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小説好きさん
22/08/14 21:52(更新日時)

注意※
暗い表現をする場面がございます
序盤は暗めですが、途中からコメディ入りのエブリデイライフとなってゆきますのでご安心ください

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No.3606011 22/08/14 21:48(スレ作成日時)

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No.1 22/08/14 21:51
mumei ( HsYbob )

鈴見花恵

どうして私は愛されない。
ただ、一度でも温もりに触れたいだけなのに。
答えなんてとっくに知ってる。でも、誰かのせいにして自己防衛する。
そうするると楽になるから。でもなんでだろう、楽しくない。
あの子が昔教えてくれた。
「どうしてって言うより、こうしようって思う方がきっと楽しいよ。」って。
でもそんなことが出来てたらこんな状態になる事はないでしょう。
憎い…。
私は……私を憎まない×××が_____途轍もなく憎いのだ。

No.2 22/08/14 21:52
mumei ( HsYbob )

鈴美楓

誰かを愛していたい。
ただ、愛される機会の方が多いのはどうしてだろう。
答えは知らない。でもそれの倍、慈しみと愛情を注ぐんだ。
そうすると嬉しいから。皆んなも自分も楽しいから。
あの子は昔言ったんだ。
「どうして××は愛されないの?かえでばっかり…どうしてっ!」って。
そんなこと言われても分からないよ。だって私は愛されることより愛する方が好きだから。
好き…。
私は…私を憎む××が______途轍もなく愛おしいのだ。

No.3 22/08/14 21:52
mumei ( HsYbob )

1 朝が嫌い

ピピピピピピ
アラーム音で目が覚める。
まだ寝ぼけた頭で考える。
今日も一日が始まってしまうのか、と。
部屋から出てリビングに向かう途中、廊下で義兄である碧衣とすれ違った。
ドンッ
明らかにワザとらしくぶつかってきた碧衣は、蔑ずむような瞳を私に向けながら端的に言った。
「邪魔、デブが。」
言い返したい。でも、外見、頭脳、周りの評価のどれをとっても最高値の碧衣に反論できるはずもなく、私は今日も苦虫を噛み潰したような思いで拳を握りしめるだけだった。
リビングにつくと、碧衣が作ったであろう朝食が二人分テーブルに並べられていた。
大学に行く前に朝早くバイトに行く碧衣は、もう朝食を済ませたのだろう、洗面台についさっき洗ったような食器が置かれていた。
一つは碧衣の母である、あの人の分。
もう一つは、義妹の私である分。
椅子に座って時計を確認すると、学校までもう二十分も時間はなかった。
いつも通りの朝食を胃にかきこむように食べる。
不味いわけでもない。でも、美味しいわけでもない。
椅子から立ち上がって、昨日帰ってきてから自室に放り投げたであろう制服を着る。
アイロンも一切、丁寧に畳んだりハンガーに掛けたりもしてないので、ヨレヨレの制服は不潔感を漂わせた。
長い前髪で自分の嫌いな金眼を隠すようにする。
梳かしていないロングヘアも合間ってか、全体的に野暮ったく見える。
でもそんなこと知ったこっちゃない。
筆記用具を粗方詰め込んだ重いスクールバックを掲げる。
ガチャ
外に出て地面を見下ろすと、黒ずんで汚れたアスファルトがあるだけだった。

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