記憶か記録か…ドラマ日記 6

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2023/08/12 18:14(更新日時)

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連ドラの感想、まとめ等

シーズン毎に記録して行くスレです。


基本、連ドラ対象ですが、その他のドラマを取り上げる事もあるかもしれません。

No.3658899 (スレ作成日時)

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No.301

>> 285 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」(CX)脚本=橋本夏 出演=波瑠、高杉真宙、前田拳太郎、仁村紗和、ヒコロヒー、伊藤正之、佐伯… 【2023春ドラマ】

「わたしのお嫁くん」2話まで終了。

蓮見(波瑠)は部下の山本(真宙)を“嫁”にする事はパワハラになるのではと潜在的には思っていたらしく、変な夢を見てしまい無かった事にしようとするが、山本に「お試しルームシェアをしましょう」と言われて押し切られてしまう。(否定したら真宙に泣き真似されて落ちてしまうw)

お試し同居は蓮見にとってはメリットだらけ(食事や居住環境の飛躍的な向上)なのだが、山本には全くメリットが無い事に気付いた蓮見が聞くと、実家を出ようと思っているので、二人で暮らせば経済的に助かると誤魔化す山本。

山本は蓮見が好きで、正攻法では多分無理だから、同居している内に何とか男として見て貰いたい、恋愛対象に入れて貰いたいという切なる想い(まあ下心だけど想いは真剣)を秘めての行動なのだが、蓮見はそんな事は夢にも思っていないから、メリットでしか考えられない、そこが隔靴掻痒だけど面白い。

紆余曲折の末に同居を決めた二人は広めの新居にお引越し。早々に片付けられない速見のせいで、速見の部屋に閉じ込められてしまった二人。
「あっ、山本くんには指一本触れないから」w。蓮見をベッドに組み伏せ「そっちが大丈夫でも、俺は朝まで“嫁”で居られるか分かりません」何、この逆転劇www
とにかく真宙が可愛くて癒やされる!

脚本=橋本夏 演出=紙谷楓

  • << 317 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」3話まで終了。 山本が速見をベッドに組み伏せていたら、長兄の正海(竹財輝之助)が突然訪ねて来て、女性との同居は聞いていない!許さん!って、兄ちゃん、末っ子を猫可愛がりし過ぎ(笑)。 山本に家事をして貰い、費用は速見が全部出すから対等な同居だと兄を説得をする速見。正海は山本家のお茶会に招待し、暗に手作り菓子を持参する様に仕向け、そこで改めて同棲却下を言い渡すつもりだったのだが。 後でその事を知った山本は速見と相談し、敢えて失敗作のシフォンケーキを持参、鬼の首を取ったように却下を伝える正海に、速見はスライドを使って、自分と同棲する山本のメリットをプレゼン。 「私と一緒に居れば営業神になれる!」 家事が苦手な速見の生活を知る事で、山本は家電の上手な使い方を実感として顧客に伝えられる様になる、というのがその理由で、仕事の事を言われると流石の兄ちゃんも弱いのか認める事に。 それでも心配する兄に誓約書を渡し、「弟さんには絶対に手は出しません!」(笑) 帰り道、先輩からは駄目でも俺からならいいと解釈してる山本が、速見と手を繋いで歩き出す。 次兄の薫(古川雄大)は一発で弟は速見が好きなんだと見抜いたみたいだけど、速見が本当に鈍感過ぎて笑ってしまう。 でもこのバカバカしさがクセになる。 脚本=橋本夏 演出=城宝秀則

No.302

>> 287 【2023春ドラマ】 「ケイジトケンジ、時々ハンジ」(EX)脚本=福田靖 出演=桐谷健太、比嘉愛未、磯村勇斗、中村アン、岡崎紗絵、長井… 【2023春ドラマ】

「ケイジトケンジ、時々ハンジ」2話まで終了。

証拠が揃い過ぎている犯罪は不自然、“替え玉を疑え!”な事件。
替え玉・田中役の橋本じゅんは上手いし佇まいが地味だから、事務所の稼ぎ頭を守る為に駆り出された売れない役者・田中を、ごく自然に見える様に演じていて、序盤の展開に説得力を与えていたと思う。

スターが彼女絡みで相手の人気俳優を暴行、事務所の社長に泣き付いて、社長が田中を呼び出して替え玉を五千万で依頼、田中は社長に恩が有るので引き受け、そこから工作を始める訳だけど、犯行は近くの防犯カメラに残っていて、その時間とのタイムラグはどうなっていたのか、あと田中が「あのタクシーを追いかけて」と運転手に指示した“あのタクシー”は現場近く迄行ったのだが、そっちも被害者の替え玉を使ったのだとして、その人は短時間でどこから調達した?

新キャラの中村アンの矢部検事は、功名心が強くガツガツしている割にはポンコツで、若干主人公の仲井戸とキャラ被りしちゃってるな。北村有起哉だけだと地味だから、華やかさを出す為のキャスティングなのかもだけど、このキャラだと逆に必要ないかもね。女性陣はみなみ(比嘉愛未)と吉瀬美智子の諸星判事だけで十分だと思うけど。

脚本=福田靖 演出=本田圭太

  • << 344 【2023春ドラマ】 「ケイジトケンジ、時々ハンジ」5話まで終了。 何か事件部分も段々つまらなくなって来ているんだけど、二階堂(北村有起哉)や目黒(磯村勇斗)の恋心まで描き出し、刑事や検事や事務官がワラワラ出て来るから、もう話は散漫になるし、何を見せられているのやらという気持ちになって、全然集中出来なかった。 多分、東出昌大の代わりがバイプレーヤーの北村有起哉だけだと地味だから、レギュラーがどんどん増えたのだろうが、未だに中村アンとか岡崎紗絵の役名も覚えられていないし、ゴチャゴチャしてるだけでマイナス要素の方が上回ってしまってるよなあ。 という事で、もう上がり目も感じられないから今回をもって視聴離脱する。 脚本=福田靖 演出=本橋圭太

No.303

>> 288 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」(CX)脚本=市川貴之 他 出演=奈緒、岩田剛典、田中みな実、さとうほなみ、武田玲奈… 【2023春ドラマ】

「あなたがしてくれなくても」2話まで終了。

今回は前回の出来事も含めて、新名誠の立場から見た事象と心象を、誠役の岩田剛典のモノローグで伝える所から始まり、みちの意識もほぼほぼ“自分達のレス”に有った初回よりは、誠の事が色々な意味で気になり出して意識が分散し始めたので、だいぶ観やすくはなって来た。

今回は新名夫妻の生活にスポットが当てられたのだが、一番思ったのは出版社(の編集部)って本当にあんなにブラックなのかって事。副編集長って立場は、確かにある意味一番忙しいのかもとは想像出来るが、それにしても酷過ぎないか?(能力の無い部下の吹き溜まりの様な編集部…なの?)
諸悪の根源は異常な多忙に有るにしても、気を使い過ぎる誠に(多分責められている様に感じて)苛々するにしても、あんな風に攻撃的な言葉を口にする楓って、やはり性格的に問題有りだと思うし、もしかして部屋が常に綺麗というメリットと、“仕事と家庭を両立している私”という肩書の為に楓は離婚しないのかとさえ思ってしまう。

“妻だけED”疑惑の陽一は、三上とキスをしてしまった罪滅ぼしからか、スーパーで花を買って帰宅し、喜ぶみちをベッドに押し倒すけど…、疑惑が晴れるのかどうかは次回にて。
それよりも傷付いている誠がみちにTELした事の方が気になる。

脚本=市川貴之、黒田狭 脚本協力=おかざきさとこ 演出=西谷弘

  • << 318 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」3話まで終了。 やっと陽一と楓の心情がそれぞれのモノローグで語られ、壊れる寸前の夫婦二組の群像劇として、スタートラインに立ったのかなと。 楓は役職に付き今は仕事に頑張りたい時、SEXなんかして子供でも出来たら目も当てられない、だから一切しないという選択をしてる。若干は誠に悪いなとは思っているから、マメに食事を作ってくれているのを見ると、当て付けなのではと疑い、責められている様な気がして苛ついてしまう。 陽一はみちと一緒に居るのは楽しい。でも家族になったみちを抱く気にはならない。それでも三島とキスした罪悪感からみちを抱いたが、結局最後迄は出来ず“妻だけED”は本当だった。(そして確かめる為に?三島と関係を持つ身勝手さ) 編集長(MEGUMI)が言った「楓はさあ、自分だけ必死に仕事をしてると思ってるでしょ。それじゃあ誰も付いて来ないよ」からは、楓の余裕の無さが手に取る様に分かるし、みちの作ってくれたオムライスを「おいしい!」と言いながら一気に食べたら、風呂に入ると直ぐに席を立ってしまう陽一には、「そういうとこだぞ!」と引っぱたきたくなる。 誠とみちは心を通わせ合い、まずは楓が夫の変化に気付き不安になり始める。子供は要らないけど“夫のいない私”にはなりたくないのだろう。勝手だよね。 脚本=市川貴之、黒田狭 演出=髙野舞

No.304

>> 289 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」(ytv)脚本=小谷暢亮 他 出演=志田未来、風間俊介、髙橋優斗、北乃きい、カトウシンスケ、市川… 【2023春ドラマ】

「勝利の法廷式」2話まで終了。

【正体】

蒼の大学同級生(って事は法学部?)で、フードデリバリーの配達員の速水(泉澤祐希)は、配達先の妻、池上結衣(生駒里奈)のストーカーなのか、それとも夫からDVを受けているのに気付き守ってあげたいだけだったのか、で始まった話は、結衣はリモートで友人にDVサインを送った事も有るのにDVを否定、速水は昔アイドルをしていた結衣の追っかけだった事が暴露され、ストーカー説が優勢になるのだが。

結衣の弁護士が流川事務所に替わり、近隣住民からDV証言等が出ない様に手を回した疑惑に関しては、只の一軒も反発する家が出ない様にするにはどういう手を使ったのか、そこは知りたかった。
まあそれでも蘭の押しに屈した一軒の防犯カメラの映像から、実は結衣はDVの辛さから逃れる為に、一人だけ玄関に入れているフードデリバリー配達員から覚醒剤を購入していた事が発覚という流れで、次々に“正体”が変化し明かされて行く展開は面白かった。

ラストにぶち込まれた“殺された花の夫・蓮の正体は連続殺人犯だった”は、えっ?それ本当?って思ってしまった(これで確定は早過ぎるから)。真犯人は別に居て、蓮を犯人に仕立て上げて安全圏に逃げようとしたのではないかなと。
そうなると花は候補から外されるかな。

脚本=本田隆朗 演出=宝来忠昭

  • << 346 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」5話まで終了。 【仮面】 今回は蘭の子役時代の友達の紗世(堀田茜)が、韓国人のハン・ジエンという男の国際ロマンス詐欺に引っ掛かり、それでも詐欺だと信じない姉の目を覚まさせて欲しいという妹の依頼から始まった。 蘭は正体を突き止めるのは弁護士の仕事ではないと迷うが、黒澤がじゃあ探偵をやればいいと言い出し、黒澤の台本と蘭の演技指導で、紗世はジエンを相手にビデオチャットで泣き演技。預金全額をエサにジエンの誘き出しに成功するが、そこに居たのはジエンとは似ても似つかぬ会社社長の近藤(篠山輝信)という男で、知らぬ存ぜぬを押し通し、後日、紗世を連れて会社に行ってもやはり詐欺など知らないと認めない。 今回の面白さは、この男のあまりにも堂々とした図々しさは何なんだろうって所ね。 後から実は詐欺はお金が欲しくて妻(黒川智花)がディープフェイクでやっていた事で、何も知らない夫をあの場に行かせたのは、複数の愛人を作り自分を苦しめたのに夫を罰する法律がないから、こういう形で復讐したかったと。 法廷で妻の本心を引き出したのは、愛人に扮した蘭の台詞の数々というのも、このドラマの本領発揮で面白かったし、蘭が妻に言い聞かせる形で、憎しみや復讐に他人を巻き込んではいけないと、黒澤とは正反対の意見を言ったのも、弁護士らしくて良かった。 脚本=富安美尋 演出=宝来忠昭

No.305

【2023春ドラマ】

「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(TBS.スパークル)脚本=金子ありさ 出演=山田裕貴、赤楚衛二、上白石萌歌、井之脇海、古川琴音、藤原丈一郎、日向亘、片岡凜、大西礼芳、村田秀亮、杉本哲太、松雪泰子 他

オリジナル作品。《金曜ドラマ・57分枠》(全話数不明)※初回は15分拡大

電車が緊急地震速報と共に急加速し、トンネルを抜けて車両ごと山の中に飛ばされ、後の探索の結果、どうやら未来へタイムワープしたらしく、これからどうやって生き延びるかという話。
発車の時はもっと乗客が大勢乗っていたけど、飛ばされた車両に残った乗客は減っていたので、一緒にタイムワープ出来ずに淘汰されたか、自発的にリーダーの様になった白浜(赤楚)の意見を無視して探索に行き、あの大きな断層に落ちて淘汰されたのか、どうなんだろう。

主要メンバー(出演者として書いたのは電車の乗客乗員のみ)の他に、その周辺人物も出るので人間関係も覚えて、サバイバル生活をどう乗り切るのか、こっちの人間関係の変化にも付いて行かなければならないし、観ているだけで疲れて頭がパンパンになりそう。

冒頭、赤ちゃんを抱いた畑野(上白石)のモノローグが「途方に暮れた私に勇気をくれたのは…」だったので、全員かは分からないが生還は果たせたのだろうとは思う。

脚本=金子ありさ 演出=田中健太

  • << 320 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」2話まで終了。 未来にタイムワープしたのかもしれないという事が俄には信じられないのだとしても、積極的に動く主要人物以外の乗客は、何であんなに動こうとしないのだろう。 水や食べ物が欲しいなら、せめて車両が見える範囲内で良いから各自で探索しようという気にならないのだろうか。そういうシーンが無いから、逆に凄く不自然に見える。 もしロケ事情やセットの大きさの関係で、大勢を一度には動かせないという事なら、事の発端を昼間の乗車人数の少ない時間帯に設定して、15人位で飛ばされた事にしておけば良かったのではとさえ思う。 今回、水場探しの崖登りに白浜(赤楚衛二)の消防士スキルが活きた様に、これから食用の野草や昆虫採りが始まれば、農学部院生の加藤(井之脇海)の知識が活かされるだろう。 その頃になってその他大勢の中にも、何かサバイバルに活かせるスキルを持った者が出て来る可能性も無きにしもあらずだが、それ待ちでボーッと座らせているとも思えないので、やはりこの人数設定には無理が有ったのではないかな。 人間描写が半端な段階でのいがみ合いを延々と見せられると、視聴意欲が萎えてしまう部分も有る。 視聴は続けたいと思うけど、毎回の感想を書くのは厳しいかも。 脚本=金子ありさ 演出=田中健太

No.306

>> 305 【訂正】

✕《金曜ドラマ・57分枠》

○《金曜ドラマ・54分枠》

No.307

【2023春ドラマ】

「波よ聞いてくれ」(EX.MMJ)脚本=古家和尚 出演=小芝風花、片寄涼太、原菜乃華、中村ゆりか、平野綾、西村瑞樹、井頭愛海、中川知香、小市慢太郎、北村一輝 他

沙村広明の漫画原作。《金曜ナイトドラマ・60分枠》(全話数不明)

