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母親( eoesnb )
13/05/21 14:05(更新日時)

貴方ならどうしますか?
我が子が何か得体のしれないウイルスに感染し
我が子が感染源となり
我が子の意志とは裏腹に我が子に触れた人が感染し
死に至るとしたら

我が子を監禁しますか?

まわりに殺せと非難されたら殺せますか?

我が子と共に逃げますか?

貴方なら


どうしますか?

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No.1567596 11/04/05 01:31(スレ作成日時)

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No.51 11/04/20 11:36
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

翌日からのこの部屋に監禁されての生活は苦痛以外の何物でもなかった

つねに監視され巧はベッドに右手以外を固定されている
血液採取と組織採取の指示が出てから
1時間事にある 血液採取 と組織採取のせいで
巧と私の手足は内出血で青く腫れ上がっている

採取は人間が来ておこなうのではなくベッドの横にに血圧計とよく似た採取する機械が置かれていて
1時間起きにそこに腕を差し込み機械が腕に針を刺し採取するまで我慢しなければならない

腕を強く圧迫される痛みと針で何度も腕を刺される痛み

巧は泣きながら嫌がる
嫌がる巧を無理矢理押さえ付けるようにして腕を機械に差し込む

こんな検査は必要なんだろうか
巧をこんなに泣かせてやらなくちゃいけないことなんだろうか
なんでベッドに縛られたままなのか
この子には自由がないのか

1時間おきに繰り返される巧の泣き声

自由に動けない苛立ちと恐怖

泣き叫びすぎて声がかすれてきている

差し入れされる食事にも一切箸をつけない

食べさせようとするもすぐ吐き出してしまう

巧は指しゃぶりをしながら泣きつかれて眠ってしまった

でもあと30分後にはまた採取しなければいけない

嫌がり泣き叫ぶ巧の腕をとり・・・

No.52 11/04/20 11:49
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

しなくちゃいけないことはわかっている

これ以上感染を広げない為にも 感染した場合の治療法を見つけ出す為にも
そしてなにより巧が治る為にも

巧が感染源で巧に命の危険はないと言われたが未知のウィルスだ この先何か変化があって巧の体に異変が起こらないとはかぎらない
その為にも必要な事なんだ! 巧が可愛いなら心を鬼にして・・!

私は1時間おきにそう心を奮い立たせるが
巧の泣き声と巧の助けを求める目が私に 突き刺さる

こんなにつらい思いをさせて 治療法なんて見つからないかもしれない
そしたら巧のこのつらい思いは無駄になるんじゃないのか・・・

No.53 11/04/20 12:13
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

治療法が見つからないなら無駄に痛い思いはさせたくない・・・

いや!巧だけじゃなく他の人の為にも必要なんだ!
例え巧が治らなくても人に感染させた時の治療法だけでもわかるかもしれない・・・
でも巧が他人の為に不自由な生活して痛い思いさせられて・・巧だけがつらい思いをすればいいの?
他人の為になんで巧が・・・! 何もしていないのに!


でも巧が治らないと決まったわけじゃない!
医学は進歩しているんだから!その為にも検査はしなくちゃ!


否定と肯定を私は何度も心のなかで繰り返した

肯定が全面否定になったのは監禁されてから一週間たった後だった

No.54 11/04/20 23:13
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

この日は採取の指示がなかった

ベッドから降りられずぐずる巧を私は一生懸命あやしていた

突然部屋の隅のスピーカーから声が聞こえた

「お話があります
隣に移動してください」

声と同時にガラスの隙間が開く

私が立ち上がると巧は嫌がり私の服の袖を引っ張る

「まま・・行かないで・・」
泣き叫びすぎて声がかすれている巧は弱々しい声でお願いする

「すぐ戻るから・・」

私は巧の頭をなで

「大事なお話があるからね」
と優しく諭しガラスの隙間を潜った



ガラスの隙間が閉まったと同時に声が再び話し掛けて来る

「結論から申し上げます」

「結論?」

予想と違う言葉に少し戸惑う

なんの結論?

