沙耶香の女装官能小説2(女王様と作家編)

No.25 17/12/12 04:21
作家
あ+あ-

ただいま、麗奈が帰ってきた。
「お帰りなさい。今夜は肉じゃがだけどよかった?」
構わないわと言いながらも微妙に複雑な表情があり好みじゃなかったと思ってしまう。
「念のためお刺身も買ったけど」
「冷蔵庫になかった?」
ふと中を見ると前の食べ残しがあり冷蔵庫を見たはずなのに気づかない迂闊を感じた。もともとふたり暮らしなために必然的に食べ残しの料理は余る傾向ある。
「え……と先にお風呂入ってください」
「うん。構わないけど」
気を悪くしたかなと麗奈は思いながらも沙耶香を気を使いすぎるところがあると思いながら先に湯に入った。
根が真面目、それは女装に関係なく沙耶香の長所であり短所。下着へのイタズラやオナニーも出会った頃に比べたら減ったように思う。
風呂から上がり下着やパジャマに着替える。自分もまた沙耶香の前で色香を漂わせなくなったかもしれない。
「先に食べてて構いません。私もお風呂します」
避けているというのもあるかもしれないが女装してる男性と暮らしてる以外は意外なほど普通な生活。肉じゃがの味は少し濃いめ。刺身は残り物から食べる。
沙耶香のお風呂は早い。二十分ほどで湯から上がる音がした。
「沙耶香」
「なんです」
「私に気を使ってる?」
まさかと沙耶香は少し苦笑した。
「ならいいけど下着は持ち主に返すことできた」
「ええ、さいわい舞先生が相手の方に取り次いでくれたので」
喉を潤し炊飯器から茶碗にご飯を入れ座り私は答えた。
「どんな人だった?」
「取材した人妻の方でした。大人ぽいひと」
「私より?」
「え、ええ……」
こんな時は返答に困る。女性がいかに自分以外の同性を気にしてるか。
「ねえ沙耶香、セックスしたいならしていいのよ」
「麗奈さん?」
思わず互いにテーブル越しに淫らな雰囲気を感じ顔を近づけあと数センチで唇が……というところで天井から音が微かにしその一分も経たないうちにインターホンが鳴り扉に目をやった。
「早紀!」
勢いよく扉を開けあわや彼女が扉にぶつけないかと思ったら見事に避けており素早くお邪魔した。
「ごちそうになりに来ました!」
茶碗やお椀に箸、それにいくらお隣とはいえキャミソールにパンツとほぼ下着姿、ソックス付き。
ちゃっかりしてると思いながら残り物も加え彼女を夕食に加えた。

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