バーで隣に座った女(ミナレ=小芝)の、酔いに任せた自分語りを勝手に録音して、男の実名も出しているのにそのまま自社のFMラジオの生放送で流しちゃうのって、これは犯罪だろうと思っていたら、ちゃんと放送を許可する自筆のメモに母音まで押させている、抜け目のないチーフディレクターの麻藤(北村)に思わず笑ってしまった。

もっと笑ってしまったのは、ミナレが自分を騙した男・光雄(内藤秀一郎)を殺してしまったと麻藤を呼び付けて、どこかに運んで二人で穴を掘って埋めようとしたら遺体が消えていて…、何だ、やっぱり夢オチだったんだと思ったら、それ自体がドラマ仕立てのミナレの冠番組「波よ聞いてくれ」の初回放送だったというオチ。

原作漫画自体がぶっ飛んでるのだろうが、普通の想像通りには進まない展開に、結構気持ちを掴まれてしまった。
それもこれも膨大な台詞量を演技に昇華させながら滑舌良く喋る事の出来る、小芝さんが居てこその面白さなんだろうなと感じた。主役感が凄かった。

紙一重の所も有るので、脚本の古家さんは責任重大だな。

脚本=古家和尚 演出=住田崇

  • << 321 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」2話まで終了。 冒頭、前回の「波よ聞いてくれ」初回放送の裏話の様な物が流され、あの枠は元々ノースポンサー枠なので、チーフDの麻藤の一存で使えた事、取材の為ミナレはあの日、実際に光雄の家を訪ねていた事等が明かされて、それはそれで面白かったのだが、そこから先の今回のネタフリに関しては、確かにぶっ飛んではいるんだけど、何か違う、何か想像出来る範囲内の話の流れだったので(特に前に親が大量のマトンを送り付けて来たと、先に話していたので)、“ああ、やられた!”みたいなワクワク感もだいぶ下がり、前回の感想の最後に“紙一重の所も有る”と書いて危惧した部分が、早くも出てしまったといった感じだった。 やっぱりこういうドラマのアイディアを出すって難しいのね。漫画の原作は有っても、それを制約の有るドラマとして再構築するには、また別の感覚が必要だと思うしね。 まっ、次回に期待しておこう。 脚本=古家和尚 演出=住田崇
  • << 335 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」3話まで終了。 今回はミナレを快くは思っていないパーソナリティーのまどか(平野綾)にスポットライトを当てたストーリーで、普通のドラマっぽくはなっていたけど、まどかvsミナレのパーソナリティーとしての価値観の違いをベースに、まどかを昔振ったのに今はストーカー化している鶴田(青柳翔)を絡めて、表の企画ではミナレの番組で公開プロポーズをさせて、実はミナレが公開説教をするのがメインという展開で、それも面白かったけど、突然乱入して来たまどかが、今は深夜放送だからそのテンションでと前置きして「今の私の人生に貴方は必要無いわ、カクタくん」と実名を出してピシャリ。 ラジオはリスナーの物が信念のまどかが、深夜のミナレの番組だからと逆手に取る所が中々深くて面白かった。 あとミナレがぶっ飛んでるのは父親譲りというのが分かる“名前の由来”の話は面白かったし、それに絡めて麻藤の回想に出て来た、アイヌ語で“笑わせる”は“ミナ・レ”と言うと教えている女性(小芝風花が演じてた)は誰なのか、またマキエ(中村ゆりか)の、“6年間兄に監禁されていた”という突然の告白とか、次への期待を持たせる終わり方も上手かったなと。 脚本=古家和尚 演出=片山修

No.308

【2023春ドラマ】

「Dr.チョコレート」(NTV)脚本=渡辺雄介 出演=坂口健太郎、白山乃愛、西野七瀬、葵わかな、鈴木紗理奈、前田旺志郎、古川雄大、山本耕史、安達祐実、小澤征悦、斉藤由貴 他

秋元康の企画原作。《土曜ドラマ・54分枠》(全話数不明)

「Get Ready!」が終わったばかりで、また似た様な闇医者の話。大きく違うのは執刀医が10才の少女(寺島唯=白山)である事と、2年前に唯の両親(山本・安達)と父の医療チーム全員が火災に巻き込まれて事故死しているが、唯と代理人であるTeacherこと野田哲也(坂口)は、殺されたと確信しており、真犯人を捜すべく情報を得やすい(本当?)闇医者を香港で始めて、2年振りに帰国したという設定にしている事。
「Get Ready!」がブレブレの基準で患者を仕分けして失敗していたので、こちらの条件が①機密保持契約書へのサイン②前金で1億円③チョコレートの3項目だけと知り、これは行けるかなとは思ったのだが、患者の政治家・登戸が両親を殺した黒幕と知ると唯は手術を中止し、そこから野田が「お父さんなら見捨てない」と話し、唯が「命は一つだから」と説得に応じるという“正論処理”が行われて、これもかと少々がっかり。チームの人員も多過ぎるな。

遊びは子供っぽく、仕事はプロでを徹底して欲しい。
暫く様子見をしてみる。

脚本=渡辺雄介 演出=佐久間紀佳

  • << 322 【2023春ドラマ】 「Dr.チョコレート」2話まで終了。 秋元康原作らしく、あっちにちょこっと、こっちにちょこっとと考察の種蒔きが始まり、それがゴチャ付いて煩わしい。 前回も書いたがカンパニーの人数が無駄に多くて、しかも無駄話も多くて、それも煩わしさの原因になっている。 作者の頭の中で描いている、スケールの大きい風プロットのバカバカしさも、(例えば前作の「大病院占拠」みたいに)丸ごと楽しめる作風に仕上がっていれば受け入れられるのだが、これはどうも違っている様なので今回を持って視聴離脱する。 ※色眼鏡で見られがちな西野七瀬だけど、ひと頃の棒演技からは脱却して、だいぶ役者っぽくなって来たなと。 ※初回に観た時にも似てるなと思ったのだが、ヒロインの白山乃愛は少し上目遣いになると、その目が鈴木保奈美にそっくり。 脚本=渡辺雄介 演出=佐久間紀佳

No.309

【2023春ドラマ】

「月読くんの禁断お夜食」(EX)脚本=松田裕子 出演=萩原利久、トリンドル玲奈、尾崎匠海、樋口日奈、丸山智己、浅香航大 他

アサダニッキの漫画原作。《土曜ナイトドラマ・30分枠》(全話数不明)

またまた飯テロドラマ。
空腹でベンチに倒れ込む様に座ったカリスマパーソナルトレーナーのそよぎ(トリンドル)に、そっと缶入りスープを差し出す青年。彼はそよぎの体調を見抜き、食事の定義まで語り出したあげく、「俺、作りましょうか?美味い食事」
免許証を提示されたからって、一人暮らしの部屋に知らない男を入れちゃうのには驚いたけど、スタイル維持の為にまともな食事をせず、ランニングでカロリー消費は欠かさない生活をしていたから、頭がボーッとしていたのだろうと無理矢理解釈してみた。

自分用に買っていた食材で、カロリー少な目で美味しそうな夜食を手早く作ってしまう、謎の料理男子・月読くん(萩原)。(←でも調味料はそよぎの物を使っていたけど、絶対に賞味期限切れしてるよね)

そよぎは忘れているけど実は5年前の雨の夜、あのベンチで濡れながら泣いていた月読くんに、そっと缶入りスープを差し出してくれたのがそよぎだったのね。
帰宅後ソファーで思い出しながら「また会えた」。その手には飲まなかったスープ缶が。

こちらも暫く様子見かな。

脚本=松田裕子 演出=Yuki Saito

No.310

>> 293 【2023春ドラマ】 「グランマの憂鬱」2話まで終了。 うーん、早くも脚本家が交代し構成が間延びしていて退屈だったな。 テンポ… 【2023春ドラマ】

「グランマの憂鬱」3話まで終了。

脚本家がまた交代して、前回よりは話にまとまりは有ったけど、また亜子ちゃんが一人で出掛けて迷子になって、行き先に心当たりが有るのに、誰にも言わずにそれぞれが一人で捜しに行くゲスト二人って、無理が有るんだわ。
あとやっぱり喝を入れる役なのに、萬田さんの声の細さは致命的で、この役には合っていない。

亜子ちゃんには名残り惜しいけど今回で視聴離脱する。

脚本=遠山恵梨香 演出=小林和絋

No.311

【2023春ドラマ】

「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS)脚本=黒岩勉 出演=福山雅治、大泉洋、永瀬廉、今田美桜、松尾諭、今井朋彦、奥智哉、王林、寺尾聰、吉田羊、上川隆也 他

オリジナル作品。《日曜劇場・54分枠》(全話数不明)※初回は25分拡大

流石職人の黒岩さん、拡大版でも全くダレず無駄も無く、中心人物としてバディとなる皆実(福山)と護道(大泉)の基礎情報と、皆実の捜査を後方支援する吾妻(今田)も含めた、何か過去に因縁が有るらしい事の匂わせ迄過不足無く盛り込み、捜査手法を通して皆実の人となりが強く浮き彫りになった、一話完結の“爆弾ばら撒き事件”の作り込みも含めて、完成度の高い満足の行く仕上がりだった。

FBI特別捜査官の皆実を全盲の設定にする事で、迎え入れた警察組織や犯人側にも、既成概念から来る偏見や驕り、油断等が生まれ、そこにこれ迄の警察物には無かった様なストーリーを展開出来る隙間が生じる事、常人よりも発達した聴覚、触覚、嗅覚を持ち、AIを駆使した機器を用いて後方支援をして貰いながら動く事で、トリッキーな捜査を可能にしている所も目から鱗で面白かった。

難点を挙げるとしたら、捜査一課を無理解、無能寄りの集団にし過ぎた事かな。ここだけ既視感から抜け出せていなかったね。
でも久し振りに日曜劇場でワクワク出来そう。

脚本=黒岩勉 演出=土井裕康

  • << 324 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」2話まで終了。 このドラマの肝は主人公の皆実が全盲である事、そして彼自身がそれを逆手に取って利用している事、FBI捜査官なので、アメリカでは合法だけど日本では違法とされる捜査手法(例えば盗聴)をしれっと使ってしまう事、そしてそれらを主人公の個性として魅力的に扱っている事、この辺りだろうか。 今回早くも、一話完結の事件に絡める形で心太朗の過去(実父の鎌田=津田健次郎は強盗殺人罪・無期懲役で収監中。心太朗は幼き日に護道家の養子になった)が明かされ、皆実は実父との面会を勧めるが心太朗は拒否。 皆実は来日早々自分も鎌田に面会を求めたが拒否されており、鎌田の冤罪の可能性と、皆実家の火災との関連性も含めて、その辺りが縦軸になるのかな。 心太朗には、殺人犯の息子だから自分もいつか殺人を犯すかもしれないという恐怖心が有り、それを“正義の家系である護道家”で育ったのだから、そんな事は有り得ないと打ち消しながら生きている。だから犯罪者を捕らえる事に必死になり、汚い手段も多用して来た。 今回、皆実が“貴方は正義の人だ”と御墨付を与え、彼となら既存の枠組みを取り払った捜査が可能になると確信した心太朗は、バディに本腰を入れる事に。 今回も面白かったし、これからも期待出来そうだな。 脚本=黒岩勉 演出=土井裕康

No.312

>> 294 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」2話まで終了。 【ブロンズの墓穴】 通常枠で事件が一つだけになったので、犯人側の動… 【2023春ドラマ】

「風間公親-教場0-」3話まで終了。

【毒のある骸】
犯罪の構成要素から不自然過ぎる部分を無くしただけで、これだけ面白くなるのかと思った第3話。

3話迄観ると、自己評価が高く、少し上手く行くと調子に乗りそうな瓜原(赤楚衛二)には徹底的に厳しく接し、仕事上で、シングルマザーである事を自分の弱味にしたくないと、人に頼らず弱音を吐かず無理をしがちな隼田(新垣結衣)には、「(祖母の)葬儀には出た方がいい」(それ迄に仕留めればいいだけの話、その能力は有ると暗に言っている様に思えた)と声を掛ける等、風間が相手によって態度を変えている事が分かる。

逆に言えば2話迄だけでは分からない部分だったので、それだけに返す返すも1、2話の荒唐無稽な犯罪部分が仇となり、ドラマの評価が下がって視聴者を逃してしまった事は勿体無かった。(視聴率は初回から12.1、10.7、9.8と下降。流石のガッキーでも取り戻せなかった)

隼田の元夫は娘を虐待していたらしく、所轄では希望して少年課で働いていたと言う。次回はその虐待が絡んでいるらしい殺人事件で、ゲストは女優としての期待値が高い生見愛瑠。
隼田にとっては私情が絡んでしまい易い事件、風間はどう指導するのかも含めて楽しみ。

脚本=君塚良一 演出=中江功

  • << 326 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」4話まで終了。 【孤独の胎衣】 うーん、また犯罪の構成要素が作り過ぎの“トンチキ風味”に戻ってしまった。 深めの大皿の上で出産したから、床には一滴の血もこぼれなかったとか、赤ちゃんの足へのMAMAの刻印とかもう笑止千万。(ここは原作通りらしい) そもそもなんだけど、人気工芸家の豪邸で高価な作品も沢山飾ってあるのに、何故に防犯カメラの一つも設置されていない設定なの?(笑) 風間は全てをお見通しで、新人がそれを解明する事がメインだから、簡単に分かる様な事件では面白くないのでトリッキーにしているのだろうが、それが却ってシリアスタッチの風間vs新人の足を引っ張っている様に思えてならない。 隼田の虐待(見て見ぬ振り)に関しては、“清く正しい人”のイメージが強い新垣結衣をキャスティング出来た段階で、これを付け加えれば、より虐待の闇の深さを伝えられる(=衝撃を与えられて話題に出来る)という後付け疑惑が湧いて来て、素直なメッセージとしては受け取れなかった。 うーん、何か残念。 次回、もう北村匠海が出て来るのね。白石麻衣や染谷将太の出番との時間軸は、どう動かして行くのかな。 脚本=君塚良一 演出=中江功

No.313

>> 295 【2023春ドラマ】 「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」(カンテレ)脚本=根本ノンジ 出演=天海祐希、松下洸平、(白石聖)… 【2023春ドラマ】

「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」2話まで終了。

うーん、これはダメかもしれない。
初回も随分緩い脚本・演出だなとは思ったけど、高嶋政伸と天海祐希の持つ存在感と破壊力で、何とか及第点迄は持って行った感じだったが、今回は脚本・演出が更に緩くなった上に、ゲストも失礼ながら一気に格落ちした為、笑えないし、一体何を見せられているのだろうとさえ思ってしまった。

今の感じだと、天海祐希が超優秀な弁護士だった必要性は無いし、松下洸平のIQ140設定も生かせていない。看板(タイトル)から想像したものとは全く別物のドラマになってしまっている。(原作を読んでいる人は、こういう感じだと納得しているのかもだが)

もう少し様子見してみるけど、このままなら視聴離脱するかも。

脚本=根本ノンジ 演出=光野道夫

  • << 327 【2023春ドラマ】 「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」3話まで終了。 こちらもトリックがトンチキで笑ってしまったけど、ストーリーは単純明快で、それを高橋克実を筆頭にゲストの上手い役者さんがきっちりと演じているから見易くて、前回よりは面白かった。 看板に偽りありだけど、もう弁護士スキルとかIQとかとは関係なく、悪い奴をコンゲームで引っ掛けて一丁上がりにするコメディーだと割り切れば、何も考えなくていい分、寝る前に観るドラマとしては適しているのかもしれない。 まだ視聴は続けるけど感想は多分もう書かないと思う。 脚本=根本ノンジ 演出=二宮崇

No.314

>> 296 【2023春ドラマ】 「unknown」(EX)脚本=徳尾浩司 出演=高畑充希、田中圭、町田啓太、小手伸也、ファーストサマーウイカ、井… 【2023春ドラマ】

「unknown」2話まで終了。

冒頭とラストに、こころと虎松の結婚式の日に何か惨劇が有ったの?と思わせる、そこだけ色調も変えたシリアス映像が流れ、それにサンドイッチされた本編は、虎松が冗談だと思っていたこころの告白「私、吸血鬼なの」を本当なんだと実感し、二人で話した末にそれでも結婚の意志を固め、こころの両親に(母親(麻生久美子)はその前からサポートしてくれていたから主に父親(吉田鋼太郎)狙いで)結婚のお許しを貰う所迄が、ほぼコメディータッチで描かれて、並行して描かれる筈の、5年振りの猟奇的連続殺人事件については殆ど進展が無かった。
公式HPで真犯人は誰だみたいな考察煽りをしているので、まずは主人公の二人が婚約する迄を笑わせながら見せて、その後、二人が凄惨な事件に巻き込まれて行くという展開なのかな。(調べる方と疑われる方という形で)

あの“お笑い”は何だったのかという程の“味変”をするのか、コメディーとシリアスを両立させて行くのか、制作陣の腕の見せ所だな。

※虎松の秘密をいつまで引っ張るのかと思ったら、予告では次回で分かるみたいなので一安心。
※虎松の回想でキャッチボールのバックに洋上風力発電機が映っていたけど、男の子が虎松なら年代が合っていない様な…?

