みんなでつくろうストーリー8の2

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14/08/02 21:27(更新日時)

みんなでつくろうストーリー8の

つ・づ・き


よろしくどうぞ~👍



No.2107216 14/06/19 07:35(スレ作成日時)

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No.251 14/07/09 04:10
フリーター3 

>> 250 デブッチョ小出は確かに中川と魂が入れ替わる前よりは少し痩せてはいたが、もともとがかなり巨体なので、痩せたとはいえ見た目的にはほとんど以前と変わっていなかった。



隣の市に着き、ナビで検索して、康子が勤めているというスナックを目指した。


スナックは、3階立ての古いビルの中にあった…


No.252 14/07/09 04:13
フリーター3 

>> 251 3階立てのビルはいわゆる雑居ビルで、いくつものスナックや麻雀屋などが入っていた。


その雑居ビルの3階の一室に康子の勤めるスナック『コルシカ』があった…


No.253 14/07/09 04:23
フリーター3 

>> 252 デブッチョ小出が居酒屋で中川に語ったように、『コルシカ』に勤めるスナックのホステスたちは、客とデキてしまうと「妊娠した」と言って、客から中絶費用や慰謝料と称してお金をふんだくっている という噂を聞いたことがあった。


『コルシカ』には中年のママはいるが、デブッチョ小出が聞いたところによるとママはオーナーではなく雇われで、オーナーは別にいるらしい。


だが、今のデブッチョ小出はそんな噂よりも康子に会いたかった。


あの康子の若い身体…。


抱いてる最中の切なげで色っぽい表情や、絶頂のときの「康子イク~」というエロい声…。


それらが今、デブッチョ小出の頭の中でひしめき合っていたのだ…


No.254 14/07/09 08:10
遊び人0 

>> 253 小出は〃コルシカ〃の分厚いドアを開けた。


カウンターにママらしき中年の女がいて

笑顔で、小出の身形をチェックするように見ると


手元に置いてあるブロンズのベルを2~3回振った。


カラン カラン!


