🍢熟年戦士✨おやじマン🎌
🎌《ボンバー・クールガイ》…彼は高度経済成長著しい昭和45年初頭、極悪非道な悪魔のような犯罪者や未曾有の災害から人々を守るべくたった一人で立ち上がった孤高のヒーローであった…彼は類稀なる身体能力と人一倍熱い正義の心を持つ誰からも愛される正義の味方だった…そして時は過ぎ、35年余り経った現在…人々は次第に彼の事を忘れていった…これは現代社会の渦の中に取り残された一人のヒーローの切ない物語である…
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🎌序章🎌
『血圧が常に200mmHg以上…血糖値が190…おまけに尿酸値や炎症反応も高い…当院の内服薬を服用していてもこの値だ!…ハァ…《中津川》さん…貴方このまんまだといつかブッ倒れますよっ!』
『先生…そ、そんなに悪いんですか、ワシの体ッ…』
町の内科クリニックでの定期健診で《中津川安雄》は頭を抱えていた…
『悪いってもんじゃないよッ…このまま不摂生が続けば命ないよ、あぁた!』
歳の頃なら悠に息子程のその内科医は安雄には少し横柄な態度に思えた…
『フゥ…で、中津川さん…あぁた仕事は何してるの?…職種によってはほんと気をつけないとならないからねッ…いや僕は親切で言ってあげてんだよッ!感謝してよね、ったく…で、仕事は何なの?』
かなり自分の診察に酔いしれているであろうその若造内科医は安雄にブッキラボウに質問した…
『あ、ハァ…わ、ワシですか?…アハハ…あ、いや、ワシは…あのぅ…その…昔から正義の味方を40年近くやってまして…ハハハ…』
『あ、そっ…正義の味方ね…え~【せいぎのみか…】み…か……?ハァ!?』
若造内科医は何度も聞き直した…
『ハハハ…はい、その正義の味方です…はい…』
>> 1
🎌2🎌
『…あ…中津川さん…お薬もう一包追加しておくから…帰りに貰って頂戴…ハァ…』
安雄の必死の話に疲れ切った様子で若造内科医は次の患者の名前を告げ、半ば強引に安雄を外に追いやった…診察室を出た中津川安雄は隣の薬局で処方箋を渡し、薬を貰ってトボトボと歩き出した…
(クッ!…あんの若造ッ…精神安定剤まで追加しよって!)
薬袋に追加された安定剤の表記に安雄はため息をついた…
(まあ今の若者に信じろという方が無理な話か…フフフ…)
安雄はコンビニで購入したオニギリとお茶の袋を無造作に置くと公園のベンチに腰掛けた…
(しかし最近体力の衰えを肌で感じるようになったナァ…10mも走れば息切れするし所構わず変な汗が滲み出てくるし…ハァ…ワシももう58だもんなぁ…オヤジ真っ盛りだもんなぁ…)
安雄はまたため息をつくとオニギリを頬張った…
(あぁ…ワシも恋がしたいなぁ…一般市民のするような甘い甘い恋がしてみたい…しかしなぁ…正義の味方に恋愛は禁物だし、もう脂ぎった還暦前のオヤジだし…誰も相手にはしてくれないだろうなぁ…)
安雄は流れる雲をじっと眺めながら自分の生まれ落ちた運命をただただ恨んでいた…
>> 2
🎌3🎌
中津川安雄が20歳を迎えた大阪万博が開催された青春時代…彼は父親から我が中津川家は先祖代々《正義の味方》として受け継がれて来た家系らしいと告白された…この中津川家一族は昔から他の人に比べて極端に運動能力に優れ、殆どの不可能とされてきた事をいとも簡単にやってのける血筋だと言う事を知らされたのだ…高層ビルを飛び越える程の跳躍力、岩をも砕く抜群の拳の破壊力、そして光の速さにも勝るとも劣らない動体視力…まさに超人的能力を生まれながらに兼ね備えている一族であった…安雄はそんな一族の一人息子として生まれ育ち、超人的能力を秘めたまま成人を迎え、運命の赴くまま世の為人の為に頑張る《孤高のヒーロー》となったのだった…
(しかし…お華の家元や社長の息子ならいざ知らず…正義の味方の後継ぎなんて聞いた事ないよなぁ…あ~ぁ…普通の生活がしたいなぁ…!いや、イカンイカン…ワシは何を血迷った事をヌカシとるんだ!)
