会った日の事だ
一度、まなみの携帯に電話をしたが…
『おかけになった番号は現在使われておりません』
とアナウンスが流れてしまった
まなみは番号をかえてしまっていた
まなみは最後まで私達を責めるような事は何も言わなかった…
今でも時々なおと話す
『まなみは元気にしているのかなぁ~?』
あの時、まなみのお腹にいた赤ちゃんも今は小学生
16歳で母親になったまなみはどんなお母さんになっているだろう
もしも神様がいるなら
どうかまなみが今、幸せでありますように…
そして今も思う
あの時、まなみを助けていれば
私がもっと強ければ
私は周りの顔色ばかりを伺っていた
今日で1学期も終わり
学校帰りになおと美容院に寄った
当時はメッシュが流行っていた
雑誌の切り抜きを持っていって
『この髪色にして下さい』
美容師さんにお願いをした
まだバイトをしていなかった私はお小遣いを貯めていた
髪も染め終わり美容院を出た
なおと
『なかなかいい感じ~』
お互いを見てそう言った
コンビニでアイスを買って食べながら歩いていると
なおが
『ユキナ、ナンパ待ちに行かない~?』
といってきた
確かに彼氏は欲しいがナンパはちょっと怖いなぁと思っていた
なおは
『みかこも来るんだけどどう~?』
みかこも来るのかぁ~
みかこはあまりナンパとか彼氏とかには興味がないタイプだと思っていたから意外だった
まぁ3人ならいいかぁと思って了解した
『夜7時に駅に集合ね』
なおと別れた
さて問題が1つ
私の家は
これがまたけっこううるさく
7時から家を出るのはまずかった…
私は考えた
そして思い付いた
私『なおの家で夏休みの宿題してくる』
母『宿題~? 今日から夏休みなのにずいぶんやる気があるのね』
私『自由研究があって時間がかかるの、星について調べるから夜じゃないとダメなんだ、今日遅くなるから』
母『なおちゃんのご両親にちゃんと挨拶して迷惑をかけないようにね』
私『はぁ~い』
宿題に自由研究なんてない
でも母親は私が中学生の頃、夏休みの宿題で自由研究があったのを覚えている
毎年休み終わり間際になって大騒ぎをしながらやっていたのを知っているから
高校生になっても自由研究があるものだと疑わなかった
作戦成功!
初めてのナンパ待ち
一体どんな服を着ていけばいいのか
なおに聞くと
『あんまり気合い入ってますっていうのはダメ、だからといって目立たないのもダメ』
難しい…
とりあえず、こないだ買ったセシルのワンピースにした
集合場所の駅に着いた
すでになおとみかこは到着していた
私達3人はみんな身長が高くて165センチくらいあった
あの時は厚底ブーム
10センチの厚底なんて当たり前だった
サンダルを履けば軽く175センチ以上
私達3人は目立っていたのか周りの視線を感じながら駅の中へ入っていった
電車に30分くらい乗って目的の駅へ
なおの話だとこの駅の西口ロータリーがなかなかの穴場だと言っていた
電車を降りてとりあえず駅のトイレへ
化粧直しをして香水をシュッ
この時の私のお気に入りの匂い
ブルーボトルのニナリッチ
定番だけど凄く気に入っていた
さぁ準備OK
初めての私はなおとみかこに付いていった
駅前に噴水があり
その前にあるベンチに座った
周りを見ると
私達みたいな女の子グループがちらほら
それを見ている男の子グループもちらほら
私はキョロキョロしながら思った
出会いを求めて知らない人に声をかけられるのを待っている…
なんて危ない世の中だ…
今の若い子にはとてもついていけない…
よくテレビでオバさんが今の若い子はと批判するが、全くその通りだと思った
って…私もだろっ(笑)
みかこが言った
『あのグループ、なかなかよくない~』
その言葉で私となおはみかこが指をさすグループを見た
3人組のグループだった
うちらよりちょっと年上かなと思った
私達が見ていると向こうも視線に気づいたのか、こっちに向かって歩いてきた
『こんばんわ、何してるの~? 良かったらちょっと話さない~』
ロン毛の一人が声をかけてきた
当時はロン毛ブームのなごりもあり、ロン毛の男もまだけっこういた
みかこが言う
『お兄さん達カッコイイから見つめちゃった~』
ロン毛が
『マジ? 俺らヒマしてるからメシでも付き合ってよ~モチおごるから~』
みかこ
『行く行く、お腹ペコペコなんだぁ~』
私は…
こんな簡単について行っていいの…
ちょっと前に初めて見た人達だよね…
私はきっとオドオドしていたに違いない
とりあえず近くのファミレスに入った
みかこが言っていた
『1発目にカラオケはダメ、薄暗いとこだと男の顔がはっきり見えない、だから明るい照明のファミレスがちょうどいい』
面食いのみかこはさすがに計算されてると思った
つまりゲレンデで見た男はカッコ良かったが、街で同じ男を見たら…本当に同一人物と幻滅するのと同じ考えだろう
16歳の高校生…
おそるべし…
男女対面同士に座りメニューを広げる
知らない人にごちそうになるのは気が引ける
が…!!
