続 カヤの依存
カヤの依存
続きです
このスレで終わりますが
完結まではまだ少し時間が掛かります
見て下さっている方…
ここまでも長期に渡ってしまい
すみませんm(_ _)m
今までお付き合い下さいまして
本当にありがとうございます
m(_ _)m
皆様のお陰でここまで来る事ができましたので
完結に向けてもう少し頑張らせて下さい
ちゃら💪
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>> 100
少し遅めの朝に目覚め
歩を起こさぬように静かに支度をし
そっと頬にキスをし家を出る
仕事から帰れば歩は学校に行った後
カヤは家事をし
歩の帰りを待つ
歩が帰ると
朝愛し合えなくなった分を補うかのように
もっと深く激しく求め合うようになっていった
歩にもっと愛して欲しくて
歩が今まで生きてきたまでの
その歴史の一番になりたくて
歩の言う事をなんでも聞き
また歩の齎す快楽に乱れ
自らも深く深く溺れた
仕事でどんなに疲れていても
眠たくても
歩に抱かれなければ
眠りになど付けぬのではないかと思うほど
カヤは
歩と
歩のセックスに依存していく
- << 104 カヤは18歳になった 誕生日当日 早く帰ると言ってくれていた歩の帰りは やはりいつも通り 夜遅いものとなった カヤの誕生日を知らない要に付き合い 結局 いつも通り パチンコやスロットに行ってしまった事など想像できる そう…いつも通りなのだ 気にしなければ気にならなかったのだろうが 早く帰るという言葉に期待をしてしまった事で カヤは普段以上に寂しさを募らせていった テレビを見ても気は紛れず 時間と寂しさを持て余しているそんな時 メールが届く 差出人は 美也子とサヤカからだった そこには カヤの誕生日を祝う言葉と 慣れない土地で暮らす寂しさや不安、また体調などを気遣い、労う優しい言葉が連ねてあった カヤの心は 火が灯ったように 一瞬にして 明るく温かくなっていった すぐさまお礼の言葉を返信しようとするが 何か自分の伝えたい事が とても物足りないように感じる 数分間苦闘しながらメール文を考えるが 結局手短な言葉で感謝の気持ちを送ると カヤは財布を持ち 家を飛び出した
>> 101
少し遅めの朝に目覚め
歩を起こさぬように静かに支度をし
そっと頬にキスをし家を出る
仕事から帰れば歩は学校に行った後
カヤは家事を…
カヤは18歳になった
誕生日当日
早く帰ると言ってくれていた歩の帰りは
やはりいつも通り
夜遅いものとなった
カヤの誕生日を知らない要に付き合い
結局
いつも通り
パチンコやスロットに行ってしまった事など想像できる
そう…いつも通りなのだ
気にしなければ気にならなかったのだろうが
早く帰るという言葉に期待をしてしまった事で
カヤは普段以上に寂しさを募らせていった
テレビを見ても気は紛れず
時間と寂しさを持て余しているそんな時
メールが届く
差出人は
美也子とサヤカからだった
そこには
カヤの誕生日を祝う言葉と
慣れない土地で暮らす寂しさや不安、また体調などを気遣い、労う優しい言葉が連ねてあった
カヤの心は
火が灯ったように
一瞬にして
明るく温かくなっていった
すぐさまお礼の言葉を返信しようとするが
何か自分の伝えたい事が
とても物足りないように感じる
数分間苦闘しながらメール文を考えるが
結局手短な言葉で感謝の気持ちを送ると
カヤは財布を持ち
家を飛び出した
>> 104
再びカヤは帰宅するなり
買ってきたレターセットを広げ
直ちに美也子とサヤカに手紙を書き始めた
通信手段などいくらでもある、こんな便利な時代
今まで誰かに
改めて手紙など書いた事があっただろうか
