小説・王族な猫👑🐱
猫を主人公にした物語を書いてみたいと思います。よろしければ、感想など下さい。ではでは( ̄ー+ ̄)ニヤリ
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いつのまにか京子は、路地裏へ迷いこんでいた。人気は無く、かすかに光る外灯だけが少女を浮かび上がらせる。謎の光る物体は、目の前の赤く光るモノの前で止まった。
「待ちわびたぞ、この娘が今日のエサか?」それは一匹の黒いドーベルマンだった。
だが、それは普通の犬ではなかった。爛々と燃える眼は、ザクロのようであり、口元からのぞくのは、鋭い剣歯であった。
「いやっ!」
京子は悲鳴を上げた。彼女は本能的に、このドーベルマンが異質な存在であると気づいた。何より、犬の喋る言葉が理解できる自分に、恐れを感じていた。
(アタシ、犬の言葉が理解できるわ……これは、夢――悪夢なの!?)
「左様でございます、ヘルハウンド様」
光る物体が喋った。
少女を感動と驚きが襲った。何と光源の正体は手の中に収まるくらいの妖精だったのである。
童話や民間伝承や本の中の世界だけの、特異な存在が実際に京子の眼前に現れたのである。驚くのも無理はない。この科学万能の時代に、妖精の存在など誰が信じようか。当の京子ですら、にわかには信じがたかった。だが、紛れもなく目の前で銀色の羽をはためかすのは、生きた小妖精なのだった。
「ご苦労だったな、ピクシー。もう用は無い、下がってろ」
と、舌なめずりをしながらヘルハウンド。
「待ってください、約束です。弟を――キールを返してください!」
ピクシーが悲痛な叫びを上げた。どうやら、人質を取られているらしい。
「なぁに、返してやるさ。ただし、あと百人ほどエサを運んだらな」
漆黒のドーベルマンは、ピクシーを嘲笑った。
「そんな……」
小妖精はうつむいた。ヘルハウンドは約束を守る気が無いのかも知れない。
だが、弟を人質に取られている限り、手の出しようがなかった。
それよりも京子はさっきから、気になっていることがあった。
エサとは何なのか?
それは京子を指しているのではないかと。
「え、エサってアタシのことなの!?」
もごもごと京子は呟く。
その時、ニヤリと地獄の猟犬は笑ったのだった。
「今度のエサはイキが良さそうだ」
ぞくり、と京子の背筋を冷たいものが走った。
眼前のドーベルマンみたいな犬は、京子を食料としか見ていないのは明らかだった。
そう言えば最近、都内の路地裏などの人目につかぬ所で、バラバラ死体の殺人事件が多発していると、連日テレビで報道していたことを、少女は急に思い出した。
犯人は動物園から逃亡した野性の虎だの、大型の野犬の仕業だの、と騒がれていたではないか。
急速に京子は恐怖という感情に襲われた。
まだ、恋も結婚もしていないのに、自分の人生は、ここで打ち止めとなってしまうのか。と、少女は今更ながらにピクシーを追い掛けたことを後悔していた。好奇心、猫を殺すとかいう教訓を彼女は、ふと思い出した。
もう、遅い――京子は怪物の胃袋の中で、すべてを悔やむことになるのだ。
自分が悪いのはわかっている。けれど、それは死に値するようなことではないはずだ。
だから、誰か――
「誰か、助けて!!」京子は声の出る限り、強く叫んだ。
ちょっと一服🚬😸
王猫こぼれ話
ヘルハウンド
イギリスの伝承などに登場する魔犬。見た人間は死に至るという。シャーロック・ホームズの小説『バスカビル家の犬』などに出てきます。
ピクシー
小妖精のことです。ゲーム、モンスターファームでは、育成できる女の子タイプのモンスターでした。いわゆる萌え系ってヤツですな。
バック・ベア
ブルベガー、バグベアーとも呼ばれます。けむくじゃらで鉤爪がある怪物らしいです。
( ̄ー+ ̄)ニヤリ
