みんなでつくろうストーリー8の2

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遊び人
14/08/02 21:27(更新日時)

みんなでつくろうストーリー8の

つ・づ・き


よろしくどうぞ~👍



No.2107216 14/06/19 07:35(スレ作成日時)

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No.301 14/07/12 23:18
フリーター3 

>> 300 ミカが目を凝らしてみると、そばにいたのは、一幸でも広瀬でもなく…住職だった。



住職「おお、気がついたかの。秘伝の薬が効いたかの」


気のせいかもしれないが、ミカはなんとなく身体がスッキリしたような気がしていた…


No.302 14/07/13 07:41
遊び人0 

>> 301 あれ?…


何か手がツルツルしてる…


足もだ…


そしてミカは鏡で自分の顔を見て


ツルツルだあ…


住職『あの薬があんたにはよく合っとったみたいじゃの。疲労回復と美肌効果もあるんじゃが、

これも人によっては効かん事もあるんじゃよ。』


ミカ『なんか…体も軽くなりました。ありがとうございました。』


ミカは起き上がって本堂へ向かった…



No.303 14/07/13 10:20
遊び人0 

>> 302 今まで不規則な生活で荒れて化粧で誤魔化していたミカの肌は


その不思議な薬が効いたのか


規則正しい生活が良かったのか


健康的なツヤツヤの肌になった。


ミカは広瀬と一幸がいる本堂にそ~っと遅れて入った…



No.304 14/07/13 13:02
遊び人0 

>> 303 ミカがそ~っと本堂に入ると


その微かな物音に広瀬は俊敏にミカの方を向いた。


広瀬は心配で堪らない顔つきでミカを見たが


次の瞬間

あれ?…


という顔に変わり


ミカは広瀬の顔の変化を見て吹き出しそうになった。


経文の修行が終わると広瀬は照れ臭そうに


『大丈夫か?』


とミカに聞いた。


ミカ『ありがとう。もう大丈夫。』


広瀬は寺にくる前と随分ミカの印象が変わった事に


焦りにもにた戸惑いを感じた。


そしてその夜は一幸の提案でバーベキューをする事になり


一幸がミカに買い出しの手伝いを頼んだ…


No.305 14/07/13 18:53
遊び人0 

>> 304 広瀬は一幸とミカが楽しそうに買い出しに行く姿を睨み付け

住職と2人でバーベキューの準備をした。

住職『好きなのか?』

広瀬『え?』


住職『あの娘だよ。』

広瀬『あ…いえ…』

住職『無理するな。顔に書いてある。』

広瀬『え?!』


広瀬は慌てて顔に手をやった。


住職は笑いながら


住職『あんた、自分の気持ちにまだ気付いとらんようだな。若いのう。ハハハ!』


広瀬『住職…。俺…分からないんです。ここにくるまで一番苦手なタイプだったんですよ。』


住職『環境が彼女をそうさせていたのだろう。あれが素のままの彼女だよ。』


広瀬は感慨深く住職の言葉を聞いた…



No.306 14/07/13 22:05
遊び人0 

>> 305 程なくして一幸とミカが買い物から帰って来た。


今夜は飲酒も許され4人は遅くまで楽しく語り合った。


そしてそろそろお開きな時間頃住職が


『ミカさん。あんたここへきてからいい女になったなあ。』

ミカ『え?!』


住職『いや~、来たときは直ぐに帰るだろうと思っておったがな。広瀬君のサポートが良かったかのう。』


ミカ『私、楽しいです。ここで修行するのが。』


住職『それは、広瀬君が一緒だから楽しいんだろ(笑)』


広瀬『え?』


住職『あんたらいいコンビじゃよ。』


広瀬とミカは顔を見合わせ同時に

『コイツとかよ。』

と思わずハモるのであった…



