みんなでつくろうストーリー8の2

レス500 HIT数 3260 あ+ あ-

遊び人
14/08/02 21:27(更新日時)

みんなでつくろうストーリー8の

つ・づ・き


よろしくどうぞ~👍



No.2107216 14/06/19 07:35(スレ作成日時)

新しいレスの受付は終了しました

投稿順
新着順
主のみ
付箋

No.51 14/06/22 22:04
遊び人0 

>> 50 すると倉沢の体の上に乗っていた白いもやが


ス~っと消えた。


課長『倉沢君、大丈夫か?』


倉沢『あ…ありがとうございました。』

課長『いや~、早く気付いて良かったよ。あれに取り付かれておかしくなったものが沢山いてね…


あのまま、あの女を受け入れていたら、

心を乗っ取られ、意のままに操られていたかもしれない。』…



No.52 14/06/22 23:26
フリーター3 

>> 51 いや、あのままだと心だけじゃなく身体まで乗っ取られそうだった…。



と倉沢は思っていた。


桐子とのキスは、背骨が溶けそうなぐらいの強烈な甘美なもので、しかも桐子はあのまま倉沢と交わるつもりだったように思えたからである…


No.53 14/06/22 23:28
フリーター3 

>> 52 そして倉沢も、桐子とキスしていた間、桐子とのみだらな行為を考えてしまっていたからである。


あの塩を投げつけてくれなかったら本当にどうなっていたか…。


倉沢はゾッとした…


No.54 14/06/22 23:32
フリーター3 

>> 53 どうやら魔除けの塩のおかげで、桐子の霊は現れそうになかった。


倉沢は落ちていた魔除けの塩を課長と拾い集め、今度は枕元に置いて眠りについた…


No.55 14/06/23 05:27
遊び人0 

>> 54 そして朝…

シャワーを浴び終えた2人は

朝食をとるため社外のレストランへ行った。

課長『いや~、やっぱりでたなあ。』


倉沢『私も噂には聞いておりましたが…。』


課長『え?そんなに有名なのか?鎌田桐子の幽霊は。』


倉沢『あ…いや~、私がたまたま知っていただけですよ。幽霊なら目島にもいますから。』


課長『へ~、そうなのか。そっちの幽霊はどんなやつだい?』


倉沢『目島の幽霊は真面目で優しい男性の幽霊で、いつも会社を守ってくれています。』


課長『なるほど…。』



課長『合併の話がとんとん拍子で進んだのは…もしかすると桐子の霊力のせいかも知れないな。』


倉沢『え?なぜ桐子がそんな事、何のために?』…



No.56 14/06/23 07:39
遊び人0 

>> 55 課長『エラソーの男は皆が桐子対策として、塩を持ち歩くようになったから

どこかの企業と合併して思い通りに体を操れる

あんたみたいな人間を探しているのかも知れないな。』


倉沢『なるほど…。じゃあ、昨夜道が渋滞して到着が遅くなったのも

課長が残業しなければならなくなったのも

もしかして桐子の霊力のせいなんでしょうか。』


課長『あり得るな…。』…



No.57 14/06/23 08:10
遊び人0 

>> 56 倉沢『幽霊を退治する方法は無いんですか?』


課長『それが…桐子の霊力が強すぎて


あれは幽霊というより妖怪になっているのかも知れないな。

下手に除霊しようとすると次々と悪いことが起こるんだよ。塩を投げつけて逃げる事しか今は対策が無いんだよ。』


倉沢『桐子…恐るべし…ですね。』


倉沢は自分の後ろに桐子が付いてきているとも知らず

目島トラベラーへ帰るのであった…


No.58 14/06/23 10:37
遊び人0 

>> 57 目島のオフィスに帰った倉沢を見て千香子が慌てて鞄から何かを取り出した。


千香子『倉沢さん、これを身につけておいて。』


それはエラソーの課長から貰ったのと同じ魔除けの塩だった。

千香子には倉沢に桐子の幽霊が付いてきているのが分かったのか


オフィスの全員にも魔除けの塩を配った。

しかし、素直に受け取らないものが2人いた。


それは八名ミカと小判エリだった。2人はエラソーのオフィスにいるときも


そんなの迷信だと言って人の忠告を受け入れなかったのだ…


No.59 14/06/23 11:44
遊び人0 

>> 58 そして八名ミカがトイレに行ったとき…

桐子の幽霊は塩を持っていない人間をねらい始めた。


ミカは普通にトイレの個室に入った。


コンコン!


