交差点
教習所に行くまで知らなかったんだよな
交差点って本当は「点」じゃないんだって
道と道が交差してできた「面」のことを交差点っていうんだって、教習所で教わって初めて知った
まぁどうでもいいことなんだけど
道とか交差点って、ちょっと人生みたいだなって思う
ひとつの道がひとりの人間で
交差点が人と人との関係
どんな道も日本のどっかでは繋がってんのかな
14/08/30 18:10 追記
☆感想スレ☆
http://mikle.jp/viewthread/2132637
よろしくお願いします
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車の助手席に乗ってきたすずちゃんは、街灯の薄明かりだけでも痩せてしまったことが分かった。
初めてすずちゃんと会ったときは失恋したてだったけど、あの日だってこんなに辛そうじゃなかった。
すずちゃんの家の近くでずっと話しているのもマズいと思って、俺は車を走らせた。
特にどこに行く予定もないから、目についた首都高のインターに入って適当に走っていたら、東北道の案内が見えたのでそのまま東北道に入った。
別に遠出するつもりはないから、最初にあったサービスエリアに入って、建物から遠い所に車を停めた。
夜のサービスエリアは静かだった。
ここに来るまで俺もすずちゃんもずっと黙っていた。
「引っ越しの準備、終わった?」
「うん。とりあえず向こうで必要な物だけはまとめた」
思ったよりすずちゃんはいつもと変わらない口調だった。
「なんか、大変だったよね」
「うん。こんなことになるとは思わなかった」
「俺、ホントに役に立たなかったな」
「ううん。やっぱり私が未熟だったんだと思う。親からもそう言われた」
「すずちゃんは何も悪くないじゃないか」
「……ありがと。だけど、教諭って立場として、判断が間違ってた。色んな子どもがいて、色んな親御さんがいるのが当たり前なのに、それに上手く対処できなかったのは私だから。新人なりに正しい対処があったはずなんだよね」
「すずちゃん……」
複雑な家庭の事情がある園児がいて、その父親は頭がおかしくて、ママハハは思い込みが激しい。
騒動に巻き込まれたのは、すずちゃんの責任じゃないのに。
「運が悪かったんだよ」
そんな当たり前の励まししか出てこない俺が情けない。
だけど、そんなことしか言えない。
「本当は、もう先生なんて辞めようと思ったの。怖いから」
「怖い……」
「自分は普通にしてるつもりでも、こんなことになっちゃうこともあるなんて思わなかったから」
「うん」
先生を続けるってことは、また子どもたちとその親と付き合っていくってことなんだ。
子どもが10人いれば、その親は倍くらいの人数がいて、人間がたくさんいればいるほど、普通じゃ考えられないような人間と遭遇する確率も増えるんだ。
「未来ちゃんに会ったの」
「え?実のお母さんに引き取られたんじゃないの?」
「うん。この間そのお母様が未来ちゃんを連れてウチに来てくれたの」
「なんで?」
「お礼と、お詫びって。こんなことになっちゃったけど、お陰で未来ちゃんと一緒に暮らすことができるようになりましたって。未来ちゃん、香織さんが本当のお母さんじゃないって知ってたの。香織さんが自分の身内に電話で話してるのを聞いちゃったことがあるらしくて。だから、実のお母様が現れて、嬉しかったみたい」
「勘のいい子だって、すずちゃんも言ってたね」
「未来ちゃんはまだ3歳なのよね。私はもう大人で、未来ちゃんの先生だった。あんな小さな子が、いままで見たことないような顔で母親に甘えてるのを見て、よかったなって思った。大人が少しくらい辛い目に遭っても、子どもが幸せになるなら、それでいいかな、って」
「……うん」
「未来ちゃんがね、『すず先生ありがとう。すず先生だいすき』って。私にぎゅって抱きついて、そう言ってくれたの。やっぱり子どもは可愛いな、って思ったら、もう少し先生で頑張ろうって思えたの」
「すずちゃんなら、頑張れるよ」
「なんかね、こんなことがあったら、この先多少辛いことがあっても、大したことないって思えそうで」
すずちゃんはそう言って笑った。
「うん」
そうだよな。
こんな最悪なことなんて、滅多にないよな。
「すずちゃんは、強いな」
「強くないよ」
「俺だったら、もう同じ仕事はできないかもしれない」
「幼稚園教諭と保育士の資格しか持ってないんだもん、活かさないと勿体ないでしょ」
すずちゃんは冗談ぽく言った。
「高志くんのお陰なのよ」
「俺?俺なんか……」