脚本=徳尾浩司 演出=瑠東東一郎

  • << 328 【2023春ドラマ】 「unknown」3話まで終了。 最後の最後迄引っ張った虎松の秘密とは、父親が殺人犯で、少年虎松は直後の現場で包丁を持って立つ父親を目撃していたというものだった。(想像はしていたけど。あれだけだと冤罪の可能性も有りそうだけど、日曜劇場に先出しされてしまったから二番煎じに映ってしまう悲劇) 結婚に向けての二人の話は進むけど、猟奇的連続殺人事件については相変わらず殆ど進まずで、その割にこころと加賀美(町田啓太)の仲の良さについては馬鹿丁寧に描くという、ちょっと苛つく展開になっていて…。 言いたい事は何なのか、コメディーで行くのか、シリアスに振りたいのか、よく分からなくなって来た。 もう少し様子見してみるけど、感想はもう書かないかも。 脚本=徳尾浩司 演出=金井紘

No.315

>> 297 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」(TBS.スパークル)脚本=倉光泰子、関久代 出演=橋本環奈、山田涼介、坂東龍汰、長尾謙杜、… 【2023春ドラマ】

「王様に捧ぐ薬指」2話まで終了。

東郷は高校の同級生だった小夜(小林涼子)がずっと好きで、初回を観た感じだと小夜も好きだったみたいだけど、小夜は同じく同級生で東郷の秘書の秋田(森永悠希)と婚約しているのか。何で東郷は小夜を選ばなかったのか気になるな。

会社の広告塔として毎日一本、ラブラブな二人の動画をUPしてるのが今時のドラマって感じだけど、綾華が自撮りをOFFにするのを忘れてデータを秋田に渡した事から、契約結婚の事が秋田にバレてしまう。こういう話はまず誰かに秘密がバレてしまうというのが最初のポイントになるから、人選も含めて妥当な感じだな。

式後も実家に居座っていた為に、長男の陸(長尾謙杜)から結婚を疑われていたが、東郷が同居しようと決めて、こちらはセーフ。愛犬のネギまでくっついて来て、動物嫌いらしい東郷がいつデレるのかも楽しみに。

今回、東郷の母親の静(松嶋菜々子)が急に訪ねて来て、綾華の紅茶の淹れ方を見て何かを感じたらしく、あちこちでマナー修行を始めさせた。やっと結婚した東郷を、このまま落ち着かせたいからなのかなとも思うが、冷たさは残しつつも嫌〜なタイプの姑ではない、微妙な線を保つ演技を松嶋さんがしているので、こちらも嫌な気分にならずに済む。
今のところ、普通のドラマとして順調だ。

脚本=倉光泰子 演出=坪井敏夫

  • << 329 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」3話まで終了。 東郷は、ハチ(森永悠希)と小夜(小林涼子)と3人で友達だったけど、いつの間にかハチと小夜が恋人同士になっていたから、自分が身を引いた形になったと綾華に話す。 回想に出て来る小夜は、相手が東郷だろうと言いたい事ははっきりと口に出すタイプで、これって綾華に似てる。 だから東郷は綾華に惹かれ始めているし、小夜への思いも吹っ切れて、ハチに素直に「結婚おめでとう」(まだ婚約だけど)って言えたのね、きっと。 東郷の頭の中には会社を立て直す事と、その為の契約結婚だという事が常に有るから、言葉では綾華にシビアな事ばかりを言ってしまうけど、ふとした表情には“愛しい”って、思いっ切り書いてあるのよね。もうツンデレの極致。 そしてそんな東郷が目にしてしまうのは、綾華と距離を置いて見つめ合う若いイケメンの姿。これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初恋の相手のターンが来た! 素直じゃない東郷は、また綾華に距離を置きそうな予感が。 箱根の支配人・桜庭役で突然出て来た北村匠海は、東郷の母親・静(松嶋菜々子)と何か因縁が有るのかしら。 静はネット炎上の被害に遭っている羽田家に「家族ですから」と300万円を渡しに来るし、益々浮いていて謎めいてるな。 脚本=関久代 演出=泉正英

No.316

>> 300 【2023春ドラマ】 「それってパクリじゃないですか?」2話まで終了。 今回のテーマは【商標の類否】で、そっくりなパッケージデザ… 【2023春ドラマ】

「それってパクリじゃないですか?」3話まで終了。

今回のテーマは【侵害の予防調査】。特許を申請するに当たり、それがどこかの特許を侵害していないか事前に調査をする事。簡易検索システムが有り、ヒットしたらより詳しく調査する。簡易検索に入力する言葉の選択には、多分コツが有る筈なんだけど、知財無知な藤崎に“悪魔の証明”と言われる程難しいこの仕事を割り振っておきながら、北脇も熊井もコツは教えないというね。
まあ最後のオチで、北脇は自分がその仕事を仕上げて報告書も作成していて、藤崎が私のやっていた事ってと問い質すと「練習ですよ」「先に練習だと言っていたらここまで本気でやれましたか?」
仕事人の北脇の言う事はいちいちご尤もで理解し易いキャラなんだけど、ドラマとして観ると暗いし表情に乏しいからか、イマイチ好感度が上がらないみたいだし、自分に自信が無いのに能力以上にあちこち手を出してしまう藤崎には、もっと地に足をつけて仕事をすればいいのにと苛々させられる事も有って、知財の仕事部分は凄く分かり易いし良く出来ているのに、ドラマトータルで観るとどうも面白味に欠けるという印象は今回も変わらなかった。

次回は北脇のスパイ疑惑かあ。ミスリードのそれが終わったら、藤崎と北脇の待望の歩み寄りが始まるといいんだけどね。

脚本=丑尾健太郎 演出=内田秀実

  • << 330 【2023春ドラマ】 「それってパクリじゃないですか?」4話まで終了。 結論から先に書くと、今回をもって視聴離脱する。 今回のテーマは【商標登録】で、社運をかけたムーンナイトプロジェクトのイメージキャラクターを、縄文土器の模様から生まれた人気キャラのツキヨンに決めた社長は直ぐに商標登録出願をする様に指示、北脇は藤崎を担当に据えて、自分は親会社からのスパイと疑われる様な隠密行動に。 まあ北脇の行動と親会社での過去話は、話を膨らませる為のスパイスの様な物で、本筋は藤崎の商標登録にある訳だけど、それ程難しく複雑そうな仕事には見えず、しかも北脇が完璧なサポートをしていて、後はハッピースマイルより先に出願のクリックをするだけだったのに、いつもの感情論でゴネだして藤崎の一存で出願は見送る事に。はあ?北脇も熊井もそれに従い、開発部の面々も誰も怒らずって、何なの、この会社。 原作がそうなのか知らないけど、ツキヨンはみんなの物だから一企業の独占は許されないとSNSが炎上して出願を取り下げる、このオチから逆算して話を作っているよね。でもそれなら百戦錬磨の北脇が、過去のそういう例を知らなくて棚からぼたもち設定は都合が良過ぎない? まあこの仕事を受けたんだから仕方ないけど、芳根京子はとんだ災難だわ。 脚本=佃良太 演出=内田秀実

No.317

>> 301 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」2話まで終了。 蓮見(波瑠)は部下の山本(真宙)を“嫁”にする事はパワハラになるのでは… 【2023春ドラマ】

「わたしのお嫁くん」3話まで終了。

山本が速見をベッドに組み伏せていたら、長兄の正海(竹財輝之助)が突然訪ねて来て、女性との同居は聞いていない!許さん!って、兄ちゃん、末っ子を猫可愛がりし過ぎ(笑)。
山本に家事をして貰い、費用は速見が全部出すから対等な同居だと兄を説得をする速見。正海は山本家のお茶会に招待し、暗に手作り菓子を持参する様に仕向け、そこで改めて同棲却下を言い渡すつもりだったのだが。
後でその事を知った山本は速見と相談し、敢えて失敗作のシフォンケーキを持参、鬼の首を取ったように却下を伝える正海に、速見はスライドを使って、自分と同棲する山本のメリットをプレゼン。
「私と一緒に居れば営業神になれる!」
家事が苦手な速見の生活を知る事で、山本は家電の上手な使い方を実感として顧客に伝えられる様になる、というのがその理由で、仕事の事を言われると流石の兄ちゃんも弱いのか認める事に。
それでも心配する兄に誓約書を渡し、「弟さんには絶対に手は出しません!」(笑)

帰り道、先輩からは駄目でも俺からならいいと解釈してる山本が、速見と手を繋いで歩き出す。

次兄の薫(古川雄大)は一発で弟は速見が好きなんだと見抜いたみたいだけど、速見が本当に鈍感過ぎて笑ってしまう。
でもこのバカバカしさがクセになる。

脚本=橋本夏 演出=城宝秀則

  • << 331 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」4話まで終了。 風呂上がりの山本の引き締まったウエスト辺りを見てしまった事をきっかけに、一気に男として気になり始めてしまった速見は、赤嶺との仲をきっぱりと否定する山本にうっかり「何だ良かった」と口走ってしまい、ここぞとばかりに「先輩もしかして俺のこと…」と問い詰めて来る山本に「気になってるだけだって!」と答えて、二人は放心状態で帰宅。 壁の誓約書を見上げて「まだ引き返せる」と自分に言い聞かせる速見。 分かりやすく山本を避けて、古賀や花妻と親しげに振る舞う速見に、二人をどう思っているのか聞くと、それぞれ同僚として気になっている所を答えるのだが、速見のその“気になる”と自分への“気になる”を勝手にイコールだと見なして、「俺だって別に先輩だけの嫁じゃないし」と山本。 自分の気持ちには気付いたのに、山本の恋心には全く気付かない相変わらず鈍感な速見。 そして山本は赤嶺からメールで呼び出され、“しばらく帰りません”のメモを残していなくなってしまう。 凄い高そうなタワマンに住んでる赤嶺の用件は何だろう。ルームシェアの申し出か? 主人公二人の話の起伏が少なかった今回、一人だけ舞台台詞を喋っている様な赤嶺役の仁村紗和の存在感が光っていたなあ。 爆笑の連続だった。(視聴者の好き嫌いは有りそうな役だけど) 脚本=橋本夏 演出=城宝秀則

No.318

>> 303 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」2話まで終了。 今回は前回の出来事も含めて、新名誠の立場から見た事象と心象を、… 【2023春ドラマ】

「あなたがしてくれなくても」3話まで終了。

やっと陽一と楓の心情がそれぞれのモノローグで語られ、壊れる寸前の夫婦二組の群像劇として、スタートラインに立ったのかなと。

楓は役職に付き今は仕事に頑張りたい時、SEXなんかして子供でも出来たら目も当てられない、だから一切しないという選択をしてる。若干は誠に悪いなとは思っているから、マメに食事を作ってくれているのを見ると、当て付けなのではと疑い、責められている様な気がして苛ついてしまう。

陽一はみちと一緒に居るのは楽しい。でも家族になったみちを抱く気にはならない。それでも三島とキスした罪悪感からみちを抱いたが、結局最後迄は出来ず“妻だけED”は本当だった。(そして確かめる為に?三島と関係を持つ身勝手さ)

編集長(MEGUMI)が言った「楓はさあ、自分だけ必死に仕事をしてると思ってるでしょ。それじゃあ誰も付いて来ないよ」からは、楓の余裕の無さが手に取る様に分かるし、みちの作ってくれたオムライスを「おいしい!」と言いながら一気に食べたら、風呂に入ると直ぐに席を立ってしまう陽一には、「そういうとこだぞ!」と引っぱたきたくなる。

誠とみちは心を通わせ合い、まずは楓が夫の変化に気付き不安になり始める。子供は要らないけど“夫のいない私”にはなりたくないのだろう。勝手だよね。

脚本=市川貴之、黒田狭 演出=髙野舞

  • << 332 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」4話まで終了。 既の所で我に返り、みちの家には行かずに会社に引き返した新名の判断に安堵したけど、翌日、会社の廊下で交わされた二人の無防備な会話(特に新名の一目顔が見たくてとか)にはドキドキしてしまった。あの後輩(武田玲奈)、どっかで立ち聞きしてないか?って。会社では、混んでるエレベーターでの小指繋ぎ位が限度でしょ。 社員研修旅行の夜、今まさに新名に抱かれようとする時に涙が出てしまい、心の中から陽一が居なくなった訳では無い事に気付いたみち。今の段階ではまだ陽一に心も体も愛されるのが、みちにとっての幸せなのね。その陽一は、浮気がみちにバレる事を極端に恐れ、三島に“無かった事にしてくれ”とかクズっ振りがマシマシで、何かがっかりだわ。 “もう指一本触れない。だから今までみたいにそばにいて欲しい。俺には貴女が必要”みちに言葉ですがる新名も切ない。 楓がああいう性格だから、水族館で子供みたいにはしゃいだり、オリオン座うんちくを真剣に聞いてくれたりするみちに、心底癒やされるんだろうね、新名は “夫が居てもバリキャリの私”の座が危うくなり始めた事に気付いた楓は、ここから必死に巻き返しを始めるのだろうが、何か益々傷付け合いそうな気がする。 脚本=おかざきさとこ 演出=三橋利行

No.319

【2023春ドラマ】

「弁護士ソドム」(TX)脚本=泉澤陽子、三浦駿斗 出演=福士蒼汰、玄理、加藤清史郎、山下美月、(佐藤龍我=2話から)、古川雄輝、でんでん、高岡早紀、勝村政信、光石研 他