メールでは
あれだけ言葉に詰まってしまっていたというのに
しかし
紙面と向き合えば
スラスラと言葉が出てくる
カヤがメールや電話でよく気にしていた
絵文字や文面、口調や沈黙などの効力に
変に気を使う事も煩う事もなかった
そんな雑念から解放され、素直になったカヤは
離れてみて気付く
当たり前だと思っていた友達の存在
その
大きさや
有り難さに
感謝の気持ちがペンの先から溢れ出す
この日からカヤは
こんな風になんとなく寂しい夜は
美也子とサヤカへ
手紙を書き
送るようになったのだった
>> 105
手紙なんて形に残るし何か重いかな…
ウキウキした気分でポストに入れたはいいが
しばらく経つとそんな気がしてきてカヤは不安になる
てっきり返事はメールで来ると思っていたが
数日後美也子とサヤカからの手紙が届く
二人とも最初に
カヤからの手紙が嬉しかったと書いてあり
カヤはホッと胸をなで下ろした
そしてあの後、
サヤカはやはり
みつるとの子供を中絶した事
美也子はシンと別れた事
それから美也子もサヤカも援助交際をやめた事
サヤカはスーパーのレジ打ちでバイトを始め
美也子はドーナツ屋に面接に行き
今は結果待ちだと言う事や
やよいだけは
未だにひとりで援助交際をしているという事が綴られていた
カヤの中に沢山の感情が入り乱れた
しかしやはり
二人が援助交際をやめてくれた事を
カヤはとてつもなく
嬉しく感じていたのだった
>> 106
とある土曜日
カヤが目覚めると
隣に歩の姿が無かった
土日は二人とも休みで
歩がカヤより早く目覚める事は珍しかったが
きっとパチンコにでも行ったのだろうと
歩の帰りを待った
歩と毎日共に暮らしているにもかかわらず
カヤは一緒にいれる時間はいつでも歩といたいのだった
また寂しさが募る
東京へ来る前は
リョウがいたとはいえ
一体どのようにして凌いでいたというのだろうか
あの頃に比べたら
本来ならばとても幸せなはずなのに
絶対に歩が帰ってくる場所に居られるというのに
日に日に益々
歩と居られない
一人の時間が耐えられなくなってゆく
まるでそれは
タバコを何時間も吸えないような
イライラと空虚感に似ていた
思わず歩の携帯に電話を入れる
「もしもしカヤ?
どーしたよ?」
カヤのそんな気持ちなど
わかる訳もなく
歩ののん気な声に
ようやくカヤは安心する
案の定
歩はパチンコ屋にいるという
寂しいが
早く帰ってきてとも言えず
電話を切った
>> 107
美也子とサヤカに手紙を書き
少しは時間も稼げたが
しかし
書き終えてしまえば
一時間もするとまた
ガマンできなくなってくる
カヤは待ち切れず
とうとう歩がよく行くパチンコ屋へ行ってみる事にした
休日に歩のパチンコに付き合う事は何度かあった
意味のわからないカヤにとっては退屈だったが
歩の隣にいられるのだから
こんな風に家でひとり悶々とするより
遥かにいい気がしたのだった
パチンコ屋に着き
店内の隅々まで歩を探した
しかし歩の姿は見当たらず
たまたまトイレに立ってしまったのかもしれないと
何度もコースを行き来した
しかしやはり
見つけられず
カヤは肩を落とし
店を出た
駅と反対側に
もう一軒パチンコ屋がある
そこにも歩がよく出入りしているのだ
ここでなければ
そこにいるはずだ
カヤは歩に会いたい一心で
足早に向かった
>> 108
しかし
その店でも歩の姿を見つけ出す事が出来なかった
何で…?!
歩は一体どこに行ったというのか
会えると思っていた歩に会えず
カヤの心はざわめく
「猫ちゃん?」
声に振り返るとそこには
要の姿があった
要と一緒かもしれない
期待でカヤの顔が綻ぶ
「あ…要さん
こんにちは!