「私の味方でいてくれたじゃない。園長先生とか、私の両親とか、一部のお母様方とか、励ましてくれた人が何人もいるの。それだけでも、私は幸せだなって思う」
「すずちゃん……」
「好きだって言ってくれて、本当に嬉しかった」
すずちゃんは俺を見てそう言った。
「彼氏にフラれたときも辛かったけど、高志くんが励ましてくれたから、元気になれたんだよ。今回のことも、ずっと高志くんが相談に乗ってくれたから、頑張れた」
「すずちゃんのことが好きだからだよ」
「ありがとう。もっとちゃんと、ゆっくり高志くんと仲良くなれたら……」
「もうこれでお別れみたいなこと言うなよ。静岡だろ?神奈川の隣じゃないか。車でも電車でも、すぐに会いに行けるじゃないか」
「でも……私、高志くんに迷惑ばっかりかけてる」
「いつ俺が迷惑だって言ったんだよ」
「高志くん……」
「すずちゃんがもう俺に会いたくないならそれでもいいよ。でもそうじゃないなら、また会えばいいじゃないか」
「……それでも、いいの?」
「俺は、初めて会ったときから、すずちゃんが好きだ。今回のことだって、結局なんの役にも立たなかったけど、ずっとすずちゃんを守りたいって思ってたんだ」
「守ってくれたよ?」
「俺がいると、迷惑?」
「迷惑じゃない」
「俺の気持ちは前と変わってない。いつか俺のことを好きだと思えるようになったら、俺と付き合って欲しい」
「うん」
そう言ってすずちゃんは、俺にそっとキスしてくれた。
軽く触れるだけのキスだった。
それでも、すずちゃんの気持ちが伝わってきたような気がして、俺は嬉しかった。
そっと抱き寄せると、すずちゃんは俺の方に顔を埋めた。
すずちゃんの顔がある辺りがじわっと温かくなって、すずちゃんが泣いているのが分かった。
辛かっただろうな。
いや、いまも辛いんだろうな。
俺は、こうしてすずちゃんをそっと抱きしめることしかできない。
だけど、少しくらい離れたって、俺はずっとすずちゃんを思い続ける。
バイトして金貯めて、中古でいいから車を買って、俺はすずちゃんに会いにいく。
もしかしたら、すずちゃんはしばらく恋愛なんかしたくないかもしれない。
それでもいい。
友達としてだって構わない。
俺はすずちゃんが立ち直るまで、ずっと待ってるから。
そうしたらまたすずちゃんの好きなカラオケにいくんだ。
静岡なら、城ヶ崎の吊り橋とか、シャボテン公園とか、デートするところがいっぱいだ。
だからすずちゃんが引っ越したって、寂しくなんかない。
すずちゃんの辛さを思えば、そんなことは辛くなんかないんだ。
「高志、頑張ったね」
昼近くのファミレスで、俺と向かい合って座った那奈はそう言った。
大学の講義の空き時間、俺はすずちゃんのことを報告するために那奈と会っていた。
那奈は俺が話すのを黙って聞いてくれた。
「結局俺はあんまり役に立てなかったけどな」
俺は自分のタバコを取り出しながら言った。
すずちゃんと会ったときはなんとか男の意地で頑張ったつもりだけど、那奈から優しいことを言われて、弱気な言葉が出た。
カッコつけずに話せるのは、やっぱり那奈なんだな。
「なんていうかさ、彼女は通り魔に遭ったようなものなんだよ。普通にしてただけなのに、不可抗力で変な人間と関わっちゃっただけ。だから彼女は悪くないし、高志はできることをちゃんとしたと思うよ」
「それは分かってるんだけどさ」
「元気だしなよ。フラれたわけじゃないんだし。彼女もちゃんと立ち直れるよ」
「そうだな。俺、静岡で就職しようかな」
「時間が経てば彼女もこっちに戻ってくるかもしれないじゃない。高志は頑張っていい会社に就職して、彼女に『戻ってこい』とか言ったらカッコいいかもよ」
「そうだよなぁ。まだ1年生だもんなぁ。ちゃんといい成績取って、いい会社に就職しないとな」
そういえば9月にあった前期試験の結果は、あんまり良くなかった。
真面目に勉強しないとな。
「でもさ、その彼女、けっこう幸せだと思うよ」
那奈はタバコの煙をふーっと上に吹きながら言った。
「幸せ?」
俺はちょっとカチンときて言った。
「うん。そりゃ、もうちょっと上手く立ち回れてたら幼稚園を辞めるまではいかなかったかもしれないけど、彼女には悪いところはなかったんだし。話聞いてると彼女は新人なりに一生懸命先生やってたから、いろんな人が味方になってくれたんでしょ。だから、次の職場も紹介してもらえたし、高志みたいに必死に庇ってくれる人間もいたんだよ。辛いことがあったけど、その分、いろんな人から大事にされてることも分かったんじゃない?」
那奈は悪意がある感じじゃなかった。
俺にも那奈の言うことも分かる気がした。