No.307 14/07/14 01:38
遊び人0 

>> 306 そしてその夜…。


またしてもミカの苦手な夜が来た。


一幸は住職の部屋で寝るらしい。


広瀬は今夜もミカに気を使い、先に寝たふりをした。


ミカは広瀬が寝たと感じて、今夜も布団を近付けた。


そして広瀬の布団にそ~っと手をしのばせ


広瀬の手を探した…


No.308 14/07/14 02:38
遊び人0 

>> 307 そして2人の修行最後の朝がきた…。


庭掃除を終え朝食を食べたら修行は終わりだ。


広瀬とミカは住職との別れが名残惜しかった。


別れ際住職が2人に言葉を贈った。


『若者よ、蝶となれ。決して蛾になるな。』

2人は深々と頭を下げ住職にお礼を言うと寺を後にした。


駅までは一幸が車で送る事を申し出てくれた。


一幸は運転しながら

『あの寺はネットや情報誌に詳しくのせないんですが、修行に来る人が多いんですよ。


皆さん、住職の厳しくも温かい人柄を慕って一度修行した人は必ずまた来られるんですよ。』


2人は納得して聞いた…


  • << 310 一幸は2人を駅まで送ると 『それじゃあ、また会いましょう。お元気で。』 と駅を去った。 広瀬とミカは昨夜の事が頭から離れなかった。 ミカが広瀬の手を握ろうとしたその時 広瀬がミカの手を掴み引き寄せキスをした。 2人はその先の欲望を抑えて手をつないで朝まで眠った。 駅の待ち合い室で広瀬が 『今日は会社に寄らないから少し休憩して帰ろうか。』 ミカには休憩の意味が直ぐわかった。 『いいわよ。』 そして2人はその足でホテルに向かった…

No.309 14/07/14 03:21
フリーター3 

>> 308 一応修行と仕事は終了したので、広瀬とミカは報告のため一旦会社に行くことになった。


会社に報告書を提出したらまた次の寺を巡るのである。


久しぶりに会社に行くと、みんなは八名ミカの雰囲気が以前と違うことに驚いた…


  • << 311 広瀬とミカは、ホテルで熱い時間を過ごしてから会社に出勤したのでそのせいかもしれないが、ミカの雰囲気が以前の嫌な、すさんだ感じが消えていることにいちばん驚いていたのは小判エリだった…

No.310 14/07/14 03:33
遊び人0 

>> 308 そして2人の修行最後の朝がきた…。 庭掃除を終え朝食を食べたら修行は終わりだ。 広瀬とミカは住職との別れが名残惜しかった。 別れ… 一幸は2人を駅まで送ると


『それじゃあ、また会いましょう。お元気で。』


と駅を去った。


広瀬とミカは昨夜の事が頭から離れなかった。


ミカが広瀬の手を握ろうとしたその時


広瀬がミカの手を掴み引き寄せキスをした。


2人はその先の欲望を抑えて手をつないで朝まで眠った。


駅の待ち合い室で広瀬が


『今日は会社に寄らないから少し休憩して帰ろうか。』


ミカには休憩の意味が直ぐわかった。


『いいわよ。』


そして2人はその足でホテルに向かった…



  • << 312 しかし提出書類があった為2人は会社に行く事になった。 ミカの変わりように一番驚いたのは小判エリだった…

No.311 14/07/14 03:40
フリーター3 

>> 309 一応修行と仕事は終了したので、広瀬とミカは報告のため一旦会社に行くことになった。 会社に報告書を提出したらまた次の寺を巡るのである。 … 広瀬とミカは、ホテルで熱い時間を過ごしてから会社に出勤したのでそのせいかもしれないが、ミカの雰囲気が以前の嫌な、すさんだ感じが消えていることにいちばん驚いていたのは小判エリだった…


No.312 14/07/14 03:44
遊び人0 

>> 310 一幸は2人を駅まで送ると 『それじゃあ、また会いましょう。お元気で。』 と駅を去った。 広瀬とミカは昨夜の事が頭から離れなかった… しかし提出書類があった為2人は会社に行く事になった。