あの…オニイサンと一緒ですか…?」
一緒に暮らしているというのに
用もなく歩を探しに来てしまった自分が
何だか急に照れくさくなってきた
「歩?
今日は一緒じゃねーよ
俺、今ぐるっと一回りしてデータ見てきたんだけど
歩ここには来てねーと思うよ
【アナザー】にいるんじゃん?」
「あ…!
そうですか
すみません、変な事聞いて…」
「…ったく、歩
猫ちゃんに黙って出てきたのかよ…
とんでもねー飼い主だな…
月曜日、俺からも歩に言っといてやるからな!」
そう言って要は
優しい笑顔をカヤに向けた
相変わらずの要独特の言い回しに
カヤは酷く恥ずかしくなった
>> 109
たまたま用事があってこの辺を通り掛り
歩がいるか寄ってみただけだと
カヤは適当にごまかしその場を去った
しかし
要の言っていた
【アナザー】とは
先程カヤが見てきたあのパチンコ屋の事だった
この辺にはもう
思い当たるパチンコ屋は無かった
もしかすると
歩は既に家に帰ったのかもしれない
そうだ、きっと行き違いになってしまったのだ
カヤはまた足早に家へと戻った
しかし
部屋には歩の姿など無かった
シンと静まり返る部屋にひとり
カヤの思考は
嫌な方へと向いてしまう
パチンコ屋にいると言っていた歩
一体どこまで行ってしまったのか
それよりも
もしかするとそれ自体が歩の嘘なのではないか
嘘だとしたら一体何の為に…
ユキの一件以来
カヤは更に歩に対して心配を募らせるようになっていった
ユキへの想いがもう過去のものである事は納得できたのだが
下級生から貰ったあの手紙の量を見てから
歩は本当は
自分とは不釣り合いな程にモテるのではないかと…
>> 112
「ただいま」
歩の声に
緊張が走る
自分に責める権利などないとわかっていても
終わりのない妄想に
刺激された感情は
歩の姿を前にした途端
制御できずに
涙となって
溢れ出す
当然訳が分からず
駆け寄る歩に
「ウソツキ!!」
カヤは思考と感情を爆発させ叫ぶ
「パチンコなんて嘘じゃん!!
オニイサンのウソツキ!!!」
それからカヤは突っ伏して
声を上げ
わあわあと泣いた
歩はカヤの前にしゃがみ込むと
「嘘ついたのバレちまったみたいだな…
…ゴメンな…」
歩の優しい声と
謝られた事で
妄想はいよいよ確信をつき
現実になってしまったのだと
胸に熱く苦い物がこみ上げ
嗚咽をあげながら
カヤは更に
言葉にならない悲鳴をあげ
泣き喚くのだった
>> 114
「はい、プレゼント!!」
未だ凄みが尾を引く歩の声と
突如
目の前に差し出されたものは
綺麗にラッピングされた小さな包みだった
「…ぇ…?」
凄みにすっかり怯んだ
情けないカヤの小さな声に
歩は慌てて口調を和らげ言った
「開けてみろよ…」
カヤが包みをほどき
箱を開けると
中には
シンプルで品よく光り輝くリングが入っていた
驚きに歩を見るカヤに
「誕生日プレゼント!
