ー真実の愛ーⅡ
事実は、たくさん有るけれど、、、、
真実はひとつだ。、、、って、
あなたは教えてくれた。。。
★前スレに続き、一部不快に思われる箇所があると思います。
ひきつづき、不快に思われた方は、申し訳ありませんが、スルーをお願いします。🙇
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読んで下さってる方へ🙇
前スレにひきつづき、新しくスレを立ててしまいました。
正直、自分でもこんなに長くなるとは思わず、感想スレにも書かせてもらいましたが、読んで下さってる方が、飽きてしまうのではないかと、不安に思っていました💦。
でも、励ましのレスを頂き、ひとりでも読んで下さってる方がいらっしゃるのであれば、頑張って書いていこうと思い直しました。
素人の作品で、誤字脱字等気になる点が多々あると思います。
また、不愉快な点もあるかと思いますが、よろしければ、どうぞ、これからもお付き合い下さい。🙇
きぃ
「でも、、、お前を何度も抱いてるうちに、、、、ほんとは、オレが思ってるような女じゃ、ないんじゃないかって、、。」
「、、、、、?」
私は、ゆっくり振り返った。
恭介は、ただ黙って私を見つめている。
何が、言いたいの、、?
「悪いと思ってる。お前を、傷つけてしまって、、。」
え、、、!?
私に、、、、、、謝ってる?
亮ちゃんにも、同じ事言われた、、
でも、、、、、、
「許して貰おうなんて、思っちゃいない。」
!!、、、、、、、
「自分でも、、、、わからないんだ、、」
、、、、なんだか、私の方が苦しくなる、、、
「これ以上、お前を傷つけちゃいけないって、、、思った、、」
、、、、、、、、、、、
鼓動が、、、、、、早くなる。
「だから、、、、、お前と会うのは、やめたんだ、、」
「、、、、、、、」
「なのに。、、、」
「、、、、、?」
「お前の事ばかり、考えてしまう、、、」
「!!」
恭介、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、
「矛盾、してるよな、、」
寂しそうに、笑う、、、。
「今更、こんな事言っても、信じてもらえるとは思ってはいないが、、、。」
、、、、、、、
お互い、見つめ合う事しかできないでいた、、、
言葉が、見つからない
ただ、恭介は、私に話してくれた、、、、。
そんなふうに思っていたなんて、、、
考えた事も、なかったけど、、、、
「、、、、、、、、、ありがとう、、、、」
「え!?」
恭介が、驚いている。
「話して、、、、、くれて。」
、、、、恭介が、こんな事を人に話すなんて、、、
確かに私は、恭介に、、、、、レイプ、、、、された、、、、、
でも多分、、、恭介は自分のプライドを捨ててでも、、、、、話したんじゃないかって、、、
そう思うと、ありがとうって言葉が、自然に出てきてしまった、、、。
私の方が、矛盾してるのかもしれないけど、、、
「オレは、お前に礼を言われるような事は、しちゃいない、、、、」
「! 、、、、、、、。」
そう。、、、、かも、しれない。、、、、、、
!! でも、、、、、、
恭介は、私の事、憎んでたって、、、言った。
「私、、、、、あなたに何か、、、、したの、、、?」
恭介の顔が、苦しそうに歪む、、、
やっぱり、、、
、、、私の事だけじゃない。
亮ちゃんの事も、良く、思ってないみたいだった、、、、。
「それは、、、、!」
ガチャ、、、、、
、、、?
玄関の扉が開く音、、、
<男のおれから見ても、超かっこいいから、モテるんすよ>
竣也の言葉が、甦る。
でもーーー
このマンションに、女の子を入れたのは、
私が、初めてだ、、、。
って、言ってたよね、、、、、
、、、、、、、
やっぱり、、、、
恭介にとって、私の存在は、大勢の中のひとり?
胸が、チクリと痛んだ、、、、、、
近づいて来る足音、、、。
カチャ、、、、
リビングのドアが、開いた。
「ねぇ、恭介、、、っ」
その人、と、、、目が合う。
綺麗な人、、、、
「あら!ごめんなさい!お客さんだったのね。」
「!! あ、、、、あの、すみません、、、。私、帰ります、、、。」
ちょっとでも、恭介に心を許した自分が、情けなくて、、、
逃げるように、リビングのドアに向かう。
「おい、、っ!」
「、、待って!」
恭介とその人の声が、重なる。
「、、、、、ごめんなさい、、!」
こんな状況で、涙なんか見せたくない、、、
ふたりの声を振り払うかのように、リビングのドアノブに手を掛けた、、、、
「未来ちゃん、、、!?」
「、、、、、、え、、、、、!?」
その人が、私の名前を呼んだ、、、
ドアノブに掛けていた手を離し、ゆっくりその人の方に顔を向ける。
「、、、、やっぱり!」
少し間があって、その人が言った。
「、、、、、、、、、?」
、、、、誰、、、、?
どうして、私の事、知ってるの、、、、、?
「忘れた、、、、、?」
その一言に、
「やめろっ、、!」
「あ!!」
今度は、私と恭介の声が重なった。
「えっ?」
私は、恭介の顔を見る。
恭介は、その人を睨んでいた、、、。
「恭介、、、、」
その、、、人が、はっとしたように、呟く。
何が何だか、わからない、、、
どうして、、、
ここに、居るんですか、、、、
「響子、、、さん、、、、」
ーーーーー
こんなところで、再会するなんて、、、?、、、
「違う!!、、、」
恭介が、叫ぶ。
なにが?
「何が、、、、、違うの、、、?」
ふたりは、、、、、付き合ってる?、、、、、んじゃないの、、、
「未来ちゃん!違うの、、、!!」
すると、今度は響子が否定する。
響子さんまで、、、、
ふたりして、そんなにむきになって、否定しなくても、、、、
こんな事だったなんて、夢にも思わなかった、、。けど、、、、、
響子さんは、亮ちゃんと別れててーーー
だから、恭介と付き合ってたって、何の不思議は無い、、、。
だから、、、、、、
だから
「大丈夫ですから、、。」
私は、そう言うと、また、ドアノブに手を掛けた。
「あ、、、、、、」
ーーーーーーーー
、、、、、、、、、!、、、、、、
遠ざかる意識の中で、ふたりの声が聞こえたような気がした、、、
「未来っ!!!」
「未来ちゃん!!」
私の名前、、、呼んだ?、、、
恭介ーーー。
気がつくと私は、病院のベットの上に居た。
私、、、、また、倒れたんだ、、、、
「あ!、、、」
「未来ちゃん、、!気がついた!?」
響子さんが、ベットの側に居た、、、。
「あ、あの!赤ちゃんは!!」
「大丈夫よ!心配しないで。赤ちゃん、元気だって。」
「あ、、、、、、良かった、、。」
布団の中で、軽くお腹を触る。
そんな私を見ながら、響子さんが、
「未来ちゃん、妊娠、してたんだね。、、、、ごめんね。知らなくて、、、」
「あ、、、の、、」
妊娠の事、、、
知ってる?んですか、、、
「恭介がね、言ってたの。病院に着いて、すぐ、、。彼女、妊娠してるんです!大丈夫ですか!!って、、、。」
え、、、、、、、、
、、、、、、、、
、、、、、どうして!
心配なんか、するの、、、、、
「あのね、未来ちゃん、、、」
「、、、、、、、?、、、」
何か言いたそうにしてる、響子。
、、、、、、、、、
「何から、話したらいいんだろ、、、」
響子さん、、、、、
そうですよね、、、、
恭介と私との関係も、気になるだろうし、、、、
でも、、、、この事を、話すのは、、、、いくらなんでも、できない、、、、
この子の父親が、恭介かもしれない、、、なんて、、、
ましてや、もしかしたら、亮ちゃんかも、、、なんて、、、、、、
言えないよ、、、、、、、、
「私も、まだ、頭の整理がついた訳じゃあ、ないんだけどね、、、、。」
そう言いながら、私を静かに見つめた。
、、、、、、、、
「私ね、、、、、亮介と会ったの。」
「、、、、、、!!、、、あ!」
「うん。、、、、未来ちゃんも、知ってるんだよね?」
こくりと頷く。
亮ちゃんが探偵会社に頼んで、響子さんを探してもらう、、、、、って話。
「最初ね、亮介が私に手紙を渡したいっていう話を聞いた時は、、、、
正直、迷った、、、、」
、、、、、、、そうですよね。
私も、いろんな事を思い出す。
響子さんと、初めて会った日の事、、、。
「でもね、もう、何年も経ってたし、、、、。手紙ぐらいだったら、読んでみようかなって。」
、、、、、、
響子さんも、いろんな想いを溜めてきてたのかな、、、、
「手紙には、、、、いろんな事が書いてあって、、。
未来ちゃん、、、、、、あなたとの事も、、、」
「、、、、!?」
響子さんが、切なそうな顔で私を見る。
「、、、、、!!、、、」
まさか、、、!
「ごめんなさい、、未来ちゃん、、、」
涙を溜めている、響子。
「あ、、、!響子さんが、、、、謝る事じゃないんです、、、、!」
だって、その事は、響子さんには関係ない、、、、のに、、、、
「ううん、、、。私が、、、、私が、ちゃんと亮介と話をしなかったから、、、。
亮介を苦しめてしまって、、、。
だから、私にも責任があるの、、。」
、、、、、、響子さん、、、!
「、、、、、、、」
「だからね、きちんと亮介に会って、話をしようって思って、、、。」
、、、、、、、、、
「私が、なんで出ていったのかも。、、、、話したの、、。
亮介、分かってくれた。」
穏やかな顔で話をする響子。
「良かった、、、ですね。」
亮ちゃんも、響子さんも、、、。
「私もね、子ども、、、欲しかったな、、、。」
響子さんが、ちょっと、寂しそうに話す、、、
「、、、?」
え、、、、、、!