No.55 11/04/20 23:50
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「今の医療では対処できないとの結論が出ました」

「・・対処できない?」

「今の技術では治療法・予防策・巧君への感染経路・ウィルスの正体全て解明出来ないのです」

言葉が出ない私を無視するかの様に声は続ける

「巧君が感染源であるかぎり巧君を隔離するしかありません 巧君は可哀相ですが治療法が見つからない限りこの部屋から出ることは出来ないと思っていてください」

私はガラス越しに巧を見た
巧は私を不安そうに見つめている

「・・治療法はみつかるんですか?」

私の問いかけに声は少し間を開けて答えた

「見つかるとも見つからないとも言えません
もちろん全力を尽くします」
あやふやな答えに苛立ちを覚える

「なんなの!巧に一生ここで過ごせっていうの!」

「今の現状ではそれが1番の方法なんです」

冷静に声は続ける

「もちろん治療法は引き続き研究します
巧君には辛い検査もあるかも知れませんが・・」

「巧にこれ以上何をする気なの!」

私は叫んでしまった

ベッドに縛り付けられ歩く自由さえ奪われ狭い部屋から一生でる事を許されないかもしれない巧にこれ以上辛い事をさせるの?

まだ五歳だよ?

あの子はこんな辛い思いをするために生まれてきたの?

私はあの子にこんな辛い思いをさせる為に産んだの?

No.56 11/04/21 00:06
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「では巧君を自由にさせるのがよいと思いますか?」

声が話し掛けてくる

「巧君が今のまま以前の生活に戻れば確実に感染者が出ます
感染者は確実に死亡しますそれでもよいと思われますか?」

「そんな事・・!」

良いわけないじゃない!

だけど・・だけど・・!

正しい事はわかってる

巧が隔離される事が1番な方法だということも

もし感染源が巧ではなく他の人間なら隔離するべきだと素直に思うだろう

その感染源の人が一生隔離されモルモットみたいな扱いを受けても気の毒には思うがそれが当たり前だと思うだろう

運が悪かった

同情するがそう思って終わるだろう

何も考えずに・・
その人の事など・・・

No.57 11/04/21 00:36
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「辛い決断でしょうが・・」
「待って!待って下さい!」
「・・・」

「私も感染者なんですよね?」

「そうですね・・発症は個人差があるのでなんとも言えませんが・・」

「私が発症したら巧はこの部屋で一人ぼっちって事・・ですか?」

「・・そうなります」

声の答えに絶句する

私が死んだらこの部屋で巧は一人ぼっちに・・・

堪えられるのだろうか?
大人でも堪えられないかもしれないのに
あの子が堪えられるのだろうか?・・・

No.58 11/04/21 00:52
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

たった五歳の子供が一人きりで孤独に堪える事などできるはずがない

だけどどうする事もできない

私は無力な母親だ

私が死んだら巧は一人で壊れていくだろう

私何もしてあげられない

溢れ出る涙が止まらない

No.59 11/04/21 01:48
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

絶望感が私を支配する

立っている事すら苦痛になり私は座りこんでしまった

放心状態の私を哀れんだのか 声が再び話し掛けてきた

「何か希望があれば・・」

希望?
希望は巧が完治してここから出て家族仲良く暮らす事・・

家族・・ 旦那がいた!

もし旦那が感染していないなら巧の側にいてあげられる!
感染を防ぐ為にガラス越しになるかもしれないけど
少しはマシだ!

少しでも巧の支えになれる!

「主人・・主人は感染してるんですか?」

私の問いに声は答えた

「ご主人は感染されていないです」

No.60 11/04/21 02:13
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「主人に・・主人に逢わせて下さい!」






