沙耶香の女装官能小説2(女王様と作家編)

No.29 17/12/12 11:42
作家
あ+あ-

お茶を淹れてもらい安堵したと思った時だった。お茶を口から噴き出してしまい慌てた。
躊躇いなく彼女は私の目の前で下着姿になりかけていたから。
「先生!?なにを」
「これからセックスをするのでしょう。だから準備を」
「ち、ちょっと待ってください」
慌てなだめた。まずすべきことは改めて彼女の性についての意識を確かめることだった。体育会系家族で生まれ育ちレズだったのは聞いた。
「え……と、今日は生理はないですよね」
「え、ええ」
「本当ですか」
キッとつい強く睨んでしまうがかつてのアイのように怯えさせてはならないとかつての過ちがよみがえる。
「本当ですね?」
「ハイ、生理は先週でした」
なんか不安がよぎり脳裏に憤怒する麗奈と早紀の姿がありむしろ私が怯えた。
順を追わないとこのままでは彼女に言い様にされてしまう危うさがある。
「え……と、舞先生は私をオトコと認識してますよね?」
「ハイ、沙耶香さんは男性です。オチ×チ×ありますから」
「後半は答えなくていいです」
思わずツッコミしてしまう自分が情けない。プレイ以外では女性に強くなれない自分がいた。
「生理はなし、私を男性と認識」
「カウンセリングされてるみたいですね」
「え……と、シャワーは?」
念のためのエチケットとして聞いたつもりだが彼女からの答えに私はソファーに身体を沈めた。
「沙耶香さんは女性の匂いがお好きなんですよね。雑誌にそう書いてありましたけど」
彼女が持ってきた本はつい先日発売された『クロスドレッシング』の小説の内容についてだった。思わず赤面しかない。
「そ、それは物語の内容です……。多少の体臭が構わない性癖の人たちもいますがふつうはシャワーを浴びて」
「だけど私のセンパイは汗のなかしましたけど」
「あ……ハイ」
性に興味あるが性知識が豊富だったアイとは真逆のベクトルなことに納得した。理解が足りない女性なんだ。
後で聞いたらご両親やご兄弟姉妹はそんなことは教えなかったという。
ふとひらめいた。
「舞先生」
「ハイ」
「あの少し変わった形でセックスしましょうか」
ヒントはカウンセリングだった。そして実践しながら行い嫌ならやめれば済むこと。
身体を交えるまで時間が必要もしくはかかった。
私でいいのかなと再び葛藤が芽生えた。

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