安雄は自らの弱さを戒めるかのように首を激しく横に振るとヨッコラセと腰を上げ、家路に向かい若いカップルや家族連れで賑わう春の公園をゆっくりと歩き出した…
>> 3
🎌4🎌
安雄が家路に帰る途中、彼の携帯電話が鳴った…
【ヨォ、安雄!達者かッ?太郎だ!今すぐワシの店に来いッ!いいもん見せてやる!早く来いよッ!イヒヒ…】
『……相変わらず一方的な電話だな…』
安雄の昔からの級友で今はこの街で細々と質屋を営んでいる沖津太郎は電話で急用があると親友の安雄を誘った…
(どうせまたくだらん発明か何かの自慢だろッ…クッ…たいがい太郎の馬鹿発明には付き合いきれんよ…ったく!)
心の中で散々愚痴りながら安雄は太郎の経営する質屋の暖簾をくぐった…
『お~い…来たぞォ~!わざわざ来てやったぞ、太郎ォォ~ッ!』
安雄は皮肉混じりに玄関で太郎を呼んだ…
『騒ゾウシイ…静かにせんかっ!馬鹿モン!』
『…って、そっちが来いと頼んだんだろうが…!』
『あ、ウン…まぁそうだ…んな事より安雄ッ、こっちの部屋に来いッ、早くッ!』
太郎はイタズラ少年のような爛々とした目つきで安雄を手招きして奥の部屋に入れと誘った…
『これじゃよ、これ!ほれ、見てみぃ!これがおそらくワシの生涯最高発明になるじゃろ!ガッハッハ!』
太郎はそういうと硝子ケースに入った女の子のフィギュアを安雄に見せた…
>> 4
🎌5🎌
『ん?…人形?』
『馬鹿モン!…《フィギュア》じゃ、《フィギュア》と呼べッ!ほんとお前は時代錯誤も甚だしいのッ!だから女にモテんのだっ!』
安雄の前に置かれたその女の子のフィギュアは金髪の長い髪を左右に束ね、何故か医者が着るような長い白衣を身に纏い、真っ赤な眼鏡をかけたなかなか可愛らしく造られたフィギュアであった…
『で、この人形の何処が発明なんだ?』
安雄はそのフィギュアをマジマジと眺めた…
『クックックッ…よくぞ聞いてくれた竹馬の友よッ!…このフィギュアはただのフィギュアにあらずッ!この【萌え萌え美人女医、九頭竜ナナ】ちゃんは何を隠そう《体内環境改善機能搭載超微粒子状態変成フィギュア》なんじゃ~ッ!ジャジャァァ~ン!』
『………は……はいぃッ??』
太郎は興奮気味に高笑いしながら安雄の肩を叩いて自信満々な顔つきで語り続けた…
『ち、ちょっと待て、太郎ッ!言っとる意味がよう解らん!解るように説明せんかっ!』
安雄は興奮冷めやらない太郎を押さえつけると自分にはどうでもいいこの発明の説明だけは聞いてやらねばと諦めた…
『いいか、では分かり易くゆっくり説明するとしよう!』
太郎の目が鋭く光った!
