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女子校に通ってた人は恋愛下手?
ファミサポで預かってもらっていたのですが・・・。
余裕を持った行動はしないのでしょうか。

続・ブルームーンストーン

No.23 18/11/01 12:59
自由人
あ+あ-

「嘘っ!浮いたよ!」

「もっと強く想像して!」

グ~ン!!

体が高く飛び上がる。

うわわわわっ。

焦った途端に体はストンと着地した。

「想像するの止めたら飛べなくなるよ。」

なるほど。

妙な納得をする。

いつの間にか私の頭の中で、
これは夢なのだという気持ちは消え失せていた。


「じゃあ早く船に向かって飛んで!」

頭の中の声が更に私を急かす。

「ちょっ、ちょっと待って、進まないんだけど?」

「船まで行きたい!って思うの!」

こんなことも分からないのかと言うようにイライラした声が頭に響く。

そうだ。
早く行かなきゃ。

心を落ち着けて空に浮かぶ自分の姿を想像する。

フワ~~ッ。

体がどんどん上に上がっていく。

もっと。
もっと。

そのうちに自分が今までいた橋がどんどんと眼下で小さくなりだした。

よし、そろそろだな。

船に行きたい!!

ヒュンッ!

進んだ!

頭の中の声はいつの間にかしなくなっている。

後は自力で頑張れってか?

途端に速度が落ち出しユルユルとその場に停止してしまった。

あ、常に船に向かって意識を保たないと止まっちゃうのね。

もう一度、船に向かって意識を強く持ち願う。

ヒュ~ン!

また船に向かって真っ直ぐに進み出す。

だんだん船が近づいてくる。

何て大きな船…

今で言うならば、
ちょうどパイレーツ・オブ・カリビアンの映画に出てくるような立派な海賊船が私の行く手に待ち受けていた。

近づくにつれ、沢山のランプに照らされた甲板の様子が見えてきたが、甲板には誰もいない様だった。

だが、ざわめく人の声や音楽らしきものもうっすらと聞こえてくる。

みんな下の船内にでも集まっているのだろうか。

船長の結婚パーティーって言ってたけど、私は何故そこに行くんだろう…

考えた途端、意識が現実に戻り始めた。

これ…夢だよね?

途端に失速したかと思うと、どんどん体が落下し出す。

ヤバイ。

後、少しなのに…

お願い。
船まで何とか…

落下しながらも必死で手足を動かし何とかたどり着こうともがく。

後少し…

もう少しの所で力尽き海に落ちようとしていた私の腕が誰かに捕まれて船に引きずり込まれた。

えっ?だれ?

驚いて見ると、それはよく映画等で見るような海賊の出で立ちをした大ちゃんその人であった。

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