>> 56
ワタクシのスレにも来ていただき、ありがとうございます🙇
『バスカヴィル家の犬』僕も読みましたよ😲💡なんとか教授がでてくるやつですよね?あと、実写版の映画も観たことあります。なかなか忠実に再現されてた気がします😃
長靴をはいた猫😺も子供の頃絵本で見ました。内容覚えてませんが😩
で、感想ですが、犬や猫が喋ったり、妖精でてきたりといった、非現実的な内容を、京子ちゃん目線で、極めて現実的な描写をされていて、良い意味で読んでる方も展開が読めず、とても楽しいですね✌王猫こぼれ話も、わかりやすい解説でグー👌です。勉強になります。まさかイージス艦の由来がでてくるとは!!う~ん、実にトリビア~ン☺
あ、ちなみにピクシーといわれると、ストイコビッチが思い浮かびます😸
ではでは続きに期待🙋
《猫でよければ、お助けいたそう》
その時、どこからともなく声が降ってきた。スタッ、と軽い音を立てて何者かが京子とヘルハウンドの間に降り立った。
「誰だ、貴様は!?」地獄の猟犬は低くうなった。
《人間界に侵入しようとする妖魔を殲滅する者だ》
それは一匹の黒猫だった。ただ、その猫は普通と違っていた。二本足で立ち、右手には剣を握り、背中には赤いマントをはおった姿であった。
「邪魔をする気か、ケット・シー?」
ヘルハウンドが問うた。
《いいや、邪魔はしない。ヘルハウンド――お前を殺すだけだ》
淡々とケット・シーは言った。
「猫ふぜいがこざかしい。咬み殺してくれる!」
いずこからともなく現れた人語を喋る猫。
黒猫は不吉だと、誰が言い出したのだろう。京子の心の中に、不思議な安堵が芽生えていた。なぜだかは、わからないがこの猫の言葉には京子を安心させる作用があった。
怒り心頭のヘルハウンドは、眼前に立つ猫へ襲いかかる。
黒猫剣士は躍りかかる魔犬の剣歯を、一刀の元に斬り捨てた。猫の剣が目にも止まらぬ高速の一撃と化し、横なぎに魔剣を払ったのだった。
「グォォ……」
カツンと乾いた音を立てて、二本の剣歯は地面に落ちた。
ヘルハウンドの口からはボトボトと血が滴り落ちている。
《今宵のフラナガッハは良く斬れる》
猫は剣に付着した血を、二、三度振って落とす。
《これは警告だ、ヘルハウンド。おとなしく縛につけ。そうすれば命だけは助けてやろう》
展開を見守っていた京子。かなり、この猫は強いようだ。しかも、かなりカッコイイ。
「笑わせるな、猫っ!少し油断しただけだ」漆黒の魔犬は再び跳躍し、ケット・シーの喉笛に喰らいつこうとした。
「勝負の敗因の一つは、己れと相手の力量を見誤ることだ、ヘルハウンド」
言いながら、猫剣士の魔剣フラナガッハが地獄の猟犬の胴体を瞬断した。ドシャっという音を立てて、ヘルハウンドは二つに斬られた。
「クソっ!かくなる上は、あの方をお呼びせねば……」
猫剣士は軽く剣を振り、魔犬の血を払う。
腸がはみでたヘルハウンドは、息を荒くしながら奇怪な呪文を唱え出した。
「〈グリモワール・レメゲ…ト、ン・アート・アルマ……デル、サバオト・アドナ…イ…。我が主、グラーシャ・ラボラスよ、来た…れ!〉」
低くくぐもった声だったので、ケット・シーは聴き取れずにいた。《しまった!ヤツめ、何を召喚する気だ!?》
ヘルハウンドを絶命させようと、黒猫はフラナガッハの一撃を放った。
が、攻撃を読んでいた魔犬はケット・シーの両眼に血の混じったツバを吐きかけた。
油断しきっていた猫剣士は、まともに目くらましの一撃を喰らってしまったのだ。
《クソっ、眼が……》ヘルハウンドは、斬られた後方部分の胴体に、血のツバを何度も吐きつけ、魔法陣を完成させた。
先ほどの呪文はフェイクだったのだ。
おもむろにヘルハウンドは先ほどと同じ呪文を唱え出した。
「〈グリモワール――〉」
呪文の詠唱が終わると、流血の魔法陣は光り始めたのだった。
