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沙耶香の女装官能小説2(女王様と作家編)

No.26 17/12/12 04:56
作家
あ+あ-

元気よく食べる早紀をよそに私と麗奈は天井を見上げて箸が進まない。
実は“EYE”がなくなった後に私は三姉妹が私達のことにやたら詳しかったことを思い出話に花を咲かせていた時にふと気づいた。
天井や壁に覗き穴らしいのがそこかしこにあり一度私が天井裏に上がりそこから部屋を見たところそれぞれの部屋は丸見えだった。また愛液らしい跡や三姉妹の内の誰かの下着が置いてあった。
しかしすでにいなくなった姉妹を問責することはできないのでふたりの間では暗黙のこととした。だが早紀は姉妹から天井裏や覗き穴のことは聞いてたらしいと察した。
麗奈が我慢できなくなりそうになるのを感じ慌て口を塞ぐ。
「早紀、あなたね……さ、沙耶……か!?」
「無駄にいざこざ起こしてどうするんですか。私にまかせてくれませんか」
どうやって?と聞く彼女をなだめながらも考えながら口に出す。
「早紀さん」
「ふぁい」
食欲旺盛な表情は可愛らしいがこの小悪魔を手なずけないとならないと考えると複雑。
「ご飯食べに来るのは構わないわ」
「沙耶香」
「ワンコインでも構わないわ。ふたりで食べるには多すぎる時もあるし」
早紀は私を見つめる。その瞳には思い通りになるならないかの天秤で揺れ物事を量る。
スケバンかつもと女王様だから人心掌握術を量ってる。
「食べ物で釣るんですか」
「ええ、だけど物事はお金で解決しないこともあるわ。だから早紀さんがよかったら一食ごとに私そして麗奈の夜の営みいずれかを相手してほしい。もちろん相手を決めるのは早紀さんに主導権を譲渡するわ」
どう?と私は打って出た。このままではふたりの雰囲気を壊されるくらいならむしろ仲間に引き入れながら主導権を譲渡しある程度の優先権を持たせば我が儘は言えないはず。賭けでもある。
早紀は箸を置いて口を開き明るく笑みを見せた。
「わかりました。その意見に同意します」
ただしと私は付け加えた。後だしではあるが。
「夜の営みは祝祭日と土日だけ。あとふつうの遊びやショッピングなどは邪魔しないこと。私は早紀さんにも同じ時間を設けるから」
「わかりました……」
麗奈は思う。
モデルと作家見習いの仕事をするから負担になるのではと懸念し私自身もそれは承知だった。
だけど早紀を納得させることが第一だった。しかし私は“ヴィーナ”の存在を失念していた。

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