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妻として嫁として、そして母として・・
『結婚しよう・・』
紆余曲折ありながらも3年付き合ってきた彼からのプロポーズ。 断る理由は無かった・・自然な流れ。
結婚て、タイミング。 あの時思い切ってなければ、違う人生あったのかな・・
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実家への道中、ハンドルを持つ手が震えた・・
とうとう家を出たんだ・・もう、後戻りは出来ない・・いや、しない!
カナさんから連絡が行った様で、夫からの着信が何度もあったが私はそれを全て無視した
実家に着いた私とユウキを、両親は複雑な面持ちで、でも温かく迎えてくれた・・
「しばらくお世話になります・・」
「何言ってんの、ユックリ骨休めしなさい・・」
母の言葉に、私はつっかえていたモノが一気に溢れ、ユウキを抱っこしたまま玄関に座り込んでひたすら泣いた・・・
「さぁさ、優の好きなモノ、一杯作ってあるから!どうせロクに食べてないんでしょう?あんたは母親なんだから、しっかりしないと!」
母の言葉に促されリビングに上がると、そこには私の好物の手の込んだ和食系が並んでいた
「お母さんの炊き込みご飯!久しぶり!」
本当は食欲なんて全く無かったが、母の気持ちを無下にしたくなくて頑張って食べた・・
自分の器の料理の大半をユウキの口に運んでた事に母は気付いていたのかもしれないが・・
その夜は疲れもあってか良く眠れた
不思議とユウキも夜泣きしなかった
ユウキにとっても、すでに実家は落ち着く場所になっていたのかもしれない・・
翌朝目が覚めたのはまだ薄暗い早朝だった
ユウキは隣で静かな寝息をたてている
暫くぼぉっと見慣れた天井を眺めながら、これからの事を考えた・・
『いつまでも親に甘える訳にはいかない・・早く自立しなきゃな・・』
ふと、携帯の着信ランプが目に留まり開いてみた
夫、義母、カナさんから立て続けに数十件の着信・・
マナーモードに切り替えていた為全く気付かなかったのだが、しかしこれだけかけてきて一度も実家の方には連絡してこなかったのが逆に可笑しくて笑えた・・・
ユウキを起こさない様に布団から出てリビングに行くと、ほぼ同時に母も起きてきた
「あれ?早いね~、もっと寝てたらいいのに」
「もぅ寝れない(笑)久々に良く眠れたよ!」
たわいもない話をしていると、父も起きてきた
「お?何だ優、もう起きてたのか?」
私が知ってる限り、定年退職してからの父は朝はのんびりなハズだ
父もやはり私の事が気になっているのだろう
久しぶりに親子3人で朝御飯を食べた
父も母も、義家の事には一切触れてこない
楽しい雰囲気を壊したくなくて、私も夫からの着信の話はしなかった・・・
朝食の後片付けをしていると、ユウキが起きた様子だった
良く眠れたからか、ユウキもご機嫌で布団の上で1人で遊んでいた
「ユウキ~、おっきした?一杯ねんねできたね~♪良かったね~♪」
ユウキに朝食をとらせていると、父が尋ねてきた
「お母さんとも話してたんだけどな、優、向こうの家とはどうするつもりだ?貴嗣君とキッチリ話付けんといかんだろ」
「うん、分かってる・・昨日こっち帰って来てから携帯ガンガン鳴ってた・・」
「そうか・・家にはかけてこなかったな・・」
父も苦笑いしていた
「今度かかってきたら出なさい・・話せん事には先に進めんだろ・・俺もお母さんも、向こうの家に話付けに行く気持ちの準備は出来てる、後は優がどうするか・・だ」
その日のお昼過ぎ、一旦止まっていた着信が再び入った・・・義母だった・・
「もしもし・・」
「優ちゃん?!良かった!やっと出てくれたのね?!昨日カナから聞いてビックリして、何度もかけたのよ?! 貴嗣も心配してるのよ?どうするつもりなの!?」
「貴嗣さんは何と言ってるんですか?」
「貴嗣?・・貴嗣にも話聞いたけど、優ちゃんの誤解なのよ?相手の女性とは、もう何でもないって言ってたわよ?」
「お義母さん、それ、信じてるんですか?・・・何でもない相手から、今でも仲良くしてる内容のメールや手紙がくるのは何ででしょう?可笑しくないですか?」