せっかくだし!
お小遣いを節約して欲しい物を買っている私
ファミレスで夕飯なんてたまにしかない
お腹もペコペコときたらメニュー全てがおいしそうに見えた
ハンバーグにしようかなぁ、パスタにしようかなぁ、海鮮丼もいいなぁ~
私が悩んでいると携帯にメールがきた
発信元はみかこ…
『ユキナ、食べたい物じゃなくて食べやすい物を頼むのがポイント』
何のこっちゃっ
食べやすいって何…?
意味がわからない私は、みかことなおと同じドリアを頼んだ
あとでみかこに聞くと
『キレイに食べられる物を頼んだ方がいい』
『お箸やフォークで食べる物は最後までキレイに食べるのは大変でしょ』
『最後のご飯粒が上手くとれないで茶碗に残る場合があるでしょ~?』
『サラダなんかも小さなレタスや細かいニンジンがフォークで上手くとれないって事があるでしょ~?』
『それを考えるとドリアはスプーンで食べられる』
つまり最後まですくう事が出来るというのがみかこ論であった
今の女子高生のやる事は
全て計算されての事だ
こわっ!!
これが私の感想であった
みかこが狙っているのはロン毛だというのがわかった
ファミレスに入って席に座る時、ロン毛の前に座れるようにしていたから
私となおは目の前に座った男と話すって感じだった
私の前に座っているのはたかし
大学生で私より3つ上らしい
なかなか自分から話せない私にたかしは色々と話しかけてくれた
『どこで遊んでるの~?』
『どんな音楽聞く~?』
今思うと当たり障りのない話しばかりだった
私は昔からアムロちゃん一筋といっていい程大ファンだった
偶然にもたかしもアムロちゃんのファン
話しは盛り上がった
年上の男の人とたわいもない会話
とても楽しかった
みかこに誘われ、なおとトイレに行った
みかこはロン毛と先に抜けるというのだ
『ユキナもなおも、あとはご勝手に~』
そういうと本当にロン毛と出ていってしまった
ご勝手にといわれても何をご勝手にすればいいのか…
とりあえず残った4人で少し話しをして私達は帰る事にした
帰り際、たかしが
『ユキナ…ちゃん、メアド教えてくれないかな?』
私はビックリした
なにせナンパ初めての私
数時間前に会った男と連絡先の交換
ドキドキしてしまった
次の日学校に行くとみかこが来てなかった
2時間目の途中にみかこ登校
眠そうな顔をしていた
休み時間
『おはよ、ユキナ昨日のたかし君とはどうなったぁ~?』
そんな調子でみかこが私の席に来た
『私はアドレス交換しただけだけどみかこはあの後どっかいたのぉ~?』
みかこ
『う~ん、やることはやったって感じ』
『だけど2回目はないなぁ~腰の振りが甘いんだよね』
なんという事だ…
やることはやった…
恐い、恐すぎる…
みかこの話に私は唖然だった
いや…刺激が強すぎた…
私達の学校は夏休みの数日間、自由参加で授業があった
みきがお気に入りの情報処理の先生の授業と、なみの気になるクラスメートがとるという科学の授業がある時は私達5人も出席していた
この日は情報処理の授業があった
みきの態度はあからさまで
『先生、デートして~』
毎回言っては先生を困らせていた
しかし情報処理の教室はエアコンがきいている
公立高校に通う私達にとってエアコンのきいてるこの教室は天国だった
授業も終わり家に帰ろうと思って準備をしているとメールがきた
たかしからだった
『ユキナちゃん元気~?アムロちゃんの新しいアルバム買ったから貸してあげるよ』