オリジナル作品。《ドラマ8・54分枠》(全話数不明)※初回は54分拡大

視聴対象年代を若者向けに下げてリニューアルしたドラマ枠の第一弾。
福士蒼汰が詐欺加害者専門の弁護士・小田切渉を演じるという事で、まあ当然、理由や裏が有るとは思っていたが、人権派弁護士だった母親(翔子=高岡)の、自死と処理された事件の真相と黒幕を探る為に、情報を得やすい詐欺加害者専門の弁護士をしていると、想像の範疇内の理由では有ったが、初回でそこ迄明かされ、黒幕とされる男の電話の声も聞かせたのは中々潔かった。
あと、正当な弁護活動で被告を勝たせ(もしくは被害者が諦めて訴訟を取り下げる)、法外な報酬(事務所と自分用?)も受け取るが、その後加害者を罠に掛けて持ってる現金を巻き上げ、被害者が騙し取られた全額を匿名で分配するというコンゲーム要素が乗っかっていて楽しめる様にもなっている。(←変装の名人役の山下美月が、初回は特殊メイクまでして頑張っており、某ドラマより凄いなと思ってしまった)

時間拡大(通常の2倍)による間延びが有った事が残念だったが、次回通常枠で改善する事に期待したい。

脚本=泉澤陽子 演出=及川拓郎

  • << 333 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」2話まで終了。 脚本、演出は初回と同一だけど、通常枠になった分無駄が削げて見易くなっていた。 篠崎(でんでん)が年齢を理由に事務所を閉鎖する事になり、昔、同じ事務所で働いていた縁で、曽我の事務所にまどか(玄理)を預ける事に。(でんでんもう退場?「ケイジトケンジ…」では古田新太が4話で警察を退職してしまったし、こういうの流行りなの?) で曽我の指示でまどかは渉の下に付き、彼の正体を知ろうとするのだが、子供の頃に両親を助けてくれた憧れの弁護士の翔子が渉の母親だった事、また渉は最初は母親の様な弁護士だったが、途中から変わってしまったという事も知る。 初回のまどかは常に正論を吐き、「私が何とかします」と言いながら何も出来ないという、一番苦手なタイプの弁護士像で、これは好きになれないなと思っていただけに、まさかの渉の下に付くという展開で、キャンキャン喚くのが減るだけでも見易くなると思う。 視聴者はもう渉の人間性も真の目的も分かっているので、何も知らないまどかだけが騒いで的外れな行動をするとかいうのは、はっきり言ってもう見たくもないし、必要性も無いのかなと。 山下美月の役が魅力的で、彼女も好演しているので、早くまどかの役柄を修正してあげないと、2番手なのに玄理が霞んでしまいそう。 脚本=泉澤陽子 演出=及川拓郎

No.320

>> 305 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」(TBS.スパークル)脚本=金子ありさ 出演=山田裕貴、赤楚衛… 【2023春ドラマ】

「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」2話まで終了。

未来にタイムワープしたのかもしれないという事が俄には信じられないのだとしても、積極的に動く主要人物以外の乗客は、何であんなに動こうとしないのだろう。
水や食べ物が欲しいなら、せめて車両が見える範囲内で良いから各自で探索しようという気にならないのだろうか。そういうシーンが無いから、逆に凄く不自然に見える。
もしロケ事情やセットの大きさの関係で、大勢を一度には動かせないという事なら、事の発端を昼間の乗車人数の少ない時間帯に設定して、15人位で飛ばされた事にしておけば良かったのではとさえ思う。

今回、水場探しの崖登りに白浜(赤楚衛二)の消防士スキルが活きた様に、これから食用の野草や昆虫採りが始まれば、農学部院生の加藤(井之脇海)の知識が活かされるだろう。
その頃になってその他大勢の中にも、何かサバイバルに活かせるスキルを持った者が出て来る可能性も無きにしもあらずだが、それ待ちでボーッと座らせているとも思えないので、やはりこの人数設定には無理が有ったのではないかな。

人間描写が半端な段階でのいがみ合いを延々と見せられると、視聴意欲が萎えてしまう部分も有る。
視聴は続けたいと思うけど、毎回の感想を書くのは厳しいかも。

脚本=金子ありさ 演出=田中健太

  • << 334 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」3話まで終了。 前回の感想で『積極的に動く主要人物以外の乗客は、何であんなに動こうとしないのだろう。』と不自然さを指摘したのだが、今回、そんな乗客達に感情を爆発させた萱島が強目の言葉で扇動し、「(死にたくないなら)動け!働け!」と喝を入れた事で、やっとそれぞれが自分の出来る事をやり始めた。なる程、主人公の言葉でやっと物事が動き始めるという、激熱シーンを入れたかったが為のあの不自然さだったのか。(何か年齢高めの乗客もワラワラ出て来て、今迄どこに居たの?と思ってしまった) でもこれも前回書いた様に、それぞれの知恵や知識を活かすシーンも出て来たし、皆で生き抜く為に自分の物を差し出すカットもいくつか有り、やっと大人数でのサバイバル生活という雰囲気が出て来たし、少し面白くなって来た。 これはロケとセット撮影を繋ぐ為に仕方ないのかもだけど、男の髭が無精髭に変化して行かないのは、サバイバル物としてはリアリティーに欠けて致命的だなと。 髭の生えるのには遅速が有って当然なのに、皆一律に剃ったばかりみたいな顔をされてるとねえ。 でもまあやっと山田裕貴に主役感が出て来たし、彼が前面に出て来る事で白浜の変な圧が軽減され、見易くはなるかな。 脚本=金子ありさ 演出=岡本伸吾

No.321

>> 307 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」(EX.MMJ)脚本=古家和尚 出演=小芝風花、片寄涼太、原菜乃華、中村ゆりか、平野綾、西村瑞… 【2023春ドラマ】

「波よ聞いてくれ」2話まで終了。

冒頭、前回の「波よ聞いてくれ」初回放送の裏話の様な物が流され、あの枠は元々ノースポンサー枠なので、チーフDの麻藤の一存で使えた事、取材の為ミナレはあの日、実際に光雄の家を訪ねていた事等が明かされて、それはそれで面白かったのだが、そこから先の今回のネタフリに関しては、確かにぶっ飛んではいるんだけど、何か違う、何か想像出来る範囲内の話の流れだったので(特に前に親が大量のマトンを送り付けて来たと、先に話していたので)、“ああ、やられた!”みたいなワクワク感もだいぶ下がり、前回の感想の最後に“紙一重の所も有る”と書いて危惧した部分が、早くも出てしまったといった感じだった。

やっぱりこういうドラマのアイディアを出すって難しいのね。漫画の原作は有っても、それを制約の有るドラマとして再構築するには、また別の感覚が必要だと思うしね。
まっ、次回に期待しておこう。

脚本=古家和尚 演出=住田崇

No.322

>> 308 【2023春ドラマ】 「Dr.チョコレート」(NTV)脚本=渡辺雄介 出演=坂口健太郎、白山乃愛、西野七瀬、葵わかな、鈴木紗理奈、前田… 【2023春ドラマ】

「Dr.チョコレート」2話まで終了。

秋元康原作らしく、あっちにちょこっと、こっちにちょこっとと考察の種蒔きが始まり、それがゴチャ付いて煩わしい。
前回も書いたがカンパニーの人数が無駄に多くて、しかも無駄話も多くて、それも煩わしさの原因になっている。

作者の頭の中で描いている、スケールの大きい風プロットのバカバカしさも、(例えば前作の「大病院占拠」みたいに)丸ごと楽しめる作風に仕上がっていれば受け入れられるのだが、これはどうも違っている様なので今回を持って視聴離脱する。

※色眼鏡で見られがちな西野七瀬だけど、ひと頃の棒演技からは脱却して、だいぶ役者っぽくなって来たなと。

※初回に観た時にも似てるなと思ったのだが、ヒロインの白山乃愛は少し上目遣いになると、その目が鈴木保奈美にそっくり。

脚本=渡辺雄介 演出=佐久間紀佳

No.323

>> 292 【2023春ドラマ】 「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」(EX・JS)脚本=衛藤凛 出演=横山裕、川原瑛都、山本舞香、百田夏菜子… 【2023春ドラマ】

「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」3話まで終了。

“母上誘惑男”の宇田(白洲迅)は、父親(滝藤賢一)のDVを警察に通報した人物でもあった訳で、だからコタローにとっては“父上の仇”だったのね。
でもコタローは1ヶ月位は様子見をすると。何故なら母親が宇田の前では笑顔を見せていたから、その分だと。

話が進むと実は父親のDVの最中にベランダに出て、通り掛かった宇田にサインを送って助けを求めたのはコタローだったと分かる。宇田はDVの事を知っていたから、コタローのアパートの前の道を歩く様にしていたのだと。

コタローは自分が助けを求めた事で父親が警察に連れて行かれた事を理解しており、思い出すと泣いてしまう程、心の傷として残っている。コタローは何も悪くないのに。そんなコタローにただ一言「頑張ったんだな」と声を掛けて泣かせてあげる狩野に、「君も成長したんだな」と声を掛けたくなったわ。

宇田はコタローの時間は止まったままなのだろうと思い、気持ちをぶつけられる相手になれればと思って引っ越して来たが、おこがましかった、時間が止まっていたのは自分の方だったと。
宇田とコタロー母との本当の関係はまだ伏せられているけど、それがどうであれ彼も見守り隊に加わり、人として成長出来れば良いね。

脚本=衛藤凛 演出=樹下直美(2話も同じスタッフ)

No.324

>> 311 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS)脚本=黒岩勉 出演=福山雅治、大泉洋、永瀬廉、今田美桜、松尾諭、今井朋彦… 【2023春ドラマ】

「ラストマン-全盲の捜査官-」2話まで終了。

このドラマの肝は主人公の皆実が全盲である事、そして彼自身がそれを逆手に取って利用している事、FBI捜査官なので、アメリカでは合法だけど日本では違法とされる捜査手法(例えば盗聴)をしれっと使ってしまう事、そしてそれらを主人公の個性として魅力的に扱っている事、この辺りだろうか。

今回早くも、一話完結の事件に絡める形で心太朗の過去(実父の鎌田=津田健次郎は強盗殺人罪・無期懲役で収監中。心太朗は幼き日に護道家の養子になった)が明かされ、皆実は実父との面会を勧めるが心太朗は拒否。
皆実は来日早々自分も鎌田に面会を求めたが拒否されており、鎌田の冤罪の可能性と、皆実家の火災との関連性も含めて、その辺りが縦軸になるのかな。

心太朗には、殺人犯の息子だから自分もいつか殺人を犯すかもしれないという恐怖心が有り、それを“正義の家系である護道家”で育ったのだから、そんな事は有り得ないと打ち消しながら生きている。だから犯罪者を捕らえる事に必死になり、汚い手段も多用して来た。

今回、皆実が“貴方は正義の人だ”と御墨付を与え、彼となら既存の枠組みを取り払った捜査が可能になると確信した心太朗は、バディに本腰を入れる事に。
今回も面白かったし、これからも期待出来そうだな。

脚本=黒岩勉 演出=土井裕康

  • << 337 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」3話まで終了。 アリバイ作りの為の時間ずらしに必要な遺体の温度管理とか、よくドラマで観るパターンだなと思ったら、真犯人はドラマプロデューサーの風間(福田麻貴)だったというのはわざと? 途中迄は人気俳優・羽鳥(石黒賢)の妻で、元人気女優の千晴(映美くらら)が真犯人で、子供の為に羽鳥が庇って自首したのかと思わせておいて、本当はまさかの風間で捨て台詞が「私も羽鳥の不倫相手だった」でガーン。(←山下リオに福田麻貴、羽鳥の守備範囲の広さよw) 隠す気もない“裏テーマ”は、最近の行き過ぎた不倫叩きへの揶揄。 だからって思考が、不倫がバレる恐怖>過剰防衛による殺人の罪を被る になるのは理解の範疇を超えるが。 今回から上の指示で、皆実と心太朗が正式に捜一の捜査に組み込まれ、まだキャンキャン言ってるのは馬目だけになり、だいぶ見易くなった。また最後に、関連の事柄はきっちりと丁寧に調べるのが信条の佐久良によって、流石の皆実も気付いていなかった妻の千晴の謀が明らかにされ、佐久良の存在価値が示されたのも良かったと思う。 京吾(上川隆也)は、心太朗が皆実と親しくなり過ぎたからと、見張り役を息子の泉(永瀬廉)に代えたのだが、皆実の何を警戒しているのだろう。 脚本=黒岩勉 演出=平野佳一

No.325

【2023春ドラマ】

「日曜の夜ぐらいは…」(ABC)脚本=岡田惠和 出演=清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬、エレキコミック、橋本じゅん、矢田亜希子(初回は写真のみ)、和久井映見、宮本信子※(時任勇気、尾美としのり=2話から) 他

オリジナル作品。《EX系新枠・54分枠》(全話数不明)※初回は10分拡大

家族関係が訳ありで、所謂ルンルン気分とは縁の無い様な生活をしている3人の若い女性(サチ=清野、翔子=岸井、若葉=生見)が、ラジオ番組が募集したバスツアーで知り合い、一泊二日の間に打ち解けて、代わり映えの無い日常から離れて一瞬のルンルン気分を味わい、ツアーの終わりと共にLINE交換も断って(理由が切ない)、またいつもの生活に戻った所迄が描かれた初回。
サチは車椅子生活の母親(和久井)を抱え、バイトと母親の世話で毎日フル回転しているヤングケアラー。
翔子は元ヤンキーのタクシー運転手で、夜勤明けの缶チューハイが唯一の楽しみ。
若葉は祖母と古い借家に住み、ちくわぶ工場で働いている。
そんな3人の出会いがラジオリスナーのバスツアーというのが、ドラマの設定としては手垢が付いていないから新鮮で良かった。

切なさも有るけど、Pによればほっこりするドラマを目指しているらしいので、岡田さんだしかなり期待出来そう。

脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦

  • << 338 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」2話まで終了。 自分で二人との関係を切ったのに、その事に苛立ちを感じている様に見えるサチ。 今回、三人それぞれが引き摺っている“陰の部分”が描かれた。 サチが高校生の時に、忘れたお弁当を渡そうと4階から走り出した母親が階段から落ち、それが原因で車椅子の生活になった。サチは“私のせい”と思っているから、フルで働き、お金も時間も全てを母親との生活に使っている。頑ななのは“私のせい”だから。 若葉の母親は奔放で嫌われ者だったらしい。その子供だから若葉も孤立していた様で友達もいない。だからサチに拒否られたのは自分のせいなのかもと思い悩んだりしている。若葉の父親は誰だか分からないと、母親は言っているらしい。 元ヤンの翔子は自業自得の部分も有るのだろうが、家族から絶縁されていて、母親は最近、子供は息子二人だけと言い始めているらしい。それを偶然翔子のタクシーに乗って直ぐに降りた兄から、わざわざ聞かされる地獄。 みね(岡山天音)が偶然サチの店に来たり、翔子のタクシーに乗ったりするのだが、それで連絡先を交換した訳ではなく、再会のきっかけになったのはやはりあの、エレコミのバスツアーというのが良い。そしてサチの参加理由が、山分けを誓った宝くじが当たったから!というぶっ飛び回収で超びっくり。 脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦

No.326

>> 312 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」3話まで終了。 【毒のある骸】 犯罪の構成要素から不自然過ぎる部分を無くしただけで… 【2023春ドラマ】