ミカの変わりように一番驚いたのは小判エリだった…



No.313 14/07/14 03:49
フリーター3 

>> 312 小判エリは、八名ミカの変わりように驚いて、寺の修行で広瀬となんかあったのかと思ったが、小判エリが聞いてもミカはあえて何も語らなかった。


しかし、寺の修行の話を聞いた小判エリは 私も行けばよかった と心底思ったのだった…


No.314 14/07/14 03:58
遊び人0 

>> 313 小判エリは中川課長に次の寺研修の参加を申し出た…



No.315 14/07/14 07:18
遊び人0 

>> 314 小判エリの申し出を受けた中川は


印象の良くなった八名ミカとはしばらく引き離した方が良いだろうと考えた。


そして広瀬は営業の方が忙しくなり修行には行けなくなった為


もう一人修行出来る社員を探した…


No.316 14/07/14 12:43
遊び人0 

>> 315 白羽の矢は笹本にたった…



No.317 14/07/14 12:48
フリーター3 

>> 316 笹本のフルネームは、笹本伸也。年齢は広瀬と同じ30歳で、エラソーの営業課の社員である。


同じエラソーにいながらも、笹本は八名ミカや小判エリとは課が違うため接点があまりなかったのだったが、他に適任がいなかったのである…

No.318 14/07/14 13:00
フリーター3 

>> 317 ちなみにすでに事実上、目黒トラベルとエラソーは合併が終了し、「エラソートラベラー」と社名が変わって、旧目黒トラベルの社員もエラソー社員も全員、「エラソートラベラー」の社員となっていた。