「あの、、、!」
まさか、、、!?
「亮介のね、子どもが欲しかったの、、、
亮介も、欲しがってたんだけど、出来なくて、、、」
響子さん、、、、!
「亮介は、気にするなって言ってくれてたんだけどね。、、、、私の責任じゃないかって、思って、、。」
それで、、、?、、、
「段々、亮介の顔、見るのが辛くなって、、、、、、、家を出たの、、、。」
「でも、それって、、、、」
女性が、原因だとは限らないって、聞いた事がある。
「、、実はね、私、ちょっと前に、調べてもらったの。
、、、そしたら、異常無いって言われて。
、、、、驚いた。」
え、、、、
「亮介には、まだ、話してないんだけどね、、、。」
、、、、、、、、、
「やっぱり、ショック受けると思うから、、、。」
亮ちゃんは、、、、、
、、、、、、、
じゃあ、
この子の父親って、、、、
あ、、、!
でも、響子さん、なんでこんな話、私にするんだろう、、、?
もしかして、、、
「あ、ごめんなさい、未来ちゃん。こんな話、、。」
「あ、、、いえ。、、」
どう、切り出せばいいんだろう、、、
「私ね、どうしても未来ちゃんに謝りたかったの、、、。」
「響子さん、、、、」
「、、、、、、亮介と、やり直そうと思って。」
「え?ほんとですか!?」
「亮介にはまだ、言ってないんだけど。
、、、、子どもがいても、いなくても、、、、ふたりで生きていこうって思ってる。
私も、亮介の事、忘れられなかったから、、、、。」
響子さん、、、、
「だから、亮介が未来ちゃんにした事、、、」
あ、、、、、、
「私の事、、、忘れられないまま、未来ちゃんと付き合ったのに、、、
、、、、未来ちゃんに、他に好きな人が出来たからって、、、、、
酷く責めたって、言ってた、、、、まだ、一度しか会ってなくて、詳しい事は聞いてないんだけど、、、」
、、、、やっぱり、、
言ってないんだ。
ううん、言っちゃだめだよ。亮ちゃん!
響子さん、やり直したいって言ってるんだもん。
やっと、ふたりの気持ちがひとつになれるんだから、、、、。
《訂正》
前ページの最初の響子のセリフ:「子どもがいても、いなくても、、、、」→「子どもがいなくても、、、、」に、訂正させて下さい。
子どもが居るのに、ふたりで生きていくという意味になってしまいました。
大変、失礼しました。
お詫びして、訂正いたします🙇
きぃ
「亮介さんとの事は、もう大丈夫ですから。」
「未来ちゃん、、、
、、、、、ありがとう。」
ふたり、顔を見合わせて笑った。
でも、
響子さん、恭介とは、、、?、、、
「でも、まさか、未来ちゃんと恭介がね。」
にこにこ笑いながら、私を見ている。
!、、、、
「あの、、、」
「ん?、、、何?」
、、、、、、、
「未来ちゃん、、、?」
「あの、、、、、恭介さんと、、、、、その、、、」
どんな関係なんですか?なんて、、、、、聞けない、、、。
「え!?、、、」
「あ!すみません、余計な事、、、。」
そうだよね。
恭介が、誰と付き合ってたって、私には、、、、、関係ないんだ、、、。
例え、この子の父親が、、、、、、、、恭介だったとしても、、、、。
響子さんを見ると、首を傾げながら、何か考え事をしているようだ。
「未来ちゃん」
「あ、、、はい。」
何を、言われるんだろう、、、、、
聞くのが、、、、、、怖い、、、
「この事は、、、、私の口からは、言わない方がいいと思うの。」
真剣な眼差しで、私の顔を見る。
「え?、、、、、あの?」
どういう意味なんだろう、、、
「大丈夫よ。未来ちゃん、心配しないで。
ひとつ、言えるとしたら、、、、私と恭介は、あなたが思ってるような関係じゃないって事。
昔も今も。そして、これからもね!」
、、、、、私が思ってるような関係じゃない、、、、、
ちょっとだけ、ほっとした自分に気づいて、一瞬言葉を失う。
そういえば、恭介は、私に何か言おうとしてたけど、その事と関係があるんだろうか、、、。
、、、、、、、、、、、、、、
いろんな事を考えてみるけど、、、、
わからない、、、。
「あ!忘れてた、、、」
響子が、何かを思い出したように言う。
ぼんやり考えていた私は、驚いて聞いた。
「え?どうしたんですか!」
「未来ちゃんが、目を覚ましたら教えてくれって、言われてたんだった!恭介に!」
「あの、、、?」
「あ、あのね、、、多分、今、そこに居る。」
響子が苦笑いしながら、病室のドアに向かって、指をさした。
「そこって、、、、、?廊下、、、、、?」
響子は、軽く首を縦に振る。
もしかして、、、?
!!
「あの!今、何時、、、ですか?」
腕時計を見ながら、響子が言った。
「えーと、朝の6時を回ったとこ。」
「!!」
慌てて、病室を見渡し、カーテンに目を向けた。
閉まってはいるものの、うっすらと日が射している。
改めて、響子を見る。
「ずっと、付いててくれたんですか、、、、」
響子は、切れ長の目を細めながら、
「気にしないで。」
そう言った後、
「恭介に、、、知らせてきても、、、、いい?」
遠慮がちに、響子が聞いてきた。
「、、、、あ、、、、、はい。」
響子さんが、恭介とは、私が思ってるような関係じゃないって言ってた事を思い出した、、。
だったら、恭介の話、、、、聞いてみようかな、、、
何を言われるのか、不安ではあるんだけど、、、、。
「じゃあ、先生にも知らせてくるわね。」
にっこり笑いながら、響子は、病室を出ていく。
その姿を見つめながら、私は急いで携帯を取り出し、亮ちゃんに電話をかけた。
手短に用件を伝えると、最初は驚いていたけど、私の真剣さに戸惑いながらも、納得してくれた。
電話を切り、静かに携帯を閉じる。
亮ちゃん、、、、
今度こそ、響子さんと幸せになってね。
そっと、心の中で祈ったーーー。
コンコン、、、、
「!、、、、、はい。」
ゆっくり、病室のドアが開く。
私は、軽く布団を握りしめた。
恭介、、、
疲れたような顔をしてる、、、、、。
恭介は、ドアを閉め、ゆっくりと近づいてきた。
「大丈夫か?」
大丈夫かって、、、
私より、恭介の方が、、、、心配だよ、、、
「ずっと、付いててくれてたんでしょ、、、、、?」
「気にするな。、、、、、それに、オレは、付いてた訳じゃない。
勝手に、待ってただけだ、、、。」
、、、、、、、
恭介、、、、、、
なぜだか、涙が込み上げてくる。
恭介にわからないように、少し顔を横に向けた。
「話、、、、あるんでしょう、、?」
「今日は、もういい、、。」
え、、、
「なんで!?また、、、、逃げる気!?」
ここまで、話しておいて、、、、!
私はまた、恭介の方に顔を戻し、ちょっと、強い口調で恭介に言葉をぶつけた。
「、、、違う。
お前、疲れてるだろ。」
「え?、、、、、、」
心配してくれてるの、、、?
そういえば、、、、
意識が無くなりそうになった時、聞こえた、恭介の私を呼ぶ声、、、、、、、
、、、、、、、、
でも、まだ、恭介が何を考えてるのか、、、、
わからない、、、、。
でも、、、、ううん、だからこそ、知りたい、、、。
「それに、オレはもう、逃げたりはしない。」
!!
だったら、、、、!
コンコン、、、
「あ、、、」
少し慌てた私は、小さく声を上げる。
「はい。」
代わりに、恭介が返事をした。
、、、、、、、、
ドアが開いて、医者と看護師が入って来る。
「廊下で、待ってるから。」
恭介は、小声で私に囁くと、入ってきた二人に軽く頭を下げて、出て行った。
特に何も問題がないとの事で、医者からは、いつ帰ってもいいと言われた。
つくづく、この子は、強い子なんだって思った。
「私も、、、、、、、、ママも、しっかりしなきゃね。」
お腹に手をやりながら、そっと呟く。
ベットから降りて、身仕度を整える。
その時間を見計らったように、ドアがノックされた。
「はい。」
「オレだ。」
恭介、、
ほんとに、待ってたんだ、、、、。
私は、自分からドアを開けた。
そこには、やっぱり、恭介が立っていて、、、。
身仕度を整えた私を見て、
「もう、いいのか?」
少し、心配そうな顔で聞いてきた。
「あ、、、、うん、、。
先生が、いつ帰ってもいいって、、、、。
だから、、、、とりあえず、帰ろうと思ってる、、、。仕事もあるし。」
恭介の顔を見る。
目が合った。
なぜだか、恭介の顔が穏やかに見える。
そんな恭介の表情に、私は戸惑いながら、バックを手にした。
「そうか。、、じゃあ、お前のうちまで送るから。」」
え、、、!
「いいとか言うなよ。
引きずってでも、車に乗せるからな。」
少し、素直になったかと思えば、強引な所は相変わらずだ。
恭介の話を、全部聞いた訳じゃない、、
、、、でも、なんとなく思った。
この人は、ちょっと不器用な人なんじゃないかって、、、、、。
、、、、、、、、、、
病室を出た私は、支払いをしようと受付に行こうとした。
「支払いは、済ませてる。」
恭介が、言う。
え!?
「いつ!?」
驚いて、聞く。
「今だ。」
?
受付の方に、慌てて目をやると、、、、、、
!!