「来たれ!我が主……グラーシャ・ラボ――ラ、ス」
まばゆい光りが辺りを取り囲み、もうもうと白煙が立ち込める。
煙が消えた時、そこには一匹の犬がたたずんでいた。
それは白い毛並の小型の愛玩犬であった。ギョロリとした眼だが、面には愛嬌があった。京子はこの犬種を知っていた。確かチンと呼ぶ犬だ。所々に黒い斑があり、その犬は後足で片耳を掻いた。
「失敗か!我が半身をいけにえにしてまで、召喚したと言うのに!」
ヘルハウンドの声が失望の色を帯びた。
さっきまで息も絶えだえの体であった魔犬は、あまりのショックに激昂していることまで忘れている。
――フラナガッハの柄に埋め込まれた宝石がキラリと光った。
どうやら、それはエメラルドのようだった。魔剣フラナガッハは魔力を感知すると輝き出すように細工がなされていた。特殊な鉱物アロンダイトと、妖精界の匠であるドワーフのなせる技であった。
《ムッ、この反応は近くに強力な魔力を持つ者がいると言うのか!?》
ちょっと一服🚬😸
王猫こぼれ話
フラナガッハ
これは正確にはフラガラッハです。完璧に作者の間違えですが、フラナガッハの方がしっくりくるので、現状維持でお願いします。
アロンダイト
これも間違いではないのですが、正確にはアーサー王伝説の騎士ランスロットの剣の名称です。ここでは鉱物の名にしました。ゲームでも扱いは鉱物だったような気がします。トールキンの指輪物語――まぁ、言わずと知れたロード・オブ・ザ・リングですが――に登場する、ミスリル銀って鉱物にしようと思ったのですが、アロンダイトの方が鉱物っぽいので、これに決定しました。
ドワーフ
妖精界の匠で、刀鍛冶や細工ものを造り、人目を避けた山奥の谷などで生活してます。ファンタジーに登場する、剣や細工ものの首環や指輪などは、ほとんど彼らの作品といってよいでしょう。ただし、呪われたアイテムも多いようです。
ではでは( ̄ー+ ̄)ニヤリ
- << 71 こんにちは! スイマセン、所用で自分の小説も書けて無いし この小説もしばらく来れてませんでした💦 明日、まとめて読みますね(´∀`)
>> 67
こんにちわんこ🐶
あ、😺のお話でしたね💦失礼🙏
hideッス
ドワーフですかぁ😲僕、宮崎アニメのファンですが、『耳をすませば』(この作品は宮崎さん監督じゃないですが)に出てくる古い柱時計の仕掛けで登場しますね。やはり鍛冶職人みたいな事言ってましたね。ちなみにこの映画は😺が重要な役割というか、物語のキーキャット(キーマン?)ですね。主人公の女の子が書いた小説にも、帽子被ってマントしてる悪役の😼も登場しますし☝
あ、しゃべりすぎました😳💦というか僕、レスばっかしてこのスレの足引っ張ってるかな?でしゃばってたならごめんなさい🙇ついつい話に割り込みたくなっちゃって😚
これからも期待しております🙌
魔剣フラナガッハの切っ先は、先ほどの召喚で呼ばれた小型犬を指し示した。
その時、突如チンの背に鷲の如き白い翼が現れた。
〈無様だな、ヘルハウンド――わしに魂を貢ぐ前に、己れが貢ぎ物になるとはな!〉
愛玩犬は、その風体に似合わぬしゃがれ声で笑った。
猫剣士はいつでも斬りかかれるように、フラナガッハを構える。攻撃はすぐ出来たが、ケット・シーは少し様子を見守ることにした。まずは、相手の正体を見極めなくては。
「お助け…ください。ラボラス…さま!」
召喚によって力を消耗しすぎた漆黒の魔犬の命の灯は消えようとしていた。
〈助けてやるとも―〉ニヤリとラボラスは残忍な笑いを浮かべる。次の瞬間、跳躍した翼ある魔犬は、ヘルハウンドの頭部をグシャリと踏みつけ、地獄の猟犬を殺したのだった。鮮血が飛び散り、グラーシャ・ラボラスにヘルハウンドであったモノの血がかかった。