と落ち着いたベルの音がすると


中から康子が出てきた。


康子は後少しで乳首が見えそうなくらい大胆な薄紫色のドレスを着ていた。


康子に案内されて小出は奥のソファーの席に座った。


ドレスの生地は少し透けていて

康子の豊満な肉体のエロスを助長させていた。

小出はそのエロスが毒牙だと知りながらも

康子を抱きたい欲望の比重の方が勝っていた…



No.255 14/07/09 08:51
フリーター3 

>> 254 康子「お客さん、はじめての方ね?」


康子はデブッチョ小出におしぼりを差し出してそう言った。


あんだけ抱いたのに全く他人を見る目だ…。


まあ、当たり前か。


そう思いながらデブッチョ小出はおしぼりで手を拭いた。


デブッチョ小出「まあね…。ここのスナックってホステスは君だけなの?」


康子「ううん。ほかにもいるわよ。あたしじゃお気に召さない?」


デブッチョ小出「いや、そういうわけじゃないんだけど、」


ママ「うちはホステスは5人いるんだけど、たいていはひとりかふたりお休みをとってるの。康子ちゃんはうちではナンバーワンなんですよ」



康子は営業スマイルでデブッチョ小出に応対したが、中川だったときに自分を見たような感じはなかった。



デブッチョ小出は、当然と思いながらもちょっとだけガッカリだった…


No.256 14/07/09 08:58
フリーター3 

>> 255 デブッチョ小出は、適当に飲んで康子と話し、早めに切り上げることにした。


営業スマイルを浮かべてはいるが、内心では自分に関心がなさそうな雰囲気にデブッチョ小出は、さっきまでの康子を抱きたいという願望がしぼんでいくのを感じた。


そういえば、ここはヤバい噂のある店だったっけ。


早めに切り上げて帰るのが無難だ。



そう思ったデブッチョ小出は、ママにチェックアウトしてもらい勘定を払って店を出た。


雑居ビルの外に出ると夜風が身にしみた…


No.257 14/07/09 09:01
フリーター3 

>> 256 夜風が吹く中、デブッチョ小出は家路を急ぎながら、


まあ、いい夢見せてもらったよな



みずきの待つ家へ帰ろう


としみじみ思っていた。


家に帰るといつものようにみずきが出迎えてくれた。


デブッチョ小出はその夜は寝室でみずきを抱いた。

みずきも昨夜中川に抱かれたことなど微塵も感じさせず、デブッチョ小出に抱かれた…


No.258 14/07/09 09:23
フリーター3 

>> 257 それからはとくに何事もなく1ヶ月が過ぎていった。



デブッチョ小出も中川も、ようやくもとの身体になじんでくるようになり、普通の日常を送っていた。



そんなある日、社員食堂のテレビのニュースで


「昨夜、大掛かりな詐欺グループの主犯が逮捕されました。犯人は、スナック『コルシカ』のマダムをしていた丸岡つや子さん(62)で、男性客にホステスを接近させ、妊娠したと言って慰謝料などを巻き上げる詐欺を何年にもわたって働いており…」


というアナウンサーの説明が流れ、『コルシカ』のママの顔写真がうつしだされていた。


デブッチョ小出はあれから一度も『コルシカ』には行ってなかった。

中川も今までの携帯を解約し、新しい携帯にしていた。
康子とは3年間携帯のみの連絡で、会社などの個人情報を一切教えてなかったのが幸いだったのか、携帯を変えてから康子からは連絡がない。


それにしても、おそらくあの店の本当のオーナーは、ママを主犯に仕立てて自分は安全なところにいるんだろうな とニュースを聞いたふたりは思っていた…


No.259 14/07/09 12:48
遊び人0 

>> 258 そして、小出と中川が食事をとり終えた頃


食堂のテレビより大きな声で


『アハハハハ!いや~だ、ミカったら~!』


と下品な笑い声が聞こえてきた。


食堂にいる社員が一斉に声がする方を見た。


それは企画課のお荷物2人組。言うまでもなく、矢名ミカと小伴エリであった。

小出と中川は顔を見合わせて溜め息をついた。


そして、ようやく笑顔が出てきた八神千香子が最近また元気が無くなってきたのも


あの2人の傍若無人な言動にやるせなさを感じての事であった…


  • << 261 元気がないのはもうひとりいた。 営業課の広瀬である。 中川とデブッチョ小出の魂が入れ替わったころ、広瀬がひそかにあこがれていた目黒トラベルのマドンナだった吉川梢が、結婚のため退社したのであった。 相手は社内の人間ではなく、知人から持ち込まれたお見合いで、めでたくまとまったのである。 結局進展もせず告白もできないままだったよな 広瀬は明るく振る舞っていながらも、ひとりのときはときどき元気がなかったのだった…

No.260 14/07/09 14:33
遊び人0 

>> 259 小出『ケッ…、あいつらエラソーにのし紙付けて送り返してやりたいよ。』


中川『全く、品がないし低俗だ。同類だと思われたら困るな。』


小出『合併騒動など無ければ、とっくにクビにしているんだかな。』


中川『オフィスのムードもかなり悪くなっているしな。居ない方が能率が上がるんだよ。』


小出『オフィスから追い出すか…。』


中川『おい…下手するとパワハラだって騒ぎになるぞ。』


小出『仕事を作れば良いんだよ。あいつ等に相応しい仕事をね。


お前、ちょっと力を貸してくれないか?お前の頼みを聞かない女は居ないからな。』


中川『俺が何をすればいいんだ?』


小出『しばらく寺で修行して来てもらうように伝えてくれればいいんだよ。旅行の提案企画の一つとしてな。後でレポート提出をする事もな。』


中川は飲みかけていたお茶を吹き出しそうになったが小出の名案な指示に従う事にした。



No.261 14/07/09 14:37
フリーター3 

>> 259 そして、小出と中川が食事をとり終えた頃 食堂のテレビより大きな声で 『アハハハハ!いや~だ、ミカったら~!』 と下品な笑い声が聞… 元気がないのはもうひとりいた。