竣也が立っていた。
そして、受付に居た人に頭を下げると、こちらの方をぱっと振り向いた。
私の顔を見るなり、
「未来さん、、!!」
慌てたように、竣也が近寄ってきた。
「竣也くん、、。あの、支払い、、」
私の言葉を遮るように、
「すいませんでした!!」
深々と頭を下げる。
「え?、、、、何?」
どうして、謝ってんの、、、?
「おれが!」
「え??」
「おれが、昨日、あんな事、、、未来さんに、頼まなきゃ、、、」
、、、、、、、、?
、、、、、あ!
「そんな事、、!」
言い終わらないうちに、また竣也が言う。
「おれ!おれ、、、、知らなかったとはいえ、、、!」
、、、、、、、、、!!
妊娠、、、、の事?、、、、
竣也は、まだ、頭を下げたままだ。
「とにかく、頭を上げて。」
竣也の肩に、そっと手を置く。
「いえ、、、!!」
!!
、、、もしかして、涙を堪えてる、、、、、?
肩に置いた私の手に、竣也の震えが伝わってきた。
竣也くん、、、、
「あなたの所為じゃないから!これは、、」
「オレの所為だ。」
「え?」
私が、言葉を発したと同時に、竣也が顔を上げた。
「恭介さん、、、?」
竣也が、目を真っ赤にさせながら、恭介を見ている。
「オレが、、、こいつを、、、、未来を、、、、苦しめてるんだ。」
「!」
恭介!?
「苦しめてる、、、って?、、、、、恭介さん、何言ってるんすか?」
まさか!
あの事、竣也に話すつもりじゃ、、、!
恭介の顔を、ぱっと見る。
一瞬、私を見た後、
「オレは、未来を、、」
「やめて!」
やっぱり!
恭介が、驚いた顔で私を見る。
私は、無言で恭介を睨みつけた。
「、、、、未来さん?」
竣也が、私と恭介の顔を交互に見ている。
「あ、あの!、、、、ふたり共、喧嘩しないで下さい!」
竣也が慌てて、制するように言う。
「え?」
「あ?」
私と恭介は、同時に竣也を見た。
「すいません!、、、、おれの所為で!おれが、また、余計な事言っちまって、、、、」
今度は、今の事で謝っている。
「、、、、、、、、、」
「、、、、、、、、、」
「あの、、、、?」
、、、、、、、、、、
3人が顔を見合わせる。
「ぷっ、、、!」
私が、笑い出した事をきっかけに、恭介や竣也も笑い出した。
、、、恭介が、、、、、笑ってる、、、、!
、、、、また、ちょっと、恭介の事がわかったような気がした。
ひとしきり、笑った後、
「心配するな。」
恭介の言葉に、私と竣也が反応する。
「もう二度と、、、未来を悲しませるような事は、しない。」
顔は、竣也の方を向いている。
でも、、、、、
それって、、、、、、私にも、言ってる?って事、、、、?
あれから、私の事、名前で呼ぶようになった、、、
相変わらず、低い声でーーー
でも、今の私にはその言葉は、胸に響いた、、、。
恭介は、私が言おうとしている事を分かってくれたのか、竣也にはそれ以外の話はしなかった。
竣也も、恭介の言葉に納得したようだった。
「じゃ、送りますから。」
竣也に誘導されて、恭介と私は車に乗り込む。
「竣也、未来の店に行ってくれ。」
車が、走り出した途端に、恭介が竣也に話し掛ける。
「え?どう、、、して?」
「あ、あの、恭介さん、いいんですか、、、?」
ルームミラー越しに、ちょっと困ったような顔をして、竣也が聞いてくる。
「ねぇ?店に、、、、って?私、まだ、着替えとかも済ませてないし、、」
「店には、今日は休むって言ってある。」
!!
「ちょっと待って!そんな勝手な事!店長にも、迷惑かかるのに!」
「だから、行くんだ。」
車は、20分程でお店に着いた。
なんだか腑に落ちないと思いながらも、ロッカールームに入って行く。
時間は、8時になろうとしていた。
ちょうど上原さんが、着替えを済ませたところだった。
「おはようございます、、。」
上原さんは、私の声に気付いて、振り返る。
「未来ちゃん、、!!、、、大丈夫!?」
すぐ、近寄ってきた。
「あ、はい、、。ほんとに、すいませんでした!何度も、ご心配おかけして、、、!」
頭を下げる。
「そんな事、いいから!電話もらった時は、ほんとに驚いたけど、、。
昨日、あれから、どうなったんだろうって、気にはなってたんだけどね、、。」
、、、、、昨日、、、、、から、いろんな事がわかって、、、
何から、話していいのか、、、、わからない、、、
それに、もう、仕事が始まる時間だし、、
「あのね、未来ちゃん、、!」
「はい、、、?」
その時、ロッカールームのドアがノックされた。
「店長、ちょっといいですか。」
、、、、、、、、、、??
「あ、はい!今、開けます!」
上原さんが、私にちょっと待ってねっというふうに、軽く手を上げた後、ドアを開ける。
「あ!」
上原さんの小さい声に、何気に私も、ドアの方を振り向く。
え、、、、???
なんで、、、、、?
さっき、聞こえた声の持ち主は、恭介だった。
一瞬、理解出来ない。
、、、、、、、、、、、、、
!!、、、、部外者がこんな所に来ちゃいけない、、!
そう、思った。
「あ、、、!部外者が、、」
「社長、、」
え、、、、?
上原さんの言葉が、更に、私の頭を混乱させる。
「あ、、、の、上原さん、今、なんて?、、、、、」
「未来ちゃん、、、。」
上原さんが、ちょっと困ったような顔をしている。
、、、、、、、、
「社長、、、、、って、言いました?」
私は、上原さんの顔を見た後、恭介の顔を見る。
「あぁ、私が社長だ。」
私って、、、、
言葉遣いが、変わってるんですけど、、、、。
それに、なんだか、威厳さえも感じられる、、、、
でも、まだ、状況が把握出来ない私は、呆然としていた。
「未来ちゃん、、、。」
上原さんの声にはっとする。
「上原さん、、、、もしかして、、、、知ってたんですか、、?」
「うーん、、、?知ってたっていうか、、、。
昨日ね、ほら、、、竣也くん?だったっけ?お店に来たでしょ?」
「あ、、、、はい。」
昨日、竣也に頼まれて恭介に会いに行った、、、。
「その時ね、どっかで会った事あるような気がするなって思って、、、ね。」
「え?、、、、あ!」
そういえばあの時、上原さん、竣也くんの事、聞いてた、、、。
恭介は、黙って聞いている。
「それで、今朝、、、、電話もらって、、、。」
「あ、私が、倒れた、、っていう?」
「そう。、、、、ただ、その電話って、、、、会社直通の電話だったから、、。」
どうして、会社直通の電話なんか使って?
「その時にね、思い出しの。一度だけなんだけど、、、
竣也くんが運転する車で、その、、、社長が、ここに来た事を、、、ね。」
「そんな事が、、、」
恭介をチラッと見ると、表情は変わってない。
恭介、、、、
どうして、何も言わないの、、、、、?
、、、、、、、
「だから、恭介さんが、、、社長だって分かって、、、その、、、私、、、」
ちらっと恭介を見る上原さん。
「いいですよ。言って下さい。」
え、、、、?何、、、を、、?
少し間を置いて、上原さんが、
「いくら相手が、社長だからって、、、、、私は、許しませんから!!、、、、、って、、、、」
「、、、、、、上原さん、、、、」
上原さんは、全て知っている。
だから、、、、恭介のマンションで私が倒れた事を聞いて、許せなかったらしい、、、。
自分の立場を考えれば、言えないような事を、上原さんは、言ってくれたんだ、、、
「!!もしかして、上原さんを辞めさせるなんて、、、!そんな事、思ってないですよね!」
私は、恭介に詰め寄った。
「未来ちゃん!待って。大丈夫だから!」
上原さんの顔を見ると、穏やかな表情だ。
「あ、、、、」
「だったら、こんな話、ふたりの前でしたりしないよ。」
「、、、、、、、」
「あ!もう、こんな時間!」
ロッカールームの時計を見ながら、上原さんが慌てる。
「あ、、、!」
「未来ちゃん、これからもよろしくね!」
私の手を取り、にっこり微笑んだ後、
「社長、これからも、未来ちゃんの事よろしくお願いします!」
恭介に深々と頭を下げて、私に手を振りながら、仕事場へと向かって行った。
恭介とふたり、取り残されたような気分だった。
、、、、、、、、、
「行くか。」
恭介が、話し掛ける。
「あ、、、、、、うん、、、。」
、、、、、、、、
恭介が、社長、、、、、
私が働いているお店の、、、
、、、、、、、、、、、
昨日からの急展開に、頭と体が着いていかない、、、。
それに、恭介はなんで、わざわざ、上原さんの前で、私にこんな話したんだろ?
先に歩く恭介の背中を見上げる。
「言っただろ?オレは、もう逃げないって。」
あ!!
「お前に、隠し事はしたくないって思った。」
恭介は、歩きながら話し続けている。
隠し事、、、
「じゃあ、どうして、すぐ言わなかったの?」
私が、ここで働いてるって事は、知ってた筈なのに、、、。
「あの時、すぐに言ってたら、、、、お前、ここ、辞めてただろ。」
あ、、、、!
あの時、だったら、、、、、そうだった、、、。
、、、、、!
気を遣ってくれたって事?
