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余裕を持った行動はしないのでしょうか。
エールをください
ファミサポで預かってもらっていたのですが・・・。

続・ブルームーンストーン

No.14 18/10/27 20:56
自由人
あ+あ-

「ただいま!」

やっと大ちゃんが新人2人を引き連れて帰ってきた。

新人達は、人当たりは良さそうだが、どことなく我の強さを感じさせる新井 慎太、

お坊ちゃんな雰囲気で、本音をあまり出しなさそうな大川 弘樹、

この2人も個性強そうだな…

もう本当に不安しかない。

こんなメンバーで本当にやっていけるのか?
新米副店長!

「お姉さん、今から何します?」

ボーッと考えている私に、サイヤ人牧田が探るように声をかけてくる。

「お姉さん言うな、私は田村です。」

そう言いながらも2人に目で合図をし3人で事務所を出ると、入れ替わりに大ちゃんが新人の2人を事務所に座らせた。

「今から軽~くオリエンテーションやるから!」

大ちゃんが意味ありげにニヤニヤしながら言うのを新人2人は真剣な顔で頷きながら聞いている。

やれやれ。

初日からあまりとばさないで下さいよ?

私はため息をつき事務所のドアを閉めた。

大ちゃんが2人にオリエンテーションをしている間に、私はバイト2人を従え店内に入り、店内での作業の説明を行う。

品出し、レジ業務がバイトの主な仕事になるが、ベテランになると発注や売り場作成も任される事等も説明。

「店内に人も少ないし、ちょっと空いてるレジを触ってみようか。」

端っこにあるレジにキーを差し込み起動させると「研修モード」にセットする。

「これでレジに商品を通しても売上に反映されないから、少し練習してみよう。」

私の言葉に2人は「おおっ!」といった表情でいそいそとレジの周りに寄って来た。

「2人ともバイト経験は?」

私はまず加瀬君をレジの前に立たせながらそう聞いた。

「親せきの居酒屋と新聞配達!」

牧田君がすぐに元気良く答えてきたが、加瀬君は黙ってレジ前で俯いている。

「バイト経験ないよな。」

牧田君が代わって応えると、

「ずっと〇〇ばかりやってたから…」

と加瀬君はある格闘技の名称を出した。

「そうなんだ、強そうだね。」

「もうやってないから別に…」

シーン。

「ダイゴ、顔に似合わないから暗くなんなよ!」

牧田君の能天気な声で少し重い空気が一変。

「顔に似合わないって何だよ!」

文句を言う加瀬君の声はさっきよりも元気になっている。

「よしっ!じゃやりましょか。」

私は加瀬君の横に立ち、レジ操作を開始した。

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