「みんなから大事にされるって、幸せなことでしょ?」
「那奈だって六川さんがいるだろ?」
那奈がすずちゃんを羨ましがっているように聞こえたからそう言った。
「………そうなんだけどね」
「そうなんだけどね、って、そうじゃないか」
「でも、六川さんがずっと私を好きでいてくれるとは限らないじゃない。結婚してるわけじゃないんだし、結婚してたって今時離婚だって珍しくないのに」
「六川さんのこと、信用してないのかよ」
この間会ったとき、六川さんと那奈はいかにも仲が良さそうで、俺は羨ましかった。
那奈は六川さんに甘えているように見えたのに、心底信用してるわけじゃないんだろうか。
「信用してるよ。だけど、不安になるときがあるの。まぁそれは私の問題なんだけどね」
「那奈の問題って、なんか悩みでもあんの?」
「まぁね」
那奈はそう言ったけど、その悩みがなんなのかは言う気はないみたいだった。
季節が変わり、俺は大学で2年目の春を迎えた。
1年生の前期試験でふるわなかった成績は後期試験でどうにか挽回して、とりあえず履修した科目は全部取ることができた。
一緒に進級した那奈は、相変わらず成績が良くて、俺に自慢げに見せてくれた成績表にはAとBが並んでいた。
静岡で保育士になったすずちゃんは、慣れない環境で頑張っている。
俺は決心した通り、バイトに励んで3年落ち中古のフィットを買った。
ゴールデンウィークを利用してこっちにすずちゃんが帰ってきたとき、俺はその車ですずちゃんをドライブに誘った。
「久し振り」
LINEや電話で連絡はとっていたけど、会うのは正月に初詣に誘って以来だった。
そのときは、初詣をして、カラオケに行って終わった。
意気地なしの俺は、もう一度告白にチャレンジできなかった。
4ヶ月ぶりにあったすずちゃんは、初めて会った日と見た目は変わっていなかった。
あの騒動から半年以上経って、傷もだいぶ癒えたのか、表情も明るかった。
車の中で、静岡の保育園での毎日を話してくれた。
いまは4歳児クラスを担当しているそうで、仕事は楽しそうだ。
この日は羽田空港へ行った。
旅行するわけじゃなくて、飛行機を見て、空港内の店で買い物したり、美味しい物を食べたりしようという計画だ。
すずちゃんは羽田限定のお菓子を買って喜んでいた。
綺麗なカフェで食事をして、展望デッキに行って2人で飛行機を見た。
第一と第二、両方のターミナルを歩き回った。
一通り見て、そろそろ帰ろうかとすずちゃんに言うと、すずちゃんはまだ見ていない第二ターミナルからも飛行機を見たいと言ったので、展望デッキに行った。
ゴールデンウィークということもあって、俺たちみたいな旅客以外の客もたくさんいて、展望デッキには人がたくさんいたけど、端っこの方が空いていたので、そこから飛行機を見た。
「私もどっか遊びにいきたいなぁ」
すずちゃんは離陸する飛行機を見ながら楽しそうに言った。
「どこに行きたい?」
「定番のハワイ」
すずちゃんはクスクス笑った。
『いつか一緒に行こうよ』
軽くそう言えたらいいのに、俺は言えなかった。
なんていうか、あの騒動でどさくさ紛れに告白したような感じになって、そのあとすぐにすずちゃんは静岡へ行ってしまって、なんだか俺とすずちゃんの関係は曖昧なままだ。
正月に告白できなかったのも、なんか今更、って思われそうな気がしたからだ。
静岡へ引っ越す前に会ったとき、すずちゃんは俺にキスしてくれたけど、だからと言って好きだって言われたわけじゃないし、俺はいまだにすずちゃんと手を繋ぐことすらできない。
自慢じゃないけど、バイト先のカラオケボックスで、お客さんから連絡先を聞かれたり、バイト仲間から「○○、高志のこと好きらしいぞ」と聞いたりする。
正直、すずちゃんとなかなか会うこともできなくて寂しいと、手近なところで手を打ってもいいかという気分になる。
それで、バイト仲間に誘われるまま、合コンやら飲み会やらにも行ったりするんだけど、そのたびにやっぱり他の女の子には興味が持てなくて、その場で楽しんで終わったりする。
やっぱり俺は、すずちゃんが好きだ。
だけど、あの騒動のせいで、こんな曖昧なままの状態が続いている。
つくづく、野村さん夫婦が恨めしい。
「眉間に皺寄せて、どうしたの?聞いてた?」
気が付いたらすずちゃんが俺の顔を見上げていた。
「あぁゴメン、なんだった?」
俺は慌てて言った。
「だからこの間ね、出入りの業者さんから映画に誘われたの」
「えっ」
すずちゃんはサラッとなにを言ってるんだ。
俺にそんなことを報告するってことは、遠回しに俺は圏外だと言ってるのか?