私のために、、、、。
少しずつ、、、
状況は、変わってきているーーーー
それだけじゃない。
私の気持ちも、、、
ーーーそう、思った。
「ここ、辞めたいか?」
恭介が、聞いてくる。
正直、よくわからない、、、。
こんな状況で、このまま、このお店で働いていいのかどうか、、、、
でもーーー
上原さんは、さっき言ってくれた。
<これからも、よろしくね>って、、、
恭介と私の事を知っていながら。
許されるのなら、このまま、ここで。
「働きたい、、、!」
、、、、、、、
「じゃあ、これでクリアだな。」
「え!?クリア?」
「オレが、社長だからっていう理由で、お前がここを辞めないってわかったからだ。」
!、、、、
「いい店長も、居るしな。」
「あ、、、、、うん!」
、、、、そう。
上原さんには、言葉では言い表せないくらい、ほんとに感謝してる。
さっきから、恭介の歩幅が小さくなっている事に、気付く。
以前だったら、どんなに急いでも追いつく事ができなかのに。
今は、、、
ううん、病院を出た時から、そうだった。
私の歩幅に、合わせてくれてる、、、、?
裏口の扉に近づいた。
立ち止まった恭介が、ゆっくり、振り向く。
「?、、、、、何?」
恭介の大きな手が、私の掌を包み込んだ。
「え、、、、!」
恭介の顔を見上げると、ぱっと目線を外し、
「店長に、、、、頼まれたからな。、、、」
あ、、、、
不器用だけど、これが、この人なりの優しさなのかもしれない、、、、。
最初からーーー
無理やり、、、、、で
何度も、強引に、、、、、抱かれて
腕も、何度も掴まれ、痛いって言っても、離してはくれなかった
体に触れる事はあっても
初めてだった
恭介の掌が、私の掌をーーーー
ーーーーー
それは、私が、妊娠してるから?
、、、でも、恭介の子どもだなんて、恭介はまだ、知らない、、、、、
、、、、、、、、、、
裏口のドアノブに手を掛けたまま、恭介が言う。
「アイツの事、、、、、聞いた、、、。」
アイツ、、、?
「!! 亮介さんの事、、、?」
「あぁ、、、。」
「聞いたって、何を?、、、、、え?誰に!?」
「響子。、、、、」
響子さん?
「オレの、姉貴。、、、、」
ーーーーー
姉貴、、、、、
「お姉さん、、、、?」
「あぁ、、、」
、、、、、、、、
響子さんと、恭介が、、、きょうだい、、、、
!
「、、、、もしかして、昨日、、、言おうとしてた事って?」
頷く恭介、、、。
、、、、、、、
全身の力が、抜けるみたいな感覚になる、、、
その時、私の手を握る恭介の手に、ぎゅっと、力が入った。
!
、、、、、、恭介。
隠し事は、しないって言った。
だから、私に話してるんだ、、、。
恭介の掌の強さが、私の気持ちを持ち直してくれたような気がした。
「昨日、、、、、姉貴は、アイツ、、、亮介、、さんの事を話すために、オレのとこに来たらしい、、。」
、、、、、、、、、
「、、、亮介さんの事?」
頷きながら、ドアを開ける。
外に出ると、5月の爽やかな風が、吹いていた。
恭介は、私の手を握ったまま、竣也の待つ車に向かって、ゆっくり歩き出した。
これから、私は多分、とんでもない事を聞かされるんだろう。
、、、、、、
覚悟ができてるって言えば、、、
嘘になる、、、
だって、さっきから、周りの音より心臓の音の方が、はっきり聞こえるぐらいだから、、、、、
でも、それでも、、、、
聞かなきゃいけないって思う。
私にとっても、多分、大事な事のような気がするから。
車のドアを開ける前に、恭介が振り返る。
「オレも、お前の部屋に行くから。」
これ以上、外で話すわけにはいかない。
ましてや、竣也の居る車の中で話す事もできない。
恭介も、同じ事を考えたんだろう。
「わかった、、、。
あ!、、、、でも、仕事は!?」
恭介の仕事を知った上では、やっぱり気になる。
恭介は、社長、、、、
このファミレスは、全国にチェーン店があるって、上原さんに聞いた事がある。
「心配するな。今は、お前との話が優先だ。」
そう言うと、車のドアを開けた。
「竣也、オレも未来の部屋に行くから。」
車が走り出す前に、竣也に向かって、恭介が言う。
「えっ、、、あ!、、はい!わかりました!」
ぱっと後ろを振り向いた竣也は、私と目が合うとニッコリと笑う。
そして、、、、
「いつ、結婚するんすか~?」
「結婚、、、!?」
びっくりして、恭介の顔を見る。
「竣也、、、、車を出せ。」
「!」
「あ!はい!すいません~余計な事を~!」
もう一度、私を見ながら軽く、笑った。
そして、車は静かに駐車場を出て行く。
竣也、勘違いしてるんだろうな、、、
無理もないよね、、。
結婚。
、、、、、
竣也くんに言われるまで、ほんと、、、考えた事、なかった。
恭介と、、、、、結婚、、、
有り得ないよ、、。
いろんな事が有りすぎて、その事を受け入れるだけで、精いっぱいだったから。
ーーーーー
「後で、連絡する。」
私のアパートに着いた恭介は、車を降りながら竣也に伝えた。
「分かりましたー!」
竣也はそう言って、走り去って行った。
「お茶で、、、、いい?」
「あぁ、、、。体、大丈夫か?」
「あ、うん、大丈夫。
お医者様も、驚いてた。
二度も倒れてて、赤ちゃんも私も、殆ど問題なかったから、、。
よほど、強くて元気な赤ちゃんなんですねって、、、。」
「、、、そうか。、、、良かった、、、」
何気なく話した、今朝の病院での話だった。
良かった、、、、って、言うなんて、、、。
「あ、、、、座って。狭いとこだけど。」
恭介は、ベットの近くにあるソファに座る。
お茶を淹れながら、ふと、恭介を見る。
ソファが、小さく見えた。
恭介って、ほんと、大きいんだな、、、
恭介と響子さんがきょうだい、、、。
よく見ると、確かに似てる。
響子さんも、女性にしては大きい。
たぶん、170ぐらいあるんじゃないかな。
美人だし、モデルでもいいんじゃないかって思うくらい。
美人、、、
顔も、似てる。
!、、、切れ長の目も。
今まで、きょうだいだなんて思って見てなかったから、、、。
ほんとに、きょうだいなんだな、、、。
私の視線に気づいた恭介が、私を見る。
あっ、、、!
「なんだ。」
「あ、ううん!、、、お茶、入ったから、、、。」
どきっとした、、、
私は、平静を装いながら、お茶を運ぶ。
小さなテーブルの上に、お茶を置く。
私の部屋は狭くて、ベットのある部屋に、二人掛け用のソファと小さめのテーブルを置いている。
ソファに座っている恭介。
私は、テーブルを挟み、ベットを背にして座った。
「ごめんなさい。狭くて、、、。」
「いや、、。オレのうちより、落ち着く。」
そう言って、お茶を一口飲む。
え、、、、?
こんな狭い所が?、、、、
「アイツ、、、あ、つい、アイツって言っちまう、、、、、!」
「あ、、、」
「亮介さんと、、、お前の所為だと、、、、ずっと思ってた、、、」
え、、、!?
「姉貴が、別れた原因、、。」
「!」
手にしたお茶を、落としそうになる。
「、、、、亮介さんが、お前と、浮気したから、、、、姉貴は別れたんだって。
そう、思ってた。」
私と、亮介さんが、、、
「あ、、、!だから、、!前に、私と亮介さんの事、あんなふうに、、、、」
まだ、恭介と響子さんがきょうだいだとは知らなかった頃、私は、亮介さんの事で、恭介に責められた事があった。
「あぁ。、、、、でも、別れた原因は、そうじゃないって、姉貴に聞いたんだ、、、。」
、、、、、、、
それって、、、、
「子ども、、、だったんだな、、。」
「!、、、、、」
知ってるんだ!
「しかも、姉貴が勝手に悩んで、何にも言わねえで、出てきたって、、。」
、、、子どもの事。
亮介さんに、子どもができない原因があるって事も、聞いたんだろうか、、、、
もし、その事も恭介が知っていたら、、、
「オレ、、、、お前に、前に一度、会った事がある。」
「、、、、!?」
、、、、、、、
あの、、時が、初めてじゃなかったの、、、?
「姉貴が、離婚届けを持ってきた日だ、、。」
?、、、、
あの日、、、響子さんは、ひとりだった、、、、。
「オレの車で、姉貴を乗せてきたんだ。」
、、、、、、!
そう言えば、、、、響子さんを追い掛けて、店の外に出た時、響子さんを乗せた車を見た、、、
「あの時の、車って、、!」
「まぁ、会ったというより、オレが一方的に見たって言った方が、正しいけどな、、。」
、、、、、恭介だったんだ、、
「姉貴、、、泣いてやがった。」
!!
「オレが姉貴の涙見たのって、初めてだった、、、。」
「、、、、、、」
「、、、、道に、ふたりして突っ立ってただろ?」
「、、、!、、、、うん、、」
買い物から戻った亮介さんが、響子さんに気づいて、茫然と立ち尽くしていた事を思いだす。
「お前を、、、、、見掛けた後、、、。
ふたりの姿見た瞬間、オレは、、、」
見掛けた後、、、?
その、間は何?
首を傾げながら、恭介を見る。
「お前たちに、、、、復讐してやるって思ったんだ。、、、、」
復讐、、、、
、、、、それが、私を、、、レイプするっていう事、、、だったんだ、、、。
でも、、、、
なぜ、そこまで、、、
「姉貴は、オレにとって、親以上の存在だった。」
親以上の存在、、、
「オレは、自分の親の顔を知らないからな、、。」
!
