… 永遠(とわ)に …
他の誰も見ないで
私だけを、愛して見つめて…。
貴方は私のものだから。
◆中傷、批判は控えて下さい◆
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こんにちは、真珠です☺✨
今日、まとめて読んじゃいました(笑)
続きが気になるしハラハラするしで飽きずにサラサラ読めました(´∀`)
面白い物語が思い付かないので羨ましいですw
ではまた来ますね🐱
>> 99
‥「その事、エドウィン様とソフィア様は ご存じなの?」
動揺を隠せず、少し声が震えた。
「エドウィン様なら知ってるよ。だけどソフィア…
‥「ソフィア様・・。エミリーです。先程は 失礼致しました」
少女の部屋の扉を、ノックして ドア越しに声を掛けた。
ー 無反応 ー
(お金の事さえ‐‐妹との生活の事さえ無かったら、こんなワガママに 仕える必要なんて無いのに!)
心で重い溜め息を付き、何の返事もしないソフィアへの“ご機嫌”を取る為、エミリーは 市場で買って来たキャンディーを ポケットから取り出す。
(ちょっと、喉が傷むから 自分の分として買った物だけど‥仕方ないわね)
無駄遣いしない彼女が、購入したキャンディーは とっても安い物である。
産まれた時から、立派な家柄・裕福に育って来ている お嬢様の口に合うかどうか‥。それが問題。
(余計 怒らせない様に 話し方を考えて伝えよう)
アレコレと、悩み(?)そして また喋りかけた
「あの‥お話したい事が御座いまして・・・。扉を開けさせて頂きます」
ゆっくりと、ドアを押し開ける。
少女は ソファーに座り 肩を震わせ、すすり泣いていたのだ。
エミリーが近づくとソフィアは 洪水の様な涙を流していて“メモ用紙”を突きつける
>> 103
‥ハネムーンの時、船医から エドウィンに渡された“メモ用紙”
カウンセラーの紹介なのだが、ソフィアが怒って部屋に戻った際 手が当たり テーブルに置かれた花瓶が倒れてしまい、メモのインクが滲んだのである。
その為 ソフィアがメモを見て 分かった事と言えば‥
* サマンサ・ルー *
と言う女性名。
地図は、ぼやけているが 何とか理解出来る事。
診療時間やサマンサが、カウンセラーであると言った肝心な部分は、見えなくなっていた
「この方 貴女は、ご存じ!?」
「サマンサ・ルー?
何処かで、聞いた事ありますわ。え‥と‥」
思い出せそうで、重い出せず エミリーは、心がモヤモヤ状態。
「エドウィンは‥この女性(ひと)の所へ行ってるの?
そんなの駄目よ。
だって 浮気しないと、お約束したもの・・」
そう呟き ソフィアは、立ち上がり部屋に置いてある
“水差し”からコップに 清水を注ぐ。
そして 箱から大量の針を容器に入れ エミリーの前へと差し出した。
「貴女‐お昼までに戻ると言う‐お約束、破ったね。指切りしたでしょう? 飲んでよ」
‐‐指切りゲンマン!嘘ついたら“針千本飲ます”‐‐
- << 107 ‥真っ直ぐな瞳を向ける少女。 エミリーは ソフィアが“本気”なのか“冗談”なのか、分からなかった。 (どんな行動に出れば良いの‥?) 自分で自分に問う。 幸か不幸か---ソフィアが口を開いた。 「飲めないの? だったら、手伝ってあげる‥」 ソフィアが、一歩ずつ近づいた時 エミリーは 後ずさりをして 少女の隙を突いて部屋を飛び出したのだ。 ◇◇◇ 一方、イアンは知人から ある薬を入手する。 帰宅をしてから、それを エドウィンに飲ませ様と考えた。 (今夜じゃ無くとも チャンスは いつでも有る。一番、良い所を狙おうか‥) ー薬の効果ーそれは、その時が来れば 必ず分かる事。 そして ソフィアは、エドウィンに恐怖心を抱くであろう‥。 いや・・・そうなって欲しいと、彼は密かに思っていた。 幾度も‥幾度も‥ 願い続けている。 ソフィアを、手にいれたい。 自室の小部屋に入り ソフィアが着せた服ごと“人形”を抱きしめ キスもした。 「ソフィア様が、君なら いつでも こうして側に置いておける」 叶わぬ事だと分かっていても、そう呟いた
>> 104
‥ハネムーンの時、船医から エドウィンに渡された“メモ用紙”
カウンセラーの紹介なのだが、ソフィアが怒って部屋に戻った際 手が当たり …
‥真っ直ぐな瞳を向ける少女。
エミリーは ソフィアが“本気”なのか“冗談”なのか、分からなかった。
(どんな行動に出れば良いの‥?)
自分で自分に問う。
幸か不幸か---ソフィアが口を開いた。
「飲めないの?
だったら、手伝ってあげる‥」
ソフィアが、一歩ずつ近づいた時 エミリーは 後ずさりをして 少女の隙を突いて部屋を飛び出したのだ。
◇◇◇
一方、イアンは知人から ある薬を入手する。
帰宅をしてから、それを エドウィンに飲ませ様と考えた。
(今夜じゃ無くとも
チャンスは いつでも有る。一番、良い所を狙おうか‥)
ー薬の効果ーそれは、その時が来れば 必ず分かる事。
そして ソフィアは、エドウィンに恐怖心を抱くであろう‥。
いや・・・そうなって欲しいと、彼は密かに思っていた。
幾度も‥幾度も‥
願い続けている。
ソフィアを、手にいれたい。
自室の小部屋に入り ソフィアが着せた服ごと“人形”を抱きしめ キスもした。
「ソフィア様が、君なら いつでも こうして側に置いておける」
叶わぬ事だと分かっていても、そう呟いた
>> 107
‥それから、夕食が済み それぞれ落ち着く迄の間は、何事も起こらず 時が進んでいた。
強いて言えば、エドウィンから‐今夜の夕食は要らない‐と連絡が入り 泣きじゃくるソフィアを、エミリーとイアンの2人がかりで、慰めた位のもの。
◇◇◇
・ 夜 ・
この時間になっても、エドウィンは まだ帰宅して来なかった。
エミリーは自分の部屋に行き、ベットでくつろいでいる内に(色んな意味で)疲れたせいか 居眠りをしてしまったのだ。
ノックの音が聞こえた。
目をこすり 起き上がろうとした時、
美しい歌声が、部屋中に響き渡る。
「指切りゲンマン‥。嘘ついたら‥針千本飲ます…」
すっかり目が覚めたエミリー。気付いた時には ソフィアが直ぐ前に立っている。