誰かがドアをノックする。


おかしいな…。他にも沢山トイレが開いているのに。


不思議に思いミカは内側からノックを仕返した。


ドンドン!!


さらに激しく誰かがドアを叩く…



No.60 14/06/23 13:54
遊び人0 

>> 59 ドンドンドンドン!

ドアを叩く音は更に激しくなる。


まったく誰よ…。小判エリがふざけてやっているのかしら?

八名ミカはドアを開けた。


誰もいない…。


ミカは気持ち悪くなって足早にトイレを出ようと手を洗った。


すると、鏡には自分の背後に女性が写っている。

誰もいないはずなのに…


ミカは恐る恐る、後ろを振り向くがやはり誰もいない。


強張った顔で再び鏡をみると、その女性がミカを見てニヤリと笑った。


八名ミカは青い顔をしてオフィスへ息を切らしながら帰って来た…



No.61 14/06/23 15:01
遊び人0 

>> 60 青ざめた顔でオフィスに帰って来た八名ミカを見て曜子が


『八名さん、顔色が悪いわよ。』


と、すこし皮肉っぽく言った。


曜子は内心では、また怠けていたんでしょ…と思っていた。

八名ミカはガタガタ震えていた。


今度は倉沢が聞いた。

『何かあったの?』

すると、八名ミカは縋るような目で


『鏡に…写ったの…女の人…ドアを何回も叩かれたの…』


そこまで聞いて倉沢と千香子にはそれが鎌田桐子の幽霊だとすぐに分かった…



No.62 14/06/23 19:27
フリーター3 

>> 61 倉沢「ちなみにどんな感じの女の人だった?」


八名「なんか…、ボーっとしか映ってなかったけど、ちょっと痩せぎすでキツそうな感じだけど、でも美人だった…」


倉沢は、鎌田桐子に間違いない と思った…


No.63 14/06/23 19:35
フリーター3 

>> 62 昨夜、例のエラソーの企画課長・真藤から鎌田桐子の容貌について聞いたからだった。


真藤「名前のとおり、美人だが雌カマキリみたいな女だった…。俺も写真でしか知らないがな。時代のせいかいつも着物姿だったらしいが、痩せぎすだが着物がよく似合っていた。切れ長でプライドの高そうな目つきをしているが、どことなく妖しい魅力もあったな…」



