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沙耶香の女装官能小説2(女王様と作家編)

No.34 17/12/13 06:16
作家
あ+あ-

すみません。ではまた。
素っ気ない挨拶のまま彼女は私をマンションの前まで送った時は夕方近かった。
あんな経験してても職場でお仕事するのかなと女性が意外に強い一面を備えているのかと思った時に声がかかり肩が震えた。
「沙耶香」
「あ、麗奈に早紀さん。早いですね」
「舞先生のクルマなにがあったんです?」
一度部屋に帰りお茶を淹れながら私は事情を伝えた。舞先生の初体験。
麗奈は冗談めかした。
「猿も木から落ちる。沙耶香の女装レズも失敗することもある。ね?」
しかし早紀の言葉は違った。それは私に関わることだった。
「もしかしたら沙耶香さんをヘッドハンディンゲや引き抜きのためのハニートラップかも」
「どういうこと」
キョトンとする私に麗奈は早紀を咎める素振りだったがふたりは社内で私が話題になってるのだった。麗奈は私を見つめて個人的感情を含まない程度で言う。
「実は新星出版社、あ、私たちのライバル会社が沙耶香を欲しがってるという噂らしいの」
「同じように女装者や男な娘(こ)モノ向け雑誌を刊行してるんです」
ちょっと失礼と麗奈の部屋から『トランスセクシャル B&G』(新星出版社)の雑誌を持ってきた。
「あ、それ」
「麗奈さんの部屋を掃除した時に見つけたんです。本屋や中古書店で並んでるのを見ました」
「ライバル雑誌を見て研究。麗奈さん熱心だわ」
早紀と同じように私は感心したが頁をめくると内容は比較的によく似たモノであり呟く私。
「綺麗なモデルさんたちですね」
「沙耶香も知ってると思うけどウチの会社は業界では後発、弱小ではないと思うけど中堅にはまだ少し足りないかな」
そんなことないですよと意気込む早紀に笑みした。
しかし彼女は邪推する。
「舞先生とのセックスで落ち込む沙耶香さんをハンディンゲするんじゃ」
「そんなことあるんですか?」
麗奈はないとはないとは言えないけどむやみに疑わないと釘を刺す。
「だけど私はまだ二年目……」
「去年なんだかんだ売れたし話題にもなったでしょう。忘れたの」
「そうですよ。女装でもモデルなんですから自覚してください」
思わずたじたじになりながらお腹が鳴った。
「あ」
「なに?」
「夕食買いに行かないままでした」
主婦ねとからかう麗奈に苦笑が部屋からこぼれた。

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