📖✏🚀parallelworld🌏

>> 250 ゴガッン

ドゴオーッ

ボガアァァン!!

防衛局のｴﾙﾌたちは、息を飲んでﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを見守った。

生体兵器エイヴァは巨大魔弾"強羅･改"を手で払う暇もなく体中に当たり爆炎と共に焼き尽くされていく…

｢ギャールラァｧｧｧ…｣
辺り一面を吹き飛ばすぐらいの咆哮をあげるとﾋﾟｸﾘとも動かなくなった。

｢やったぞ～ｯ!!｣
ｼｰﾗ星防衛局のみんなは、握手したり抱きついたりして巨大な化け物を倒したことを喜んだ。




｢皆、勝利は目の前だ!!｣
『おおーっ!!』
ミニエイヴァと闘っている王率いる騎士団も、自分たちの後ろで起こったその光景を見てよりいっそう奮起した。




ｷｨｰｰﾝ
｢よし、我ら空中迎撃隊も負けられん！全機、ミサイルと魔弾を防衛局で補給次第、敵艦隊を仕留めにいくぞ!!｣ｶﾞｯ

『了解！我らの星をこれ以上、敵に好き勝手にさせられません。』ｶﾞｯ

ｷｨｰｰﾝ

そこにはもう、未知の敵と戦う恐怖は無くなっていた。

• << 254 ｷｨｰｰﾝ 一方、ｼｰﾗ星の日が落ち漆黒の闇の中、高速戦闘鑑ヴァイオレッドに搭載していた竜人の戦闘機にクリスとキックは乗り込み海王星戦闘鑑クラーケンの直ぐそばに近付いていた。 ｢デビルの仲間たちが凄い数だな。｣ ｢ああ…でも、いつ見ても気持ち悪い。｣ ｼｭｺﾞｰｯ 竜人は手慣れた操作で大空を飛ぶ珍獣族を当たらない様に交わしクラーケンの甲板に戦闘機を着鑑させた。 ｽﾁｬｯ ｢行くよ、キック！｣ ｢あぁ…敵さんの大将を仕留める。｣ 鞘から剣を抜くと二人は珍獣族に紛れ小走りで艦内に侵入した。 ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ 通路は血まな臭く敵兵士と珍獣族の残骸が床に無造作に倒れている。 ﾀｯﾀｯﾀｯ ｢一気に行くよ。｣ ｢おおっ!!｣ 二人は左手首に巻き付けている機械でﾎﾛｸﾞﾗﾑﾏｯﾌﾟを出し操縦デッキを目指した。 ｳｨｰﾝ ｺﾂｺﾂｺﾂ ｢どうですか? バーバリアン砲の出力は?｣ ｷﾞｼｯ クラーケン動力部の珍獣族を皆殺ししたネプチューン将軍はマントを手ではたくと自分のｼｰﾄに座った。 ｢ﾊｯ!只今、60%から80%までエネルギーが回復しています。それから…｣ ｢それから…｣ ｢生物兵器エイヴァが沈黙しました。｣ 兵士は怯えながら言った。

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アルさん✨こんにちは

やっと「話つく」の全てを読みました🎵

①と②を読むのにだいぶ時間がかかってしまいましたけど💦とっても面白く「話つく」を見たので尚更、楽しく続きを待ってます😍

小説だけじゃなくて漫画になったら全巻集めるのに😤なんて思ってしまいます😂
これからも応援してるので頑張って下さい🙇🙇

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>> 252 怜花ママありがとう😚
つうか凄い😲ﾇｵｯ‼ 一年５カ月続いている｢話つく｣の🈵過去ｽﾚと、今進行中の②を全部を読んでくれるとは😲
最近｢話つく②｣は仲間のカズが主力で執筆しよるけど…☝😂
なかなか、｢話つく｣と🚀🌏２つの物語をリンクさせるのは難しいけど、みんなの応援レスでぐわんばってます😚💦

本当は今日この🚀🌏を更新するつもりが…明日までに💈の確定申告の書類を提出しなくちゃいけないので現実逃避しかかってます☝😂ｸﾞﾋｯ💧
だいたい、３日に１ﾚｽ目指してますが、これからも応援宜しく‼
✌😚💦

アル🍺

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>> 251 ゴガッン ドゴオーッ ボガアァァン!! 防衛局のｴﾙﾌたちは、息を飲んでﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを見守った。 生体兵器エイヴァは巨大魔弾"… ｷｨｰｰﾝ

一方、ｼｰﾗ星の日が落ち漆黒の闇の中、高速戦闘鑑ヴァイオレッドに搭載していた竜人の戦闘機にクリスとキックは乗り込み海王星戦闘鑑クラーケンの直ぐそばに近付いていた。

｢デビルの仲間たちが凄い数だな。｣

｢ああ…でも、いつ見ても気持ち悪い。｣

ｼｭｺﾞｰｯ
竜人は手慣れた操作で大空を飛ぶ珍獣族を当たらない様に交わしクラーケンの甲板に戦闘機を着鑑させた。

ｽﾁｬｯ
｢行くよ、キック！｣
｢あぁ…敵さんの大将を仕留める。｣

鞘から剣を抜くと二人は珍獣族に紛れ小走りで艦内に侵入した。

ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ

通路は血まな臭く敵兵士と珍獣族の残骸が床に無造作に倒れている。

ﾀｯﾀｯﾀｯ
｢一気に行くよ。｣
｢おおっ!!｣
二人は左手首に巻き付けている機械でﾎﾛｸﾞﾗﾑﾏｯﾌﾟを出し操縦デッキを目指した。



ｳｨｰﾝ
ｺﾂｺﾂｺﾂ
｢どうですか? バーバリアン砲の出力は?｣
ｷﾞｼｯ
クラーケン動力部の珍獣族を皆殺ししたネプチューン将軍はマントを手ではたくと自分のｼｰﾄに座った。

｢ﾊｯ!只今、60%から80%までエネルギーが回復しています。それから…｣

｢それから…｣

｢生物兵器エイヴァが沈黙しました。｣
兵士は怯えながら言った。

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>> 254 ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ ｸﾞｫﾝ

｢ほう、あのエイヴァを…
ﾌﾌｯ…まあ、良いでしょう。あれは、我が軍の試作品…本部でモニターしている研究所にデーターを送信しといて下さい。｣

｢ﾊｯ!｣

｢この星の連中もなかなかやりますね…｣
ｺﾎﾟﾎﾟｯ
ネプチューン将軍はワイングラスに注ぐと一気に飲み干した。

｢エネルギーチャージ、100%…将軍、フルチャージャー150%まで後、五分です。｣


ﾀｯﾀｯﾀｯ
操縦デッキに向かっている女性と竜人の目の前に数人の兵士たちが立ちはだかった。

｢ここから先にはいかせん！｣
｢撃てーッ!!｣
ﾋﾞｼｭﾋﾞｼｭ
ﾋﾞｼｭﾋﾞｼｭ
ｻﾞｼｭ
｢なっ!?｣
ﾚｰｻﾞｰ銃の光線がすり抜ける。
二人は残像だけ残し兵士たちの後ろに素早く移動していた。

ｽﾞﾊﾞｽﾞﾊﾞｯ

ドササッ

数人の兵士たちは何が起こったか分からないうちに床に崩れ落ちていた。

｢大したことないわね。｣
女性は剣をﾌﾞﾝと振り先を急いだ。

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>> 255 ｢ここね！｣
女性と竜人は目で合図すると操縦デッキのﾊｯﾁに入って行った。

ｳｨｰﾝ

ｽﾞﾁｬ
操縦デッキの兵士ら数人がｼｰﾄから立ち上がりレーザー銃を構えた。

｢ほう～ｯ あなた方は大戦の英雄じゃありませんか。｣
ｷﾞｼｯ
兵士らを手を突きだし制すと自分のｼｰﾄからネプチューン将軍は立ち上がった。
ﾁｬｷｯ
｢ふん！あんたが、このｼｰﾗ星を滅茶苦茶にした大将かい！｣
そう言うと女性は手に持っている剣を中段の構えにした。

｢如何にも…で、私を倒したいと…｣
ネプチューンはワイングラスの中身を回す。

｢ふん、その通り！今すぐ、船を撤退して貰おうか！｣
ﾌﾞｵｫｰｯ
竜人も剣を構え紫色のオーラを放出させる。

｢あなた達の力欲しいですね。我々の同朋になりませんか…?｣
薄く笑うと舌なめずりをした。

｢ふざけるな!!｣
竜人は素早く動くとネプチューンに斬りかかった。

ｶﾞｷｨｰﾝ
｢まぁ、そんなに慌てないで下さい。｣
軽く竜人の剣を片手であしらうとワイングラスを口にやった。

｢ぬうっ!!｣
竜人はビクともしない相手の剣に力を込めた。

ｶﾞｷｯ
軽く剣を弾かれ後ずさりする。
竜人はシュガー副将軍から受けたダメージが大きく、癒えた筈の傷口から血を流していた。

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>> 256 ｢キック、下がってな！風よ…剣に鋭い刃をともせ…｣
ﾌﾞｵﾝ ｻﾞｼｭ
ｶﾞｷｯｶﾞｷｯ ｶﾞｷーｯ
｢ﾌﾌｯ やりますね～ｯ 貴女…｣
ｼｰﾄから後ろに凄まじい連続攻撃で押される。