倉沢は話を聞いたとき、生前の写真からも妖しい魅力を放っていた桐子はやはりただものではないんだな と思ったが…



No.64 14/06/23 21:27
遊び人0 

>> 63 千香子は、溜め息混じりに鞄から魔除けの塩を取りだして八名ミカに渡そうとした。


八名ミカは倉沢が自分に注目してくれたのが嬉しいらしく


益々倉沢に泣きついた。

ミカ『も~、本当に怖かったの~!お化けがでるなんて信じらんないわ~!』


魔除けの塩をミカにあげようと親切心を抱いた千香子だったが


倉沢にまとわりつくミカを見て再び鞄にしまった。


どうにでもなりやがれ…と思いながら…



No.65 14/06/24 07:13
遊び人0 

>> 64 それをそばで聞いていた小判エリは


だんだん面白く感じて来て


自分もトイレに行ってみようと考えた。

もしも本当に女の幽霊が現れるなら


写真を撮って報道機関に売りつければ


儲かるかも…


なんて考えながらオフィスを出た…


No.66 14/06/24 13:02
遊び人0 

>> 65 小判エリは八名ミカと同じトイレの個室に入り


しばらく様子をうかがった。


だがいくら待ってもドアを叩く音などしない。


小判エリは個室を出て鏡の前に立ちスマホをカメラ設定にした。


五分経っても何も現れないからトイレを出ようとした時


『そんなにあたしに会いたいのかい?フフフ…』


と女の声がして白いモヤモヤしたものがスーッと小判エリの口の中に入って行った…


No.67 14/06/24 15:47
フリーター3 

>> 66 白いもやのようなものが小判エリカの口に入ったことは、小判エリカはわからなかった。



こうしてエラソーの守護霊(悪霊!?)、鎌田桐子は小判エリカに取り憑いたのだった…


No.68 14/06/24 22:02
遊び人0 

>> 67 オフィスに帰ってきた小判エリに八名ミカが聞いた。

ミカ『どうだった?』

エリ『何もございませんでしたわ。フフフ。』

ミカ『なにそのしゃべり方?』

エリ『あたくしのしゃべり方がおかしいだと?この無礼者め!』


ミカ『やだ~!エリったら、もう冗談はいいから…写メ撮れたの?』…


No.69 14/06/24 23:57
フリーター3 

>> 68 エリカ「写メ?写メって何のこと?」


エリカは、なぜだか時々ヘンな言葉使いをするのと、目つきがちょっとキツくなったぐらいでミカの目から見るとそれほど変わった様子はないように思われたが…


No.70 14/06/25 07:08
遊び人0 

>> 69 エリが桐子に体を占領されていることはまだ誰も知らない。

少し何時もと様子が違うエリだが、日頃から隙あらば遊ぼうとする女性なので


またふざけているのだろうと皆が思っていた。


そしてその夜は企画課メンバーで飲み会が予定されていた…



No.71 14/06/25 09:49
フリーター3 

>> 70 余談ではあるが、宇佐美花子は八名ミカと小判エリがエラソーから出向して一週間ほどして退職していた。

花子の婚約者である営業課の川上も、顧客からのヘッドハンティングを受け、顧客の会社のアメリカ支社に転職することになり、花子とほぼ同じくして退職していた…


No.72 14/06/25 09:57
フリーター3 

>> 71 だから、現在目黒トラベルの企画課にいるのは主なメンバーは倉沢、八神千香子、太田シノブ、滝藤曜子、そしてエラソーから出向してきた八名ミカと小判エリである(課長や部長などの役職にある人以外)。



曜子がヒステリックなお局だったころの曜子の取り巻きたちも一応まだ目黒トラベルの企画課に在籍はしているが、最近はほとんど八名ミカや小判エリのかわりにエラソー側で仕事をしているほうが多くなっていた。


曜子の取り巻きたちのほうが、八名ミカや小判エリよりもまだ仕事ができるからだった…


No.73 14/06/25 10:05
フリーター3 

>> 72 ちなみに、会社では誰も知らないが、倉沢と千香子がつきあってるように、曜子は相変わらず休みのたびに、今は退院した赤澤聡の家に行ってるし、シノブは足利敏行と遠距離メールをしていた。