亮介さんの話を思い出す。
「何か、聞いてるのか?」
私の表情を見て、恭介が聞いてくる。
「うん、、、。前に、少しだけ、亮介さんに聞いた事がある、、」
「そうか。、、、、
オレと姉貴が、親に捨てられた時、オレはまだ、3歳で、、姉貴だって、中学に上がったばっかりだったからな。」
恭介は時々、窓の方を見つめながら、話をする。
「当然、オレは施設に預けられた。姉貴は、自分が面倒みるって言ってたらしいが、、、、
そんな事、世間が許す訳ねぇしな、、、。」
、、、、、響子さん
「!響子さんは、、、?その後、どうしたの、、?」
「親戚に引き取られた、、。ただ、引き取った方は、相当、迷惑だったらしいが。」
「え!?」
「かなり、癖が悪かったらしくてな。オレたちの父親、、、。親戚中から金借りまくって、居なくなっちまったからさ、、。
そりゃあ、誰だって、そんな男の娘、嫌がるだろう。、、、、、」
、、、、、そんな事、が、、、
「全部、施設にいた時に聞いた話だ。
オレには、愚痴ひとつ言わなかったからな、、。」
ほんとは、響子さん、、、
辛かっただろうな、、、、
でも、恭介のために、、、!
「響子さんは、、、あなたの事、本当に愛してたんだね、、、。」
「そうだな、、。施設に居る時も、毎日のように、オレに会いに来てくれてたし。でもな、、、、」
、、、、、、?
「オレたちは、母親が違うんだ。」
「え、、、!」
母親が違う、、、
「親父、金だけじゃなくて、女にもだらしなかったらしくてさ。
余所に女作って、産ませたのが、オレって訳。」
、、、、、、、、、
「じゃあ、、、!響子さんは、、、その事も、分かってて?、、、、、」
「あぁ、、。
オレを産んだ母親は、オレを産んですぐ、親父に預けたまま、行方知らずになっちまって。
、、、そんなオレを、姉貴の母親だって、育てようなんて思う訳ないだろうしな。」
自分が産んだ子どもを、見捨てた、、、、の?、、、
考えられない、、、よ、、、
涙をこらえる事が、できない。
そんな私に気づいた恭介が、
「母親にも、母親なりの事情があったんだろ。
今なら、そう思える。」
、、、、、恭介、、、
「でも、、、
!?
じゃあ、その時から、響子さんが、、、!?」
「姉貴だって、ガキだったのに、、、な。
オレは、何にも覚えちゃいないが、、、」
私は、涙を拭きながら考えていた。
両親が居る事の幸せを、私は知っている。
事故で亡くなるまで、パパやママは、私を精いっぱい愛して、育ててくれた。
だから、私は今、こうして生きていられるんだって思う。
でも、、、
恭介や響子さんは、家族が居て幸せだって思った事、あったのかな、、、、
胸がチクリと痛んだ、、、
「それなのにオレは、姉貴を傷つける事ばっかり、やってた、、」
「あ、、、」
そういえば、、、
亮介さんが話してた事、、。
「なんだ。」
「あ、、、、うん。、、、実は、亮介さんに聞いた話で、、」
どうしよう、、、!
なんて言えばいいんだろ、、、
施設に居た頃の話、、、
亮介さん、言ってた、、、
〈恭介は、あっちの世界に行ったんじゃないかって〉
「、、、、、亮介さんね、何度となく響子さんに、聞いてたらしいの、、、あなたの事、、、、」
「オレの事?」
「うん、、、。どうしてるんだって。」
「、、、、、、、、、、、」
「でも、、、、、響子さん、大丈夫だからって、それしか言わなかったらしくて、、。
それで、、、、」
「それで、、?」
「今度は私が、気になって、、、、あなたの事、聞いたの、、、。」
「お前が、、、なんで?」
「、、、、、私と、同じ歳だって聞いて、、その、、あなたの、その後が気になった、、、っていうか、、」
そうだった、、、
恭介って、私と同じ歳だったんだ、、、!
最初の頃、年上だって思ってた、、、
そう思うくらい、恭介は、いろんなものを背負ってきたって事なのかな、、、。
「その後って、、?」
「あ、あなたが、、、、、10歳の頃からの、、、」
、、、、、、、、、、
やっぱり、聞かなきゃよかった、、、かな、、、
「あの、、、やっぱり!」
「話すから。」
「え、、、!」
「今、話さねえと、オレ、、、後悔しそうだから。」
、、、、、、、後悔?
「オレが10歳の時、はたちだった姉貴が、、、亮介さんと、、、結婚した。
、、、その時、一緒に暮らそうって言われたんだけどな。
、、、、断った。」
断った、、、
「、、、、どうして?」
「どうしてだろうな、、。
多分、、、、嫉妬してたのかもな、、。
まだ、ガキだったオレにしてみれば、姉貴を取られたような、、、
そんな気が、してたんだろ。」
恭介にしてみれば、無理もない事だったのかも、、。
「その頃からだ。
施設にも殆ど帰らねえし、、。学校にも行かなくなってた。
、、、竣也の事、聞いてるか?」
「竣也、、、くん?」
突然の質問に、戸惑う。
、、、、、、、
「あ、、、! そういえば、竣也くん、あなたとある所で知り合ったって。」
そこまで言って、ふと、思った、、、!
「もしかして、ある所って、、、」
「あぁ。あいつとは、施設で知り合ったんだ。」
そうだったんだ、、
「竣也くんん、、、、親が居ないって言ってた、、、」
みんな、いろんな事抱えながら、生きてるんだろうな、、、
ふと、恭介を見る。
目が合った、、、
「お前と話してると、みんなそうなるのかもな。」
何!?、、、
「竣也が、そこまで、お前に話してるとは思わなかったよ。」
あ、、、それは、、、!
「私、、、、きょうだい居ないから。
なんか、竣也くんの事、弟みたいに思ってて、、。
あ!私が、勝手に思ってるだけなんだけどね。」
「いや、、。あいつも、きょうだい居ねぇし、お前の事、姉貴みたいに思ってるんじゃないか。」
え、、、
そうかな?
「そうだったら、、、嬉しいけど、、、。」
ちょっと、照れてしまう、、、。
「竣也、いつも、オレに言ってきやがる。
お前を、、、、未来さんを、大事にして下さいって、、、な、、、、、」
すぐには、言葉が出てこない、、、
竣也くんの、気遣いが、、そして、優しさが、、嬉しくて、、、、
心が、あったかくなる。
きょうだいって、、、家族って、、、、こんな気持ちで支え合ってるのかも、、、。
「お前が、慕われてるって事なんだろ。」
私が?、、、
「慕われてるのは、あなたでしょ。」
「オレ?が、、、んな訳、、」
「尊敬してるって言った方が、正しいかもね。」
恭介の顔をじっと見る。
ふっと目線を逸らした恭介。
「オレは、、、、あいつに、竣也に、とんでもない事ばっかり、教えてた、、、
万引きに恐喝、ケンカなんて、しょっちゅうで、、、そんなオレを、竣也が尊敬する訳、、、ない。」
覚悟は、できていた。
どんな話を聞いても、受け止めようって。
でもーーー
こんな話をしなくちゃいけない恭介は、今、どんな気持ちなんだろ、、、
私、、、、
今、恭介の気持ちを、考えてる、、。
だめ、、、なのかな、、、
でも、、、
竣也の恭介に対する気持ちは、ほんと、だから。
「私は、、、よくわからないけど、、、。
なんていうか、、、竣也くんは、そんなあなたも知ってるからこそ、、、、
今、尊敬してるんじゃないかって、、、」
私なりに、考えて話した言葉だった。
「お前、、、オレの話聞いて、ひかないのか、、?」
「ひく?、、、
確かに、、、、、びっくりはしたけど。
竣也くんの気持ちは、ほんとだから。」
、、、、、、、
恭介は、黙って何かを考えているようだ。
「確かに、竣也はオレの事、よく知ってる、、、
お前、、、より、、、」
まだ、私が知らない事、沢山あるって事、、、なんだ、、、。
でも、、、、
「知りたい、、、」
「え?」
「聞かせて、、、?」
自分でも、思いも掛けない気持ちだった、、、。
<知りたい>なんて、言ってしまった、、、
恭介は、びっくりしたような表情を見せる。
でも、、、
これって、多分、、、私の正直な気持ちなんだって思う、、。
「わかった。」
一言呟くと、恭介はまた、話し始めた。
「中学に入ってすぐ、、、、少年院に、、、入ってた、、、、」
少年院、、、、!
心臓が、少し、バクバクする、、、
それでも、自分から、聞きたいって言ったんだから、、、、!
「、、、、大丈夫か、、」
恭介が、なんとも言えない顔を見せる。
まだ、心臓のバクバクは収まらないけど、、、
「、、、うん、、、続けて、、?」
「姉貴が、、、亮介さんにオレの事、言わなかったのは、、、、多分、そういう理由だ。」
、、、、、、、
「響子さんが、あなたの事、嫌がってた、、、って事?」
「あぁ、、、。まぁ、言える訳ないだろ、、、。恥だからな、、。」
ほんとに、そうなのかな、、、?
、、、、、!
「私は、、、、違うと思う。」
「!?、、、」
「亮介さん、こんな事も話してた。
響子さん、結婚してからも一生懸命働いて、弟に、、!、、あなたに、仕送りしてたって。」
「あ?、、、、、あぁ、確かに、、」
「ほんとに、嫌がって、、、亮介さんに話さなかったとしたら、、、
響子さん、そんな事、しないって思う。多分、亮介さんに心配掛けたくなかったんじゃないかな、、、?」
恭介の目を見ながら、ゆっくりと話した。
「、、、そうだな。」
そう思うよ、、。
「そう考えるのも、悪くないか。」
え?