｢然し…｣
ｺﾄｯ
ワイングラスを机の上に置くと胸に忍ばせておいた小さなカプセルを取り出し床に投げつけた。
ﾊﾞｼｭ
辺りにｷﾗｷﾗ光る粉を撒き散らした。
｢何だ!?｣
女性は動きを止めた。
ｸﾞｨｰﾝ
女性の目の前に人型の高性能ロボット現れ立ちはだかる。

｢これは、元連合軍が開発した、過去の遺産…魔科具のうちの一つですよ！｣
ネプチューン将軍はそう言うと兵士らにバーバリアン砲の準備を急がせた。
ｸﾞｨｰﾝ ｶｼｬｯ
｢ﾃｷﾆﾝｼｷ…ﾏｯｻﾂｼﾏｽ…｣
ｼｬｷﾝ
ロボットは体中から刃物を出すと女性に襲いかかった。

｢ネプチューン様、バーバリアン砲発射まで後四分…｣

｢さぁ、急がないと…あなた達の仲間…ｴﾙﾌ族が吹き飛びますよ…｣
ﾆﾔﾘと小さく微笑んだ。
ｶﾞｷｯ ｶﾞｷｯ
｢くっ！｣
女性のスピードにロボットはついていく。
｢コイツは任せろ！クリス、お前は主力砲を…｣
竜人は跳躍するとロボットに斬りかかる。
ｷﾞｨｰﾝ
｢おおっ!!｣
女性は横に避けると兵士らが操作する所へ動いた。

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>> 257 ｼｭﾝ
｢そうは、させませんよ。｣
女性の前にネプチューン将軍が立ちはだかった。

｢そこをどきなっ!!｣
｢風よ…｣
すぐさま剣を構え詠唱すると3m前にいる将軍に斬りかかろうとした。
その瞬間、背中にｿﾞｸﾘと嫌な予感がし、すぐさま左側に体を避けた。

ｼｭｷｨｰﾝ

女性の後ろにあるｼｰﾄが真っ二つに割れ床に倒れた。

｢!?｣


ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ
｢流石は大戦の英雄と言ったところですか。｣
ネプチューンは口角を吊り上げ笑っている。

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ
｢バーバリアン砲発射まで後三分…｣

｢ﾁｯ！｣
女性は舌打ちすると目を閉じた。

｢目を瞑ってどうしようと言うのです。まさか、私に勝てないことを悟って神にでも祈りを捧げているのですか。｣

ネプチューンは高笑いをし女性を見下した。

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>> 258 ｢ﾌﾝ！死になさい!!｣
ネプチューンから見えない攻撃が繰り出される。

｢ああ…神にでも祈るわ！でも、あなたの攻撃は見切った。｣
ｽﾙﾘと紙一重で交わし女性の左頬が切れ血が滲む。


｢なにっ!｣
手に持っている剣が眩しく輝き出す。
そして、女性の体は風に覆われていく。

｢数多の自然を司る神剣奥義のうちの一つ…｣
ｶｯ
｢羅刹…｣
女性は目を見開くとその場に残像を残し超高速で風を纏った無数の剣撃を鬼神の如く繰り出した。

ｽﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

ﾁﾝ
ネプチューン将軍の背後にすり抜けると剣を鞘に納めた。

｢あんたより、前に闘った将軍の方が手強かったわ。｣

｢うぐっ…｣

ドサッ

ネプチューンは体中を切り裂かれ血を吹き出し悶絶していた。

｢ｳｯ…でも、私もまだまだ修行が足りないわね。｣
ｶﾞｸﾝと女性は超高速で動いた反動の為に膝を床に着いた。

｢クリスーッ!!｣
それを横目で見た竜人が叫ぶ。

｢ｱﾅﾀﾉｱｲﾃﾊ ﾜﾀｼﾃﾞｽ。｣
ｷｷｨﾝ
｢ﾇｯ!!｣
高性能ロボットが女性のところに行くのを遮った。

｢そこをどけっ!!!｣

竜人は力一杯の剣撃を繰り出す。

ｷﾞｷﾞｨｰﾝ

｢ﾑﾀﾞﾑﾀﾞ…｣



｢ネプチューン様…
バーバリアン砲発射、二分前…｣
兵士は発射準備を急いだ。

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>> 259 ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢早く止めないと…エルフの民が、ライオネルが…｣

然し、気が焦るのとうらはらに女性の体中が軋(きし)み、いうことをきかなかった。

ｶﾞｷｯ ｶﾞｷｨｰﾝ

｢こいつｯ…｣

高性能ロボットは全身の刃を人では出来ない動きをし色々な角度から竜人を攻めていく。

｢ﾑﾀﾞﾑﾀﾞ ﾜｶﾞ、ﾚﾝｺﾞｳｸﾞﾝﾉ ｷﾞｼﾞｭﾂﾘｮｸﾊ ｾｶｲｲﾁ!｣

｢そうだったな!お前は、元連合軍の魔科具だったな…｣

｢ｿﾚｶﾞ、ﾄﾞｰｼﾀ｣

｢これは体力が著しく低下するから使いたく無かったが…熱い血が通っている俺は貴様などに負けん！｣

｢ぬうおぉぉぉっ!!｣

ドン

ｷﾞｭｲｷﾞｭｲｷﾞｭｲ
竜人の紫のオーラが激しさを増す。

｢ドラゴン･フォーム…｣
ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷｯ
竜人の体中がダイヤモンドの様な硬い鱗で覆われ変化していった。

｢ｷｭｳﾆ ｾﾝﾄｳﾘｮｸｶﾞ ｱｯﾌﾟｼﾀ…ｶｲｾｷﾌﾉｳ…ｶｲｾｷﾌﾉｳ…｣

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>> 260 ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢バーバリアン砲発射、一分前…｣
兵士等が主力砲発射をしている中、竜人と高性能ロボットの闘いは続く。

｢ドラゴン･ラッシュ｣
両腕の拳がダイヤモンドの様な硬い皮膚に覆われた力任せの超高速連続突きを繰り出す。

｢ドオラララララララララララララララララ………｣

ﾍﾞｺｯ ｺﾞｸﾞｯ ﾄﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

アルミ缶をﾍﾞｺﾍﾞｺに潰したように高性能ロボットの体中が凹んでいく。

｢ﾊﾞｶﾅ…ｺﾉｿｳｺｳｶﾞ ﾍｺﾑﾅﾄﾞ…｣

竜人のラッシュはまだ止まらない。

｢ﾜｶﾞ ﾚﾝｺﾞｳｸﾞﾝﾉ ｷﾞｼﾞｭﾂﾘｮｸﾊ ｾｶｲｲﾁ ﾅﾝﾀﾞ…｣

｢人類は常に進歩してるんだ… これで最後だ!!!｣

床から這うようなアッパーカットを放つ。

ゴガァッ

デッキの天井に高性能ロボットの頭が突っ込んだ。

｢ｷﾉｳﾃｲｼ ｷﾉｳ…ﾃｲｼ ｷ…｣

高性能ロボットはﾋﾟﾀﾘと動きを止めただのｽｸﾗｯﾌﾟとなってしまった。


ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢エネルギー充填150%…バーバリアン砲発射５秒前…｣

｢キック!!急いで発射を食い止めて～ｯ!!｣
女性が叫ぶ。

｢３｣

｢ｸｯ!間に合え！｣
操縦デッキの奥で闘っていた竜人は急いだ。

｢１｣

｢バーバリアン砲発射ーｯ!!!｣
ｶﾁｯ

二人の想いは届かずクラーケンの左右の翼から凄まじいエネルギー波が放たれた。

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>> 261 ドギュオーーーーーッ
二つの砲門から放たれ眩いエネルギーが交差し捻れて一つの巨大なエネルギー波へとなっていく。

｢ネル…｣
女性は顔を覆った。ﾄﾞｶﾞｯ
｢クソッ!!間に合わなかった…｣
操縦デッキの兵士を倒した竜人はﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに目をやった。

ピカーーッ

ドゴオオォォォォォォォォォ…


海王星戦闘鑑クラーケンのﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙから観た辺りは白い閃光に包まれ、爆音だけが轟いている…

｢!?｣
竜人は目を疑った。
そこには爆炎を上げ墜落していく、高速戦闘鑑ヴァイオレッドの姿があった。
ﾌﾞｰﾝ
『やっほ～ｯ クリス、キック!! ボクもやるでしょう。エッヘン。』
ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに悪魔の顔が映った。
『反拡散粒子バリアをフルにしてエネルギー波の間に突っ込んだんだ。誉めて誉めて。』
｢ああ、よくやった！｣
女性は目から流れているものを無造作に拭くと親指を立てた。
『ﾝｯ… ﾄﾞｺﾞｰﾝ! ｺﾞｵｳｯ! あわわｯ じゃあ、この船脱出するから…あっ、ちゃんと湖に墜落するようにしてるから大丈夫って覇が言ってたよ…ｺﾞｶﾞｯ! ひぃ～』
ﾌﾞｰﾝ
｢ﾌｯ…道理でデビルじゃなく珍獣族参謀長の覇が動いたのか。｣
竜人は笑った。