私の願いは2時間後に叶えられた

私は声に促されるまま壁のボタンを操作し一週間前に通ったドアをくぐり抜けた
一週間前に歩いた長い廊下を横目に 目の前のドアの扉を開けた

部屋は真ん中がガラスで仕切られていてガラスの向こうには一週間ぶりの旦那の顔があった

「あなた・・」

私はガラス越しの主人に走り寄った

無言の旦那

私はせきをきったようにはなし出した

巧の今おかれている状況
私が感染していること

話ながらまた泣いてしまいそうになるのを堪えて



「俺には何も出来ないから」
私が話終わると旦那は吐き捨てるように言い放ち席から立ち上がった

旦那の予想外の言葉に私は一瞬旦那の言った言葉の意味がわからなかった

「なんて?」

私の言葉に旦那はいらついたように声を荒げる

「オマエラともう関わりたくないんだよ!」

No.61 11/04/21 11:18
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

頭がパニックになる

「どうして・・何かあったの・・?」

旦那が鼻で笑いながら言葉を吐き捨てる

「何か?何もなく俺がこの一週間ただボケッとしてたと思うのか?」

旦那は頭を掻きむしる

「死んだんだよ・・巧の幼稚園のクラスの半分が・・」

旦那の言葉に私は息を呑んだ

「オマエラが病院から姿が見えなくなって・・」

旦那がぽつりぽつりと話しはじめた

No.62 11/04/21 11:46
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

畠山 真砂 30歳
私は幼稚園から連絡を受け幼稚園に急いで向かっていた

娘がいきなり吐血したらしい
詳しい事はわからないがすぐ来て下さいといわれ不安に駆られながら道を急ぐ


幼稚園に着いた時辺りは騒然としていた
園庭には救急車が何台も止まり同じクラスの子がタンカで次々と運び込まれている

「えりな!えりな!」
子供の名前をよびながら抱き抱える母親

私は一瞬夢かと錯覚した

いやこれは現実だ

一体何が・・・

「由紀!由紀!」

娘の名前を呼びながら騒然としている辺りを探す

「由紀ちゃんのお母さん!」
保育士の声

「由紀!」

保育士に抱かれながら由紀は小刻みに震えている

「由紀!」

由紀を抱き抱えると由紀は小さく

「まま」

とだけ呟いた

「何が・・一体何が・・!」
「わかりません・・急に・・皆が・・聡君も愛ちゃんも隼人君も・・急に・・」
保育士は首をただ横にふりながらそう答えた

その時

遠くで悲鳴に近い声が上がった

「はやと!!」

声の方をみると隼人君が奇声をあげながらのたうち回っている

「!!」

私はあまりの光景に釘を刺されたように身動き出来ずにただ見つめていた

「隼人!はやと!」

母親の叫び声が悲痛に辺りに響く

ただ事ではない
誰もがそう直感した

No.63 11/04/21 12:13
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「まま・・まま・・まっ・」
由紀の様子がおかしい!

「由紀!!」

「あ゛ぁ゛ ま゛ぁ゛ 」

「由紀!」

由紀が喉を掻きむしりながら床を転げ回る

「由紀!」

私は由紀を抱き抱えようとする

「た・!たす・・ま゛まぁ」
「由紀!!」

悲鳴に近い声で娘の名前を呼んだ瞬間

由紀は動かなくなった

「ゆ・・」

私が由紀を再び抱き抱えた時由紀の腕がダランと垂れさがった

開いてはいるが何もみていない目

「・・由紀・・?」

まさか・・まさか・・まさか・・

「由紀?」

話し掛けても何も答えてくれない

口に耳を近づけてみても呼吸が感じられない

瞬きもせずに見開いた目

突然起こった出来事に頭がついていかない

由紀は・・・

「いやぁぁぁぁぁ」

嘘だ!嘘だ!嘘だ!嘘だ!
私は動かない人形の様な由紀を抱きしめる事しかできなかった・・・・

No.64 11/04/21 12:41
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

そのあとの事は余り記憶がない
覚えていることは
主人が来て私を車に乗せ抱きしめ何か言っていた事と
主人がくる前に白い服を着ている人達がどこからともなく表れ由紀を初め動かなくなった子供達を運びさってしまった事だけ

主人は園舎に残っている白い服の人と話している
由紀がどこに連れていかれたか聞いているのか
もうそんな事いいよ
由紀はもう帰ってこない
帰ってくるのは由紀の抜け殻の身体だけ・・・

その事実はかえられないのだから・・

車の中で私はぼんやりと外を眺める
いつもと変わらないようにみえる
園舎から私の姿を見つけた由紀が今にも走ってきそうだ
由紀がいなくなってしまったなんて信じられない
さっきまで息をしていない由紀を抱いていたのにリアルな感触は残っているのに
あれが嘘に思えてならない
いや 嘘であって欲しい

No.65 11/04/22 23:10
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

主人が車に戻ってきた
かなり興奮している
勢いよく車のドアを閉め
ハンドルを強く握りしめている

「・・・・」

何か呟いている

「・・聞いているのか?」

主人の苛立っている声

私は窓をむいたまま

「おい!!」

主人はわたしの肩を掴み無理矢理振り向かせる

私は主人にされるがままにおぼろげに主人の顔を見た
何を怒っているの?

