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冬矢said

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小説好きさん( 10代 ♀ )
23/06/25 13:23(更新日時)

俺が初めて『人気女子高生YouTuberのらぁら』のことを知ったのは半年前だった。ライブ配信をやっていたから試しに見てみた。見た瞬間、らぁらは俺の推しになった。グッズが発売するたび、どこへでも買いに行った。何よりも俺と同じ高校生にこんな子がいるなんて、そう思った。

自分で言うのもどうかと思うが、俺は校内で1位2位を争うほどモテている。
でも、どうして彼女をつくらないかって?それはもちろんらぁらと言う存在があるからだ。
告白される、でも付き合わない。そんな距離感を大体の女子とは保っていた。あの時までは。

俺はいつも通り下校の準備をしていると、廊下に呼び出された。告白?と思ったが、同じ委員会の人が俺に用があっただけだった。半分残念、半分ホッとして教室に戻ろうとすると前の方で鬱陶しそうに女子が男子を追い払っているのが見えた。その子が何となくらぁらと雰囲気が似ていたのは気のせいだろうか。とりあえずその男子の後を追いかけて行って注意(というか半分脅しだけど…)しておいた。戻ってくるとワークが床に散らばっていた。どうやら誰かがぶつかったらしい。その後ワークの片付けを手伝った。その時にこんなことを言った。
「大丈夫?なんでこんな最低な人たちしかいないんだろうね。斉田にも一言言っておいたらからもう安心だよ!」
自己紹介もしなくちゃだし、手伝うのがいいと思ったから、
「俺の名前は木波冬矢。これからよろしくね。あ、ワーク職員室まで持って行くの手伝うよ。」
「あ、ありがとうございます。」
その声がらぁらに似ていた。し、めっちゃ可愛かった。せっかくだから名前、聞いておこう。
「名前なんていうの?」
「水田ららって言います。」
「ららちゃんって言うんだ。可愛い名前だね。」
名前までらぁらに似ていた。
「冬矢君こそかっこいい名前だと思います!」
「っ…。ありがとう。じゃあ、敬語なしにしようか。」
そんなこと言ってくれる子は初めてだった。だから照れ隠しに言ってしまった。
「はい。じゃなくて、うん。」
「あはは。ららちゃん面白いね!」
話をしていたらあっという間に職員室についてしまった。ここで俺の出番は終わった。
「着いたね。じゃあ俺はここまで。また明日!」
「うん。また明日!」

ららちゃん可愛かったな。また学校で会ったら話しかけよう。
昇降口を出ると、空が夕日でオレンジ色に染まっていた。その色は見方によってはピンク色に染まっているようでもあった。

23/06/25 13:23 追記
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No.3819311 23/06/24 17:19(スレ作成日時)

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