踏みつけた時に、何か球体が死骸から転がり落ちた。ケット・シーは球の中に一匹のピクシーを見い出すと、その辺の空中に浮かんでいた、もう一体の小妖精を睨みつける。
《お前の弟か!》
黒猫剣士が問う。
「はい。キールをお助けくださいませ、ケット・シー様!」
ちよっと一服🚬😸
王猫こぼれ話
呪文
グリモワールは暗黒の書。レメゲトンは、ソロモン王の魔術の本で、小さな鍵を、アート・アルマデルは大きな鍵を意味します。サバオト・アドナイは悪魔👿を召喚する時のお約束の言葉です。インターネットでいうとこのWWWとでも思っていただけたら、よろしいかと。
グラーシャ・ラボラス
ソロモン王に封印された72柱の魔神の一人。犬、もしくは三つ首のケルベロスの姿で現れるらしいです。このお話では、ピーをピーの中に飼ってます(笑)ネタバレになるので、ピーでふせときます。魔界の悪魔の一人です。( ̄ー+ ̄)ニヤリ
ちよっと一服🚬😸
王猫こぼれ話
ソロモン王
いろんな説やエピソードのある人です。まずはソロモンの指輪で動物と会話が出来るとか💍😲72柱の魔神を封印したとか。実の母親と育ての母親に、我が子の腕を引っ張らせ、手を離した方を真の母親とした有名な大岡裁きの人だとか。天に黄金神殿を建てたとか。とにかく、凄いお人です。ソロモンの意味はヘブライ語か何かで、平和という意味があるそうな。こりゃビックリくりくりくりきんとん!って感じですかね(笑)
( ̄ー+ ̄)ニヤリ
《任せておけ。お前と人間の女はさがっていろ》「はい、ありがとうございます!」と、ピクシー。《クソッ、まだ眼がゴロゴロしやがる》ケット・シーは先ほどヘルハウンドに吹きかけられた血を拭おうと眼をこすった。その仕草がかわいくて、京子は思わず抱きしめたくなる。(かわいい!)そんな京子の右手に何かが触れた。先ほどの小さな妖精だ。両手で少女を引っ張っているが、効果はない。「人間のお姉さん、邪魔にならないとこにさがってようよ」「え、あ、そうね――」京子は間の抜けた返事を返し、妖精に手を引かれた方向へ足を向ける。チンの姿をしたグラーシャ・ラボラスは前足で妖精入りのボールのようなものをもてあそんでいる。《貴様は一体、誰だ!?》〈我は魔界の悪魔にして、30の軍団を従える魔神、グラーシャ・ラボラス〉《魔界の悪魔が、妖魔を使役するのか!?》黒猫の剣士は、悪魔グラーシャ・ラボラスに問うた。なぜなら、魔界と妖精界とは不可侵の暗黙のルールが存在したからだ。本来、妖魔とは妖精が何らかの理由で、負の気を受け、変化した存在である。
妖精界の住人であるヘルハウンドが、魔界の悪魔に使役されることは違法であった。
隣接する魔界と妖精界は互いに影響を及ぼしあい存在している。魔族の侵入はそれだけで、不安定な時場を作り出すのだ。よって、魔界の副王ルキフェルと妖精界の王クー・フーリンとの間で、不可侵の約定が交わされたのである。
ケット・シーが疑問を感じた点は、そこだった。普通、安々と妖精界の結界は破られないし、人間界に至っては二重の結界が張り巡らされているのだ。いかに召喚されたとはいえ、こうも簡単に実体を出現出来るということは、内部に誰か手引きした者が存在するのかも知れない。すべては推測の域を出ないし、考えてもキリがないので、ケット・シーは思考を切り換えた。まずは、目の前の敵を倒す、あるいは捕獲することが先決だ。
黒猫は、いかにしてチンの足元のピクシーを助けるか考えていた。球体の中では、妖精キールがうずくまったままだ。どうやら、眠りの魔法をかけられているらしい。
《悪魔グラーシャ・ラボラスよ。貴様の親玉は誰だ!?》
ラボラスはニヤっと笑い、
〈知りたければ、我を倒すことだな。猫もどき!〉
悪魔が跳躍した!
体が縦に半分に分かれ、中からは吸血のツタを持つ、食虫植物がパックリと口を開け、ケット・シーを飲み込んだ!
