注目の話題
友人に裏切られ、どう対応して良いのか分かりません。
近所の家が出入り激しい ドンドンカラカラ
付き合ってもないのに嫉妬する人って何?

… 永遠(とわ)に …

レス254 HIT数 18951 あ+ あ-

澪( ♀ ZnPK )
08/10/21 16:42(更新日時)

他の誰も見ないで


私だけを、愛して見つめて…。


貴方は私のものだから。


◆中傷、批判は控えて下さい◆

No.1157702 08/02/24 18:19(スレ作成日時)

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No.201 08/04/27 14:15
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 200 ‥last‐case‐


・・イアン・・


1組目の警察隊が、ドアを押し開ける。



生き人形は 椅子に座っていて、その直ぐ側で 彼が頭を抱え込んでいた。


指先から 血がしたたり落ちている。



誰にも聞こえない。

イアンにだけ響く、ソフィアの笑い声。


‥クスクスクス‥



「許して欲しい!


もう2度と、あんな事をしない。


ひたすら 君を愛し続ける。



人形としてではなく‥ソフィア様と考えて‥」



冷たい視線で、それが自分を見おろしているのを 肌で感じ顔を上げられなかった。




しかし 実際は違う


お人形は 悲しかったのだ。


突き飛ばされた事よりも‥


愛してしまった彼が

いつまで経っても、自分では無くて



ソフィアを強く想っているから。




生き人形も‐‐永久的に 報われぬ愛に痛感していた。

No.202 08/04/27 14:24
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 201 ‥last‐case‐


・ 姉妹 ・


突然 エミリーが飛び込んで来て、起こされたリーネは 何がどうなっているのか 全然、分からない。


続いて 警官の制服に身を包んだ(2組目の)輩が 入って来た為 ますます不思議に感じた。


「どうちたの?」


眠い目を こすり訊ねても、その返事は無い。



だけど 次に放たれた姉の言葉‐‐やけに、リーネの心へと染み渡った。







「この子は、私にとって唯一の肉親。


此処で一緒に暮らして、私が育てます。




誰にも 引き渡しません!」


警察へ食って掛かる様な発言。



エミリーは、妹をシッカリと抱え込んだ。



縛りつける様にして。

No.203 08/04/27 14:35
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 202 ‥ 最期の時 ‥


3組目の警察達が、スィートルームにある寝室へ。




そこには、ソフィアの身も心も守り抜く様な姿で、エドウィンが倒れ伏し 少女は それに委ねる様にして‥瞳を閉じ、冷たくなっていた。









辺り一面




‐‐ 血の海 ‐‐



その中へ 2人は身を投げた。









‥永遠(とわ)に‥




愛を誓いながら。




・・ 完 ・・

No.204 08/04/27 14:56
アル『日 ( 30代 ♂ ycvN )

澪さん、ラストがこういう展開になるとは…😨
ソフィアの屈折した一途な愛を…いやソフィアの全てをエドウィンが受け入れ、そして血の海へ二人身を投げ込んだ…ソフィアとエドウィンはこれで永遠の愛を手に入れたとやね😭
何か胸の奥がギュッと掴まれた感じやった…💧悲しい物語😭

澪さん、また次回作待っとります(番外編も…)
😭
👏
アル🍺

  • << 206 ☆ アルさんへ レス有り難うございます。 初め、エドウィンとサマンサは 幼い頃 互いに、恋心を持っていた‥その事をしった少女が‐‐‐。 と言う様な設定で、話しを進めて行き 双子は、リーネが居た孤児院の子にするつもりでした。そこから、エドウィン絡み(ソフィアの思い込み)で 展開を‥と思ってましたが、話が長くなって行く一方に なりそうだったので辞めました。 エドウィンとソフィアの最期は、この話を書き始めた頃から考えていた事やったんですよ。 かなり 無理矢理に繋げた様な形となってしまいましたが💦感想を頂けて嬉しかったです(^-^)

No.205 08/04/27 16:02
バトー ( 10代 ♂ IbDL )

最後まで目が離せませんでした💨

何だか切なかったんですけど、其処がまた良い味出してました👍

シナリオにしても人間の心理描写にしても、申し分のない出来映えでした😁
早く次回作も見たいです😚

本当に面白かった!😂

  • << 207 ☆バトーさんへ 感想📖有り難うございます! そんなに褒めて頂けるなんて、お恥ずかしい限りやけど 嬉しい(^^) ソフィアの性格(執着心の強さ)‥私が過去に参加していた‥例の‥苦々しい思い出となってしまった😫リレー小説💀の中で 書いてた女の子をベースにしてたんですよ。 名前や背景は、全然違うけどね。 ☆この作品を書くに当たって、どう話しを進めて行けば良いのやら💦と思った事も有りましたが 何とか仕上げられました。 最後まで読んでくれて😊です(^-^)

No.206 08/04/27 19:59
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 204 澪さん、ラストがこういう展開になるとは…😨 ソフィアの屈折した一途な愛を…いやソフィアの全てをエドウィンが受け入れ、そして血の海へ二人身を投… ☆ アルさんへ


レス有り難うございます。


初め、エドウィンとサマンサは 幼い頃
互いに、恋心を持っていた‥その事をしった少女が‐‐‐。

と言う様な設定で、話しを進めて行き
双子は、リーネが居た孤児院の子にするつもりでした。そこから、エドウィン絡み(ソフィアの思い込み)で 展開を‥と思ってましたが、話が長くなって行く一方に なりそうだったので辞めました。


エドウィンとソフィアの最期は、この話を書き始めた頃から考えていた事やったんですよ。


かなり 無理矢理に繋げた様な形となってしまいましたが💦感想を頂けて嬉しかったです(^-^)

No.207 08/04/27 20:18
澪 ( 20代 ♀ ZnPK )

>> 205 最後まで目が離せませんでした💨 何だか切なかったんですけど、其処がまた良い味出してました👍 シナリオにしても人間の心理描写にしても、申し… ☆バトーさんへ


感想📖有り難うございます!