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>> 262 ｽﾞｽﾞｽﾞズズズ……

月が二つ見える満天の星空の中に赤と青のﾗﾝﾌﾟが点(とも)った数十の巨大な影が現れた。

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

　ゴゴゴゴゴゴ……

アチコチに主砲と思われる青い光の線が煌めいている。


｢なっ!?新手か？｣
女性は銀狼の耳がﾋﾟﾝと立ち上がりﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに目をやった。魔水で人間族から銀狼族の体になったおかげで、体力の回復が早く前よりタフになっていた。

｢……来たか。｣
竜人は操縦デッキにいる全ての兵士たちとネプチューン将軍の手足を縛り付け動きがとれないようにしていた。

｢何、キック余裕かましてんだ！この船使って戦うよ!!｣
ｷﾞｼｯ
女性はｼｰﾄに座って
主砲を撃つ為にｷｰﾎﾞｰﾄﾞをうった。

｢クリス、慌てるな！ｽﾞｰﾑｱｯﾌﾟして良く見てみろ。敵の偵察鑑を攻撃しているだろ。｣

｢えっ!?…撃っちゃた…｣
ﾄﾞｼｭｰｯ
　ﾄﾞｼｭｰｯ
　　ﾄﾞｼｭｰｯ

｢なに……。｣
竜人は唖然としていた。

• << 265 ｼｭｷｭｰﾝ 　ｼｭｷｭｰﾝ 　　ｼｭｷｭｰﾝ 竜人の惑星ｲｰｽ星からこのｼｰﾗ星に救助の為に来た、船首の方が巨大な竜の顔を形どっている戦艦に向かって主砲を誤認発射した女性は縮こまった。 ドゴドゴオォーン 慌てた竜人はすぐさま海王星戦闘鑑クラーケンの通信機を使って連絡をｲｰｽ星の艦隊に連絡を取った。 全ての竜人艦隊は対ビーム砲のｼｰﾙﾄﾞを張っている為、少々の揺れはあったものの事なきを得ていた。 ﾀﾗ～ｯ ｢やっぱり、間違えたとは言え不味いよね…｣ 女性は更に小さくなる。 ｢全く、クリスは…｣ 竜人も呆れ顔をしﾊｱと両手を広げ溜め息をついた。 ﾌﾞｰﾝ 『ふう～ｯ ったく!!クリス!!手荒い歓迎ありがとう！』 ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに映った赤いｷｬｯﾌﾟ帽を深く被った丸い眼鏡を掛けた長い白髪をポニーテールで纏(まと)めメカニックの作業つなぎを着ている男が皮肉混じりに言う。 ｢あっ！すまない…｣ 女性はﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙごしに頭を下げた。 竜人はその様子を見てｸｸｯと笑っている。 『まったく、俺の顔を忘れたのか、クリス。』 赤いｷｬｯﾌﾟ帽の男はﾆﾔﾆﾔ笑いながら言った。 ｢えっ… あっ！ お前は… セロ!!｣ 女性は懐かしい顔を見て驚いた。

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皆さん、こんばんわ!
作者のアル🍺です
　　　〆
m⊆(_ _)⊇m

何か今この友達掲示板の〇〇な人集まれ板に書いてますが、11日から板閉鎖ってなってて😱ﾋｨ～です😫
初めは雑談掲示板の〇〇限定で書いていたのがミクル🐼さんの都合でここに飛ばされたのに…😭ｳｯｳｯｳｯ
シスオペさんの質問板で日記小説板に移して貰えるようレスしましたが、レス自体何故か消されている始末😥ヤッパリ小説板に移動は無理なお願いだったのか😢
後は今後の経過を見て
📖✏🚀parallelworld🌏
どうなるか心配ですが、続きは書きたいと思っています😚
もし、この〇〇な人集まれが無くなっていたら、携帯小説板に続きを書きたいと思っています😚
これからも読者の皆さん応援お願いします💦
　　　〆
m⊆(_ _)⊇m
アル🍺

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>> 263 ｽﾞｽﾞｽﾞズズズ…… 月が二つ見える満天の星空の中に赤と青のﾗﾝﾌﾟが点(とも)った数十の巨大な影が現れた。 ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…… ｼｭｷｭｰﾝ
　ｼｭｷｭｰﾝ
　　ｼｭｷｭｰﾝ
竜人の惑星ｲｰｽ星からこのｼｰﾗ星に救助の為に来た、船首の方が巨大な竜の顔を形どっている戦艦に向かって主砲を誤認発射した女性は縮こまった。

ドゴドゴオォーン

慌てた竜人はすぐさま海王星戦闘鑑クラーケンの通信機を使って連絡をｲｰｽ星の艦隊に連絡を取った。 全ての竜人艦隊は対ビーム砲のｼｰﾙﾄﾞを張っている為、少々の揺れはあったものの事なきを得ていた。

ﾀﾗ～ｯ
｢やっぱり、間違えたとは言え不味いよね…｣
女性は更に小さくなる。

｢全く、クリスは…｣
竜人も呆れ顔をしﾊｱと両手を広げ溜め息をついた。

ﾌﾞｰﾝ
『ふう～ｯ ったく!!クリス!!手荒い歓迎ありがとう！』
ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに映った赤いｷｬｯﾌﾟ帽を深く被った丸い眼鏡を掛けた長い白髪をポニーテールで纏(まと)めメカニックの作業つなぎを着ている男が皮肉混じりに言う。

｢あっ！すまない…｣
女性はﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙごしに頭を下げた。 竜人はその様子を見てｸｸｯと笑っている。

『まったく、俺の顔を忘れたのか、クリス。』
赤いｷｬｯﾌﾟ帽の男はﾆﾔﾆﾔ笑いながら言った。

｢えっ… あっ！ お前は… セロ!!｣
女性は懐かしい顔を見て驚いた。

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>> 265 そう、そこに映っていたのは35年前の大戦の英雄の一人、あの修道院の事件から雷とクリスが幼い頃から幼なじみの銃使いで天才メカニックのセロであった。

｢何で、このｲｰｽ星の艦隊に居るんだ？確か、未知の惑星に行くためにハイパーコスモワープのエンジンをｲｰｽ星で組んでるんじゃ…｣
女性は質問する。

『あっ、それは俺の持っている竜人のスタッフが優秀なんでね。そっちはスタッフに任せてｼｰﾗ星がピンチと聞いていてもたってもいられずについて来たって訳。然し、クリス昔のままの美貌だけど頭やお尻にアクセつけて顔までエステで若返ったか…』
メカニックは笑いながら言った。

｢セロの馬鹿…こっちはそれでころじゃ無いんだ。｣

『くっ、まあ話しはこの敵さんを沈めてからゆっくりしよう。じゃあ、後で…』
ﾌﾞｰﾝ
メカニックはｳｲﾝｸするとﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを切った。

｢さぁ、キック！気を取り直して戦闘開始と洒落込むよ！｣
女性はｼｰﾄに座り直した。

｢ああ…｣
竜人は、そのやり取りを見て笑いながら攻撃態勢に入った。

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>> 266 ﾄﾞｺﾞｵｫｫｫｯ

ｽﾞｺﾞゴゴゴゴ……

ネプチューン将軍の指示がない海王星偵察鑑二十隻は珍獣族と数十のｲｰｽ星竜人艦隊そして総隊長率いるｼｰﾗ星空中迎撃隊の活躍により轟沈した。

地上でもﾀﾞｰｸｴﾙﾌ隊が魔法で戦車隊や装甲車隊を何とか撃破し、王と長老率いるｴﾙﾌ騎士団は巨大なエイヴァを倒した事で勢いに乗りミニエイヴァを全滅させるまで時間の問題であった。







ﾁﾁﾁｯ
ﾁﾁﾁｯ

小鳥のさえずりと共に朝を迎えた。

そう一致団結し未知の敵を退けたのだ。

皆、闘いが終わり朝日が昇っていくのを、ただただｼﾞｯと見つめていた。

『うおぉぉぉぉぉっ!!』

そして、勝利したことに皆雄叫びをあげた。

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>> 267 その頃…　　　　　　

謎の惑星…

二十畳程の純白な部屋に豪華なシャンデリアがぶら下がり床には猛獣の毛皮が引いてある。

｢ﾌﾝｯ!セレナ王女よ!あのペンダントはどうしたのだ?｣
左腕が機械で黒光りしている男は押し殺した声を発した。

｢さぁ…｣
女王はそっぽを向いた。

ﾊﾞｼｯ
｢ｳｯ…｣
女王の左の頬が赤く腫れ上がっていく。

｢今、この星は流星群の激突で大気は厚い雲に覆われ光が届かず作物は枯れ小動物は死に絶えている。35年前にお前の最大火炎魔法を食らった俺は、近くにあった小型船に乗り込みｺｰﾙﾄﾞｽﾘｰﾌﾟにより仮死状態で宇宙を漂流していたところを、この惑星の連中に拾われた。その恩返しで我らの星雲の位置や移住出来そうなﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ星やｼｰﾗ星を教えた。そして、日が経つうちに俺の心に湧き上がるものがあった。そう我が連合軍再建の為に欲しいものがあった。お前が身に付けていた魔法のペンダントと、そして今、大戦の英雄とふざけた名前で呼ばれている者たちの命だ！｣
元将軍は一気に鬱憤を晴らすように言葉を吐き出した。

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>> 268 ｢そんな事なら攻撃を仕掛けずに私に話しをもって来てくれば、移住を認めたものを…｣