営業課の広瀬である。



中川とデブッチョ小出の魂が入れ替わったころ、広瀬がひそかにあこがれていた目黒トラベルのマドンナだった吉川梢が、結婚のため退社したのであった。


相手は社内の人間ではなく、知人から持ち込まれたお見合いで、めでたくまとまったのである。



結局進展もせず告白もできないままだったよな


広瀬は明るく振る舞っていながらも、ひとりのときはときどき元気がなかったのだった…


No.262 14/07/09 16:43
遊び人0 

>> 261 最近は倉沢はもっぱら千香子とのデートが忙しく


以前のように広瀬と飲むことも少なくなっていた。


その夜広瀬は1人で何時もの居酒屋に行き


カウンターに座った。

店員の金田『おや?今日は1人?』


広瀬『生憎よきご縁が御座りませんでして。』

金田『なに時代劇みたいな事言ってんだよ。(笑)』


広瀬『へへ…ビール頂戴。あと女もね。』

金田『女だったらよそ行きな。』


広瀬『へへ…へんな店に入ると妊娠詐欺でぼったくられるからよ、仕方ない、お前のしけた面でも見ながら飲んでやるよ。』

金田『しけた面で悪かったなあ。』

広瀬はもう十年近くこの店の常連であり
我が家のように寛げるのであった…



No.263 14/07/09 18:38
フリーター3 

>> 262 金田と冗談口を叩き合っていると少し気分がまぎれてきた。

気分がまぎれたところで酒を口に運びつつ、広瀬は昼食後、企画課の中川課長に呼び出されたことを思い出していた。


中川課長は

「君は今は営業課だが、以前は企画課にいたこともあるし、倉沢くんは今岡山に出張なんでね。それで君に頼むことにしたんだ…」


と切り出した…

No.264 14/07/09 18:43
フリーター3 

>> 263 中川課長の要件とは


今度、全国隠れ寺巡りツアー というのを企画しており、小判エリや八名ミカと一緒にマイナーな寺巡りをしてほしい ということだった。


本当は八名ミカと小判エリのふたりだけで行かせるつもりだったのだが、一応仕事だしお目付役が必要なのと、八名ミカと小判エリが


「女ふたりで古いお寺めぐりなんてなにかあったらどうするんですか!男性社員を何人かつけてくれなきゃ行きません!」

とゴネたからだった…


No.265 14/07/09 21:16
遊び人0 

>> 264 広瀬も以前から、あのお荷物2人組の悪評は聞いていた。


だから、中川課長から2人の名前が挙がった時


一瞬断りたい衝動に駆られたが


課長からの直々の命令を断る訳にもいかなかった。


広瀬『ハァ…、どうせならもっと気の利いた女達と旅行したいよ…』


金田『また出張か?』


広瀬『ああ…、行けと言われれば逆らえないんだよ。』


金田『嫌そうだな(笑)』

広瀬『ああ…、俺の一番苦手な人種と同行しなきゃならんのだ。』


金田『そりゃあご愁傷様だね。案外恋が芽生えたりしてな。ヒャヒャヒャ!』


広瀬『ったく、他人事だと思って…。』

金田『まあ、悄げるなよ。現地にいい女が居るぜきっと。』

広瀬『…そうか…。お前頭いいな。』


金田の一言で急にやる気が湧いてきた広瀬であった…



No.266 14/07/09 22:32
フリーター3 

>> 265 しかし、この金田の予言が現実のものになろうとは、このときの広瀬には知る由もなかった…


No.267 14/07/10 01:55
遊び人0 

>> 266 そして当日の朝…。

待ち合わせの駅では浮かない顔の広瀬が椅子に座っていた。

梅雨の明け切らないこの時期は湿度が高く


広瀬のイラつきを増加させた。


『広瀬さん、おはようございます!』


背中の方で声がした…



No.268 14/07/10 02:15
遊び人0 

>> 267 振り返ると八名ミカだった。


広瀬『おはようございます。あれ?もう一人は?』