、、、、、、、
きっと、本音では私と同じ考えなんじゃないかって思う、、、。
素直に、言えないのは、、、
やっぱり、恭介の生い立ちが、そう言わせているのかもしれない。
「オレは、素直じゃねえからな。、、、、だから、社長にも散々迷惑かけた、、、」
「え?、、、社長、、、?」
私は、きょとんとした顔で恭介を見る。
「ああ、、今の、会長の事だ。
オレの会社の。」
「あ、、、、」
「会長は、保護司をやってて。、、、、それで、会長と知り合った。」
「保護司、、、、そうだったんだ、、!」
そんな関係だったんだ、、
会長なんて、私は、一度も会った事なくて、、、。
遠い存在の人だって、思ってた。
なんだか、不思議な感じ、、、、。
あ、でも、さっき、、
「迷惑かけたって、、、?」
「あぁ、、、
オレ、少年院出てからも、落ち着かなくてな、、。
姉貴のとこにも、行きたくなかったし。施設にも、、。
、、、で、ふらふらしてたら、会長が連れ戻しに来るんだ。施設に、、。
でも、何度戻しても、オレが逃げるもんだから。
そのうち、会長の家に連れて行かれるようになっちまって、、、。」
、、、響子さん、辛かっただろうな、、、
でも、、、
その頃の恭介にしてみれば、居場所がなかったのかも、、、
「不思議とな、落ち着いたんだ、、。」
「え?あ、、、、会長の家が?」
頷く恭介。
「その頃、会長は50を過ぎたオッサンだったんだけどな。
もう既に、手広く店をやってて。」
恭介は、その頃の事を思い出すように、話を続ける。
「なのに、住んでる家は、すげぇ、普通で。
奥さん居たんだけど、、、、、子ども、居なくてな、、。」
子ども、、、居なかったんだ、、、
「会長がオレを連れて来ると、奥さん、ご飯作ってくれて、、、
オレが上手そうに食ってるのを見ながら、にこにこ笑ってた、、。」
「あなたの事、、、、自分の子どもみたいに思ってくれてたのかもね、、。」
「最初は、うざかっただけだった、、。
でも、いつ行っても、、、、変わらず、、、、接してくれて、、、こんなオレに、、」
ひとつの居場所、見つけたんだね、、、。
一瞬、恭介が涙を堪えているように見えて、はっとする。
、、、、、、、
「お茶、、、!入れるね!」
私は、恭介と自分の湯のみをトレイに載せて、キッチンへ行く。
そして、新しく煎れかえた湯のみを持って、また、テーブルの前に座った。
ゆっくりと、恭介の顔を見る。
やっぱり、、、
ちょっと、泣いてた、、、?
「オレは、、、、ずっと、自分だけが不幸だって思ってた。」
、、、、、、
「姉貴の苦労も、よく分かってなかったし。ガキだったからな、、。
だから、そんなオレを受け入れてくれた社長や奥さんのために、何かできねぇかって、、」
「何か、、?」
「会長に聞いたら、だったら、学校行け、、、、って。ふらふらしてるぐらいなら、学校行ってちゃんと勉強しろ!って、言われて。
オレも、負けず嫌いだったし、会長がそう言うんだったらって思ってな。」
負けず嫌いか、、、
なんだか、その頃の恭介の様子が目に浮かぶ。
「相変わらず、姉貴のとこと施設には帰ってなかったけどな。
、、、ただ、その頃のオレは、ちょっと前までとは違ってたって言うか、、、
目標みてえなものもできてたし。」
夢、、、が、できたって事?
「会長の仕事を手伝いたいって思ってた。
そのためには、ちゃんと学校行って、勉強して、、、大学にも行きてぇって考えてたから。」
それが、あなたの夢になったんだ、、。
「夢、、、叶ってるじゃない?」
「あ?、、、あぁ、、、。」
ん?、、、、、
「何、、、?」
「無事、高校にも受かって、、。施設は、中学までだったから、オレは、そのまま社長の家から、高校も行かせてもらってたんだ、、」
幸せな事だよね。
でも、、、、心なしか、言いにくそうな顔に見えるのは、、?
「、、、、、、、竣也がな、、、」
「竣也くん?が、どうかしたの、、?」
「オレが、高校に入った頃、、、、あいつ、、かなり、荒れてて、、」
、、、、、
「、、、、、あ!竣也くん、中学生の頃、、、、悪かったって言ってた、、、」
「、、そうか。お前にも、言ってたんだな、、。」
「なんか、、、、あったの?」
少し、考えた後、、
「オレが、学校に行くようになってから、、なんていうか、、、オレの事、避けるようになっちまって。
それまで、毎日のように一緒につるんでたのが、、、
オレの所為なんだけどな、、、」
「、、、、、。
竣也くん、、、、、寂しかったんだね、、、。」
「、、、、、、そうだったのかもな、、。」
恭介が、ふっと寂しそうな表情を見せた。
自分と竣也を、重ね合わせてるんだろうな、、、
「オレも、、、、竣也には、声は掛けてたんだけどな、、、。
、、ある時、、、、竣也の携帯から電話があって、、、」
竣也くんの携帯から?、、って、、、、
「急いで駆けつけたら、、、
あいつ、ケンカふっかけられてて、ボコボコにやられてた、、、。」
ケンカ、、、!
「まさか、あなたが敵討ちしたんじゃ、、」
「その逆。」
逆って!?
「相手は、オレの事、ずっと目の敵にしてたヤツで。竣也をエサに、オレを呼び出すつもりだったらしい。」
「それって、、、!」
「あぁ。相手は最初っから、オレをやっつけるのが目的だったって訳だ。」
「でも、竣也のヤツ、、
オレの居場所を言わなかったらしくて、、。
それで、相手が痺れを切らして、、、
竣也の携帯使って、オレを呼び出したらしい、、。」
、、、、、竣也くん。
「それで、、、、、どうしたの、、、、、?」
さっき、恭介は敵討ちはしてないって言ってたよね、、、?
「殴られたさ。」
軽く笑いながら、答える。
殴られた、、、?恭介が、、、
「黙って、、、?」
「あぁ。」
女の私から見ても、もちろんだけど、、、
同じ男から見ても、恭介は大きい、、、と思う、、。
それが、、、
「なんで、、、?ううん、、、、ほんとに、殴られたの、、、、?」
思わず、聞いてしまう。
恭介は、少し苦笑いしながら、
「最初、竣也は、オレが相手をやっつけるって思ってたらしいけど。
もう、ケンカはしねぇって、会長と約束してたからな。それに、、、
竣也にとっても、よくねぇって思ったし。」
竣也は、恭介を庇い、恭介は、竣也を気遣った。
いろんな事があったからこそ、二人には信頼関係ができたんだな、、、。
「じゃあ、それからは、、、、?」
「あぁ、、、、それからは、あいつも変わった。
学校も、また行くようになったしな。」
「そっか。、、、良かったね。」
ほんとに。
「オレも、竣也との事があって、変わった。
姉貴の気持ちが、、、、分かるようになって、、、。」
「、、、、、、、」
しばらく黙った後、恭介は、
「だから、、、、、姉貴には、幸せになって欲しかった、、、、」
「、、、、、うん。」
、、、、、、、
恭介も、私も黙ってる、、、、、
、、、、、、、、
「だから、、、私、、、と、亮介さんの事、、、許せなかったんだよね、、、?」
今なら、、、、分かる、、ような、気がする、、、、
恭介の、気持ち、、、、
両親の愛を知らずに育った恭介が、どれだけ、姉の響子を慕っていたか。
<親以上の存在>だって、言った恭介の気持ち、、、
「よく、、、わかんねぇんだ、、、」
ぼそっと呟く恭介の顔は、苦しそうに見える。
どうして、そんな顔するの?
、、、、、
「わかんない、、って、、?」
「最初は、、、姉貴を苦しめてたお前たちを憎いって思ってた、、。それだけだった、、、お前に、逢うまでは、、」
「、、、、、、、、?」
何が、言いたいの、、、
「お前を見掛けてから、ずっと、考えてた。
でも、結局は、、、わかんねぇ、、
だから、あの日、、、店に行った、、。」
「二人を見た瞬間、、、、オレは、分かったんだ、、」
、、、、、、、
「お前が、欲しかった。」
!!
「姉貴のためなんかじゃ、ねぇって、、、
オレは、、!お前を、どうしても手に入れたかった、、、、!
気づいたら、、、
無理やりお前を、、、、」
、、、、、、、
、、、、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、、、、、
「女を見て、そんなふうに思った事なんて、、、なかった、、、
、、、お前を、未来を、、どうしても、欲しいって思ったんだ、、、」
私、、、、
今、どんな顔してるんだろう、、、
ううん、、、
どんな顔をしたら、いいんだろ、、、
あの時、、、、恭介が、私を、、、レイプした時、心も、体も、、、、引き裂かれたみたいだった、、
誰にも、私の気持ちなんて、、、分かる訳ないって、思ってた、、、、、
好きでもない人に、、、、、レイプされて。
それから、何度も無理やり、抱かれて、、、
愛のない関係を持ってしまった事、ほんとに、、、
悔やんだ、、、
、、、、、、、、
、、、、、、、、、、、、、、
でも、、、もし、そこに、真実の愛があったなら、、、、、
いつか、恭介を信じる事が、できるのかな、、、、
、、、、、、、、、
「でも、、、後悔した。
お前を、、、あんなふうに、傷つけてしまって、、」
、、、、、わからない
まだ、、、、、、答えが見つからない、、、
「お前の事、知れば知るほど、、、
自分のした事、悔やんだ、、、!」
恭介は、唇を強く噛みしめている。
私も、だよ、、、、
恭介の事、知れば知るほど、、、、
悔やんだ、、、、
どうして、あんな出逢いをしたんだろうって、、、、
もっと、普通に出逢ってれば、、、、、って、何度思ったか、、、
「でも、もう、事実は、、消せないんだよな、、。」
そう、、、。過去は、消せない、、、
どんな、事実も、、、。
「だから、、、!」
、、、、、、?