｢ハッハッハッ！それじゃ、俺が面白く無いからな。嘘の情報で星雲をも支配する悪い奴等だと吹き込んでやった。｣
元将軍はﾆﾔﾘと笑った。

｢何て、ことを…昔、私の父と母をそして王国裏切り…今度は、星雲を裏切ると言うのですか！｣
ｷﾞｭｵｯ
女王はﾜﾅﾜﾅと拳を握り締めた。
｢この衣を外しなさい!!あなたを殴りつけてやる!!｣

｢ﾌﾝｯ!それを外したら魔力と体力が戻るからな。女王も一応、大戦の英雄の一人この場所から逃げられては、他の大戦の英雄を呼び寄せる餌にならんからな。｣
ｻﾞﾊﾞｯ
元将軍は黒に赤い十字架が入っているマントを翻すとデッキから出て行った。

｢ｳｯｳｯｳｯ…みんな…｣
女王はふかふかのソファーにうずくまった。

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>> 269 ｼｰﾗ星防衛局前発着場…

ｼｭｺﾞｰｯ
女性は戦闘鑑クラーケンを着鑑させた。辺りは強風が巻き起こり一面の木々がバサバサと激しく揺れ動く。

そこにペガンに跨(またが)った王が率いるエルフ騎士団と空からは総隊長率いる空中迎撃隊が舞い降りた。その後からダークエルフ隊長に肩を担がれた魔法学園理事長が現れた。
ガシャガシャン
ﾌﾟｼｭｰｯ
クラーケンのタラップが地面に着くとﾊｯﾁが開き女性と竜人の姿が見えた。王はその姿を見ると居ても立ってもいられずにペガンから降り一目散にタラップを駆け上った。

｢クリ～スｯ!!キ～ック!!｣
そこには、王では無く35年前の友人となり二人に飛び付いてた。

｢全く、お前は昔と変わらんなライオネル。｣
竜人はﾎﾟﾝと肩を叩いた。

｢ふん、元気にしてたかネル。｣
｢痛たたた…クリス痛い…｣
女性は王の頭を左腕で抱え込んで右拳でｸﾞﾘｸﾞﾘこめかみをして、照れ隠しをした。
｢ﾌｯ…｣
竜人はその光景を見て昔の大戦で一緒に旅をしたのを思い出し微笑んでいた。

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>> 270 タラップから三人が降りた後、エルフ兵とダークエルフ兵が戦闘鑑クラーケンに突入した。女性と竜人が拘束したままの状態で海王星ネプチューン将軍と兵士等を連行して行く。
｢さっさと歩け!｣
｢ｸｯ…私としたことが…必ずお前等を殺す!!｣
ｷﾞﾛｯと女性と竜人を睨みつけたままネプチューン将軍は護送車に乗せられ連れられていった。

シュゴーッ
　ゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……
船首に竜の顔が施(ほどこ)してあるｲｰｽ星からの数十の援軍艦隊が次々と着鑑していく。
ｷｭｵｰｯ
その中の一鑑から宙に浮いたエアバイクが猛スピードで女性等の所に近づいて来た。
｢んっ!?｣
ｷﾞｭｵｰｰﾝ
態(わざ)と三人の頭を飛び越えエアターンをかまし旋風がおこる。
｢みんな、元気そうだ。｣
キャップ帽を深くかぶっている年老いたメカニックは自分頭を押さえながら言った。
｢セロ、久しぶりだな。ｲｰｽ星は楽しいかい。｣
王はにこやかに握手した。
｢ああ、毎日油まみれになって機械をいじくってるよ。で、キックは偶にｲｰｽ星で会ってたから良いとして…クリス、兄貴の行方は分かったのか…｣
｢いや…ただ、この星雲には居ないような気がする…｣
｢女の勘って奴か。｣
｢まぁ、そんなところだ…｣
女性は空を見上げた。

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>> 271 ｺﾞﾎﾞｯｺﾞﾎﾞｺﾞﾎﾞ…

ｻﾞﾊﾞｯ
｢う～ｯ冷たかった…ソレにしても覇の奴、さっさと自分だけ瞬間移動して逃げるなんて酷いよなぁ…｣
ｻﾞﾌﾞ
　ｻﾞﾌﾞ
ｸﾞｳ～ｯ
｢お腹空いた～ｯ。｣
深い湖に爆発墜落した高速戦闘鑑ヴァイオレッドから何とか脱出した悪魔はﾌﾞﾙﾌﾞﾙと濡れた体を振った。

｢おっ、あれは!｣
遠くで何か光る物を見つけた悪魔は、体毛を蜘蛛の体のように変化させｼｬｶｼｬｶと素早く歩いて行く。

｢何～だ…食いもんじゃなかった…ｶﾞｯｸﾘ｣
子供型に戻って辺りを見回したが、そこには煙をあげている、装甲車や戦車の残骸が見渡す限り地面に転がっているだけだった。さっきまで理事長率いるダークエルフたちが戦っていた場所だった。

｢つまんないから、クリスたち捜そうっと。｣
ｶﾞｼｯ
｢うわっ!!｣
悪魔の足首を死体と思っていた兵士からむんずと掴まれ驚いた。

｢俺は…まだ死なん！ｹﾞﾊｹﾞﾊｯ｣
口から大量の血を吐きゆっくり立ち上がるシュガー副将軍の姿であった。だが、理事長が放った古代魔法ソルギアで胸を穿っている穴は致命傷で命も風前のともしみだった。

｢何だ!?よく生きてるな。｣
悪魔はふ～んと感心したが、食べ物以外には興味が無いのか無視して歩き出した。

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>> 272 ｢待て!!そこのチビ!!無視しやがって…｣
シュガーは大剣を大きく振りかぶった。

｢チビって言うな～ｯ!!｣
黒い体毛が蠢き悪魔の全身を包むと子供から大人の大きさまで膨らんだ。
シュガーはそんな事は無視して大剣を振り下ろした。

ズォン

｢!?｣
大人型になった悪魔は片手で攻撃を止めていた。

｢ばっ馬鹿な…いくらフルパワーが出せないとは言え、普通なら剣圧で真っ二つになって死んでいるはず…ｺﾞﾊｺﾞﾊｯ｣

｢あんたも大したことないね。｣
足先から首まで毛が鋼のように硬化し腰まである黒髪が風に靡く。顔は目鼻だちが整ったクールな美男子に変化していた。

｢何だと!!｣

ﾊﾞｷﾝ
悪魔は軽く力を入れ大剣を粉々にすると紫色の瞳を光らせた。

｢もう、逝きなよ…おじさん。｣
ズギュオッ
悪魔の体が一瞬で凄まじい魔気に身を包み右手から巨大な閃光を放った。

｢…ぬぅ…がぁ…｣
ｼﾞｭﾝ
大木のような巨大な腕で防いだが、シュガーの体は跡形も無く消失した。

｢ふう～ｯ このスタイル疲れるんだよね～ｯ お腹すいた～ｯ！｣
悪魔は子供型に戻ると何事も無かったように王宮に向かった。

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>> 273 一方、ｼｰﾗ星の戦いがおさまった頃…
ﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ星にいる砕やラリス、アルミの更なるﾊﾟﾜｰｱｯﾌﾟに励み修行を続けていた。
辺りは心地よい風に草村が靡く。
｢ふおっふおっ、今日は砕とラリスの修行の成果を見せて貰うとするかの。まずは砕お前からじゃ。｣
祖父は指さすとｸｲｸｲっと体を捻り軽い準備体操をする。
｢頑張れ～ｯ！砕!!｣
少し離れた木の枝に座ってラリスが声援を送る。
全身黄金の鎧を身に着けているアルミは木に寄りかかり無言で腕を組んでいる。
｢ふん、毎日しごかれてるんだ。ブッ倒す！｣
(じじい、日頃の借りを返させて貰うぜ)
砕は、漆黒の鎧にオーラを溜める。
そして祖父から貰った祖母の雷の魔神が宿る雷鳴刀を腰の青紫色の鞘から抜いて構えを取った。
｢ふおっふおっ、構えだけは一人前になりおった。｣
顎髭をなでながらﾆﾔﾘと笑った。
｢うるせーっ！いくぜ!!｣
ﾌﾞｰﾝ
｢三重残像剣…｣
走りながら三人に分身する。
｢マリーンよ！雷(いかずち)を剣に宿せ。｣
ﾊﾞﾁﾞﾊﾞﾁﾞ
宝玉がオレンジ色の光を放つと青光する稲妻を剣が帯びた。｢ふむ。｣
ﾁｬｷ
今回は、祖父も背中の鞘から奇妙な形の刀を抜き炎の魔神サラムを剣に宿した。

｢うりゃあ！｣
三人の砕は斬りかかった。

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>> 274 ブオッ

稲妻を帯びた鋭い剣撃を祖父を取り囲み放つ。

ｶﾞｷｶﾞｷｶﾞｷｨｰﾝ

｢ふおっふおっ、なかなか良い太刀筋じゃ。｣
魔神刀で素早く弾くと、ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ手を振った。