そんなに褒めて頂けるなんて、お恥ずかしい限りやけど 嬉しい(^^)


ソフィアの性格(執着心の強さ)‥私が過去に参加していた‥例の‥苦々しい思い出となってしまった😫リレー小説💀の中で 書いてた女の子をベースにしてたんですよ。


名前や背景は、全然違うけどね。



☆この作品を書くに当たって、どう話しを進めて行けば良いのやら💦と思った事も有りましたが 何とか仕上げられました。


最後まで読んでくれて😊です(^-^)

No.208 08/04/27 22:30
澪 ( ♀ ZnPK )

【 番外編 】


ソフィア・3歳



上流貴族で、富と名誉に包まれた家庭で裕福に育てられている6人姉妹の末っ子。


誰からも愛されて、友人にも恵まれ


“寂しさ”


なんて無縁の子だった。



そんな3歳のソフィアは、一番上の姉が大好きで仲良し。


広々とした大きな、自分の部屋が有るのに いつも夜になると 一回り年が離れた長女の所へ行き
一緒に話しをしながら、眠っていたのだ。



◇◇



そんな姉に“結婚話し”が持ち上がる。

「私 まだ結婚なんてしたく無い。違う国での暮らし‥不安だわ!」


そう言って泣いている姉を見て まだ小さいソフィアは、とても不思議だった。

結婚と言えば、ウェディングドレス‥あんなに 綺麗な衣装を着る事が出来るのに‥その程度しか、認識が無かったのだ


「どうして お姉様は泣いているの?」


姉に声を掛けて、自分が泣いた時 よく
して貰っている様に頬へのキスや、頭や背中を撫でていた。

「有り難う。ソフィア‥。貴女が結婚する時は とても幸せな気分だと良いわね」


末っ子に包容して、それを願い 翌月の始め‥15歳の姉は
家同士が決めた結婚相手と共に、国を離れる。とても‐冷たそうな

No.209 08/04/27 22:58
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 208 ‥男性‐それが、姉の相手であった。



その日、一晩中 ソフィアは長女が居なくなった事で 涙を流し‥初めて


“寂しい”


と言う感情が、どんなものか身に染みて分かったのである。


両親や他の姉の部屋で、寝かせて貰ってても その気持ちはなかなか抜けない。


どちらかと言えば、甘やかされて育っている少女だが だからと言って、そればかり続いている訳でも無かった。


悪戯をすれば、叱られたし


“約束”を守らなければ罰も与えられていたからだ。


罰と言っても、大げさな物でなく“一日だけ外出禁止”だとか“椅子に一時間、座り放し”位のもの。


しかし 3歳で遊び盛りの子にとって、それは 大変 長く辛い事であり


約束は守るもの。


破ったら 罰を‥



そう頭に刻み込んだ。



さて、長女が嫁いで数週間が経った頃には やっと自分の部屋で寝起きが出来る様にもなり 元気を取り戻したソフィア。


そんな少女の元に
大好きな姉から、贈り物が届けられた。

ハネムーンのお土産なのだが、それは


可愛くて小さな小鳥






これが‐執着‐と言う心を教える存在になるとは 誰も、まだ 知らない‐‐。

No.210 08/04/28 22:45
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 209 ‥少女は、それを大事に 大事に育てて行き


「こんな小さな鳥かごの中に、閉じ込めておくなんて可哀想よ」


そう言って、カゴの蓋を開け 広々とした室内の中で 小鳥を、自由に飛びまわしてあげられる子だった。


ソフィアと小鳥は、嬉しい日も 悲しい日も‥どんな時だって一緒。遊びに来た友達でさえ、羨ましさと温かい感情が芽生えてしまう位だったのだ。



そんな ある日の事。


いつもの様に、部屋の中で カゴの蓋を開ける。


「あっっ!!」


窓を、開放したままで有った事に気付き 思わず声を上げ、慌てて 閉めに走ったけれど


‐時すでに遅し‐


ソフィアの大事な宝物は、大空へと羽ばたいて行った。



泣こうが、わめこうが、拗ねようが‥小鳥は戻って来ない。

雨の日・風の日‥どんな天候で有っても両親達の言う事を、聞かず‐‐怒られたって、粘り強く 毎日 毎日 外に出て、小鳥を探し回った。


しかし その努力が報われる事は無かったのだ。


森の中で、やっとこさ 小鳥を発見したのだが‥すっかり飼い慣らされていた為 自分で餌を取る事が出来ず、落下して草の上で冷たく固まっていた。

No.211 08/04/28 23:15
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 210 ‥小鳥は、ソフィアを始め 姉達も一緒に手厚く葬られた。


(御免ね。小鳥さん。私が 窓を開けてなければ、こんな事にならなかったのに。許して。御免なさい)


そんな事ばかり考えていて、病気になってしまったのだ。



しかし、それも‥家族や使用人、お見舞いに来てくれた友達の心遣いで、ゆっくりと気持ちと体が回復して行く。



完治した頃には、もう小鳥の事を良き思い出となり


‐あれは仕方の無い事‐


だと考える様になり時と共に
‐罪の意識‐が次第に薄れゆき、いつしか 消え失せた。



だが この件で、ソフィアの気持ちは固まり 永遠に持ち続ける事となったのである。










‐ 私が愛するもの






もう 2度と手放さない。










ずっと ずっと









私のもの。










どんな事が遭っても








‥ 逃がさない ‥






‐‐‐




〔 番外編 〕


・title・


**ソフィアの思い出と切れない鎖**


ー END ー

No.212 08/04/29 22:37
澪 ( ♀ ZnPK )

【 番外編 ② 】


ソフィア・4歳



今日は、とても良い天気。暑くも寒くも無い気候!


こんな日に じっと家の中で籠もっているなんて勿体ないし身体にも悪い‐‐と言う訳で、4歳の誕生日を迎えたばかりのソフィアは 侍女と一緒に お散歩をする事となった。



毎日3食‐高級料理を口にしている、お嬢様であったが 実は 庶民でも手軽に食する事が出来る


“ホットドック”


が一番好き。

しかし、上流貴族の食卓に そういった物が出る筈も無いし何度 頼んでみても
“家柄”やら“家風”やら‥まだ幼い女の子には、小難しい話を持ち上げられてしまい 庶民的な食品を、そこでは口にする事が出来なかった。



しかし、散歩をしている途中 ワゴンで
それを売っている所を発見。



「エステル!!お願い。ホットドックを買って頂戴。私 お母様達に“食べた”なんて言わないわ。約束するから!」


(当時の)侍女の名前を呼び 手を合わせて、そう伝える。



ソフィアから、それを願われたのは今日が、初めてでは無かった。


こんな風に散歩へ出たり、運動の為に外出する時など(不定期であるが)ワゴン販売されていると、必ず おねだりしてくるのだ。

No.213 08/04/29 23:07
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 212 ‥お嬢様の両親(特に母親)から


「ソフィアの我が儘を聞かない様に!」


と言い渡されていたのだが、誰が見ても愛くるしい顔のソフィアから“お願い”されると、つい聞いてしまうのだ。


それに お嬢様は、確実に約束を守る子。口外される事なんて、絶対に無い。



「はい。承知致しました」


どんなに、高くて美味しい物を口に出来ても 本当に食べたい物を食せない‥贅沢なのか、そうでないのか‥少々 疑問となる所であるが、とにかく エステルは ホットドックを購入して、わくわくしながら 側で待っているソフィアに手渡す。



「有り難ーう。嬉しいな!」


両手で、温かい包み紙を慎重に持ちながらも 大喜びをして
彼女の足下で ピョンピョン飛び跳ね、近くを歩いていた者達に(微笑ましく)笑われて、恥ずかしそうに俯いてしまった



暫く歩いて行くと、自然公園がある。


空いているベンチに腰かけて、ソフィアは 大好物を半分に分けて エステルへ差し出した。


「美味しい物は、分けっこして食べるともっと 美味しいのよ」


“お気に入り”の人と、一つのものを共有(?)する満足感を密かに味わいながらそう話す‥。


そんな時 ある出来事が起こった

No.214 08/04/30 22:39
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 213 ‥犬の散歩をしていた少年が、ソフィア達の姿を見る。そして技と鎖を放ち、合図を送ると、犬が牙を向き突進した。



エステルは、ソフィアを守る為 とっさに庇った際に ホットドックを落としてしまい犬がそれを口に食わえて、少年の所へ戻る。


ソフィアの隙を見て素早く 少年が半分のホットドックを、小さな手から 奪い取ると一目散に逃げ去ったのだ。



「待ちなさいよ!!」


少女が、エステルの手を振りほどき 止めるのも聞かず‥少年を追いかけた。



あっと言う間に、近づき 腕を掴んで自分の方へ振り向かせる。



「酷いわ!酷いわ!どうして、こんな事するのよ!!」


少年より、明らかに年下のソフィアからの凄い気迫に圧倒されてしまったが、何とか言い返す。



「お‥俺が悪いんじゃないね。襲ったのは、この犬!!