そんな内容だった
タダに弱い私…
すぐにメールを返し遊ぶ事になった
男の人と二人で遊ぶなんて初めての私
さすがになおにも相談出来ず…
自分なりに精一杯オシャレをして出掛けた
待ち合わせちょうどくらいに行くと
たかしはすでに待っていた
私
『待たせちゃいましたかぁ~』
たかし
『そんな事ないよ~こないだと感じが違うからビックリした、カワイイね』
そんな会話をしながら、お腹もすいてる事だしといって、近くのファミレスに入った
みかこが言ってた
キレイに食べられる物を思い出した
が…
何を頼んだらいいかわからず、その時食べたかったロコモコ丼を食べた
たかしと話してると楽しかったぁ
私はたかしを好きになっていた
ファミレスを出て歩いているといきなり手を繋がれた
突然の事にビックリした
手に汗かいちゃってないかなぁ…
そんな事を考えていたが嬉しかった
別れ際
たかしが
『ユキナ(呼びつけになっていた)俺と付き合って、ユキナの事、最初に会った時から気になってたんだ』
私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった
『私もたかしが好き』
私の初めての彼氏が出来た
夏休み中はたかしと遊ぶ事が多かった
買い物やカラオケに行ったり
とても楽しかったぁ
しかし、6時過ぎるとたかしはそろそろ帰ろうか~と言う
バカな私は何も疑わなかった
ある日の買い物デート中、1つ奥の通りに出るとそこはラブホ街だった
たかしが
『ユキナ、行こっか…』
言いづらそうに言った
いつかは来ると思っていたが、その日は突然来た
好きな人とこうなる事は当たり前の事
私はうなずいた
入り口を入ると部屋の写真から選ぶシステムで、みんなから話しは聞いていたが何しろ全てが初めて
どうしたらいいのかわからず…
たかしに部屋を選んでもらいエレベーターに乗った
エレベーターをおりるとライトが点滅している所があった
どうやらそこが私達の入る部屋らしい
たかしの後を付いて行った
部屋に入った瞬間、後ろから抱き締められた
たかしの香水の匂いに包まれ幸せだった
たかしが
『ユキナ、一緒にお風呂入る~?』
と言われたが断った
恥ずかし過ぎる…
絶対に無理無理…
先にたかしがシャワーを浴び、その間私は緊張の余り…
隅にあるソファーにまるで借りてきた猫の様に座っていた
たかしが出てきて私が入る番だ
シャワーを浴びるっていったって…
化粧は落とさない方がいいよね?
って事は髪も濡らさない方がいいのか?
考える事がいっぱいで…ゆっくりシャワーを浴びるって感じではなかった
早々にあがってバスタオルを巻き、たかしの座っているベッドに行った
たかしと向かい合わせに座り優しくキスをされた
あまりにも長いキスで私はすでにいっぱいいっぱいだった
バスタオルをはずされ私は寝かされた
たかしは私の胸を吸ったり舐めたりを繰り返していた
悲しい事に私は幼児体系といっていい程の貧乳…
たかしに申し訳なかった
気付くとたかしの顔は段々下へ
まさか…
ク○ニ
私はビックリして抵抗したが
『ユキナの全部を知りたい』
たかしはそう言った
私は恥ずかしくて…そして怖かった
でも段々とたかしの舌が心地よくて…
恥ずかしさとどうにかなっちゃいそうなそんな気持ちになっていた
『ユキナ、いっぱい濡れちゃったね。感じちゃった~?』
感じちゃった…
そうか、これが感じるということなんだ
私もたかしのを舐めた方がいいのかな?