八名『それが…エリ、以前幽霊にとりつかれて以来、恐怖症になったようでして…結局昨夜になってからお寺が怖いから行くのを辞めるって言い出したんです。』…



No.269 14/07/10 03:03
フリーター3 

>> 268 広瀬は内心


じゃあ、八名ミカとふたりかよ



と、心は梅雨空のようにどんよりしてきた。



ネットを頼りに、マイナーな寺巡りの仕事がスタートしたのだった…


No.270 14/07/10 07:13
遊び人0 

>> 269 広瀬は先が思いやられたが


こうなったら徹底的に仕事に集中してやろうと考え


ネットで一番情報量の少ない寺に行ってみることにした。


寺に着くまでの約一時間、広瀬と八名はほとんど喋らなかった。


バス停から降りてしばらく山の方へ向かって歩いた所にその寺はあった。


2人共滝のような汗が流れていた。


広瀬が寺の戸を開けて大きな声で


『ごめんください!』

と言うと、しばらくして痩せぎすで目つきの鋭い


如何にも厳しそうな住職が現れた…



No.271 14/07/10 09:05
遊び人0 

>> 270 広瀬は住職に事を説明すると、住職は厳しい表情で


『修行は遊びじゃないんだよ。そんなに修行がしたいなら、気が済むまでやればいい。』

と低く落ち着いた声で言った。

八名ミカが広瀬の背中で小さく

『広瀬さん、帰りましょうよ。』

と言ったのが住職にも聞こえた。

すると住職は


『そんな根性じゃあ、どこの寺へ行っても相手にされんだろうがな。

せいぜい頑張りなさい。』

と言って奥へ去ろうとした時、

広瀬『お願いします!私達をここで修行させてください!』

と、土下座をした。

その姿をみて八名ミカも慌てて土下座の姿勢を真似た。


住職『あんたら、もって3日かな。食費は後で徴収する。』

こうして超スパルタ住職の元で広瀬と八名ミカの修行が始まった…




No.272 14/07/10 11:31
遊び人0 

>> 271 2人は修行用に与えられた服に着替えて住職に言われたとおり本堂へ行った。


住職『あんた、何でわざわざ醜い身形にするんだ?』


八名ミカ『え?醜い…ですか?』


住職『その濃い化粧に、化けもんみたいな爪、干からびたワカメみたいな髪の毛、あんたには似合ってない。』


広瀬『すみません。すぐ改めさせます。』

ミカは軽く広瀬を睨みながら


ミカ『すみません。すぐ改めます。』


と、渋々奥へ行った。

しばらくしてミカは化粧を落とし、ネイルをとり、髪をきちんと結んできた。


ミカが再び本堂に入ると、住職はお経を読み上げ


広瀬は住職の後ろで正座をし、経本を見ながら同じ様にお経を唱えていた。


広瀬がチラリとミカの方を見て

隣に座れと目配せをした。

ミカは素顔である事が耐え難く恥ずかしかったが


言われたとおり広瀬の隣に座り、自分もお経を唱えるのであった…



No.273 14/07/10 12:30
フリーター3 

>> 272 広瀬はチラッと、横に座った八名ミカを見たが、確かに毒々しい化粧よりは素顔のほうが幾分はかわいく思えた。


八名ミカも神妙にしてるし、まあ、頑張ろう と広瀬は思って住職の指示どおり経文を唱えた…


No.274 14/07/10 13:36
遊び人0 

>> 273 八名ミカが座ってから15分位経った頃


『足…ヤバい…』

小さな声で八名ミカがボヤいた。


広瀬『頑張れ…これも仕事だ。』


広瀬も小さな声で返した。


すると住職が立ち上がり


『無駄口を叩くな!』

と、2人に活を入れた。


八名ミカは少し涙ぐんでいた。


お経を唱え終わると次は庭の掃除を命じられた。


ミカは完全に足が麻痺していて立ち上がれない。


仕方なく広瀬は肩を貸してミカを立ち上がらせた。


ミカに肩を貸して歩きながら広瀬はミカに言った。


『お前、しんどかったら帰るか?』…



No.275 14/07/10 15:07
遊び人0 

>> 274 広瀬の言葉はミカに