君からホットドックを奪わないと、犬がお前の手まで噛みつくから、取ってやったんだ」


屁理屈と言い訳がましい説明で有ったけど 少年は、ソフィアが楽しみにしていた大好物を 美味しそうに平らげて、犬を連れて また何処かに行ってしまう。


(“犬”が悪くて、貴方は正しいのね‥)


瞳に涙を浮かべ、心は怒りで煮えたぎる

No.215 08/04/30 23:04
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 214 ‥この少年は、庶民の子であるが貴族に対し、偏見を持っていたのだ。貧しい者もいるのに、これ見よがしな態度で渡り歩く姿が嫌だった。

勿論 そんなつもりでいる貴族ばかりでは無いが、彼にとってその階級の者は、皆 同じ様に見ていたのである。



ソフィア達の姿を目にした時も、そういった気持ちが押さえ切れず、愛犬をそそのかしたのだ。



◇◇◇



大好物を食べ損ねてご機嫌斜めの、お嬢様を宥めながらエステルが連れ帰った。


ソフィアには、貴族や庶民関係なく友達が沢山いた。


その関連で少年の居所を掴むー。








少女の心は、もう既に





‐‐罪の意識‐‐





と言う存在なんて無くなっていた。





◇◇◇




ある日の朝。明け方から風が強くて、少年は犬を家に入れ様と、表に出る。




すると そこには大きな包み紙と、ソフィアからの手紙がテープで止められていたのだ。




好奇心の方が勝り、彼は ついその場でそれを読み始めた。





《貴方が、仰った悪い犬に お仕置きをしました。



そして 私の手を噛みつかれない様にしてくれた貴方へ、御礼をします。



包み紙を開けて下さい。


ソフィア》

No.216 08/04/30 23:18
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 215 ‥とても、とても嫌な予感がする。


だけど 中が気になり、開けてみた。



その途端 少年は腰を抜かしてしまい、手紙は突風に吹き飛ばされて、行方不明となる。



目の前の光景に、まだ6歳の彼は‥心が崩れ、精神に異常を来(きた)してしまった。









包み紙から出て来たもの。









‐熱く焼けた犬‐









・HOT DOG・






‐‐‐‐‐‐



〔番外編 ②〕


title


「罰と贈り物」


・ 完 ・

No.217 08/05/01 22:03
澪 ( ♀ ZnPK )

【 番外編 ③ 】


ソフィア・5歳


この2年間の間、長女に引き続き 次女・3女が結婚をして間もなく4女の式も控えていた。


沢山いる友人の内、1人が引っ越しの為ソフィアの元から離れてしまう‥となれば、寂しくて 悲しくて‐‐たまらない。


そんな少女に、直ぐ上の姉である5女が子猫を譲り渡した。

元々は、この姉が知人から貰い受けたペットで可愛がっていたのだが、妹が分かりやすい位に落ち込んで沈み 泣き言ばかり口にする為、可哀想になってしまい その子猫をプレゼントしたのである。


ソフィアの顔と心に笑顔が戻り、姉へ感謝の気持ちを込め、頬にキスして 子猫を抱き、自分の部屋へ向かった。







子猫ーシャム猫ー


優雅で気品に満ちた姿‐‐そして活発な性格。


少しでも窓や扉が開いていれば、素早く外に出て行った。


その度に、少女は嘆いていたけれど シャム猫は賢くて 夕方になれば、必ず新しい飼い主となったソフィアの元へ帰って来る。



所が、ある日を境にして 子猫が全く外へ出なくなってしまった。


それに気づいたのは4女である。

No.218 08/05/01 22:27
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 217 ‥見た所、元気そうだし 何よりソフィアが笑顔で、毎日を過ごしているから余り気には掛けていなかったが‐‐。







一週間後‥その4女が結婚式を挙げた。

式の間 快晴で暑い位だったのに、終わりに連れて 小雨が降り肌寒くなる。



それでも 挙式は無事 終了して、ハネムーンへ向かう汽車の前で 新郎新婦がそれぞれ見送りに来た者達へ挨拶をした。



やっと ソフィアの番が来た時、4女は引っかかりを感じていた事を訊ねたのだ。



「ナターシャ(5女の名)から貰った‐シャム猫ちゃん‐あんなに、出好きだったのに どうして外へ行かなくなったの?」


それに、ソフィアは答えると 4女が肩を掴み


「貴方 正気なの!?」


と言う。


「正気って、なぁに?どういう意味?」


無邪気に質問をして来る末っ子。


その返答をしようとした時、汽車が出発を知らせた為 仕方なく断念せざるを得なくなった。







列車の中‐‐姉は、ソフィアの姿と言葉が なかなか頭から離れずにいたのである

No.219 08/05/01 22:50
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 218 ‥ホームに照らされた外灯と、汽車の点滅ランプが合わさって、赤色となり ソフィアを包み込んでいた。


それは、降り続ける小雨が当たる事により ‐ 返り血 ‐でも浴びている様な錯覚に陥ってしまった位だ。



そして 姉からの問いに、末っ子は


‥クスクスクス‥


っと笑いながら、こう答えたのである









「シャム猫さんは、必ず 帰って来るけど‥事故に遭ったり怪我したら、戻って来れ無いでしょう?