大量の針と水。後もう一つ手にしている物が有った。それを見極める前に、少女は ベットへ。
とっさの
“防衛反応”で、軽く ソフィアを払いのけるエミリー。
突き飛ばす気まで無かったが、それで
バランスを崩した少女は ベットから落下。
針と共に。
割れたグラス。飛び散る水。
そして 散らばった針の上で
>> 108
‥微動だにせず、倒れている少女。
「ソフィア様!?」
床に落ちた時、脳震盪でも起こしたのでは無いか‐‐と思い 慌てて エミリーは駆けつけた。
もう一度 声掛けをして、透き通る様な白い肌に触れかけた瞬間 カッ!と目を開き、ソフィアがエミリーの腕を掴み
片方の手で 針を拾い(数本だけで有ったが) 彼女の口へ。
エミリーは、それを飲み込まない様に、する事で精一杯である。
今 吐き出しても、他に散らばっている針を放り込まれる予感がしてならなかった。
意識が そっちに行っていたから、ソフィアが 手にしていた もう一つの物‥
〔肉切りバサミ〕
なんて目に入らなかったのだ。
自分の侍女の片手を取り‐‐小指をハサミに当てる。
声にならない悲鳴をあげるエミリー。
そして ソフィアは静まり返った部屋と侍女の脳裏に、
また さっきと同じ綺麗な声を響かせた。
あの歌の続き‥。
「指‥切った‥」
- << 112 ‥此処までの事を、され“堪忍袋の尾”が、遂に切れた。 エミリーは、針を口から出した後‥痛みを堪えながらも 怪我をしていない方の手で ソフィアの胸元を掴み 引き寄せ、思いっ切り 両頬を叩いたのだ。 一度では無い。何度も‥何度も‥。 少女の柔らかくて、真っ白な頬が 赤く染まり、膨れ上がる。 「やめて!!やめてよ!」 悲痛に泣き叫ぶ。 「私だって、幾度も心の〔奥底〕では そう訴えていましたわ!!」 今度は頬を、つねった。 そんな ソフィアを救出したのは、イアンである。 エミリーの部屋のドアを、突き抜けて 少女の切り裂く様な声が 聞こえてきたからだ。 ノックと共に、彼は部屋へ飛び込み エミリーから 引き離し、まだ泣きやまぬソフィアを抱き上げた。 「何をしている!?ソフィア様に、仕える者が手を上げるなんて!」 驚きと愛おしい女の子が、真っ赤な頬になるまで 叩きつけられた事に対して イアンは エミリーに、大声をあげたのだ。 「私ばかりを責めないで‥」 ドクドク‐‐と、血液が流れ出す小指を片手で押さえ そう言った
>> 109
‥微動だにせず、倒れている少女。
「ソフィア様!?」
床に落ちた時、脳震盪でも起こしたのでは無いか‐‐と思い 慌てて エミリーは…
‥此処までの事を、され“堪忍袋の尾”が、遂に切れた。
エミリーは、針を口から出した後‥痛みを堪えながらも 怪我をしていない方の手で ソフィアの胸元を掴み 引き寄せ、思いっ切り 両頬を叩いたのだ。
一度では無い。何度も‥何度も‥。
少女の柔らかくて、真っ白な頬が 赤く染まり、膨れ上がる。
「やめて!!やめてよ!」
悲痛に泣き叫ぶ。
「私だって、幾度も心の〔奥底〕では
そう訴えていましたわ!!」
今度は頬を、つねった。
そんな ソフィアを救出したのは、イアンである。
エミリーの部屋のドアを、突き抜けて
少女の切り裂く様な声が 聞こえてきたからだ。
ノックと共に、彼は部屋へ飛び込み エミリーから 引き離し、まだ泣きやまぬソフィアを抱き上げた。
「何をしている!?ソフィア様に、仕える者が手を上げるなんて!」
驚きと愛おしい女の子が、真っ赤な頬になるまで 叩きつけられた事に対して
イアンは エミリーに、大声をあげたのだ。
「私ばかりを責めないで‥」
ドクドク‐‐と、血液が流れ出す小指を片手で押さえ そう言った
>> 112
‥「とにかく、僕はソフィア様を落ち着かせて来るよ。話なら また後で」
彼は 少女を抱いたまま そう告げて、エミリーを残し 自分の部屋へと戻った。
ソフィアの気が済むまで、泣かせておき やっと 涙が止まり始めた時 イアンは少女の濡れた頬‐まだ赤みが残る部分‐に 軽くキスをした。
「タオルを、ご用意して来ましょう。それで 頬を冷やしておけば(これ位の)腫れなら 直ぐ治りますからね。
それと、何か お飲物も お持ち致しましょうか?落ち着きますよ」
“愛情”が込められていると肌で感じる様な声だ。
自分が、エドウィンから貰いたい(愛情ある)言葉や気持ち‐‐それらは全てイアンが口にして 行動を取る。
「ありがとう。じゃあね ホット・ショコラが飲みたい‥。
それから お人形さんのお部屋(小部屋)に 居てもいい?
エドウィンが、お帰りになる迄の間だけでも‥」
「勿論です。中に入って 暫くの間 お待ち下さい」
ソフィアを、小部屋に連れて行き 扉を閉めた。
次に 彼が向かった先は エミリーの元。
>> 113
‥彼女は 自分で応急処置をしていたが部屋へ来たイアンから、こう伝えられた
「随分 パックリと切れた様だな。その傷では、素人が何度
ガーゼや包帯を取り替えても無駄だよ。
医者を呼んだ方がいいね」
彼は 散乱した床を見渡し そこに“肉切りバサミ”が落ちている事に気づく。
「それで、私は小指を切られたの。約束を破ったからって。
あの子‥異常よ‥」
エミリーの言葉。
「ソフィア様の力では、肉切りバサミを使った所で〔切り落とす〕事まで 出来なかったんだな。
それだけでも 救いだと思っておけば?」
確かに、そうなのだが 腑に落ちない。
「お金さえ貯まって、生活費も蓄えられたら 此処を出て行くわ。妹と2人で暮らす!」
改めて 決意を固める彼女に イアンがこう話した。
「此処を辞める?無理な話だ」
「…………?」
「君は ソフィア様付きの侍女として、仕えて行くと〔約束〕の上 此処に来たんだろ? どんな理由でも お嬢様の元から離れたら、約束破りになるよ」
今にも“指きり”の歌声が聞こえてきそうだ・・。
「私は、ソフィア様が生きてる限り、囚われの身‥」
そう嘆いた。
>> 114
‥自宅で、この様な事が起きている間、エドウィンは 仕事が終了した後 カウンセラー・サマンサ ルーのオフィスへ。
