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ジャイアントロボ 地球が静止する日 外伝 〜鉄人と少年探偵〜

No.12 16/11/30 14:39
作家
あ+あ-

村雨竜作は夜のうちに姿を消した。
村雨健次からいまも正太郎は忘れていないという言伝てを残して。
翌朝、敷島邸に向かうと鉄人は青い姿そのままに真新しいような外観になっていた。

「おお、正太郎くん。鉄人は直したよ、動かしても構わないよ」

挨拶もそこそこに敷島博士は正太郎を鉄人のもとに連れていった。
だが、リモコンを手にする正太郎には内に恐怖や不安がいつの間にか芽生えていた。
何に……?
わからない。鉄人を操る自分かあるいは鉄人に対して、もしかして……。
無意識に目を向けたのは敷島博士だったことに声により気づく。

「正太郎くん?」

いえ、とちいさくうつむきながらリモコンのスイッチを入れおそるおそる鉄人を動かす。
鉄人は目を覚ますようにガオーッとシズマドライブからの動力炉からのエネルギーにより両腕をあげた。

「鉄人……!」

正太郎の顔には喜びと戸惑いの色があった。そこへ大塚署長が慌てたように駆けつける。

「正太郎くん!敷島博士!」

「大塚署長!」

喜びを見せる正太郎の顔に大塚署長、彼もまた戸惑いを見せた。
実は昨夜、御前会議に呼ばれたのだ。
御前会議----。
その実体を知る者は少ない。
大塚署長は昨夜とある料亭に呼ばれた。
そこにいる者はひょっとこやおかめ、能面などありとあらゆる面をつけているが彼らは首相や大臣、政治家や官僚などを裏から操る権力者たちであった。
本当は何者かは大塚にもわからない。だが、彼らなくしては戦後の日本復興はなかったとも噂された。
御前たちと呼ばれる者たちの言葉は一様にひとつだった。

『鉄人は動かしてはならぬ』

大塚は自らその言葉を伝えることに葛藤していたが、伝えなくてはならないのも自分だけで

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