そうなったら、私はお胸が痛くて潰れちゃうわ。




だからね‥猫さんがお外へ行こうとする度に、捕まえて



針で“手足”を突き刺したの。




何度も‥。




そうしたらね、窓や扉の前へ行くと その時の“痛み”を思い出す様になったみたい。





それで‥私の大事な子猫は、お家(うち)から

















出られないの」





‐‐‐‐‐‐


〔 番外編 ③ 〕


‥title‥


< 可愛い子猫 >


** 終 **

No.220 08/10/01 20:40
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 219 【 番外編 ④ 】


ソフィア 6歳



大きな葉っぱに、きの枝で願い事を書いて 川へ流す。途中で引っ掛からず下流まで行けば それは叶う‥そんなジンクスが流行っていた。


勿論 ソフィアも女の子の友達同士で、話を弾ませながら
葉っぱを川へと流し始める。



なかなか 上手く下流まで行く事が無い葉に、友達は残念がったり・悔しがったり‥


そんな中 ソフィアと、もう1人仲良しのセーラの分が どんどん流れて行き見えなくなる。


そこまでになると、石や岩などの障害物が無い為 間違いなく下流へ辿り着くのだ。


2人の喜びに、他の友達も加わり 賑やかに。



しかし 一部始終を見ていた男の子達がバカにした笑いで、やって来て


「葉っぱに、願いを書いて流したって叶うもんか!」


「くだらない遊びをするんだな」


「バカバカしいや!」


など、口々に言ってからかい出して来たのである。


セーラは男の子達の言葉に傷ついてしまい 涙を流す。


それを見たソフィアは、怒りに体を震わせ 男の子達の前に立ちはだかった。




「見てらっしゃい。願い事は叶うのよ」



一言も返させない程冷静に言い放ち、辺りの空気まで張り詰めた

No.221 08/10/02 10:48
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 220 ‥ 翌朝・早朝 ‥


からかった男の子達の口を、鈍器で殴られ血だらけになった姿が次々と発見された。


直ぐに治療を受け、大事に至らなかったものの 誰1人として大怪我を負わせた者の名を出さなかったのだ。


まだ幼い男の子達にとっては、恐怖の方が勝り話せなかったと言う方が正しいのかも知れない‥






いつ どうやって、どんな風に入り込んで来たのかは分からない。



夜も深まった時間‥



「‥“お願い”は必ず 叶うの‥」



透き通った声。



目を覚ますと そこには、ソフィアが立っていた。



持っているのは




・・金槌と釘・・




体の上に乗り、ユラユラ揺れるランプ灯の下で 1人の男の子の口に思いっきり釘を打ち込み それを再び引き抜く。同じ作業を繰り返した後 とどめを刺す様に金槌で何度も殴りつけた。



同じく ソフィアの友達をからかった子達の元へ向かい これと同様の事をしたのである。



◇◇



街には“変質者”が現れたのでは無いか‥と噂されてる中




少女は、大切な友達・セーラの家へと行った

No.222 08/10/02 19:51
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 221 ‥息切れをして、やって来たソフィア。

衣類や顔に、血が飛び散っていた為
セーラの家族は


少女も変質者に狙われたのでは無いかと驚く。



とにかく 中へ入れて、心地良い椅子に座らせて 絞ったタオルを取りに部屋を出て行った。





‥川へと流した願い事‥


セーラは《2度と男の子達が、からかって来ません様に》



ソフィアは《大好きな友達の、お願いを叶えられます様に》




◇◇◇



部屋にソフィアがいると知り、セーラは飛び込んで来る。



ゆっくりと振り向く少女。



返り血を浴びた手を差し伸べて、話しかけた




「私達の“お願い”が叶ったの。



一緒に喜びましょうね‥」




愛くるしい程の笑みを浮かべて。




--------


・title・



〔 葉っぱに願いを乗せて 〕


** 完 **

No.223 08/10/02 20:22
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 222 【 番外編 ⑦ 】


ソフィア 5歳




陶器で出来た小さな可愛いお人形。


とても気に入っていたのだが、安定が悪く 棚や窓辺・ナイトテーブル‥何処に置いても 床へ落ちてしまう。


ふかふかの絨毯が敷かれているから、割れずに済んでいたとは言え やっぱりキチンと飾って置きたかった。



そこで ソフィアは
父親の元へ行き



「お父様。この子をガラスのお家に入れてあげて」


と頼んだ。父は末娘の頭を撫でて答える


「よし よし。知り合いのガラス職人に頼み、人形に合う家を作って貰おうな」



約束通り それの製作に取り掛かる手筈となったが、人形の大きさ・形を見たいと言われ 暫く預ける事となったのだ



「私の可愛いお人形さん‥。また私の所に帰って来てね」



涙をこぼし‥こぼし職人さんへと手渡した。



「お嬢様が驚く程、立派なガラスの家を作り ついでに人形の汚れも洗っておきますね」



そんな心遣いに、少女は頷き 頼んだ物が出来上がる迄 待つ事となる。




たった数センチの人形でも、宝物が側にいなくなると どうしょうもない




寂しさが押し寄せ‥



ソフィアの心は又崩れ始め 目の奥が光る。

No.224 08/10/03 18:17
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 223 ‥カーテンで仕切られている隣の部屋。
結構な広さで、お人形や縫いぐるみが飾ってある


ソフィアは その中でも大好きな物をかき集め、寝室へと運んだ。


ベットの枕元や小さなソファーに並べて 細いながらも丈夫なチェーンで結びつける。



「これで もしアナタ達の安定が悪くなったとしても 転がり落ちる心配も無いし 私の元から離れる事もないのよ」



独占欲の強さが、海よりも深くなった瞳で 人形や縫いぐるみに話す。



数日が経ち、お嬢のご機嫌を損ねない内に 職人は色とりどりに配色された綺麗なガラスの家と、陶人形を持って来た。



「まぁ!素敵。まるでお城だわ」



そのドールハウスで遊べる様に製作をしたのだが、ソフィアは 大きな窓から人形が見える位置に座らせて、固定をして欲しいと頼んだ。




ガラス職人は命じられるまま、密着をし 鎖に繋がれた者達の側へ置く。



「では これで‥」


何となく気味が悪くなり出ようとしたけれど ソフィアは、こう言ったのだ



「ダメよ‥素敵な物を、作ってくれたアナタの事が気に入ったの」



小さな手には、鎖が握られていた。



‐‐‐‐‐


‥title‥独占欲


*終*

No.225 08/10/03 22:42
澪 ( ♀ ZnPK )

【 番外編 ⑤ 】


ソフィア 7歳


彼女は、どちらかと言えば誰とでも直ぐに、打ち解けて行ける女の子。


どの世界を渡り歩いても、これ程 可愛らしい顔立ちは居ないと言っても過言で無く 笑顔が特に愛くるしいのだ。


街を歩いてるだけで周りから、振り返られたり 賞賛をされても決して 自慢をしない所・仲間意識が強く 輪の中にいる者が少しでも、傷付けられたら 助けに立ち向かう‥‥そういった面が友達に好かれていて、またソフィアには沢山の仲良しがいたのである。



勿論 彼女との遊びや会話が楽しい・気が合う事が大前提で 仲間となっている子達が殆どであったけれど、1人だけ
“メルシィ”と言うソフィアと同い年の女の子は別だった。


7歳にして少々、打算的。



(あの子といれば、誰かに 何か言われた時、悲しむフリをしてれば 助けて貰えるわ)


とソフィアの友情愛を、そんな風に利用していたのである。

それが バレた時の言い訳も、しっかりと考えてもいた。










ソフィアにとって、






ー 裏切り ー







が どれ程 憎しみの炎を燃え立たせるか







知らなかった為に‥。

No.226 08/10/04 23:48
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 225 ‥ この日、メルシィは ソフィアの庭で彼女と2人一緒に遊んでいた。