〃足手まといだ、根性無し〃


と聞こえた。だからミカは思わず広瀬に反発して


『これしきのこと平気よ!』


と心にもない事を言ってしまった。本当は逃げ出したくてたまらなかった。


いつも一緒にいる小判エリがいたら


必ず泣き言を言って逃げ出した事であろう。

ミカは空腹なのも忘れて広瀬への対抗心から、庭掃除に励んだ…



No.276 14/07/10 16:27
遊び人0 

>> 275 夕食は精進料理だった。当然お変わりなどない。


2人は交代でお風呂に入ると


寝る部屋は何処だろうと個室を期待した。


住職『よし、寝床は本堂の奥の押し入れに入っているから使うとよい。』


広瀬『ありがとうございます。あの…どこで寝たら良いのでしょうか?』


住職『修行者は皆本堂で寝るのだよ。』

広瀬とミカは思わず顔が引きつった。


9時には消灯になり2人は本堂の端と端に目一杯離れて寝る事にした。


広瀬は布団に一度入ったものの、空腹と蒸し暑さでなかなか寝付けず


縁側に出て夜風にあたった…



No.277 14/07/10 16:57
遊び人0 

>> 276 しばらくするとミカも縁側に出てきた。

広瀬『眠れないのか?』


ミカ『そっちこそ。』

ミカ『食べる?』


広瀬『なにそれ?』

ミカ『パンよ。生憎1つしかないから、半分こにしよ。』


広瀬『お前食えよ。』

ミカ『無理しないの!お腹の虫すごい音してるよ。』


広瀬は苦笑した。


広瀬『お前から施しを受けるとは考えてなかったよ。ありがと。』


広瀬は半分にしたパンを受け取った。暗がりではあったが


広瀬のパンの方がわずかに大きかった…



No.278 14/07/10 19:15
遊び人0 

>> 277 広瀬はパンをかじりながら


『しかし暑いな~。』

ミカ『…だね…』


広瀬『暑いから怪談話してやろうか?』

ミカ『怪談?遠慮しとくよ。』


広瀬『へへ…怖いんだろ。』


ミカ『こ…怖くなんか…無いもん。』


広瀬『めちゃくちゃ怖がってんじゃん(笑)』


ミカ『じゃあ話してごらんなさいよ。』

ミカは広瀬の挑発にまた強がってしまった…



No.279 14/07/10 21:12
遊び人0 

>> 278 広瀬の怪談話は予想以上に怖かった。


広瀬『どうだ?涼しくなったか?』


ミカ『あ…あのさ…その…

お願いが有るんだけど…

その…トイレに…

ついて来て…くれないかな?』


広瀬『メッチャビビってんじゃん。(笑)しょうがねえなあ。』

ミカはトイレに入ると

『ちゃんと待っててね!』

と、トイレの中から広瀬に言った。

広瀬『ったく、子供かよ。まあ、これはパンのお礼だよ。』
2人は本堂に帰ると布団に入った。

広瀬『お前、大丈夫か?こっち来てもいいぞ。』

ミカ『変態!』


広瀬『なに勘違いしてんだよ。だいたいお前の事女性として見てないから大丈夫だよ。』


ミカ『それはそれで傷つくわよ!』

広瀬『じゃあな。おやすみ。』

ミカ『え?寝るの?』…



  • << 281 広瀬はたちまちいびきをかいて寝てしまった。 ミカはそ~っと布団を広瀬のそばに近付けた。 広瀬の怪談話も怖かったが それ以上に、この古びた本堂もかなり趣がある感じで怖かった。 ミカは怖すぎて広瀬の手を握ってようやく眠りにつけたのだった…

No.280 14/07/10 21:38
フリーター3 

>> 279 広瀬は布団に潜ると、疲れていたのかすぐにいびきをかいて眠ってしまった。


もともと広瀬は寝つきがよかったのである。


八名ミカはちょっと物足りなく思いながらも自分の布団に入って眠った…


No.281 14/07/10 21:38
遊び人0 

>> 279 広瀬の怪談話は予想以上に怖かった。 広瀬『どうだ?涼しくなったか?』 ミカ『あ…あのさ…その… お願いが有るんだけど… その…ト… 広瀬はたちまちいびきをかいて寝てしまった。


