注目の話題
知らない人から殺害予告
美人で仕事ができるのに
彼氏との関係にモヤモヤ

雨が降っていた

No.97 17/04/08 17:32
パンダっ子 ( UUqVnb )
あ+あ-

泣きながら、友香は私の顔を見下ろした。涙が雨の雫みたいに私におちてきて、温かく頬を濡らした。
「大丈夫よ。服の上から胸を触られただけ。キスもされていないわ。」
「それでも嫌なの。私の琴乃が、よりによってあの女に触れられたなんて。許せないのよ。悔しいのよ。」
私は腕を伸ばして友香の頬に触れた。

「許して、友香。私も悔しい。あなたを苦しめてしまって、どう償えばいいのか分からない。」
「お願い。もう二度と、私以外の誰かに肌を晒さないで。私だけを信じてよ。こんなに苦しいのは、もう嫌なの。こんなに嫉妬して、みっともない感情をあなたに見られるのも、嫌なのよ・・・。」
「約束するわ。ごめんね。もう迷わない、あなただけを信じて、愛するわ。」

嫉妬して泣いている友香を、それでも美しいと思った。
「私、あなたの側にいて良いのね。」
自分で言って、涙が出た。

私は自分で服を脱いだ。電気も消していない、明るい部屋で友香に全てを見せたかった。不思議と恥ずかしさはなかった。私のこの身体を、友香は愛しているのだという自信が、私を大胆にさせていた。
「今日、あの人に触れられた時、突き飛ばして逃げてしまいたかった。嫌で嫌でたまらなかった。だから忘れたいの。お願い。忘れさせて。」

97レス目(99レス中)
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