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…。

No.98 13/10/05 14:18
アル『日 ( 40代 ♂ ycvN )
あ+あ-

≫97

地下鉄の駅のプラットホームに着くと沢山の人が電車を待っている。小百合はなるべく人が少ない所へ並ぶと電車が来るまで五分程あるので、さっき市立図書館から借りてきた分厚い本を開いて続きのページをパラパラと探す。




ドン

「えっ!?」

その時、背中を誰かが強く押す。
小百合は訳が分からないままプラットホームから線路まで落ちた。
ドサッ
「あいたたたっ…誰よ後ろから押したの…」
小百合は腰をさすりながらキョロキョロと上を見て自分が立っていた場所に押した犯人がいないか探したが分からなかった。体を捻って落ちたため腰を強く打ち付けその場を動けないでいた。


そして駅員のアナウンスが流れ出す。
『間もなく電車が参ります。線の後ろまでお下がりください。』
ザワザワ
 ザワザワ
しかしプラットホームから「嬢ちゃん大丈夫か?」「電車が来るから早く上がれ。」と言うものの誰も助けようとはしてくれない。

「くっ!足が…」
窪んだセーフティーゾーンに隠れようとしたが更に運悪く線路で左足をくじいて思うように動けない。

ガタッゴトンガタッゴトン

真っ正面の方から電車の光がカーブしたトンネルから段々と近づいて来る。

「グゥ…あと少し…」這いながら少しずつ進む。

ザワザワ
「駅員まだか。早く連れてこい。」

ガタッゴトン

ファーファーン

警笛音がプラットホームに鳴り響く。

キィーーッ

電車はもう目の前…
「いやーーッッ!!」
小百合は叫んだ。
ゴンッ
誰もが引かれた姿を見たくなく目をつぶった。

プシューッ

電車は止まったが小百合が落ちた場所から数メートル過ぎていた。

電車待ちしていた乗客等の後ろでジッと様子を伺うパーカーのフードを深く被っていた者の口元がニヤッと笑うと歩き出し上り階段を上って行った。

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