すると いつも仲良くしている子達とは 別のグループの女の子が メルシィが此処に居ると知り、誘いにやって来た。


以前から そっちの子達とも、友達になりたいと思っていたメルシィは ソフィアに こう切り出す



「一緒に遊んでいる途中なのに‥御免なさい。私 行くね」



「え‥どうして?そんなの嫌よ」


ソフィアが、泣きそうに答えた時 彼女は嘘を付いたのである



「行かないと 私苛められちゃうの」


こっそりと耳打ち。



それを聞くと、ソフィアも無理強いをせず メルシィを送り出したが やっぱり悲しくて 寂しくて涙があふれ泣き出す。



それを見た グループの子達は、彼女も仲間に入れ様とした。


しかし 近づいて来たメルシィは、その子達にも 耳打ちでこんな事を言ったのだ


「貴女達の位置からは、声が聞こえなかったでしょうけど‥ソフィアね 具合が悪くなってしまったのよ」



たまには ソフィア以外の子とも 遊んでみたい‐‐そんな軽い気持ちから、そう口にした。




これから 起こりうる事など




考えもせず。

No.227 08/10/05 12:47
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 226 ‥ビィビィ泣いて家の中へ戻って来たソフィアを、使用人達は心配して 母親が


「今度は、何が気に食わなくて泣いてるの?」


と呆れ顔で訊ねたけれど、放っておく事もせず 末娘を包容した。


「あのね‥‥」


訳を話すと、母はこう言ったのである



「ソフィアが沢山お友達を作っている様に、メルシィちゃんも他の仲良しを作って遊びたいの。
そういう気持ちも、分かってあげなさいね」



頭では理解出来ても突然、自分の所から離れてった事への衝撃・胸の痛み・悲しみが どうしても心から抜けきれず‥‥“執着心”と“独占欲”の固まりだけが大きくなるばかり。


◇◇◇



午後になって、メルシィが再び 少女の家へと遊びに来る



ソフィアは 大喜びで歓迎し、部屋へと案内をした。



「どうしたの?元気ないね。メルシィ?」



しょげている友達を本気で気に掛け、そう訊ねる



「さっきの友達に意地悪されたの。


私は やっぱりソフィア達のグループにいる方が良いわ」


とメルシィ。‥でも意地悪されたのでは無い!
遊んでみたけど、気の合わない子がいて その子を排斥したいが為に、同情を寄せつつ ソフィアに追い出して貰う魂胆だ。

  • << 230 ‥案の定 ソフィアは、メルシィの涙に自分も悲しくなり (何とかしてあげたい!) と思い、彼女から名前と特徴を聞き出す。 それさえ分かれば、ソフィアの沢山いる友達の誰かに その事を訊ねれば、必ず1人は 相手の家を知っていて教えてくれる 「泣かないで。ちゃんと意地悪しない様にするから」 メルシィに優しい包容をしたソフィア。 大切な友達が、自分を利用してるなんて思ってもいない。 ◇◇◇ 翌日 早速 メルシィを苛めたと言う“シンシア”の家を突き止め そこへ向かった。 しかし 本人と会って喋れば、喋る程 メルシィの話しと食い違う‥。 そこに シンシアの友達もやって来て、会話をした事から “彼女の嘘” が発覚した訳である ◇◇◇ ー どうして? ー - シンシアが嫌いなら、そう言えば良いだけじゃない - ーメルシィは嘘つきー ー私を裏切ったー ー 許さない ー 自分から離れて行かれる辛さと同じ位にそれは ソフィアへ更なるショックと“歪んだ”怒りを与えた。 煮えくり返った腹の中が、冷える事は無い 復讐を終える迄は。

No.228 08/10/05 14:54
モモガー ( ♀ qotN )

澪さん初めまして🙇血塗られた街で始めて拝見させていただき他の作品も読んでみたいなと思い。最初に黒い十字架・禁断…・永遠に…という順番で読ませていただきました。怖いけど引き寄せられ一気に読みました。とても面白かったです。特に永遠に…は、強烈でした。これで澪さんの作品読めないと残念に思っていたら(ちょうど読み終わった日に)永遠に…の番外編が更新されてて大変喜んでいます😃結婚準備で忙しいとは、思いますが更新頑張って下さい。それでは、失礼いたします🙇

No.229 08/10/05 19:26
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 228 ☆モモガーさんへ☆

レス&労いのお言葉有り難うございます😊


前回の作品も読んで頂けて、嬉しい気持ちで一杯ですよ。


更新も出来る限り、頑張っていきますので また見て下さいね。

No.230 08/10/05 20:23
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 227 ‥ビィビィ泣いて家の中へ戻って来たソフィアを、使用人達は心配して 母親が 「今度は、何が気に食わなくて泣いてるの?」 と呆れ顔で訊ね… ‥案の定 ソフィアは、メルシィの涙に自分も悲しくなり


(何とかしてあげたい!)


と思い、彼女から名前と特徴を聞き出す。


それさえ分かれば、ソフィアの沢山いる友達の誰かに その事を訊ねれば、必ず1人は 相手の家を知っていて教えてくれる



「泣かないで。ちゃんと意地悪しない様にするから」



メルシィに優しい包容をしたソフィア。


大切な友達が、自分を利用してるなんて思ってもいない。




◇◇◇



翌日 早速 メルシィを苛めたと言う“シンシア”の家を突き止め そこへ向かった。



しかし 本人と会って喋れば、喋る程 メルシィの話しと食い違う‥。



そこに シンシアの友達もやって来て、会話をした事から


“彼女の嘘”


が発覚した訳である


◇◇◇



ー どうして? ー



- シンシアが嫌いなら、そう言えば良いだけじゃない -



ーメルシィは嘘つきー



ー私を裏切ったー



ー 許さない ー




自分から離れて行かれる辛さと同じ位にそれは ソフィアへ更なるショックと“歪んだ”怒りを与えた。






煮えくり返った腹の中が、冷える事は無い





復讐を終える迄は。

No.231 08/10/06 21:11
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 230 ‥その足で、ソフィアはメルシィの家へ行き 彼女を遊びに誘った。



「ねぇ。今からボートに、乗りに行かない?」


メルシィは それより何か違う遊びをしたかったけれど、お嬢様の ご機嫌を損ねてしまえばソフィアを、利用したい時に使えなくなる為、その誘いに乗ったのだ。



しかし 答えた時の口調に“渋々‥”が現れていた。



もしも、メルシィが

『ボートも良いけど別の事をして“一緒に”遊びたいわ』


と言えば、ソフィアの心も少しは変わったのかも知れない。


だけど 彼女は、それを話すと怒るのでは無いか‥と思う気持ちも有ったから言わなかったのである



その事が、ソフィアに“思い込み”の火を注ぐ。胸の中で、


それは


激しさを増した。




(メルシィは、私からの誘いに嫌々(渋々)答えた!!


一緒に遊びたく無いんだわ!