“診療所”と言う名称が似合わない程の所。
ソフィアが、実家から持って来た“ドールハウス”の様な外観。
中も、通常の貴族家庭と ほぼ変わりない。
案内された部屋に、行くと そこには1人の女性が座っていた。
「初めまして。サマンサです。そちらにお掛け下さい」
エドウィンが、腰を下ろした時 サマンサは 室内の簡単な説明をする。
「診療所(病院)より
家庭的な間取りにする方が、精神面で落ち着くと言う患者さんが おられましてね。敢えて こんな形にしてるんです」
「そうでしたか。とても診療所とは、思えません。此処で生活でも 出来そうですね」
少々 驚き そう答えた後 エドウィンは本題ーソフィアーの事を告げた。
「僕の妻は・・・」
結婚する事になった理由、自分の頬を切り落とそうとしたり 使用人の腕切りーなど全てを。
「ソフィアさんと対面しての、診察では有りませんから ハッキリした診断は、出せません。ですが伺ったお話から行くと
>> 115
‥とても、寂しい思いを、されている様に感じます。
貴方からの愛情・ぬくもりが欲しくて、関心を引く為に やった行為が、行き過ぎていた様に思いますね」
そこ迄 サマンサはカルテを書きながら 話していたが、途中でペンを置き エドウィンに向き直る。
「ここで、1つ問題が有ります。ソフィアさんには‥〔罪の意識〕が“欠如”している可能性が高いのですよ。
だから、使用人の腕をガラスで、切りつけた時も 平然とされていたのでしょうね。
罪の意識が無いのだから、これから もっと事態はエスカレートする場合も念頭に入れておかねば、なりません」
「対処方は‥?」
愕然として、エドウィンが訊ねた
「今の段階では 貴方が、もっとソフィアさんに歩み寄ってあげる事です。心に安らぎを、与えてあげて下さい。
次に 何か有れば その時は、ソフィアさんも連れて来て。私と ご本人様との話し合いも必要ですから」
今日の所は これで終わり サマンサと別れ エドウィンが馬車を走らせる。
帰り道 とてつもない胸騒ぎがして、早くソフィアの元へと急いだ。
- << 119 ‥家路に着いた頃、丁度 医者が馬車に乗り込み、去って行く所であった。 エドウィンの頭の中で、様々な疑惑が浮かび上がる。 (イアンが、ソフィアに“悪戯行為”をしたのか? ソフィアが またエミリーに、何かしたのか? それとも…) どれも これも、少女が関連した可能性だった。 自分の馬車を繋ぎ、急いで 家に駆け込んだ。 「お帰りなさいませ。エドウィン様」 イアンが、出迎えてリビングへと 彼を向かわせた。 そこには 治療を受け終えたエミリーが座っていて、エドウィンに挨拶をした後 どんな目に、遭わされたのか…を包み隠さず話し、全治2週間の怪我を負った事も伝えた。 それを、側で聞いていたイアンが、口を開く。 「エミリーも、ソフィア様の頬を腫れ上がる迄 叩きつけてましたよ。自分がした事を 何一つとして言わないのは、どうかと思いましてね。差しでがましいですが、お話させて頂きました」 ソフィアが、可愛くて 可愛くて仕方ない彼は、如何なる理由でも 少女を傷つけた事に対し 少なからずとも、心でエミリーに怒りを感じていたのだ
>> 116
‥とても、寂しい思いを、されている様に感じます。
貴方からの愛情・ぬくもりが欲しくて、関心を引く為に やった行為が、行き過ぎていた様に思…
‥家路に着いた頃、丁度 医者が馬車に乗り込み、去って行く所であった。
エドウィンの頭の中で、様々な疑惑が浮かび上がる。
(イアンが、ソフィアに“悪戯行為”をしたのか?
ソフィアが またエミリーに、何かしたのか?
それとも…)
どれも これも、少女が関連した可能性だった。
自分の馬車を繋ぎ、急いで 家に駆け込んだ。
「お帰りなさいませ。エドウィン様」
イアンが、出迎えてリビングへと 彼を向かわせた。
そこには 治療を受け終えたエミリーが座っていて、エドウィンに挨拶をした後
どんな目に、遭わされたのか…を包み隠さず話し、全治2週間の怪我を負った事も伝えた。
それを、側で聞いていたイアンが、口を開く。
「エミリーも、ソフィア様の頬を腫れ上がる迄 叩きつけてましたよ。自分がした事を 何一つとして言わないのは、どうかと思いましてね。差しでがましいですが、お話させて頂きました」
ソフィアが、可愛くて 可愛くて仕方ない彼は、如何なる理由でも 少女を傷つけた事に対し 少なからずとも、心でエミリーに怒りを感じていたのだ
>> 119
‥2人の話を聞いた後、エドウィンが
エミリーに こう伝えた。
「ソフィアの行き過ぎた行動で、君の心身を傷つけて済まない」
幼妻の不祥事を代わりに謝り、イアンにも言葉を発する
「あの子(ソフィア)を庇いたい気持ち‥分かるよ。だけど、僕は エミリーばかりを責められない。
ソフィアが した事を思えば」
そう言った後 今度は、2人に向けて話した。
「今日、カウンセラーの所へ行って来たんだ。
これから先、君たち2人も 同じ家で暮らすのだから、知らせる必要があるから言っておくよ。
ソフィアには“罪の意識”が無い。つまり“事の重大さ”も分からない子なんだ。
今の所は 僕が あの子に、愛情を注ぐ事で心のバランスが取れるそうだ。
それで 何処まで、ソフィアの狂気を防げるかは、分からないけど やってみようと考えている。
それと“何か遭ってから”では 遅いから、何も無くても
頃合いを見て ソフィアを、サマンサ‥カウンセラーの元へ連れて行く」
「この事は、お嬢様には内密ですか?」
エミリーが問いかけた
>> 120
‥「うん。そうして欲しい。変に“心の病”の話をして 不安にさせると、また何を しでかすか分からないからね」
そんな取り決めを、3人でしている時
ソフィアが 飛び込んで来た。
幸い その話は、少女の耳に、聞こえて無かった様である。
「お帰りー!!エドウィンっ!ずーと、お人形さんと待ってたのよ。コロンを付けたり、髪を巻いて遊んでたんだ!」
ほんの直ぐ 側にエミリーが居て、痛々しい小指の包帯を見た時 ソフィアが話しかけた。
「それ‥いつ治るの?この前の腕の傷も、まだ時間が掛かりそう?