今までみんなのH話しはどうだったかな…
必死に考えていた
たかしが
『ユキナ、しゃぶって~』
そう言われて
私はうなずき、たかしのモノをくわえた
はて…どうしたらいいんだろぅ…
前にみかこに聞いた事を思い出した
そのテクを実践してみた
よくわからず一生懸命頑張った?かいもあり
『ユキナ気持ちよすぎ、イッちゃうよ~』
どうやらちゃんと出来てたようだ
ホッと一安心
『入れるよ~』
たかしの言葉に私は固まった
全てをたかしに任せた
ゆっくりゆっくり、たかしは入ってきた
最初はなかなか入らず苦戦したがようやく合体
たかしが腰を振る度にちょっと痛かった
これの何処が気持ちいいのかはわからなかった
たかしが
『イク』
言った瞬間に果てたようだった
たかしが抜くと同時に血が…
初めての時は血が出ると聞いていたが本当だった
『ユキナもしかして初めて?』
たかしに聞かれた
どうしよ…
証拠があるのに嘘つけないよ
みかこはロン毛と2回目はないっていってたからもう会わないだろうし…
なおも喋ってた男とは何もなさそうだし…
って事はたかしがもし友達に話したとしても私の友達に伝わる事はないか~
何しろ私は周りの友達にすでに経験済みという事になっている
今更嘘がバレる訳にはいかなかった
短い時間で色々考えたが本当の事を言っても大丈夫だという結果に辿りついた
『うん初めて、だからたかしを満足させられなかったよね…ごめんね』
しかしたかしは物凄く喜んでいた
男というのは
処女の女を抱くというのが嬉しい事のようだ
それからというもの、たかしとは今まで以上にラブラブだった
2学期も始まり、またいつもの生活に戻った
ある日学校帰り、なおと買い物をしていた
だいぶ暗くなったしそろそろ帰ろうとしている時
たかしらしき人をみた
例のロン毛も一緒だ
私達よりも年上な、ちょっとケバめな女数人と話していた
なんだか胸が苦しかった
私の様子がおかしい事になおが気付いた
私の視線の先にあるたかしにも気付いたようだ
なおは言った
『まずは女からにしよう~』
なおの言ってる意味がわからなかった
数分後たかし達は女と別れ人混みの中へと消えていった
なおが動いた
そしてさっきまでたかしと話しをしていた女に
『さっきの彼とどうゆう関係ですか~?友達?彼女?』
いきなりなおは言った
私を引っ張り
『この子、さっきのたかしの彼女だから手を出さないでもらえませんか~』
そう言うと女は笑った
『あなた達になんて言ってるのか知らないけどキャッチ…スカウトのバイトの子達よ~』
意味がわからなかった
女は続けた
『毎日夕方からここら辺でキャッチしてるのよ、風俗のね』
私は頭が真っ白だった
たかしが6時過ぎると帰る理由…
夜は風俗のキャッチをしていたんだ
考えてみると、夜は連絡が全くつかなかった…
たかしに電話をした
今すぐ話がしたいと
たかしは
『今ちょっと忙しいんだ~明日じゃダメ?』
そう言うと思ったが私は引かなかった
『今じゃないとダメ、大事な話がある、○○で待ってる』
そう言って電話を切った
待ち合わせ場所でなおと待った
私の手を握り
『私はユキナの味方だし、そばにいるから大丈夫だよ~』
なおの優しさに涙が出そうだった
しばらくしてたかしが来た
『悪い、あんまり時間ないんだけど』
私
『すぐ終わるから』
私は質問を始めた
『たかし…たかしは大学生なの?』
たかし
『はぁ?大学生だけど何で?』
私
『バイトしてるよね?何のバイトしてるの?』
たかし
『カラオケでバイトしてるけどそれがどうかした~?』
カラオケか…
たかしは本当に大学生なのか…
色んな事に私は疑いを持ち始めていた
『知り合いが、たかしからスカウトされたっていうんだよね、風俗の』
たかしは黙ってしまったがすぐに
『人違いでしょ~』
そう言って笑っていた
私はカマかけをした
『みかこから聞いたの、ロン毛の彼が全部教えてくれたって』
たかしは
バツが悪そうに
『そっかぁ~』
なんだか開き直っている様に見えた
たかしの話によると大学生というのも年も、たかしという名前すらも全部が嘘だった
私は怒りよりも、裏切られた気持ちの方が大きくて悲しくて…
涙を抑える事が出来なかった
たかし達のやり方は
最初からキャッチはしない
段々仲良くなって信用させる