「だからね、優ちゃんがそうやって何でも勘ぐって話するから、貴嗣も追い込まれる感じがして話が出来ないって・・」
また私のせいか・・
「追い込むも何も、手紙があったのは事実だし、貴嗣さんは逆ギレできちんとした話をしてくれないし、貴嗣さんが不倫してたのはお義母さんも分かってて貴嗣さんも認めてるでしょう?暫く相手の女性とも暮らしてた訳だし・・・そう言うのもひっくるめて貴嗣さんの行動の原因が全て私にあるかの様な言い方・・・これ以上何を話せと言うんですか?」
「だからね?!違うのよ?そう言う事言ってるんじゃなくて◇■△*&○・・」
あ~言えばこうと、とにかく息子を庇う内容を次々にまくし立てていたが私はもうまともにとりあうのは止めた・・
義母との会話に少々ウンザリぎみの私の手から携帯を取り上げ、父が出た
「ご無沙汰しております、優の父です」
父はそのまま別室に入って行った・・
ぼそぼそと話し声が聞こえるが、内容までは分からない
「お父さんに、任せておきなさい・・」
不安げな私に母が言った・・・
暫くして別室から携帯を片手に父が出てきた
「全く!・・話にならんな!これから貴嗣君に電話するからな?いいな、優?」
「う、うん?いいけど・・お義母さん何て?」
「その話は後だ!とにかく、貴嗣君本人と話せんとな!」
父は私の携帯から夫の名前を探してリダイアルした
プルルル・・プルルル・・・・・・・・・・・・・・
鳴らし続けても夫は出ない・・
父は一旦携帯を切り私に言った・・・
「優・・・あちらのお義母さんだがな、こっちの話なんか、聞いちゃあいない!・・まぁ、そう言う性格なんだろうが・・・優・・今まで苦労してたんじゃないか?何で言わなかったんだ?」
「・・・・・」
『心配掛けたく無かった・・』 これを言うと逆に心配掛けるかな・・
黙ったままの私に母が助け船を出した
「お父さん、優はそう言う子でしょ?きっと私達に心配掛けまいとして1人で我慢してたのよ・・」
「うむ・・・優、親子なんだからな?俺達にまで気を遣う事ないんだぞ?お前は1人じゃないからな?」
涙が出た・・・
「とにかく、今日これからあちらの家に行ってくる!」
父は支度を始めた
「優は家でユウキと待ってなさい」
それだけ言うと父は少し興奮した面持ちで出掛けて行った・・
お昼をまわっても父からは何の連絡も無く、かと言ってこっちから電話も出来ず、ただ待っているしか無かった・・
夕方近くなって、やっと父が帰ってきた・・・
「お父さん、どうだったの?!」
私より先に、母が聞いた
父は少し間を置いて口を開いた
「全く・・話にならん!当の本人の貴嗣君は仕事を理由に話し合いには姿を現さなかった!仕事が終わるまで待つと言ってずっと待っていたんだが結局何だかんだと逃げよった!」
「あちらのお義母さんもな、始めはユウキが可哀想だなんだと泣き落としできてたんだが、段々態度が豹変して最後には何もかも優が悪いかの様な言い様だ! 息子擁護も甚だしい!
優・・・辛いだろうが、よく聞きなさい・・あちらの家を出てその足で、知り合いで弁護士やってる奴の所に行って来た・・一通り話して、全面的に協力してくれるそうだ・・お前がケジメを付けたいなら、その人に頼む事も出来る、自分で決めなさい・・・」
私に迷いは無かった・・
「お父さん、私、闘うよ!」
どうしてこんな事になったんだろう・・
結婚してから今までの事を振り返ってみた
普通に奥さんして、自然に子供が出来て母親になれた・・
二世帯とはいえ、考え方や習慣の違う夫の育った環境へ足を踏み入れ、それに馴染むべく努力はしたつもりだ・・
それでも一方的に私が悪いと言われるのなら、それでもいい・・もう、どうでもいい・・
これ以上、改善に向けて努力する気持ちも無くなった・・・夫への気持ちは完全に冷めていた・・・
女が一旦覚悟したら、後は早い・・
迷いが無くなった私は正式に離婚に向けて事を進めた・・
父が相談したと言う弁護士さん・・太田さんは、知人の娘と言う事もあってか、とても親身になって対応してくれた・・
夫とは相変わらず連絡が取れない・・家にかけても誰も出ない・・
明らかに逃げていると分かり、こちらは太田さん経由で裁判にする手続きをした・・
裁判所の手続きをして夫に通知が行った頃だろうか・・・あれだけ連絡が取れなかった夫から、ある日突然携帯が鳴った・・
「はい・・」