まぁちょっと遅れたけど
誕生日当日も結局帰り遅くなっちまったし
あ!因みに俺も…」
そう言って
歩は自分の右手をカヤに見せた
薬指には
男性用にと少しゴツめに作られた同じデザインのリングが光っていた
それはカヤとのペアリングだった
「今日はコレ買いに行ってた
内緒にして喜ばせよーと思って
俺こーゆーの
本当は柄ぢゃねーし、別にモテてもねーけど…
カヤがこの前、俺の事心配っつってたから
少しは安心すると思って
女除けっつーの?」
歩はすっかり
いつもの
優しさと照れくささが重なった
カヤの大好きなあの笑顔を向けた
>> 115
歩から貰ったリングは
カヤには少し大きかった
「あ~、やっぱりサイズちゃんと計ってかなきゃダメだったかー
『多分ちょっと細め』って言って
おねーさんがコレくらいですかね~
って出したのまんま買ってきたんだよな
まぁ、サイズ直せるって言ってたし
また行ってきてやるから」
そう言う歩に
カヤは
リングを中指にはめ直し
そこにピッタリとはまるそれを見せ
今度は感激の涙にしゃくりを上げながら激しく首を横に振る
このままでいい…
このままがいい…
歩がわざわざ
カヤの為に
カヤを喜ばす為に
選び買ってきてくれたそれを
カヤはそのままの状態ではめていたいという気持ちと
もう一時もそれを自分の身から離したくないという
強い思いからだった
>> 117
半年後
「戸田ちゃん
もし都合良ければでいいんだけどさ…
いつも出てくれてた子が、ちょっと日曜日都合悪くなっちゃったみたいでさ
これから日曜日も、戸田ちゃんにお願いしたいと思ってるんだけど…どうかな?
勿論その代わり、違う日に休みもあげるし…どう?ちょっと頼まれてくれない?」
カヤのバイト先のオーナーの急な申し出に
ほんの少し考えたのち
カヤは2つ返事で承諾した
カヤにとって日曜日は
歩と一日中一緒にいられる貴重な時間だったが
いつもお世話になっており、可愛がってくれているオーナーの頼みとなれば
やはりそこは力になりたいと思ったのだった
日曜日は学校が休みの学生が多くの時間を任されていて
就業の時間帯はいつもと変わらなかったが
初めて学生たちと仕事をする事になりカヤは少し緊張していた
>> 119
「おはようございます…」
元気に努めようと思っても
出た声には張りがなかった
ユニフォームに着替えた見た事のある顔が
事務所の奥から顔を覗かせる
カヤの姿を確認すると
彼女は長い髪を結びながら人懐こい笑顔を向けた
「おはよー!!」
明るく弾むような声に
まるでずっと前から友達だったかのような親しみが込められた口調
カヤはホッと一安心をし
笑顔を向けて再び挨拶をする
「今日から日曜日ご一緒させて頂く事になりました、戸田カヤです!
宜しくお願いします!」
緊張が尾を引いてしまった為か
力が入り、不自然に語気の強いカヤの言葉に
彼女は笑った
自分でも恥ずかしく感じたそれに
彼女が素直に笑ってくれた事で
カヤは救われ一緒になって笑ってしまう
すっかり緊張がほぐれたカヤに
「こちらこそ宜しくね
私は井上麻衣子」
カヤより3つ年上の大学生で
この店には高校入学時からバイトをしており、今年で五年目なんだと自己紹介してくれた
>> 120
平日4人体制で働いているこの時間
オフィスや工事現場が休みの日曜日は
お昼の弁当ラッシュもなく、比較的ヒマな為
いつも二人体制でやっているんだと
麻衣子が説明してくれた
てっきり学生が数人いると思ってきたカヤは
複数の輪の中に入れるか心配していたが
麻衣子と二人だけだという事を聞き
また安心した
話し上手で聞き上手の麻衣子にカヤはすっかり打ち解けた
歳の近い女の子と話すなんて久々だったし
美也子とサヤカと離れてから
文通を交わす度に
友達の有り難さを痛感していたカヤは
いつか東京でも友達が出来たらな
と夢見ていた為
麻衣子との時間はとても楽しくあっという間に時間が過ぎていった
それからカヤは
麻衣子と働ける日曜日が楽しみで
日曜日が来る事が待ち遠しくなっていった
>> 121
ある日曜日
いつも通り麻衣子と楽しく仕事を終え
事務所に二人でタバコを吸っていると
「ねぇ、戸田ちゃん
来週の日曜日
バイト終わってから夕勤メンバーで花火やるんだけど
戸田ちゃんも一緒に行かない?」
麻衣子の突然の誘いに
カヤは飛び上がるほど嬉しくなり即答で承諾した
他の学生バイトとは未だ挨拶以外の言葉を交わした事などなく
いつものカヤだったら不安で少しは考えただろうが
それよりも
麻衣子からプライベートの誘いを受けた事がとにかく嬉しかったのだった
「オニイサン平気?」
麻衣子と歩は面識が無かったが
すっかり心を許した麻衣子に
殆どの事情を話していた為
麻衣子もカヤとの会話の中で
顔も知らない歩の事を
【オニイサン】と呼ぶようになっていた
「うん!今日帰ったら話してみるけど
マイマイが誘ってくれたって言ったら
絶対に大丈夫だと思うよ!」
また
歩にも大好きな麻衣子の話しをよくしていた為
カヤが麻衣子の愛称の【マイマイ】で
歩に話は通じていた
>> 122
歩がパチンコから帰ってくると
カヤは胸を弾ませ歩に駆け寄る
「今日マイマイが誘ってくれたんだけどね、来週の日曜日バイト終わってから他のバイトさんたちと一緒に花火してきてもいいかなぁ?