そして仕事をすすめる
私は声にならない声で
『私達に声をかけたのもそうゆう事なの…?』
たかしは言った
『もちろんキャッチだった、でもまさかユキナ達が16歳だとは思わなかったからさぁ、俺らは未成年にはすすめられないし』
ずっと黙って聞いていたなおが口を開いた
『たかしはユキナが好きだったの?』
たかし
『今更どっちだっていいじゃん~お互い暇つぶしにはなった訳だし』
私の恋が終わった瞬間だった…
たかしは
『じゃぁ俺いくわ~別に騙してないし~後腐れなく終わりにしようぜ』
私はたかしをひっぱたく気力もなかった
というより、たかしと目を合わせる事も、見ることさえも嫌だった
そんな私を見て、なおがたかしに向かっていったが私はそれを必死に止めた
こんな奴を私は信じていたのか…
こんな奴を私は好きだったのか…
自分が惨めで、これ以上惨めになりたくなかった
しゃがみこんだままの私を
なおは抱き締めてくれた
『ユキナ、明日学校休みだし、今日家に泊まりに来なよ~』
私は嬉しかった
今日は一人でいたくなかった
『うん、じゃぁお言葉に甘えていいかなぁ~?なおのお家に迷惑じゃないかなぁ?』
私がそう言うとなおは
『全然大丈夫だから、よし!じゃぁ今日は語り明かしてヤケ食いだ、買い出しに行こう~』
そう言って二人でスーパーに行った
こんなに食べられないよっていう量を買い込んで、なおの家に行った
なおの両親に挨拶をして、買ってきた物を食べながら色んな話をした
なおは前に不倫をしていた彼との話をしてくれた
出会いはナンパだった
高校に入学してすぐの事だった
出会った時、結婚している事は知らなかったみたいだ
一回り上の営業マン
スーツ姿がカッコ良くて、なおの方が夢中になっていた
ラブラブだったが…
付き合って1ヶ月過ぎたくらいに、
なおにはいくつかの疑問があった
写真やプリクラが一枚もなかった
当時はプリクラの出始め
プリクラ機の前には列が出来るほどの人気だった
なおが撮ろうと言っても写真は嫌いだからと断られていた
それに、夜は連絡がつかなかった
電話をしても電源が切られている
メールをしても返事は翌日
それを言うと、家電波悪いんだとか充電がなくなってるのを気が付かなかったと言われていた
不安になったなおは彼が一人暮らしをしているアパートに行きたいと言った
でも、部屋が汚い、今友達が来てる、何かにつけて断られていた
ある時、彼の車でデート中、タバコを買いにコンビニに寄った
なおは車の中で待っていた
すると彼の携帯が鳴った
メールがきたのだ
画面に送信元の名前が表示された
『ゆうこ』
なおは直感したという
奥さんいるんだと…
しかし、彼氏が車に戻ってきてもなおは平然と何もなかったかのように振る舞った
言ってしまえば、それが別れになってしまうと思ったから
その後も何ら変わりなく付き合いは続いた
当然の様に会えばHをしていたと言う
なおは言う
『奥さんと別れて欲しいなんて思ってなかった、ただ一緒にいたかっただけ、彼といると本当に幸せなの』
でもその幸せは長くは続かなかった
ある日突然、なおの携帯に知らない番号から着信があった
なおはすぐに誰だかわかったという
奥さんだと…
『もしもし』
『私、○○の家内ですが、いつも主人がお世話になっております』
奥さんは話し出したという
案の定、奥さんは凄いけんまくで、なおは圧倒された
散々罵声を浴びせられ
最後には
『泥棒猫…』
そう言われた
なおが言い返す隙も与えず、電話は一方的に切られた
なおはそれでも別れたくなかったという
数日の間は何もなく彼とも過ごした
もちろん、彼には奥さんの事は何も話さなかった
ある日家に帰ると両親と知らない女性が何やら真剣な顔をして話しをしていたという
なおは自分の部屋に行こうとしたら親に呼び止められ隣に座るように言われた
そう、
女性とは奥さんだったのだ
奥さんは
『お腹に赤ちゃんがいます、どうか私達の幸せを壊さないで下さい』
涙ながらに言った
携帯で怒鳴り散らしていた相手とはまるで別人のように…
両親は土下座をし、何度も何度も謝った
奥さんは
『うちの主人がお宅の大事なお嬢様を傷付けてしまって本当に申し訳ありません』
そう言って頭を下げた
なおは今後一切連絡を取らないと一筆かかされた
帰り際奥さんは、なおに