まあこれは、今回の幽霊騒ぎとはあまり関係ない話ではあるが…


No.74 14/06/25 10:15
フリーター3 

企画課の飲み会は、例の会社近くの居酒屋で、メンバーは倉沢、曜子、千香子、シノブ、そして八名ミカと小判エリ、そしてデブッチョ小出部長だった。


ダンディーな風貌で倉沢の次に企画課で人気がある中川課長は、昨日から関西方面に主張に行っていたので飲み会には参加できなかった…


No.75 14/06/25 10:37
フリーター3 

>> 74 飲み会の日の各課の朝礼で、それぞれの課の責任者たちから連絡があった。


来月づけで、目黒トラベルとエラソーは正式合併し、以後は社名も


「エラソートラベラー」

と変更になること。


それにともない社屋も移転することになること。


新社屋は来月から工事がはじまり、3ヶ月~半年後には完成予定のこと。


完成するまでは今まで通りエラソーと目黒トラベルそれぞれの社屋で仕事をすることなどだった。



しかも、来月の正式合併にともない暗に大量リストラも行われるという。


ただし、リストラ計画については朝礼で話はなく(当たり前だが)あくまでも噂ではあるのだが…



No.76 14/06/25 10:39
フリーター3 

>> 75 倉沢は朝礼でこの話を聞いたとき、多分今夜の飲み会はこの話題になるんだろうな…と思ったが…


No.77 14/06/25 21:32
遊び人0 

>> 76 そして飲み会の時間となり


宴席には企画課メンバーが集合した。


デブッチョ『みんな集まったようだね。それじゃあ、席は順不同だから適当に座ってくれたまえ。』

八名ミカと小判エリは一目散に倉沢の両隣をゲットした。


千香子はその様子を、ちょっとムッとしながら見ていたら


千香子の隣にデブッチョが座った。


千香子が見るところ、デブッチョはおそらく人畜無害であろうから安心出来た…




No.78 14/06/25 21:39
フリーター3 

>> 77 それにデブッチョ小出は51歳でもちろん妻子持ちだし…。


デブッチョ小出にはふたりの子供がいて上の女の子は社会人になったばかり、下の男の子は大学生らしい。


しかもデブッチョ小出は恐妻家で有名だったからだ…


No.79 14/06/26 04:03
遊び人0 

>> 78 その日のご馳走は中華料理だった。


実は小判エリは中華料理が大好きであり、その事は八名ミカも良く知っていた。

しかし、今日の小判エリは中華料理をみるなり顔をしかめた。

ミカ『あれ?エリこれ大好物じゃなかった?』


エリ(桐子)『こんなご馳走は初めてだわ。』


ミカ『え?先週食べたばっかりじゃん!エリったら美味しいって2杯もお代わりしたじゃん!』


エリ(桐子)『お黙り!この料理は油濃っくてあたくしの口には合わないわ。あたくしの大好物はね…』


と、倉沢の方に熱い視線を送った…


No.80 14/06/26 07:08
遊び人0 

>> 79 桐子にとりつかれた小判エリに熱い視線を送られた倉沢は


ブルブルっと寒気がして


デブッチョにお酒をつぎにいくふりをして


小判エリの隣を離れた…



No.81 14/06/26 07:30
遊び人0 

>> 80 そして噂で囁かれているリストラの話題になった。


倉沢『部長。リストラの噂は本当なんですか?』


デブッチョ『いや~、それがなあ…、エラソー側が人事の主導権を握っているんだよ。俺にもわからないんだよ。』


リストラの話題が聞こえるとエリ(桐子)の目つきが尚更鋭くなった…



  • << 85 エリ(桐子)『仕事が出来ない人間はリストラされるのよ。』 曜子『そうよ。あんたら首洗って待ってなさいよ。』 シノブと千香子は苦笑した。 エリ(桐子)『私がここまで会社を大きくしたのよ。何故私がリストラされなきゃならないのよ。』 曜子『はあ?暇さえあれば遊んでるあんたが 会社に何を貢献したって言うのよ!』 宴席にピリピリした空気が流れた。 倉沢が空気を変えようとカメラを取り出した。 倉沢『せっかく皆で集まったんだから写真撮ろうよ!』…

No.82 14/06/26 08:57
フリーター3 

>> 81 エリ「エラソーの現社長は創業者の甥だからねえ。合併してもエラソー社長はそのまま社長だし、目黒トラベルの社長は合併後は常務に降格になるんだから当然でしょ」



小判エリの話は事実だった。
今回の合併で目黒トラベルは実質エラソーに吸収されるから仕方ないといえば仕方ない話だが…


No.83 14/06/26 09:07
フリーター3 

>> 82 エラソー現社長・鎌田剛は、前述したように桐子の夫である創業者・鎌田太一郎氏の弟の子供である。


鎌田太一郎には死んだ先妻とのあいだに輝一郎という一人息子がいて、この息子には妻がいたが、後妻の桐子に誘惑されて関係を持っていた。


桐子は、創業者・鎌田氏とは年齢が離れていたため満足できなかったのと、野心のため息子と関係を持ったと思われるが、輝一郎が美男子だったからとも言われている。


輝一郎と妻のあいだには子供がなく、輝一郎が死亡したとき後継者には剛しかいなかった。



桐子が生きていた頃は剛はまだ幼児だったので、桐子もわりと可愛がっていたのだったが…


No.84 14/06/26 09:11
フリーター3 

>> 83 エリ「どっちにしたってエラソー社長が決めた話だし、合併ともなればリストラだってありうる話よねえ~」


とニヤリと笑うエリだったが…


No.85 14/06/26 09:14
遊び人0 

>> 81 そして噂で囁かれているリストラの話題になった。 倉沢『部長。リストラの噂は本当なんですか?』 デブッチョ『いや~、それがなあ…、エラ… エリ(桐子)『仕事が出来ない人間はリストラされるのよ。』


