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沙耶香の女装官能小説2(女王様と作家編)

No.28 17/12/12 07:47
作家
あ+あ-

一宿一飯の恩義。
クルマが走り窓外の見慣れた街の景色が風のように去るのが見えながらそんな表現を思い出す。もちろん運転する舞先生に借りがないわけではなくありまた女性を無下に扱うことはしたくない私の信条や根っこの男の方にも真面目な両親に育てられた性格もある。
それにしても時間休を使うとは考えたものと思うがよく思い出せば去年の早紀とほぼ同じような手段で職場を抜け出したようなものだ。
女性はこと異性のことになれば頭が働く。
ショートカットな舞先生は職場から逃げ出すように必死ながら一方でハンドルを握る手は冷静。スポーツ選手が持つ内に秘めた情熱と冷静な判断力が彼女を動かしているようだ。
しかしクルマが行き着いた先は一戸建てのかなり大きい木造建築二階建ていや屋根裏含めたら三階建て。
「ここは?」
「私の実家ですが」
「ま、待って!おウチでするんですか!?」
「いまはウチに誰もいないと思いますが」
もし家族の誰かに見られたら誤解がさらに誤解を生み少なからずオリンピック選手の候補であった彼女に汚点を作るとんでもない妄想がよぎり気を取り直した。
「こ、ここではダメです!どこか別なところ」
「わ、わかりました」
クルマが次に向かったのはナビが示したのは麗奈のマンションとは反対側の海に程近い街。着いたのはマンションの地下駐車場。
「ここは」
確認のためにもう一度聞く。先ほどは人生真っ暗な妄想が見えてしまったから。
舞は言う。
「私の部屋のあるマンションです」
「最初からそうしてください……」
スポーツ選手がいささか常識に欠けるのはなにも世間一般に限ったことではないと胸中で理解した。テレビで見るおバカなもと選手は笑えるが笑えないこれでは。
「家では誰もいないからセックスでき……」
「いまは言わないでください」
マンションの住人に聞かれでもしたらそれはそれで彼女の名誉に関わる。無神経ではなく女性としてのデリカシーが少し欠けズレているようだ。
エレベーターに乗り向かったのは最上階。通路を進むと北側らしい方向に街や麗奈のマンションが見えたようだ。
どうぞと招かれ肩にはすでに一戦交えたくらいの疲れがあった。保育士の頃の子ども相手にしてるくらいの労苦だ。
中に入ると筋トレマシーンなどがあり本棚にはスポーツ関係主に水泳関係が目に見えた。
吐息した。

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