私凄く行きたいんだ!」
キラキラ目を輝かせるカヤの首筋に
早速舌を這わせながら歩が耳元で囁く
「いいよ
大好きなマイマイと遊びに行けるなんて良かったじゃん…」
歩はTシャツの中へと手を滑り込ませると
片側のブラのカップを下げ
乳房を揉み乳首を転がした
「あ~たまんねぇ…
今日もバイトでいっぱい汗かいてきたんだろ…
パンツの匂い嗅がせろよ…」
羞恥に困惑するカヤの顔を
今日も楽しそうに眺めながら
夜の顔になった歩が
耳元でゆっくりと
命令の言葉を囁く
その言葉とは
対称的なまでに
優しい声で…
- << 125 日曜日、バイト終わりに 麻衣子と近くの公園へと行く 見た事のある顔ぶれとはいえ ろくに会話を交わした事の無かったカヤはやはり緊張したが 麻衣子がいる安心感と みんなの気さくで優しい心遣いに すっかり打ち解け 会話と花火を楽しんだ それから何度と遊んだが 歳頃の男女が六人 一見バイト仲間らしい爽やかな関係に見えるそれにも カヤはそこには必ず 誰かが誰かに ひっそりと恋心を抱き秘め それを表に表さない事で 無理やり友情を確立している部分が どこかにあるはずだと 注意深く目を凝らしていた しかしカヤの想像は、見れば見るほど 覆されていった 皆、それぞれ別の場でパートナーがいたり 好きな子がいたりしていたが 友達というより まるで家族や兄弟のように 懸命に相談や応援し合うその姿に 真の男女の友情など あるわけがないと思っていたカヤは その度に心地良い衝撃を受けていった そして 美也子やサヤカとはまた違い 本来の年相応の無邪気さを持つ 健全な会話や友情に カヤ自身新しい青春を謳歌していったのだった
>> 123
歩がパチンコから帰ってくると
カヤは胸を弾ませ歩に駆け寄る
「今日マイマイが誘ってくれたんだけどね、来週の日曜日バイト終わってから他のバ…
日曜日、バイト終わりに
麻衣子と近くの公園へと行く
見た事のある顔ぶれとはいえ
ろくに会話を交わした事の無かったカヤはやはり緊張したが
麻衣子がいる安心感と
みんなの気さくで優しい心遣いに
すっかり打ち解け
会話と花火を楽しんだ
それから何度と遊んだが
歳頃の男女が六人
一見バイト仲間らしい爽やかな関係に見えるそれにも
カヤはそこには必ず
誰かが誰かに
ひっそりと恋心を抱き秘め
それを表に表さない事で
無理やり友情を確立している部分が
どこかにあるはずだと
注意深く目を凝らしていた
しかしカヤの想像は、見れば見るほど
覆されていった
皆、それぞれ別の場でパートナーがいたり
好きな子がいたりしていたが
友達というより
まるで家族や兄弟のように
懸命に相談や応援し合うその姿に
真の男女の友情など
あるわけがないと思っていたカヤは
その度に心地良い衝撃を受けていった
そして
美也子やサヤカとはまた違い
本来の年相応の無邪気さを持つ
健全な会話や友情に
カヤ自身新しい青春を謳歌していったのだった
>> 126
東京に来てもうすぐ一年
帰省した時以外
その間一日たりともセックスをしない日は無かった
「最近濡れるのが遅くなったな…」
歩がそう呟いた翌日
バイトから帰宅すると
テーブルの上に
卑猥なパッケージのアダルトDVDとメモが置かれてあった
メモには歩の字で
【俺が帰るまでにコレを見ておく事
それまで自分で勝手にしない事】
そう書かれていた
カヤは自分で勝手にした事など無かった
ひとりでする時は
いつでも歩が望む時
歩の目の前だけであった
昨夜の
「最近濡れるのが遅くなったな…」
歩の言葉を思い出す
歩はすぐに濡れる女がいいのだと
いつの間にか
セックスに慣れ
快楽に慣れてしまった自分の身体に