｢へんっ！まだまだ。｣
更に砕は、漆黒の鎧にオーラ溜めると左右の二人は剣を横にし独楽のように回転しだし、一人はジャンプした。

｢ぬっ!?｣

｢サンダーｯ!!スティンガーーｯ!!!｣
空中の砕が前に剣を突き出し、電撃を帯びたオーラを放出した。

｢甘い！ファイヤー!!
ガイ･ブレイド!!!｣


ドゴアァァァァッ


二人の技が激突する。

｢キャッ!!｣
爆風が巻き起き、叩きつけるような土煙が、離れた場所で見物しているアルミとラリスを覆う。

ゴゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ……

風で土煙がかき消され段々と姿が見えてきた。

祖父はその場所から微動だにせず、その周りの土がクレーターのように抉れていた。然し、砕の姿が見えない。

｢砕は…｣
心配したラリスは辺りを見回すと、ずっと離れた場所まで飛ばされ、ゆっくりと立ち上がったがその場にひざまづいた。

｢お前の力はそんなものか!!｣
祖父は叱咤した。

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>> 275 ｢ぐう…爺ちゃん、まだだ…｣
砕は自分の顔をﾊﾞｼﾊﾞｼ叩くと立ち上がった。それを見ていた祖父の目の奥は微笑んでいた。

｢うおぉぉぉぉっ!!｣
雄叫びをあげると祖父に向かっていった。

｢全力で応えるのみ…｣
ﾁｬｷ
祖父は腰を低くし、刀の刃を上に向け前に突きだし左手を峯に添え構えを取り猛獣のような眼孔で睨んだ。

ﾌﾞｰﾝ
｢七重残像剣…｣
祖父は七人に分身すると砕を囲むと技を繰り出した。

｢阿修羅爆炎斬りっ!!!｣
ゴガガッ
次々と七人の高速で凄まじい炎を帯びた刀を砕に叩き込む。

(マリーン婆ちゃん、力を貸してくれ…)
朦朧とする意識の中、天に剣を向けた。

ズガガンッ

ﾊﾞﾘﾊﾞﾘ
天空から砕の剣に雷が落ちオーラと雷が融合する。
すると、祖父の動きがスローモーションに見え、髪などが焦げるが紙一重で攻撃をかわしていった。
｢何じゃと!?｣

｢爺ちゃん、分かったぜ…｣
砕は力をふりしぼり技を繰り出しす。

｢サンダーボルト!!クラッシュｯ!!!｣
凄まじい雷のオーラの剣撃を繰り出した。

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>> 276 ﾊﾞﾁﾞﾊﾞﾁﾞﾊﾞﾁﾞ
｢砕、見事じゃ。｣
祖父の体は放電した技を受け流しきれず、空中を舞っていった。

｢凱さん！｣
ラリスは空中浮遊呪文を唱えると木の枝からジャンプし祖父を助けに行った。

(一瞬だが、爺ちゃんを越えたような気がする…)
そして、砕はというと全部の力を使い切り、剣を地面に刺しその場にガクッと跪いた。

｢……。｣
その様子を見ていたアルミは無言のまま砕に近づくと、肩を貸し木の根元まで連れて行き休ませた。
｢お前の修行の成果見せて貰ったぞい。良く、ここまで成長した。だが、まだまだこれからもビシビシしごくから覚悟するんじゃな。然し、年は取りたく無いもんじゃのう。｣
祖父はラリスに支えられ砕に近づきため息を付くと頭をポンポンと叩いた。

｢砕、良かったね。
｢爺ちゃん…｣
その後は言葉にならなかった。

｢ﾌｯ…その体を癒やしたら、俺もお前とまた戦ってみたい。｣
アルミはﾎﾞｿっと言うと歩いて行ってしまった。

(そうだな、若い頃の爺ちゃん…全盛期の爺ちゃんをまだ抜いてねぇな…)
頭をﾎﾞﾘﾎﾞﾘ掻くと、もっと今まで以上に強くなる事を誓う砕であった。

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>> 277 ｺﾞｺﾞゴガｯ

ラリスが最大氷呪文を唱えると巨大な氷塊が空から降ってくる！然し、祖父は左右に交わしラリスに近づいて行く。
ｽﾞﾊﾞｯ
そして奇妙な形の刀で斬る。
ﾊﾞｼｬﾝ
｢ぬっ!?｣
ラリスの形は水の塊となり地面に広がった。
｢やっ！｣
ｳﾞｨｰｰｯ
実体は空中浮遊し右人差し指に魔力を集中させると祖父目掛け鋭い閃光を放った。
ｼｭﾝ
ｷﾞﾘｷﾞﾘ紙一重で交わす。

｢ふう～ｯ 危なかったわい…よし!ここまでじゃ。｣

｢ﾊｱﾊｱ…有難うございました…｣
体力を回復させた祖父はラリスの修行の成果をみていた。

｢最後の火炎魔法を一点に収束し放った魔法は、なかなか良かったぞい。｣
祖父は、ﾆｶｯと笑い砕の方を向いた。

｢良かっの～ｯ 陰で相当修行してないと此処までレベルアップは出来んぞ。それだけ、誰かさんを想っておるのじゃな…ふおっふおっ、若いとは良いもんじゃ。｣

｢爺ちゃん、変な方に気を回してるんじゃねぇよ!!｣
砕は恥ずかしそうに怒鳴った。

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>> 278 ｢ｸｽｯ！でも、今まで足手まといになってばっかりで、みんなに迷惑掛けてたから、そう言って貰えて嬉しいです。｣

｢俺もラリスには負けてられない。もっと強くなるぜ。｣

｢こりゃあ、儂もうかうかしとると、直ぐに追い越されるの。｣
祖父は頭をﾎﾞﾘﾎﾞﾘ掻きながら高笑いをした。

｢アイツは何処に行ったんだ？｣

｢アルミはあのクリスの兄、雷<ﾗｲ>に鍛えられておるからの～ｯ 独りで修行したいのじゃろ…それにしても、今までアヤツの素顔を見たことが無いのう。｣

｢そういや、見たことねぇな…｣

｢私も…いつ体を綺麗にしてるのかしら…｣

皆、暫く考え込んだ。

｢後、付けようぜ。｣
その沈黙を砕が破った。

｢面白そうじゃの。｣
祖父も乗り気になり身を乗り出した。

｢えっ、でも～ｯ。｣

｢かてぇこと言うなよ。｣

｢……私も興味が無いって言うわけじゃ……｣
ラリスはﾓｼﾞﾓｼﾞした。
ﾊﾟﾝ
｢ｳｼｯ！決まりだな。変な顔だったら笑ってやる！｣
拳と手のひらを合わせると、アルミの素顔を見てやると砕は意気込んだ。

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>> 279 ……　　　　　　　
ｺﾂｺﾂｺﾂ
修行した野原から王宮の地下通路に下り広場に向かっていた。

｢…だからよ～ｯ 風呂に入った時を狙うってのはどうだ。｣
｢でも、どうやって…｣
｢ふむ…夕食で座っているのを見計らって、儂がアルミに近づいた時に、酒が入った樽を躓(つまづ)いたふりをして、体中にぶちかますのはどうじゃ。｣

三人は歩きながらくだらない計画を練っている。

｢その後、私がお風呂場に案内します。｣
｢よし！それで、いこうぜ。｣

話している間にその場所へ着くとアルミが居るか確認した。
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
　ｻﾞﾜｻﾞﾜ
地下広場には沢山の人が集まっており、一人ずつお椀に汁物と皿にパンとチーズを盛って貰い壊れかけの椅子やテーブルに座っていく。

｢おっ、アソコにいたいた…みてろよ…｣
砕はﾋｿﾋｿ小さな声で話す。
｢儂は、あの壁に置いてある酒樽を持って来るわい。｣
｢さぁ砕、他の人に席取られないうちにアルミの両隣に座りましょう。｣
｢ああ。｣
二人は食料をもらうと急いだ。

｢ねぇ～ここ良い。｣
｢あぁ、良いが…｣
アルミは食べる瞬間だけ口の部分を少し開ける。
(暗くて見えねぇな。)
砕は少し残念がった。

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>> 280 ｢おおい。儂もそこへ混ぜてくれんか。｣
そこへ樽を担いだ祖父が予定通り近付いて来た。

｢ああ、いいぜ。｣
(ったく！ｼﾞｼﾞｲ棒読みの台詞いいやがって、アルミに気付かれたらどうすんだ。)
｢はい、どうぞ。｣
ラリスは自分が長テーブルのアルミの手前に座っていた席を立ち砕が居る奥の席へ移動しようとした。

