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続・ブルームーンストーン

No.15 18/10/27 21:51
自由人
あ+あ-

私達が〇〇店に揃って3ヶ月。

心配していた新入社員も新人バイトも何とか店に馴染んできていた。

新入社員の新井慎太と大川弘樹は性格が逆で「神谷店長」に対する接し方もまるで逆。

すぐに大ちゃんに懐き、大ちゃんの考えている事を察する能力に長けていた新井君。

仕事の能力はそこそこあるが、私と同じ様に大ちゃんに気圧されるばかりで、なかなか完全に実力を発揮できない大川君。

全く違うタイプの2人だったが、妙にウマが合うのか互いに足りない所を上手く補い合い、それぞれそれなりの成長ぶりを見せていた。

「来月の地区会議はミューズも一緒においで。」

前月、シフト決めの際に大ちゃんはそう言うと、私の返事を待たずに勝手にシフトを組んでしまった。

「会議は夕方の5時からだから、俺とミューズは早番で、あいつら2人はまとめて遅番でいいだろ。」

地区会議の場所は2ヶ月前にできたばかりの新店舗。

車で15分程の距離にある。

大ちゃんが
「あの店舗ができたらうちは食われる。」
と言っていた例の店舗だ。

幸いまだ大きな影響は出ていなかったが、遅かれ早かれ売り上げに影響も出て来るだろう。

それに加え、その店舗の店長は以前のここの店の副店長君。

田上 洋介 26歳。

童顔で大人しそうな見た目とは裏腹にかなり頭がキレる一筋縄ではいかないタイプとの事。

なかなか厄介な相手だな。
私は彼と話した時抱いた、食えない相手という印象を思い出し気が重くなった。

会議当日、

「じゃあ行ってくる、何かあったら電話して!」

大ちゃんが機嫌良く社員君達に声をかけると私達は揃って店を出た。

「他の店舗に出向いて会議なんて初めてです。」

少し緊張気味に話す私に、

「大丈夫、同じ地区の親睦会を兼ねてるみたいなもんだから気楽なもんだよ。」

大ちゃんがのんびりと答える。

「はい。」

頷く私に、

「同じ地区なんだから仲間みたいなもんだよ。
だから仲良くやって?
そのために他の店長たちへ引き合せるのも兼ねてるし。」

と、大ちゃんが優しく言う。

そうなんだ。

大ちゃんの心遣いに感謝した。

新米副店長頑張ります!

私が心の中で決意を新たにした所で車は新店舗の駐車場に着いた。

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