カヤは不安を抱いた
家事を済ますと
カヤはテーブルに置かれているDVDを見始める
第三者の視覚による無責任な快楽の刺激に
カヤの身体は反応し
いつの間にか蜜がショーツを濡らしている事に気付く
安堵の気持ちと
歩に我慢させられているんだという気持ちで
カヤは甘い溜め息を尽きながら
歩の帰りを待ちわびる
- << 155 秘部を濡らし欲情する私に喜び それから歩は毎日 アダルトビデオをテーブルの上に置き、学校へ行った 毎日違う快楽を映し出す映像に、私も興奮したが 毎日となると 視覚による興奮も日に日に衰え、再び濡れにくくなり 歩はバイブやローターなどの玩具を私にあてがう様になった 血の通わない 冷たく無機質な振動を繰り返すそれに 意志とは関係なくあっという間にイカされる感覚 歩を愛している それが私の全てだった 私の中で芽生えた小さな感情に 私は気付かない振りをし 強制的に導かれるまま 快楽に身を沈めた 歩は 喘ぎ 悶絶し 顔を歪める私を見るのがとても好きなようで 自身がイカなくとも 例えセックスすらしなくとも 毎日必ず私をイカさなければ気が済まないかのように 私に快楽を与え続けた 「私はあなたのオモチャです 今日も可愛がって下さい」 歩は毎日私にそう言わせると 見下した目に しかし満足そうに口元には笑みを浮かべ まだ濡れてもいない私の秘部に ローションを塗り バイブをねじ込む
皆様へ
削除されたレスを読めなかったのですが
他の残りのレスを拝見させて頂き、私なりに解釈致しました
ご批判下さった方も、擁護して下さった方も
そしてそっと静観して下さった方も
これまで「カヤの依存」に貴重なお時間を頂きまして本当にありがとうございます
以前、
もし書き終える事ができたら
最後に皆様にお話したい事もあります
と書きましたが
途中で閲覧を止めてしまう方もいらっしゃると思いますし、
これからその方々にお詫びをする機会が無くなってしまうと思いますので途中ではありますが
お話とお詫びをさせて頂こうと思います
お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが
「カヤの依存」
は私の人生に
一部構成を加えたものであります
書き始めた当初
私は29歳で
目の前に迫る30歳という歳にとても節目の様な物を感じておりました
丁度そんな時、たまたま実家で思春期の頃日記変わりにしていた手帳を見付けました
振り返ってみて、私のちっぽけな人生を何かの形で記しておこうと、この場をお借りする事にしました
続きます
それは今までの人生の清算や自分への戒めなどの深い意味ではなく
単純に何かに記したかっただけの無責任なものでした
小心者の私は
ハンドルネームと主人公の名前を違え
語り手を
「私は」
ではなく
「カヤは」
と第三者的に書く事 と
時代背景を変える事
当時はまだ携帯電話があまり主流しておらず、ポケベルが流行り、PHSが出始めた頃でした
それを携帯電話に変える事で
当時の背景から私の人生だと悟られないようにしました
(なので本当は
私(カヤ)は前述した通りそれらを持っておらず
歩はポケベルとPHS両方を持っていて
PHSを携帯に変えた事で私にポケベルを与え、すぐ後に私自身がPHSを持った事になります)
しかし
序盤で何度か【私】と書いてしまったり
時代背景を変えた事で、(ユキからの間違いメールなど)色んな部分で何度かミスをしてしまったり非常に書きづらかったり
無理や矛盾が出てきたりで
後悔しました
この部分が構成した部分になります
続きます
>> 147
未成年の喫煙、セックスやドラッグの描写は