早く回復すると良いね」
罪の意識が欠如しているソフィア‥怪我を負わせた事に、重苦しさなんて感じていない。
そんな少女を見て、エドウィンが頭を撫でながら こう話す
「ソフィア 僕と君の2人だけで、話したい事が有るんだよ。だけど 今夜は、もう遅いから 明日‥
話そう」
その話の内容が、何なのか‥普通なら多少なりとも、気になるであろうが ソフィアは、大して気にも止めて居なかった。
(心の底から‥愛する私のエドウィン。
2人だけのお話‥。
誰にも入らせない。
お部屋を密封するの)
>> 121
‥翌日
今日は、エドウィンの仕事が休みだ。
いつもより 少しだけ、遅めに目覚める。
「おはよう!エドウィン」
愛くるしい笑顔を向けて、彼の頬へキスする。
「おはよう‥」
まだ ちょっと寝ぼけた様な声で、挨拶をしたのだが 利き手に違和感が有り、その瞬間‐‐一気に目が覚めた。
そこには、頑丈な皮の腕輪がはめてあり それを繋ぐ鎖が付けられていたのだから。
当然 その鎖の先を持っているのは、ソフィアだ。
「今日は、お仕事お休みなんだよね。私 嬉しいわ。こうして ずっと、お側に居られるもの」
部屋中の至る所に、厳重と言える程 内側から鍵が掛けられていた。
「私から 逃げられるなんて、思わないでね」
>> 122
‥言葉を失うエドウィンに、ソフィアはこう説明する。
「お着替えの時・お食事・洗面やお手洗いの時は、外してあげる。でも それ以外は一緒よ」
手首に、シッカリと巻き付かれた1ミリの隙間も無い腕輪と 絡みつく(繋ぐ)鎖
少女の〔 執着心 〕を表現している様なものだ。
「こ‥此処までして、僕を束縛したいのかい?ソフィア‥」
思わず 彼は声が上擦った。
そんな エドウィンに対しての返答‥
「そうよ。だって、日増しに 貴方の事が、好きになって行くんだもの。
一緒に過ごしたいと思うのは、当然でしょう?
でもね、エドウィンが 私の事を どう思ってるのか‥分からなくて不安だから、こうして繋いでるの。
そうじゃないと、貴方は 私から離れてってしまう気がする。」
彼は サマンサが判断した結果の事を、思い出し そっと、幼い女の子を引き寄せた。
「ソフィア‥僕は、君やイアンの様にハッキリとした“愛情表現”を出すのが、苦手なタイプなんだ。
だけどね‥ハネムーンでも、約束した様に 僕が浮気する事は無いし
>> 123
‥誰よりも、一番大切な女の子だと・・そう思ってるよ」
ソフィアへ、プロポーズした あの時は
貴族としての“形式上”の言葉を述べていただけ。
しかし 今は、自分の気持ちを表した。
愛情表現が苦手な彼の、精一杯の言葉。
「そんな風に 仰って貰えるなんて、思わなかったわ!嬉しい。幸せよ。エドウィン。
その お気持ち、ずっと ずっと持続していてね」
少しの間 ソフィアを包容してから、タイミングを見計らい エドウィンが 切り出した
「昨夜 君に話したい事が有ると言ったよね。その事なんだけど・・・
例えばだよ。もしも僕とソフィアが、何かの約束をしたとしよう。
その時に 君の好きな“指切り”を交わしたけれど、何らかの事情で ソフィアに、どうしても外せない用事が出来て 約束を守れなかったとする。
その時“約束破り”だと言って、君の小指をハサミで切ったら どう思う?」
「そんなの切られても仕方ないわ。
お約束を守れる様に、上手く対処出来ない自分が いけないもの」
立場を逆にして、置き換える事で 考え方も少しは 変わるかも知れないと
>> 124
‥ほんの少し考えていたのだが、残念な結果になった様である。
「ねぇ!エドウィン。朝食が終わったら、橋の向こうのお家(うち)に ご訪問したいから、一緒に着いて来て欲しいな」
「それ位なら 別に構わないよ。でも、突然に押し掛けて行くのは失礼だから、エミリーに連絡だけ取っておいて貰おうな」
(ソフィアが、家の中で ずっと籠もっているより、同じ年頃の子と 積極的に交流を持とうとする事は悪くないな。
良い遊び相手になってくれたら いいけど‥)
そんな気持ちを、彼は抱いていたのだ。
もし‥この先に起こる事が、少しでも知れたら エドウィンは ソフィアに激怒され 泣かれても、絶対に会わせなかっただろう。
ソフィアがこの新しい土地で、初めて出来る事となる友達。
その友達が、殺害されるのだから。
ソフィアの手によって。
そんな事態が起こるなんて、誰も考えて無かった。
刻‥一刻と、取り返しのつかない道へと運命が、2人を導く。
>> 125
‥朝食は、エドウィンとソフィアの部屋へ運ばれ 2人だけで食事をする。
「こうして、2人きりで お食事するのってハネムーンの時以来だね。
私 ホテルで観た映画の事 まだ忘れられないな。
生きてるのか、死んでるのかすら分からないのに“運命”だけを信じて待ち続けるか・・
2人で、身を投げて命を絶ち あの世で、ずっと一緒にいるか・・
どっちが幸せ?‐‐そんな内容だったけど、やっぱり 私は後者よ。
だってね、エドウィンと連絡1つ取れない状態で 離ればなれになるなんて、耐えられないもん」
「ソフィア‥余韻に浸るのは、自由だけど“映画”と“現実”を一緒にしない様にね。
僕は、仕事で家を開けたりするけど ちゃんと帰宅するし、大体において 遠距離で連絡の取れない状況になるなんて事 先ず無いよ」
「分かってるわ。ただ、私は それ位に貴方を愛してるって言いたかったの。
もしも‥これが、エドウィンの“血の固まり”なら、私の血液と混じって一緒になれるのかな。
例え、お仕事で
お家(うち)を 開けていても、貴方が
お側に居てくれてるって‥実感出来るかしらね」
そう言って、イチゴをフォークに刺して
>> 126
‥美味しそうに、全部 平らげるソフィア。
エドウィンは、その日以来 (気分的に)イチゴを口に出来なくなってしまった。
◇◇◇
・鎖と手と‥・
食後 エミリーが連絡を取り、橋の向こうの家へ訪問出来る事となった。
可愛い外出着に、身を包み あの鎖付き腕輪を、エドウィンへ又 掛けようとする。
彼は ソフィアの気持ちを 逆撫でしない様、慎重に話をした。
「それを、僕に付けて 外出すれば、きっと周りから 怪訝な目で見られるよ。
出来る友達も、出来なくなるかも知れない‥。
君が 僕を想ってくれてる気持ち( 嫌と言う程 )伝わってるよ。
ソフィアから、逃げも隠れもしない」
その言葉を聞いて、かなり考えていたが やがて、それを床に落とし ソフィアは 大きな瞳で、エドウィンを見上げた
「じゃあ、手を繋ぐのは? それも駄目?」
「それなら、良いよ」
「嬉しい!鎖を持つより この方が、肌に触れられる‥‥」
彼の大きな右手を取り、少女は頬ずりをした。
「殺めたい位、愛してるの‥。エドウィン」
そんな言葉を 繰り返しながら。
>> 127
‥訪問する時間が来て、ソフィアは エドウィンと手を繋ぎ洋館(自宅)から、出て行った。
