毒親に育てられた屈折な私の性癖

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作家
2018/07/12 09:08(更新日時)

あらすじ

私は女装趣味に目覚めた沙耶香（仮名）。
毒親のもとで育ち少々歪んだ性に目覚めた女装趣味の男の子だった。
そんな私はどう恋愛し性に悩むかいくつか実体験をもとに綴っていくそんな官能的な物語……。

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No.2629803　2018/04/12 12:53(スレ作成日時)

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No.1 2018/04/12 13:18
作家0

“友達と家で遊んではいけません”
“何時までには帰るのですよ”
半ば逃避行でとある四国の慣れない土地に私は母に手を引かれアパートや転校手続きをしようやく友達ができた矢先の母の言葉がこれらだった。
四国に来るまえはそこそこ人当たりもよくやさしい母だったが、四国に来てからは自分のプライドか他人の目を気にするようになっていたかもしれないがまだ小学生の私に知る由もない。
友達とおもいきって遊べない母は昼夜に仕事、そんな私の唯一の友はアニメやお笑いなどを映してくれるテレビだった。
母が作ってくれた夕食を口に運びながらテレビを見て笑い口に入れたものを満足しながら眠りにつく。
だが転校した学校ではよそ者、四国とはちがう言葉遣いや表現、なにより名字がめずらしく程度は軽いいじめだったが傷つくには充分だった。
名前は選べない、後に親を選べないことと大人になるにつれ私が学んだことのひとつだった。
友達とは存分に遊べない、なら私はどうしたか？
結論としていえばひとりで遊ぶ以外にない。
もちろん多少は友達と遊んだことはあるが、ある日友達が「ラーメンをおごってあげる」だっただがそれまでそんなことをされたことがない私は迷ったがもし母に伝えれば叱られる怒られるあるいは子ども心に恥なのでは？などいろいろ考えた末に断り友達たちが満足にラーメンを食べるのを店の外から見守るだけだった……。
後で母に事情を話せば「おごってもらえるならいいのに」と言うような表現だったが釈然としなかった……。
基本的に私は男の子なので男の子向けアニメや特撮などを多く見ていた記憶がある。
だけど小学高学年ともなれば少しずつ思春期の年頃でもありいじめの経験の良し悪しとしても性に興味ある年頃。
母はさいわい夜は遅くいつしか当時の民放の大人向けドキュメンタリーを見る習慣がついていた。
またドキュメンタリー番組とは別に当時のテレビ番組の規制はゆるくエッチな描写や演出も多々あった。
異性に興味はあると同時に私はあるひとつの番組に引かれた。
“女装”“性転換”“ニューハーフ”などと一風変わった単語そしてその表現を具現化した男女の性を超えた存在になぜか惹かれていた。