私は迷う事なく電話に出た
「優?・・久しぶりだな・・元気にしてたか?・・ユウキは元気か?」
「元気ですよ?今更何ですか?ずっと連絡取れなくて、我が子の事だって忘れてたんじゃないの?」
「そんな事ない!そんな事ないよ!ずっと気になってたんだ。」
「・・・それで、どの様な用件でしょうか?」
「そんな風に言うなよ!?・・優・・ホントに俺と別れるつもりなのか!?」
「私と別れたかったのは、あなたの方じゃないの?」
以前の様に感情的になる事もなく、私は静かな口調で言った・・・
「俺は!!・・今だって別れたくなんかないよ!優、頼むから許して欲しい・・女とはもう何でもないんだから!」
「今になってみると、私はともかく、あなたと血を分けたユウキの事だって一時期放って女と暮らしてたよね? 不倫の事実より、あなたのその不誠実な態度が何より許せない・・もう、一緒には暮らせない・・」
「・・・ 」
喋らなくなった受話器の向こうで義母の声がしたと思った矢先・・
「もしもし!?優ちゃん?! 裁判なんて、そんな恥さらしな事、絶対させませんからね!! あんたみたいな嫁!こっちから願い下げよ!!」
「はぁ、そうですか・・では離婚に応じて下さるんですね? それだったら、こちらも裁判なんて面倒な事しなくて済むし助かりますが・・」
「☆×↑*○&△■◇・・」
受話器の向こうで義母が何かまくしたてていたが、私は自分の言いたい事だけ言って電話を切った・・・
それから数ヶ月・・・
夫は結局、裁判所からの呼び出しには一切やって来る事なく、その間、太田さんの協力もあって、実際は女とズルズルと続いている証拠も集める事が出来た・・
その証拠が私に有利に働き、ユウキの養育費だけは支払うとの条件で、私達夫婦は離婚した・・
元々、世間体を気にする義母・・養育費を払う事で私に対する口止め料も含まれていたと思われる・・
勿論私は自分の口からあれやこれやと言うはずもなかったが、人の口に戸はたてられない・・
「あの家は息子さんが女作って家庭崩壊したらしい・・」 噂はご近所で広まっていたみたいだ・・
そして噂は私の耳にも入ってきていた・・
私との離婚が成立してすぐ・・いや、時期的には微妙なのだが、不倫相手の女性・・多香子が妊娠したらしい・・
妊娠した事で、多香子は貴嗣に養って貰うべく、私とユウキが元住んでいた二世帯で暮らし始めたそうだ・・・
実際その話を聞いた時は、ユウキに異母兄弟が出来る、しかも不倫相手と・・と、凄まじい嫌悪感を抱いたが、ユウキはユウキ・・私の可愛い息子、私の宝・・
多香子のお腹に芽生えた命には罪はない・・
貴嗣に一切の未練もなかった私は、自然にそう思える様になっていた・・・
暫くして再び貴嗣が婚姻出来る時期がきても、二人は入籍せず多香子は内縁状態だったらしい・・
貴嗣は入籍を望んだらしいが、多香子の方が躊躇?していた様だ・・
元々、家庭的ではない性格にプラスし、寝たきりになった舅の事も原因なのだろう・・
何でこんな噂が私の耳に入ってくるのかと言うと・・元・義母が多香子の事をご近所に愚痴っていたからだ・・
田舎のご近所の噂話はテレビのワイドショー並みだ
元・義母の友達の娘、あるいは嫁は、私も親しくしていたママ友だ・・
一方、私はと言うと・・
離婚が成立してから夜のバイトもレギュラーで入る様になり、収入も断然増えた
今まで知り合ってなかったお客様とも出会い、企業の第一線で活躍されている方々との会話の中で、専業主婦として家庭に籠もっていた私の世間に対する視野も広がって知識も増えていった・・
ある程度お金が貯まったところで、私は実家を出るべくアパートを借りた
両親はいつまでも家に居ていいと言ってくれたが、『自立しなければ』・・との考えは変わらず、でも両親の気持ちを汲み取って実家から徒歩10分のアパートに決めた・・
夜働きながら、私は元々興味があった介護の資格を取るべく昼間は勉強した
後押ししてくれたのはお店のお客様、山本さん・・
山本さんはとある介護施設の所長をしており、奥さんもその施設で職員として介護に携わっていると言っていた
「独学で頑張るつもりなら、専門書は融通してあげよう。ある程度の知識が身に付いたら、実地も兼ねてウチでバイトしてみるかい?働きながら覚えて資格を取るといい・・」
願ったりの話だった