事実に限りなく近い形で書く事で
カヤの【依存】体質を表現できると思いましたが
しかし同時に
読み手様に、多大な不快感を与えてしまった事に、何度も迷いが生まれました
それでも描写を変えずセックスにこだわったのは
それらが私の人生に大きく影響を与え
それなくしては、私の技量では表現できなかったからです
最近では同じような事を繰り返し書いてしまい、退屈だとは思いますが
歩の影響力をどのようにして描けばいいのか、私自身模索しておりました
私の人生ですので、本当にそれは退屈でつまらないものです
皆様を楽しませる為に脚色して変えたくとも
私にはそのような能力もありません
申し訳なく思っております
バカな私は書き始めた当初
これを30歳までに書き上げるつもりでした
それが出来ず、徐々に意欲が薄れ、記す事の意味もわからなくなり(もともと意味など無かったはずなのですが)
何度も放棄しそうになりましたが
皆様に励まされ
再び書き始めました
続きます
たった一度ではありますが、ドラッグの経験や
まだ書いていませんがとある経験は若気の至りではとても済まされない事だと思っていますので
振り返り、再び反省し、記すだけでは清算出来るはずもない事だとわかっておりますが
書き続けるうちに
読んで下さっている方がいる事に
責任のような気持ちが生まれ
いつの日か
書き終えた時に、私という未熟な人間の
未熟な人生に目を通して下さった事、応援して下さった事にお礼をするつもりで打ち明けようという気持ちに変わりました
相変わらず更新は遅いのですが
今日まで進めて参りました
一昨日、私は31になりました
予定より一年遅れてもまだ完結には至れておりません
編集力のない私ですが、足りない頭で要点だけを絞りもっと読みやすく簡潔に綴れるように努力しますが、なにぶん私の事ですので
結果また手探り状態になってしまい皆様をイライラさせてしまう事があるかもしれません
皆様の期待に応えられる物になるかという自信など
最初から持ち合わせておりませんので
これからも最後までお付き合い下さいなどとは言えませんが
続きます
ただ、皆様それぞれがどんな意見をお持ちになっても
今まで「カヤの依存」を一度でも、一行でも読んでくださり、貴重なお時間を頂けた事を
心より感謝しております
読んで下さった方、応援して下さった方ありがとうございます
どんな意味でも不快にさせてしまった皆様、本当にすみません
皆様
本当に本当にありがとうございました
ちゃら(カヤ)より皆様へ
感謝とお詫びを込めて…
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先月、職場に新人が入ってきました。 実は前働いていた職場の後輩で、たまに話したりはする程度の人でし…
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どうやったら彼を信じられますか?婚活を続けて、ようやく素敵な方と出会い、お付き合いを開始しました。た…
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友達に恋愛相談をしていました。 僕は人間関係が苦手な面があるので脈ナシで相手にされずなところがあり…
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万物において、一長一短を持っているとゆうのが定理で、 たとえば、 「都会」 「イナカ」 この…
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