そんな簡単な言葉さえ主人にかける気にもならない

「ちゃんと聞け!」

主人が泣きながら私の肩を揺さぶる

「由紀は・・由紀は・・」

言葉に詰まる主人

No.66 11/04/22 23:38
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「・・いや・・よそう・・」
主人は私の肩から手を離しそのまま何も言わず車を走らせはじめた

主人が何を私に伝えたかったのか

それは翌日知る事になる



昨日の出来事から時間が止まったようだ

私は由紀の大好きだったキャラクターのぬいぐるみをずっと抱きしめていた

主人は昨日帰ってきてから何も話さずどこかへ出かけて行った

外がすっかり明るくなりいつもなら由紀を起こす時間だ

私が起こしに行くと由紀はいつも眠い目を擦りながら・・

「ゆき・・・」

ぬいぐるみを抱きしめると由紀を抱いているようで・・・

No.67 11/04/22 23:48
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

ママ つらいよ・・
嫌だよ・・・
由紀がいないなんて・・

涙でぬいぐるみがグチャグチャになる

「今・・いいか?」

主人だ
いつの間に帰ってきたんだろう

私が何も言わず黙ってぬいぐるみを抱きしめていると主人が私の目の前に座り話し出した

No.68 11/04/23 00:12
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「幼稚園の関係者と警察に話を聞いてきた」

「・・・」

「由紀と同じクラスの半分が同じ症状で亡くなったらしい・・」

「・・・」

「警察は何も教えてくれない・・調査中としか言わない・・そして白い服の奴ら・・おかしいと思って調べたんだよ・・そしたら・・」

主人が続ける

No.69 11/04/23 00:21
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「感染研究センターのやつらだ・・間違いない」

「感染研究・・センター・・・」

「センターの奴らが動くって事は由紀はナニカに感染したって事なんだろう
それであんな事に・・」

主人は頭を抱えこんだ

「何に感染したのか感染源がなんなのかそれはわからないが・・」

No.70 11/04/23 00:59
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「わからない・・」

「今日これから感染センターに行ってみよう・・由紀の遺体もそこに運ばれてるはずだ」

主人が肩を震わせながら消え入りそうな声で呟く

「せめて・・せめて・・由紀がなんで死んだのか・・それぐらい・・親の俺達が調べてやらなくちゃ・・」

No.71 11/04/26 00:10
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

感染センターへの道のりは途方もないぐらい長くかんじた

二人とも一言も交わさずに車のエンジン音だけが聞こえる

感染センターは山の中にひっそりと立っていた

しかしその建物はそこにあるだけで見るものに威圧感を与える

私達は息をのんだ

自分達が知らない世界がその中にあるのだ



建物へは巨大な門を通らずには入れない

門の前で制服をきた男二人が三台の車を止めている
なにやらもめているらしい
私達は車を止め揉めている人達に近づく

「なんではいれないんだ!」

No.72 11/04/26 00:20
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

一人の男が制服をきた男にくってかかっている

「由紀ちゃんママ!」

男の近くにいた女が走り寄ってくる

「隼人くんママ・・」

今回亡くなった同じクラスのまま友だ

「ここに隼人がいるって聞いて・・だけど入れてくれないの・・」

隼人くんママは揉めている集団を振り返った

「ちょっと聞いてくるよ」

主人が揉めている人達の中に入って行った

「息子の遺体を引き取りたいだけなのに・・」

隼人くんママは泣き崩れている

No.73 11/04/26 00:53
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「皆さん!皆さん!落ち着いて!」

制服の男一人が声を張り上げる

「いいですか?!ここは民間の施設ではありません!国の施設です!ですから民間人が入る事は許されていないんです!」

「なんだよ!それ!」
「子供の遺体を返してください!」
「説明しろ!」

「こちらでお答えできるのはここまでです!これ以上お答えする事はできません!お帰り下さい」

「息子の遺体は?!」
「責任者を出せ!」

「お答え出来ません!お帰り下さい!」

制服の男は同じ言葉を繰り返す

No.74 11/04/26 22:26
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「そんな説明で帰れるわけがないだろう!」
「中にいれろ!」

「ですから!」

制服の男と親達の怒声が飛び交う

ずっとこのまま押し問答が続くとおもわれた矢先に門横の警備員の休憩所の様な小屋からまた一人制服の男が姿を現した

No.75 11/04/27 22:15
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

出てきた制服の男はもう一人の制服の男に何かを伝え私達一人 一人に 入館許可書とかかれた名札を渡し始めた

いきなりの事に私達に疑問の色が浮かぶ

「中で説明すると今連絡が入りましたので」

男は私達の空気を読んだように言った

名札が全員に行き渡ると門がゆっくりと開いた

No.76 11/04/27 22:29
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

制服の男に促され私達は門をくぐる

「こちらへ」

制服の男に私達は無言でついていく

建物に入ってすぐのホールは天井がガラス張りになっていて日差しが真上から降り注いで眩しく外からの印象と全く逆の空気を醸し出していた

ホール脇の会議室とかかれた部屋に男は私達を誘導した

その部屋は正面に大きなスクリーンが置かれスクリーンを見る形でテーブルと椅子が置かれている

私達はそれぞれ椅子に座って待っていた

それほど待たされる事なく部屋のドアが開き
白衣をきた男三人とスーツ姿の男二人が入ってきた

No.77 11/04/27 22:39
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「息子の遺体を返してください!」