>> 5
🎌6🎌
『この九頭竜ナナは秋葉原のとある店先で変態フィギュアオタクから70万円で譲り受けた容姿淡麗美人女医フィギュアじゃ!…この娘を見た時ワシはピンと来たんじゃ!この九頭竜ナナを使ってお前さんをサポートしてやろうとなっ!』
『そこだ、太郎…お前の言ってる意味が理解出来ないのはっ…』
安雄はただ呆然と太郎の興奮した顔を眺めながら頭を掻き深いため息をついた…
『つまりじゃ、今日から安雄、お前はこの九頭竜ナナとコンビを組んで《新生ボンバークールガイ》として生まれ変わるのじゃっ!』
『…太郎お前…一度医者に診て貰った方がいいぞ…長年の発明生活で脳味噌が飲むヨーグルト並にトロケて来とる…アァ可愛いそう…』
太郎はいきなり黙り込んだと思うと今度はいきなり安雄の襟首をグイッと掴み安雄を眼前で睨みつけた!
『!…安雄ッ!ワシはいつだって真剣じゃッ!…いいか、この九頭竜ナナはただのフィギュアではないと言っただろがッ!この娘はお前の体内に瞬時にして微粒子状に入り込み、瞬時にしてお前の体の悪い部分を治療する事が可能なメディカルヒューマノイドフィギュアなのじゃっ!』
『ワシのッ?…体の中にッ!?』
>> 6
🎌7🎌
『ち、ちょっと待てッ太郎…ワ、ワシは相棒なんぞ必要ないッ!此れ迄だっていつも一人で悪や災害と戦って来たんだっ!今更…ッ!』
『昨年12月3日…バスジャック強盗団を捕まえようとしたが突然心臓に痛みが走り犯人を取り逃すッ!』
『!……』
『今年1月23日…銀行強盗犯と格闘中低血糖で倒れ、何とその犯人に病院まで運んで貰う始末ッ!』
『……』
『そしてつい先週末、ガスタンク火災の際高血圧でそのまま救急車で搬送ッ!…安雄…これがどういう意味なのか解るか?えッ!』
太郎は目を閉じじっとうつ向いたまま動かなかった…
『た、確かに…あの時は大きなミスをしてしまったが、しかし…』
太郎はまた安雄を睨みつけた!
『いいか安雄…ワシは今でもお前さんの戦闘センスは買っておる!…じゃがなッ…お前はもうトシじゃ、いつまでも若い頃のような身体能力で活躍しようなんぞ不可能なんじゃ!いくら若い時の超人的肉体でもな、人間いつかは年老いてゆくものなんじゃ…わかるな?…この先正義の味方を続けたいのならちぃとは相棒のワシの意見も聞く耳持たねばいかんぞ安雄ッ!』
安雄は暫く太郎の話を黙って聞いていた…
>> 7
🎌8🎌
『クソッ…散々あり得ない説明を聞かされた挙句、こんなブレスレットを半ば強引にワシの腕に取り付けよってッ!クソッ、コノゥッ!…ハァ…しかも取り外し不可能ときてる!…太郎のヤツ前からおかしいおかしいとは思ってはいたが最早あそこまで頭がイカレポンチになっているとはなッ!』
安雄は自分の住む今にも崩壊しそうな文化住宅に戻ると冷蔵庫から缶ビールを取り出し一気にあおった…
『フン、このブレスレットの中に居るさっきのフィギュアの九頭竜ナナって女医さんが瞬時にワシの体調を管理、治療してくれるダァ?…ハハァ~ン、んな非現実的な事があってたまるかってんだっ!』
散々毒づいた安雄は大の字に横になりため息をついた…
(確かに今のワシは年老いて段々体も思うように動かなくなってきている…しかしいつだってワシは…正義の戦士ボンバークールガイとしてたった一人、孤独に人々の平和の為にだけ戦い続けて来たんだ…今更太郎にとやかく言われる事はないんだッ!)