2人を見送った後、エミリーは 少女がほんの数時間でも、この洋館に居ない事に 解放感にも似た喜びを持っていたのだ。
対するイアンは、ソフィアが 出かけて行った事よりも、エドウィンに手を繋がれて幸福そうな少女の姿を見て 心苦しかったのだ。
それを 解消する為小部屋へ向かい、人形と対面。
ソフィアが 遊びでつけた、お気に入りのコロン。それが、甘く 香る‥。
「お嬢様は、下心も何も無く ただ、ひたすら自分の気持ちに、素直な心を持っているだけ。
自然に放たれる“愛くるしい笑顔”
“可愛い声”
“無邪気な姿”
それが‐‐いつも人を苦しめる。
なのに、誰も ソフィア様から離れられない」
エミリーは、常に危険と隣り合わせ。だけど 少女の侍女として仕えて行くと、約束した以上‥もう離れる事なんて出来ない。
エドウィンは、執念・執着・愛着・深過ぎる愛を 真っ向から贈られ、それらが彼を包み込んだ。
狂気の愛情に、苦しめられても‥ソフィアから 逃れられない
>> 128
‥そして イアン自身。
どんなに想っていても、どんな手段を取っても ソフィアの心は 絶対に動かせない事を感じていた。
だけど ここで、この洋館を出て行けば 少女の姿を見る時間が 確実に今よりも無くなる。
‐‐離れる事が、出来ない‐‐
「あの身体だけでも奪いたい。一度、手に入ったら きっと僕は深みに はまる」
ソフィアと同じ香りがする人形を 力一杯、抱きしめた。
「もうすぐ、前に貰った薬を使うつもりなんだよ。最初は、ソフィア様が 僕の所へ来る様に、し向ける計画だったけど‐‐‐今は 違う。
お嬢様に“愛されてる”事が〔当然〕だと思っているエドウィン様へ 少しだけ罰を与えたいんだ」
別に エドウィンが憎いのでは無い。
彼が 口にしなくとも、ソフィアに愛を持っているのは分かる。
イアンは エドウィンに、愛おしい少女から〔愛されてる〕事が どんなに“幸せ”なのかを 知らせたかったのである。
その事が、ソフィアにとって‥どれ程、過酷なのか‐‐あまり、深く考えもせず。
〔人形〕は、前と同じ。-幸-とも-不幸-とも言える眼差しを じっと向け、話を聞いていた。
>> 129
‥その頃、2人は
橋の向こうに辿り着いていた。
「ここに、ソフィアと同い年の子が暮らしてるんだよ。訪問時の挨拶なら、1人でも出来るよね?」
「うん。故郷で教わった事あるから‥。
じゃあ 行って来るね。帰る時は、また迎えに来てね」
そう言って、繋いだ手を名残り惜しそうに離し ギュッと抱きついて‐‐やっと
訪問先の家に、向かって行った。
◇◇◇
ソフィアと別れ、エドウィンは 来た道を引き返す。
自宅である洋館から、訪問先まで 少女と手を繋ぎ歩いて来た。
その小さな手から、伝わる温もり。
何気ない会話の中に必ず“1つ”は、出てくる〔心の奥深き〕愛の気持ち。
全てが、自分の体内に“浸透”して来る--そんな思いを、彼は感じ続けていたのだ。
今朝、食い込む位に繋がれていた“鎖付きの腕輪”その跡はマダ くっきりと赤味を差したまま残っている。
ソフィアが、自分自身の存在を エドウィンに刻み込む様に‥。
彼は 何をしていても、振り返れば 直ぐ 側に少女が見つめている・・そんな気がしてならなかった。
>> 130
‥ ・お友達・
一方、ソフィアは
訪問先の使用人に、挨拶を済まし 案内された部屋で待っていると、間もなく
1人の女の子がやって来た。
何処となく、儚げな印象が漂っている。
「初めまして。ソフィアです。よろしくね!」
笑顔を向け、右手を差し出した。
「アメリアです。ご訪問ありがとう。こちらこそ よろしく」
ちょっと緊張気味にソフィアと 握手をする。
初めの内、互いにモジモジしていたが、直ぐに仲良くなり話しが弾んでいった。
アメリアは、病気になりやすい体質で、遠出をすれば その日の夜には 必ず高熱を出してしまう為 遊ぶ時は、家の中か庭くらいだとも話した。
「--だからね、私と一緒に 遊んでも面白く無い‥そう言って、離れていく友達が多くてね。とうとう1人になったの。
お父様もお母様も、お仕事ばかりで 殆ど、帰って来ないし使用人だけで暮らしているけど‥自分の家なのに 居場所が無い様な気分になる事があるんだ」
アメリア自身、この状況に すっかり慣れている様子。しかし 病弱な姿が、それを痛々しく見せていたのだ。
ソフィアは、その話しを聞いて 思わず涙ぐんでしまう。
>> 131
‥彼女の境遇と言うより
“離れていく”
“1人になった”
“居場所が無い”
その言葉に、胸を痛めた為である。
ソフィアが、一番恐れている事だから。
「泣かないで。私は平気なのよ」
“孤独”と言うものに強くなったアメリアが 正直に伝えた。
「(平気)--だから・・・私とは お友達になりたくないの?仲良しになれるって思っていたのに」
ソフィアの様な解釈をする子は、アメリアにとって初めてだ。
“強がり”だとか
“被害妄想”だとか言う目で見る人、わざわざ口にする者は居たが‥。
「そんな事ないわ。私 貴女と、お友達になりたいな」
彼女が優しい口調で話し、ソフィアは涙が残る瞳で笑顔となり‐‐お友達‐‐になった。
◇◇◇
ソフィアが、アメリアに誘われて 昼食を済ませて来る-との連絡を受けた時、態度には出さなかったけれど、エミリーは 本当に喜ばしい気持ちであった。いや‥安堵感と言う方が 正しいかも知れない。
元々 広々とした洋館が益々 広がる様な気分。
仕事中なのに、自由時間だと思える心地で ソフィアが、個人的に使用している部屋へ 清掃の為 中に入った。
>> 132
‥この部屋は、エドウィンとソフィアが2人で使ってるスィートルームとは、また違う別室だ。
生家から、持参して来たドールハウスや、お人形 ぬいぐるみ・ドレッサー(鏡台)・ヘアブラシ・コロン・リボン などなど‥
女の子らしい一面を覗かせる様な物が、置かれてある。
此処を 掃除するのは、今回が初めてでは無い。何度か入る度に 気になる点が有った。
まだ、少女が結婚する前--エミリーも、ソフィアが生まれ育った家で働いていた頃の事だ。
「お気に入りの子よ」
可愛い笑顔を向けて“人形”と“縫いぐるみ”を それぞれ一つずつ見せて来た事がある。
他にも沢山あるが、これが一番好きだと言った。
結婚後も、数多くのそれらを運び込み この部屋に飾られている訳だが‐‐“お気に入り”の 人形と縫いぐるみにだけ‥‥
細長い紐を、首に巻き付け 先端部分を釘で打ち込んであったのだ。
それだけでは無い。
両手・足首にも紐が付いていて それは錘の様な物で、端を押さえていた。
(まるで、逃げられない様にしているみたいだわ‥‥)
そう思いながら、テーブル上を片づけていると エミリーの妹がいる施設の書類を発見した
>> 133
‥本来なら、その時点で全部に、目を通すだろうが それはしなかった。
一枚目の紙へ大きな赤文字で、今日の日付が書かれてあったからである。
(一体 何が起こるの? あの子は、何をする気!?)