『少し外を歩きませんか?』
と言った
両親にも
『きちんとお詫びをしてきなさい』
と言われ、奥さんを近くの駅まで送る事になった
お腹に赤ちゃんがいるはずの奥さんはタバコを吸いだした
なおの視線に気付いた奥さんは
『赤ちゃんがいるなんて嘘に決まってるでしよ~親子揃って信じちゃってバカじゃないの~泥棒猫の親だから仕方ないかぁ』
そう言って高い声で笑った
両親の前で見せた、さっきまでの態度とは一変していた…
脅迫まがいな事を言われ
最後に
『今度会うような事をしたら殺す』
その言葉を残して駅に入っていった
なおは別れを決心した
携帯を出し
『他に好きな人が出来たから別れて』
彼にメールを送った
彼からすぐに電話がかかってきた
が、なおは出なかった
間もなくメールがきて
『一体何があった? 』
彼からのメールに対して
『マジ迷惑だから、あんたみたいなオッサンに本気になるわけないじゃん~勘違いしちゃってバッカじゃないの、二度と連絡してこないで』
なおが返信した
それからもしばらくはメールがきたが、なおは一度も返信はしなかった
何度か自宅近くで、なおを待ち伏せしていたようだが、なおは出て行かなかった
『彼に会ったら引き返せなくなるから』
16歳の女子高生
色々な物を捨てたり失ったりする勇気はなかったという
それっきり、二度と彼に会うことはなかった
話を終えた頃には、なおは声を出して泣いていた
『ユキナに話して気持ちが楽になったよ、聞いてくれてありがとう』
無理矢理なおは笑っていた
なおは私の知らないところで、こんなにも色んな事があったのにいつも私の事を心配してくれて…
今日もたかしに会うのに付いてきてくれて
なおの優しさに私は甘えてばかりだった
私はなおを抱き締めて
『次こそはいい男見つけようねぇ』
二人で笑い泣きをした
~~~~~~~~~~~~~~
しかし、まだまだ私にも、なおにも男運は巡って来ませんでした
なおは口には出さないけど
10年くらい経った今もきっと、この彼が忘れられず好きなんだと思います
夏休みも終わって、またいつもの学校生活に戻った
クラスには数名姿がなかった
退学してるか、学校に行かなくなる
みかこもそのうちの一人だった
たまに学校に来るだけでテストも受けなかった事もある
みかこは案の定単位が足りなく自主退学をした
美容関係の仕事をしたいと言っていたみかこは誰よりもオシャレだった
学校を辞めてからはあまり連絡をとらなくなってしまった
今頃何をしてるのか…
きっとキレイな女性になっているだろう
元々6人だったグループも4人になってしまった
ある日なみがヴィトンのサイフを持ってきた
『いいでしょ~とうとう買っちゃったよ』
6万くらいするサイフ
バイトもしてないなみがなんで買えるのだろう~
みんなが疑問に思った
なみの口から出た言葉…
『援交してるんだぁ~』
やっぱりなって感じだった…
いつの間にか、なみだけではなく、みきもやっていた
二人の持ち物にはブランド物が増えていった
ある日
『友達紹介するって言っちゃったの~ユキナ、なお付き合ってくれるよね?』
なみに言われた
私もなおも援交なんてやりたくなかった
でも、まなみの時みたいにイジメられるんじゃないか…
そんな不安があって私もなおも怖かった
断ることが出来なかった
とりあえず、初めてだから私となお二人でなら行くという事になった
なみに言われた通りの待ち合わせ場所に行くと
スーツを着た年は40くらいの真面目そうな男が待っていた
なみから聞いた名前は佐藤
『佐藤さんですか?』
男は
『ユキナさんと、なおさん?』
『はい、遅れてすみません』
とりあえず近くのファーストフードに入った
細かい男らしく、これからの予定の段取りを始めた
この後カラオケに行って、その後食事でもしよう
ホッとした
ホテルにでも行くと言われると思っていたから
お金は1人1万ずつで2人で2万という事になった
カラオケに行って食事をするだけでお金が貰える
私達は了解をした
カラオケに行って2時間歌いまくった
佐藤さんも見かけはお堅い感じだが、歌い始めたらはじけまくっていた
カラオケを出て近くのレストランに入った
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