「もう、ホントに私の話、聞いてなかったの?」
「ゴメン」
珍しくすずちゃんが怒った顔をしている。
悪いけど怖くない。
可愛い。
「もう言わない」
「ちゃんと聞くから話してよ」
すずちゃんは口をへの字に曲げて拗ねたような顔をしていた。
「好きな人がいるから行けません、って言ったの」
まだ怒った顔をしている。
でも目がちょっと笑っていた。
「好きな人」
「うん」
すずちゃんはそう言って俺の手を握った。
「俺?」
「他に誰がいると思う?」
「ホントに?」
「うん」
こんな人目が多い場所じゃなかったら、俺はこの場ですずちゃんを抱きしめていたと思う。
俺はすずちゃんを抱きしめる代わりに、すずちゃんの手を握り返した。
「あのとき、高志くんがいてくれたから、私は頑張れたの。静岡へ行ってからも、ずっと励ましてくれて嬉しかった」
「俺の気持ちは最初から変わってないから」
「これからも、ずっと一緒にいてくれる?」
「俺が、一緒にいたいんだ」
その日、俺はやっとすずちゃんの彼氏になれた。
六川さんと付き合うようになってもうすぐ1年になる。
相変わらず六川さんは優しい。
飄々としたところも、サラッと好きだと言ったりするようなところも、付き合い始めたころと変わらない。
週に1、2回のペースで会う。
私は六川さんのことをどんどん好きになっていく。
誰に聞いても理想的な彼氏だと言われる。
だけど、私は六川さんを好きになればなるほど、反比例するように心のどこかに重たいなにかが溜まっていく。
初めて六川さんと喧嘩をしたのは、去年の12月だった。
六川さんが病院の忘年会に行ったとき。
「忘年会があるんだよ」と聞いたときは、別になにも思わなかった。
実際私だって、大学やバイト先、高校時代の友達と飲み会やコンパがときどきあるし、高志ともたまに飲んでいる。
六川さんの忘年会の日は、私も高校の友達と忘年会だった。
私は六川さんが好きだから、遊ぶときや飲み会に男の子がいても、フラフラしたりしないし、多分六川さんも浮気なんてしないと思っている。
六川さんは私が普段なにをしてるのかなんて根掘り葉掘り聞いてきたりしない。
私も同じ。
お互い周囲に男女がいる環境なんだから、過剰な束縛なんて無意味だと思ってると思う。
だけど六川さんの忘年会の日、私も忘年会に行き、二次会でカラオケに行く途中、たまたま六川さんが病院の人たちと一緒にいるところを見かけた。
六川さんたちも二次会に行くところという感じだった。
六川さんの両脇に女の人がいた。
六川さんはデレデレしたようには見えなかったけど、普通に笑って話していた。
六川さんは少し離れたところにいる私には気付かなくて、そのままタクシーを拾って一緒にいた女の人たちとタクシーで走り去っていった。
そのとき、私のなかに不安が生まれた。
違うかな。
生まれたんじゃなくて、昔から溜まっていた重たいなにかが、ゾワゾワと音をたてずに浮いてきてしまった。
そのなにかは、いつも私から見えるところにはあったけど、わざと見ないフリをしていた。
でも、毎年毎年、必ず私の前に現れる。
10月25日。
私の誕生日。
そして、会ったことのない姉の命日。
私がまだ小さかったころから、私には「死んだお姉ちゃん」がいることは知っていた。
両親の部屋には小さな仏壇があって、母がご飯を炊くたびに一口のご飯をお供えして、毎朝お水を替えて、お線香をあげて、鈴を鳴らす姿を見て私は育った。
その仏壇は「死んだお姉ちゃん」のものだ。
家から車で20分ほどの距離にある公園墓地に「死んだお姉ちゃん」のお墓がある。
春と秋のお彼岸、8月のお盆、お正月。
そして命日に近い週末。
必ず私は両親に連れられてお墓参りに行った。
小さいころは、なにも考えずに両親に従った。
でも、私が10歳の誕生日を迎えるころ、母が話したことを聞いてから、私は本当のことを知った。
私の両親は父が26歳、母が23歳のときに結婚した。
同じ会社で出会って、恋愛して、周囲に祝福されて結婚した、ごく普通の夫婦だ。
だけど、両親は子どもに恵まれなかった。
病院で調べると、原因は母にあった。
3年間不妊治療をして、父が32歳、母が29歳のときにやっと授かったのが姉の奈緒だ。
普通に考えて、両親が姉をそれこそ目の中に入れても痛くないほどに溺愛したことは想像がつく。
その姉は、3歳のときに交通事故で亡くなった。
どんな事故だったかは、私は知らない。