――かに見えたが間一髪、猫は体を高速で丸め、ラボラスの顎から逃れた。すぐさま、地面の球体を拾い、ピクシーと京子の方へ放る。キールが入った球は、彼女の掌の中にきちんと収まった。
《弟は返したぞ》
翔んでいたピクシーが、感謝の念を八の字に飛んで現した。
《こいつは驚きだな。魔界の悪魔というのは、体内に魔物を飼ってるのものなのか!?》〈左様、高位の魔神であればあるほど、複数の魔物を体内に寄生させているのだ!〉
《なるほど、高位なね》
ニヤリと黒猫は意味ありげに笑った。
〈何を笑う、猫?〉
《それじゃあ、体ん中に魔物を一匹しか飼ってないアンタは、さしずめ中級の悪魔ってとこか、と、思ってね》図星であった。
魔界には無数の悪魔がいる。魔神王サタンの配下、八大魔王をを含む、72柱の魔神に名を連ねるとはいえ、グラーシャ・ラボラスのランクは中級であった。魔界の身分制度は、やや特殊である。伯爵にして王、公爵にして地獄の裁判官などと、複数の称号を兼任するが、その基準は曖昧であったり、サタンに認められし者のみが上級の悪魔であったりするのだが、中には例外もあり、強大な魔力を有する者はランクが上であったりするのだ。稀に辺境に身を潜めている実力者も存在する。とにもかくにも、ケット・シーはグラーシャ・ラボラスのプライドを刺激したのだ。
〈我を愚弄するか、猫妖精ごときがっ!〉
チンの体から数本の吸血のツタが伸び、ケット・シーは喉と両手首をツタに絡め取られてしまった。
黒猫はツタが触れている部分に、ふと違和感を感じた。
何と、絡みついたツタが蛭よろしく、じわりと血を吸っているのだった。
《くわぁぁぁ!》
猫妖精の体から、魔力が抜けていく。
〈楽には殺さんぞ、猫の分際で魔界の侯爵たる我を愚弄した罪、じっくりと味あわせてやる!〉
ちょっと一服🚬😸
王猫こぼれ話
ティル・ナ・ノーグ
いわゆる妖精の国で、別名、常若の国。プレステのゲーム、マリーのアトリエでは、常若の林檎🍎というアイテムがありました。この王猫では妖精が魔に染まると、妖魔になります。常若の国周辺には妖魔の住む森が点在し、お互いの領地で生きています。
72柱の魔神
ソロモン王に封印された72人の魔神です。基本的に悪魔を拘束する場合は、真の名を唱え、呪文で支配します。その魔神たちは八人の魔王の支配下にあります。なかでも、ルキフェル、ベールゼブブ、アスタロト、アスモデウスは四大実力者として名高い存在です。
更新遅れてて、申し訳ございません🙇
明日、あたりは脳みそも動き出すかと、思います。ではでは、
( ̄ー+ ̄)ニヤリ
グラーシャ・ラボラスは舌なめずりをし、ケット・シーの首に巻きついたツタに力をこめた。
《くっ、力が入らない!》
フラナガッハが地面に落ち、黒猫の剣士の意識が遠のいていく。
薄れゆく意識の中で、ケット・シーはつぶやく。
《…ディオス、ク…ロイ…》
その時であった!