一番に口を開いたのは隼人くんママだった

白衣の男は隼人くんママをチラッと見て口を開く

「残念ながら今の段階では・・」

もう一人の白衣の男も口を開く

「ここは感染センターです
こちらに運び込まれたということはどういうことかお分かりですよね?」

人を小ばかにしたような口調

いかにも私達が迷惑といったような口ぶりだ

No.78 11/04/29 00:44
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「こちらも今調査中なんですよ
わかりますよね?
お子さん達の死に方が普通じゃないって事ぐらい」

男の言葉で私の脳裏に昨日の光景がいきなり蘇った

酷い・・

私は手を固く握りしめた

「原因を調べる為に・・」

男が淡々と話していると主人がいきなり立ち上がり男の胸倉を掴み背後の壁にたたきつけた

「な・・」

「自分の子が・・死んだんだぞ!いきなり・・何の前触れもなく!原因を知りたいと思う事がそんなにおかしいか?迷惑か?遺体もオマエラに連れていかれて・!理由を知りたいと思うことがそんなにダメな事か?!」
「そんな・・事」

「やめなさい!」
スーツ姿の男が主人に詰め寄る

「マニュアルな回答を聞きにきたわけじゃないんだ」

主人は小さく男の耳元で何かを呟く

男の顔色がみるみる変わる
「知っていることを全て教えて欲しい」

主人の言葉に男は小さく頷く

主人は男を離し席に戻ってきた

白衣の男はもう一人の白衣の男に何かを伝えた
耳打ちされた方の男の顔色もみるみる変わる

No.79 11/04/29 01:05
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

白衣の男達はコソコソと話し一人が部屋を出て行った
残った男はゆっくりと話し出した

「大変残念な事ですが・・」
先程とは打って変わった口調

「今回の事の原因は・・」

白衣の男は言葉に詰まったが主人をチラ見し意を決したように続けた

「ウイルス感染によるものだと考えられます」

ウイルス・・感染・・?

「今まで発見されていなかったウイルスで・・」

部屋の中がざわつく

「感染源に接触し感染します 発症すると発作を起こし死に至ります 発症するまでの時間は個人差があります」

「感染源・・はなんなんですか?!」

「それは・・お答え出来ません・・」

「わからない・・ということ?!」

「いや・・そうではなくてですね・・」

男の歯切れが悪くなってきた

主人をチラチラと見ながら主人の顔色を伺っている

「はっきりしろよ!」

親達の罵声にしどろもどろになりながら男が口を滑らせた

「個人の情報を流す事は・・」

個人の情報?

男は自分が言ってはいけない言葉を口にしたことに気づいた

「いえ・・あの・・」

「個人って・・感染源は人間って事なのか!!」

No.80 11/05/02 00:34
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「いや・・」

「違うのか?!」

「いえ・・違わなくないんですが・・」

「どっちなんだよ!!」

白衣の男はチラチラと主人を見る

「混乱を招くのを防ぐ為にこれ以上は・・」

「混乱はもう起こってるだろう!」

「もしかして・・私達も感染しているの?!」

部屋の中の空気が一瞬にして変わった

「どうなんだ!」
「はっきりしろ!」

鬼気迫る表情で白衣の男に詰め寄る人達

「おち・・落ち着いて! 大丈夫! 感染されていません! 大丈夫!」

白衣の男は必死に話している

「なんでそう言い切れる?!」
「感染源が誰がわからないのにそんな大丈夫なんて信用出来ないだろ!」

詰め寄られ白衣の男は逃げ場が無くなっていく

No.81 11/05/02 00:50
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「席に戻ってください!」
スーツの男の制止もあまり意味がない