そして私は姉が亡くなった3年後に生まれた。
奇しくも、姉の命日に。
両親は私に姉の名前の1文字をとって、「那奈」と名付けた。
もちろん小さいころの私は、そんな事情はまったく知らなかった。
だけど私の10歳の誕生日近く、つまり姉の命日間近の日曜日、お墓参りの帰りに母が言った言葉で私はそれを知った。
「奈緒が死んで、代わりに生まれてきた那奈がもう10歳なんて早いわね」
母は車を運転する父にそう言った。
それを後部座席で聞いていた私は、そのときはあまり深く考えなかった。
でもそれ以来、いままで考えなかったことに気付くようになった。
例えば私が着た七五三の着物。
三歳の晴れ着は、両親が姉のために用意したものだった。
七歳の晴れ着も、いつのまにか用意してあった。姉が生きていたら七歳のお祝いをする年に買った晴れ着が私に着せられた。
小学校の入学式に来た可愛いワンピースもランドセルも、姉の「お下がり」だった。
私が中学生になるころには、いろんなことを少しずつ知った。
「死んだ子の代わりに生まれてきた那奈」
これは本当のことだ。
母は不妊治療が辛かったらしい。
だから、姉の奈緒が生まれたとき、もうこれ以上妊娠は望まないと夫婦で決めたそうだ。
その姉が亡くなって、両親は再度子どもを望んだ。
辛いと分かっていて不妊治療をした。
それで生まれたのが、私。
姉が亡くならなかったら生まれてくることがなかった私。
3歳で時間が止まってしまった姉は、両親の中で美化されていく。
あの子は可愛かった。
あの子は賢かった。
両親は普通の人間だ。
だから私に面と向かって姉のことを話したりしない。
それでもなにかの折に姉の思い出話をする。
大人になった今なら、3歳の子どもを失う辛さとか、その子のあとに生まれた子どもを身代わりと考えているわけじゃないことは頭では解る。
実際、私は一人娘として大事に可愛がられて育ってきた。
亡くなった姉と比較された記憶もない。
それでも、私は姉の代わりに生まれてきたという思いは消えない。
出来損ないのピンチヒッター。
そんな思いが消えない。
だから。
誰かの一番になりたかった。
それでも私は道を逸れることもなく、中学高校と思春期を過ごした。
他人から見ても、自分でも、両親がちゃんと私を育ててくれたからだと思う。
でも私は、なんとなく孤独だった。
友達はたくさんいたけど、どんなに仲が良くても、心の底から信用できない。
自分が姉のピンチヒッターとして生まれたことを誰にも言えないからなのか、信用していないから言えないのか、どっちが先なのか分からない。
ただ、そんな心の奥の暗い部分を話せる相手がいないということだけは確かだった。
だから、高校で高志と付き合うようになったときは、嬉しかった。
普通の高校生らしい、楽しい付き合い。
私は高志が好きだった。
好きな人になら、姉のことも話せるんじゃないかと思った。
だけど、高志と付き合うようになってすぐ、私は常に不安に付きまとわれた。
高志は本当に私のことを好きなのか。
ずっと嫌いにならないでいてくれるのか。
好きになればなるほど、不安だけが大きくなっていく。
そんな私から、高志の気持ちはだんだん離れていった。
不安が現実のものになって、私は焦るよりも、「あぁ、やっぱり」と思った。
出来損ないのピンチヒッターとして生まれてきた私なんか、誰かの一番になんてなれないんだ。
私はそんな風に納得した。
高志の次に付き合ったのは、高校3年のとき、大学の推薦が決まってから始めたファミレスのバイトで知り合った大学生だった。
高志のときと違って、別にすごく好きだったわけじゃない。
向こうが好きだと言ってきたから、だったら付き合ってみようと思っただけだった。
初体験はその彼だった。
抱かれたら好きになれるのかもしれないと思った。
でも、そんなことはなかった。
気持ち良くもなかったし、話に聞くほど痛くもなかった。
だけど、体を求められると、自分が必要とされてるような気がして、少しだけ安心した。
だけど、そんないい加減な気持ちで付き合っていたからか、私の進学と彼の就職で付き合いは自然消滅みたいに終わった。
そしていま、私は六川さんと付き合っている。
六川さんのことが好きだ。
でも、六川さんを好きになればなるほど、気づかないフリをしながら私の中の不安が大きくなった。
そして、忘年会の日。
私の知らない女の人に笑いかける六川さんを見て、気づかないフリをしていた私の不安が溢れ出してきた。