「風間公親-教場0-」4話まで終了。

【孤独の胎衣】
うーん、また犯罪の構成要素が作り過ぎの“トンチキ風味”に戻ってしまった。
深めの大皿の上で出産したから、床には一滴の血もこぼれなかったとか、赤ちゃんの足へのMAMAの刻印とかもう笑止千万。(ここは原作通りらしい)
そもそもなんだけど、人気工芸家の豪邸で高価な作品も沢山飾ってあるのに、何故に防犯カメラの一つも設置されていない設定なの?(笑)

風間は全てをお見通しで、新人がそれを解明する事がメインだから、簡単に分かる様な事件では面白くないのでトリッキーにしているのだろうが、それが却ってシリアスタッチの風間vs新人の足を引っ張っている様に思えてならない。

隼田の虐待(見て見ぬ振り)に関しては、“清く正しい人”のイメージが強い新垣結衣をキャスティング出来た段階で、これを付け加えれば、より虐待の闇の深さを伝えられる(=衝撃を与えられて話題に出来る)という後付け疑惑が湧いて来て、素直なメッセージとしては受け取れなかった。
うーん、何か残念。

次回、もう北村匠海が出て来るのね。白石麻衣や染谷将太の出番との時間軸は、どう動かして行くのかな。

脚本=君塚良一 演出=中江功

  • << 339 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」4話まで終了。 【妄信の果て】 北村匠海が演じる遠野のターン。 「教場Ⅱ」のラストを観た時は、風間の指示は聞かないし、一人でどんどん追い掛けて、「見失いました」と無警戒で戻って来て後ろから襲われていたので、遠野にはポンコツイメージしか無かったから、四方田校長が推薦する位優秀だったというのは俄には信じ難かったのだが、捜査を始めたら“読み”も“聴取”も確かに優秀で、風間がキツく叱る場面も無く、風間から出された疑問も自分の力で解決し“仕留める”所迄自力で辿り着いた。 それなのに風間は早い段階で「君には欠けているものがある」と指摘していたのは何故なのか。 それが最後の油断と激しい動揺、突然の事に対処出来ない弱さ、という部分なのかなと。 風間が危険を察知し、「遠野、来るぞ」と警戒する様に声を掛けたのに、千枚通しを振り回す犯人に対処出来ずに傷を負い、その後は風間達が犯人を取り押さえている間、遠野は犯人に背を向けたまま小刻みに体を震わせていた。深く刺されでもしたのかと思ったら、袖口にかすり傷程度だった。 これでは交番勤務の警官だったとしても、いざという時には使えないだろう。 だからあの日が来てしまうのだ。 今回は北村くんも上手かったし、ストーリーも十分に見応えが有った。 脚本=君塚良一 演出=西岡和宏

No.327

>> 313 【2023春ドラマ】 「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」2話まで終了。 うーん、これはダメかもしれない。 初回も随… 【2023春ドラマ】

「合理的にあり得ない〜探偵・上水流涼子の解明」3話まで終了。

こちらもトリックがトンチキで笑ってしまったけど、ストーリーは単純明快で、それを高橋克実を筆頭にゲストの上手い役者さんがきっちりと演じているから見易くて、前回よりは面白かった。

看板に偽りありだけど、もう弁護士スキルとかIQとかとは関係なく、悪い奴をコンゲームで引っ掛けて一丁上がりにするコメディーだと割り切れば、何も考えなくていい分、寝る前に観るドラマとしては適しているのかもしれない。
まだ視聴は続けるけど感想は多分もう書かないと思う。

脚本=根本ノンジ 演出=二宮崇

No.328

>> 314 【2023春ドラマ】 「unknown」2話まで終了。 冒頭とラストに、こころと虎松の結婚式の日に何か惨劇が有ったの?と思わせる… 【2023春ドラマ】

「unknown」3話まで終了。

最後の最後迄引っ張った虎松の秘密とは、父親が殺人犯で、少年虎松は直後の現場で包丁を持って立つ父親を目撃していたというものだった。(想像はしていたけど。あれだけだと冤罪の可能性も有りそうだけど、日曜劇場に先出しされてしまったから二番煎じに映ってしまう悲劇)

結婚に向けての二人の話は進むけど、猟奇的連続殺人事件については相変わらず殆ど進まずで、その割にこころと加賀美(町田啓太)の仲の良さについては馬鹿丁寧に描くという、ちょっと苛つく展開になっていて…。

言いたい事は何なのか、コメディーで行くのか、シリアスに振りたいのか、よく分からなくなって来た。
もう少し様子見してみるけど、感想はもう書かないかも。

脚本=徳尾浩司 演出=金井紘

No.329

>> 315 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」2話まで終了。 東郷は高校の同級生だった小夜(小林涼子)がずっと好きで、初回を観た感じだ… 【2023春ドラマ】

「王様に捧ぐ薬指」3話まで終了。

東郷は、ハチ(森永悠希)と小夜(小林涼子)と3人で友達だったけど、いつの間にかハチと小夜が恋人同士になっていたから、自分が身を引いた形になったと綾華に話す。
回想に出て来る小夜は、相手が東郷だろうと言いたい事ははっきりと口に出すタイプで、これって綾華に似てる。
だから東郷は綾華に惹かれ始めているし、小夜への思いも吹っ切れて、ハチに素直に「結婚おめでとう」(まだ婚約だけど)って言えたのね、きっと。

東郷の頭の中には会社を立て直す事と、その為の契約結婚だという事が常に有るから、言葉では綾華にシビアな事ばかりを言ってしまうけど、ふとした表情には“愛しい”って、思いっ切り書いてあるのよね。もうツンデレの極致。

そしてそんな東郷が目にしてしまうのは、綾華と距離を置いて見つめ合う若いイケメンの姿。これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初恋の相手のターンが来た!
素直じゃない東郷は、また綾華に距離を置きそうな予感が。

箱根の支配人・桜庭役で突然出て来た北村匠海は、東郷の母親・静(松嶋菜々子)と何か因縁が有るのかしら。
静はネット炎上の被害に遭っている羽田家に「家族ですから」と300万円を渡しに来るし、益々浮いていて謎めいてるな。

脚本=関久代 演出=泉正英

  • << 340 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」4話まで終了。 前回、前のめり気味に『これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初恋の相手のターンが来た!』って書いたのだけど、途中迄は東郷が“こいつ何?”って感じで嫉妬心を隠し切れていないのが面白くて、想像通りの位置取りをしていた神山くんだったけど、後になるに連れて“待って、何か違う、何を考えてるの?何かするつもりなの?”という、不安を掻き立てる方向に転換してちょっと不気味。 高校時代、綾華にアプローチしていた気持ち悪い教師が、腹いせに神山の推薦を取り消すとか言い出したから、綾華はわざと神山に冷たくして離れたのだけど、何も知らない神山はそれを引き摺り綾華を恨んでいるの?もっと何か裏が有るのかな。 単純に東郷達のキュンUPの為の当て馬だと思っていたからびっくり。 でも前回、綾華がくれた寄せ木細工のペアキーホルダーの片割れを、ネギが首輪に付けていてがっかりしていた東郷が、今回、合うのかどうか試したらネギのとは合わなくて、そばに有った綾華のキーホルダーの物とはピタリと合って、思わず叫んだ「マンマ・ミーア!」とガッツポーズが可愛くて、もう東郷は綾華に完落ちだわ笑 脚本=関久代 演出=宮﨑萌加

No.330

>> 316 【2023春ドラマ】 「それってパクリじゃないですか?」3話まで終了。 今回のテーマは【侵害の予防調査】。特許を申請するに当たり… 【2023春ドラマ】

「それってパクリじゃないですか?」4話まで終了。

結論から先に書くと、今回をもって視聴離脱する。

今回のテーマは【商標登録】で、社運をかけたムーンナイトプロジェクトのイメージキャラクターを、縄文土器の模様から生まれた人気キャラのツキヨンに決めた社長は直ぐに商標登録出願をする様に指示、北脇は藤崎を担当に据えて、自分は親会社からのスパイと疑われる様な隠密行動に。

まあ北脇の行動と親会社での過去話は、話を膨らませる為のスパイスの様な物で、本筋は藤崎の商標登録にある訳だけど、それ程難しく複雑そうな仕事には見えず、しかも北脇が完璧なサポートをしていて、後はハッピースマイルより先に出願のクリックをするだけだったのに、いつもの感情論でゴネだして藤崎の一存で出願は見送る事に。はあ?北脇も熊井もそれに従い、開発部の面々も誰も怒らずって、何なの、この会社。

原作がそうなのか知らないけど、ツキヨンはみんなの物だから一企業の独占は許されないとSNSが炎上して出願を取り下げる、このオチから逆算して話を作っているよね。でもそれなら百戦錬磨の北脇が、過去のそういう例を知らなくて棚からぼたもち設定は都合が良過ぎない?

まあこの仕事を受けたんだから仕方ないけど、芳根京子はとんだ災難だわ。

脚本=佃良太 演出=内田秀実

No.331

>> 317 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」3話まで終了。 山本が速見をベッドに組み伏せていたら、長兄の正海(竹財輝之助)が突然訪… 【2023春ドラマ】

「わたしのお嫁くん」4話まで終了。

風呂上がりの山本の引き締まったウエスト辺りを見てしまった事をきっかけに、一気に男として気になり始めてしまった速見は、赤嶺との仲をきっぱりと否定する山本にうっかり「何だ良かった」と口走ってしまい、ここぞとばかりに「先輩もしかして俺のこと…」と問い詰めて来る山本に「気になってるだけだって!」と答えて、二人は放心状態で帰宅。
壁の誓約書を見上げて「まだ引き返せる」と自分に言い聞かせる速見。

分かりやすく山本を避けて、古賀や花妻と親しげに振る舞う速見に、二人をどう思っているのか聞くと、それぞれ同僚として気になっている所を答えるのだが、速見のその“気になる”と自分への“気になる”を勝手にイコールだと見なして、「俺だって別に先輩だけの嫁じゃないし」と山本。

自分の気持ちには気付いたのに、山本の恋心には全く気付かない相変わらず鈍感な速見。
そして山本は赤嶺からメールで呼び出され、“しばらく帰りません”のメモを残していなくなってしまう。

凄い高そうなタワマンに住んでる赤嶺の用件は何だろう。ルームシェアの申し出か?
主人公二人の話の起伏が少なかった今回、一人だけ舞台台詞を喋っている様な赤嶺役の仁村紗和の存在感が光っていたなあ。
爆笑の連続だった。(視聴者の好き嫌いは有りそうな役だけど)

脚本=橋本夏 演出=城宝秀則

  • << 343 2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」5話まで終了。 赤嶺の呼び出し理由はシャンデリアの掃除で、それ以外にも高級家具や螺旋階段など、当分帰れそうにない様な仕事量で、この時は速見の真似をして断れない状況を作り、なし崩しに同居生活に持ち込むつもりなのかなと思ったのだが、後の「山本君は私の推しに手を出した!」発言で状況は一変、赤嶺の推し=心酔する相手はまさかの速見で、山本を自宅に呼び寄せたのは推しの速見から“にわかでちんちくりん”(笑)の山本を引き離す為だったとは!これは一本取られたわ。 就活生だった赤嶺の、場の空気を読まない様な質問にも真摯に向き合い、丁寧に答えてくれた速見に一気に心を掴まれて、それ以来ずっと憧れの人だったのに、にわかが横から手を出した!って、赤嶺さんまたまた面白過ぎて大爆笑。 対する山本は速見に「先輩は俺の事どうしたいんですか?」とか、帰って来て欲しいと言う速見に「ああ家事要員だからですね」とか、何とか速見に気持ちを先に言わせようとしている様に見えて、軽くドン引きしたのだけど、「私は山本君を独り占めしたい!」の言葉迄引き出し、ハグして「しょうがない、帰ってあげます」って、いつの間にか王様気質に?(←末っ子王子で育ったから、本来の気質なのかもね?) そんな事してると“はやみん”はモテモテなんだから、横からかっさらわれるぞ。 脚本=橋本夏 演出=紙谷楓

No.332

>> 318 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」3話まで終了。 やっと陽一と楓の心情がそれぞれのモノローグで語られ、壊れる寸前… 【2023春ドラマ】

「あなたがしてくれなくても」4話まで終了。

既の所で我に返り、みちの家には行かずに会社に引き返した新名の判断に安堵したけど、翌日、会社の廊下で交わされた二人の無防備な会話(特に新名の一目顔が見たくてとか)にはドキドキしてしまった。あの後輩(武田玲奈)、どっかで立ち聞きしてないか?って。会社では、混んでるエレベーターでの小指繋ぎ位が限度でしょ。

社員研修旅行の夜、今まさに新名に抱かれようとする時に涙が出てしまい、心の中から陽一が居なくなった訳では無い事に気付いたみち。今の段階ではまだ陽一に心も体も愛されるのが、みちにとっての幸せなのね。その陽一は、浮気がみちにバレる事を極端に恐れ、三島に“無かった事にしてくれ”とかクズっ振りがマシマシで、何かがっかりだわ。

“もう指一本触れない。だから今までみたいにそばにいて欲しい。俺には貴女が必要”みちに言葉ですがる新名も切ない。
楓がああいう性格だから、水族館で子供みたいにはしゃいだり、オリオン座うんちくを真剣に聞いてくれたりするみちに、心底癒やされるんだろうね、新名は

“夫が居てもバリキャリの私”の座が危うくなり始めた事に気付いた楓は、ここから必死に巻き返しを始めるのだろうが、何か益々傷付け合いそうな気がする。

脚本=おかざきさとこ 演出=三橋利行

  • << 345 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」5話まで終了。 ああ、元々はみちが陽一のカフェに通い詰めて、みちからのアプローチで二人の関係は始まったのか。だから陽一があんなでも惚れた弱みが有るから、ずっと我慢してた訳ね、みちは。 一方の陽一は今回、三島から「店長って人の気持ちが分からない人ですね」と言われ、どういう事かを尋ね、無意識の内に三島と同じ様にみちの事も傷付けていたのだろうと初めて気付く。 姉からもあんたは結婚してマシになった、夫婦でもちゃんと言葉にして伝えなきゃダメよと忠告された陽一は、みちにストレートに今の思いを伝える。 新名が話した砂時計のうんちくになぞらえて、自分と新名の関係は一瞬の輝き、陽一とは過去(いい思い出)が有るから今が苦しいのだと自分に言い聞かせるみちは、新名に別れを告げる。 一方の楓は誠を失う事を恐れ、夕方からの会議はリモート参加にして早目に帰宅し、掃除、洗濯、料理と頑張り始めるが、時すでに遅しの感が。誠が楓にして欲しかったのは家事なんかじゃなくて、自分が作った料理を食べながら会話をして、同じベッドで寝て起きる、そういう事じゃないの? 誠の存在自体を無視して来たくせに、何を今更。こっちの夫婦の未来は見えて来ないなあ。 脚本=市川貴幸 脚本協力=おかざきさとこ 演出=三橋利行

No.333

>> 319 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」(TX)脚本=泉澤陽子、三浦駿斗 出演=福士蒼汰、玄理、加藤清史郎、山下美月、(佐藤龍我=2話か… 【2023春ドラマ】