それなら ご希望に添えてあげるわよ!



嘘と裏切りの罰と一緒にね)



そんな思いを胸にして、目的地に辿り着く。

No.232 08/10/06 21:35
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 231 ‥一番乗りやすいボートへ隣同士に座り オールを一本ずつ持って、2人で漕いだ。



1人でも、漕ごうと思えば出来るけれど 女の子同士でボート遊びする時は、大概こうして乗っているのである。




中央あたりまで来た時 ソフィアが言葉を切り出す



「貴女を苛めたと言う、シンシアの所へ行ったの。


あの子は もうメルシィに何も言えないわよ‥」



「本当に? 嬉しいわ」


上手く ソフィアを利用出来た・嫌いなシンシアと離れられる。



彼女は そう思っていた。



「ええ。本当よ。だって貴女は、2度と顔を会わせる事が無くなるからね!」



そんな言葉と共に、メルシィは 突き飛ばされて大河へと落ちる。



必死に もがき続け
ようやく、ボートへ手を掛けて 這い上がり 苦しそうな声で怒鳴った



「突き落とすなんて酷いじゃないの!」



すると 彼女は、怖い位に‥綺麗な瞳でジッとメルシィを見つめて、言葉を返す


背筋が凍る程の



声色。




「貴女だって、私を突き落とすかの様にして


別の子達の元へ行ったわ。



私もね 今のメルシィと同じ様に胸が苦しくて辛かったのよ」


そして また大河へと振り落とす

No.233 08/10/06 22:43
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 232 ‥今度は、ボートを離した為に メルシィは何処も掴めず、溺れてしまう。


沈み掛けた時、ソフィアが 彼女の手を取り 引き上げ様とした。



「“助かった”って顔してるね。


私も メルシィが
“ソフィア達のグループの方が良い”と言って お家に来てくれた時 嬉しかったんだよ。


でも 貴女は、そんな気持ちを砕いたの」


と言い 手を離し、オールで肩を押してメルシィの顔だけ水面から出す様にした


水の冷たさ・寒さ・ソフィアからの異常な仲間意識‥



辻褄が合ってるのか合ってないのか、それを考える隙なんて与えない程、ソフィアから放たれる雰囲気に飲み込まれて、彼女は震えていた。


「‥(助かって)嬉しいと思っていたのに

‐裏切り‐に遭った気分は どう?」



罪悪感の無い少女は オールを、振り上げ 力強く彼女の頭上めがけて



叩き割る。



痛みと薄れ行く意識の中で、助けを求めたメルシィに‐‐聞こえてきた言葉。






「私に嘘をついてまで、‥仲良くしたかったグループの子に助けて貰えば?」




‐‐‐‐‐


・title・


〔 裏切り 〕


** 終 **

No.234 08/10/07 21:11
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 233 【 番外編 ⑥ 】


ソフィア 8歳



初恋は、この時だった。


近くに住んでいる同じ貴族の男の子。



“ラトル”と言う名前で、ソフィアより1つ年上である。




その子の事が好きなのに、どう表現していいか分からずにいて‥前に出ると恥ずかしくて 俯いてしまう所があった。



ラトルに喋り掛けられると、凄く凄く嬉しいけれど



(こんな答え方を、したら笑われるかな‥)


などと考えてしまい話せなくなったり、口を開いても声が小さかったり‥。



ラトルから、構って貰いたい・気に掛けて貰いたい。でも
どうすれば分かってくれるのか‥‥その内 彼女は、顔を合わす度に悲しい目をして、泣いてしまう様になったのだ



決して、技とした行動では無いが ラトルは ソフィアを気にして前よりも側へ来る事が増えた。



それでも



“好き”


の2文字が、どうしても言えない。



初めの間 ラトルは可愛い 可愛いソフィアの何処か苦し気な様子を、心配していたが 何を聞いてもロクに答えず、直ぐに泣く態度に‥少しずつ嫌気を差し始めていたのだ

  • << 237 ‥幾ら 紳士としての言動を、両親や教育係に躾られていてもラトルは まだ9歳。 大人の様な振る舞いを取る事なんて、出来る筈もなく ソフィアから離れる態度が目に見えて分かる程であった。 元々“お気に入り”の者から 距離を置かれる事に、人一倍敏感な彼女は それを、いち早く察知して心が押しつぶされそうになっていたのである。 理由は、分かってても気持ちが追い付いていけない。 ソフィアの特徴。 ちゃんと誤解を解こうと思い、何度も何度も ラトルの元へ行くのだが‥どうしても、口に出来ない。 「言いたい事が有るならハッキリ言ってくれよ!」 自分を呼び出したり道で呼び止めたり しておいて、側へ行けば 俯きモジモジする彼女に、ウンザリだと言う様子だ。 まさか ソフィアから想われてるなんて考えても無かったので、それが‥恥ずかしさから来る態度である事に気づいていない。 ラトルからの発言はこんな事を繰り返してれば、いつか言われる‐‐と彼女も予感していたが、実際言われると ガラスの破片の様に突き刺さった。

No.235 08/10/07 21:22
ふざけんな ( 20代 ♀ OPgFh )

こんばんは😊

更新いつも、楽しみにしてます😃頑張って下さい😊


黒の十字架も読みました😃すごいですね😃私には、真似できません💦

小説がでているなら、是非買いたいと思うぐらいです😃

ファンになってしまいました😊✨

No.236 08/10/08 07:39
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 235 ☆ふざけんなサンへ

血塗られた街に引き続き、再びレスを下さって有り難う御座います😃


黒い‥も読んでくれたなんて、嬉しい😊


マトモな人間が殆ど居ない‐‐こんな作品の数々なのに、そう仰って下さり感謝しております。



◇良かったらマタ遊びに来て下さいね📖🚶

No.237 08/10/09 15:32
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 234 【 番外編 ⑥ 】 ソフィア 8歳 初恋は、この時だった。 近くに住んでいる同じ貴族の男の子。 “ラトル”と言う名前で… ‥幾ら 紳士としての言動を、両親や教育係に躾られていてもラトルは まだ9歳。


大人の様な振る舞いを取る事なんて、出来る筈もなく ソフィアから離れる態度が目に見えて分かる程であった。



元々“お気に入り”の者から 距離を置かれる事に、人一倍敏感な彼女は それを、いち早く察知して心が押しつぶされそうになっていたのである。



理由は、分かってても気持ちが追い付いていけない。



ソフィアの特徴。




ちゃんと誤解を解こうと思い、何度も何度も ラトルの元へ行くのだが‥どうしても、口に出来ない。



「言いたい事が有るならハッキリ言ってくれよ!」



自分を呼び出したり道で呼び止めたり
しておいて、側へ行けば 俯きモジモジする彼女に、ウンザリだと言う様子だ。


まさか ソフィアから想われてるなんて考えても無かったので、それが‥恥ずかしさから来る態度である事に気づいていない。




ラトルからの発言はこんな事を繰り返してれば、いつか言われる‐‐と彼女も予感していたが、実際言われると ガラスの破片の様に突き刺さった。

No.238 08/10/09 15:59
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 237 ‥「ふざけるつもりだとか、用が無いなら もう行くよ!」