「ですから!」

「はっきりしろよ!」
「いい加減に言えよ!」

「俺達は子供が死んだんだぞ!」

ひときわ大きい声が響いた
主人だ

「感染源はわかっているんだろう?もうそっちでオマエラが保護してるんだろう?」

「・・・」

「俺達は知りたいだけだよ・・なんで死んだのか・・なんで死ななきゃならなかったのか・・」

「・・・」

「教えろよ・・教えろ!」

主人は泣きながら叫ぶ

「言えません!言えません!」

白衣の男は半泣きになりながら首を振り拒否をする

No.82 11/05/02 00:59
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

その時先程出て行ったもう一人の白衣の男がもう一人連れて部屋に戻ってきた

新しく部屋に入ってきた白衣の男は主人を見て頭を下げる

「このセンターの一部を任されている萩野と言います」

「まずは皆様に今までの非礼をお詫び申し上げます」

萩野はそういって深々と頭を下げた

「皆さんきちんと説明しご質問にもお答えいたしますのでどうかお座りになって下さい」




皆が席に戻ると萩野はゆっくりと話し始めた

「今回の事は・・」

「感染なんだろ!」
「さっき聞いたよ!」
「感染源は誰なのか教えろ!」

No.83 11/05/02 01:34
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「感染源についてですが・・原則お答えする事は出来ません」

萩野の言葉に皆立ち上がる
「ですが!」

萩野は声を張り上げる

「皆さんがどうしてもというのならお教えいたします・・」

萩野はゆっくりと一人一人の顔を見るように部屋を見渡す

「感染源は皆さんのお子さんと同じ幼稚園のクラスの子供です」

「!」

同じクラスの子・・・

「その子供が何故感染源となりえたのか理由・経緯はわかりません」

「・・!」

「 今センターで保護していますのでこれ以上の感染拡大はまずないと考えています」

「その子は・・生きているんですか?」

えりなちゃんママが初めて口を開く

「はい・・ウイルスに感染しているということ以外は健康ですね」

「苦しんだり・・してるわけではないんですね・・」

えりなちゃんママは唇を噛み締めている

「おい・・」

えりなちゃんパパがえりなちゃんママを諭している

「だって!」

えりなちゃんママが泣き崩れる

えりなちゃんママの気持ち・・私にはわかる

No.84 11/05/02 01:52
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

その子に罪はない

当たり前だ

そんな事はわかっている

なりたくてなったわけじゃ無いこともわかってる

その子がたまたま感染源になってしまった事も

だけどその子が私の子供を殺した

それも事実

その子がいなかったらしんでいなかったかも知れない
いや死ぬ事なんてなかった
私の子を死に追いやったのにのうのうと生きている

苦しみもせず!

許せないと思うのはおかしい?

人道的に考えたらおかしいだろう

わかってる!

逆恨みに近い感情だということは

わかってるけど!

思ってしまう

苦しめばいいのに

死ねばいいのに

由美が死んだんだから
その子も死ねばいいのに!

No.85 11/05/02 02:06
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

私の気持ちを察したのか
主人が私の手を握ってきた
「感染源の氏名についてですが・・」

萩野の言葉に私達は息を飲む

「もういいです!」

泣きながら叫んだのは隼人くんママだった

「いまさら・・誰が原因だとか・・どうでもいい!息子を・・私は隼人の遺体を返して欲しいだけなんです!!」

机に突っ伏した隼人くんママの肩を抱きながら隼人くんパパも口を開く

「その子の名前を聞いたところで・・悪意のない子に逆恨みしても隼人が帰って来るわけじゃない・・私達は遺体が帰ってこればいいんです!返してください!」

「わかりました・・後一日待って頂けますか?あちらで手続きを・・」

萩野はスーツの男に目で合図し隼人くんママ達はスーツの男に案内され部屋を出て行った

No.86 11/05/02 02:26
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

私達は無言で隼人くんママ達を見送る

わかるよ

隼人くんママ達は正論だ

知ってしまったら
その子を必ず怨んでしまう
怨んだところで子供は帰ってこない・・

知らずにいる方が幸せな事もある・・

「皆さんはどうしますか?」

萩野の言葉で私達は選択を迫られる

知って我が子をなくした気持ちをその子にぶつけ怨むか・・
聞かずにこの場をさりただ我が子に起こった悲劇を嘆くか・・

正しい選択はどちらなんだろう・・・

No.87 11/05/02 21:13
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

結局私達は名前を聞いてしまった

名前を聞かずに部屋を後にした人は隼人くんママ達以外いなかった

多数決ではないけれど多数の親達が私と同じ考えな事に少し安堵した

自分達だけではないんだという安心感

それは時に間違った選択をしたとしても正論になる





帰りの車の中で何度も何度も頭の中で一つの名前が浮かぶ

No.88 11/05/02 21:25
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

鈴木・・巧・・・

あまり記憶にない名前だ

由美からもあまり聞いた事がない名前だ

そんなに親しくない子供によって由美は・・・

ぎゅっと唇を噛む

「なんで・・・」

何度この言葉を思っただろう

私の言葉に主人が荒々しく車を止めた

「もう何も言うな!」

主人の怒鳴り声

「由美の死因はわかった!由美の遺体ももう少しで帰ってくる!これ以上何もいうな!」

No.89 11/05/02 21:56
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

主人が怒鳴り散らす

「怒鳴らないで!」

私の言葉も耳に入らないのか主人は怒鳴るのをやめない

「なんでなんて思ったってなんにも変わらないだろ!由美は事故にあったようなもんなんだ!」

事故・・・?

