【過去の物語】
~携帯小説~
コレは実話を元にした
フィクションです。
何億何千といる人間
その内の、たった1人。
寮のつまらない人生
つまらない物語…
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アタシの名前は山下寮(♀)
28サイの母親と、
41サイの父親の元に生まれた
アタシの家族は、
父、母、兄、祖母、祖父の
5人家族。
婿養子で母の実家に
父が婿に入った。
両親は共働きで
アタシと2つ上の兄は
祖母に育てられた。
両親に
育ててもらった記憶が
まったくなかった。
だからアタシは
小さな頃からずっと
おばぁちゃんっ子だった。
小さな頃のアタシは
何も知らず
何もわかろうとしなかった
無邪気に何の曇りもなく
ただただ、はしゃいでた…
アタシはいつも
祖母と兄と一緒に
祖母の部屋で寝てた。
祖父は昔は祖母と
一緒に寝てたらしいけど、
いつの間にか
自分の部屋をつくって
そこで1人、寝たり
ご飯を食べる様になった。
古い木造の大きな
昔の家…
部屋ならいくらでもあった
父と母は
いつも2階にいた。
とは言っても
夜中寝る為に帰ってくる
ダケだから、
アタシ達とは時間が
まったく合わなかった…
仕事が早く終わって
スグに帰ってきても
父は2階で買ってきた
ご飯を食べながら
お酒呑みながら
テレビ見てた。
母はそんな父の隣にいた。
それでも
不自由はしなかった♪
共働きで、
給料もそこそこあった。
頼めばゲームも
買ってもらえた♪
両親が居なくても
寂しいなんて
感じなかった。
学校に行って、
友達と遊んで、
喧嘩して、
ゲームして、
ご飯食べて寝て♪
厳しい祖母だったけど
それでも好きだった。
いつも笑ってる
祖父も好きだった。
両親は…
好きでも嫌いでも、
どちらでもなかったかな?
母と寝るのが
ホントに嫌だった
記憶がある…(笑)
アタシの母は昔病気で
髪を無くした。
ソレからずっとカツラ。
お世辞にも綺麗とは
言えない、
オデブでブサイクな母親。
ソレに比べて父は
背も高く、年のワリには
若く見えて、
そこそこモテそうな父親。
同じ職場で働いて
そこで知り合い
結婚したらしい。
祖父母と両親は
仲が悪かった。
顔をあわせると
いつも喧嘩してた。
いつからだったろぅ…
無邪気なアタシが
たくさんの物事を
我慢する様になったのは…
アタシは、
両親の部屋のある
2階にはあまり
行った事がなかった。
祖父母は少しも
行こうとしなかった。
お互い…
関わりあおうと
しなかった。
…でも、あの時は違った。
アタシが小学生の
低学年の頃………
この時、アタシは
兄と一緒に下校して
家に帰ったところだった。
「ただいま~!!」
2人揃って大声で叫んだ。
おかえりの声がない。
バタバタあがって
台所に居るだろう祖母に
もう1度ただいまの挨拶♪
「ただいま!帰ったよ♪」
そう言った瞬間
いきなり怒鳴られた。
『静かにしなさい!!』
…びっくりしたけど
何がなんだかわかんなくて
とりあえず兄の元に行った
家の空気がピリピリ
してるのがわかった…
そのうち、
車の音がして
祖父が、祖父の姉と
一緒に帰って来た。
「こんにちは~!!」
…その言葉にも
返事はなく、
祖父母と祖父の姉は
コソコソ話した後、
父の居る2階に
上がって行った…。
今まで、
行こうとも
しなかったのに……
父は休みで
ずっと2階に居た。
母は仕事で居なかった。
不穏な空気に
アタシと兄は、そっと
2階に上がって
ドアの外で耳をすませた。
『今すぐに出ていけ!!』
そう怒鳴る祖父の声…
アタシは兄と目を合わせた。
『家をみる気がナイなら
印鑑押して出ていって!』
祖父の姉の声…
どうやら離婚届けを
持ってきたらしい…!
いきなり、
こんな事になって
兄もアタシもパニックに
おちいった。
『どうする!?』
兄が焦ってた…
「ワカンナイよ!!
お母さんに電話しなきゃ!」
そう言って
急いで職場の
電話番号探して
母親に電話した。
アタシはすでに泣きそうで
兄が一生懸命話してた。
早く帰るから、って
母が言って電話切った。
2人共、
家に帰るのが怖くて
ずっと外で遊んでた。
そのうち、
祖父の姉が出てきて
帰って行った…。
恐る恐る家に帰ったけど
やっぱりピリピリしてた。
その後どうなったか、
なんでそんな話に
なったのか、
まったくわからなかった…
夜、母親が帰って来て
駆け寄ったアタシと兄の
頭を撫でて何も言わずに
2階へ上がって行った。
次の日からは
何もなかったかの様に
またいつもの毎日が
過ぎて行った。
でも、そう思っていたのは
幼い自分達ダケだったの
だろう………。
お風呂から上がって
母に入るよう言う為に
2階に上がった時、
暗い部屋で
母が泣いてるのを
見てしまったから…。
母に話しかける事が
出来なかった…。
アタシまでぼろぼろ
涙が溢れてた。
アタシは…
強がりな子供だった!