ｶﾞｼｯ
ラリスの腕をアルミが掴んだ。

｢!?｣ ｢!?｣ ｢!?｣

(バレたか…)
三人はアルミの行動を見守った。



｢ラリスお前は立つ必要は無い。もう、食事は済んだ…俺の席に座らせたら良い…｣

(ﾁｯ！いつの間に喰いやがった。)
砕は軽く舌打ちをした。

｢砕、どうかしたか…｣
｢いや、別に…｣
砕の目が泳ぐ。

｢何かあるのか?｣

その時、｢おっと！｣祖父は躓いたふりをし、肩に担いでいる酒樽をぶちかました。

バシャ

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>> 281 バシャ

樽いっぱいに入っている葡萄の果実酒をテーブルに向かって思いっきり祖父はぶちかました。

ﾄﾞｺﾞｯ
　ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

｢いや～ｯ 年かの～ｯ足がもつれてしもうたわい。｣
祖父は白髪の頭を掻きながらアルミの方をﾁﾗｯと見た。

ラリスは横にかわしアルミは砕を盾にし殆ど果実酒を被っていなかった。

｢てめぇ～ｯ!!何しやがる!!｣
砕はアルミに盾にされ激怒した。

｢ﾌﾝ！あんなのも、かわしきれんのか…｣

｢俺を盾にしといて、ぬけしゃあしゃあと。｣

｢まあまあ。｣
ラリスは砕をなだめ地下通路広場にあるシャワーや湯につかる施設に連れて行った。

ｶﾂｺﾂ
ｶﾂｺﾂ
アルミは無言のまま広場を出て地下通路を歩いていった。

｢作戦失敗じゃの。儂は、ここで呑むとするか。｣
祖父は違うテーブルで酒を飲みだした。
ラリスも部屋に戻り砕がシャワーを浴びて数時間後……。

日は落ち二つの月が空にゆっくり登っていく。
砕はまだ広場の事でﾌﾞﾂﾌﾞﾂ怒りながら一人、滝の水辺の近くを歩いていた。

｢ったく、あの野郎…｣

ﾊﾞｼｬ…ﾊﾞｼｬ…
何処かで水音がする。
｢!?｣
(何だ…)
砕は、腰の雷鳴刀に手をあてながら息を殺し、草村を音をたてない様に進むと木の陰へ隠れｿｯとその場所を覗いた。

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>> 282 ﾊﾞｼｬ… ﾊﾞｼｬ…

砕は木の隙間から目を凝らして見ると、月明かりで腰まである金色に輝いた髪が靡いている背中が見えた。

(男…女…離れ過ぎて良く分からねぇ…)
ｼﾞｯとその姿を食い入るように見つめる。
ﾊﾟｷｯ
力が入り木の枝が折れてしまった。

ﾊﾞｼｬ…
｢誰だ！｣
水浴びの動きを止め透き通るような声が聞こえた。

(うっ、しまった…見つかったか。どうする…)
砕は頭を低くし焦った。

ｼﾞｬﾌﾞｼﾞｬﾌﾞ…

こっちの方へ音が近づいて来る。

もう一度、ﾁﾗｯと覗き込むと肌が白く綺麗なブルーの瞳の全裸の美しい女性がこっちに来るのが見えた。

(やべぇｯ。このままじゃタダの覗き魔だぜ。)
更に砕はあたふたし、その場を逃げ出そうとした。

ザブン…

｢お前は…｣

(誰だ、俺を知っている。)

｢ﾌﾝ！お前にそんな趣味があったとはな…｣

ｶﾞｻﾞｯ
｢すっ、すまない…覗くつもりは…｣
砕は、驚いてつい立ち上がり言い訳をした。

｢まあ、いい。私は男として鍛えられているからな。｣

｢まさか…あんたは…｣
砕はｺﾞｸﾘと唾を飲み込んだ。

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>> 283 砕が綺麗な女性に尋ねようとした。
その時だった…

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞゴゴゴゴ……

轟音が聞こえ上空から巨大な無数の戦艦が降下してくる。

｢敵かっ!!｣
砕は空を見上げた。巨大な戦艦と船首に竜の顔をあしらった無数の艦隊が段々と滝から少し先のﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ城跡に着鑑していく。

ズゴゴゴｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ…

(んっ、いねぇ!?)
戦艦に気を取られ辺りを見回したが、いつの間にか女性の姿がなくなっていた。

｢あいつ…まさか…｣
(おっと、艦隊が降りた場所へ向かうか。)
砕は、気を取り直し草村を走り出した。


……


｢はぁはぁ…｣
その場所へ息を切らし着いてみると、沢山の人々で溢れかえっていたが、戦闘をしてないところどうやら敵じゃないらしい事に砕は気が付いた。よく、目を凝らしてみると、沢山の竜人族の中で女性や竜人に悪魔そして祖父とひたしく話しているメカニック、大臣やラリスの姿があった。

兵士や竜人族のごった返している間を掻き分けて祖父に話し掛ける。

｢爺ちゃん、一体…?｣

｢砕、ｲｰｽ星からの援軍じゃ。後、ｼｰﾗ星から食料を輸送して貰ったのが到着したんじゃよ。｣
祖父はﾆｯｺﾘしながら話した。

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>> 284 ｢ほぉ～コイツがお前の孫か。噂には聞いていたが、昔のお前にそっくりだな。｣
祖父と楽しそうに話していた老人は、赤いキャップ帽から笑顔を覗かせ砕の肩を叩いた。

(誰だ？この親父は…)
そう思っている時、砕に気が付きラリスが近寄って来た。

｢砕、どこいってたの? こちら大戦の英雄の一人のセロさんよ！｣

｢ちょっとな…あっ、砕といいます。｣
(ふ～ん、この人もシャドーmkⅢの寝室の写真に写っていたうちの一人か…)

｢坊主、セロだ。宜しくな。｣
｢宜しくお願いします。｣
メカニックはﾆｯｺﾘ微笑んだ。

｢ささっ、立ち話しも何ですから、皆さん地下広場へどうぞ。それから、大戦の英雄の方々は地下会議室へ。｣
大臣がかしこまって言う。

……

主要なメンバーが会議室に集まる。

｢皆さんに集まって頂いたのは、言うまでもありませんが、我がﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ王国のセレナ女王救出についてです。｣
中肉中背の大臣はハンカチで額の汗を拭きながら話す。

｢ふおっふおっ、前に取得した未知の惑星や星雲の位置はデータ入力済みじゃ。｣
祖父は顎髭を撫でながら言う。

｢ネオハイパーブースターはどうだ？｣
女性はメカニックに尋ねた。

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>> 285 ｢ｲｰｽ星で調整がついている奴はいつでもOKだ。｣
メカニックは飲み物を啜りながら答える。

｢今、この星に着鑑している竜人艦隊には、ネオハイパーブースターを搭載していないので、未知の惑星には行けない。これからﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ星及びｼｰﾗ星の警護を、ここにいる竜人族軍総隊長のドルにして貰おうと思うが大臣宜しいかな?｣

｢キック様有り難う御座います。急な襲撃を受け我が星の艦隊は殆ど壊滅状態でして…まともな鑑は未知の敵から奪ったパープルスカイだけなので助かります。｣
大臣は深々と頭を下げた。

｢礼には及ばんよ！セレナとは仲間だからな。｣
竜人はｳｲﾝｸをした。

｢しかし、嬢ちゃんを早く助けださんとの…｣

｢そうだな！セロ、ｲｰｽ星からどれくらいでこのﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ星にハイパーコスモワープして来られる。｣

｢ざっと、一時間ってところだ。｣

｢よし。みんな身支度を済ませたら、早朝には出発出来るよう充分寝るとしよう。｣
女性は椅子から立ち上がった。

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>> 286 早朝…
小鳥のさえずりがどこからか聞こえる中、大戦の英雄(クリス・凱・キック・セロ)に砕、ラリス、アルミそして竜人族精鋭部隊がﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ城跡に集まっていた。
｢大臣、後は頼んだわ。｣
｢はい！クリス様。セレナ女王の件宜しくお願いします。｣
｢あぁ、任せてくれ。｣
女性は目線を大臣から悪魔に移す。
｢あんたも食べてばかりいないで、ちゃんとﾀﾞﾝﾃｽﾃｨﾝ王国を守るのよデ～ビ～ル～ｯ!!｣
女性は両手を腰にあてて言った。
｢また、お留守番…
つまんないの…また、食料たべちゃうから…｣
ｷﾞﾛｯ
｢何か言った！｣
｢いや、別に…｣
ﾋﾟｭｰっと大臣の後ろに子供の大きさの悪魔は隠れた。その様子を見て、みんなが笑い声を上げた。
｢ネオ・コスモワープしても三日間はかかる計算だ。クリス、セレナが首を長くして助けを待ってるぞ。｣
メカニックが眼鏡のズレをなおしながら言う。
｢みんな、これから未知の星雲に向かう！どんな事が待ち受けているか分からない。だが、セレナ女王は必ず救出するぞーｯ!!｣
｢全艦出撃!!｣
『おおぉぉぉぉっ！！』
拳を掲げ地鳴りのような雄叫びが鳴り響く。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
数十の戦艦はまだ見ぬ未知の星雲を目指し宇宙(ｿﾗ)に向かって発進した。

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>> 287 戦闘鑑クラーケンメインデッキ…

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢でっ、ネオ・コスモワープはどうすんだいセロ。｣
女性はメカニックに尋ねる。
｢俺も聞きたいな。同士が乗っている数十の竜人族鑑も連れて行くんだからな。｣
竜人は腕組みをし壁にもたれながら聞いた。

｢あぁ、大丈夫だ！｣
ﾌﾞｰﾝ
ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙに惑星の位置を映し出した。

｢まず、未知の敵から奪ったこの戦闘鑑クラーケンで海王星という場所までの正確な宇宙座標が分かっている。そこまで数回のネオ・コスモワープをしなくてはいけないが竜人艦隊をこの船で曳航する。うまく行けば二日間で行ける筈だ。｣
メカニックはﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを見つつｷｰﾎﾞｰﾄﾞを操作しながら、皆に説明した。