私は六川さんの一番なのか。
本当に六川さんは私を好きなのか。
言いようのない不安が私の中で暴れた。
苦しい。
六川さんを好きでいる限り、ずっとこんな風に苦しまなくちゃいけないのか。
だったらいっそ。
別れた方が楽なんじゃないか。
そんな思いが生まれた。
「またかよ。で、今回は別れたわけ?」
高志の呆れたような顔が目の前にあった。
結局私は、12月に不安に襲われてから、その不安を六川さんではなく、高志に相談した。
相談したというより、愚痴をこぼす感じだけど。
「別れてない」
そんな感じで相談するのも、もう4〜5回目で、今日も居酒屋なんだけど、私は飲みながらタバコを吸うだけ。
「別れる気がないなら、俺じゃなくて六川さんに相談すればいいだろ?」
「それができるなら、とっくにしてるもん」
「いっつも『嫌われたらどうしよう』『別れた方がいいかも』とか、グチグチ言って、結局なんもしてないんじゃん」
「だって」
高志にも、六川さんにも、私は姉の話はしていない。
人から見たら、どうしてそんなことで悩むのか理解できないんじゃないかと思う。
私も冷静に考えれば、両親にとって私は大事な一人娘だということは解る。
それなのに自分を「出来損ないのピンチヒッター」と考えてしまう自分が嫌だったし、そんな自分を誰かに知られるのも嫌だった。
「まったくさー、普段の那奈は、気が強くてハッキリしてるのに、なんで恋愛になるとそうウジウジするんだよ」
「わかんないよ」
それが原因で高志にフラれたようなものだけど。
でも、高志にフラれたとき、恋愛が怖くなったのは確か。
誰よりも好きな人からの愛情がなくなることは、私にとって一番怖いことだった。
「……そもそも、高志のせいじゃない」
「なにがだよ」
「高志が私をフッたから、私がいま悩んでるんじゃない」
「またそれを言う〜。高校のころのこと言ったって仕方ないだろ」
「自分はすずちゃんとラブラブだからって余裕だよねー」
「だから、そんなこと言ったって仕方ないだろ」
そう、これは八つ当たりだ。
高志が悪いわけじゃない。
自分で不安をコントロールできない私がダメなだけだって分かってる。
だけど、高志には安心して八つ当たりできる。
高志も、人が好い。
愚痴をこぼされて、八つ当たりされるのも分かっていて、こうやって私に付き合ってくれるんだから。
「六川さんに別れるって言ったら、なんて言うかな」
「やめとけ。好きなのに、わけわかんない理由で別れたりしたら、那奈はボロボロになりそうだ。俺、そんな那奈まで面倒みきれねーよ」
「……うん」
高志の言う通りだ。
だって私は高志と別れたあと、好きでもない人と付き合ったりしてる。
寂しい寂しいって思いながら、変な男に引っかかるとか、あり得そうな気がする。
こうやって高志相手にどうにもならない愚痴をこぼして、六川さんと付き合うのが一番いいんだと思う。
だけど、この不安はどうしたらいいんだろう。
自分でもどうしたらいいのか分からない。
そんな危うい私が、一気に壊れかけることが待っていた。
19歳の秋。
私は10月25日に20歳になる。
年が明けたら成人式。
母が、成人式の晴れ着を出して私に見せた。
真新しいたとう紙に包まれた振袖と帯。
和装バッグに草履。
小物一式。
私が選んだんじゃない晴れ着。
母が、姉の成人式のために作ったであろう晴れ着。
もちろん、母はそんなことは言わない。
私もそんなことは聞かない。
死んだ子の歳を数える。
どうしようもない、親の気持ち。
毎月5日に姉の墓の掃除に行く母。
祥月命日に行くのが辛くて、姉の誕生日が7月5日だったから、毎月5日に行くのだと、叔母に話しているのを聞いた。
わざわざ両親を傷つけようとは思わない。
だから、私はなにも聞かない。
だけど、私が姉の晴れ着に袖を通したとき、両親は私を見て、その姿に20歳になった姉の姿を重ねるんだろう。
大人になっても、そんなことに拘る私は、幼いんだろうか。
もう大人なんだから、両親にとっての一番なんて求めずに、例えば六川さんみたいに私を好きだと言ってくれる人を信じて、愛されていればいいんだろうか。
本当なら、両親の愛情が、ほかのなによりも不動の愛情で、それを失うことなんて考えずに済むはずなのに。
私は。
いつ、失うか分からない誰かの愛情に縋るしかないのか。
やっぱりいっそ。