安雄は腹立たしい気持ちを落ち着かせようとテレビのスイッチをつけた…
【次のニュースです…最近都内各所で若い女性がミイラ化して死んでいる事件が続発しています…】
『…!?』
安雄の目が光った…
- << 10 🎌10🎌 《起きてッ!起きてッ!ねぇ、起きてったらぁ~ッ!》 安雄は備え付けの目覚まし時計の騒がしい音で目が醒めた… 『ング…ン~…うっせぇなぁ…』 眠気マナコで必死に右手を伸ばし目覚まし時計を止めようと探ってみたが安雄の寝ている付近に目覚まし時計はないようだ……!…てゆうか… 『ウチの家には目覚まし時計なんかないぞッ!…じ、じゃあ今の女の声はいったい!?』 思い出したかのようにいきなり布団から飛び起きた安雄は辺りをキョロキョロと見回した! 『だ、だ、誰だッ?…勝手にウチの家に入って来て何やっ…て…てぇ?』 狭い部屋何処を見回しても若い女性の姿など無かった… 『な、何だァ…ゆ、夢カァ…』 《夢じゃないよっマスター!ここだよ、ここっ!》 『!!う、ウワァァァァァァァァッッッッ!!』 再び部屋中に響き渡る何処からともなく聞こえてくるかつて一度も聞き覚えがないその女性の声に安雄は慌てて側の机をひっくり返した! 『イッ…タァ…、ゆ、ゆ、夢じゃない…の、のかッこ、これッ!』 安雄は何度も辺りを見回したが声はするが姿は見えない! 《マスター、ここだよ!腕のブレスレットを見てッ!ウフフ…!》 姿なき声の主の言われるがままに安雄はゆっくりと腕に目をやった… (!!…ッッ!)
>> 8
🎌9🎌
【調べによりますと今日午前、散歩中の老人が出勤途中の若いOLが何者かに襲われミイラのようになっている姿を発見、警察に通報した模様…目撃証言によりますと襲った方の身なりは黒ズクメの短パン姿で髪の毛は長く目は釣り上がっていておそらく女性ではないかとの見方です…警察は一連の事件に際し合同捜査本部を敷き徹底的な捜査を開始する予定です…】
ニュースの内容をじっと聞いていた安雄は妙な胸騒ぎがした…
(この事件…何か匂うなッ…一度こっちサイドからも調べてみる必要がありそうだ…)
安雄は眉間に皺を寄せたまま、つまみのサキイカをかじった…
(とにかく今日は寝よう…こんな嫌ァァ~な1日は寝て忘れるに限るからなッ!)
安雄はほろ酔い気分になると狭い居間に布団を敷き、大の字に横になった…
(若い女性がミイラ…か…少し引っ掛かるな…)
そう考えているうちに安雄は酔いも手伝って深い眠りについて行った…
>> 8
🎌8🎌
『クソッ…散々あり得ない説明を聞かされた挙句、こんなブレスレットを半ば強引にワシの腕に取り付けよってッ!クソッ、コノゥッ!…ハァ…
🎌10🎌
《起きてッ!起きてッ!ねぇ、起きてったらぁ~ッ!》
安雄は備え付けの目覚まし時計の騒がしい音で目が醒めた…
『ング…ン~…うっせぇなぁ…』
眠気マナコで必死に右手を伸ばし目覚まし時計を止めようと探ってみたが安雄の寝ている付近に目覚まし時計はないようだ……!…てゆうか…
『ウチの家には目覚まし時計なんかないぞッ!…じ、じゃあ今の女の声はいったい!?』
思い出したかのようにいきなり布団から飛び起きた安雄は辺りをキョロキョロと見回した!
『だ、だ、誰だッ?…勝手にウチの家に入って来て何やっ…て…てぇ?』
狭い部屋何処を見回しても若い女性の姿など無かった…
『な、何だァ…ゆ、夢カァ…』
《夢じゃないよっマスター!ここだよ、ここっ!》
『!!う、ウワァァァァァァァァッッッッ!!』
再び部屋中に響き渡る何処からともなく聞こえてくるかつて一度も聞き覚えがないその女性の声に安雄は慌てて側の机をひっくり返した!