エラソートラベラーの新社屋完成まではそれぞれの旧社屋で仕事をしているため、まだ同じ社員だという実感はあまりないのだが…

No.319 14/07/14 22:06
遊び人0 

>> 318 そして寺修行の顔合わせが行われ


中川課長、笹本、小判、の3人が集まった。


小判エリは笹本を始めて見た…



No.320 14/07/14 23:38
フリーター3 

>> 319 笹本は、倉沢や広瀬ほどのイケメンではなかったが、それでもどちらかといえばイケメンの部類に入る顔だった。


エラソーは大会社だったせいか社員数が多く、課も違えば同期以外はそんなに顔も知らない というパターンは多かった。



小判エリは内心、


こんな人エラソーにいたんだ…


と思った…


No.321 14/07/15 07:20
遊び人0 

>> 320 笹本はプライドが高く思った事はストレートに言葉にしてしまうドS男だった。

しかし不思議と彼の一見顰蹙をかいそうな発言は


いつも実に的を得ていて笹本は辛口人間だが周囲から好かれていた。


同行する笹本がちょっといい男でテンションが上がっているエリに対して笹本は

『お水っぽいな…』

と言った。


エリ『え~、わたしのどこがお水なのよ!』


笹本『まずその化粧は仕事には相応しくない。

それからその胸を強調した服装と

短すぎるスカート

強すぎる香水

そして品のない言葉使い

全部だ。そんな奴と同類だと思われたら俺が困る。』


エリはそこまではっきりと自分を否定されたのは始めてだった…



No.322 14/07/15 08:45
遊び人0 

>> 321 その場に一緒にいた中川は静かに2人の様子を見守った。


笹本『それを正す気があるなら寺修行に同行してやる。』


エリはこんな屈辱を味わったのは始めてだった。


しかし自分から寺修行に行きたいと申し出た手前


今更引き下がる訳には行かなかった。


エリ『わかったわよ。寺修行の間だけあんたの言うとおりにしてやるわよ!』


笹本『よし、その言葉使いもな。』


中川は笹本を抜擢した事に対して少し不安もあったが


やはり間違ってなかったと思った。


そして出発の日が来た…



No.323 14/07/15 10:33
遊び人0 

>> 322 2人が辿り着いた寺はやはり人里離れた山奥にあった。


エリは窮屈な着慣れないビジネススーツで山道を歩いた。


日頃の運動不足が祟りエリは息を切らしていた。


笹本『おい。ここで少し休むぞ。』


山道の脇に気の切り株が丁度2つあった。

エリ『は~助かった~!』

笹本『お前、俺の前ではいいが、住職の前で会社の恥となるような言動はするなよ。』

エリ『ヘイヘイ。ちゃんと敬語を勉強して来ました。』

笹本『全然身に付いとらんだろうが!』

そこへヨボヨボな老人が歩いてきた。


『…あんたらか…修行しにきたのは。』…




No.324 14/07/15 13:01
遊び人0 

>> 323 老人はつえを突き片足を引き摺っていた。


笹本『はい。エラソートラベルから参りました笹本です。宜しくお願いします。』

笹本はチラッとエリの方を見て挨拶を促した。そしてようやく


エリ『小判エリです。宜しくお願いします。』


老人『ああ…わしはこの寺ではもう隠居の身じゃ。今は若いもんが後をついでおるが

学校の教師と兼任しておって、今は学校におるのじゃよ。

まあ、あがりなさい。』


笹本とエリは老人の案内で自宅の方へ通された…



No.325 14/07/15 14:26
遊び人0 

>> 324 老人『折角来てもらって悪いのじゃが


この寺では修行なんて出来ない。


息子の忠は住職だけでは生活出来ないから教師をしておって

毎日時間に追われとる。休日になれば寺の仕事があるから


忠には休日なんてめったに無いんじゃよ。

わしもごらんの通り足を悪くしてな


住職は数年前に引退したんじゃ。


申し訳ないが良かったら知り合いの寺を紹介するよ。』


笹本とエリはしばらく黙っていたが


笹本が沈黙を破った。

『ここで出逢ったのも何かのご縁です。しばらくの間、こちらのお手伝いをさせて頂けないでしょうか。』


エリは驚いた顔で笹本をマジマジと見た…



No.326 14/07/15 15:39
遊び人0 

>> 325 そしてしばらくの間笹本とエリはこの寺で手伝いをしながら過ごす事となった。

エリは二人きりになった時、笹本に文句を言った。

『これって修行って言わないんじゃないの?あの人が言われるようにちゃんとしたお寺を紹介してもらいましょうよ!』

文句を言うエリをしばらく無言で見ていた笹本は


『あんた、誰かに指示されなきゃ動けない人間なんだな。』

エリ『え?何の事?』


笹本『自分で今なにが出来るか自分で考えるんだよ。


修行として指示されるがまま業を成すのも良いかもしれないが

今置かれている環境で自分を最大限に生かして働いてみろ。

それが出来たら立派な寺の修行も考えてやる。』 …



No.327 14/07/15 16:02
遊び人0 

>> 326 エリは会社へ逃げ帰りたくなったが


やはり自分から申し出た手前それは出来ない。


エリはテキパキと老人の畑仕事を手伝う笹本を傍観していた。


誰も指示を与えてくれる人がいない。


エリは所在なさそうに当たりを見回した。

そうだ。庭の掃除をしよう…


エリが始めて自分で考えた始めての仕事だった…




No.328 14/07/15 16:55
遊び人0 

>> 327 笹本とエリが寺へいっている間


デブッチョ小出と中川は何時もの居酒屋にいた…



No.329 14/07/15 19:03
遊び人0 

>> 328 寺修行の効果が覿面であった話題で盛り上がり


デブッチョ小出はまた川上を自宅に招いた…



No.330 14/07/15 20:19
フリーター3 

>> 329 中川はあれからみずきとふたりだけで会ってはいなかった。

会いたいとは思っていたが、合併に際しての仕事や、八名ミカや小判エリの寺修行作戦云々もあり、なかなか時間が作れなかったせいである。

デブッチョ小出の妻であることが欠点といえば欠点ではあるが、この前もとの身体でみずきを抱いたときに、みずきの肉体に満足していたし、人妻だし、もう閉経しているので妊娠の心配もしなくてすむということも、みずきを忘れられない理由であった…


No.331 14/07/15 20:27
フリーター3 

>> 330 3Pもいいが、またみずきを抱くチャンスがあればいいがな…と中川は思っていた。


自分の妻の倫子も、中川が28のときに18歳で高校を卒業したばかりだった彼女にプロポーズして結婚したように、どちらかと言えば若い女が好きだった中川だったが、デブッチョ小出だったときやもとの身体になってみずきを抱いてみて、自分と同年代の熟女もまんざらじゃないな…と考えていたのだった…