誰かに愛されることなんて、諦めた方が、楽になるのかもしれない。
だけど私は心を病んだりしない。
重たいものを内に抱えながら、普通に暮らせる。
眠れなくなることも、食欲がなくなることもないし、家族とも普通に話す。
学校やバイトにも普通に行ける。
いっそ、心を病んでしまったらいいのにと思う。
そうしたら医者に行って、薬をもらって、楽になるかもしれないのに。
自分でも強いのか弱いのか、分からなくなる。
唯一弱音を吐ける相手が高志だ。
だけど、一番深いところまでは話せない。
六川さんには。
甘えることはできるのに、不安をぶつけることはできない。
嫌われたくないから。
だけど、一番好きな人に本音も言えないなんて。
どうしたらいいのか、分からない。
なんだか、迷路の中にいるみたいだ。
そんな風に煮え切らないまま、誕生日が来た。
20歳の誕生日は土曜日だった。
そして姉の命日。
本当なら両親と一緒にお墓参りに行くはずだった。
でも、私は黙って家を出て、六川さんに会った。
六川さんは姉のことなんて知らないから、普通にデートをした。
私が遠出は嫌だと言ったので、この辺りでは有名なケーキ屋さんで小さなケーキを買って、六川さんのマンションで過ごした。
六川さんは私に誕生日プレゼントをくれた。
「開けてみて」
アクセサリーだろうと分かる包みを開けると、小さなダイヤのついたピアスが入っていた。
「可愛い」
シンプルなデザインで、造りも普段着けていてもなくしにくいタイプのピアスだったので、嬉しかった。
「ありがとう」
私がピアスを着けると、六川さんは嬉しそうに笑った。
「本当は指輪にしたかったんだけど、それはプロポーズのときまでとっておこうと思って」
いつもと変わらない瓢々とした調子で六川さんは言った。
本気なのか、分からない。
この先もずっと一緒にいようと思ってくれているから、そう言っているんだと思う。
でも、本当に私でいいの?
「本気だよ?」
私の考えていることを見透かしたように、六川さんが言う。
「今日で那奈ちゃんもハタチだね。年明けには成人式だ」
頭の中に姉の晴れ着がよぎる。
「でも嬉しそうじゃないのは、どうして?」
「………」
「教えてくれないの?」
本当は言いたい。
でも言いたくない。
そんな葛藤の中、私のスマホが鳴った。
「電話みたいだよ?」
六川さんに言われてスマホを取ると、母からだった。
『那奈、どこにいるの?』
「友達のとこ」
『今日はお墓参りって言ってあったでしょ』
「行かない」
『お墓参りのあとに写真屋さんを予約してたのよ。この間振袖見せたでしょ?あれを着付けて、先に写真を撮ろうと思って』
「着たくない」
『どうして?あれは那奈のために……』
「嘘つかないで」
ダメだ。
溢れた感情が、私を押し流す。
「あれ買ったの3年前じゃない。お姉ちゃんの20歳の誕生日に買ったの、私が知らないとでも思ってたの?」
『那奈』
「お墓に入れてあげたらいいじゃない。私はいらない」
私はそう言って電話を切り、スマホを乱暴にバッグへ放り込んだ。
息が苦しい。
息を吸って吐くことが、うまくできない。
「那奈ちゃん、落ち着いて。大丈夫だから。ゆっくり息を吐いて」
六川さんが私の背中に手を当ててそう言った。
しばらくの間、六川さんに言われるままに呼吸を繰り返すと、少し楽になった。
「過換気症候群の一歩手前」
六川さんは私を見て笑った。
「さすがドクター」
「皮膚科だけどね」
こんなときでも六川さんは変わらない。
私はつられて笑うことができた。
「なにが那奈ちゃんをそんなに苦しめてるの?ついでだから話しちゃえば?」
意地を張るのも、限界なのかな。
六川さんの前で取り乱して、なんだか少し気が楽になった。
私は、誰にも話したことがない姉の話を六川さんに話した。
思ったより、感情を乱さないで話すことができた。
「生きてる者の勝ちだよ」
全部聞き終わった六川さんはそう言った。
「死んだら終わり。生きてる限り、死んだ人には負けない」
「死んだ子どもの身代わりでも?」
「そうだよ。死んだらもうなにもできないからね」
「それはそうだけど」
「俺はね、両親が突然死んだとき、高校生だった。大人でもないけど、子どもでもない。叔父さんが後見人になってくれたけど、とりあえず両親が残してくれたお金はあったし、世話が必要な年でもないだろ?だから1人でこのマンションでずっと暮らしてるけど、平気だったわけじゃないんだ。何度も寂しいって言ったよね」
