注目の話題
なにも言わないのが大人?
息子の嫁が精神障害者
今必要なあなたへのメッセージ✨

ジャイアントロボ 地球が静止する日 外伝 〜鉄人と少年探偵〜

No.5 16/11/02 15:23
作家
あ+あ-

屋敷に帰ると正太郎はシャワー浴びあたたかく柔らかいベッドで眠りについた。
さいわいなことにこの日の事件は埼玉と東京の二件だけだった。それゆえに朝までぐっすりと眠りについた。

正太郎の朝は早い。
どんなに疲れていても六時には起きて顔を洗い着替え朝食や洗濯をしながら新聞や資料に目を通す。
正太郎が少年探偵であることにはじめこそは大塚署長をはじめ世間は疑問に思ったことは難くない。
しかし正太郎はそんな思いをものともせずに少年探偵らしく時に推理し時に鉄人を操り警察に協力することで“少年探偵”として名を馳せていった。
少年探偵金田正太郎がいるから東京は日本は守られているという自負が国民のひとりひとり老若男女に憧れや孫、弟、少年たちには兄でもあった。

正太郎は敷島邸に車を走らせると、完全に整備修理された鉄人があった。

「正太郎くんおはよう。鉄人は直ったよ」

「敷島博士いつもありがとうございます。昨夜は寝てないんですか」

「なあに正太郎くんのためだよ。お安い御用さ」

敷島は昨夜と違い明るく接した。敷島夫妻には子どもがいない。そのためか彼らは自分のために公私ともによくしてくれている。
敷島にとっては正太郎も鉄人も息子同然なのだ。

「今日はどうされるんですか」

「少し休んだら大学へ講義さ。ロボット工学を志す学生がいるからね」

「僕みたいな子どもがいうのもなんですけど、未来によきロボットをつくってほしいですね」

「いや、正太郎くんにはそう言う資格はあるさ。鉄人を正しく使っている。少し休ませてもらうよ」

敷島は息子のようにほめながら敷島邸に入っていき奥さんの姿が見えた。

「お茶でもどう?」

「いえいまから大塚署長のもとに向かいます。またにします」

ちいさく頭を下げながら奥さんに礼を言った。
正太郎の車が走り去る。

「正太郎くんいつも大変ね」

「金田博士が残したのは鉄人だけではないさ。彼が正しく鉄人を扱えるのは彼だからさ」

ソファに身を預けた敷島は鉄人がゆっくり邸を離れるのを見ながらお茶を口にし美しい奥さんのもとで短い眠りについた。
彼女はそっと旦那さまと息子のような正太郎、鉄人を見送った。

5レス目(14レス中)
このスレに返信する

小説・エッセイ掲示板のスレ一覧

ウェブ小説家デビューをしてみませんか? 私小説やエッセイから、本格派の小説など、自分の作品をミクルで公開してみよう。※時に未完で終わってしまうことはありますが、読者のためにも、できる限り完結させるようにしましょう。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