その気持ちが大き過ぎて、続きを読めそうになかった。
◇◇◇
昼下がり‥エドウィンが迎えに来て、ソフィアは すっかり大の仲良しになったアメリアに 別れを告げ、馬車へ飛び乗った。
朝は あんなに晴れていたのに、今は雨だ。
「アメリアと私、同い年でね お誕生日も全く一緒なのよ。それだけでも、嬉しくなったんだ。
気に入った人と“一緒”なんだもん」
(最後の言葉‥ソフィアが話すと 背中に、寒い風が吹いた気持ちになるから、不思議だ)
エドウィンは そう思っていた。
「お家(うち)に帰る前に、施設に寄って下さらない? エミリーの妹さんが居る所よ」
とソフィアが話し掛ける。
「いいけど‥どうしてだい?」
「施設へ問い合わせたら エドウィンも連れて来る様に 言われたの。
私ね エミリーに内緒で、妹さんを引き取りたいって思ってるのよ。今日が(エミリーの)お誕生日だから、プレゼントとして」
>> 134
‥「そんな大事な事(引き取り)何で 今まで黙ってたんだ?」
呆れる程 唐突な申し出に驚きを、エドウィンは隠せなかった。
「お話しょうとしたわ!でも エドウィンは、毎日!毎日!お仕事ばっかりで お帰りだって遅いし、やっと 時間が出来たと思っても、冷たくしたりするから‥出来なかったの!!悲しくて、辛くて!お胸が、苦しかったんだよ!!!」
感受性が強いソフィアは、また泣き出した。
彼が、世間体と貴族としてのプライドを保つ為、少女への愛情を示す事に“抵抗”があった時期‐‐ソフィアには“冷たい”と感じ取られていた事に 今更ながら、気づく。
「御免‐‐。悲しませるつもりなんて、全く無かったんだ。本当だよ。だから、そんなに泣かないで」
プライドよりも、少しずつ〔愛情〕へ心を傾け、エドウィンは 優しく答える。
「本気で、そう思ってるなら‥エミリーの妹さんを引き取る事に承諾して。
もし そうしてくれないなら!」
まだ涙を こぼしながら、少女は 自分の胸元部分に手を掛け 言葉を続けた。
「これを引き契られた様にして 道行く人へ、大声で叫ぶわよ!
“乱暴してくるの!助けて”って」
>> 135
‥本気で言ってるのか、感情に任せた言葉なのか どっちとも取れる様子だった。
だが 感情的になると、行き過ぎた事をするのは もう充分分かっている。
「子供1人位、引き取って養えるからね。エミリーは 働き者だし‥まぁ 良いだろう。施設とも、ちゃんと掛け合うよ」
少しだけ 馬車を止め、ソフィアが泣き止むまで 彼は包容していた。
少女への愛情も有ったが、多少なりともこうしておけば、変に暴走したりしない‥そんな気持ちも混じっていたのだ。
イアンが、思っていた通り 彼は ソフィアに〔愛されてる〕事を“当然”だと感じている部分が有った。そうでなければ泣いている少女に、暖かい愛情“のみ”で 包容している筈だ。
◇◇◇
2人が、エミリーの妹を連れて、洋館に帰宅したのは夜の事。
事務手続きが長引いたのである。
驚きと歓迎で、一時期 賑やかになったものの 2人暮らしでは無いが 妹と暮らせる事に関し、エミリーは 感謝を述べていた。
そんな中 彼女が少女の元に行き こう話す
「妹だけには、嫉妬心を向けたり 指切りなどをしないと、約束して貰えませんか?」
「私ね、出来そうも無い お約束なんて絶対しないの‥」
- << 139 ‥ソフィアが、大人しく椅子に ちょこんと座っている彼女の妹・リーネ の側へ足早に寄って行き何かを耳打ちした。 2歳のリーネ。 エミリーに、とって唯一 血の繋がった家族。小さな 小さな妹。 ‐‐危険な目に遭わせたくない‐‐ 彼女は “出来そうも無い約束” と言い放たれた言葉が、心に残っていた事もあり 急いで、リーネから ソフィアを引き離す。 少女の肩に、両手を置き 強く握って大声を出してしまった 「ソフィア様!!リーネに、何を吹き込んでおられるのですか!? 約束が出来ないなら、どうして引き取ったのです!?」 「吹き込む? 何か勘違いなさってるわ。リーネには、此処が今日から 貴女のお家(うち)よって言っただけ。 引き取ったのは、今日がエミリーの お誕生日だから‐‐プレゼントとしての事なのに‥‥。 どうして 怒るの? 出来そうに無いお約束を“出来る!”と嘘ついた方が良かった?」 ソフィアからしてみれば、いつも お世話になっている侍女へ 真心からの贈り物のつもりだった。 約束だって、安請け合いをしたく無かったのだ。 それなのに‥ エミリーは、ソフィアを怒った‐‐
>> 136
‥本気で言ってるのか、感情に任せた言葉なのか どっちとも取れる様子だった。
だが 感情的になると、行き過ぎた事をするのは もう充分分かっ…
‥ソフィアが、大人しく椅子に ちょこんと座っている彼女の妹・リーネ の側へ足早に寄って行き何かを耳打ちした。
2歳のリーネ。
エミリーに、とって唯一 血の繋がった家族。小さな 小さな妹。
‐‐危険な目に遭わせたくない‐‐
彼女は
“出来そうも無い約束”
と言い放たれた言葉が、心に残っていた事もあり 急いで、リーネから ソフィアを引き離す。
少女の肩に、両手を置き 強く握って大声を出してしまった
「ソフィア様!!リーネに、何を吹き込んでおられるのですか!?
約束が出来ないなら、どうして引き取ったのです!?」
「吹き込む? 何か勘違いなさってるわ。リーネには、此処が今日から 貴女のお家(うち)よって言っただけ。
引き取ったのは、今日がエミリーの お誕生日だから‐‐プレゼントとしての事なのに‥‥。
どうして 怒るの?
出来そうに無いお約束を“出来る!”と嘘ついた方が良かった?」
ソフィアからしてみれば、いつも お世話になっている侍女へ 真心からの贈り物のつもりだった。
約束だって、安請け合いをしたく無かったのだ。
それなのに‥
エミリーは、ソフィアを怒った‐‐
>> 139
‥好意を“無”にされた様な気持ち。
心を、踏みにじられた様な感覚‥。
「私 お部屋に戻る!
気分 悪いわ!!」
プイッとして、その場から離れ スィートルームへと 少女は向かい エドウィンが後を追う。
(ソフィアが、凶器となる物を 手にする前に、止めなくては!)