「うん」
「死にたいときもあったんだよ」
「……うん」
「でも、死んだらおしまいだからね。寂しいまま死ぬのは嫌だった」
「死ななくて良かった」
「両親が亡くなった直後は、先生も友達も腫れ物に触るような感じでね。お陰で勉強は捗って、医大に入れたけど。研修医から勤務医になって、やっとここ数年遊ぶ余裕もできたけどね、恋愛音痴になっちゃってたよ」
「モテるでしょ?」
「モテるって言うのかな。俺は自分で言うのもなんだけど、女の子から見たらただの優良物件だからね。人気の医者で、古いけどマンション持ちで、煩わしい舅と姑もいない。毒もない、無難な男だから。正直言って、遊び相手の女の子に困ったことはないよ。でも、向こうは優良物件の俺がいいだけだし、俺はとりあえず寂しさが紛れればいいだけだったから、本気でなんて付き合わなかったし」
「じゃあ、どうして私ならいいの?私だって、そういう女の子と変わらないと思うけど」
「なんでだろうね」
六川さんはやっぱり楽しそうに笑った。
「六川さんとじゃ、喧嘩もできない」
12月、私が不安から六川さんに喧嘩を吹っかけたような感じになったときも、いろいろ言うのは私だけで、六川さんは私をうまくあやして、うやむやになった。
「初めて那奈ちゃんと会ったとき、なんでか分からないけど那奈ちゃんがいいって思った。俺は割りと早く両親に死なれてしまった人間だから、生きてることの大事さは身にしみてる方だと思うんだ。大事な人には元気でいて欲しい、そしてずっと側にいて欲しい」
「私も、ずっと誰かの一番大事な人間になりたかった」
「うん。俺はね、那奈ちゃんのご両親の気持がなんとなくわかるような気がするんだ。那奈ちゃんは自分を亡くなったお姉さんの身代わりみたいに思ってるって言うけど、ご両親にとって、いま生きてる那奈ちゃんが一番大事なのは当たり前なんだよ」
「だからって、死んだ人のために作られた着物なんて着たくない」
「それは言わないと伝わらないよ」
「お父さんもお母さんも傷付くから言いたくなかった」
「ご両親は、那奈ちゃんを身代わりだなんて思ってないから、那奈ちゃんの気持に気付いてないんだよ」
「言っても、いいのかな」
「いいと思うよ。俺は那奈ちゃんの味方だから、那奈ちゃんが傷付いてるところは見たくない」
「ずっと味方でいてくれる?」
「いるよ」
「そう言ってもらっても不安になるのは、どうしたらいいの?」
「俺だって不安だよ」
「そんな風に見えない」
「俺は那奈ちゃんに嫌われることより、ある日突然この世からいなくなることのほうが怖いんだよ」
「死んだりしないから、側にいて」
「いるよ」
不安がすべて消えたわけじゃない
でも、六川さんが生きていることがすべてだと言いたいのは分かった
誰だって、いつどこで事故に遭うかわからない
いつ重い病気になるかわからない
だから、ずっと一緒なんて約束は、本当はできない
たとえいつか気持が変わっても
大事な人が生きてさえいればいい
そういうことなのかな
いまの気持ちがなければ
未来に続く気持もないんだから
とりあえず
六川さんを信じてみよう
どんなときでも飄々としているこのひとが
大好きだから
>>暇なら付き合ってよ
那奈からのメールだ。
こいつはいつもLINEではなくて、普通のメールで連絡してくる。
>>めんどくさいからやだよ
そう打って送信しかけて、消した。
いつも俺は那奈の誘いを断れない。
彼女だっているし、バイトだってしてるのに、那奈からの誘いがくるときの俺は、なぜか暇なことが多い。
>>どこに行けばいい?
そう返信する。
5分ほど経って那奈から
>>S駅7時
と返信がきた。
へいへい
わかりましたよ
お付き合いしますよ
どうせ六川さんとの惚気話を聞かされるだけだ。
分かっているのにノコノコ出て行く俺。
別に那奈に惚れてるわけじゃないはずなんだけど。
それでも那奈には逆らえない。
俺も情けないよなぁ。
最近の那奈は、前より明るい。
俺が嫌いだったウジウジしたところが消えた。
俺、高校のころ、こんな那奈が好きだったんだよな。
いまは惚れてないけど。
それでも惜しいことをしたって、少し考えちゃう俺が悔しい。
だけど、好きだった女が幸せそうにしてるのを見るのは、悪くない。
☆☆☆了☆☆☆
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