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正解なき罪にまみれて…

No.6 18/03/29 22:07
名無し0 ( ♂ )
あ+あ-


ピアノをたたくように弾いたりギターを力いっぱいかき鳴らすのが

好きでよく昼休憩の時間には音楽室にこもっている時期があった。


音楽は僕の心にすっと入ってくるような気がした。


以下、続き

================================


小学校6年のある日

地域の中学の吹奏楽部が定期演奏会を開いた。

音楽が僕のストレスのはけ口になっていたので

演奏会はとても楽しく僕に新たな刺激を与えてくれた。


翌日、それまで話すこともなかった女子に声をかけられた。

クラスの違う男子にも声をかけられた。

「昨日聴きに来てたけど中学で吹奏楽部に入るの?」

今まで声もかけてこなかった人が音楽を通して声をかけてくる。

何かが始まる気がした。


それからというもの中学に入学するまえもしてからも

考えていたのは吹奏楽という新しい世界のことだけだった。

それさえできればほかの苦難はなんでも乗り切れる気がした。

中学でも僕の性格は変わることなく友達と心から呼べる人はいない。

ただ淡々とそつなく最低限の会話で周囲との関係を円滑にまわし、

先生や大人からは良い子、しっかりとした子と呼ばれ

偽りの僕は順調に成長していった。

何事も問題なく波風を立てずに進んでいくかと思った。

ある日を境に再び僕の嫌な記憶が蘇る。


クラスで避けられ、いじられる女子がいた。

中学生は厄介な時期だ。

男子も女子も寄ってたかって一人をいじめようとするのだ。

不公平、不平等、不条理、理不尽

これらが大嫌いな僕には許せなかった。

次の瞬間にはその女の子の前に立って

「やめろー」と叫んでいた。

ヒーロー気取りだ。

一番目立たずにそつなく過ごそうと思っていた自分とは

全く逆の行動だ。


その直後からその女の子は僕に声をかけてくれるようになり

僕らは友達のように話すようになった。

その翌日からクラスの大半が僕をいじめの標的にしはじめた。

天地はひょんなことから簡単にひっくり返ってしまうのだ。



つづく・・・

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