「弁護士ソドム」2話まで終了。

脚本、演出は初回と同一だけど、通常枠になった分無駄が削げて見易くなっていた。

篠崎(でんでん)が年齢を理由に事務所を閉鎖する事になり、昔、同じ事務所で働いていた縁で、曽我の事務所にまどか(玄理)を預ける事に。(でんでんもう退場?「ケイジトケンジ…」では古田新太が4話で警察を退職してしまったし、こういうの流行りなの?)
で曽我の指示でまどかは渉の下に付き、彼の正体を知ろうとするのだが、子供の頃に両親を助けてくれた憧れの弁護士の翔子が渉の母親だった事、また渉は最初は母親の様な弁護士だったが、途中から変わってしまったという事も知る。

初回のまどかは常に正論を吐き、「私が何とかします」と言いながら何も出来ないという、一番苦手なタイプの弁護士像で、これは好きになれないなと思っていただけに、まさかの渉の下に付くという展開で、キャンキャン喚くのが減るだけでも見易くなると思う。
視聴者はもう渉の人間性も真の目的も分かっているので、何も知らないまどかだけが騒いで的外れな行動をするとかいうのは、はっきり言ってもう見たくもないし、必要性も無いのかなと。

山下美月の役が魅力的で、彼女も好演しているので、早くまどかの役柄を修正してあげないと、2番手なのに玄理が霞んでしまいそう。

脚本=泉澤陽子 演出=及川拓郎

  • << 347 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」3話まで終了。 名前は覚えていないけど、前回引っ掛けた詐欺師から、牧師の情報を得たいなら医療詐欺をやっている奴の方がいいと言われて、今回ターゲットにしたのは、通常の医療を否定しサプリで癌治療を謳っている栗原(片桐仁)。患者の娘から告訴されていて、渉は示談に持ち込む為に裏でチームを動かし、目的を達した上で栗原の詐欺の証拠を警察に流し逮捕させる。 栗原は隙だらけの男で、エロナース天音に直ぐにベラベラ喋って動画に撮られてしまうし、渉のお仕事としては楽勝案件。 アマゾンの秘薬からサプリを開発した、が栗原の謳い文句だったが、ネットのアマゾンで買っていたからまるっきり嘘では無かったというオチには笑ってしまった。 この栗原から得たのは、牧師は10年前位にある男を匿ったという情報。渉がその開成医大病院のある部屋に潜入すると、振り向いたのは父親(勝村政信)だった。何か表情が無くて記憶喪失っぽかったけど、どうなんだろう。話がどんどん進んで行くね。 一方でまどかに渉一家の情報を小出しに渡している青柳(古川雄輝)って、何か胡散臭いのだが…。 まあ、まどかも少しは渉の真の目的を理解し始めた様で、的外れな言動はしなくなって来ているから、そこは良かったなと。 脚本=三浦駿斗 演出=及川拓郎

No.334

>> 320 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」2話まで終了。 未来にタイムワープしたのかもしれないという… 【2023春ドラマ】

「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」3話まで終了。

前回の感想で『積極的に動く主要人物以外の乗客は、何であんなに動こうとしないのだろう。』と不自然さを指摘したのだが、今回、そんな乗客達に感情を爆発させた萱島が強目の言葉で扇動し、「(死にたくないなら)動け!働け!」と喝を入れた事で、やっとそれぞれが自分の出来る事をやり始めた。なる程、主人公の言葉でやっと物事が動き始めるという、激熱シーンを入れたかったが為のあの不自然さだったのか。(何か年齢高めの乗客もワラワラ出て来て、今迄どこに居たの?と思ってしまった)

でもこれも前回書いた様に、それぞれの知恵や知識を活かすシーンも出て来たし、皆で生き抜く為に自分の物を差し出すカットもいくつか有り、やっと大人数でのサバイバル生活という雰囲気が出て来たし、少し面白くなって来た。

これはロケとセット撮影を繋ぐ為に仕方ないのかもだけど、男の髭が無精髭に変化して行かないのは、サバイバル物としてはリアリティーに欠けて致命的だなと。
髭の生えるのには遅速が有って当然なのに、皆一律に剃ったばかりみたいな顔をされてるとねえ。

でもまあやっと山田裕貴に主役感が出て来たし、彼が前面に出て来る事で白浜の変な圧が軽減され、見易くはなるかな。

脚本=金子ありさ 演出=岡本伸吾

  • << 348 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」4話まで終了。 また話が進まなくなった。 怪我(刺されたと皆が言ってるから刺されたのだろう)した加藤(井之脇海)を救うべく、チキンの白浜に代わって萱島が裁縫道具で傷口を縫い、加藤の薬草に関する手書きノートを参考に、皆が協力し合って草を集め加工して患部を殺菌消毒し、三日三晩を経て目を覚まし皆が安堵するという所迄はまあまあ良かったが、そこからは火起こしに挑戦し続ける白浜を、過去のトラウマ映像と懺悔話を挟みながら延々と描き、もうお腹一杯でうんざり。 逃げた少年を白浜と畑野で追い掛けたら川に辿り着いたのだけど、あの程度の距離なら何で今迄白浜達は探索に行かなかったの?後から姿も見えない白浜達を追い掛けた萱島が楽勝で辿り着いたのだから、凄く遠くて危険な道では無いよね。 最後の最後にやっと6号車の皆さんとご対面。彼らが5号車より良さげな生活をしているのは、川の側に飛んで来たからだよね、きっと。 こっちのリーダーは萩原聖人(何か怪しいw)。それにウエンツ。北千住事件の犯人に格好が似ている西垣匠(でもあの駅の映像の男は、新井佑典という人が演じている(本人ツイより)ので、どっちが犯人なのかは不明)。 次回は話が動くのかね? 脚本=金子ありさ 演出=加藤尚樹

No.335

>> 307 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」(EX.MMJ)脚本=古家和尚 出演=小芝風花、片寄涼太、原菜乃華、中村ゆりか、平野綾、西村瑞… 【2023春ドラマ】

「波よ聞いてくれ」3話まで終了。

今回はミナレを快くは思っていないパーソナリティーのまどか(平野綾)にスポットライトを当てたストーリーで、普通のドラマっぽくはなっていたけど、まどかvsミナレのパーソナリティーとしての価値観の違いをベースに、まどかを昔振ったのに今はストーカー化している鶴田(青柳翔)を絡めて、表の企画ではミナレの番組で公開プロポーズをさせて、実はミナレが公開説教をするのがメインという展開で、それも面白かったけど、突然乱入して来たまどかが、今は深夜放送だからそのテンションでと前置きして「今の私の人生に貴方は必要無いわ、カクタくん」と実名を出してピシャリ。
ラジオはリスナーの物が信念のまどかが、深夜のミナレの番組だからと逆手に取る所が中々深くて面白かった。

あとミナレがぶっ飛んでるのは父親譲りというのが分かる“名前の由来”の話は面白かったし、それに絡めて麻藤の回想に出て来た、アイヌ語で“笑わせる”は“ミナ・レ”と言うと教えている女性(小芝風花が演じてた)は誰なのか、またマキエ(中村ゆりか)の、“6年間兄に監禁されていた”という突然の告白とか、次への期待を持たせる終わり方も上手かったなと。

脚本=古家和尚 演出=片山修

  • << 349 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」4話まで終了。 今回のテーマは“ラジオやテレビは本当にオワコンなのか”で、根底には新しい媒体の登場で視聴者(聴取者)の需要がバラけた事が有るのだが、それよりも問題なのはコストや人員削減により、無難な番組しか作らなくなった局側の制作姿勢だと主張する組織が久連木(小市慢太郎)を拉致監禁し、自分達が書いた台本を久連木が書いたテイで、「波よ聞いてくれ」の枠で放送させようとするという、一見シリアスな話なんだけど、その組織がどうにも薄っぺらくて、笑いにもシリアスにも振り切れず中途半端だったのが残念だったのだが…。 その分をカバーするかの如く、瑞穂(原菜乃華)が高校時代に学校で行われた久連木のワークショップに参加して、ますます彼に心酔した話に絡めてラジオの必要性を論じ、一方では冷静に絡んで来るカップ酒姐さん(平野綾)と、熱く噛み付くミナレとのテンポの良い会話で笑わせてくれたので、意外と満足度は高かった。 マキエ(中村ゆりか)の監禁は“兄に愛されて困っている(笑)”(←決して変な意味ではなく溺愛されてる)かららしく、たまたま店でよろけて中原(片寄涼太)に寄り掛かっている時に、退院した店長と一緒に兄が店に入って来たからさあ大変(笑) 相変わらず次回への引っ張り方が上手いな。 脚本=古家和尚 演出=片山修

No.336

>> 277 【2023春ドラマ①】※40分以上の放送枠のドラマ タイトル/主演 ○全話視聴予定 △初回を観て判断 ✕観ない 〚初回放送日、5月6… 【2023春ドラマ】

「正義の天秤 season2」初回視聴済み。

大門剛明の小説原作 脚本=田辺満 演出=片岡敬司

前作の初回は亀梨がやたらスーパーボールを事務所で投げていたけど、今回は全く必要性の感じられないパルクールもどきかあ…。
全編見終わって“ああ、こんな感じのドラマだったなあ”って思い出したけど、久美子(大島優子)が襲われた事件の真相に迫るという芯が無くなったら、何か“腑抜けドラマ”にしか見えなくなってしまって…。
なので初回のみで視聴離脱する。

(NHK・土曜ドラマ枠)

No.337

>> 324 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」2話まで終了。 このドラマの肝は主人公の皆実が全盲である事、そして彼自身がそ… 【2023春ドラマ】

「ラストマン-全盲の捜査官-」3話まで終了。

アリバイ作りの為の時間ずらしに必要な遺体の温度管理とか、よくドラマで観るパターンだなと思ったら、真犯人はドラマプロデューサーの風間(福田麻貴)だったというのはわざと?

途中迄は人気俳優・羽鳥(石黒賢)の妻で、元人気女優の千晴(映美くらら)が真犯人で、子供の為に羽鳥が庇って自首したのかと思わせておいて、本当はまさかの風間で捨て台詞が「私も羽鳥の不倫相手だった」でガーン。(←山下リオに福田麻貴、羽鳥の守備範囲の広さよw)

隠す気もない“裏テーマ”は、最近の行き過ぎた不倫叩きへの揶揄。
だからって思考が、不倫がバレる恐怖>過剰防衛による殺人の罪を被る になるのは理解の範疇を超えるが。

今回から上の指示で、皆実と心太朗が正式に捜一の捜査に組み込まれ、まだキャンキャン言ってるのは馬目だけになり、だいぶ見易くなった。また最後に、関連の事柄はきっちりと丁寧に調べるのが信条の佐久良によって、流石の皆実も気付いていなかった妻の千晴の謀が明らかにされ、佐久良の存在価値が示されたのも良かったと思う。

京吾(上川隆也)は、心太朗が皆実と親しくなり過ぎたからと、見張り役を息子の泉(永瀬廉)に代えたのだが、皆実の何を警戒しているのだろう。

脚本=黒岩勉 演出=平野佳一

  • << 351 【2023春ドラマ】 「ラストマン-全盲の捜査官-」4話まで終了。 外務省の職員が刺し傷も無いのに「刺された」と言い残して意識不明に。それを聞いたのがたまたま近くに居た皆実と吾妻だった為、皆実は触診を始めて手の甲に何かが塗られているのを感じる。そこには蜂に刺された様な痕が有り、ブラックライトを当てると狼の様な紋章が浮かび上がり、誰かが意図的に刺した事が分かる。そして吾妻はこれが痴漢撃退用のスタンプだと皆実に告げる。 痴漢被害に苦しむ女性も居れば、犯人とされて冤罪に苦しむ男性も居る。そして本当は痴漢加害者なのに冤罪を装う不届き者も。 それらの事を一連のスタンプ殺人事件に絡め、起承転結の流れもスムーズで、今回はかなり完成度が高かったなと思う。 犯人は婚約者が痴漢冤罪を苦にして自殺した過去を持つ、冤罪被害者の会代表の真鍋(伊藤歩)で、同じ車両に乗っていた本物の痴漢を粘り強く特定し、次々に復讐して行った。何の後悔も無いという真鍋に、本当は婚約者も痴漢加害者で彼らの仲間だった事を告げる心太朗。このオチは凄かった。 吾妻は陸上選手だったが、盗撮被害に遭って選手を断念した過去が有る。それでも真鍋の魔の手から警察官として盗撮犯を庇い自分が刺された。結果的にこの盗撮犯を皆実達が騙して吐かせ、事件解決に繋げたという流れもお見事! 脚本=黒岩勉 演出=石井康晴

No.338

>> 325 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」(ABC)脚本=岡田惠和 出演=清野菜名、岸井ゆきの、生見愛瑠、岡山天音、川村壱馬、エレキ… 【2023春ドラマ】

「日曜の夜ぐらいは…」2話まで終了。

自分で二人との関係を切ったのに、その事に苛立ちを感じている様に見えるサチ。

今回、三人それぞれが引き摺っている“陰の部分”が描かれた。
サチが高校生の時に、忘れたお弁当を渡そうと4階から走り出した母親が階段から落ち、それが原因で車椅子の生活になった。サチは“私のせい”と思っているから、フルで働き、お金も時間も全てを母親との生活に使っている。頑ななのは“私のせい”だから。

若葉の母親は奔放で嫌われ者だったらしい。その子供だから若葉も孤立していた様で友達もいない。だからサチに拒否られたのは自分のせいなのかもと思い悩んだりしている。若葉の父親は誰だか分からないと、母親は言っているらしい。

元ヤンの翔子は自業自得の部分も有るのだろうが、家族から絶縁されていて、母親は最近、子供は息子二人だけと言い始めているらしい。それを偶然翔子のタクシーに乗って直ぐに降りた兄から、わざわざ聞かされる地獄。

みね(岡山天音)が偶然サチの店に来たり、翔子のタクシーに乗ったりするのだが、それで連絡先を交換した訳ではなく、再会のきっかけになったのはやはりあの、エレコミのバスツアーというのが良い。そしてサチの参加理由が、山分けを誓った宝くじが当たったから!というぶっ飛び回収で超びっくり。

脚本=岡田惠和 演出=新城毅彦

  • << 352 【2023春ドラマ】 「日曜の夜ぐらいは…」3話まで終了。 宝くじのくだりは半信半疑だったのだが、本当に1等に当選していて、その額が三千万円。この設定が微妙な線を突いていて何とも言えない位上手いなあと。 サチが独り占めにすれば、母子二人の生活の質をかなり改善する事が出来る。実際母は山分けはせずに、そのお金でサチに幸せになって欲しいと望むのだが、「思っている事をして後悔する方がいい。考えているだけで幸せになるの」というサチが楽しそうなので、「もう言いません」と。 3人で待ち合わせて銀行に行き手続きをして、実際に振り込まれる迄焦れながら待ち、通帳に待望の一千万円の印字! 翔子は服等を買い、誰かと間違えて美容品を売りに来た昔の同級生に失望しながらも、気前良く買ってしまう。 サチは新しい車椅子を買い、外ではしゃぎながら押して走っていると、アイスを食べながらそれを目で追う父が公園に居た。何とも言えないこの疫病神感よ! 若葉は祖母に通帳を見せて、宝くじに当たったと話す。一生懸命働いてお金が貯まると何故かあの人が来て、全部持っていてしまうと話していた若葉。そして二人の嫌な予感通りに、写真の顔に✕の女はやって来て「ねえ、お金要るの、出せ」何故か通帳を渡してしまう若葉。刷り込まれてしまってるのか? 簡単には幸せになれない女達の話。 脚本=岡田惠和 演出=朝比奈陽子