どこからともなく馬のいななきが聞こえたのだ。
突如、空間が裂け、そこから一頭の角の生えた駿馬が躍り込んだ。いや、それは馬ではなく、王室の紋章から現れいでたかのような一角獣であった。だが、その馬体はエメラルドをまぶしたかのような、ドラゴンの鱗がびっしりと生えている。
「ドラコーン……」
知らずに京子は、その一角獣の正式名をつぶやいていた。
そう、ユニコーンとドラゴンのハーフである、ドラコーンの名を。
ちょっと一服🚬😸
王猫こぼれ話
ドラコーン
ドラゴンとユニコーンのハーフで、オリジナル幻獣です。竜の鱗に一角獣の角が特徴です。能力はドラゴンの炎の息とユニコーンの治癒能力を有しています。
ディオスクロイ
ドラコーンの名前ですが、ゼウスの息子たちという意味があります。一応、ルー・フーリンの乗る馬?です。
少しずつの更新ですが、気長に見ていただけるとありがたいです。
( ̄ー+ ̄)ニヤリ
ドラコーンは、おもむろに口を開け、猫を拘束しているツタめがけ、炎の息を吐きつける。ツタは火に弱いらしく、瞬時に燃え上がった。
《くふっ、た、助かった。礼を言うぞ、ディオスクロイ》
喉をさすりながら、ケット・シーは剣を拾う。
「邪魔をするな、ユニコーン!」
ディオスクロイはため息をついた。
〔なげかわしい、ルー様とも、あろうお方が、このような雑魚に遅れを取るとは……〕
ドラコーンは眼前の悪魔を無視して、黒猫ルーへと話しかけた。
《すまぬ、油断した》ケット・シーは素直に謝った。
「我をザコ呼ばわりか、たかが幻獣の分際で!」
激昂するグラーシャ・ラボラス。さらにディオスクロイは悪魔を無視してルーに語りかける。
「我を無視するな、と言うのにっ!」
〔それでも戦士の中の戦士にして、王の中の王であるクー・フーリン様の息子なのですか!〕
「何ィ!クー・フーリンの息子だと!」
グラーシャ・ラボラスの顔が驚愕に彩られた。
戦士クー・フーリンの名は、魔界全土にまで鳴り響いていた。
かつて、魔界の軍師にして、副王たるルキフェルが三万の軍を率いて、妖精界ティル・ナ・ノーグへと侵攻した。が、クー・フーリン率いる赤枝騎士団の手によって、侵略は阻止されたのである。各妖精の精鋭を集めたとは言え、わずか十数名足らずの赤枝の騎士らに三万の悪魔軍は敗北を喫したのだった。
悪魔軍団の死傷者は二万数千人にのぼり、ルキフェルは即座に停戦を申し入れ、その日の内に和平条約が結ばれた。この時、クー・フーリン側の被害は死者二名であった。
この戦において、特筆すべきはクー・フーリンの武器である魔槍ゲイ・ボルグである。彼がひとたび槍を放つと、魔法の武器は敵の命を確実に奪っていった。まるで、それは生きている蛇が縦横無尽に荒れ狂うかのようであった。
一度に三人の兵を串刺しにしたかと思えば、次の瞬間には主の手の中に舞い戻っており、二度放つと、魔槍はあらぬ方向から、神出鬼没に現れるのであった。
その戦士にして英雄たるクー・フーリンの息子がグラーシャ・ラボラスの眼前にいるのだ。
「クー・フーリンの息子だと!?戯れごとを……」
仮に本物の妖精王の息子だとしても、殺せばハクがつくと考えた魔犬は彼らの不意をついて、ツタを二匹の妖精に放った。
今度はルー・フーリンの反撃の番である。
四方八方から襲いくる、ツタの触手を猫の姿の剣士は高速の剣技で斬り払う。
ドラコーンは微動だにせず、己れをからめとったツタに電撃を流し込んだ。
「グォォォォォ!貴様、電撃を操るのか!?ただの一角獣ではないな!?」
ディオスクロイは自慢気に鼻をならす。
〔私はドラゴンとユニコーンの間に生まれたドラコーン。ルー・フーリン様に敵対する者は殺す!〕
どうも😺
凄まじい武勇伝ですな😲何だっけ?織田信長と今川義元の戦いを思い出しました!
猫パパさんは槍の使い手で、ルー猫さんは剣を使う・・・。なぜに親子で違うのか?これには何か裏話があるに違いない💡・・・って深読みし過ぎかな☺
あ、ドラコーンはブランカばりの技も使うのですか😲今のところ最強ですな☝なんせ王猫の息子に説教しちゃうくらいだし😁
続き楽しみにしてま~す🙆
>> 99 あ、英さん、ど~も。王猫制作委員会会長の豹牙鬼です!といっても、メンバー一人だけですが(笑)信長より秀吉派ですね、ホトトギスは鳴かせてみせたい派やし(笑)猫パパも出す予定ですが、かなりハードな展開になると思います。ドラコーンがブランカばりって、(超笑)スト2やってる人じゃないとわかんね~ネタやね。ブランカ、う~ん、シートン動物記の狼王ロボのつれあいのメス狼の名でもありますね。そして、武勇伝、武勇伝、武勇伝、でんででんでん、レッツゴー!冬の寒い日毛布をかぶり、オナラをしたら死にかけた!凄いよ、それってサリン発生!一歩違えばご臨終( ̄ー+ ̄)ニヤリな~んちゃって、オリラジ風にしてみました( ̄ー+ ̄)ニヤリ
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