No.332 14/07/15 22:13
遊び人0 

>> 331 小出と中川が小出の自宅に到着すると


風呂上がりで濡れた髪のみずきが笑顔で出迎えてくれた。

みずきから石鹸のいい香りがした。


みずきは夜だというのに豪勢にもてなしてくれた。今夜は何故か寝室に通された。


みずきが着ているTシャツの生地は薄くその下に付けているピンク色のブラジャーがうっすらと透けて見えた。


小出はかなり酔っていて中川がいるのもお構いなしに


みずきの乳をもみはじめた。中川はそれをみて小出が3Pをしたがっているのだと感じた。


小出はみずきの乳に吸い付いた。


中川もたまらなくなりもう片方の乳に吸い付いた。


みずきは激しく悶えた…



No.333 14/07/16 03:30
遊び人0 

>> 332 『あれ?』


目を覚ました中川は自宅にいた。


倫子はもう台所にいた。


中川『俺昨夜いつ頃帰った?』


倫子『う~ん、10時頃だったかな?小出さんのお宅に行こうとしたらあなたがタクシーの中で寝ちゃったから


小出さんが送って下さったのよ。』


中川はだんだん記憶が蘇って来た。


そうだった…


小出がタクシーの中でしきりに3Pの話をするから


どうやら中川は3Pの夢を見ていたようだ。

夢だったのか…

ホッとしたような

でもちょっと残念な気持ちの中川だった…


No.334 14/07/16 07:07
遊び人0 

>> 333 寺の二人組も朝を迎えた。


昨夜始めて忠と対面したエリは


忠が凄く疲れているように見えた…



No.335 14/07/16 12:20
遊び人0 

>> 334 疲れ顔の忠に母性本能を擽られたのか


エリは朝食の準備を申し出た。


しかしエリはそれまで料理などあまりしたことが無かった為

超辛いみそ汁と黒こげの目玉焼きが食卓に登った。


出来の悪さを誤るエリを見て


忠が笑ってくれた。

その笑顔を見てエリはキュンとなった…



No.336 14/07/16 21:46
遊び人0 

>> 335 その夜…。


エリは忠の為に頑張って料理をした。朝食がかなり酷かった為


夕食は料理が得意な笹本が鬼監督となって

焼き魚 野菜サラダ お煮しめ などを作った。


鬼監督のお陰か夕食は美味しく出来上がった。


エリは忠が美味しそうに自分が作った料理を食べてくれるのが嬉しかった。


楽しい夕食タイムが終わると忠が余ったごはんを持って庭の方へ向かった。


エリは忠の後についていくと

忠は口笛を吹いている。

エリが不思議そうに見ていると


草の茂みの中から次々と狸が現れた…



No.337 14/07/16 21:53
フリーター3 

>> 336 間近で狸を見るのははじめてだった。


エリが思わず「かわいい」と言うと忠は

「野生の狸なんです。狸は人間が飼うことは禁止されてるけれど、口笛を吹くとこうして寄ってくるんです」


とエリに言った…


No.338 14/07/16 22:18
遊び人0 

>> 337 エリは忠から1メートル程離れて石段に腰掛けた。


夜風が心地よかった。

いや…正確には忠の側が心地よかった。

忠は狸にごはんをあげながら


やはりどこか疲れた感じに見えた。


エリ『お仕事大変なんですか?』


忠『あ…疲れた顔してましたか。ごめんなさい。


いや~、教師もなかなか大変でしてね…』…



No.339 14/07/16 22:50
遊び人0 

>> 338 エリ『大変なんですね…』


忠『イジメ、登校拒否、虐待、最近話題のモンスターぺあれんと…挙げればきりがないんですけどね。

教師だって出来る事に限界があるんです。
でも親達は教師に子供の躾まで押しつけてくる有り様でしてね…

文句を言えばすぐに教育委員に通告されて飛ばされるし

この間も同僚の教師がうつ病になったんですよ。


あ…すみません。つまらない愚痴を聞かせてしまって。』…



No.340 14/07/16 22:59
遊び人0 

>> 339 エリ『いいえ。愚痴は吐き出した方が良いですよ。私何も出来ないけど

あなたの愚痴を聞く事ぐらい出来ますよ。』


エリは忠に少し微笑んだ…



No.341 14/07/16 23:02
フリーター3 

>> 340 エリは、忠のそばにいるとなんだか心がほぐれて素直な気持ちになれるのが不思議な気がしていた…

No.342 14/07/16 23:15
遊び人0 

>> 341 忠『ありがとう。お陰で今夜はよく眠れそうです。』


エリ『あ…いえ、私こそありがとうございました。夜風が気持ち良かったし