『イッ…タァ…、ゆ、ゆ、夢じゃない…の、のかッこ、これッ!』
安雄は何度も辺りを見回したが声はするが姿は見えない!
《マスター、ここだよ!腕のブレスレットを見てッ!ウフフ…!》
姿なき声の主の言われるがままに安雄はゆっくりと腕に目をやった…
(!!…ッッ!)
- << 12 🎌12🎌 『ハハァ~ン…わかったぞッ!こ、これは高性能のテレビ電話か何かなんだ…そうだッ…それしか考えられんッ!…フフフ…太郎のヤツ何を発明したかと思ったら案外大した発明ではないなッ!これくらいの発明なら大手の企業が造り出しそうなもんだッ!』 安雄は自らを落ち着かせようと必死にブレスレットの存在を否定しようとした… 《違うよマスター…ナンシーは今本当にマスターの体内にいるんだよッ!》 『うッ、嘘をつけぇッッ!あり得ない…そんな事絶対あり得…』 《何なら…証拠…見せようか?》 ブレスレットの九頭竜ナナこと【Dr,ナンシー】はそう言うと黙ってブレスレットのモニター画面を閉じた… 『フン…ほれ見てみろッ!何も出来ないから逃げて行きよった!…ハハ…太郎めッ!こんなくだらん発明の為にワシを呼んだのかっ、ったく!』 安雄はため息をつき洗面所に行き顔を洗おうとした瞬間ッ!頭に激痛が走った!… 『!!…いッ…いたッ…イタタタタァァァッッ~!』 余りの痛さに安雄は蹲り、床の上でジダンダを踏んだ! 『イタタタタァァッッ~!な、何なんだッ!この痛みィィィ~!』 《ヤッホー、マスター!これ、今私が起こしてる頭痛なの!》 再びナンシーが画面に現れた!
>> 10
🎌11🎌
『う、ウワァァァァッッ!ブッ…ブッ、ブレスレットがしゃ、喋っタァァァッッ!!』
安雄は驚きのあまり何度も腕をブンブン振り回して叫び続けた…
《ち、ちょっとマスター、落ち着いてッ!太郎からちゃんと話を聞いたでしょッ!?…どうしてそんなにビックリするのッ!》
ブレスレットはピピピと音がしたかと思うと中から小さなモニター画面が現れ、画面一杯に女の子の顔が映し出された!
『ヒィッ!…あ、アンタは…アッ…アッ…あの時のッ…にッ…にッ、人形じゃないかッ!ど、どして!』
《ンモッ!…フィギュアと言ってよねッ!ヤッホー、マスター!初めまして…?じゃなかったよねッ!昨日質屋で会ってたもんねッ!私は正義の味方のマスターのこれからの身体の中を管理する【体内環境改善メディカルヒューマノイドフィギュア、ちょっと可愛い魅惑の若手女医、九頭竜ナナ】よっ!宜しくねッ!》
『ち、ちょっと待てッ!よッ、宜しくって言ったってワシは何が何だかッ!』
安雄の頭の中は最早グルグルと回り続け、いったい何が現実か否かの区別さえつかない状態だった…
《順序立てて説明するから聞いてねッ!》
>> 10
🎌10🎌
《起きてッ!起きてッ!ねぇ、起きてったらぁ~ッ!》
安雄は備え付けの目覚まし時計の騒がしい音で目が醒めた…
『ング…ン~……
🎌12🎌
『ハハァ~ン…わかったぞッ!こ、これは高性能のテレビ電話か何かなんだ…そうだッ…それしか考えられんッ!…フフフ…太郎のヤツ何を発明したかと思ったら案外大した発明ではないなッ!これくらいの発明なら大手の企業が造り出しそうなもんだッ!』
安雄は自らを落ち着かせようと必死にブレスレットの存在を否定しようとした…
《違うよマスター…ナンシーは今本当にマスターの体内にいるんだよッ!》
『うッ、嘘をつけぇッッ!あり得ない…そんな事絶対あり得…』
《何なら…証拠…見せようか?》
ブレスレットの九頭竜ナナこと【Dr,ナンシー】はそう言うと黙ってブレスレットのモニター画面を閉じた…
『フン…ほれ見てみろッ!何も出来ないから逃げて行きよった!…ハハ…太郎めッ!こんなくだらん発明の為にワシを呼んだのかっ、ったく!』
安雄はため息をつき洗面所に行き顔を洗おうとした瞬間ッ!頭に激痛が走った!…
『!!…いッ…いたッ…イタタタタァァァッッ~!』
余りの痛さに安雄は蹲り、床の上でジダンダを踏んだ!