そんな思いを抱いて。
◇◇◇
まだ2歳で有りながらも、施設育ちのリーネは 周囲の顔色を伺いやすい。
この時だって、そうであった。
「心配しなくて良いのよ」
エミリーが 不安気にしている妹を抱き上げた。
事の成り行きを、見ていたイアンが溜め息まじりに伝える。
「妹さんが、居心地よく過ごせるのか、そうで無いか‥君のソフィア様に、対する言動で変わって来ると言う事--理解してると思ってたんだけどな」
「分かってたわ。だけど、私が どんなに腰を低くしていても リーネが、エドウィン様に懐いたりなんかしたら この子も危害を与えられてしまう。それが
不安で怖いのよ!」
「だったら リーネを彼に近づかない様に 言い聞かせれば?
君は ソフィア様の心を傷つけた。
罪の意識が無いお嬢様は、どんな手法で
>> 140
‥エミリーの側に、来るんだろうね」
「今度こそ‥私は殺されるかも知れない。そうなったら、リーネを頼むわ」
いつの間にか、姉の腕の中で 眠っていた妹を連れて 部屋から出ようとした時
イアンの言葉が 後を追いかける
「僕は 君の妹さんを守らない。
守りたいのは‥‥」
最後の言葉は 聞き取れ無かったが、想像は付く。
ソフィアを守りたいのだろうと。
◇◇
エミリーとリーネが 出て行ってから、イアンは“人形”を思い浮かべていた。
(‥僕だけの秘密‥
小部屋に、落ちていたブロンド髪。
ソフィア様の毛髪。
栗色である人形の髪の中に、埋め込んだ
光の加減で それだけが、ひときわ輝いて見える。
とても可愛くて‥美しく。
ソフィア様のように。
僕の“生き人形”
ソフィア様の分身‥)
>> 141
‥エミリーは、自分の部屋に入り 妹をベットに寝かせた後 ソフィアの事を考えていた。
(もし、自分に万が一の事があっても リーネは無事で居て欲しい。
その為には エドウィン様に、出来るだけ近づき過ぎない様 言い聞かせておかないと。
ソフィア様の“執着心”“束縛心”“嫉妬”は‐‐異常だから。
私に、命の危険が無いのなら この手でリーネを お嬢様から守ろう)
妹思いのエミリー。
幼い 幼いリーネへの気持ちで一杯だ。
だから‐‐ソフィアが持つ そう言った
精神面が、全て
〔寂しさ〕
から来ているものだなんて、これっぽっちも考えていない。
彼女は、両親が生前の頃から 貧しい家庭で育ち ソフィア位の年齢で、靴磨きや近所のベビーシッターなどで 稼いで来たし 父も母も、身を粉にして 仕事に精を出していた。
働いても、働いても生活は楽にならない。
エミリーが14歳の時に、リーネが生まれると 一層 暮らしは辛いものとなり、不慮の事故で 両親が亡くなり 妹は施設へ。
エミリーの境遇は、目まぐるしく“寂しい”などと言う感傷に浸る間なんて、無かった。
>> 142
‥それは 次第に、彼女の心を強くして行き “寂しい”と言う感情など、忘却の様なもの。
つまり‥ソフィアの気持ちが、分からずにいたのだ。
◇◇
寝息を立てて、姉の側で ぐっすり眠るリーネ。
エミリーは、妹の額にキスをして とても柔らかく優しい声で 囁いた。
「私が 死のうと、生きようと‥どっちにしても、貴女には
幸福(しあわせ)に、なって欲しいの。
だから ソフィア様の、ご機嫌を損ねさせ無い様にしないと。
私もリーネも、お嬢様の手から逃れられないね‥」
今更 妹を施設へ、送り返す事なんて出来ない。
やっと 姉妹・一緒に暮らせる様になり、誰よりも大喜びしたのは2歳のリーネだった。
エドウィンとソフィアが、この洋館に連れ帰って来た時、妹は〔自分から〕片言ではあるが こう言ったのだ。
「大きくて 綺麗なお家(うち)ね!此処でじゅーと(ずっと)暮らしたいから、何でも言う事きくよ。
“約束”しゅる!」
それを、聞いたソフィアが すかさず、口を開いた。
「私の言う事、聞ける?“嫌だ”なんて言わない?」
それに、何も知らないリーネは 大きく頷いたのだから‥。
>> 143
‥ソフィアの方は、スィートルームへ駆け込んだ後 大きな椅子へ、座り込み
瞳に一杯 涙を溜め カッターナイフを取り出して 自分の手首に当てる。
「何してるんだ!」
一瞬の隙をついて、エドウィンが ソフィアから それを取り上げた。
「だって!!私は、エミリーに、喜んで貰いたくってリーネを引き取ったのよ!それなのに、あんなに疑うなんて とても辛かったの!!!
この悲しみから、抜け出すには“死ぬ”しか無いわ!」
少女は、どんな物事に対しても“見方”と言うものが、激し過ぎるのだ。
「ソフィアが、死んでしまったら‥僕は とても寂しくなるよ。きっと、立ち直れない」
その場を丸く収める為の言葉では 無かった。
彼は 体裁やプライドの事など 横に置いておき‥不器用なりに、自分の気持ちを口にしたのだ。
そうして ソフィアを、抱き上げて包み込む。
少女は 泣きじゃくりながら 囁いた。
「私が死んだら‥寂しくて、立ち直れないだけなの・・?
後を追っては、くれないの?
私だったら、貴方が亡くなった時でも、後を追うわよ。
生き埋めや火あぶりにされても、平気。
それで、お側に居られるなら」
>> 144
‥「君が、僕を想ってくれているのは、充分な程 よく伝わってるよ。だけど、もし僕の命が消えたって、後を追う様な事をしないで、幸せに生きて貰いたい」
日増しに、強く 強くなっているソフィアの“執念愛”を、肌で感じながらも 彼は そう告げた。
しかし、答えは相変わらずだ。
「貴方が、この世を去ったら 私も着いて行くわ。
どこまでも‥。
・・ずっと、言い続けてる筈よ。
“(その時が来たら)2人で身を投げて、ずっと一緒になる。それが幸せ”だって」
◇◇◇
・翌朝・
その日の朝食は、全員 揃ってのものであった。
2歳で有りながら、施設内では 先生や年上の子達の、顔色を伺って育って来たリーネ。
それは、この洋館でも全く同じだった。
幸か不幸か‥その事で、誰かに言われなくとも
(エドウィンしゃま
《様》は、ソフィアしゃまのもの。だから、取ったり 甘えちゃダメ!)
だと察知していたのだ。
初めて ソフィアと対面したのは、雨の日だった。
院長に呼ばれ、室長部屋に入った時‐‐
絵本に出てくる“お姫様”‥いや それ以上に、とても とても可愛い
>> 145
‥女の子が座っていた。
隣には、施設育ちのリーネでも知っている(見るからに)“貴族”らしい風貌の男性が居たのだが、女の子は‥‥
“片時も、その人を離したくない!”
