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ウルトラ八兄弟サーガ

No.15 18/02/22 15:35
作家
あ+あ-

タカミたちは喉を鳴らした。
ジオフロント最深下工事、都内の地下それもさらに深い地下の工事だが巨大なシールド掘削機がありそれはかつて防衛チームが持っていた探査用のドリル戦車などより遥かに大きいドリルが暗い闇に続く坑内の穴にあるのだ……。
「この向こうだな」
イデは沸々と興奮する自分を抑えた。それはかつての怪獣出現期(頻出期ではない)を経験した隊員の頃ではない。
いまは怪獣研究家でもあり防衛大学の一教授なのだ。たまに発明をしては大学構内で爆発騒ぎをすることもあり他教授や生徒にからかわれもするが。
だがどんな怪獣なのか。
地中に潜れる怪獣はゴジラ型の怪獣を標準的に明らかに地中での生息に適した怪獣たちも確認している。
「放射能汚染は広がってないが……」
イデが開発し彼らが身に付けている防護服とあるが、実際はむかしの宇宙服や放射能防護服などに比べたら動きやすい。
「先生、どうします」
「行くしかないだろうな。だけどいまどきの若い奴らは……」
後ろを振り返るとタカミと同じ女生徒が顔を青くするのはわかるが、男子生徒まで顔が青い。マスコミの前では意気揚々としてたのにこれだ。
まあ恐怖を感じないよりは感じた方がいかなる事態でも生き残れる。
「班ごとに分かれているな。各リーダーは俺の指示をちゃんと聞きみんなに伝えるんだ」
ハイ、と返事する声に怯えがあるができただけ上等だ。
シールドの横にある作業員用通路というか足場を通り坑内を進む。
放射能濃度が意外に検知されない。
イデは考える。
宇宙からの侵略怪獣か兵器怪獣が眠っていた可能性もある。侵略星人のなかには緻密な侵略をする星人もいればなかには地球人からもコイツだいじょうぶか?と思えるほどに間抜けかつ大胆な侵略計画をする星人もいる。
「……ここで止まっているのか」
シールドの先端は固い岩盤で止まっているが去田という作業員がここで作業し怪獣を目撃したらしい。
だがここは人間からも地底深いところだ。怪獣がいてもふしぎではない。
「先生!」
「なんだ。大声を出すな、鼓膜が破れるじゃないか」
「す、すみません」
女生徒がタカミの様子が変だという。
「タカミ?どうした」
「あ…頭に誰かが語りかけてる……の」
……キ・キケン・ソコ・アブナ・アブナイ・ニゲテ……
「に、逃げて……みんな……」

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