No.339

>> 326 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」4話まで終了。 【孤独の胎衣】 うーん、また犯罪の構成要素が作り過ぎの“トンチキ風… 【2023春ドラマ】

「風間公親-教場0-」4話まで終了。

【妄信の果て】
北村匠海が演じる遠野のターン。
「教場Ⅱ」のラストを観た時は、風間の指示は聞かないし、一人でどんどん追い掛けて、「見失いました」と無警戒で戻って来て後ろから襲われていたので、遠野にはポンコツイメージしか無かったから、四方田校長が推薦する位優秀だったというのは俄には信じ難かったのだが、捜査を始めたら“読み”も“聴取”も確かに優秀で、風間がキツく叱る場面も無く、風間から出された疑問も自分の力で解決し“仕留める”所迄自力で辿り着いた。
それなのに風間は早い段階で「君には欠けているものがある」と指摘していたのは何故なのか。

それが最後の油断と激しい動揺、突然の事に対処出来ない弱さ、という部分なのかなと。
風間が危険を察知し、「遠野、来るぞ」と警戒する様に声を掛けたのに、千枚通しを振り回す犯人に対処出来ずに傷を負い、その後は風間達が犯人を取り押さえている間、遠野は犯人に背を向けたまま小刻みに体を震わせていた。深く刺されでもしたのかと思ったら、袖口にかすり傷程度だった。
これでは交番勤務の警官だったとしても、いざという時には使えないだろう。

だからあの日が来てしまうのだ。

今回は北村くんも上手かったし、ストーリーも十分に見応えが有った。

脚本=君塚良一 演出=西岡和宏

  • << 353 【2023春ドラマ】 「風間公親-教場0-」6話まで終了。 【三枚の画廊の絵】 今回は後ろに遠野と風間が刺される“あのシーン”が控えている為、一話完結の事件に割く時間が少な目だった事も有り、いつも以上に“えっ!?”という部分が多くて残念だった。 野次馬の写真を撮りまくり、そこから近所の住民と観光客を除くと、事件現場に様子を見に舞い戻った可能性の有る人物として残ったのは画家の向坂(筒井康隆)のみ。 で、向坂の張り込みを始めるのだが、これって向坂の家族構成とかを調べれば、元妻の再婚相手も直ぐに分かるし、その人物が行方不明になっている事も分かる筈。 だとしたら右肩が下がっている職業云々の話が無くても成立するのでは? 実際、妻はホクロの位置で確認した訳だし。 遠野が向坂に絵を依頼する意図も始めはぼやけていて、向坂自身が意図を持ち構図を変えたからそれが息子に伝わったので有って、あの辺も何かよく分からなかった。 “あのシーン”については追加部分も有り、副音声も聞いていたので、以前よりも流れがよく分かった。ただ風間が止めたのに、張り込み対象とは違う人物を遠野が追った時に、風間が持ち場を離れなかったのは張り込みとしては正しい選択だったのかもしれないが、映像的にはボーッと立っている様にしか見えず、あの部分の演出は残念だったなと。 脚本=君塚良一 演出=中江功

No.340

>> 329 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」3話まで終了。 東郷は、ハチ(森永悠希)と小夜(小林涼子)と3人で友達だったけど、いつの… 【2023春ドラマ】

「王様に捧ぐ薬指」4話まで終了。

前回、前のめり気味に『これぞ恋バナの王道、やっと坂東龍汰の神山、綾華の初恋の相手のターンが来た!』って書いたのだけど、途中迄は東郷が“こいつ何?”って感じで嫉妬心を隠し切れていないのが面白くて、想像通りの位置取りをしていた神山くんだったけど、後になるに連れて“待って、何か違う、何を考えてるの?何かするつもりなの?”という、不安を掻き立てる方向に転換してちょっと不気味。

高校時代、綾華にアプローチしていた気持ち悪い教師が、腹いせに神山の推薦を取り消すとか言い出したから、綾華はわざと神山に冷たくして離れたのだけど、何も知らない神山はそれを引き摺り綾華を恨んでいるの?もっと何か裏が有るのかな。
単純に東郷達のキュンUPの為の当て馬だと思っていたからびっくり。

でも前回、綾華がくれた寄せ木細工のペアキーホルダーの片割れを、ネギが首輪に付けていてがっかりしていた東郷が、今回、合うのかどうか試したらネギのとは合わなくて、そばに有った綾華のキーホルダーの物とはピタリと合って、思わず叫んだ「マンマ・ミーア!」とガッツポーズが可愛くて、もう東郷は綾華に完落ちだわ笑

脚本=関久代 演出=宮﨑萌加

  • << 354 【2023春ドラマ】 「王様に捧ぐ薬指」5話まで終了。 神山くん(坂東龍汰)、そういう裏が有ったのか。 神山輝雄のネームプレートの有る病室に入るシーンが有ったから、それでお金が必要なのかな。ラストシーンで静(松嶋菜々子)に「今の倍くれたら、直ぐ落としますよ」って言ってた。綾華の事だよね。 静もずっと何を考えているのか分からない様な感じだったけど、愛人の子である東郷を母親の入院を機に引き取り、東郷には唯一の味方を装い慕わせておいて、東郷の母の事は腹の中では早く死んでくれと思っていたなんて、それを墓前で口に出すなんて、東郷に聞かれるとか思わなかったのかね。いくら愛人が憎くてもあれは酷いわ。 東郷に嫌われている理由って静は分かってるのかね。 それで東郷が惹かれている綾華を、神山を使って引き剥がそうと企んでいるの?それとも更に何か裏が有るのかな。 今回、チョイチョイ出て来るバトラー動画がしつこいなと思ったら、綾華が東郷のサプライズ誕生祝いをする為に研究をしていた訳ね。綾華の気持ちが嬉しくて、しゃしゃり出て来た静が憎くて、綾華に親の事を話し「俺には本当の家族は居ないんだ」 そりゃあ綾華は抱き締めてあげるよね。 折角距離が近付いたのに、綾華の仕事の事でまた東郷の気持ちが頑なになってしまった。 脚本=倉本泰子 演出=坪井敏雄

No.341

【シーズン枠外ドラマ】

「明日、私は誰かのカノジョ特別編」前後編終了。

一年前に放送された同名ドラマの登場人物の一人、優愛(齊藤なぎさ)が“ゆあてゃ”になる前のストーリー。
前作ではもう既にゆあてゃとして存在し、強烈な個性を放っていた優愛。何でこんな可愛い顔の子がここまで落ちたのかという興味は有ったけど、私の意識はドラマの中で現在進行形でホスト沼にハマり、どんどん落ちて行く萌(箭内夢菜)の方に集中し、感情移入して行ったので、齊藤なぎさの表現力には着目したけど、それ以上の感情は動かなかった。
でも今回、優愛がどういう家庭で育ち、故郷にどんな感情を持っていて、どうして一人で大都会に出て来て、ハルヒとああいう関係になる迄にどんな事が有ったのかが、時を追ってどちらかというと淡々と描かれていて、それだけに逆にこの世界に誘い込む男の絶妙なテクニックと、一人ぼっちだからこそ簡単に信じ夢を見てしまう少女の純粋さと弱さが浮き彫りになり、現実の生々しさと切なさがひしひしと迫って来る、説得力の有る仕上がりになっていた。

アイドルとして出たての頃の齊藤なぎさは、既にアイドルとしてのプロだった。その私はプロという強い意識は、女優になっても変わってはいない。

脚本=三浦希紗 演出=酒井麻衣

No.342

【シーズン枠外ドラマ】

「クライムファミリー」全4話視聴済み。

※当初、春ドラマの枠に入れていたが、関東ローカル放送である事、若手脚本家(ヤングシナリオ大賞入選者)に作品発表の場を与える枠である事に鑑み、シーズン枠外対象に変更した。
※またこのドラマの基本アイディアはプロデューサーの江花松樹が出した物で、二人の脚本家はその構想を具現化したという事が後から分かった。

詐欺師の松田郷(本郷奏多)が金に困って入り込んだ佐々木家は、蓋を開けてみれば詐欺以上の悪事に手を染める犯罪一家だったというのが謳い文句で、一話毎にそれぞれの裏の顔が明かされて行くのだが、長女はパパ活、長男は窃盗(これが一番ワル?)、母親は宗教にすがり、インチキと知らずにニセ水を売りまくり、父親はベンチに有った大金入りのバッグを持ち帰ってしまったという、郷より悪い犯罪一家という惹句には偽り有りだったけど、特に両親に関してはそれぞれ家に居場所が無く、自分の存在を認めて欲しくて、母親は他人に有難がって貰える水売りに、父親は他人の金を小遣いとして子供達に渡す事で威厳を保つという哀しい事情が有って、そんな歪な家族関係を他人で詐欺師の郷が正し、家族再生に一役買うという、皮肉が効いたちょっと泣けるいいドラマだったなと思う。

脚本=伊藤優①②、北浦勝大③④ 演出=相沢秀幸
(CX・火曜ACTION!枠)

No.343

>> 331 【2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」4話まで終了。 風呂上がりの山本の引き締まったウエスト辺りを見てしまった事をきっかけに… 2023春ドラマ】

「わたしのお嫁くん」5話まで終了。

赤嶺の呼び出し理由はシャンデリアの掃除で、それ以外にも高級家具や螺旋階段など、当分帰れそうにない様な仕事量で、この時は速見の真似をして断れない状況を作り、なし崩しに同居生活に持ち込むつもりなのかなと思ったのだが、後の「山本君は私の推しに手を出した!」発言で状況は一変、赤嶺の推し=心酔する相手はまさかの速見で、山本を自宅に呼び寄せたのは推しの速見から“にわかでちんちくりん”(笑)の山本を引き離す為だったとは!これは一本取られたわ。
就活生だった赤嶺の、場の空気を読まない様な質問にも真摯に向き合い、丁寧に答えてくれた速見に一気に心を掴まれて、それ以来ずっと憧れの人だったのに、にわかが横から手を出した!って、赤嶺さんまたまた面白過ぎて大爆笑。

対する山本は速見に「先輩は俺の事どうしたいんですか?」とか、帰って来て欲しいと言う速見に「ああ家事要員だからですね」とか、何とか速見に気持ちを先に言わせようとしている様に見えて、軽くドン引きしたのだけど、「私は山本君を独り占めしたい!」の言葉迄引き出し、ハグして「しょうがない、帰ってあげます」って、いつの間にか王様気質に?(←末っ子王子で育ったから、本来の気質なのかもね?)
そんな事してると“はやみん”はモテモテなんだから、横からかっさらわれるぞ。

脚本=橋本夏 演出=紙谷楓

  • << 356 2023春ドラマ】 「わたしのお嫁くん」6話まで終了。 前回書いた『何とか速見に気持ちを先に言わせようとしている様に見えて』いた山本の言動だけど、超鈍感な速見でさえ“私の気持ちは山本くんにバレバレだと思っていた”という位なのに、本当に速見の気持ちに気付いていなかった事が分かり、速見も山本の気持ちが読めていなくて、もうこの二人の鈍さは表彰モノだわ(笑) 今回は兄の正海(竹財輝之助)が、グランピングから無理矢理変更したスパルタキャンプのドタバタ劇で、その厳しい条件下でも何とか速見にコクろうとする山本と、正海に誓約書の破棄をお願いしようと頑張る速見の姿が描かれて面白かった。 正海が根っからの分からず屋ではなくて、速見の心を読み、キャンプの雑用でも仕事の速い速見に感心し、足を挫いて速見に背負われた弟の幸せそうな笑顔を見た瞬間に、二人の仲を認める事にしたという、本当は思慮深くまともな人物だった事に安堵した。 やっと“お互いに好き”という気持ちを確認し合った二人だけど、赤嶺さんが本領発揮の言葉足らずで、山本の本性を花妻(前田拳太郎)に誤解させた事から、花妻の“速見さん好き”に火が点いて、次回は山本に宣戦布告する展開になりそう。 底意地の悪い人間は一人も出て来ないファンタジーが心地よくさせてくれるから、このドラマが好き。 脚本=橋本夏 演出=紙谷楓

No.344

>> 302 【2023春ドラマ】 「ケイジトケンジ、時々ハンジ」2話まで終了。 証拠が揃い過ぎている犯罪は不自然、“替え玉を疑え!”な事件。… 【2023春ドラマ】

「ケイジトケンジ、時々ハンジ」5話まで終了。

何か事件部分も段々つまらなくなって来ているんだけど、二階堂(北村有起哉)や目黒(磯村勇斗)の恋心まで描き出し、刑事や検事や事務官がワラワラ出て来るから、もう話は散漫になるし、何を見せられているのやらという気持ちになって、全然集中出来なかった。

多分、東出昌大の代わりがバイプレーヤーの北村有起哉だけだと地味だから、レギュラーがどんどん増えたのだろうが、未だに中村アンとか岡崎紗絵の役名も覚えられていないし、ゴチャゴチャしてるだけでマイナス要素の方が上回ってしまってるよなあ。

という事で、もう上がり目も感じられないから今回をもって視聴離脱する。

脚本=福田靖 演出=本橋圭太

No.345

>> 332 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」4話まで終了。 既の所で我に返り、みちの家には行かずに会社に引き返した新名の判… 【2023春ドラマ】

「あなたがしてくれなくても」5話まで終了。

ああ、元々はみちが陽一のカフェに通い詰めて、みちからのアプローチで二人の関係は始まったのか。だから陽一があんなでも惚れた弱みが有るから、ずっと我慢してた訳ね、みちは。
一方の陽一は今回、三島から「店長って人の気持ちが分からない人ですね」と言われ、どういう事かを尋ね、無意識の内に三島と同じ様にみちの事も傷付けていたのだろうと初めて気付く。
姉からもあんたは結婚してマシになった、夫婦でもちゃんと言葉にして伝えなきゃダメよと忠告された陽一は、みちにストレートに今の思いを伝える。
新名が話した砂時計のうんちくになぞらえて、自分と新名の関係は一瞬の輝き、陽一とは過去(いい思い出)が有るから今が苦しいのだと自分に言い聞かせるみちは、新名に別れを告げる。

一方の楓は誠を失う事を恐れ、夕方からの会議はリモート参加にして早目に帰宅し、掃除、洗濯、料理と頑張り始めるが、時すでに遅しの感が。誠が楓にして欲しかったのは家事なんかじゃなくて、自分が作った料理を食べながら会話をして、同じベッドで寝て起きる、そういう事じゃないの?
誠の存在自体を無視して来たくせに、何を今更。こっちの夫婦の未来は見えて来ないなあ。

脚本=市川貴幸 脚本協力=おかざきさとこ 演出=三橋利行

  • << 357 【2023春ドラマ】 「あなたがしてくれなくても」6話まで終了。 今回は気になった点だけを書く。 ちょいちょい挟まれるモノローグで、その時の各自の思いを全て説明してしまうというのは、ドラマとして味気無いなあと思ってしまった。 今回は4人それぞれの短いモノローグが、あちこちに挟まれていたので忙しく、余計に“それで気持ちを教えられてもなあ”と。 視聴者としては登場人物の言動を観てあれこれ想像をする、それが余白を楽しむという事だと思うので。 例えば陽一が三島とSEXをしたのは、みちと出来なかったから確かめたかったのだろうと想像していたのだが、今回の陽一のみちへの告白内容(台詞)で、やはりそうだったんだと確認出来た。これがモノローグで行われていたら、分かりやすいけどシラケてしまう、ドラマとはそういう物だと思うから。 楓は片付けながら料理をする事が出来ない。だから仕事も要領が悪くて時間が掛かってしまうのか、いやいや、料理は慣れていないからああなるだけで、仕事は別だよ…、どちらにも想像出来る。そういう余白の積み重ねを楽しみたいのだ。 脚本=おかざきさとこ 演出=髙野舞