そんな雰囲気を醸し出していたのだ。
◇◇◇
朝食が済み、暫くしてから エドウィンは仕事へ向かう。
「行ってらっしゃいませ。エドウィン様」
イアンとエミリーが声を掛け、玄関の扉を開けた。
「待ってよ!エドウィンっっ!」
小走りで、着いて来たソフィアが 彼を振り向かせる。
「“行ってらっしゃい”と“行って来ます”‥の挨拶のキスを、してないわ。ちゃんと してよ」
少女に愛が有っても、イアンとは違い
〔年齢差の壁〕
は、どうしても浮かび上がり 外せない。
(ソフィアの事だ。僕がキスするまで、離さないだろうな‥)
そんな気持ちと、サマンサが話していた事も有り 少女の心の隙間を埋める為に彼は、ソフィアへ口づけをして やっと勤務先に行く事が出来たのである。
2人の光景を見て、エミリーは
(結局の所、エドウィン様は ソフィア様に甘いのよね。だから ワガママになるんだわ)
>> 146
‥ソフィアの“寂しさ”や “感情のコントロール”が上手く出来ない歯がゆさ‥。そんな〔根元〕に 気が付かない彼女は そう思っていた。
そして、イアン。
エドウィンとソフィアのキス‐‐。
彼には、耐えがたいものがあった。
心から愛する少女が目の前で、自分以外の者と口づけをしたのだから。
例え それが、軽いものであっても。
エドウィンの出勤後イアンは、自分の仕事に没頭する事で、気を紛らわす。
だけど、隣の部屋から(リーネと遊んでいる)ソフィアの、可愛い笑い声に それは遮断され、さっき見た光景や エドウィンに甘える姿などが、鮮明に浮かんで来た。
キリの良い所で、作業の手を止めて 自室‐‐小部屋へ。
いつもと変わらず、“幸”とも“不幸”とも言いた気な瞳の人形。
ソフィアの、毛を埋め込んだ箇所にキス。
当然 唇にも‐‐。
「君が本当に、生きていてくれたら良いのに。
もう一人のソフィア様として。
エドウィン様でなく僕を愛してくれたら‥!」
どんなに、ソフィアを、愛していても届かぬ苦しき想い。
彼は 人形に少女を重ね合わせて‥‥
禁忌を犯した。
>> 147
‥洋館にある、空き部屋で ソフィアとリーネが遊んでいた。
初め エミリーは、妹の身を心配してたが 何度か、掃除やその他の用事で 部屋の前を通りかかり 2人の笑い声を聞く内に、ほんの少し安心をし始めていた。
◇◇
今日も ソフィアは
アメリアの所へ行く予定だ。
「ソフィア様。そろそろ外出着に、お着替えされては どうでしょうか?」
ドアをノックして、そう伝えた。
「ちょっと、お待ちになっていてね。
リーネと“お約束”したら 直ぐ着替えるわ」
その直後に 聞こえて来た 美しい歌声
「指きり ゲンマン‥‥‥」
一時間後 少女は、
“もう、1人で行ける”
と言って ワンピースに身を包み、アメリアの所に出かけて行った。
姿が完全に 見えなくなってから、エミリーは 妹へ不安と心配で、問いた出す。
「リーネ!!ソフィア様と何の約束をしたの!?」
すると 妹は、姉を見て 返事をした
「ないちょ(内緒)。何を約束したか、話さない様に言われたもん」
何処となく、哀れむ様な視線で ソフィアが去って行った方角を見つめて‥‥。
>> 148
‥2人で遊んでいた時の事・・・
時折、ソフィアは悲しげな瞳を浮かべていた。
楽しい時間を、過ごしながらも 顔色を伺ってしまう癖のあるリーネ。
本当に“瞬間的”なもので有るのにも関わらず 見抜いていた。
「ソフィアしゃま‥悲しい事が有ったの?」
突然の問いに、少女は 言葉を漏らす。
「悲しい訳じゃないわ。寂しいの‥。
でも この事、誰にも言わないでね。
貴女のお姉さんにもよ。私は、もう10歳になってるのに 寂しがり屋だなんて知られたら 笑われちゃいそうだから」
「分かった。誰にもお話しない。
お口に、チャックちて(して)約束もする」
そうして、交わした指切り‐‐。
◇◇◇
この後 ソフィアは友達の所へ出かけて行った。
2歳だって、貧富の差くらい分かる。
リーネから見たソフィアは、好印象だ。
艶やかなブロンドの長い髪。
大きくて 美しい青色の瞳。
真っ白な肌。
いつも いつも綺麗なドレスに身を包むお金持ちの‐‐お姫様‐‐
恵まれた環境で、暮らしているのに
「寂しい」
と言った、お姫様の悲しい瞳が離れず、可哀想に思っていた
>> 149
‥・お茶会と情報・
庭で、ティーパーティと称して アメリアとソフィアは、おままごと感覚で お菓子や紅茶を飲みながら 沢山の会話を繰り広げていた。
「ねえ!アメリア。貴女と私 同じ誕生日って事は、もうすぐで11歳になるのよね。
何か 贈りたいんだけど、欲しい物ある?」
「そうね。私 眠れない事が多いのよ。
体が酷く痛む時が有って、夜になると
また いつ鋭い激痛が走るかと思ったら怖くて寝れないの。
だから、安心して眠れる様な物が欲しいな」
元来 体が弱いアメリアは 不安感と睡眠不足で、余計 負担が掛かっている様だ。
「いいわ。希望している物を贈るね!」
「ありがとう。ソフィアは、何が良い?」
「ナイフ・・。私が使ってる、お部屋に有った刃物類は 皆
エドウィンが、取り払ったんだ」
「ナイフなんて欲しいの? また 取り上げられない?」
「そうならない様にするから、それが欲しいのよ」
(変わった物を、欲しがるのね‥)
そう思ったが、余り深く考えず それをプレゼントする事にしたのだ。
「所で、アメリアはサマンサ・ルーって方 ご存知?」
少女の心に 引っかかっていた名前。
- << 151 ‥洋館では、色々あった為 改めて、聞く機会に恵まれ無かったから アメリアに訊ねた。 「ええ。知ってるわ。何をしている人(仕事)か迄は、分からないけど。 噂ではね、とても綺麗な方で 話をしていると心が安らぐそうよ。 確か‥此処の通りを真っ直ぐ行った先に お家(うち)が在る筈。歩いてでも行けるけど、30分かかるの。私 そんなに歩いたら、また疲れがでてしまうから、行けないの。 でも 一度会ってみたいって思うんだ」 「本当ね‐‐。私も是非 お会いしてみたいわ。 サマンサ・ルーに‥‥」 彼女が、精神科医である事を ソフィアは 知らずにいた。 新しく入れ直した紅茶に、砂糖を加えてかき混ぜる。 (エドウィンに、近づく女性(ひと)なんて こんな風に 溶けて無くなれば良いのに!!) ふつふつ‥と、少女の心に、燃え上がる 〔嫉妬の炎〕
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