｢何もなければな…｣
アルミはﾎﾞｿｯと言う。
｢ﾍﾝ！アルミ、臆したかよ！｣
砕はアルミに突っかかる。
｢砕、やめなさいよ。｣
それをラリスが止める。

｢まあ、何にしても儂等も分からない星雲じゃ。皆、気を引き締めていくぞい！｣
ﾊﾞｯ
祖父はみんなを集め手を出した。その上に次々と手を重ねていかせる。

｢ふおっふおっ、これで一致団結じゃな。｣
祖父はﾆｯｺﾘ微笑んだ。

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>> 288 その頃、謎の惑星…

ルナ老議長を中心に囲ったモニターに各惑星の将軍の顔が映し出しされ会議が行われていた。

｢ふん！なかなか、手強いな…だが、儂が捻り潰してやる。｣
背が低く寸胴で短髪の茶色い髪をしたウラノス将軍が力を込めて言う。

｢プルート将軍が敗れ、ネプチューン将軍が拘束された今、我々が建造中のファルシオンを起動させたいと思うが…。どうかね？｣
総将軍のサンがファルシオン建造に携わっている、木星のジュピター将軍、土星のサターン将軍、天王星のウラノス将軍に尋ねた。

｢今、95%出来てますが後三日は掛かる予定です。｣
スラッと背が高く細身で髪がエメラルドグリーン色したサターン将軍が答えた。

｢ふむ…｣

｢俺は待つの好きじゃないから、母星復興って柄じゃないし止めて仲間の弔い合戦に行きたいんだが！｣
ﾊﾟﾝｯと拳と手のひらを合わせ怒髪天をつくような真っ赤な髪の色をした火星のマルス将軍が発言する。

｢俺も、賛成だ。同期のプルート将軍を倒されはらわたが煮えくりかえっているからな。｣
ジュピター将軍がﾄﾞｶﾞｯとモニターを叩きつけた。

｢他に意見はありますか…。｣
ルナ老議長は汗を拭きながら言う。

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>> 289 PRRR…
｢どうした！｣
総将軍のサンがルナ老議長に尋ねる。
｢んっ、偵察機から連絡が入ったみたいです。将軍の皆様、しばしお待ちを…。｣
そう言うとルナ老議長は近くのボタンを押した。
ﾎﾟﾁｯ
ﾌﾞｰﾝ
各将軍のモニターの半分に違う映像が映し出された。
｢ふむふむ、海王星宙域に相手から奪われた、海王星戦闘鑑クラーケンでネオ・コスモワープをするつもりですね。こちらの設計図を元にあっちの艦隊もネオ・コスモワープ出来るようになったようです。如何なさいますか？サン総将軍。｣
｢ヨシ!では、ウラノス将軍、ジュピター将軍、マルス将軍は直ちに戦闘準備を…他の将軍は今まで通りファルシオン建造と母星復興に努めてくれ。以上解散!!｣
ﾌﾞｰﾝ
モニターが消えると三将軍は自分の部屋を動き出す。
ﾎﾞｷｺﾞｷ
｢腕がなるわい!!｣
軍服の背に巨大な斧を背負っているウラノス将軍は指を鳴らした。
ゴグンｯ
｢友の敵を討つ!!!｣
ジュピター将軍は3m程の巨漢に左右の腰と背に身につけている三本の大剣を片手に握ると振り回した。
ｺﾞｵｳｯ
｢俺が一番に片を付けてやる!大戦の英雄待ってろよ。ﾊｯﾊｯﾊｯ!!｣
真っ赤な髪が怒髪天をついたようなマルス将軍は鼻息を荒くし、外へ出て行った。

• << 292 ギュオーン 　ギュオーン 　　ギュオーン 大戦の英雄が乗る戦闘鑑クラーケンが曳航し数十鑑の竜人艦隊が二回目のネオ・コスモワープが終わった。 ｸﾞｳｵﾝ ｸﾞｳｵﾝ ｸﾞｳｵﾝ ｢この鑑と竜人艦隊に異常無し。｣ 竜人はモニターを観ると女性に伝えた。 ｢何とか無事に曳航してるな。｣ メインデッキのシートに座っている女性は船の状況を確認していた。 ｢然し、凄いのう。未知の惑星の船…いや、科学力は。｣ 祖父は貯蔵庫にあったワインを飲みながら感嘆の声を発した。 ｢本当に凄いな。この座標ポイントを観る限り俺達の星雲の端まで来てるんだからな。初めてお前たちから送られてきた設計図を見たときは驚いたよ。｣ メカニックも驚きを隠せない。 ｢……。｣ アルミもただﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを観て感心するばかりであった。 ｢次のネオ・コスモワープまでのエネルギー充電まで後10分です。｣ 船の出力ゲージをラリスは読み上げる。 ｢……。｣ 砕は下を向き何故か押し黙っていた。 ｢どうしたの？｣ その砕の様子気が付いたラリスは心配そうに尋ねた。

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読者の皆さん
　こんちくわ🍢
　　　〆
m⊆(_ _)⊇m
作者のアル🍺です😚

G.W.🎌…仕事だった人も休みだった人も如何お過ごしだったでしょうか☝😁うちは、✂床屋💈何で祝祭日がじぇんじぇん関係ありましぇん😂今日も上の小1のチビと下の保育園のチビが休み🎌なんで見ながら(ガリながら😤)仕事をしよります😂
おっと💦愚痴りに…💦
🚀parallelworld🌏はどうでしょうか❓この作品を書き出して一年以上経ちますが、まだ物語の中はは二週間ぐらいしか経ってません😲💦
なかなか🆙するのが遅い作者ですが、これからも読者の皆さん応援🏁宜しくお願いします😚
　　　〆💦💦
m⊆(_ _)⊇m
アル🍺
PS
あっ応援レスあったら嬉しいです☝😂

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>> 290 PRRR… ｢どうした！｣ 総将軍のサンがルナ老議長に尋ねる。 ｢んっ、偵察機から連絡が入ったみたいです。将軍の皆様、しばしお待ちを…。｣ … ギュオーン
　ギュオーン
　　ギュオーン

大戦の英雄が乗る戦闘鑑クラーケンが曳航し数十鑑の竜人艦隊が二回目のネオ・コスモワープが終わった。

ｸﾞｳｵﾝ ｸﾞｳｵﾝ ｸﾞｳｵﾝ

｢この鑑と竜人艦隊に異常無し。｣
竜人はモニターを観ると女性に伝えた。

｢何とか無事に曳航してるな。｣
メインデッキのシートに座っている女性は船の状況を確認していた。

｢然し、凄いのう。未知の惑星の船…いや、科学力は。｣
祖父は貯蔵庫にあったワインを飲みながら感嘆の声を発した。

｢本当に凄いな。この座標ポイントを観る限り俺達の星雲の端まで来てるんだからな。初めてお前たちから送られてきた設計図を見たときは驚いたよ。｣
メカニックも驚きを隠せない。

｢……。｣
アルミもただﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを観て感心するばかりであった。

｢次のネオ・コスモワープまでのエネルギー充電まで後10分です。｣
船の出力ゲージをラリスは読み上げる。

｢……。｣
砕は下を向き何故か押し黙っていた。

｢どうしたの？｣
その砕の様子気が付いたラリスは心配そうに尋ねた。

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>> 292 ｢…あぁ…俺が小さい頃、10年前に未知の惑星に探索に旅立って行方不明になった親父やお袋って今は死んでるのか…それとも、生きているのかなぁって…ちょっと考えてた。｣
砕はｽｸﾘｰﾝﾊﾟﾈﾙに映っている星空を眺め答えた。

｢…そうね。｣
ラリスはその砕の気持ちが分かり黙ってしまった。

｢大丈夫じゃよ。砕、お前の母親の沙羅は儂の娘。そう簡単にくたばりはせんよ。そして、一緒にいる父親サムソンもな。｣
祖父はシートから立ち上がりｽｯと砕の横に立つと、目を見ながら肩をﾎﾟﾝと叩きそっと微笑んだ。

｢あぁ、そうだな。お袋は爺ちゃんの娘だ。そう簡単にくたばりはしねぇ。そして親父も。｣

ﾋﾟｷｰﾝ

｢あっ、ネオ・コスモワープのエネルギー充電完了しました。｣
メモリーのシグナルが光ると慌ててラリスは女性に伝えた。

｢よし、三回目のネオ・コスモワープ行くよ。竜人艦隊も後を付いてきなっ!!｣

『了解!!』
ｶﾞｯ

未知の星雲に向けて出発した。

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>> 293 海王星宙域…

ギュオーン
　ギュオーン
　　ギュオーン

クリス達一行の船は海王星付近に無事ネオ・コスモワープをした。

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢この鑑、竜人艦隊共に異常有りません。｣
ラリスは慣れない手つきでボードを操作しながらモニターをチェックする。

｢とうとう、未知の星雲に来たな。｣
女性は航路の確認をした。

｢初めて来た場所だ！何が起こるか分からん！気を引き締めないとな。｣
竜人もレーダーを観ながら言った。

｢そうじゃな。相手の近くまで来たんじゃ、いつ敵が襲って来るか分からんの。｣
祖父は顎髭を撫でながらﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを観ている。

｢ﾍﾝ!相手の腹の中だろうがなんだろうが、もし攻めて来たら俺がそんなの蹴散らしてやるぜ。｣

｢ﾌｯ…砕、その割には声が少し震えているぞ…｣

｢んだとアルミ!!俺に喧嘩売ってるのかよ！｣

｢もう、止めてよ二人とも。｣
ラリスは砕をｷﾞﾛｯと睨んだ。

｢だってよ…。｣


その時…

ｳﾞｨｰ ｳﾞｨｰ ｳﾞｨｰ
戦闘鑑クラーケンにけたたましい警報音が鳴り響いた。

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>> 294 ｢何だ!!敵か!?｣
女性は竜人の顔を見た。