曜子『そうよ。あんたら首洗って待ってなさいよ。』


シノブと千香子は苦笑した。


エリ(桐子)『私がここまで会社を大きくしたのよ。何故私がリストラされなきゃならないのよ。』

曜子『はあ?暇さえあれば遊んでるあんたが


会社に何を貢献したって言うのよ!』


宴席にピリピリした空気が流れた。


倉沢が空気を変えようとカメラを取り出した。


倉沢『せっかく皆で集まったんだから写真撮ろうよ!』…



No.86 14/06/26 09:59
遊び人0 

>> 85 カメラを覗いた倉沢が


『え!?』


と声をあげた…



No.87 14/06/26 12:31
遊び人0 

>> 86 倉沢は何度もカメラと自分の目でその光景を見比べた。


倉沢の様子がおかしい事に気付いたデブッチョはカメラを覗き込んだ。


そしてデブッチョも声にならない衝撃を受け


デブッチョ『倉沢…これ写すの辞めとけ。』


と言った。カメラを通して見る小判エリは目つきの鋭い痩せぎすのお水っぽい女性になっていた…



No.88 14/06/26 12:50
遊び人0 

>> 87 倉沢はエリの姿をコッソリカメラにおさめると


『あ~!ダメだコリャ。電池切れちゃったみたいだ。ゴメン、ゴメン!』


と、その場をやり過ごした…



No.89 14/06/26 13:28
フリーター3 

>> 88 曜子が

「倉沢くんもドジねえ~。電池くらいちゃんと準備しとかないと」


と笑ってその場は収まったのだが、倉沢はカメラに映った女性を今度エラソー企画課長・真藤に見てもらわなくては と思っていた…


No.90 14/06/26 14:59
遊び人0 

>> 89 倉沢はその夜、ゾンビのようにしつこく迫って来る小判エリ達を振り切って逃げ帰った。


そして、千香子が約束通り、倉沢の部屋へ来た。


倉沢は真剣な顔つきでカメラに写った小判エリではない女性を見ていた。


千香子『あれ?カメラ電池切れたんじゃなかったの?』…



No.91 14/06/26 15:53
遊び人0 

>> 90 突然千香子が覗き込んだ為


千香子はカメラの中の問題の人物を見た。


千香子『あれ?誰これ?』


倉沢『いや…その…小判さん…じゃないみたいだな…』


千香子『うん…。』

2人の間にしばらく沈黙が流れ


次の瞬間千香子は事態を把握し、倉沢の顔をじっと見た。


千香子『これは…』


No.92 14/06/26 16:31
遊び人0 

>> 91 倉沢はそれをプリントアウトすると


千香子との甘い時間を過ごした。


そして2人は眠りについた。


すると夜中に何やら物音がする。千香子が気付いて倉沢を起こした。


2人は音の原因を探し始めた。


そして、2人はその光景を見て驚いた。

さっきプリントアウトした写真が部屋を飛び回っていたのだ…



No.93 14/06/26 16:58
遊び人0 

>> 92 2人はそれを捕まえると、魔除けの塩と一緒にプラスチックの箱に閉じ込めた。

騒動のあと、やれやれと時計を見るともう朝の5時だった。

千香子は朝食を準備した。千香子が作る玉子焼と味噌汁は最高に美味しいのだ。

千香子は倉沢が自分の料理を美味しそうに食べてくれるのが嬉しかった…



No.94 14/06/26 20:13
フリーター3 

>> 93 倉沢「君は本当にパーフェクトレディだな。仕事はできるけど家事はな~んにもできないって女性も増えてるのに。料理も最高にうまいし…」


千香子「そんな…。私の母がしつけに厳しい人だったの。料理と洗濯と掃除はみっちり仕込まれたわ。それに、母は中学校の教師だったから結構仕事忙しかったし、ごはん作ったり家事するのが私の役割みたいなもんだったのよ」


