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綾乃( PFXinb )
10/11/21 10:57(更新日時)

純粋に 恋する少女。

そんな気分でいたんだ。

歳の差 8歳。


彼から見たら オバサンじゃん。


卒業間近の彼は18歳。

  あ……、

私が18歳の時、
旦那は26歳。

出会った時期と年齢、
同じなんだね。

皮肉にも笑える。

No.1456188 10/11/02 21:39(スレ作成日時)

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No.1 10/11/03 20:46
綾乃 ( PFXinb )

旦那とは恋愛結婚。

三度別れてるけど、結局、一緒になった。

《三度》と言っても
付き合ってたわけじゃない。

まともな恋愛を
したこと無い私は
積極的な旦那に ついていけなかっただけ。
出会いは旦那が働いていたカラオケ店。

旦那は 一目惚れだと言った。

その言葉だけで 引いた。

不細工では無い方だったけど
標準体重をはるかに超えたデブ。
それと 身長162cm

ハッキリ言って

でかい。

そんな私に 一目惚れ。

『怪しい。何なの この人』

その第一印象は強く、積極的な旦那だったが
好意を抱くことなく
距離を置き、

私は専門学校で新しい学生生活を送った。

No.2 10/11/03 20:59
綾乃 ( PFXinb )

出会って、友情すら芽生えずに距離を置き

専門学校に入って二ヶ月過ぎた頃、

「綾乃を呼んできてって言われたよ、彼氏?」

手当たり次第に聞いたのか、
3人目に言われた時、
さすがに無視できないなと焦った。


過去に彼氏が居たことが
 一度も無い私。

思いあたるのは 彼だけ。

同級生や他の学部生が
興味深そうに 校舎の窓から見下ろす中、
恥ずかしい思いで
運転席に駆け寄った。

やっぱり彼だった。

No.3 10/11/04 13:47
綾乃 ( PFXinb )

「久しぶり。今 時間ある?」
そう言いながら微笑む彼

『やっぱり この人頭おかしい』

「授業があるから…」

「じゃあ、授業終わるまで待ってるよ。」

「え…?」

「一緒に帰ろう。」

「え…でも。」

「送るよ。何時に終わる?」

「5時半です。」

「じゃあ、その時間にここで待っとくよ。」

「はい…」


注目されてる恥ずかしさと
彼への嫌悪感で 早く逃げ出したかった。

男性と、こんな会話したことが無い私は
すっかり彼ペースの会話になってしまった。
嘘つく余裕すら無った、
友達と予定があるとか 居残りがあるとか、いろいろ言えたのにね。

No.4 10/11/04 14:22
綾乃 ( PFXinb )

放課後、そっと駐車場を見下ろすと
さっき見た車があった。
案の定、学生達からジロジロ見られてる。


後から知ったことだけど
ツーシーターのスポーツカーは少し目立つから
ジロジロ見られるのは仕方なかったらしい。

でも、そんな事を知らない私は

《変な男が来ている》
と注目されてるんだと思ってて

恥ずかしくて嫌だった。

意味なくトイレに行ったり、
帰ってくれるのを期待して図書館で30分程ウロウロしてると友達に声をかけられた。

「綾乃~ 彼氏来てるよ~。」

「彼氏じゃないよー💧」

「えっ!そうなの?すごいね。」

帰らないと悟った私は 彼の車に乗った。


二人しか乗れない車。
買い物の荷物は助手席にしか置けない。

なんて不便。

オープンカーなんて、陽射し暑いし、髪が乱れるだけじゃん。


全部がマイナスに見えた。

No.5 10/11/04 15:00
綾乃 ( PFXinb )

『どうしよう、乗ってしまった』

いわゆる 彼氏いない歴18年の私は
どうしたらいいのかわからない。

なにを喋ったらいいの?
うつむいてると、

「どこ行きたい?」

そう微笑みながら車を発進させた

「…おまかせします。」


帰りたい 帰りたい 帰りたい…

今でも憶えてる。

あの時の私は
彼に対して、好意どころか
《待ち伏せ・積極的》
そんな事をする彼は
関わりたくない対象でしか無かった。

その気持ちは彼には伝わら無かった。


「お腹空いたし、お店入ろうか。」

「え…いいです」

即答で拒否した。

「何か食べようよ?」

「いいです💧」

「じゃあコンビニで
何か買って食べようか?」

「…はい。」


コンビニの駐車場、
私は車から降りなかった。

何にするか困るから一緒に行こう、そう言われても行かなかった。
そもそも、どうして良いのかが わからない。

おにぎり3個とパン2つ、あと飲み物。

公園に向かった。

No.6 10/11/04 15:32
綾乃 ( PFXinb )

公園に着いても
私は車から降りなかった。

ただ、かたくなに彼を拒んでただけ。

でも、彼には《恥ずかしがり屋》の印象を与えていた。

「なに食べる?」

差し出され、菓子パンとカフェオレをもらった。

「…ありがとうございます…」


数秒の沈黙。

「タバコ吸っていい?」

そう言って外に出た。

父親がタバコを吸うから解る。

この車内も 同じ独特の臭いがする。

『気を遣って 外で吸ってくれてるんだ』

そう感心しつつも 気が重い。

  はぁ~…

大きいため息を出し、
飲み物を飲んだ。


と、灰皿にタバコを捨てようと、彼が前屈みに入ってきた。

おもわず のけぞる。


「外に出ない?」

「いいです💧」

エンジンをかけ、天井を開けた

「わぁ…」

すごい 解放感。

そっか、走る時にだけ開けるワケじゃないか。

No.7 10/11/06 11:43
綾乃 ( PFXinb )

「すごい!」

「便利でしょ。」
彼が微笑むから
つられて笑顔になる。

天井と一緒に 重い気分も消えた。

彼は外に立ったまま
コーヒーを飲んでいる。

何の言葉も交わさない。

ふと、急に

「やっぱり、ずっと好きなんだよね。」

「え…?」
嫌な予感


「付き合うって できるかな?」

「……💧」


当時、少しでも好意があれば
幸せな展開だったと思う。

でも 彼に対して
最初に抱いた印象は
ほんの少しも変わっていなかった。

No.8 10/11/11 14:35
綾乃 ( PFXinb )

「お互いのこと、
良く知らないし…」

「そう?付き合ってから知っていけばいいんじゃない?」

…どこまで押しが強いんだ💧

「そういうの、よくわからなくて…」

「じゃあ友達からだね。」

「…💧」

ダメだ💧 どうしていいかわからない。


それから3回、
彼の仕事が休みの日に
学校帰りに会うのだけど

当然、進展など無くて

電話で、学校が忙しくなるし
成績に影響するからと

一方的に交友関係を絶ち
3年が過ぎた。

No.9 10/11/21 10:57
綾乃 ( PFXinb )

クラスメイトを好きになるものの、
恋愛経験の無い私は
告白すらできず
仲良しグループな関係止まり。

当然 彼氏の居ない学生時代だった


淋しさと 未練から
彼に電話してしまった。

「無事に卒業できそうです。」

なんて、電話する口実を考えて。


番号変わってるかな💧
登録削除されてたら
電話に出ないかも…

そもそも、もう嫌われたかな。

あれから3年近くだもんね


迷ってたら始まらない

携帯の呼び出し音が鳴る。

ドキドキして 胸が苦しい。

二回…

三回…

四回… ドキドキで苦しい💧


切ろうとしたら、出た‼

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