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怪婆の執

No.17 15/11/28 13:15
ライター ( ♂ )
あ+あ-

「心配には及びませんよ。僕は美智子さんを愛してますからね。これは僕と彼女の問題だ。君にそこまで問われる筋はないよ」
岡田は少し苛ついていた。

「まぁ…そんな怒らないでよ。私はそんなつもりじゃありません事よ?」

「別に怒ってやしないよ。とにかく美智子さんとはちゃんと話し合いますから」

「フフ…」
珠代は岡田の顔を見て、含み笑いをした。

岡田はそんな珠代を訝しげに見ながら、「何がおかしいのです?」と、ちょっと不快な気持ちで言った。

「ううん…何でもないのよ」
尚も珠代はクスクス小さく笑っていた。

「ねぇ、あなたって女にモテるでしょう?」

「え?」

「端正な顔立ちなのに、ちょっと童顔な感じもあって…なんて言うのかしら…母性本能をくすぐる雰囲気があるのよね」

笑いながらそう言う珠代に、(いきなり何を言い出すのか)と岡田は一瞬、言葉に詰まった。

「酔っているみたいですね」

「そりゃ日本酒を飲んでるのだし、ちょっと酔っているかも知れないわ」

「そろそろ帰りますか…」

「冗談よ。酔ってなんかいないわ…この程度のお酒で…フフ…」

岡田は些か振り回され気味だった。
今夜の珠代はよく分からない。

「ねぇ、岡田さん…私みたいな女はお嫌いかしら?」

「え?」

「そんなに驚いた顔しないでよ(笑)」

「やっぱり酔っているんでしょう。もう帰りましょう」

「まだ帰りたくないわ。もう少しいいじゃないの」

明らかに珠代は酔っているようであった。
酒癖の悪い女なのか?と岡田は思ったが、珠代は絡み付くような目で岡田を見詰め、手を重ねてきた。

「大きな手ね…」

「グローブのような手だと、よく言われるよ(笑)」

「大人と子供が手を合わせてるみたいね」

珠代は岡田の手の平に自分の手を合わせて言った

「美智子さんが羨ましいわ」

「どうして?」

「私だったらあんな事くらいで別れなんて考えない…」

「君…」

岡田は戸惑っていた。

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