千香子はそう言って顔を赤らめた…


No.95 14/06/26 20:23
フリーター3 

>> 94 倉沢はそのときはじめて千香子の家庭の話を聞いた。


千香子の両親は、千香子が5歳のときに離婚していたので、中学校の教師をしていた母の手ひとつで育てられたこと。


父親は再婚し、新しい家庭を築いていて自分の異母兄弟姉妹もいるらしいが、離婚以来一度も会ったことがないこと。


エラソーに就職したのも、ひとりで育ててくれて大学まで行かせてくれた母に少しでも楽をさせてあげたかったこと。

しかし、エラソーで八名ミカや小判エリたちの言われないイジメにあい、自殺未遂までして会社を退職するようなことになってしまったときも黙って自分を見守ってくれていたこと。


千香子が立ち直れたのは心療内科でよいカウンセラーに巡り会ったせいもあるが、母が支えてくれた部分が大きかったこと。


千香子「こんな話も誰にもしたことがなかったんだけど…」


No.96 14/06/26 20:30
フリーター3 

>> 95 倉沢は、千香子の家庭の話を聞いたとき、千香子とこうなってから今までずっとひそかに考えていたことをはじめて口にした。



倉沢「千香子…、エラソーとの合併やいろんなゴタゴタが片付いたら…、俺と結婚してくれないか…?君のお母さんみたいには無理かもしれないけど…、俺、千香子のこと、守りたいんだ。ずっと…夫婦・家族として…」


千香子「倉沢さん…」


倉沢「ダメか…?」


千香子「ダメなわけないじゃない…」


千香子は泣いていた…。

嬉し涙だった…


No.97 14/06/26 21:32
遊び人0 

>> 96 倉沢からプロポーズを受けた千香子は幸せだった。


千香子は嬉しい余韻に浸りながら出勤した。するとオフィスの方が何やら騒がしい。


オフィスを覗いて見ると曜子と小判エリが何やら言い合いをしている。


曜子『全く掃除の仕方も知らないなんてどんな教育受けてきたのよ!』


エリ『お黙り!なんなのよあんた偉そうに!あたくしが箒でどこから掃こうと勝手でしょ!』


曜子『ほうきで掃くのは端からってあんた小学校の時習わなかった?』


エリ『あ~ら、あたくしはそのような雑事はしなくても何時も執事がついておりましたの。』


どんどんと、曜子が鬼の形相になっていく…



No.98 14/06/27 00:33
遊び人0 

>> 97 その騒ぎを聞きつけてデブッチョがやってきた。


デブッチョ『おのれ~!』


デブッチョは小判エリに塩をふりかけた。


すると小判エリから白いモヤモヤしたものがスーッと出て消えた。


一同が唖然とした…


No.99 14/06/27 01:47
遊び人0 

>> 98 小判エリはここ数日間の言動を覚えていなかった。


もちろん飲み会に行った事も。


小判エリはデブッチョから何者かにとりつかれていたのだと聞かされ


急に信心深くなり、八名ミカと供に魔除けの塩を持ち歩くようになった…



No.100 14/06/27 02:23
遊び人0 

>> 99 そんな週末の土曜の夜…。


曜子は聡と待ち合わせをしていた。


聡の家以外で会うのは初めての事だった。

曜子はいつもより少しおめかしをして来た…



  • << 101 今夜2人が行く先は、いつの日か川上と花子が食べに行き 情報番組に映った超人気レストランだった。 曜子は嬉しさを隠しきれない顔で レストランから少し離れた街路樹の下で聡を待った…
投稿順
新着順
主のみ
付箋

新しいレスの受付は終了しました

お知らせ

6/10 カテゴリの統合(6月20日、26日実施)

あほ雑談掲示板のスレ一覧

おバカよ😜集まれ。あほ雑談。暇つぶし。

  • レス新
  • 人気
  • スレ新
  • レス少
新しくスレを作成する

サブ掲示板

注目の話題

カテゴリ一覧