ミカはそ~っと布団を広瀬のそばに近付けた。


広瀬の怪談話も怖かったが


それ以上に、この古びた本堂もかなり趣がある感じで怖かった。


ミカは怖すぎて広瀬の手を握ってようやく眠りにつけたのだった…



No.282 14/07/11 07:15
遊び人0 

>> 281 夜中の3時頃…


広瀬は暑くて目が覚めた。


そして手が動かない…

暗がりでよく見るとミカが自分の手を握りしめて


すぐ隣で眠っている。

広瀬『ったく…』


広瀬はミカの手を離そうとするが


ミカの力が強くて離れない。


少し暗がりに目が慣れてきてミカの姿がはっきり見えてきた。

ミカはよく寝ている。寝苦しかったのか胸元からブラジャーが見えた。


案外大きいんだな…

広瀬は衝動的にミカの胸を触ってしまった。


ミカは起きる気配は無い。


広瀬はミカの胸に吸い付いてしまった…



No.283 14/07/11 07:24
フリーター3 

>> 282 さすがにそこまでしてしまうと八名ミカが

「う、う~ん…」

と言ったので広瀬はあわててミカから離れて自分の布団に潜った。


目が覚めたらセクハラだとか言われかねない
ヤバいヤバい



広瀬はミカの手をなんとか引き離して再び眠ったのだった…


No.284 14/07/11 07:33
遊び人0 

>> 283 朝5時…。


広瀬が目覚めるとミカの姿はもうなかった。


広瀬に近付いて、手を握りしめて眠っているところを


見られたくなかったのであろう。


広瀬は起き上がって障子を開けると


ミカはもう庭掃除を始めていた。広瀬の姿に気付くと


『遅い!』


と口パクで軽く怒ってみせた。

どうやら広瀬が胸に吸い付いた事はばれてなさそうだ…



No.285 14/07/11 12:30
遊び人0 

>> 284 朝食が終わると住職が

『よし!今日は滝へ行くぞ!』


とやる気満々で言った。


その言葉に、広瀬とミカはさっき食べた朝食が込み上げて来るようだった。

山道を30分ばかり歩いた所にその滝はあった。


初めに住職が滝に打たれ、続いて広瀬が打たれた。


ミカは広瀬が滝に打たれている姿が可笑しすぎて


両手で顔を隠しながら大笑いをした。


滝に打たれながらミカが自分を見て大笑いしている姿を見た広瀬は


滝に打たれながらミカを睨んだ…



No.286 14/07/11 18:43
遊び人0 

>> 285 広瀬が上がって来て
『ほら!お前の番だぞ!』


と言うと、ミカは渋々滝に打たれた。


ミカが滝に打たれ始め濡れてくると


妙にエロチックに見えてしまい


広瀬は思わず前かがみの姿勢になった。

広瀬はヤバいと思い、隣にいる住職を見たら、住職も何故か前かがみになっていた…



No.287 14/07/11 22:26
遊び人0 

>> 286 そして夜が来て…。

2人は今夜も本堂の端と端に布団を敷いた。


広瀬は今夜もミカが自分が寝た後布団を近付けて


手を握って来るのだろうかと


鼻で笑いながらも、心のどこかで期待していた。


広瀬はしばらく寝たふりをしていびきをかいてみた…



No.288 14/07/11 22:57
遊び人0 

>> 287 しばらくしてからゴソゴソと音が聞こえてきた。


ミカは今夜も広瀬の隣に来るつもりらしい。


広瀬はいびきをかいて寝たふりを続けた。

ミカはやはり広瀬のすぐとなりに布団を敷いて


広瀬の手を握って来た。

広瀬(ヤバい…息子が反応してしまう…)