それは違う!!

「違うよ!事故なんかじゃ・・」

「そう思うしかないだろ!未知のウイルスに感染して死んだ!防ぎようもなく治療も出来ずに死んだ!仕方がないだろ!」

仕方が・・ない・・の?

由美が死んだのは
仕方がない・・事・・なの?

「そんな言い方・・」

「じゃあ感染源の子を怨んで死んでほしいって思えばいいのか?!一歩間違えたら由美が感染源だったかも知れないんだぞ!たまたま由美が被害者だった!その状況でその子に全部の責任は押し付けられないだろ!」

No.90 11/05/02 22:08
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「あなたは・・由美がいなくなって・・悲しくないの?寂しくないの?悔しくないの?!」

私も叫んだ

「仕方ないって・・なんなの?その子がいなかったら由美が死ななかったのは事実でしょ!?由美が感染源になったかもしれないって・・そうかもしれないけど違うじゃない!!由美は死んだじゃない!その子のせいで死んだじゃない!」

私の言葉に主人は思い切りハンドルを殴る

「その子を怨んじゃいないって頭ではわかってるよ・・だけど・・その子のせいって思うのは仕方ないでしょ・・怨んじゃうのは仕方ないでしょ・・なんでって思うのはダメな事・・?」

「俺だって・・!」

主人が泣きそうになりながら答える

「俺だって!怨みたいよ!むかつくよ!その子に悪いけどしんで欲しいよ!だけど・・それは・・思っちゃいけないだろ!」

「そうだけど・・」

「まだ5才の子だ・・由美と同じ歳の・・責めたいけど・・責められないだろ・・・」

No.91 11/05/02 22:10
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「あなた・・」

私達は選択を間違ったのだ
こうなる事はわかっていたはずなのに・・・

No.92 11/05/02 23:55
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

鈴木仁美(続き)

「それから・・俺は何もわからず何も教えて貰えずに家で待機しているように言われたんだよ・・」

旦那はぽつりぽつりと話す
「母さんの遺体も戻って来なくて・・お前達も帰って来なくてずっと待ってた・・そしたら・・いきなり家に・・感染センターからきたって奴らが来て・・巧が・・感染源だから・・とか言われて・・」

旦那はゆっくり思い出す様に話している

「血液採取する・・感染の疑いがあるって言われて・・それから・・」

旦那はぶるぶると震え出した

「幼稚園の同じクラスの友達の親だって奴らがきて・・・!」

「・・?」

「お前の子供のせいで・・俺達の子供が死んだ・・って・・子供を返せ・・許さないって・・」

「そんな・・!」

「毎日毎日くるんだ・・泣きながら返せって言われたり・・子供殺してお前も死ねって言われたよ・・」

「嘘・・!」

「俺は感染してなくて・・それも気に食わないらしいけど・・俺もう・・限界だ・・!」

No.93 11/05/03 00:09
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「もう無理だ・・!」

「無理って・・!ねえ!巧のせいになってるの?!」

「巧のせいだろ!」

「巧だってなりたくてなったわけじゃないのよ?!これから一生監禁されるかもしれないんだよ?!それなのに!巧だって被害者じゃない!」

「被害者じゃないんだよ!あいつらには巧は加害者なんだ!逆ならお前どう思う?!どう思うよ?!」

「わかるよ・・!わかるけど!」

「巧が・・死んだら!誰かにウイルスうつされて死んだら!お前いえんのかよ!感染源も被害者なんだからっていえんのかよ!!」

「!」

涙が・・止まらない

確かに逆なら私も責める
被害者なんて!って思うよだけど!!

