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白衣の悪魔たち

No.2 19/01/20 01:56
名無し
あ+あ-

面接では採用の可能性がほぼ確実だと思わせるものだった。靴のサイズ、白衣のサイズを聞いてきた。
そして案の定、採用の電話がはいった。その時はまだ、それがあんな泥々した職場への一歩であることなど思いもしなかった。新たな職場でのスタートに胸膨らませていた。

それは職場への第一歩から始まっていた。

電話で職員入り口の案内を受け、指定箇所に名前を貼っておくということであった。┉ しかし、どこにも私の名前などない。しかたがないので、空いている場所にとりあえず納め、事務所に挨拶に向かった。事務長自ら看護師スタッフのところへ案内をしてくれた。
ロッカーも、白衣すら用意がない。
どういうこと?やがて用意された白衣は、胸に大きくボールペンで太い線の書かれた、襟の摩りきれた┉いかにも廃棄処分しようとしたものでしかなかった。は?これって?
外部の方から、この診療所の品格すら疑われるような白衣を着せて、どんな仕事をさせようとしているのだろう。自分たちが身につけている白衣はみな、真新しそうな最新のデザイ最新の生地のもので、注文をした白衣が届かなかったにしても、こんなものしかないのだろうか?┉いや、これが私に用意された白衣のようだ。
ロッカーもなく、患者が点滴を受けるベッドの並ぶ治療室に案内されてそこで着替えた。
看護スタッフから笑顔でかけられる┉猫撫で声。違和感ばかりが打ち消しても打ち消しても湧いてくる。
やがて一番年の若い看護師が案内をしてくれた。が、さっぱり的をえない。そして、大ボスが登場。
「そんなことはまだ教えなくていいわよ」
いや、的はえないとはいえ、それはごく普通の当たり前な案内でしかないのだが?
ただ一つ、マニュアルはひとつも存在しないと。そうはっきり言われた。そしてすぐに気づく。マニュアルは大ボスそのもの。大ボスは私の採用自体が気に入らないものだったようだ。




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