No.289 14/07/11 23:35
フリーター3 

>> 288 しかし、やはりそこは昼間の滝に打たれた修行で疲れたせいなのか…。


反応する前に寝つきのいい広瀬はいびきをかいて眠ってしまった…


No.290 14/07/12 01:55
遊び人0 

>> 289 ミカは内心広瀬を待っていた。


昨夜広瀬が胸を揉んだのも


舐めたのも全部知っていた。


知っていて知らないふりをしていた。


本当は期待していたミカであったが


今夜は起きてこない広瀬を寂しく思った。

ミカは熟睡している広瀬の股間にそっと手を伸ばしてみた…


No.291 14/07/12 03:46
遊び人0 

>> 290 ミカの手は後少しで広瀬の股間に到着するところで


躊躇した。


ミカはこの気持ちに気付かれたらもう普通に喋って貰えなくなってしまうと思った。


朝方4時…。


辺りが少しずつ明るくなり始めると


ミカは広瀬から離れた。


ミカは服を着替えて掃除に取りかかろうと庭に出たら


見知らぬ若い男が庭を掃いている。


ミカが挨拶をすると
男は少し笑みを浮かべて挨拶を返した。

さっきまで広瀬の事ばかり考えていたミカの心は


一瞬にしてこの男の虜になったのであった…



No.292 14/07/12 03:58
フリーター3 

>> 291 男は推定年齢は20代後半~30前半ぐらい。

髪の毛はあるので僧侶ではないと思うのだが、紺色の作務衣がよく似合う爽やかな青年だった。


そこへ住職が現れた。

「おや、一幸(かずゆき)。早いのお。昨夜遅く来たばかりなんだからまだ寝てりゃいいのに」


一幸と呼ばれた青年は
「だって叔父さん。僕もきょうから修行に来た身なんですから、これぐらい当たり前です」

と笑顔で言ったが、その笑顔も爽やかだった…


No.293 14/07/12 12:30
遊び人0 

>> 292 広瀬が帚を持って庭に出ると


ミカが見知らぬ男に帚の持ち方を指導されていた。


広瀬は何故だかムカついた。


広瀬はムカつきを抑えながら、営業スマイルで挨拶をし


お互い自己紹介を交わした。


しばらくするとまた一幸がミカに近づき

『こうやって掃くんだよ。』


と、手取り足取り教え


ミカも何だか嬉しそうにしている表情を見て


広瀬はヤキモチをやいている自分に驚いた。


まさか俺…いや…そんなわけ無いよな…

広瀬は訳が分からなくなり仕事に集中した…



No.294 14/07/12 12:30
フリーター3 

庫裡での朝食は、住職と広瀬とミカと一幸青年が一緒だった。


広瀬とミカは、朝食の席で一幸青年を紹介された。


青年は住職の甥で、名前は筒井一幸。年齢は32歳で、仕事は男子高校の教師だという。


一幸青年は


「僕が顧問の運動部の夏季合宿でたまに叔父さんのお寺を利用させていただいてるんです」

と広瀬とミカに自己紹介した…

No.295 14/07/12 12:36
フリーター3 

>> 294 ミカ「運動部って、なんの運動部なんですか?」


一幸「剣道部です。僕も叔父さんの影響で小さい頃から剣道やってて、それで顧問にまでなってしまいました」



一幸は爽やかに笑った…


No.296 14/07/12 12:45
フリーター3 

>> 295 住職「うちの寺をいつも合宿所がわりに使うもんじゃからたまに来たときに修行させちょるんじゃ。どっちにしたって夏休みまた使うんじゃろ?」


一幸「ハハハ、見抜かれましたね。でも叔父さんも嬉しそうだけど」


住職「まあな…。ワシはずっと妻帯はしとらんから子供もおらんしな。お前の連れてくる部員たちが子供…、いや、孫みたいなもんじゃ」


一幸「今年の秋の全国大会にはなんとしても優勝したいんで夏休みは強化合宿にするつもりなんです。叔父さん、よろしくお願いします」


住職と一幸が話している間、ミカはずっと一幸のほうを見ていたので、広瀬はやはりなんとなく面白くなかったのだった…


No.297 14/07/12 12:49
フリーター3 

>> 296 一幸「ところで叔父さん、こちらの方たちは?」


住職「ああ、なんとかいう旅行会社の社員らしいが、うちの寺で修行したいって言ってきおったんじゃ。え~と、名前は…」


広瀬「広瀬卓哉です」

ミカ「八名ミカです」



一幸「へえ、旅行会社の人たちも修行したりするんですね」

ミカ「会社命令なんですよ~」


ミカの馴れ馴れしい口調もなんだか面白くなかった広瀬だった…


No.298 14/07/12 18:45
遊び人0 

>> 297 朝食が終わり皆、本堂へ経文を唱えに行こうとしたその時


八名ミカが立ち上がりかけてフラついた。

とっさに一幸が八名ミカの体を支えた。

一幸『大丈夫ですか?少し休んだ方が良いですよ。』…



No.299 14/07/12 19:29
遊び人0 

>> 298 一幸は隣の部屋にミカを連れて行き寝かせた。


一幸『慣れない修行で疲れたんでしょう。』


ミカ『ご迷惑をおかけしてすみません。もう大丈夫ですから。』


一幸『せっかくだからもう少し休んで行きなさい。』


一幸の命令口調にキュンとするミカであった…




No.300 14/07/12 21:02
遊び人0 

>> 299 ミカはどうやら慣れない修行生活の過労から貧血を起こしたらしく


一幸に言われたとおりしばらく眠った。

30分位経ちぼんやりと目を開けたミカの横に誰かが座っている。


一幸さんずっとついていてくれたのかしら…



  • << 301 ミカが目を凝らしてみると、そばにいたのは、一幸でも広瀬でもなく…住職だった。 住職「おお、気がついたかの。秘伝の薬が効いたかの」 気のせいかもしれないが、ミカはなんとなく身体がスッキリしたような気がしていた…
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