真裕美ママも大賛成してくれた・・・
それから私は必死で勉強した
毎日、お昼ご飯を食べてからユウキと一緒に実家へ行き、両親がユウキと遊んでくれている間に、結婚するまで私が使っていた2階の部屋で机に向かった・・
ご飯をたべてタップリ遊んだユウキはお昼寝している事も多く、私も安心して勉強に集中できた・・
そして暫く後・・山本さんの元で取り敢えずは週2日、アルバイトとして入る事になった・・
まだ資格を持っていない私は先輩スタッフのお手伝い的な仕事が多かったが、ベテランの先輩方の仕事ぶりはかなり勉強になった
アルバイトとはいえ、身体のご不自由なお年寄り相手の仕事・・気は抜けない
食事の介助をしようとしても、新人の見慣れない顔の私を警戒してか、中々口を開けて下さらないおばあちゃん、身体の自由が利かない苛立ちか、いつもガミガミ怒っているおじいちゃん・・
初めの頃はどうしていいか分からず、ただオロオロしていた
そんな時に必ず助け船を出してくれたのが所長の奥さん、千鶴子さん・・
「大丈夫大丈夫!初めはみんなそんなもんよ!段々慣れて分かってくるって!」
そう言ってケラケラと何でも笑い飛ばす、とても大らかな方だった・・・
実際に携わってみると、思っていたよりも重労働で、きめ細かい心配りも大切だったが、それが苦にならない程『人の役に立ててる』実感があった
元夫との結婚生活では自分の存在価値なんて感じられなくなっていたから・・
週2日では物足りなく感じる程、私はひたすらアルバイトと言う名の研修に打ち込んだ・・
夜・・いつもの様に真裕美ママのお店で予約のお得意様を待っていた
「優ちゃん頑張ってるみたいじゃない。山本さんが褒めてらしたわよ。覚えよう!って姿勢が凄く表れてて、実際仕事の飲み込みも早いって・・ね」
「ホントですか!?嬉しい! 皆さんホント親切に教えて下さって、凄く勉強になるんです!」
そんな話をしていると、この日の予約のお得意様(しかも2時間貸し切り)が20名様程引き連れていらっしゃった
「佐伯さん、いらっしゃいませ!皆様もどうぞ、お掛け下さい・・」 ママがテキパキと女の子を采配し、私はママに促され佐伯さんの席に着いた・・
「お!優ちゃん!久しぶりだなぁ! どうだ?坊主も大きくなったんじゃないか?」
「はい! お陰様で、ユウキも元気です!最近はちょびっとイヤイヤ期で・・(笑) そこがまたカワユイんですけどね~(笑)」
「ほぅかほぅか!男の子は元気が一番じゃわい(笑) ホレ・・坊主に玩具でも買ってやれ~」
佐伯さんが懐から1万円札を出した
ママをちらっと見ると黙って頷いている・・『受け取れ』のサイン・・
「有り難うございます。ユウキ、最近電車に凄く興味を持ってて、プ○レール買ってやります!」
「ほうかほうか(笑)ワシはまだしてやれる孫がおらんから、嬉しいわい(笑)」
そう言うとチラリと隣の男性に目を向けた気がした・・
「優ちゃんは初めてだったかの? これはワシの息子でな、恭介と言う・・」
隣の男性が軽く微笑んだ
「初めまして、優です。お父様にはいつもお世話になっております。」
当たり障りのない挨拶を交わし、酒宴はスタートした・・・
宴席の会話や雰囲気から、どうやらこの日は恭介さんの御披露目だった様だ
外国暮らしをしていた息子さんが、親の後を継ぐべく仕事を覚える為に帰って来た・・
「いやぁ、社長もこれで安泰ですなぁ~」
「立派な御子息で羨ましい限りです」
等々・・ありきたりなおべっかが飛び交う中、私は会話のお邪魔にならない程度に、次々と空になるグラスに笑顔でお酒を注いでいた
ふと、恭介さんと目が合った・・・
ほぼ同時に、私は他のお席からご指名を頂き、軽く挨拶をして席を立った
それからは閉店時間まで他のお席で接客をしてその日のお仕事を終えた・・
・・1週間後・・・
「ご馳走様でした!あんなに美味しいお魚料理、初めてです!」
私は恭介さんに同伴して頂いていた
あの日、結局最後まで恭介さんとはお話出来なかったのだが、ママ経由で申し込みがあった・・
「いや・・突然かとも思ったんだけど・・優・・チャンとユックリ話してみたくてね・・・迷惑では無かった?」
「迷惑だなんてそんなっっ・・・」
気の利いた台詞が出てこない・・
しばしの沈黙の後、どちらともなく吹き出していた・・