だから、
泣いてる姿なんて
誰かに見せたくなかった。
一生懸命涙をとめて
足音たてずに
階段下まで降りた。
それから、
わざと足音たてて
階段の半分くらいから
母を呼んだ。
「お母さ~ん!!
お風呂あがったよ~♪
早く入って~~♪♪」
わかった!って
返事があってから
もう1度顔洗って
祖母の元に戻った☆
…みんな普通を装った。
でも、もうスデに
歯車は狂っていたのかも
知れない…。
少しずつ…少しずつ…
壊れて行ったのかも
知れない。
いつだったかな?
父が出ていった。
職場の寮に
住む事になったらしい。
母は、離婚は
してないって言ってた♪
家では、愚痴が
増えていった…。
祖父母にも不満が
あるらしい。
いつも両親への文句を
アタシや兄がきいた。
祖父母の喧嘩も
増えていった。
それもアタシ達の
不満の1つだった。
小学生の中学年♪
アタシは喧嘩っ早くて
いつも誰かと
喧嘩してた☆
それでも、
仲が悪い人も居なくて
ただ、売られた喧嘩を
買うだけの
イイコだった(笑)
学校では明るくて
いつも騒いで
怒られながらも笑ってた♪
勉強は嫌いだったけど
成績も悪くなく、
友達の居る学校は
好きだった♪♪
でも、それも
いつの間にか崩れた…
家でのアタシは
祖母の手伝いしたり
愚痴きいたり。
キイテあげなきゃ、って
そう思ってたけど…
やっぱり親の悪口は
きいててイイ気分には
なれなかった。
父親への嫌悪感が
増えていった。
父は、家を継ぐと言って
婿養子に入ったらしい。
でも、結婚してから
家を継ぐ気はナイと言って
好き放題遊んでたらしい。
普通なら両親が
払うはずの電気代や
食費、水道代からガス代を
全部祖父母が払ってた。
家ではお金の話が
増えていった…。
その頃から、
アタシは祖父の事が
わからなくなってた。
いつも笑って
好きだった祖父が、
嫌いになってた…。
昔の話ばかり
繰り返し繰り返し
いつも話す。
昔は力があって
何でも出来たとか、
自分の母親の話…
祖父の祖父母の話…。
いい加減、
聴きたくなかった…。
大嫌いになってた。
いつも過去とお金の話。
世間体ばかり
気にする祖父…。
極めつけは
祖父が、アタシ達が飼ってた
犬を捨てた事。
1度だけじゃない…
その時飼ってたのは
白い犬のベルちゃん。
車で遠くの山まで
捨てに行かれた。
学校から帰って
ベルが居ない事に
気付いて祖母に訊いた。
「おばぁちゃん!
ベルが居ない!!」
祖母は何も言わなかった。
「逃げたのかな!?
探しに行ってくる!!」
そう言って
探しに行こうとした時、
兄が帰って来た。
『ただいま~。どうした?』
「ベルが逃げた…!!
探しに行ってくる!!!」
そう言ったら
『俺も行く』
って兄も行く事にした。
ずっとずっと探して
暗くなって来たから
家に帰った。
ご飯食べながら
兄と明日も探そうって
話してた時に、
『おじぃさんに訊いて
みなさい』って
祖母が言った。
「なんで!?」
そう訊いたけど、
訊けばわかる、しか
教えてくれなかった。
だから、
兄と一緒に祖父の部屋に
訊きに行った…。
『おじぃちゃん、
ベルが何処行ったか
知ってる~?』
兄が訊いた。
『ベル?
知る訳ない。
逃げたんじゃナイか?』
そう言って笑ってた。
何回か訊いてみたけど
知らないとしか
言わなかった。
2~3日探しても
見つからなかったから
アタシも兄も探さなくなった。
ソレから1週間くらいした時、
犬の鳴き声がして、
見てみたら白い犬がいた!!
兄と一緒に近づいたら
やっぱりベルだった☆
ベルが帰ってきて
ハシャギながら
祖父母に向かって
ベルが帰ってきた事を伝えた。
「おばぁちゃん!
おじぃちゃん!!
ベルが帰ってきたぁ♪♪」
嬉しくてそう叫んだら
部屋から祖父が出てきた…。
信じられないって顔して、
信じられない事を言った…。
『この糞犬は
帰って来やがったか!
わざわざ〇〇の山奥まで
捨てに行ったのに!!
煩くて眠れん!!
叩き殺してヤろうか…!!』
そう怒鳴った。
凄い剣幕で。
一瞬で嬉しかった空気が
凍りついた…。
『…………っ!!』
兄が何か言おうとしたけど
言葉にならなかったらしい。
アタシは…
ベルに抱きついたまま
固まってた…。
祖父はソレから
何も言わずに部屋に
入って行った…。
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