｢クリス、前方に敵鑑発見!!!レーダーに数隻の艦隊が急に現れた!!｣

｢ここに、来るのが分かってたみたいだな…｣
ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙにその映像を拡大させた。

そこには鑑首に巨大な砲台をつけた真っ赤な鑑と護衛鑑と思われるのが五隻さらに巡洋艦が五隻映っている。


重火力戦闘鑑レッドファイヤー…

ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢よっしゃ～ｯ!!見つけたぞ。各砲門開け!!主砲及び副主砲、ホーミングミサイル準備出来次第に撃て!!
マルス将軍が叫ぶ。

｢ﾊｯ！｣

……

ギュオーン
　ギュオーン

｢うっ…クリス!!後方にも敵鑑が数隻現れた！｣

｢挟み撃ちか。｣

｢ふおっふおっ、面白くなってきたわい。砕、ラリス出るぞ。アルミ、格納庫のハッチを頼んだぞい。｣

｢おおっ！｣ ｢ハイっ!!｣

ｳｨｰﾝ

三人はデッキから出て行った。

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>> 295 木星超重量戦闘鑑ダライアス…

ｺﾞｳﾝ ｺﾞｳﾝ ｺﾞｳﾝ

｢相手艦隊の後方にネオ・コスモワープ完了しました。｣

｢ﾌｯ 火星のマルス将軍の艦隊は正面に付いたか…｣
身の丈が3mある巨漢の木星ジュピター将軍はﾆﾔﾘと笑った。
その戦鑑は一回り大きく船の上部に巨大な砲門一つと下部に巨大な砲門二つが設置されている。
そして、その周りには左右五隻の護衛駆逐艦が配備されている。

｢相手艦隊の左右に天王星ウラノス将軍の艦隊が現れ次第攻撃開始だ。｣

｢ﾊｯ！各鑑攻撃体制を取り待機します。｣

その時、ネオ・コスモワープして来たウラノス将軍率いる艦隊が現れた。

ギュオーン
　ギュオーン
　　ギュオーン

天王星戦闘鑑バルケン…

｢がっはっはっ!!待たせたな！｣

右手にウラノス将軍が乗る鑑と巡洋艦五隻、左手に巡洋艦五がクリス等の戦闘鑑クラーケンと数十の竜人艦隊を挟む。


ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ ｸﾞｳｫﾝ

｢クリス!!四方を囲まれた!!｣｣
竜人はレーダーを観て立ち上がる。

｢くっ…四面楚歌か…｣
クリスは四つに分かれたﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙを観て溜め息をついた。

• << 299 ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ 数十隻の竜人族艦隊にも警報音が鳴り響く。 然し、戦闘種族の猛者揃いの精鋭部隊だけあって、艦隊が四方に囲まれても誰も慌てる者はいなかった。 かえって、早く闘いたくて興奮し目が生き生きとしていた。 戦闘鑑の操縦するメインデッキにいるもの以外は額に水晶の付いた菱形の白い機械を付け宇宙でも生きられるドラゴンモードになり、敵戦闘鑑に向かって巨大な羽を広げ近付いて行く。 それは、35年前の大戦には王族しか出来なかったドラゴンモードの研究とｲｰｽ星からの古の力により人の形から10mほどある巨大な真紅の竜に変化(へんげ)出きるようになった。 皮膚は鋼鉄の硬さまで硬化しており巨大な爪は分厚い鋼鉄をいとも簡単に引き裂く、そして口からは鋼鉄をも溶かす業火を吐き出す。 王族であるｲｰｽ星にいる竜王や皇子のキックは更に数倍の強さを誇る。

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☆ アルさんへ ☆


集いから、ご招待を頂いたので❤❤早速やって来ました☺💕

まだ、読書中でして申し訳ございませんが‥今の段階での感想は🌏お話の所々に、状態を表した音の表現が書かれているから、イメージがしやすくって面白いですー(≧▽≦)


続きも又 読ませて貰いますし、時々こちらにも立ち寄らせて頂きたいと思ってます👯


これからも頑張って下さいね🇯�

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>> 297 澪さん
｢さっそく、📱小説の集い仲間の応援レスありがとう😚💦
然も、半強制的に😁｣
｢効果音などの表現なんかは、なかなか言葉が思いつかないって言うのと、よく漫画本に使われてる技法をしてみたくてこんな風な独特な小説になっとります☝😂｣
｢例えば同じ歩くにしても

ｶﾂｺﾂ
　ｶﾂｺﾂ
　　ｶﾂｺﾂ

ﾇﾁｬ ﾇﾁｬ

　ﾇﾁｬ ﾇﾁｬ

と硬い場所と沼地みたいな場所が想像され尚且つ動いてるように読者が見えるように文字をずらしたり工夫をなるべく気を付けとります。｣

~~~~｢まあせっかくきたけん、土産でも…｣
ｼｰﾗ星の特産物、食べるとほっぺが落ちるレンバスに、液体の入った緑の小瓶か、それとも蒼い小瓶かを澪に選ばせた。

｢う～ん…じゃあ、これで。｣
澪はお礼を言うと小瓶とレンバスが沢山入った袋を引きずりながら帰って行った。
｢また、遊びに来(き)いよね～ｯ!!｣
アルはその後ろ姿を何時までも見送っていた。

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>> 296 木星超重量戦闘鑑ダライアス… ｺﾞｳﾝ ｺﾞｳﾝ ｺﾞｳﾝ ｢相手艦隊の後方にネオ・コスモワープ完了しました。｣ ｢ﾌｯ 火星のマル… ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ ｳﾞｨｰｯ

数十隻の竜人族艦隊にも警報音が鳴り響く。

然し、戦闘種族の猛者揃いの精鋭部隊だけあって、艦隊が四方に囲まれても誰も慌てる者はいなかった。
かえって、早く闘いたくて興奮し目が生き生きとしていた。

戦闘鑑の操縦するメインデッキにいるもの以外は額に水晶の付いた菱形の白い機械を付け宇宙でも生きられるドラゴンモードになり、敵戦闘鑑に向かって巨大な羽を広げ近付いて行く。

それは、35年前の大戦には王族しか出来なかったドラゴンモードの研究とｲｰｽ星からの古の力により人の形から10mほどある巨大な真紅の竜に変化(へんげ)出きるようになった。

皮膚は鋼鉄の硬さまで硬化しており巨大な爪は分厚い鋼鉄をいとも簡単に引き裂く、そして口からは鋼鉄をも溶かす業火を吐き出す。

王族であるｲｰｽ星にいる竜王や皇子のキックは更に数倍の強さを誇る。

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>> 299 敵戦闘鑑隊…

竜人艦隊右舷…
天王星戦闘鑑バルケン…

｢何だ!!こいつらは!!レーダーに生体反応多数接近…｣

｢全鑑、小型艇を出せ！｣

｢ﾊｯ！｣

｢がっはっはっ、面白い！｣
ウラノス将軍はデッキで高笑いをした。

竜人艦隊前方…
火星重火力戦闘鑑レッドファイヤー…

｢先手必勝だ！各鑑ホーミングミサイル並びに全主砲発射ーーっ!!!｣
マース将軍はｼｰﾄにﾄﾞｶﾞｯと座り両足を机の上に投げ出すと攻撃の指示を出す。

｢ﾊｯ！｣

ﾄﾞｼｭｼｭｼｭｼｭｼｭｯ…
ﾄﾞｼｭｼｭｼｭｼｭｼｭｯ
ﾊﾞﾊﾞｼｭーｯﾊﾞﾊﾞｼｭーｯ
ﾊﾞﾊﾞｼｭーｯﾊﾞﾊﾞｼｭーｯ

竜人艦隊後方…
木星超重量戦闘鑑ダライアス…

｢一気に叩く！ギガグラビィデ砲発射準備!!｣
3mの巨漢が動く度に巨大なｼｰﾄが軋む。
｢ジュピター将軍良いのですか？｣

｢構わん！｣

｢ﾊｯ！ギガグラビィデ砲発射準備!!｣

ｸﾞｳｵﾝｸﾞｳｵﾝｸﾞｳｵﾝ…

激しく動力が動き始め鑑底の巨大な二連砲門にエネルギーが溜まり出す。

• << 301 クリス等が乗る戦闘鑑クラーケンを中心に戦闘が始まる。 ｢微速前進。｣ ｢各鑑主砲発射並びにドラゴニック砲動力始動!!｣ 『ハッ!!』 女性は竜人艦隊に指示を出していた。 ﾌﾞｰﾝ 『キック、格納庫のハッチを開けてくれ。シャドーmkⅢを出すからの。』 ﾒｲﾝﾊﾟﾈﾙには祖父の他に砕やラリスも映っている。 ｢了解！だが無理するなよ。｣ 『ふおっふおっ、大丈夫じゃわい。』 ｢どうだか…｣ 女性はため息を付いた。 グィーン ｢じゃ、発進するわい。｣ ﾌﾞｰﾝ ｺﾞｰｰｯ 　　シュコﾞーーン 爆音と共にシャドーmkⅢはクラーケン後方にいる艦隊へ向かって行った。

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