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君のもとに

No.26 16/06/21 10:49
ひろ ( OiFWnb )
あ+あ-

「じゃあ、優子のところに来ていいの」
美紀の問いかけに

「もちろん」
優子は満面の笑みで返事をした

「良かった〜」
美紀はホッとした顔を見せバックから何かを取り出すと優子に差し出した
「ん?何」
「私からのプレゼント、気に入ってくれるかわからないけど…このブレスレッドとお揃いなの」そう言って左手を見せた
「素敵〜ありがとう、でもいいの?」
「いいよ。優子には本当に助けられたしね、それにこれからもよろしくってことで!」
「うん、ありがとう大事にするよ」

「あの…私」急に優子の顔つきが変わった
真剣な顔で話し出した
「美紀、私も1つだけ大事な話があるの」
「何?」
「あのね、私、来月手術受けるの」
「えっ、何処か悪いの」美紀は驚いた
「ううん、病気とかじゃなくて…」
少し沈黙の時間が流れた
「下取っちゃうの」小さな声で優子は言った
「何?下?」美紀はわからなかった
「性転換…する」
「えっ、ホントに…」美紀は再び驚いた
「そこまでするの」
「中途半端は嫌だから。女になるって決めた時から全部と思っていたの」
美紀は一瞬固まった
「ちょっとビックリなんだけど…でも、もう決めたんだよね。後悔しないんだよね」
美紀の問いかけに優子ははっきりと
「うん」と返事をした
「だったら何もいわないよ。優子が決めたことだから応援する」
そう言って美紀は微笑んだ

「もうそろそろ行かないと、21時に約束してるの。最後くらいはしっかりしないとね」
美紀はそう言って立ち上がると玄関へと向かった。
優子も一緒に…
美紀は靴を履くと振り返り優子を抱きしめ
「私の為にありがとう」
小さな声で囁いた
優子の目から自然と涙がこぼれ落ちた

「さあ、じゃあ行ってくるね」
「無理しないでね。何かあったらすぐに連絡して」
「うん、でも大丈夫だよ」

最後にこんなやりとりをして美紀は笑顔で出て行った。





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