狸も可愛かったです。』


その様子を柱の影からジ~ッと見る者が…



No.343 14/07/17 02:50
遊び人0 

>> 342 それは長作(老人)と笹本だった。


2人は忠とエリが


案外周波数が合うかも知れないと


柱の影から覗きながら感じていた…


No.344 14/07/17 07:30
遊び人0 

>> 343 忠のお陰でエリは鬼監督笹本にしごかれながらも


腐ることなく寺の仕事を頑張った。


エリは忠が学校から帰ってくるのが待ち遠しかった。


そして待ちに待った夜…


夕食後狸に余ったごはんをあげにいく忠にエリは今夜もついて行った。


狸にごはんをあげ終えると忠が面白いものがあるからとエリを散歩に誘った。


忠は懐中電灯をもち、慣れた足取りで山道を歩いた。


エリはワクワクしながら忠について歩いた。

しばらくすると忠は懐中電灯を消し


『ほら、あそこ見てごらん。』


月明かりの下で目が慣れてくるとそこには小さな池があり


その池の中には沢山の猿がいた。


エリ『スゴイ…猿だ。』


忠『ここは温泉が湧き出ているんだよ。』


エリは温泉につかる猿よりも


それを少年のような目で見ている忠をみている方が楽しかった…





No.345 14/07/17 08:48
遊び人0 

>> 344 忠とエリが寺に帰ろうと山道を歩いていたら


忠の携帯電話がなった。


電話は忠の受け持ちのクラスの保護者からで


子どもがまだ家に帰らないという内容だった。


暗がりでも忠の顔が青ざめたのがエリには分かった…



No.346 14/07/17 11:15
遊び人0 

>> 345 忠は生徒の清水奈々を探しに行こうとしていた。


するとまた忠の携帯電話がなった。


今度は村上剛の保護者からだった。同じくまだ帰らないという。


時刻は10時を回っている。


忠は2人を探しに行くと言う。エリと笹本は2人を探す事に同行した…



No.347 14/07/17 11:18
遊び人0 

>> 346 3人が夜道を走っていると


行くてに狸が現れた。


狸は付いて来いと言わんばかりに


こちらを振り向きながら先に進もうとする。


3人は狸についていってみることにした…



No.348 14/07/17 14:33
遊び人0 

>> 347 狸はどんどん山の方に向かって行く。


3人は半信半疑でついて行くと


一件の山小屋にたどり着いた。


忠『ここにいるのか?』


狸はじっと忠の方を見ている。


そこは農作業をする人達が休憩所として使う小さな小屋だった。


忠は山小屋の扉を勢いよく開けた…



No.349 14/07/17 15:29
遊び人0 

>> 348 扉を開けると


『先生…』


寄り添うように小学3年の清水奈々と村上剛がいた。


忠『大丈夫か?』


剛『遊んでて帰ろうと思ったら熊が追いかけて来たんだ。


怖くてここに逃げ込んだけど熊がずっとそばにいて出られなかったんだ。


忠『…よかった。本当に無事で良かった。』


忠の目から涙がこぼれた…



No.350 14/07/17 16:38
遊び人0 

>> 349 忠は清水奈々と村上剛の保護者に連絡し車での迎えを依頼した。


保護者が迎えに来るまで忠達3人は山小屋で子ども達に付き添った。


忠は最近清水奈々が元気が無い事を気にしていた。


清水奈々の両親が最近離婚し、新しい父親が家に来たのが大きな原因ではないかと感じていた。


それに気付いていたのが村上剛だった。村上剛は新しい父親に馴染めない清水奈々の気持ちを誰より理解していた。


清水奈々が小さい声で忠に行った。


『先生…熊がでたなんて嘘…私が家に帰りたくないって言ったから剛君が私に付き合ってくれたの。

先生…私、先生のお家に行きたい。』


清水奈々は目に涙を浮かべて弱々しく訴えた…



  • << 352 忠は事情を迎えにきた清水奈々の母親に説明した。 母親は事情を知って泣きだしそうな、複雑な面持ちで家に帰って行った。 母親に言い辛い事情を伝えた忠の体は 冷や汗で濡れていた。 やがて村上剛の父親が迎えに来た。村上の父親はやはり清水奈々の事情を知っていたから 剛を叱るような事はなかった。 剛は心配そうに奈々の方をしばらく見て 帰って行った。 一同が寺に帰り着いたのは12時を過ぎていた。 この時エリの気持ちの中で、ずっと忠のそばにいたいという気持ちが芽生えた…
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