No.346

>> 304 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」2話まで終了。 【正体】 蒼の大学同級生(って事は法学部?)で、フードデリバリーの配… 【2023春ドラマ】

「勝利の法廷式」5話まで終了。

【仮面】
今回は蘭の子役時代の友達の紗世(堀田茜)が、韓国人のハン・ジエンという男の国際ロマンス詐欺に引っ掛かり、それでも詐欺だと信じない姉の目を覚まさせて欲しいという妹の依頼から始まった。
蘭は正体を突き止めるのは弁護士の仕事ではないと迷うが、黒澤がじゃあ探偵をやればいいと言い出し、黒澤の台本と蘭の演技指導で、紗世はジエンを相手にビデオチャットで泣き演技。預金全額をエサにジエンの誘き出しに成功するが、そこに居たのはジエンとは似ても似つかぬ会社社長の近藤(篠山輝信)という男で、知らぬ存ぜぬを押し通し、後日、紗世を連れて会社に行ってもやはり詐欺など知らないと認めない。

今回の面白さは、この男のあまりにも堂々とした図々しさは何なんだろうって所ね。
後から実は詐欺はお金が欲しくて妻(黒川智花)がディープフェイクでやっていた事で、何も知らない夫をあの場に行かせたのは、複数の愛人を作り自分を苦しめたのに夫を罰する法律がないから、こういう形で復讐したかったと。

法廷で妻の本心を引き出したのは、愛人に扮した蘭の台詞の数々というのも、このドラマの本領発揮で面白かったし、蘭が妻に言い聞かせる形で、憎しみや復讐に他人を巻き込んではいけないと、黒澤とは正反対の意見を言ったのも、弁護士らしくて良かった。

脚本=富安美尋 演出=宝来忠昭

  • << 358 【2023春ドラマ】 「勝利の法廷式」6話まで終了。 【自立】 数年前に明るみになった、東京医大の受験における女子の一律減点。集団訴訟が起こされ、大学に慰謝料支払いの命令が出された。 あの騒動をベースにしたと思われる今回の話は、そこに母親の夢を押し付けられて医大を受験したが、本当は絵の道に進みたかった女子学生に、子役時代に同様の母親との過去を持つ蘭が、私は途中で自分の夢が出来てその道(弁護士)に進んだ、貴女はそれで本当に後悔しないのかと問い掛け、本人の内面と向き合わせる話を絡ませ、また大学教授の父親が、自分の医大に不正入学させた息子に、裁判で父親が女子の減点操作を行っていた事を証言して貰いたかった蒼(髙橋優斗)は、父親を裏切る事を躊躇う息子に、自分も父親を裏切った(父親の法律事務所を辞め、今は裁判で敵対している)事を話し、無理強いはしないが自分を貫いて欲しいと告げ、説得に成功する話も絡ませており、話の膨らませ方に工夫と説得力が有り、流れもスムーズでとても良かった。 蘭と蒼は黒澤が復讐の為に、連続殺人犯の早乙女蓮(蘭の親友(北乃きい)の夫)を殺したと考え、蘭は黒澤に思いをぶつけるのだが、答えは「そもそもの前提が間違っている」。やっぱり蓮は連続殺人の犯人では無かったんだ。 縦軸の入れ方も上手いな。 脚本=本田隆朗 演出=本田隆一

No.347

>> 333 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」2話まで終了。 脚本、演出は初回と同一だけど、通常枠になった分無駄が削げて見易くなっていた… 【2023春ドラマ】

「弁護士ソドム」3話まで終了。

名前は覚えていないけど、前回引っ掛けた詐欺師から、牧師の情報を得たいなら医療詐欺をやっている奴の方がいいと言われて、今回ターゲットにしたのは、通常の医療を否定しサプリで癌治療を謳っている栗原(片桐仁)。患者の娘から告訴されていて、渉は示談に持ち込む為に裏でチームを動かし、目的を達した上で栗原の詐欺の証拠を警察に流し逮捕させる。
栗原は隙だらけの男で、エロナース天音に直ぐにベラベラ喋って動画に撮られてしまうし、渉のお仕事としては楽勝案件。
アマゾンの秘薬からサプリを開発した、が栗原の謳い文句だったが、ネットのアマゾンで買っていたからまるっきり嘘では無かったというオチには笑ってしまった。

この栗原から得たのは、牧師は10年前位にある男を匿ったという情報。渉がその開成医大病院のある部屋に潜入すると、振り向いたのは父親(勝村政信)だった。何か表情が無くて記憶喪失っぽかったけど、どうなんだろう。話がどんどん進んで行くね。
一方でまどかに渉一家の情報を小出しに渡している青柳(古川雄輝)って、何か胡散臭いのだが…。
まあ、まどかも少しは渉の真の目的を理解し始めた様で、的外れな言動はしなくなって来ているから、そこは良かったなと。

脚本=三浦駿斗 演出=及川拓郎

  • << 359 【2023春ドラマ】 「弁護士ソドム」4話まで終了。 やっぱり渉の父・宏(勝村政信)は記憶喪失だった。誰か(牧師?)があの病院に連れて来て、定期的にお金が振り込まれるのでそのままずっと居させている様だ。 渉がハメた企業専門詐欺師の横山(安井順平)が、「牧師」の指示で渉の父が会社の金を横領したように偽装する工作をした事を吐いたので、これで母親(高岡早紀)の自殺も工作された物である事が濃厚になった。 今回気になったのは、まどかが事務所で立ち聞きした渉の私的な話について、二度に渡って青柳(古川雄輝)にベラベラ話していた事。弁護士なのにそんなザルでいいの?依頼人ではないから守秘義務は無いのかもしれないが、いくら相手が昔の恋人でも、職業が新聞記者の男に渉の事を調べさせ、自分も得た情報はベラベラ喋る、こんな弁護士嫌だわ。 案の定、青柳は知り合いの週刊誌記者に渉の疑惑情報を渡して、記事にさせてしまったじゃない。(この結果に持って行く為の強引な流れだったよなあ) 山下美月の変装も今回は酷かった(あんな大きい息子の母親ってさあ笑)し、演出が甘くないか? ネットでは牧師の声は竹中直人を予想する人が多かったのだが、その本人が次回予告に登場した!さあ予想は当たっていたのか? 脚本=三浦駿斗 演出=久保田博紀

No.348

>> 334 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」3話まで終了。 前回の感想で『積極的に動く主要人物以外の乗… 【2023春ドラマ】

「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」4話まで終了。

また話が進まなくなった。
怪我(刺されたと皆が言ってるから刺されたのだろう)した加藤(井之脇海)を救うべく、チキンの白浜に代わって萱島が裁縫道具で傷口を縫い、加藤の薬草に関する手書きノートを参考に、皆が協力し合って草を集め加工して患部を殺菌消毒し、三日三晩を経て目を覚まし皆が安堵するという所迄はまあまあ良かったが、そこからは火起こしに挑戦し続ける白浜を、過去のトラウマ映像と懺悔話を挟みながら延々と描き、もうお腹一杯でうんざり。

逃げた少年を白浜と畑野で追い掛けたら川に辿り着いたのだけど、あの程度の距離なら何で今迄白浜達は探索に行かなかったの?後から姿も見えない白浜達を追い掛けた萱島が楽勝で辿り着いたのだから、凄く遠くて危険な道では無いよね。

最後の最後にやっと6号車の皆さんとご対面。彼らが5号車より良さげな生活をしているのは、川の側に飛んで来たからだよね、きっと。
こっちのリーダーは萩原聖人(何か怪しいw)。それにウエンツ。北千住事件の犯人に格好が似ている西垣匠(でもあの駅の映像の男は、新井佑典という人が演じている(本人ツイより)ので、どっちが犯人なのかは不明)。
次回は話が動くのかね?

脚本=金子ありさ 演出=加藤尚樹

  • << 360 【2023春ドラマ】 「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」5話まで終了。 まあ確かに5号車だけのああだこうだだけよりは、対立するグループが存在した方が話が広がり、話数をもたせる役割は果たすとは思うが、正直こういうのが観たい訳では無いのよねえ。 もっと未知との戦いのワクワクハラハラを期待していたのだけど、ずっとウエットなままだもんなあ。 で、また終わる直前(22:48〜)に次回に引っ張る大きな動きが有ってというワンパターン。(最初二人が何に驚いていたのかがよく分からず、録画を止めて初めて埋まっている人を確認。画面の何処を見ていたのかにもよると思うけど、カットが短かったし分かり難かったなあ) 初回に畑野が抱いていた赤ちゃんは、畑野の子供ではなくて、小春(片岡凛)と和真(日向亘)の間の子なのかな。小春が段々元気が無くなって来ていたし、今回は和真に何か話をしたそうだったし。 だから出産から誕生迄の出来事そのものが、皆の生き抜く為の原動力になったという流れにしたいのかなと。 脚本=金子ありさ 演出=井村太一(←5話で4人目!)

No.349

>> 335 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」3話まで終了。 今回はミナレを快くは思っていないパーソナリティーのまどか(平野綾)にスポ… 【2023春ドラマ】

「波よ聞いてくれ」4話まで終了。

今回のテーマは“ラジオやテレビは本当にオワコンなのか”で、根底には新しい媒体の登場で視聴者(聴取者)の需要がバラけた事が有るのだが、それよりも問題なのはコストや人員削減により、無難な番組しか作らなくなった局側の制作姿勢だと主張する組織が久連木(小市慢太郎)を拉致監禁し、自分達が書いた台本を久連木が書いたテイで、「波よ聞いてくれ」の枠で放送させようとするという、一見シリアスな話なんだけど、その組織がどうにも薄っぺらくて、笑いにもシリアスにも振り切れず中途半端だったのが残念だったのだが…。

その分をカバーするかの如く、瑞穂(原菜乃華)が高校時代に学校で行われた久連木のワークショップに参加して、ますます彼に心酔した話に絡めてラジオの必要性を論じ、一方では冷静に絡んで来るカップ酒姐さん(平野綾)と、熱く噛み付くミナレとのテンポの良い会話で笑わせてくれたので、意外と満足度は高かった。

マキエ(中村ゆりか)の監禁は“兄に愛されて困っている(笑)”(←決して変な意味ではなく溺愛されてる)かららしく、たまたま店でよろけて中原(片寄涼太)に寄り掛かっている時に、退院した店長と一緒に兄が店に入って来たからさあ大変(笑)
相変わらず次回への引っ張り方が上手いな。

脚本=古家和尚 演出=片山修

  • << 361 【2023春ドラマ】 「波よ聞いてくれ」5話まで終了。 今回は兄に庇護されていた世界から飛び出したマキエ(中村ゆりか)が、自分の行く道を定め、自分の力で道を切り開いて行こうとする姿がメインで描かれた。 前回のマキエの「採用されたんですか?」の台詞は、自分の出したネタ投稿がラジオ番組に採用されたという意味だった。 その番組内容が分からないので、マキエの発想が本当に面白いのかは不明なのだが、番組付きの放送作家が才能を認めて、局の部屋で書く訓練を始めさせていたので、それなりの物は持っているという設定なのかな。 今回は正直前半は退屈で、ミナレ達がアナグマ治郎(たきうえ)の部屋に突撃した所から“らしさ”が全開となり、面白くなったって感じ。その後のいきなり始まった“秘伝のカレースープ”のシーンは、中原達が出て来た所で“あっ、これは架空の話なんだな?”と気付き、後でマキエが騒動の罪滅ぼしで?“波よ聞いてくれ”用に書いた台本と明かされたのだが、内容自体は普通だったので、マキエに才能が有るのかはやっぱり分からなかったな。(このシーンだけ西村と片寄の台詞回しが急にたどたどしくなったので、多分演出家の指示だと思うのだが、何の意味が有ったのかよく分からなかった。もし二人のマジ演技だったのなら最悪だけど…) カップ酒姐さんが出ないと物足りなくなってしまったな。 脚本=古家和尚 演出=植田尚

No.350

【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛

「だが情熱はある」5話まで終了。
段々良くなって来てはいる。
山ちゃんの売れる前の相方に対する謎の高飛車な態度も、“イタリア人”(←ピン芸人としての芸名)時代の、人形の手をベロベロするネタの気持ち悪さも、“蒼井優が選んだ男”という事実が全てを浄化してしまう。それを実感した第5話。

「かしましめし」5話まで終了。
全ての事の発端は、前にナカムラが言っていた、千春は美大生とは思えない位普通に見えるけど才能は凄かった…事に起因していたのだなと。沢渡の様な“小さい男”、色々な業界に居そうだよなあ。千春には助けてくれてすがれる恩師の蓮井が居てくれただけ、まだ良かったのかな。

「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」5話まで終了。
左利きで箸使いが下手だった母親に、子供に教えられないなんてみっともないとキレていた父親の事を覚えていたコタローは、箸使いが下手な美月を慮り、自分も下手な振りをして場を和ませる。
上手い下手で誰かが嫌な思いをする事が嫌なのだと。コタローきゅん、尊い。

「月読くんの禁断お夜食」4話まで終了。
「マーマレード要らないですか?」ズルいな月読くん(笑)単なる味見の「あ〜ん」では、あそこまで顔を近付けたり見詰めたりはしないよ?純粋に月読くんのお夜食に釣られているそよぎが、兄の目論見と、弟もそれに与していたと知ったら…。

  • << 362 【2023春ドラマ】〚ワンポイント感想〛 「だが情熱はある」6話まで終了。 漫才は殆ど観ないので、漫才師にとってはボケが花形なのか、はたまた山里個人の考えなのかはよく分からないのだが、食堂で店のおばちゃんと話しているしずちゃんに、別の席からいちいち入れる山里のツッコミが面白かったのは、前で聞いて笑っていた花鈴(渋谷凪咲)と同じで、これで山里が吹っ切れてツッコミ担当になり、そのネタが劇場で初めてウケたというエピソードが、凄く説得力が有って良かった。 「合理的にあり得ない」5話まで終了。 前回今回とゲストが癖のある役もお手の物の水野美紀で、予想通り天海祐希との掛け合いが面白くて、その部分だけで楽しめたなと。逆に言えばそれだけコンセプトも脚本も演出もイマイチな事に変わりは無いという事で。 「かしましめし」6話まで終了。 今回の危機も先生(渡部篤郎)と過ごす事で救われて立ち直れた千春。千春の恋心も知っている英治(塩野瑛久)は、「千春を宜しく」と先生に託そうとするが、返って来た言葉は「僕は誰にも情欲が持てない」(アセクシャルなのか)。“普通とは少し違う人達”が織り成す優しい世界に魅了される。 「帰って来たぞよ!コタローは一人暮らし」6話まで終了。 えっ、コタロー母は2年前、アパートの清水101に住んでいたの?だからコタローはこのアパートを選んだの?それとも鈴野(光石研)の計らい?
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