「母さんも・・巧のせいなんだよ・・」

旦那の言葉にはっとする

「これから毎日・・罵られ非難されて生きていく勇気は俺にはないよ・・母さんの事も・・多分頭から一生離れないだろう・・」

「なに・・」

「俺はもうやめたい・・オマエラと家族をやめたいと思ってる・・」

No.94 11/05/03 00:26
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「なに・・それ・・」

「勝手だし最低だって事はわかってるよ・・だけど俺はもう無理なんだ・・」

「ちょっと待ってよ!」

私は立ち上がる

「ねえ!私も感染してるの!死んじゃうの!私が死んだら巧の支えになってあげられるのはあなたしかいないんだよ?!我が子だよ?!一生監禁されて一人ぼっちで生きていくかもしれないんだよ!あなたが支えになってやろうって思わないの!?」

「・・・」

「ねえ!ねえ!」

「・・ごめん」

「ごめんじゃなくて!待ってよ!世間に責められてる巧を守ろうって思ってくれないの?!親でしょ?!あなたの子!親がどんな時でも味方になってあげるべきでしょ!ねえ!」

「・・ごめん・・」

「なんで!なんでよ!ちょっと言われたぐらい何よ!そんなに世間が怖いの?!巧よりそんなに世間に責められないようにいきていくのが大事なの?!」

「離婚届け・・出しておくから・・」

そう言い残して旦那は部屋を出た

「ねえ!待って!嘘でしょ!ねえ!」

ドアが閉まり私の声が虚しく部屋に響いた

No.95 11/05/09 00:05
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

私は立ち上がる事が出来ずその場に座り込んだままだった

嘘だよね・・?

私達と縁をきりたい・・なんて・・

嘘だよね・・・・

簡単に・・そんな事・・出来ないよね・・?

だって・・巧は息子だよ?
自分の子供だよ?
私を捨てる事があっても自分の子は簡単には捨てられないよね?

今は回りに責められてつい言っちゃっただけだよね?

冷静になったらわかるよね?

てか気づくよね?

そうだよね?!

No.96 11/05/09 00:10
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

旦那が出て行ったドアを見つめた

もう少ししたらまたドアが開いて・・旦那がまた部屋に入ってくる様な気がした
「やっぱりオマエラを捨てられない」

っていいながら泣きながら入ってくると思いたい!

だがいくら待ってもドアが開く事はなく私はいつもの声に誘導され部屋を出た

No.97 11/05/09 00:22
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「まま!!まま!!」

巧のいる部屋に戻った私を巧がベッドの上から必死に呼ぶ

私は巧に走り寄り巧は私にしがみつく

ベッドの上で拘束されている巧は必死に身をよじりながら私にしがみつく

私は巧を抱きしめた

「まま!どこに行ってたの!」

巧の質問に声がつまる

「ちょっと大事なお話だったから違うお部屋ではなしてたんだ・・ごめんね・・怖かったよね・・」

「もう・・行かない?どこにも・・行かない?」

「うん・・うん・・お話終わったから・・大丈夫だよ・・」

「お家・・帰れる?もうお話終わったなら・・帰れる?」
「お家帰りたいよね・・」

「帰りたい!パパにも会いたい!」

「!・・そうだよね・・」

No.98 11/05/09 00:32
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「ねえ!まま!帰れる?パパに会える?」

どう答えればいいか?

私は言葉がうまく出てこない

ここから出ることも出来ず父親からも捨てられた

その事実をこの幼い子にうまく伝える言葉がわからない

伝えるべきなのか・・

小さいけれど・・
今自分に起こっている事 これから起こる事を知っていたほうがいいのか・・

それとも・・
伝えて絶望させるよりいつか帰れる パパにも逢えると叶えられない希望を持たせたほうがいいのか・・


私は巧の為にどちらを選択した方がいいのだろうか

No.99 11/05/10 23:16
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

「あのね・・巧・・」

私は静かに話し出す

「巧は今病気なんだ・・だから・・」

巧のまっすぐ見つめる瞳に私は胸がつまった

「今は帰れないけども少ししたら帰れるからね・・パパも待ってるって・・だからいい子にして病気早く直そうね・・」


これが精一杯だ

正論では期待をさせ後で真実を知った時の落胆を考え最初から話してやったほうがいいのだろう

だけど・・

今は言えない・・

言えないよ!!

だって言える?

あなたは人に触れただけで人を殺してしまう病気で・・一生監禁される・・そしてその病気のせいで幼稚園のお友達が死んで実の父親に関わりたくないと捨てられたんだよ・・
なんて言えないよ!

この子に罪はないんだから!!

No.100 11/05/10 23:19
母親 ( 30代 ♀ eoesnb )

いつかは真実を知る日がくる

だけどその日まで嘘ついていたい


そう思ってしまう事は
間違っているだろうか・・

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