それからお店に入り、たまたま客足が遅かったのもあり、暫くは恭介さんにベタ付き状態だった
色んな事を話した
恭介さんの海外での生活の事、お仕事の事・・
お父さんから私の今の環境は聞いているのだろうが、その事には一切触れては来なかった
帰りがけ・・恭介さんから「付き合って欲しい」と言われた・・
私はお断りした・・
正直、恭介さんに惹かれた部分もあった・・
海外仕込みなのか、会話もスマートで女性の扱いにも慣れている
一緒に居て楽しかったし、もっと一緒に居たいとも思えた・・
だがダメだ・・元夫に刻まれた傷が蘇る
「どうせ男なんて、浮気するし・・ 」
恭介さんには自分の気持ちをありのまま伝えた
恭介さんは私のトラウマを分かってくれ、気長に、男・女関係無しで友達から始めようと言ってくれた
夜のお仕事をしていると、色んな出会い、きっかけがある・・
真裕美ママの言っていた通りだ・・・恭介さん以外にも、個人的にお付き合いしたいとのお申し出はいくつかあった
・・が、やはり同じ理由で、私は全てお断りしていた・・・
暫くたった頃・・元夫・貴嗣から連絡があった・・
携帯の番号は変えていた為、実家の電話にかけてきた・・
父が出て「今更何の用だ?」と言ったみたいだが、私と連絡取りたいと必死な様子だったらしい・・
父からその話を聞いた時、完全に無視してしまえば、後からあんな嫌な思いしなくて済んだのに・・・
数日経った休みの日、貴嗣に電話した・・
貴嗣の用件は・・・復縁を求めるものだった・・
流石に驚いた私は事情を詳しく追及した
・・元夫は、何~にも変わっていない・・厚顔無恥もいいとこだ・・
多香子が女の子を出産し、その子がどうも貴嗣に一切似ていないらしい
ついでに母親の多香子にも似ていなく、まず義母が疑問を持ったらしい
『本当に息子の子供なのか?』
そんな義母の疑問を、貴嗣も拭い切れなかった・・
義母の疑問はそのまま多香子への態度に出始めた
元々、籍を入れる事を渋り、義父の面倒はおろか、容体を気にもとめず遊びに出掛けたりで家を空ける多香子を、義母は良くは思っていなかった・・
義母の性格からして、どんなバトルが繰り広げられられたかは安易に想像できる・・
間に挟まれた貴嗣の反応も・・・
「あなた、何言ってるか分かってるの?! ・・私とユウキとの家庭をぐちゃぐちゃにして、その原因でもある女と生活始めて、それがちょっと上手くいかないからってヨリを戻したい?!?!バカじゃないの?!いい年して、少しは自分の行動に責任持ちなよ?! ・・子供が貴方の子じゃないかもなんて、私には一切関係ありませんから!!!」
言うだけ言って、一方的に電話を切った
腹が立って腹が立って、その日は眠れないぐらいムカついていた・・
両親にもこの事は話したが、私以上に憤慨していた・・・
一喝した事で、この件は終わるものと考えていた・・・が!!私が甘かった・・
以来、元・義母からも携帯が鳴り響き、たまらず一度出たらひたすら泣き付き台詞のオンパレード・・
「優ちゃん?!あぁやっと出てくれたのね(泣)私が悪かったわ(泣)戻ってくれないかしら?! 今度の嫁ったら酷いのよ?!etc・・・」
以降、まともに聞く気もしないので覚えてません・・
「私にはもう一切!!関係ありません!!」
それだけ言ったのは覚えてる・・
以前の私からは想像も出来ない言葉・・・
それから数日、貴嗣からも義母からも電話が鳴る事はなく、分かってくれたんだと一安心していた・・
半月ぐらい経った頃だろうか・・知らない番号からの着信・・
「??はい?」 夜のバイトの関係だろうか?と出てみた・・
「あ、優・・サンよね?」
聞き覚えのない女性の声・・
「どちら様ですか?」
「あ、私~、・・多香子って言えば分かるよね?」
身体に電流が走ったとでも言うのだろうか・・
あまりに突然かつ意外な相手からの電話に、私は一瞬固まった・・・
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小説・エッセイ掲示板のスレ一覧
ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。
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