「子どもは、産んでくれ、、!いや、、、、産んで、欲しい。」
それって!!
、、、、、
「、、、、、あなたの、子どもじゃないかもしれない、、、、よ、、」
「それでも、いい。
オレに、そんな資格が無いって事は、、、分かってる、、。
でも、産んで、、、欲しいんだ、、
オレにできる事は、なんでもする。」
それが、、、きっと、あなたの、精いっぱいの優しさなのかもしれないね。
充分、気持ちは伝わったよ、、。
「ありがとう、、、。」
お礼ぐらい、、、、言っても、いいよね、、、?
お腹に、そっと、手を当てる。
「産んで、、、くれるのか、、?」
「当たり前だよ。」
にっこり、微笑みながら答えた。
、、、、、最初は、当たり前なんかじゃ、、、なかったんだけどね、、、
その時、恭介が、
「ありが、、とう、、、な、、」
、、、、、、
「え、、、、っ!」
今、ありがとうって、、、!?
驚いて、恭介の顔を見る。
少し、涙ぐんでいるように見えるのは、気のせい、、?
、、、、、、、、
でも、しっかりと私の目を見てる。
!、、、、、、
恭介は、一度、視線を下に向けた後、再び、私の方に目をやる。
そして、、、、、、
「もう、これ以上、、、、愛する人を失いたくない、、、」
「、、、、、恭介、、」
「だから、、、、、そばに、いて欲しい。」
、、、、、、、!
「お前、今、、、!恭介って、、、、っ!」
え、、、っ?
、、、、、、あ!、、、、自分でも、気づいていなかった、、
急に、恥ずかしくなって下を向いた、、、、、瞬間!
ソファに座っていた筈の恭介に、抱きしめられていた、、、、、!
「未来っ、、、」
、、、、、、、!
、、、、、、、、、、、
ずるいよ、、、、
勝手な事ばっかり、言って、、、
「いやじゃない、、、か?」
、、、、、、?
「、、、、何が?」
「何がって、、」
「さっきのセリフ?それとも、、、、今、抱きしめられてる事、、、、?」
、、、、、、
「、、、、両方」
、、、、、、、、、、、、
「未来、、?」
「いや、、、、じゃ、ないよ。」
だって、抱きしめる力、、、加減してくれてる事が、分かるから、、、。
、、、、、、、
「未来、、、」
少しだけ、私を抱きしめる腕に力が入る。
、、、、、、、、
改めて、思った。
恭介って、大きいんだな。
それだけじゃ、ない、、、
、、、安心できる。
、、、、、、、、
その時だったーーー
恭介の携帯が鳴る。
でも、恭介は私を抱きしめたまま、、、
携帯を開こうとしない。
「ねぇ、携帯、、」
「いい。」
「いいって、、」
それでも、携帯の呼び出し音は、止まらない。
「安心する、、」
「え?」
「未来をこうして、抱きしめてると、、。」
、、、、、、恭介、、
でも、やっぱり、携帯は鳴りっぱなしで、、。
「チッ、、」
軽く舌打ちをした恭介は、抱きしめていた腕を離し、渋々、携帯を開く。
「なんだ。」
いつもの、クールな恭介に戻ってる。
「あっ!すいません!!恭介さん、、、!!」
竣也の声だった。
しばらく話した後、
「わかった。」
そう言って、恭介は携帯を閉じる。
「仕事、でしょ?」
「あぁ。、、、」
部屋の時計を見る。
いつの間にか、12時を回っていた。
「悪い、、」
「大丈夫だから。行って?」
「、、、、、、、わかった。」
立ち上がった恭介は、玄関に向かう。
靴を履いた恭介は、ゆっくり、振り返る。
見上げる、私。
「ん、、、?」
右手を出した恭介は、私の右頬にそっと触れた、、、、、、
恭介、、、?
「返事、、、、」
「え、、、?」
「待ってる。」
あ、、、、、
「それと、、、、、無理するな。」
「あ、、、、うん。ありがと。」
「じゃあな。」
そう言うと、恭介は、出て行った。
ーーーー
ーーーーーーーー
翌日、私はまた、いつものように、仕事に出掛けた。
1日の休みだったとはいえ、なんだか凄く時間が経ってるような気がしていた。
それだけ、この数日間は、私にとって自分の人生を左右するような時間だったんだって思う。
仕事を終えた私は、上原さんに全てを話した。
上原さんは、私の話を聞いた後、
「未来ちゃんが決めた事なら、私も、応援するよ!」
って、言ってくれた。
そして、7月ーーー
教員採用の試験が始まった。
私は、受験しなかった。
今は、この子を産む事に専念したいって、思ったから。
でも、決して諦めた訳じゃ、ない。
来年、受験して夢を叶えたい、、、!
この子が居れば、大変な事も多いかもしれない。
でも、、、だからこそ、頑張れるって思うから、、、。
安定期に入り、少し涼しくなった頃、私は、叔母に会いに行った。
ちょっとだけ、目立ってきた私のお腹をさすりながら、、、、
「未来ちゃん、、、幸せなんだよね?」
「叔母さん、、、、うん、、うん、私、幸せだよ、、、」
叔母も私も、しばらく泣きながら、抱き合っていた。
叔母さん、、、、
ごめんね、、心配ばっかり掛けて、、、
、、、、、でも、安心してね。
私、幸せになるから。
両親のお墓参りにも行った。
お墓の前で、叔母と二人、手を合わせる。
パパ、、、、ママ、、、やっぱり、心配してる?、、、よね、、、?
ごめんね、、。
こんな形で、パパやママのとこに来ちゃった事、許して下さい、、。
でも、パパもママも、いつも、私がしたいって言った事は、全部、させてくれたよね、、、
何も言わないで、優しく見守ってくれてたね、、、。
もしかしたら、、、
今も、そう、、、、?
私と、この子の事、見守ってくれてる、、?
お墓を見つめても、何も答えてはくれないけど、、、
なぜだか、ちょっとだけ、気持ちが落ち着いたような気がした。
叔母が、上原さんと話がしたいと言った。
私は、上原さんに電話をかけて、事情を話す。
「私も、叔母さんと話がしたかったから、ちょうど良かった~」と言ってくれた。
携帯を叔母に渡すと、二人とも、年齢が近いっていう事もあって、話も弾んでるみたいだ。
出逢いって、不思議、、、
全く、何の縁もなかった者同士が、ふとしたきっかけで、出逢う。
それは、その場で終わってしまう事もあるのかもしれない。
一生の出逢いに繋がる事も、あるかもしれない。
でも、その事に気づくのは、きっと、もっと先の事なのかも。
私と、恭介は、、、、?
どっちなんだろ、、、
暮れも押し迫った12月。
「未来ちゃ~ん、出掛けるわよ。」
「あ、うん!今、行くー!」
出産が近い私のために、叔母が出てきてくれていた。
今日は、叔母と二人で、出産に必要な物を買いに行く。
7ヵ月に入る頃に、流石に仕事を続ける事は難しくなった。
それに、上原さんからもストップがかかってしまう。
「順調とはいえ、毎日、電車で通ってくる事も、心配だし、、、それにもし、、、お店で何かあったら、、、社長、、、、あ、いや、、、とにかく、心配だから!」
、、、、、、、社長、、、
恭介も、、、、心配だった、、、、?
買い物を済ませた私たちは、近くのお店で昼食を摂っていた。
ふと、斜め前のテーブルに目をやる。
子供連れの家族が、楽しそうに食事をしている。
、、、、、そう言えば、前に、中学生くらいの女の子とその両親を見かけた時、恭介、、、明らかに嫌な顔してたっけ、、、。
、、、今でも、そうなのかな、、、?
、、、!
気がつくと私、、、いつも、恭介の事、考えてる、、、、、
、、、、、、、、、
年が明けて1月。
私は、女の子を出産した。
初産という事もあって、それなりに時間はかかったけど、なんの問題もなく、無事生まれてきてくれた。
それだけで、嬉しかった、、、
涙が、止まらなかった、、、
子どもの顔を見てると、自然と笑える。
今まで、いろんな事があったけど、、、
この子の存在が、、、、全ての事には意味があったんじゃないかって、思わせてくれてるような気がする、、、。
だから、恭介との出逢いも、その事に気づかせてくれたきっかけだったんだって思う。
一時的な迷いかもって、思った事もある、、、
レイプした、、、、相手を、愛して、、、しまうなんて、、、、、
自分でも、、、理解できなかった、、、
気持ちを、整理できなかった、、、
あの日、恭介と話をした後、分かった事がある。
もし、私の気持ちが本物だったとしたら、、、
時間をかけたとしても、この気持ちに変わりはないんじゃないかって。
そして、もし、一時の迷いに過ぎないとしたら、、、、、
きっと、私は、恭介を必要としない。
そう、、、思い、恭介には、あれから会ってない。
恭介にも、伝えた。
会わない時間が、私には、、、、ううん、恭介にも必要だって思った。
恭介も、納得してくれて、今がある。
自分の気持ちを身勝手だって言って、私に、、、、、遠慮してるみたいに思えて、、、
だから、余計にすぐには、返事ができなかった、、、。
でも、私も、自分の勝手を通した。
これで、おあいこだよね、、、!
退院するまでに、上原さん、そして、響子さん、亮介さんが見舞いに来てくれた。
恭介には、、、、私からは何も伝えてない、、
そして、退院の日。
今日は、叔母が迎えに来てくれる事になっている。
荷物を纏めながら、スヤスヤと眠る我が子を見る。
「似てる、、、、」
、、、、、、、、
コンコン、、、
あ、、、叔母さん、、!