『イタタタタァァッッ~!な、何なんだッ!この痛みィィィ~!』
《ヤッホー、マスター!これ、今私が起こしてる頭痛なの!》
再びナンシーが画面に現れた!
>> 12
🎌13🎌
『!ッ…お、お前が起こし…イタタタタ…てる…痛みだッ…とぉッ?』
割れそうな頭を抱えながら安雄はモニター画面に映るナンシーの顔を見た…
《そだよッ!今ね、マスターの肩から頭の神経まで繋がっている【頚動脈】ってゆう動脈を締め付けたのねッ!ここを締め付けると一時的に脳内の血流が止まり頭痛が起きるってワケ!フフフ…ごめんねマスター、本当はこんな手荒な事マスターにしたくなかったんだけど…マスターこれくらいしないとナンシーの事信じてくれないと思って…》
『…ほ、本当に今の痛みは…お前さんの…仕業なのかッ!?…た、ただの偶然じゃないのかッ!』
安雄は頭をゆっくり持ち掲げながら側の椅子に腰掛けた…
《…まだ信じられない?ナンシーの事…》
ナンシーの顔が寂しく曇った…
『…フゥ…信じたくもないがこいつはどうやら本当らしいな…ワシは今まで頭痛らしい頭痛は起きた事はないからな…』
安雄はため息をつくと息を荒げながら天井を見上げた…
《…信じて…くれるの?マスター…》
ナンシーは泣きそうな顔で安雄に問いかけた…
『……仕方なかろう…そんな真顔で嘘も言えんだろうしなッ…』
まだ納得はいかない様子で安雄はまた深いため息をついた…
>> 13
🎌14🎌
『で、…お前さんの目的は何だ!?ん?太郎が造った人形だ…ワシの事はもう当然知っているんだよなッ?』
安雄は机の上の飲みさしのお茶を一気に流し込むと無愛想に聞いた…
《モッチロン!…マスターは愛と勇気の正義の味方、【ボンバークールガイ】じゃん!マスターの事は私達フィギュア界でもちょっとした有名人なんだからッ!》
『フッ…有名人ねぇ…で、その有名人のワシにお前さんはいったい何をするつもりなんだ?』
《ヤだナァ…何か私がマスターに嫌がらせするみたいに言わないで欲しいナァ…ナンシーはただマスターの身体の中の悪い部分を瞬時に判断し、手際よく治療、修復するだけ…ただそれだけの役目だよッ!言っておきますけどッ…医学的知識はハーバード大学クラスですからッ!若いからって馬鹿にしないでよねッ!》
ナンシーは満面の笑顔で答えた…
『…つまり早い話…お前さんはこれからのワシの戦いに於いてこの老いぼれた身体を労ってくれる携帯ホームドクターという訳か?』
《!ン~!ビンゴッ!さっすがマスター、話の飲み込みも超人的ィィィ~!》
『……年寄りを茶化すな!バカッ…』
安雄は頭を机に埋めまたまたため息をついた…
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