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ブルームーンストーン

No.41 18/06/07 22:11
自由人
あ+あ-

翌日。
大ちゃんの誕生日当日。

PM12:50
約束の10分前。

待ち合わせ場所である私の最寄り駅のロータリーに着くと、
うっ…
やっぱりもう来てる…

ロータリー横の駐車スペースに大ちゃんの車があった。
そ~っと中を覗き込むと、大ちゃんが文庫本を顔に乗せ、シートを倒して寝ている。

一体いつから来てるんだろう…

コンコン。

運転席の窓を軽くノックすると、気づいた大ちゃんが起き上がってきた。

「お疲れ様~。寝てたみたいだけど疲れてるんじゃない?」

ならば、さっさとプレゼントを渡して早く家に帰してあげねばと私は気を使いながら言った。

「へっ?ほっ?うん!
ダイジョーブ!ダイジョーブ!
ちょっと昨日あんまり寝てないだけだからエヘヘ」

大ちゃんは恥ずかしそうに笑うと、
「さて、どこに行きましょうか?」
とエンジンをかけた。

「えっ?いや、今日はこれを渡すつもりでだったんだけど…」
私は紙袋を大ちゃんに渡した。

「えっ?あ、ありがとう。
じゃあどこも行かないの?」

「えっ?だって昨日寝てないんでしょ??
帰ってゆっくり寝なきゃダメなんじゃない?」

「いやっ!ここに来てから1時間くらい寝たからもう大丈夫!」

え…1時間前から来てたのか…
そんなに早くに来て何をしてたんだ一体。
あ、寝てたのか…

心の中で色々とツッコミながらも、

「わかった。じゃあせっかくだから遊びに行こうか。」
私が言うと、
「うん!遊園地は?」
大ちゃんがメガネをかけながら聞いてきた。

あれ?
メガネ?

「うん。寝てないせいかコンタクトすると目が痛くて…俺、目がすごく悪いからコンタクトないと全然見えないし。メガネ好きじゃないんだけどね。」
大ちゃんがちょっと恥ずかしそうにする。

メガネは大ちゃんにすごく良く似合っていて、ひそかにメガネ男子大好き女子だった私はドキドキした。

この子、本当に美形だ…

でも顔のことばかり言うときっと気を悪くさせると思った私は、
「メガネ、よく似合ってるよ。」
とサラッと伝えた。






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