ラトルが ソフィアを置いて、さっさと歩みを進めた。



「待ってよ。ちゃんと、お話するから聞いて。お願い」



泣きながら 後を追いかけるソフィア。


しかし、振り向いた所で 俯く・ロクに口を聞かない・泣く

それを繰り返して来られた彼から見れば


(またか‥)



と言う気持ちだったので、立ち止まりもせず進んで行く。





大きな街の雑踏。



馬車もよく通り、人も一杯。



子供にとって危ない所でもある。



だけど ラトルは一度も怪我した事が無く、少々 過信になっていて気が緩んでいた。



人波の渦の中‐‐‐


彼は背中を押されて


勢いよく飛び出し、対向してきた馬車に引かれた




大勢の人達が騒ぎ始める。




‐動かないラトル‐


彼女が近くに来て、告白‥



「好きだったのよ」



やっと言えた自分の想いにキスを添えた。



ファーストキスは血の味‥



そして ソフィアは
この日から、大好きな人には・自分の気持ちを率直に言おう‥と決心したのだ。


殺してしまう前に。


‐‐‐


・title・初恋


*終*

  • << 241 【 最終編 】 ソフィア 9歳 次から次へと、友達との間で流行りの遊びが移り変わる。 今 ソフィア達が楽しんでいるのは、物語の続きを想像して話す事。 例えば 白雪姫。 王子様とのキスで目覚めた姫様‐‐7人の小人を、お城に招き入れて みんなで幸せに暮らした。 小人は そのまま森に住んでいるけれど 王子様とお姫様は一緒に、よく遊びに来る。 2人の間に子供が出来て‥‥ などなど、十人十色様々な続きが生まれる。 “幸せに”終わる話が、殆どだったけれども “悲しい”終わり方の話を創る子もいれば “面白い”締めくくりで、周りを笑わせる友達もいた。 こうやって、それぞれが 思い思いに考えた作り話を一人ずつ話していく。 「じゃあ 次は、ソフィアの番よ」 みんな 彼女に集中して、話して貰えるのを待つ。 話の内容は ハッキリ言って、大した事ないのだが‥‥ 吸い込まれそうな程に、綺麗なマリンブルーの瞳 普段とは、また違う雰囲気を醸し出す、その空気。 透き通る様な声。 ソフィアの口調。 それらに つい引き込まれてしまうのである。

No.239 08/10/09 19:07
アル『日 ( 30代 ♂ ycvN )

澪さん、こんばんは!
(^O^)/

キィーン

何処からともなく耳を突くような金属音が鳴り響く。
シュタ
「う~ッだいぶん肌寒くなってきたな。」
浅黒で黒装束を纏った大柄な男がこのスレに降り立った。
背中には奇妙な形の刀を背負っている。
PiPiPi
左手首に巻いているリストバンドをめくりホログラムマップを出すと目的地に向かって走り出した。
シュタン
  シュタン
「この家か…」
腰袋からくちゃくちゃになった封筒を取り出すと玄関の隙間に入れ込んだ。
「これで良し。」
そういうと一陣の風と共に男の姿が消える。


手紙の内容…
-澪さん、いかがお過ごしでしょうか。
番外編を毎回楽しみに読んどるよ。
番外編-初恋-でなる程、本編のソフィアの歪んだ愛に繋がってくるとやね。
これからも頑張って下さい。応援しよります。
血塗られた街から何故か出られんばい。街の住人になれって事なのか…
凱にFAXで送ります。届くかな…手紙…
アル🍺より-
P.S.キャロルへ
🚀parallelworld🌏にいつも応援レスありがとう☺

No.240 08/10/09 20:55
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 239 ☆ アルさんへ ☆


プチご無沙汰ですね
😊



☆本編は、ソフィア10歳からのスタートでしたので 番外編では9歳までの事を書き続けてますから、このレスの後に記載する話が 最終となります✨👸✨




☆応援レター&キャロルへのメッセージ有り難う御座いました💌


📠届くといいですね📪

No.241 08/10/09 22:09
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 238 ‥「ふざけるつもりだとか、用が無いなら もう行くよ!」 ラトルが ソフィアを置いて、さっさと歩みを進めた。 「待ってよ。ちゃんと、… 【 最終編 】


ソフィア 9歳



次から次へと、友達との間で流行りの遊びが移り変わる。



今 ソフィア達が楽しんでいるのは、物語の続きを想像して話す事。



例えば 白雪姫。


王子様とのキスで目覚めた姫様‐‐7人の小人を、お城に招き入れて みんなで幸せに暮らした。



小人は そのまま森に住んでいるけれど 王子様とお姫様は一緒に、よく遊びに来る。



2人の間に子供が出来て‥‥


などなど、十人十色様々な続きが生まれる。


“幸せに”終わる話が、殆どだったけれども
“悲しい”終わり方の話を創る子もいれば
“面白い”締めくくりで、周りを笑わせる友達もいた。



こうやって、それぞれが 思い思いに考えた作り話を一人ずつ話していく。




「じゃあ 次は、ソフィアの番よ」


みんな 彼女に集中して、話して貰えるのを待つ。



話の内容は ハッキリ言って、大した事ないのだが‥‥




吸い込まれそうな程に、綺麗なマリンブルーの瞳



普段とは、また違う雰囲気を醸し出す、その空気。



透き通る様な声。



ソフィアの口調。




それらに つい引き込まれてしまうのである。

No.242 08/10/09 22:19
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 241 ‥彼女自身は、そんなつもりなど全くないのだが‐‐



周囲から見れば、まるで ソフィアが
その物語の主人公に見えてくる。





‐‐



「私が考えたお話はね‥‥‥」




◇◇◇



これから先は、ソフィアが創作したある物語の続き‥‥




‐‐‐‐

No.243 08/10/10 09:42
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 242 ‥‐眠れる森の美女

王子様に、100年からの眠りから解き放って貰ったお姫様。

その後 お城へと向かい、ほんの少し一緒に暮らしただけで2人とも互いに もっと惹かれ合い、周囲からの祝福と共に結婚。



最初の内は、仲良く過ごしていたけれど一ヶ月‥二ヶ月‥と経って行く間に、王子様は お姫様の話す事が、何処かこう古くさく感じる様になり お姫様はお姫様で、王子様が話す流行だとか そう言った話題に着いて行けない様になって来た。


それは お姫様が眠っていた100年間の間、時代が移り変わっていた事によるもの。


年齢や容姿のみ時が止まっていたダケの事であったので、目が覚めた時は お姫様にとって100年後の世界だった訳だ。


結婚する迄の僅かな間は、お互い時代の違いを話し 歴史が学べる感覚に陥っていたが‥‥余り長く続かなかった様である。



◇◇◇



少しずつ 会話をする時間も減り、一緒に出かける事も少なくなった。



お姫様が過ごして来た100年前では、不作法とされて来た遊びも 100年後の今では、そんな風に捉えられず“当然”とされているのだ。


時代の流れとは言えずっと、叩き込まれて来た事が そう簡単に抜けられる筈もない

No.244 08/10/10 12:01
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 243 ‥遊びでも、肩苦しく感じてしまった為別行動となり 一緒に出歩くとしても、パーティなどの公の場ぐらいになった。


