俺様は貧乏神

昭和42年。秋、俺は生まれるべくして
生まれた。

俺には姉が3人もいた。

オフクロの腹ん中に俺がいるのが
わかった時オヤジは
「どうせまた女だろ？産むなよ、
その腹の中の子はいらん！」
と冷たく言った。

男が欲しかったオヤジは女ばかり生まれる
のでイライラしてた。

オフクロは仕方なく流産するような
薬を飲み始めた。

当時昭和40年くらいなんで
今ほど薬もあるわけじゃない

言える事は赤ちゃんには
確実に良くない薬をオフクロは
飲み続けた。

でも腹の中の赤ちゃんは
流産しなかった。

薬をどんだけ飲んでも、
赤ちゃんに悪い体勢で寝ても、

俺の家は貧乏だったので
病院に行けなかった。

「なぜ流産しないんだろ？」
オフクロは毎日そう思ってた

次第にオフクロの腹は
大きくなり産むしかなくなった

オヤジは不機嫌だった
「また女か、、、」

オフクロに陣痛が来た

オヤジは気にもせず
仕事中、、、、

オギャー、オギャー！

俺(貧乏神)が雄叫びをあげて
誕生した！！！

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>> 1 産婆さんが
「男の子ですよ！男！男！良かったですねーーーー！」

事情をよく知る産婆さんも涙を流しながら
オフクロに言った。

オフクロは信じられない顔で
「本当に？本当に？チンチン見せて！」

まだ信じられない顔で産婆さんに
言った

「ほら！ちゃんと付いてるよ」

産婆さんはにっこり微笑みながらオフクロに俺様のチンチンを見せた

「ああぁぁーーーー付いてるーーーーありがとうーーーー神様、仏様ーーーー」

オフクロは涙を流し、天井を見つめて言った。

近所のおばさんも出産のお手伝いに
来てて「わたし、旦那さんに伝えて来るから」とオフクロに言い走っていった。

オヤジの仕事場は近くにあった。

オヤジが来た
息を切らしてハァハァいってる
「おい！本当か？本当なのか？男か？
男なのか？嘘なら許さんぞ」
と言い、まだ半信半疑。

オヤジはゆっくりを俺様に近づいて
大事な大事な俺様のチンチンを見た

「つ、つ、付いてるーーーー！男だぁーーーー！」

オヤジは飛び上がって喜び号泣した。

その日の夜は親戚、近所らが集まり
大宴会だった。

日頃は飲まないオヤジもこの日は
ビールを飲んで酔っ払ってた。

やっと、やっと
跡取りが生まれたのだ

待望の跡取りが

のちにオフクロ、オヤジが言うんだよ

あんたを産まなきゃ
幸せだったのにってね

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俺の名前はお寺のお坊さんに
付けてもらった

名前は「ゆうや」(本当は違います)

町田優矢(貧乏神)の誕生だ。

姉が3人だからなのか
わからないが俺の顔は女の子
みたいな顔だった

小さい頃は姉達に
着せ替え人形みたいにされて
遊ばれてた

スカートはかせられたり
女モノの水着にパンツ。

何にもわからない俺は
黙ってされるがまま。

小学校に上がると
その女みたいな感じに
イジメられた

オカマ〜オカマ〜とね。

俺は自分の顔が嫌いになってた

わざと自分の顔を傷つけた
先の尖ったピンセットで引っ掻いたり
してた。

でも、その頃から俺に
ある才能がある事に気づいた

それは

人を笑わせる事

相手が思いつかない様な言葉が
頭に浮かぶ

それを言うと相手は爆笑！

俺はイジメられっ子から
人気者になってた。

小学校、中学校時代は
まだ貧乏神は顔を出さなかった

中学時代には
もう1個才能を見つけた

それは


女を落とす事

姉が3人いるからか
女の気持ちがわかってしまう

だから攻め方が
わかるのである。

俺の才能。

笑わせる事と女の気持ちがわかってしまう事。

しかも俺は異常な程、女が大好きだった。

これらの才能、女好きが
俺の人生を波乱万丈にしていく

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初恋は小学校1年、マキちゃんて子。

可愛くて大人しく優しい子だった。

当時はまだ落とし方を知らなかったので
ずっと遠くから見ていただけだった。

しばらくしてマキちゃんは
家庭の事情で転校していった。

好きだったが
そんな悲しかった記憶はない。

中学生になった俺は性に目覚めてきた。
女を見る目も次第にエロく、、、、

そんな俺にも好きな女が出来た。
中学3年の時。

俺には女を落とす！というか
相手が俺の事をどう思ってるか
告白しないでもわかる！

これは学生にも社会人にも
通用すると思う。

学生は同じクラス、
社会人は同じ職場に相手が
いる場合限定ね。

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