「はい。」
、、、、、、、、、、
、、、、、、、?
カチャ、、、
、、、、、、、、、、
恭介、、、、、
病室に入って来たのは、叔母ではなく、恭介だった。
久しぶりに見る恭介、、、。
、、、、、、、、!?
「どう、、、して、、」
「迎えに来た。」
「、、、、、、、」
まだ、私の事、必要としてくれてた、、、?
「駄目か?」
「、、、、、、、!、、、ううん、、、、、」
声に、ならない、、、
「オレには、お前が必要だ。」
そう言うと恭介は、私を、きつく抱きしめてきた。
「それから、、、、この子も。」
抱きしめられたまま、顔を見上げる。
優しく笑った後、子どもの方に目を向ける。
「似てる、、。オレに。」
「!、、、、、恭介、、、」
「間違いなく、オレの子だな。」
、、、!
「やっぱり、知ってたの、、、?」
「あぁ、、。」
、、、、、、、、
「知ってて、、、、、待っててくれた、、の?」
「前に言ったろ?
誰が父親でも、関係ねぇって。」
恭介、、、、
「オレの気持ちに、変わりは、ない。
何があっても。」
ーーーー
ーーーーーーーーー
事実は、たくさん有るけれど、、、、
真実はひとつだ、、、って、教えてくれた
それは、誰にも否定できない本当の事。
あなたに、出会ってなければ、、、、、
気づかなかったかもしれない、、、、、
真実〈本当〉の愛に。。。。
終わり。
読んでくださった皆さんへーーー
長い間、お付き合いいただき、本当にありがとうございました。
度々、更新を中断してしまった事、改めて、お詫びいたします。
稚拙な内容、文章力の無さ、誤字脱字など、不快な思いをされた皆さんにも、お詫びいたします。
最後まで書き上げる事ができたのも、読んでくださった方やレスしてくださった方のおかげだと、今、心の底から思います。
自分なりに、必死に考えて書いたものでも、やはり、難しいと感じる事が多く、何度となく挫折感を味わい、自分の事が情けなく思った事も少なくありませんでした・・・
そんな時、皆さんの励ましのレスが、どれだけ救いになったか・・・・
本当に、感謝の言葉もありません・・・・
今回の作品では、いろんな事を教えてもらったように思います。
私一人で書いたというより、皆さんと一緒に書き上げた作品のような気がしてます。
本当に、感謝します🙇
今まで、ありがとうございました🙇
きぃ
‡後書き‡
病院を出た後ーーー
我が子を抱いた私は、恭介と並んで竣也の待つ駐車場へと足を運んだ。
「まさか、この車にチャイルドシートを着けるなんて、思いもしなかったっすヨ~」
竣也が、にこにこ笑いながら、車のドアを開ける。
「竣也くん、いろいろ、ごめんね。」
「何言ってんすか~
あ、、、、!未来さん、・・・おめでとうございます!!」
竣也が改まったように、私に向かって軽くお辞儀をする。
「うん。、、、ありがとう。」
私は、にっこり微笑みながら、恭介の顔を見る。
恭介は、そんな私の視線に気づき、目線を合わせて笑った。
「うわっ!仲いいッスね~」
「煩い、、!」
竣也のからかいに、恭介が真剣に反抗する。
そんな二人を見て、私も思わず笑ってしまった。
「なぁ、未来、、。」
「なに?」
後部座席の真ん中に着けられたチャイルドシートに、すやすや眠る我が子。
私は、ゆっくり顔を上げ、恭介を見る。
「この子の名前、決めたのか?」
名前・・・この子の、名前。
「ううん。、、、、恭介と一緒に、考えようと思って。」
「そうか。
・・・・・未来の名前って、やっぱり、・・・両親がつけてくれたのか?」
少し、遠慮がちに聞いてくる。
「あ・・・うん・・。」
そういえば、パパやママが生きてた頃・・・話してくれたっけ・・・。
「私にね、幸せな未来が訪れますようにって、未来(みき)ってつけてくれたらしいの・・・。」
そう・・・。
私も、親になって初めて気づいた。
子どもには、幸せになって欲しいって、パパたちが思ってくれたように。
・・・・・私も、この子の幸せを願わずにはいられない。
恭介の両親だって・・
本当は、同じ気持ちだったんじゃ、・・・・ないのかな・・・。
「そうか・・・。
親って、みんな同じ思いなのかも、・・・・しれないな。」
我が子を見つめながら、恭介が穏やかな顔で呟く。
恭介・・・
私は、じっと、恭介の顔を見る・・・・
顔を上げた恭介は、軽く笑うと、
「オレの名前な・・・姉貴が、つけてくれたんだ。」
「え!?・・・そうなの・・・」
「あぁ・・。オレを産んだ母親の名前がな、恭子って名前だったらしくてさ。奇しくも、姉貴と同じ名前だったってのも何かの縁だったのかもしれないけどな・・・。」
あ・・・・ほんとだ・・
「お母さんの・・・きょうこさんって、・・・・恭介と同じ字の?」
「そう・・・・。だから、姉貴が母親の名前から、つけてくれたらしい。」
「そうだったんだ・・。」
響子さん、恭介の事・・・ほんとに、想ってたんだろうな・・・。
「前は、この名前が嫌で堪らなかった・・・
オレを捨てた母親の名前から取った、恭介って名前が・・・」
・・・・恭介
「でも、姉貴、いつも言ってた・・。もし、オレがいつか・・・母親に会った時、絶対、母親が喜ぶからって・・・。」
・・・・・・・・・
「うん・・・・。」
「まぁ、母親と会うかどうかなんて、わかりゃしねえけどな。
でも・・・、今ならわかる気がする。」
・・・・・・・・
「姉貴の想い・・・。それから・・・、母親の・・・いや、親の気持ちも・・。」
「恭介・・・」
私の声に振り向きながら、恭介が口を開く。
「直って、・・・どうだ?」
「え?」
「この子の名前・・。」
「・・・・あ!・・・・なお・・?」
「あぁ。素直の直。・・・」
・・・・・直・・
声に出してみる。
「直・・・」
小さな声で、我が子に呼びかけた。
ちょっとだけ、笑ったように見えた。
もう、親バカ?かな。
黙って我が子を見つめる私に向かって、ちょっと不安になったのか、恭介が聞いてくる。
「駄目か・・・?」
!
「ううん!・・・そんな事、ないよ。」
私は、恭介の顔を見て、そう答えた。そして、、、
「直・・・。いい名前だよね。
ね、・・・・直。」
今度はまた、子どもに話し掛けた。
「未来、、、」
ん?、、、、、
恭介の顔を見る。
「?、、、、、、なに、、?」
「結婚してくれ。」
「!、、、、、、、」
「ちゃんと、言ってなかったから。」
「、、、、、、、、」
、、、、、、、、、
「未来、、、、?」
下を向いたまま、何も喋らない私に、恭介の大きな掌がそっと、私の頬に触れる。
はっとして、顔を上げる私。
「、、、、、、、!、、、、未来、、!」
「!!、、、」
「泣くな、、。」
その一言で、私の涙腺は壊れてしまったかのように、涙が、とめどなく溢れだした。
「、、、気がつくと、ひっく、、、恭介の、、事ばかり、考えてた、、」
涙で、上手く喋れない、、、、
「オレもだ、、、。ずっと、、、、お前に会いたかった。」
「、、、、、恭、、介、、」
「でも、あの時のオレじゃ駄目だった。
だから、お前に相応しい男になるために、、、、、、この子に、恥じない親になるためにも、、、、
会わない時間が必要だったんだ。、、、だよな?」
頷く私、、、。
「今のオレなら。
自信を持って、会いに行けると思った。」
涙でぼろぼろになった顔で、恭介を見つめる。
もう片方の掌を、私の左頬にそっと当てる恭介。
「涙で、、、、顔が、よく、、、見えないよ、、、」
「オレが、ちゃんと見えてるから、いい。」
私の右頬に当てられた恭介の掌に、ゆっくり、自分の掌を添える。
「恭介、、、」
涙でよく見えないけど、恭介の顔が近くなるのが、わかる。
「返事は?」
、、、、、、、、、
「、、、はい。、、、、よろしく、、、んっ、、」
、、、、、、、、、
恭介の唇が、私の唇に重なった、、、、
、、、、、、、、、、、、、、
甘い、甘いキスだった、、、。
ーーーー
ーーーーーーーー
おわり
後書きとしては、これで終わりにしたいと思います。
でも、すみません。
文章の書き方が、ページによって違っている事に、今、気がつきました。
読みづらくなってしまい、申し訳ありません🙇
コロンさんのリクエストにありました、数年後の事に関しましては、とても、悩んだのですが・・・
この部分を書き出すと、また、長くなるようでしたので、今回は、諦める事にしました。
申し訳ありません🙇
子どもや恭介、そして未来の名前に関しては、本編の中に書こうと思ってたんですが・・・・
書くタイミングを逃してしまい・・・、心残りだったので、後書きという形で書かせてもらいました。
私の個人的な考えで、感想スレを閉鎖してしまった事、改めてお詫び致します。
本当に、申し訳ありませんでした🙇
そして、ここまでお付き合い頂いた皆様、本当に、本当に、ありがとうございました🙇
きぃ
主ですm(_ _)m
ご報告が遅くなりましたが💦、別スレで、-真実の愛-その後を書かせてもらってます。
かなり、ゆっくりなペースではありますが・・・・
◆短編小説◆というタイトルで、書いてます^_^;
もしまだ、読んで下さる方がいらしたら、お暇な時にでも、目を通してみて下さいσ(^-^;)
失礼しましたm(u_u)m
きぃ
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