だけど、お姫様は
前みたいにならなくとも 少しだけでも王子様とのスキンシップを取りたいと思い 努力する様になる。


100年の壁を乗り越えるには、相当の頑張りが必要で有ったけれど それでも、何とか成果が現れて‥王子様とコミュニケーションを再び楽しめる迄に達した。


だけど、日毎 頭をかすめる事が離れない。



それは 王子様は、お姫様に合わせ様とする姿が全く無い事であった。



人が、自分に合わせて貰えるのを当たり前だと思っているのか‥



彼の言動を見ていると、どうしても そう捉えてしまっていたのである。



それが 勘違いであって欲しいと言う希望も持っていたけれど、悲しかな‥お姫様の考えは的中していた。




人に合わせるばかりで、疲れて来た姫君

それでも気にせず、優雅に過ごす王子。



限界に達したお姫様は、ある夜‥



ベットで枕をクッションにし、座っている王子様の元へ行き


隣に腰を下ろした

No.245 08/10/10 22:26
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 244 …「私を、守り助け出したのは ご自身だけだと思ってらっしゃるの?」


突然の言葉に、王子様は どう答えて良いのか分からなかったが 確かに、そう思っている面は少なからずあった。



一瞬 見せたその表情に それが現れた時
お姫様は、もう我慢が出来なくなる。



(この人は 何か有れば これを逆手に取るかも知れない!)



そして 何処からか取り出して来た イバラの一部を差し出して
こう話す




「私が100年もの眠りの間 外敵から身を守ってくれて、助けてくれたのは---このイバラよ


アナタが来られる前からね。


これからも--」



イバラの一部は どんどん伸びて 王子様を巻きつける



 「ご心配なく。命に別状なんて無いから。
このまま100年の眠りに入るだけだわ



私は生まれ変わって
アナタに会いに行くわ。



100年の溝を どうやって埋めるのか、じっくり見ててあげる」



苦しむ王子様の耳元で そう告げると

No.246 08/10/10 23:09
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 245 …王子様は 深い深い眠りに落ちた。



イバラは また小さくなり お姫様の手の中へ。



ゆっくりと沈んで行き 血管の様な形となる。



まるで 体内から姫君を守るかの様にして、広がったー--。





血だらけの王子様



血液がイバラみたいに、彼を包み込む。





「100年前も 今も変わっていない事


高慢な態度は



身を滅ぼす---」




お姫様は そう呟いた。




**ソフィアの創作① 終**

No.247 08/10/11 20:56
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 246 …ー シンデレラ


王子様と幸せに、暮らす事となったシンデレラ


自分を苛めて来た継母と姉たちに、大きくて広く快適な家と庭。何不自由なく過ごしていけるだけの大金を与えたのである


3人は シンデレラの親切に感謝をして、世間も彼女の広い心に感心していた



でも、それは あくまで



-- 周囲の目の話 --




誰も シンデレラの本心など 知らなかったのだ

No.248 08/10/11 22:39
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 247 …継母と姉たちを許した訳じゃない。


裕福な境遇に おいておかないと、いつ お城に乗り込んで来るか分からない


王子様との、幸せな時間を壊されるか---



そんな気持ちを常に、持ち続けての生活など 疲れるだろう。



そうならない様にする為に、練った計画を実行しただけである




そんな彼女を知ってか--知らずか--王子様は、シンデレラを大事にし 可愛がり 幸福の時間を、毎日あたえていたのだ



楽しくて 華やかな日々に浸りきり 彼女は気付いてなかった




王子様がシンデレラを、お気に召した理由



それは パーティーで初めて見た時 とても美しく 優雅な動きをしていたから



一緒に過ごした時なんてせいぜい1~2時間程度

たった それだけで、彼女を花嫁と決め 街中を探し回っていた---


シンデレラの中身より
美貌を重視した王子様



この先 もっと綺麗な姫君と会う確率だって有る訳だ



その時 彼女が年を重ねて 今ほどの美しさに陰りが見えていたら…どうなるかは 言わずと知れた事…



そこまで考えていないシンデレラ。これからも幸せが続くと信じ 楽しく笑い声を上げている


*ソフィアの創作 ② 終*

No.249 08/10/12 22:35
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 248 …ー 人魚姫


隣国の姫君と結ばれた事で、自分の願いも努力も身体も全て“水の泡”となり 海へ消えた人魚姫



それでも 彼女の想いと心だけは、いつまでも残り 荒波と化した。



◇◇◇



初めて 王子様と人魚が出会った頃の様に、その日の海も とても穏やかだった。



しかし 途中で暗雲が立ち込めて、嵐となり船を襲う




大きな波は 彼だけを飲み込んで、深い深い海の底へ。




人魚姫の心‐‐王子を、2度と陸へ 上げさせ無かった





そして





自分が王子様を助けたと言う顔をして、平気で一緒になった 隣国の王女





人魚姫は





彼女にも





手を伸ばし始める。

No.250 08/10/12 23:31
澪 ( ♀ ZnPK )

>> 249 … 王女の足を、歩けない様にしたのである。



人魚の下半身の様に。






人魚姫が岩に座り、船の甲板に立つ王子様を見続けていたあの頃…それと同様 今は、王女がベッドに座り 亡くなった王子様の眠る海を(窓辺から)見続けるのだ




もし 彼女が必死の思いで海へ来て 後を追う為に飛び込んだ時‐‐人魚は 王女を必ず助ける





海の底にいる王子様を




再び 盗られたくないから。





‐‐‐‐‐‐


*ソフィアの創作物語 ③ 終*

  • << 251 ‐… 白鳥の湖 黒鳥・オディールに騙されていた事を知り、心から愛する白鳥・オデットの元へと走ったジークフリート。 懸命に謝り 誠意を見せた事で、オディールは彼と再び想いを誓い合った だけど 本当に許した訳では無い。 「愛してる」 と口にして、おきながら違う人の誘惑に乗ったジークフリート‐‐‐ いくら、騙されていたと言っても“白鳥”と“黒鳥”を間違えるなんて有るのだろうか? 色盲じゃあるまいし。 例え 姿形を変えて、オディールが目の前に現れてたとしても 同一人物では無いのだから 分かる筈だ。 心から、愛してくれてるのなら。 そんな疑いを持っていても、またジークフリートと一緒に居ようと思った理由… 自分の命が、残り僅かだと知っていたからだ。 彼女は どんな事があっても、愛し合った人と最期まで共にしたい そんな夢を持っていた為である だから 我が身の死を、彼に看取って貰いたくて…涙をこぼし 想いを誓ったのだ。 ‐‐‐‐ *ソフィアの創作物語 ④ 終*
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